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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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今日のベストパフォーマンス・3日目

 1日早い勝負駆けが相次いで、今日の1マークも凄まじい火花が飛び交いました。2着1着で一気に得点3位まで跳ね上げた艇王・植木、昨日の水神祭の勢いのまま連勝した重野哲之(節間トップ!)、道中逆転で得点2位になった地元の今村暢孝……この3名は明日を待たずに、ほぼ準優確定。まずは一安心といったところでしょう。
 一方、転覆~頚椎捻挫で即日帰郷となった村田修次。今日もリズムに乗れずに戦線離脱した守田俊介……明暗が色濃く水面に反映されましたね。
 さて、今日の第3位は明日につながるワンツー決着で場内を沸かせた、徳島のなでしこ2名に贈ります。

2R/W準優進出へ首皮1枚のワンツー!

2006_1026__556  女は強い。特に徳島の女は強い。この艇界の「常識」をまざまざと実感させるレースでした。
 2レースはすべての選手が1日早い勝負駆けで、スリットもコンマ07~15の電撃戦。特に内3艇は、
①池田浩二07
②淺田千亜希08
③横西奏恵09
 とギリギリまで踏み込みましたね。1マーク、トップSのイン池田が握って回ったところを千亜希が俊敏な差しハンドル。池田が流れている間に、今村豊と奏恵が追走します。バック直線で千亜希は独走態勢に持ち込み、注目は2着争いへ。圧巻は2周1マークでしたね。内でわずかに先行するミスター競艇・今村に対して、奏恵は昨日に続く全速のぶん回し。届くも届かないも、回り終わったときにはミスターを2艇身ほどチギッておりました!
 あとは女子レーサー2艇が、悠々と男4人を先導してゴールイン。今年の女子王座で激しい優勝争いを演じた2人の、SGでのワンツー決着です。女子王座決定戦では満面に笑みを湛えた奏恵、ピットで泣き崩れて動けなかった千亜希……残酷なまでに明暗が分かれましたが、この福岡の水面では同志。ピットに戻るときに「やったね」「えへへ」という感じでふたりが見合っていたのが印象的でした。
 もちろん、このワンツー決着で準優のチケットを手にしたわけではありません。明日は千亜希が2着、奏恵は2・2着条件と、ギリギリの勝負駆けが続きます。しかし、互いに励まし合い、気合いを入れあって今日と同じような集中力で臨めば、この難関を揃って突破できるはず。史上はじめてSGの優勝戦に乗った寺田千恵は、こう述懐しています。
「あのときは女ひとりというのが本当につらかった。誰かに泣き言を言いたいけど、誰もいない。男のレーサーには嫌味になるから言えないし……誰かひとりでも女子レーサーがいて、他愛のない話をしたかった」
 今節は女子レーサーが3人もいます。大将格だったグレート逸子ママは絶望的な状況になりましたが、この頼れる姐御がいるだけで千亜希、奏恵の心の落ち着きも違うはず。しかも、ふたりは気心の知れた同支部ですからね。他愛のない話で互いの緊張をほぐしあって、明日の勝負駆けに臨むことでしょう。
 あ、遅ればせながら、千亜希ちゃん、水神祭おめでとさんです!!

 第2位は差し&まくりの連勝で、ぐっと準優を引き寄せた男に捧げます。

4&9R/他力・自力・気力フル活用の連勝劇

2006_1026__245  やはり、この男が肩で風を切ってやってまいりました。上瀧和則。惨敗すれば終戦か、という状況でのピンピン連勝です。
 まず、4レースは実力というより展開一本でしたね。4コースの原田幸哉が強引にまくってインの金子良昭とガチンコしたところを、2コースから「ごっつあんで~す!」の楽な差し抜け。幸哉さまさまだったわけですが、SGを勝ち抜くにはこうした強運も必要なのです。
 そして、返す刀で9レース。4号艇の上瀧はもちろん凄まじいスピードで前付けに出ました。
「上瀧が怒涛の前付け!」
 実況も力が入りましたが、インまではガメずに2コースで折り合います。そして、今度はスリットでほぼ勝利を決定付けましたね。上瀧の艇だけが、ニョキッと突き出したスリット。いちばん遅れたのがインの太田和美ですから、ジョー兄ィとしてはただ先マイするだけでナチュラルまくりになっていました。文句なしの自力決着。あとは差して追いすがる今村豊を振り払って、悠々のひとり旅です。
 他力(運気)あり、自力(度胸)ありの連勝劇。これで昨日までの勝率4・67から一気に6・80の11位で、一気に準優圏内に突入しました。気力は元からパンパンの選手ですから、最後の課題は機力でしょうか。私の見立てではまだ中堅に毛が生えた程度なのですが、日に日に出足はアップしているようです。
 明日は5号艇の1回走り。最低でも5着が必要な上瀧は、ファンファーレから一目散に小回り防止ブイを回ることでしょう。あ、1号艇は淺田千亜希ですか……2着条件でF2持ちの千亜希にとっては「わ、上瀧さんがいる~!」と悲鳴を上げたくなるような番組ですが、このヤンチャなイン屋の進軍を止めるか、許すか。実に興味の尽きない第10レースではあります。

 そして今日のベストパフォーマンス賞は、やはり大敗が許されない状況で超絶のテクを決めた天才レーサーに。

11R/明日へのミラクルターン

2006_1026__362  このレースは進入からもつれましたね。何をやらかすか予測できない45歳・山室展弘が、5号艇からあっと驚く2コース進入。あ、それほど驚きませんか、予測不能なんですから。今節の智也はコース取りは不思議なくらい淡白だし。山室のそこのけそこのけ前付けを見た智也は、「はいどうぞ」という風情で3コースを選択しました。
 そしてスリット。予測不能の山室が起こしからビュンビュン飛ばして他の艇よりも1艇身近く覗いていたのですが、スリット直前で「ふにゃにゃ~」という感じで失速しました。もう、この人ときたら漫画チックというか遊び心がありすぎるというか、以前、平和島の賞金王で繰り上がりになったとき……あ、智也の話でしたね。これはまた、いずれ。
 で、山室が「ふにゃにゃ~」という感じで失速したのを見た智也は、すかさず仕掛けました。山室を叩いて、逃げる濱野谷憲吾に迫ります。私の目には「ちょっと仕掛けが早すぎるんじゃないか」という風に映りました。ほぼ一直線に憲吾の艇に迫ったために、「まくっても流れるし、差すにはマイシロがなさすぎる」という仕掛けだったのです。しかも相手は憲吾ですから。
 私の凡庸な脳みそは、その後の智也の航跡を勝手に描いておりました。もう差すには憲吾の艇に近すぎるし角度もないから、憲吾の艇の外をかすめるようにしてツケマイを敢行し、流れながら体勢を立て直す。それで、2着か3着か。それしか想像できなかった。
 でも、その脳内航跡は一瞬にして、否定されたのです。憲吾の艇に接触しそうなほど近づいた智也は、そこでおもむろにハンドルを切りました。智也の舳先と憲吾の艇尾はどれほどだったか。私には、フルスイングしたバッターがフォークボールで空振りするくらいの、ほんのわずかな間隔しかないように思えました。とにかく、無謀にも近い超鋭角の差しだったはずなのです。
 それが……ズッポ~ン!!と入っておりました。あるいは、憲吾の引き波をブレーキ代わりにして「掛かり」に変えたのではないか。そんな差しでした。智也のモーターは中堅下位レベルだと思います。鋭角の差しに耐えられるパワーはないはずなんです。でも、このレーサーは常識外れの重心移動で、不可能を可能にしてしまった。そうとしか思えません。
 智也の勝負駆けは続きます。この勝利でやっとボーダーの18位まで押し上げ、明日は3号艇で3着条件。そして、2号艇にはまたしても予測不能な山室が……今度はどんなテクを使ってこの難敵を出し抜くのか。ただただ見守ることにいたしましょう。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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