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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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穏やかな5時間前――優勝戦、前半のピット

SANY0535 優勝戦のピットは、やはり穏やかだ。6人を除いては、精神的な重圧からは完全に解放されていて、静かに時間を過ごしている選手が多い。レースを終えた選手の中には、管理解除となってレース場をあとにする者もいて、そういった選手は荷物の整理に追われていたりもする。
一方、優勝戦に出る6選手も、まだ時間があるせいか、大きな動きはほとんどしていない。着水されている艇はなく、モーターからペラが外されているところを見ると、最後のペラ調整に励んでいるというところだろう。

SANY0533 ペラ室には、田村隆信がいた。ゲージを使ってチェックをしていたが、まったくの平常心のようである。昨日の準優もそうだが、このメンタリティの強さも田村の大きな武器なのだろう。
今垣光太郎も、気負いのようなものはいっさい見えない。1号艇というのはプレッシャーがかかってもおかしくないのに、そんな様子は微塵もうかがえないのだ。さすが、である。
SANY0547 西島義則、辻栄蔵の広島勢も、わりと悠然としている。3R、今村豊のボートを引き上げる際、二人で並んで現われたが、実にリラックスした表情だった。話をすることで気分を平静にする、僚友が優出していることはお互いにとって強みである。時間が経過すればともかく、まずは精神的に追い込まれることなどありえない二人であろう。

SANY0540 一方、菊地孝平は、さすがに緊張感のある表情をしている。あくまでも傍目で見た感じと断わっておくが、つとめて冷静さを保とうとしているように思えるのだ。それが悪いとか、レースで不利になるというのではなく、初体験となるSG優勝戦への精神的戦いを必死で乗り越えようとしているかのように見えるのである。SANY0546 勝っても負けても、この経験が菊地をさらに大きくさせるのは間違いない。ごまかそうとも逃げようともせず、必死に特別な時間に立ち向かっている菊地は、実に男っぽかった。

SANY0561 さて、もう何も申しません、気になる男、山崎智也。普段と何も変わらないように見えます。これが時間を追うごとに凛々しくなっていくのだろう。これからの時間は、まさにファイター智也に変身するための大事な時間となるだろう。(黒須田守)


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