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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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真摯な朝――4日目、前半のピット

Sany0517  昨日の12Rで転覆してしまった高山秀則。今日は、元気に朝のピットに姿を現わした。準優進出は絶望的だが、身体は無事で何より。残り3日間、頑張ってください……と思っていたら、ピットで撮影中のカメラマン中尾氏にそーっと近づいていった。なにやら話しかけて、ふむふむと頷いている。おっと、中尾氏に促されてファインダーをのぞいているぞ。興味深そうにもういちど頷いて、ゆっくりと中尾氏から離れていった。「レンズに興味もったみたい。値段言ったら驚いてた(笑)」。高山選手、元気で良かった!

Sany0527  3Rで勝利をあげた佐藤勝生。これで予選突破がぐっと近づいて、後半にも気合が入るところだ。といっても、表情はそれほど変わらない。彼は今節、常に淡々としているのが印象的だったが、待望の1勝が出ても浮かれたところはない。JLCの勝利者インタビューを終えると、ボートに戻って黙々と点検をしながら、午後の勝負駆けに備えていた。気温の低い今日はピットもけっこう冷え込んでいるのだが、そんなことも意に介さぬかのように、やはり淡々としているのだった。

Sany0531  ピットのいちばん奥で、古谷猛が延々とモーターの回転をチェックしていた。試運転タイムが終了し、ピットが静まり返っても、古谷のモーター音だけが鳴り響いている。今日は10R1回乗り、予選突破には4着以上でOK。もっとのんびりと朝を過ごしていてもおかしくないのだが、早い時間から冷たい空気の中に飛び出して、真摯に準備を重ねている。頭が下がります。きっと、レースを迎える頃には、万全の態勢でピットアウトすることになるのだろう。

Sany0542  整備室を覗いたら、沖口幸栄が本体を割っていた。すでに準優進出は厳しい状況だったが、2R1回乗りで今節初の3連対。さらに足を上向かせて、明日からの2日間で鬱憤を晴らそうという心積もりだろうか。準優戦線だけが勝負ではない。出走するレースではすべて、闘志を燃やさずにはいられない。そんな勝負師の姿は、やはり崇高と言うしかない。ここまでの沖口の成績を見て、軽視したら痛い目にあうかも。明日はむしろ注目すべし、と見たが。

Sany0545  ピットで穏やかにたたずむ林貢を発見。1走5着条件で迎えた予選最終日、余裕十分といったところだろうか。そうはいっても、先ほどの古谷同様、11R1回乗りにもかかわらず、朝からピットで作業にいそしむ。当確ではない以上、油断は許されないのだ。機歴の悪いモーターを引きながら、立て直して1勝2着2本。それを可能にしたのが、この朝の姿勢ではなかったのか。条件は楽でも、緩めることのない林を11Rではきっと見ることができるだろう。その走りを楽しみに待ちたい。

Sany0559  さて、今日は2・3着の勝負駆けということもあり、昨日までにも増して気になる大西英一。4Rは6号艇での出走。6コースから、なんとか3着に食い込んだ。ひとまず、後半に望みをつないだ走りであった。ピットに戻ってきた大西は、カポックを脱ぎながら、「アッハッハッハッハ」と高笑いで、出走メンバーとレースを振り返っていた。4着だった友永健策も、一緒に大笑いだ。「いやあ、またタンヤオ着だよ~」。ここまで3着4本に5着1本。タンヤオとは麻雀で2~8の数字で作る役である。後半11Rは、やっと回ってきました1号艇。チャンタ着(1着)をぜひツモってください!(TEXT&PHOTO/黒須田守)


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