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西島義則~最強時代を再び!⑥~

SANY0100 「これからの、というか、ずっと持っている目標は賞金王に勝つこと。まだ勝っとらんわけやしねえ。そのためにはまず、SGに出続けなければならんけえ。まあ、人間にはバイオリズムというか、それこそ競艇ならばペラがいいとか悪いとかあるけど、いいふうにはなっとるんやないかのう」

 11レース、特別選抜A戦。2号艇からインを奪取、今節最後のレースで、代名詞であるイン逃げを決めた西島。前半で5着に敗れたときは、昨日の準優後のような憮然たる表情だったが、最後を勝利で締め、笑顔でピットに戻ってきた。ダッシュでカポックを脱ぎ、ダッシュのまま整備室へ向かってモーターを格納する。その後しばらくして、西島が目の前に現われた。しばらく時間は過ぎたとはいえ、レースを終えたままの状態の西島は、汗びっしょりの状態である。
 正直に書こう。この6日間、西島に声をかける前は、いつも恐る恐るだった。ベテランであり、やっぱりちょっと強面。いつ見ても、親しげに話しかけている人はいない。今日にしたって、1日過ぎてはいても準優後のあの表情は覚えている。勝ったとはいえ、いま話しかけて相手にしてもらえるのかわからなかった。
 通り過ぎようとしている西島に「おめでとうございます。落ち着かれたらでいいんで、お話を……」。覚悟を決めて声をかけた。すると西島は「ありがとう。いまでいいですよ。なに?」と、これまでは歩きながらの中、立ち止まって自分のほうを見ていた。
「西島最強」の時代が面白かった。今回いちばん最初に書いたことを、そのまま西島にぶつけた。今節のことなどではない質問に、少々意外そうな顔をしたあと、西島は話し始めた。それは「そうじゃろう!」と言っているような内容だった。
「このねえ、枠なりばかりのレースだとねえ、お客さんも面白くないと思うんよ。これは進入のルールも関連しているとはいえねえ、進入の推理はわしら選手にも、お客さんにも必要やけえ」
SANY0099  そういうルールであっても、縦横無尽に動いている西島さんが面白いんです。これからもどんどん動いてください! そう繋ぐと「そりゃ動くけえ。ドンドン動きます」と笑った西島。それから冒頭の「賞金王を勝ちたい、そのためにはSGに」と話は進んでいく。その間、西島はずっとこちらの目を見ていた。優勝という結果は出なかった。しかし、今節の仕事をやり終えたという仕事師の目だった。

「応援の記事を書いていた? わしの? それはありがとうございます」。「応援」という言葉にちょっと驚いてから、笑顔で立ち去って行った西島義則。このオーシャンカップでは「西島最強」時代復活の最終章までは辿り着かなかった。しかし、積み上げた4勝の決まり手が逃げ・まくり・差し・まくり差しいう手のつけられなさ加減。さらに最終日に見せた5号艇、2号艇からインを奪うという西島の真骨頂ともいうべきコース取りは、「西島最強」時代復活へ、「つづく」以上の期待感をもたらしてくれた。
 西島の次回SGは1ヶ月後の若松・モーターボート記念。わずか1ヶ月後、九州の地で「西島最強」時代が再び幕を開けることを、確信している。(松本伸也)


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