この特集について
ボートレース特集 > 君たちは美しい――初日、午後のピット
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
ライタープロフィール
カテゴリー
関連リンク
競艇サポーターズ
関連書籍

 ボートレース特集

君たちは美しい――初日、午後のピット

SANY0327  同期の絆を感じずにはいられない。たとえば、ドリーム戦。6人はSGや記念、あるいは新鋭リーグでも何度も顔を合わせているはずである。とはいえ、展示待機場所では、84期1人、85期3人、86期2人に、きれいにわかれて待っているのだ。不思議なものである。そのほかでも、同県同地区で一緒にいるよりは、同期でともに行動しているところのほうが多く見かけられる。新鋭王座は(新鋭リーグも、だろう)、通常の開催に比べて、同期の人数が多い。今節でいえば、84~91期の、たった8期分の選手しか参戦していないのだから、当たり前である。まだ本栖またはやまとの記憶も新しい彼らは、お互いに励ましあって、激戦を戦っていく。美しいなあ、と素直に思う。ちょっと羨ましくもあったりする。
SANY0356  で、午後も出ました、水神祭。11Rでは、笠原亮のハナを叩いてインを取り切った松本博昭(おお、二人は同期だ)が、イン逃げを決めてGⅠ初Vを決めた。水神祭といえば、その中心となるのは同県同地区の選手たち。ところが松本の場合、今節は広島から単身参戦。中国地区の仲間はいるものの、やはり動き出しはどうしても鈍くなる。そこで、音頭を取ったのは、同期の小野勇作。選手代表を務める彼が、松本を水面にいざなったのだ。ちょっと照れくさそうに、小野に従う松本。SANY0358 ウルトラマン・スタイルで持ち上げられた松本は、小野の「せーのっ」の声で水面へ。空中で一回転して、柔道の背負い投げのような弧を描いて、水の中に吸い込まれていった。一本! 松本選手、おめでとうございます。そして小野選手よ、その男気に乾杯! 同期はいいよなあ……とやっぱり羨ましくなったのでした。あ、水神祭には立ち会えませんでしたが、荻野裕介選手も、おめでとうございます!

SANY0378  ドリーム戦、森永淳が、ちょっと渋い表情で引き上げてきた。6着だから、それも当然……と思ったら、ボートの左サイドが壊れていた。レース中の接触によるものだ。まず駆け寄ったのが、中野次郎。「1マーク、ごめん」。軽く手をあげる森永。すると、湯川浩司もたたたっと走って、「淳、ごめん!」と謝った。森永は「いえいえ」と逆に湯川を気遣う。激しい戦いに、こうしたアクシデントはつきもの。SANY0380 無事であったのが何よりで、だったらレースが終わればノーサイド、ということだろう。湯川は、カポックの着脱所で、3、4着の接戦で競り落とした中野にも「次郎、ごめんね」と声をかけていた。こうした配慮があるからこそ、レースでは遠慮なく戦えるのだと僕は思う。いいシーンだ。

SANY0282  江夏満もまた、11R後に渋面を作っていた。5号艇で6コース、条件は良くなかったのだから、仕方ない結果とも言えるのだろうが、やっぱり悔しい! そんな表情だった。ボート引き上げに出てきた九州勢とも、あまり会話を交わすことなく、ちょっと首を傾げ気味に控室へと向かった江夏。戦いは始まったばかり。明日、挽回を目指すのだ! あ、彼に馴染みの薄い方に念のため。江夏は「こうか」と読みます。H記者も、「ずっと“えなつ”だと思ってたよ」とのこと。H記者、熱狂的な阪神ファンですからねえ。

SANY0286 「超気持ちいぃ~~~~っ!」
 おっ、唐津のピットに北島康介!……と思ったら、9Rで1着をとった福島勇樹でした。6号艇と遠い枠から、前付けで3コースを奪取。コンマ13のスタートから、1マークはまくり一閃! 北島康介に勝るとも劣らない迫力で、唐津の水面を泳ぎ切ったのだから、そりゃあ、超気持ちいぃ~~~~っ!のもよくわかる。出迎えた中野次郎や荻野裕介らにスペシャル・スマイルを振り撒いて、その余韻に浸っているようでありました。我々関東人にとっては、勇樹は期待のヤングパワー。全国のファンに、その名を強く刻んでほしいと切に願うものであります。

SANY0298  今日も非常にのんびり過ごしているのが、丸岡正典。2着2本発進で、上々の初日を終えているだけに、気分も上々の様子である。うーん、この余裕が怖い。湯川浩司に話しかけている姿も、風格すら感じさせているのだから、最高の雰囲気。ドリームからは漏れてしまったが、実力的にはひけをとっていない丸岡。明日以降、一気に主役の座をゲットするシーンも充分と見たぞ。

SANY0314  もう一人、山本隆幸も侮れないと思う。何しろ、ピットでは貫禄たっぷり。2、3着とまずまずの成績であることも関係しているのかもしれないが、とにかく凛々しく見えるのである。思えば、彼も花の85期。田村隆信をはじめとして、湯川、井口、森高、丸岡……錚々たる面々が名を連ねているが、そんななか山本はやや地味な存在といわざるをえない。だが、たたずまいは彼らと同等の、いや、それを上回るくらいの迫力を感じるのである。今日を見る限り、台風の目はズバリ彼だと思うのだが、どうだろう。

SANY0338 ともかく、幕を開いた新鋭王座決定戦。若者たちの戦いは、やっぱり熱いぞ!(黒須田守)


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (1)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
新鋭王座初日「勝負師は 激しさの中に 平常心」福島勇樹 【ラリーズクラブ】
今年から共同通信社の冠が付いた若駒の一戦唐津G1企業杯共同通信社杯新鋭王座決定戦が今日から開幕。 昨日のエントリーでも書いたように、今節の注目は新年からA1復帰、そして<競艇選手>4083福島勇樹のブログもスタートさせた東京支部期待の福島勇樹です。 選手紹介(....... 続きを読む
受信: 2006/01/25 0:26:16
コメント

福島勇樹には、東京支部の代表としてレースもblogも全国区になってもらいたいですね。

<競艇選手>4083福島勇樹のブログ
http://4083.blog44.fc2.com/

投稿者: ラリーズクラブ (2006/01/24 20:30:48)
コメントを書く




※メールアドレスは外部には公開されません