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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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ハツラツ――2日目、前半のピット

2006_0419_2_02_101  心なしか、昨日よりも慌しく感じる、2日目のピット。初日を終えて、モーターの感触を掴んだところで、本格的な調整に入る。そんな日ということであろう。
 整備室を覗く。おぉ、我らが至宝・加藤峻二の姿があった。本体をバラして、鋭い目つきで整備を施している。体からは、ある意味で若々しい、ややピリピリした緊張感が立ち上る。この偉大なる先輩の辞書に、枯淡という言葉はないのだろう。年齢を考えれば、そんな境地にあったとしてもおかしくないのに、加藤峻二は自然体でハツラツとした雰囲気を醸し出す。凄い。凄すぎる。ひれ伏すしかない。彼を知っているというだけで、競艇ファンは幸せだと思う。
 ほかに、藤井定美、新井敏司、高山秀則らの姿も整備室で見かけた。1Rが終わると、3着に敗れてしまった荘林幸輝もギアケースを手に、整備室に駆け込んでいく。予選中盤を万全のパワーで戦うために、そしてポイントを積み重ねるために、選手たちはモーターと向き合うのだ。

Sany0326 「新人らしくガンガン行きます!」と開会式で宣言した鈴木幸夫は、まさに“新人”のように、元気一杯でピットを駆け回っている。2Rを走った愛知の先輩・久間繁がピットに戻ってくると、真っ先に駆け寄って、ボートの引き上げ。さらに大型クリーナーを操って、ボート内に入った水を吸い出す。1Rで1着を獲ったことで気分も上々なのだろう、実に明るい顔つきで、河合良夫ら先輩たちと会話を交わしていた。その姿、実に清々しいっす。作業の合間には、金井秀夫とペラについて何事か話す姿も見かけた。ピットを縦横無尽に動き回り、多くの先輩たちと接触を持つ。こうして、鈴木幸夫の闘志は研ぎ澄まされていくのだ。

2006_0419_2_02_155  ディフェンディング・チャンピオン、水野要と、選手代表・西島洋一が、並んでピット内を歩いていた。兵庫支部の先輩後輩、そしていろいろな意味で今節を引っ張っていく二人。何か深刻な相談をしているのだろうか……と思いきや。二人とも、ニッカーと笑っていた。西島は正直ちょいとコワモテであるが、笑うと実に優しそうな目元になる。年輪を感じさせる笑顔、である。そして水野もまた、目がくぅっと細くなって、とびきりの笑み。思わずこちらも、ニタニタしてしまうのだった。

Sany0332  3R、スタート展示では4号艇・関忠志が「やっぱり!」の前付けでイン奪取。ところが本番、3号艇・立山一馬が抵抗し、インを強奪! 関は昨日のドリーム戦につづいて、2コースに甘んじてしまった。レースでは、西和則にまくられてしまった二人だが、進入の熱い勝負が素晴らしかった! ピットに引き上げてきた立山を出迎えたのは、やはり徹底イン屋の西島洋一。ちょっとうなだれて見える立山に、優しい笑みを送るのだった。カポック着脱場では、立山と関がバッタリ。声をかける立山に、関も笑みを浮かべながら、首を横に振った。「ごめん」「いやいや、お互い様でしょ」。そんな感じだろうか。魂のバトルを繰り広げた立山と関、二人ともカッコいいぞ!

Sany0316  初日、落水の憂き目にあってしまった大森健二。激しい接触があっただけに、ちょっと心配だったが……今日の大森、元気そうにピットに姿を現わしていた。ひとまず、よかった! 巻き返しを期待しています。ドリーム戦で転覆した新良一規も、無事に出走。選手のみなさん、ケガに気をつけて、熱い戦いを見せてください!

Sany0308  さて、今節おおいに気になる大西英一。今日もバンダナを頭に巻いて、ハツラツとピットに登場。整備室からモーターを架台に乗せて現われた高山を見つけると、「せんぱ~い」と声をかけた。
「せんぱ~い、まだ(モーター)出すんですかぁ? あれは出てるでしょう?」
 よく通る声で、高山を冷やかしてます(笑)。高山先輩は、照れ臭そうに「趣味だよ、趣味」と破顔一笑。おぉ、モーター整備が趣味、なんですか。「整備しないと気が済まんから」とさらにニッコリする高山。大西、追い討ちをかけるように「もぉ~、なんぼ出したら気が済むんですか~」。ダハハハハ、大西も高山も最高です。で、大西、「片付けときま~す」と高山の使った架台を整備室に戻していた。大西さん、やっぱりぜんぜん地味ぃ~じゃないっすよ!(PHOTO/中尾茂幸=加藤、水野、大西・ワンショット 黒須田=それ以外 TEXT/黒須田守)

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