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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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梅雨明け、しかし選手は……――2日目、前半のピット

Cimg0707  ようやく夏空が到来した若松競艇場。梅雨が明けたというのに、大雨は降るわ、すぐに晴れるわ、またまた雷雨で土砂降りになるわと、安定しない天候だったのだが、1Rの出走時刻にはすっかり雨が上がって、気温も急上昇。僕自身は暑いのが大の苦手なのだが、でもやっぱり、夏のSGはこうでなきゃ! ひとまず気分爽快である。

Cimg0710  しかしながら、選手は大変だ。雨模様の前検、初日から、ガラリと天候が変わったのだ。モーターの調子も一変してしまったりするわけで、調整に大忙しの2日目前半である。初日に一走ないし二走走って、ある程度の手応えを整備に反映させる2日目は、慌しくて当然というところもあるのだが、今日はまた特別。試運転ピットでは、ブルンブルンとモーターを噴かして、回転数を確かめている選手が多数見受けられた。池田浩二など、3R直前まで確認作業、出走選手たちの走りも試運転ピットから眺めていた。僕らは、晴れたの降ったの騒いでいればいいけれども、選手たちにとって天候は重要な要件。気温や湿度の上下が、選手たちの手足を忙しく動かすことになるわけである。

2006_0725_01_218  真剣な表情で話し合っていたのは、上瀧和則と松井繁。目にケンすら立っているほどで、なんだかとても近寄れない雰囲気だ。といっても、そばを倉谷和信が通りかかると、すぐに笑顔が浮かぶのだから、深刻な相談というわけではなさそう。整備関連の情報交換だったのだと思う。それにしても、この二人が真摯に話している姿は、ほんと、ド迫力。最強タッグという言葉が、脳裏をよぎる。というわけで、とてもカメラを向ける勇気などございませんでした、はい。写真は昨日のものです。申し訳ございません。だって、ほんと、怖いんだもん……。

Cimg0733 「チグハグ!」、そう叫んだのは菊地孝平。3Rを4着に敗れてしまい、苦しい予選道中。ピットに戻ってくると、出迎えた東海勢に向かって、笑いながら先の言葉を吐き出したのだった。ただ、その笑顔はどう見ても、「笑うしかないよなあ」とでもいうような、苦笑いの延長線上にあるもの。エース機の底力をどうにも引き出しきれない現状に、つい哀しい笑顔が浮かんでしまうのだろう。一気に勝負駆け局面になってしまった菊地、果たして巻き返しはあるか。レース後、すぐにペラ室に駆け込んだところを見ると、今日はビッシリと調整に費やす心積もりのようである。

Cimg0730  その3R、昨日は転覆の憂き目にあった三嶌誠司が、見事にまくって1着! 早くも、不運を帳消しにしてみせた。転覆を除けばオール連対だから、絶好調と言ってもいいだろう。そんな三嶌だが、ピットに戻ってきても笑顔は見られない。引き締まった顔つき、真っ直ぐな眼差しで、粛々とボートを引き上げている。控室に向かう際にも、顔つきを崩すことなく、静かに歩き出した。これこそが、三嶌誠司の真の姿なのか。ともかく、勝っても緩むことなく、予選後半戦に向けて走り出している三嶌である。

2006_0725_01_006  さて、梅雨が明けても気になる山崎智也。今日は10R1回乗りだが、早い時間帯から調整に励んでいる。淡々とした表情は、決して不機嫌には見えないけれども、調整への必死さを表わしているように見える。6号艇で臨む10R、果たしてどんな動きを見せるのか、楽しみに待ちたい。(PHOTO/中尾茂幸=松井、山崎 黒須田=その他 TEXT/黒須田守) 


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