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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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和やかピット――女子王座、前検のピット

SANY0149   和気藹々。
 日ごろから女子リーグやオール女子戦で顔を合わす機会が多い女子選手たち。記念クラスでもそれは変わらないとはいうものの、やはりぐっと選手間の距離が近いように思える女子王座決定戦のピット、である。
 ボートを水面に引き上げる際、手の空いているすべての選手が揚降機までやって来てヘルプをする、という光景はいつもと変わらない。だが、SGや前回の新鋭王座よりも、そこに笑顔が多いような気がするのだ。そんな様子を見ている自分が、なんだか談笑している女子高生の輪を覗いているように思えて、なんとなくたじろいだりもしてしまう。ともかく、なんだかほのぼの~としてしまう、前検であった。
 戦いのゴングが鳴る明日、このムードはどう変わっていくだろうか。

SANY0138   これまで取材してきたSGやGⅠとの違いといえば、ペラ室が閑散としている、という点があげられる。あちこち動き回ったり、ドリーム戦の共同会見を覗いたりもしているので、前検の間じゅうペラ室にへばりついていたわけではないが、僕が目撃した範囲では、寺田千恵、五反田忍、香川素子くらいしかペラを叩いている姿を見ることがなかった。特に熱心だったのは、五反田。かなり長い時間、カーンカーンと木槌の音を響かせていた。
 反面、整備室は大盛況。もちろん、SGの前検日もモーター調整に励む選手が整備室を埋め尽くしはするのだが、人口密度は今回の女子王座のほうがずっと高い。前検航送後の格納作業をしている選手も含め、多くの選手の姿を整備室内に見かけた。ギアケースの整備に忙しそうだったのは、昨年優出している小松原恵美。作業台と部品室の間を何度も走って往復している。表情は明るいくらいだが、かなり気になるところがあったのだろう。果たして、明日の足色やいかに?

2006_0227__056  ここに入ると貫禄が違うのは、もちろん日高逸子である。昨年はSGのレギュラーとしてビッグレースを賑わし、芦屋チャレンジカップでは選手代表まで務めている。ようするに、格が違う。淡々としていても、どうしても目を奪われてしまうのは、特別なオーラが噴出しているからであろう。足は弱め、だそうである。共同会見でも、景気のいい言葉はまったく出ず、「(ドリームは1号艇だからインから行くが)今のままではマクられる足」とまで語っていた。それでも、ちっとも悲壮感がないのは、腹の底に強靭な自信が蓄えられているからに違いない。足を仕上げる自信。腕に対する自信。日高自身は意識していないかもしれないが、まさしく格上としてのメンタリティがそこにはある。もちろん油断などしていない。ギアケース整備を長い時間していたが、そのときの目は怖いくらいの鋭さをたたえている。それだけに、落ち着きのあるたたずまいは脅威の一言。やはりシリーズを牽引するのは、ディフェンディング・クイーンということになるのだろう。

SANY0125  同じように、海野ゆかりにもいい雰囲気を感じる。昨年は笹川賞以外に、オーシャンカップ、MB記念と2つのSGに出走した。男子銘柄級に挑む機会がぐっと増えた。そうした経験は、海野をさらに一回りも二回りも大きくしたようである。MB記念の際、「特注選手」として取り上げ、史上初の女子SG制覇をおおいに煽らせていただいたわけだが、彼女自身も大仕事を意識し始めているのかもしれない。「特注」コーナーを担当した松本が再会の挨拶をすると、「平和島(総理杯)目指します」ときっぱり宣言したそうである。つまりは、優勝宣言だ(女子王座優勝者は総理杯の出場権を得る)。間違いなく、海野はひとつステージを上げている、と思う。
 ドリーム戦は6号艇。共同会見では、質問者が「コー……」と発した瞬間に、「6コースッ!」と悪戯っぽく叫んだ。そしてニコーッ。スタート練習で「ちょっとミスしてしまって」1本目に参加できなかった、なんてハプニングもあったが、ひとまずは平常心で初日を迎えられそうである。

2006_0227__229  モーター抽選取材から帰ってきたH記者が「萌え~~~~」と騒いでいた。何のことかと思えば、「廣中智紗衣、萌え~~~」だそうです。というわけで、ピットで注目してみたのだが、うむ、たしかにかわいい。今回は最若手の部類に入るだけに、実にかいがいしく働いているわけだが、その姿は健気でもある。選手到着の項にも書いたとおり、少し堅い表情にも見えるのはピットでも変わらずだが、うむむむ、応援したくなっちゃう初々しさがありますな。2006_0227__173 前検タイムは悪くなかっただけに、H記者の期待に応えてほしいものです。ちなみに、カメラマン中尾氏が「この子、かわいいんじゃない?」と言っていたのが、永井聖美。おぉ、舌をペロリ、ですか。明日のフォトアルバムに掲載する予定ですが、競艇場到着時の彼女は、たしかにベリープリティであります。同期の大瀧明日香がアイドルとして名高いが、永井も負けちゃいられません。前検一番時計を叩き出して、足も上々、注目する価値は十分だぞ。

2006_0227__188  さてさて、この写真は向井美鈴を撮ったものなのですが……撮影者は不明なのであります。カメラマン中尾氏がカメラを構えていると、何人かの選手が中尾氏をズラリと取り囲んだ、と。どうやらファインダーを覗かせてほしい、ということらしく、向井にピントを合わせていた中尾氏は、横にいた選手に「はい、どうぞ」。さらに中尾氏、「シャッター押してもいいですよ」。で、撮影された写真がコレ、という次第。ところが、ほんの数秒の出来事であり、中尾氏はすぐに撮影に戻ったために、「どの選手だか、わからんかった~~」。というわけで、明日、「この写真撮ったの、だ~れ?」を追跡する所存であります。こういう茶目ッ気が女子王座らしい、という気がしませんか?(黒須田守)

PHOTO=SHIGEYUKI NAKAO(日高、廣中、永井)、女子選手X(向井 assist=S・NAKAO)、黒須田(ほか)


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