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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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今日のベスト・パフォーマンス・女子王座2日目

 はい、今日もいろいろなことがありましたね。イン選手の9連敗、それを10レースで食い止めた海野ゆかりの万歳、中谷朋子の痛恨のF、定野久恵の深~い前付け4コース、最後方から3着をもぎ取った田口節子の凄まじい追い上げ、萌え可愛い廣中智紗衣ちゃんの健気で可憐なアウト戦法(あ、これは単なるエコ贔屓です、はい)……と、とにかく色々と賑やかな水面でしたが、第3位は現役の女王様に捧げます。

12R/長期政権へ、女王様の返り討ち

2006_0229_12R_014 「女王リベンジ戦」と銘打たれたこのレース。去年の優勝戦とまったく同じメンバー、同じ枠順が実現したのですが、いざフタを開けてみたら……。
 他の5選手は、とりわけ去年は準優勝で涙を飲んだ池千夏は「この人にだけは勝たせたくない」と思ったことでしょう。この人とは、もちろんディフェンディング・クイーンの日高逸子。第2回に女王の座に就き、16年ぶりに復権を遂げてからの日高はまさに「艇界のエリザベス」。8点近い勝率をマークするわ、SGでも男の猛者どもと対等に渡り合うわで、絶対君主ともいうべき活躍ぶりなのです。まあ、これは他の女子レーサーからすれば「暴君」と言えるかもしれません。
 誰かがこの史上最強の女王に一矢を報いなければ……今日のレースには、そんな5選手の思いがあったはずなのです。スタート展示で5号艇の山川美由紀が意表の前付けでインを奪いましたが、あれは「ホラ、本気でリベンジする場なのよ、誰も行かなきゃ私が鈴を付けに行っちゃうよ、もっと若い人たちが頑張りなさいよ!」というシュプレヒコールに聞こえました。
 しかし、結果は……「美由紀ィ、前付けなんか許さないわよ~!」みたいな気合いでさっさと2コースを取りきった女王様が、コンマ09の圧倒的なスリットから簡単に差しきってしまったのでした。勝利者インタビューでのコメントも、女王の貫禄そのもの。
「深い2コースなんて一度も練習でしたことがないのに、いつもの勘どおりに行きました。全速です。ふふ」
 こりゃもう、長期政権間違いなしですか。と唸るしかない痛烈な返り討ち。ただただ逸子様の強さだけが際立ったリベンジマッチになってしまったのでした。
 ちなみに去年と今年の着順を並べてみると、
05年/日高、池、田口、山川、武藤、小松原
06年/日高、池、山川、田口、小松原、武藤
 うむむ、多少の入れ違いはありますが、歴史は繰り返すといいますか……この1年、女レーサー政権はさほど変わっていないということなのでしょうか。

 第2位には、「このオナゴなら日高逸子様の首に鈴を付けるのではないか」と思わせる凄まじい女性を抜擢しました。本当に、この子なら……と思うのですよ。

5R/「F2が何だってのよ」激Sまくり!

SANY0277  あの~、Fをふたつ抱えてませんでしたっけ?
 ポンポンと肩を叩いて、こう訊きたくなるようなスリットでした。5Rの淺田千亜希は確かにF2だったはずです。そ、それがあなた、4カドからガツ~~ンとコンマ10! 「何だ、たいしたことないじゃん」と思う読者もいらっしゃるでしょうが、すぐ内の大山がコンマ24、外の田口はコンマ19……つまりはダントツのトップSだったわけで、これはもうF2持ちの女子レーサーとしては極限のスリットといえるでしょう。もちろんその後は、ただ1マークを回るだけで内3艇を引き波に沈めておりました。
 元々が「男は度胸、千亜希も度胸」と言うくらい(言ってませんか)キップのいいオナゴではありまして、だからこそ期の前半でFをふたつも切ってしまうのですが、さすがにF2になれば「入れるだけ」になるものです。F2でも平気でかっ飛ばすのは西島義則と熊谷直樹くらいでしょう。
 それが、他の5艇にはお構いなしのコンマ10。さらに勝利者インタビューを聞いて、私、17mほどぶっ飛びました。
「勘としてはコンマ13くらいでしたけど、ちょっと早かったですね。でも、絶対に入ってると思ってましたから」
 平然とこう言ってのけたのです。参りました。素直に脱帽しつつ、敬意を表して「女西島」の称号を授けます。あ、本人はあまり嬉しくないですかね(笑)。

 そして、今日のベスト・パフォーマンス賞は……! ベテランたちが女王&側近を占める現在の女子レーサー界に風穴を開けるかもしれないこの乙女にプレゼントします!!

3R/日々是成長、最年少の水神祭

2006_0227__010  昨日の金田幸子(しつこいようですがカナダユキコです)に続いて、今日もまた超新星が出現しました。細川裕子、24歳。今シリーズの最年少レーサーが、3レースで嬉しい嬉しい水神祭です。そのレース内容も出色でした。3レースとはいえ、SG常連の海野ゆかりも同席していたのですから。
 進入は枠なり、しっかりと2コースを主張した細川は、コンマ05という鋭い踏み込みで主導権を握ります。そういえば、昨日の9レースでもコンマ02でしたね。元来が慎重なSを切るタイプなのですが、この浜名湖に来てすっかり度胸が据わったようです。
 そして、1マークではインの定野を回して余裕のズブ差し。完全に抜け出したわけですが、さてさて、それからが大変でした。何しろ、3艇身ほど後ろから追走するのは、かのドルフィンターン・海野なのですよ。ターンマークごとにツケマイを連発する海野。その迫力は言うまでもなくSG級ですから、B1級の新鋭としては生きた心地がするはずもなし。最終のバックでは2艇身差……。
 このとき、私の脳裏にある光景が鮮明に浮かびました。昨日の9レース、同じように大瀧明日香に追われ、最終マークでブイに接触して逆転を許した光景です。黒須田記者によれば、ピットに戻った細川は泣くほど悔しがったそうですが、今日の相手はさらなる強豪の海野なのです。
 私は、最終マークを凝視しました。昨日の悪夢をもっとも鮮烈に覚えているのは、細川本人。追っ手は海野ゆかり。目に浮かぶ昨日のターンミス。同じ過ちはできない、しちゃいけない。この先に待っているのは水神祭……様々な思いとともに肥大したであろう自意識を背負って、細川は華奢な腰を上げました。そしてそれは、さすがの海野ゆかりでもなす術のない、素晴らしいモンキーでした。
 新鋭はレースとともに日々成長してゆくんだなあ。
 ゴールに向かう細川を見ながら、私はぼんやりとそんなことを思いました。海野の猛追を凌ぎきったこの最終マークは、すぐに明日のレースへの糧となることでしょう。細川さん、水神祭おめでとさんです!
(PHOTO/SHIGEYUKI NAKAO=日高、細川  黒須田=淺田、TEXT/畠山)


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JAL女子王座 【Michi_Blog】
やっぱ競艇でしょう![:チョキ:] 今日は2日目、INがぜんぜん決まらない日だったらしい[:しょぼん:] 昨日より気温が上がらなかったせいかもしれない[:曇りのち雨:] 記事も熱いぜ! 続きを読む
受信: 2006/03/01 19:39:14
くるくるあります♪バキュン♪バキュン♪ 【競艇 blog AQUA BOO】
女子王座2日間終わって一度も1着がないのが黄色いカポック。 出目党の皆様!明日から出番ですよ。 とにかく5から買え! 死に目ともいうけどw 「クルクルあります。」ってコ 続きを読む
受信: 2006/03/01 21:23:14
コメント

皆さん取材ご苦労様で~す。
今節の写真はどれもいいですね☆記事はいつもより力が入ってる感じがします(笑)

淺田選手は、先月の浜名湖の女子戦でも、05のスタートで4コースまくり=優勝ですから、侮れませんよ~
「女西島」もいいですが、「女田頭」がもっといいかも(*^_^*)♪F3でのG1優勝者ですからね☆

投稿者: ゆっきい (2006/03/01 22:53:12)