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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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魂が見える――初日、後半のピット

2006_0620_02_063  トンカン、トンカン、トンカン。ピットに、ペラを叩く音が鳴り響いている。さすがに音が少なくなってきた11R、12Rあたりの時間帯。それでも、ペラ室は満員御礼で、多くの選手が午後の長い時間をペラ調整に費やしていた。初日を終えて、レース足を掴んだ選手たちは、こうして足色を上向かせるわけだ。成績が良かった選手は、さらなるパワーアップを目指し、成績が悪かった選手は、なんとか反撃の糸口を掴もうとして、ペラをトンカントンカンと叩いていく。今日はやや不本意な成績の原田幸哉は、かなり力を入れて、カーンッ、カーンッ!と木槌を振り下ろしていた。3着1着と、上々の初日だった太田和美も、かなり長い間、ペラ室にこもっていた。12Rが発走しようとしているのに、太田は手を休めることなく、トンカントンカン。二人の機力は明日、どう変化しているだろうか。

2006_0620_01_125  整備室には、森高一真と田村隆信。それぞれのレースを終えると、本体を丁寧に丁寧に調整していた。最後まで残っていたのは、森高。10R出走だったこともあり、あまり時間が残されていなかったわけだが、それでも手を緩めることなく、とことん整備。明日は2Rに出走だから、レース前はさらに時間がないこともあってか、その視線はかなり強烈にモーターを捉えていた。田村と森高は、ともに85期の同期生。ときどき、言葉を交わしながら、作業を進める。と、そこに井口佳典、湯川浩司もやって来て、談笑しながらの整備となった。SGでは、まだまだ最若手期となることも多い彼らだけに、結束は堅い。

Cimg0214  85期生といえば、湯川浩司は連勝発進! 5Rは大外からのマクリ一閃、11Rはハイパワーを活かしての逆転1着。とにかく、機力は絶好調だ。11R後、JLCのインタビューを受けていた湯川。撮影が終わると、そこにたまたま倉谷和信が通りかかった。湯川、倉谷に「倉谷さ~ん、ピット離れ、教えてくださいよ~」と腰を低くして懇願。倉谷は、パーッと笑顔になって、「よう言うわぁ~」と湯川をからかった。あんなにエンジン出てるのに、何を言うとんのや、こいつぅ~……って感じでした。それでも湯川は、さらに倉谷におねだり。しばし、密談タイムだ。湯川、さらなるパワーアップに貪欲である。
 湯川がモーター格納のために整備室に入ると、同じペラグループの田中信一郎が笑いかける。おっと、さらには松井繁も登場。松井&信一郎の最強タッグで、湯川をからかいまくりだ。勘弁してくださいよ~、とばかりに苦笑いの湯川。先輩たちに、徹底してからかわれていたのでありました。まあ、ともかく。機嫌が悪かろうはずのない湯川である。

2006_0620_01_169  湯川をからかった一人、松井繁は、変わらぬ風格を漂わせて、抜群の存在感である。今日はまだ初日ということもあってか、彼特有のヒリヒリするような緊張感は見えない。むしろ、トゲのように鋭い気合はまだ鳴りを潜めているように感じられる。比較的、リラックスしている感じなのだ。それでも、覆い隠すことのできない、王者のオーラ。そこにいるだけで、空気が引き締まるのだから、改めて言うまでもないことだが、そのメンタリティは図抜けているということだろう。明日から時間を追うごとに、激烈な魂が露わになっていくに違いないが、それを目撃して慄えるのが、実に楽しみだったりする。

2006_0620_01_276  濱野谷憲吾も、松井に近いムードを感じる。今日に限っていえば、松井よりもピリピリしているようにすら見えた。2着3着のスタートだから、悪くはないはずの初日なのに、しかし決して機嫌よろしく見えない濱野谷。もしかしたら、いつにも増して、SG制覇に意欲を見せているのではないか……そんな裏読みもしたくなってしまうほどの、メラメラと燃えている雰囲気なのである。とにかく、いつもの彼とは違って見えてしまう、今節の濱野谷憲吾。果たして、明日の彼はどんな顔を見せてくれるだろうか。

2006_0620_02_169  闘志といえば、やはりこの男を取り上げなくてはならない、菊地孝平。ドリーム戦の3番手争いで、仲口博崇を沈めたツケマイは、テクニックというよりは気迫のなせる業だったと思う。午前中は、懸命にモーター整備をしている姿を見かけたが、その時点ですでに心のエンジンは噴きまくっていたように思う。そして、ドリーム戦。菊地は明らかに、めったに見せることのない超絶なターボエンジンを心に積んで、今節を走っている。明るさはいつもと変わらない。ドリーム後に先輩たちの間を走り回って、挨拶をしている菊地を見れば、普段の朗らかさを捨ててはいないのも確かだ。それでも、いつもと何かが違う、菊地孝平。去年のMB記念優勝戦の日に、なんとなく似ているような気がするが、果たして。

2006_0620_01_077  さて、ドリーム戦1着! 笹川賞に引き続いての絶好調ぶりが気になる山崎智也。辻栄蔵を競り落としての勝利に、ピットに引き上げてくると、笑顔がはじけた。いやあ、今節も非常にいい感じです、山崎智也! SG2連覇もおおいにありうると思える、初日の気配である。明日も期待してますよ!(PHOTO/中尾茂幸 黒須田=湯川 TEXT/黒須田守) 


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受信: 2006/06/20 23:48:23
コメント

取材班の方、私の代わりに山崎選手に質問してもらえませんか?
前検日の浜名湖着いた時の写真でも、選手紹介の時も、上の写真の時もヘッドフォンしてますが、何聞いてるんですか?って
それと山崎選手に伝えてほしいことがあります!
ヘッドフォンがファッションの一部みたいになってて、すっごく決まっててかっこいいですね!って
お願いします

投稿者: おーふぉ (2006/06/20 23:16:54)

グラチャンが、始まったかと思いきやもう明日で4日目!!
早いですね!!
初日、後半ピットの濱野谷選手のメラメラと燃えて雰囲気は、4日目は、どんなカンジなのでしょうか??
機嫌は、よろしくなったのでしょうか??
気になるところです!!

投稿者: ぐりとぐら (2006/06/23 0:42:50)
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