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ボートレース特集 > シルクロードからやって来た歌姫、ヤン・チェン歌謡ショー
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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シルクロードからやって来た歌姫、ヤン・チェン歌謡ショー

 ヤン・チェン。今朝の歌謡ショーは、この不思議な名前を持つ女性歌手の登場であります。トロピカル・カラーのドレスをまとって浜名湖競艇サンホールに登場した彼女。
「みなさ~ん、早いですねえ。こんな早いステージでお客さん来るか心配だったけど、たくさん来てくれて嬉しいですよ~」
 ちょっとたどたどしく競艇ファンに語りかける彼女は、中国・西安市出身。「シルクロードからやって来た歌姫」のキャッチフレーズで、2002年にデビューした新鋭歌手。千昌夫の名曲『北国の春』を日本語、中国語の両方で歌ってみせるなど、まさしくバイリンガル・シンガーであります。いや、今日のステージのオープニングは大阪弁の曲だったから、トライリンガルですな。
2006_0622__003  このヤン・チェン、デビューまでの道のりは並大抵ではありませんでした。幼少の頃から日本の歌に触れて育った彼女は、その日本で歌手になることを夢見て、確約されていた地元の大学の師範の座をかなぐり捨てて、14年前、日本にやってきました。当時、日本にはお姉さんが暮らしていて、それを頼りに憧れの地に上陸したわけです。ところが、その4日後、最愛のお姉さんは病に倒れ、祈りむなしく3カ月後にお亡くなりに。異国で一人ぼっちになってしまったヤン・チェン……。しかし、彼女は諦めませんでした。日本語学校に通い、歌の勉強をし、阪神淡路大震災ではボランティアにも参加し、あの「愛は地球を救う」にも参加し、デビューへの足がかりを築いていった。そして! 日中友好30周年であり、あのテレサ・テンさんの7回忌でもある2002年にデビューしたのです!
 そんな彼女の歴史を知ってか知らずか、朝からサンホールに詰め掛けたお客さんは、しっとりと聞き惚れます。「今日はヤン・チェンに会いに来てくれたんですよね~」と呼びかけられ、本当はそんなわけはないんですが、盛大な拍手で彼女を盛り立てる。うっ、目頭が……(泣)。
 いきなり感動的な幕開けとなった、3日目朝のイベントでした……。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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