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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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風向きが変わった……2日目、午前中のピット

昨日は安定板を使用するほどの追い風。今日は2~3mの向かい風。ガラッと風向きが変わった。選手たちはスタート勘から何から修正を強いられる状況。選手の多くが、モーターやペラを調整しては、素早く水面に向かう。試運転を終えて、係留所にボートをつけると、さらにモーターの調整。レースが行なわれていない時間は、ピット内にモーター音がとどろいている。

DSC00365 ペラ室も大賑わいだ。常にほぼ満員の状況で、トンカントンカンと木槌を振り下ろす音が聞こえてくる。今垣光太郎は、今日もペラ調整に没頭。もはやモーターに手をつけるところはない。レースが始まると、ピット内を余裕の表情ですたすたと歩き、整備室に隣接した控室へ。テレビでレースの様子を眺めていた。植木通彦、田中信一郎、濱野谷憲吾らも入念なペラ調整。いったん形が決まると、係留してあるボートに向かって、装着して水面へ。信一郎は、ダッシュでボートに向かって、速攻で試運転。一走目が6レースだから、時間があまりない、急げ急げ!

DSC00392 初日2、3着と上々のスタートを切った上瀧和則は、11R一回乗りだが、朝から精力的に動いている。ペラを調整して、水面に飛び出ると、1周して再びピットに引き上げてくる。今度はモーターをじっくりチェック。立ち上がって歩き去ろうとしたものの、ピタッと止まってボートを見つめた。何か気になるところがあったのだろうか。再びボートに近づいて、チェック。時間というのは、タップリあるなどと思っていると、いつの間にか過ぎ去っているもの。一流選手は、そんな油断はしないのだ。

DSC00374 1R、大嶋一也が逃げ切り勝ちを決めた。イン受難の昨日から、風向きも変わったことで、傾向も一変したということだろうか。スタートは3コースの室田泰史に出られたが、グッと伸び返しての先マイ。見事に外からの攻めを押さえ込んだ。ピットに上がってきた大嶋は……し、シブいっ! 上気することも浮かれることもなく、自然体で控室に向かう。男の哀愁すら漂うその姿は、修羅場をくぐってきた経験の蓄積によるものだろうか。いやあ、カッコいいっす。

その大嶋と、深刻な様子で何かを話していたのが、2レース直後の笠原亮だった。インから接戦に持ち込んだものの、山崎義明に競り負けての2着。どうもモーターが本調子ではなさそうだ。昨日の奔走ぶりを見ると、どうしたって応援したくなるのだが、あの忙しさは今日も続きそうな感じ。11Rまでに立て直すことができるだろうか。

DSC00377 ミスター不動心とは、グラチャンで山本浩次に勝手につけたニックネーム。そして、今回、この人にはこのあだ名をつけたい。瓜生正義=スマイリー・キッド。瓜生正義は、いつも明るく朗らか。一人で歩いているときも晴れ晴れとした顔で(モーターがひどければそうではないだろうが)、他の選手といると常に目元がほころんでいる。昨日のドリーム後に松井繁がからかっていたように、誰からも好かれ、また瓜生自身、ころころとなついているようでもある。そのスマイリー・キッドとミスター不動心のツーショットです。二人の今節の戦いぶりやいかに。(黒須田守)


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