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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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今日のベスト・パフォーマンス・初日

 はい、今日は6レースで柏野幸二が失格(即日帰郷)した以外は大きな事故もなく、SGとしては穏やかな滑り出しでしたね。しかし、各レースの端々に選手たちの凄まじい気合いを感じ取ることもできました。今日の第3位は、髪を振り乱すようにシャカリキに走り続けたこの3人にプレゼント。

魅せた!旅姿3人衆

2006_0620_01_221  静岡名物は海苔とお茶だけではござんせん。服部次郎長親分に大政・菊地、小政・坪井の旅姿3人衆が「静岡レーサーここにあり!」と水上で大暴れしてくれました。
 まずは1レースで坪井康晴が6号艇から気合い満点の4カド強奪! 差しに差して2着を取りきりました。
 7レースでは親分の服部幸男が満を持して登場。パワーは明らかに劣勢で一時は5番手に甘んじておりましたが、突進、差し、まくり差しと浜名湖水面で鍛えた技を次々と繰り出して3着を死守。親分の意地を見せつけています。
 この親分の死闘に発奮した坪井は、続く8レースで渾身のイン戦。池上裕次のまくり差しを喰らってバックで2艇身ほど後手を踏みましたが、1周2マークで浜名湖のうなぎも逃げ去るような怒涛の全速差し! 一瞬にして池上を交わしてしまったのです。
 そしてそして、最終ドリームで大政らしい豪快な必殺技を決めたのが菊地孝平。2周2マークで仲口に火の出るような全速ツケマイを放ち、逆転の3着をもぎ取りました。さすがまくり屋、あんなツケマイを打てるのは秋山直之かこの大政しかいませんね。
 3人で4レース、おそらくのべ6着分は道中で逆転したはず。競艇がパワーやテクだけではない、気の戦いであることを感じさせる美しい旅姿でありました。
 あ、もちろん静岡勢の残り2人、佐々木康幸(6着)と野長瀬正孝(6着1着)も必死な思いが伝わってきましたよ。明日以降のさらなる活躍に期待いたしましょう。

 第2位は、とても届かない位置からテッペンまで突き抜けてしまった絶好調レーサーに捧げます。

ドリーム/この勢い、誰も止められない!?

2006_0620_02_248  パワーの差が残酷なほど明確に見えたドリーム戦でした。進入は123/456の枠なり3対3。カドから覗いた辻栄蔵がまくりに行きますが、植木の決死の抵抗にあって不発。少し落としてから、植木を抱きこむようなまくり差しに方針を変えました。
 こうなると、先に今垣を叩いてまくり差した植木に大きなアドバンテージがあるもの。勇躍、植木は辻を外に張りながら美味しい差し場に艇を突っ込みました。がしかし、植木は数少ない引き波さえ超えられずに大きくバウンド。あっさりと、本当にあっさりと「遅れまくり差し」の辻に追い抜かれてしまったのです。あまりに決定的なパワーの差……バックで一気に辻が引き離し、ひとり旅になりそうな勢いでしたね。
2006_0620_01_099  とっこっろが、ですよ。かなり遅れて最内から差した5コースの山崎智也が伸びるわ伸びるわ! 100mほどで超抜クラスの辻の内フトコロに入り込み、そのまま2マークで逆転してしまったのです。展開が向いた、というだけでは説明がつかない逆転劇。戸田・笹川賞の勢いそのままに、辻を力で捻じ伏せた智也。嗚呼、いったい誰がこの男を止められるのでしょうか。
「人気薄が来ちゃって、すいません」
 レース後、智也はこう言いました。私の耳には「よくもボクを人気薄にできましたね~」という風に聞こえました。この痛烈な皮肉が、現在の智也の揺るぎない自信を物語っています。こりゃもうヤバイっすよ。誰かがこの自信家のナルシストに鈴を付けなきゃ、一気にSG2連覇まで突っ走ってしまいそうです。では、誰が……誰が智也の鼻っ柱を叩くことができるのでしょうか。それは、たったひとり……!?(つづく)

 もったいぶって(つづく)なんてしちゃって、嫌味な文章ですね。すいません。ただ、たったひとりだけ智也から自信を奪いそうな男がいるのですよ。それが、今日のベストパフォーマンス賞に輝く、この選手なのです!

5&11R/最も危険な遊戯パワー!!

2006_0620_02_105  もう、レースを観た人には多くを語る必要はないでしょう。あの湯川浩司の、あまりにもウルトラセクシャルバイオレンスNO1なパワーを! まだ観ていない人のために、あえて書くことにしましょう。
 まず5レースは、6コースからのド派手な一気まくり。ま、この最大の勝因は「スリットの踏み込み」であって、内5艇より半艇身~2艇身くらい突出したのですから、まくって当然の展開ではありました。
 ただ、スリットから覗いただけではなく、キュイ~ン!とさらに他より半艇身ほど伸びた足を見逃してはいけません。このセカンド~トップへと瞬時に移行するパワーは、そのまま「SGを制するパワー」と翻訳してもいいと私は思っています。05オーシャンの江口晃生も、05グラチャンの山本浩次も、05MB記念の菊地孝平も、06総理大臣杯の中澤和志も(あと名人戦の万谷親分もね)、この「キュイ~ンパワー」を最大の武器に予選を勝ち抜き、優勝戦もまくりで制しました。湯川はそんなSG制覇に直結する秘宝を手にしたのです。
 そして、さらに圧巻だったのが11レース。インの上瀧がスタートで遅れ、2コースの湯川はこれまた楽にまくれる態勢でした。が、上瀧の抵抗を恐れたのか、差しかまくりか迷ったのか、湯川は妙に焦った感じでハンドルを切りました。完全なミス操作で、艇は大きく流れてあさっての方向へ……
2006_0620_02_108  誰が見たって万事休すなターンでしたよ。実際、3コースの森竜也が「ごっつあん!」とばかりに真っ直ぐに差して突き抜けちゃいました。さらに憲吾や池田もぽっかり開いた空間を通過していきます。真横に流れた湯川の艇は、立て直すのがやっとという感じ。
 ところがですよ。立て直してからの湯川の伸びはどうでしょう!? 内を行く憲吾や池田は歯牙にもかけず、はるか前方を行く森の艇に迫っていくではありませんか。5艇身、3艇身、1艇身……1周2マーク、差したときには森の内側にしっかり艇を捻じ込んでおりました。あとは2周ホームで森を逆に1艇身ほど抜き去り、何事もなかったかのような一人旅。
 私の目には「ま、わざとハンドルをミスって、ハンデをやったのさ」みたいに見えました。獲物を逃がして、遠ざかってからライフルで撃ち抜く、そんな感じ。現実味の乏しい、遊戯のような逆転劇……これほど空恐ろしいパワーは、滅多に見られるもんじゃありませんよ。
 で、最終レースが終わった後に、私はこう思ったのです。
 湯川の暴力的パワーなら、あるいは智也の勢いを……!?
 このふたりが直接対決するのは、いつなのでしょうか。できれば両者揃ってピンをすべて並べて、最終日の最終レースで雌雄を決してほしい。ま、そんな見果てぬ夢を描けるのも初日の楽しみなんですけどね。とにかく、今日は湯川&61号機の危険な遊戯に、ひたすら驚かされた1日でありました。(PHOTO/中尾茂幸、TEXT/畠山)


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6月21日 浜名湖 SGグラチャン 2日目 【競艇予想トップターン】
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