この特集について
ボートレース特集 > それぞれの表情――優勝戦、前半のピット
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
ライタープロフィール
カテゴリー
関連リンク
競艇サポーターズ
関連書籍

 ボートレース特集

それぞれの表情――優勝戦、前半のピット

IMG_7362  優勝戦の日はいつものことだが、やはり午前中のピットに動きは見られない。整備などをしている選手は少なく、レース後にボートを引き上げるとき以外は、ピットは閑散としているのだ。
 1R前、ペラ小屋にいたのは瓜生正義と平尾崇典の二人だけだった。エース機を引きながら、優出を果たせなかった平尾は、昨日のレース後、無念の表情を見せていたものの、気持ちを切り替えることはできたのだろう。昨日まで整備に精力的な様子が見られていたが、その姿勢は今日になっても変わっていない。
 優勝戦メンバーのなかでは唯一人、早くからペラ調整をしていたのが瓜生だ。瓜生の場合、笑顔などを見せていても、その精神状態はなかなか読み取りづらい。ある意味、ポーカーフェイスといえなくもないのだ。だが、その雰囲気からすれば、少しずつ勝利への執着心を滲ませてきているといえるかもしれない。

IMG_7247  1R後のボート引き上げの際、「ハイハ~イ」と明るい声が聞こえてきたので、そらち見てみると、その声の主は菊地孝平だった。こちらも相変わらずといえば相変わらずなのだが、とにかくピットでの様子は飄々としている。
 心の内に秘めているものがないはずはない。それでも、その姿を見ている限りは、緊張感とは無縁の男なのではないかと思えるほどだ。

IMG_7353  昨日のレース後には、ペラ調整のほか、モーターに手を加える可能性も示唆していた濱野谷憲吾は、午前中の早い時間に関しては、整備に手を付けていなかった。
 笑顔でインタビューに答えたり、水面際で2Rを見ている姿などが見かけられたが、前日までのプレッシャーが解けたように自然体になっているのがひと目でわかった。優勝戦メンバーのなかで前日から表情がいちばん変わっているのは濱野谷だろう。この変化はプラスに作用するのではないかと思われる。

IMG_0021  濱野谷同様、朝から報道陣のインタビューなどを受けていた横西奏恵は、取材中はいい顔をして答えていたものの、一人になったときなどには厳しい顔をしているところが見かけられた。優出決定から一晩を越したことで、徐々にプレッシャーが出てきたのかもしれない。だが、これは、女子王座の時も同じことだった。優出が決定した直後や優勝戦の朝まではリラックスしていながらも、レースが近づくにつれて、表情を硬くしていったのだ。それでも、見事に結果は出しているのだから、大きな心配はないだろう。
 また、同期の原田幸哉が要所要所で声をかけて、横西の笑みを引き出していたのも心強い。同期の絆というものは、やはり強いものだ。この総理大臣杯における原田は、紅一点・横西の好パートナーになっている。

IMG_7258   同様に、同期に声を掛けられて表情を和ましたのは、湯川浩司だ。その相手は井口佳典だったが、湯川の場合は、もとから心配はいらなかったかもしれない。
 報道陣の取材を受けるときにはリラックスした笑みを浮かべて受け答えをしている一方で、水面際でレースを見つめているときなどの視線は鋭かった。
 3R前頃から整備を始めていたが、1号艇のプレッシャーに押しつぶされるような気配は見られなかった。

IMG_7318  決戦の朝になっても、これまでの姿勢を少しも崩していないのは中澤和志だ。朝一番からボートと向かい合い、最後の整備に取り組んでいた。
 だが、気がかりは、その表情が、昨日までに比べると、かなり硬くなっていることだ。多くのカメラマンが取り囲んでいたか らかもしれないが、この変化はやや心配である。
(PHOTO/山田愼二 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
SG平和島・総理大臣杯優勝戦予想 【竜鯱まくり差し!!】
昨日は準優10R瓜生のおかげで万舟取れました!! この調子で優勝戦も的中したいです。 ・平和島 1号艇>湯川浩司   初めてのSG1号艇で精神的にどうか? 2号艇>横西奏恵   女子選手2人目のSG優出は立派!! 3号艇>濱野谷憲吾  地元の意地で優出....... 続きを読む
受信: 2006/03/21 14:12:58
コメント
コメントを書く




※メールアドレスは外部には公開されません