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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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今日のベストパフォーマンス・2日目

 いやはや、福岡水面はこれだから面白い! うねりがほとんどなかった今日は逃げ3、差し2、まくり3、まくり差し3、抜き1本と、「何でもアリアリ、技の百貨店」のような水面でした。もう、どのレースも見せ場たっぷりで、とてもベスト3に絞りきれないっすよ。今日は特別バージョンとして、独断ベスト10位までをダイジェストで報告することにします!!

次点☆2R/泣くな俊介、明日があるさ!ver2
 コンマ08のトップSから絞りまくり。惜しくもインの深川真二には届きませんでしたが、道中しぶとく追走して徐々に差を詰めた守田俊介。こんなに気迫溢れる俊介を見たのは何年ぶりかわかりません。そして3周1マーク、キャビッた深川の内を鋭くえぐって「逆転トップか!?」と思った瞬間、俊介は特攻隊よろしくブイに突っ込んでおりました。気合い入りすぎだってば! 昨日に続く大差の6着。これで予選突破は厳しくなりましたが、1・1・2着で乗れるはず。今節の俊介なら、奇跡を起こせるはずです!!

第10位☆6R/仲口、鋭角モンキーで「差し」第1号。

2006_1025_06r_193  6選手の中でいちばんスタートが遅かった2コースの仲口博崇。菊地が全速インモンキーで回った内を差したら、バックでは先頭に立っていました。やや展開にも恵まれましたが、昨日~今日の5レースまで「差し」の決まり手はゼロ。機力の裏付けは十分だし、ターンも俊敏。さらに昨日からSG制覇には不可欠な運も引き付けており、無冠の貴公子に春の到来を告げる貴重な「差し」でありました。

第9位☆4R/SG覇者の貫禄か。豪快4カドまくり!

2006_1025_04r_014  前検から、さほどパワーがあるとは思えない中村ユーユー。整備でも苦しんでいるようですが、「ならば、これっきゃない!」とばかりにコンマ11の全速スリットから一気に内3艇をまくりきっちゃいました。まくり決着自体は珍しくない今節ですが、「安心して見ていられるまくり」というか、動いた瞬間に「決まっちゃうな~」と思ったものです。MB記念制覇からわずか2カ月にして、この貫禄。威風堂々のS一撃に、ただただ脱帽するしかありませんでした。(お~い、俊介~~~~~!)

第8位☆11R/艇王の意地! コンマ01のドッキリS

2006_1025_11r_060  植木の本気ぶりがひしひしと伝わってきました。4カドに構えた植木通彦は内3艇の起こしなんぞは歯牙にもかけずにコンマ01のタッチスタート。本来Sは慎重なタイプなんですけどね。しかも内の3艇がコンマ16~33ですから、それほど無理しなくてもまくれる態勢だったはずなんです。でも、地元のプライド&賞金王への意欲を見せて、ギリギリまで突っ込みました。さすが、艇王!!
 ただ、これだけ楽な隊形でまくりながら、重野のまくり差しに屈したのは不安でもありますな。相変わらずパワーは一息。今後の機力アップに期待しましょう。

第7位☆強烈ツケマイで1日遅れの誕生祝い。

2006_1025_03r_457   初日5着5着と出鼻をくじかれた原田幸哉。31歳の誕生日を白星で飾れなかった悔しさもあったことでしょう。今日の幸哉は、勝負の鬼と化しました。3コースからコンマ10で通過し、ほぼ同体だったインの平田忠則に体当たりをするほどの角度で絞りまくり。この強引にして猛烈な強ツケマイに、平田は「ふぎゅぅ」という感じで引き波に沈んでおりました。いつでも、これがあるんですよね幸哉は。「勝負駆けの時にメイチ舟券を買える選手は誰か?」と問われたら、私は真っ先に彼の名前を挙げるでしょう。敵にはしたくない、怖~い男なのであります。
 自力で掴み取った1日遅れのハッピーバースデー、おめでとうございます!!

第6位☆1R/直之もビックリ?の全速女豹ターン!

2006_1025_01r_027  もし1レースで横西奏恵が勝っていたら、ベストパフォーマンスに選んでいたかもしれません。それほど鮮烈な全速ブン回しでした。あの迫力は、いくら言葉で説明しても伝えきれない。いちばん近いのは、ターンマークなんか無視して半径10mほどの弧を描く秋山直之の全速ターンですかね。秋山は1周1マークではあまりやりませんけど、奏恵ちゃんはやっちゃいました。内の5艇が1マークに殺到するのを尻目に唯我独尊、異次元にぶっ飛んでいくような大旋回。それでいてぶっ飛ぶこともなく、インから逃げる魚谷智之の外にピッタリ貼りついたのですから仰天するしかありませんでした。
 桐生MB記念ではさっぱり伸びずに苦戦の連続だった奏恵ちゃん。今節は一味も二味も違いますよ。できれば不在の直之に代わって、握って握って握りまくるレースに徹してほしいものです。福岡は、それが可能な水面なんですから。

第5位☆1&5R/獲れたてのトビウオ、ピンピン跳ねる!

2006_1025_01r_035  1レースで奏恵ちゃんの強襲をしのぎきった魚谷智之。同期のワンツー決着で一気にリズムアップしたのでしょう。5レースではやや遅れめのスリットから、ぐんぐん伸びて内の艇間を切り裂きました。水面下からヒュンといきなり飛び出したような、一閃のまくり差し。おそらく、インから逃げる坪井も抜かれるまで気づかなかったのではないでしょうか。これぞまさしくトビウオターン!(古いっすか)
 ターンだけでなく、ビンビン連勝で一気に勝率も飛躍した魚谷。この選手は一度調子に乗ったら手が付けられない、という怖い男でもあります。明日以降もトビウオターンが炸裂するようなら、優勝戦までピョンピョンと……気を付けなけきゃいけないのは、フライングだけですな。

第4位☆10R/ミラクルパワー!? 驚異のアウト差し抜け。

2006_1025_10r_059  まるで夢を見ているようなバック直線でした。昨日から「差し」を決めたのは仲口だけ(既報)。それも、2コースからやや展開にも恵まれた差しでした。とにかく、自力勝負型の水面で、単純な差しは届かないんですよ。が、10レースの坪井康晴ときたら、スリット横一線の6コースから、脇目も振らずにブイを目指しました。イン水域では1、2コースが競っていましたが、3~5コースは「チャンス!」とばかりに差しに構えています。坪井は「4番差し」みたいなものです。ただでさえ差しの届かない水面での4番差し……これが、伸びるわ伸びるわ!! スルスルスルスル他艇を追い抜いて、2マークは堂々の先マイ攻撃。「ここって平和島だっけ!?」と叫びたくなるほどのミラクルパワーですよ。最後はブッチギリでゴールに飛び込んだ坪井クン。引き波を5本超えたというのに、走破タイムは今節2位の1分47秒3! このパワー、マジ、やばいっす!!

第3位☆11R/水神もひれ伏す怒涛のアウトまくり差し!

2006_1025_11r_077  やはりアウトから、坪井以上に仰天させてくれたのが重野哲之です。27歳にしてSG初勝利の水神祭です。それも艇王・植木を使ってのまくり差し。コンマ01でまくりを打った植木のおかげともいえるわけですが、重野自身もコンマ05の快スタート。予選で2着2着とポイントを稼ぐと、ついつい守りに入ってしまう新鋭がいたりもします。でも、この遅れてきた大物はまったく臆することなく踏み込んだ。そして、4コースからまくった植木とそれに連動した5コース仲口の動きをしっかり視野に入れながら、「ここしかない!」というポイントに艇を突っ込んだのですね。ケチの付けようのない、実力の水神祭でした。しかもしかも、アウトから何本も引き波を超えたというのに、勝ちタイムの1分46秒7はブッチギリの今節ナンバーワン時計! これはまいった。この若者は2日目にして「台風の目」どころか超大型の台風になってしまったのです。重野クン、水神祭おめでとさん!!

第2位☆8R/熟練のテク、3コースまくり差しに酔う!

2006_1025_03r_437_1  地元の大ベテランだからこそできた「神業」だったのかもしれません。8レースの今村暢孝は枠なりの3コース発進。コンマ08とSもしっかり張り込みましたが、すぐインのユーユー中村と2コースの三嶌誠司が伸び返します。1マークの手前では3艇同体。満を持して、三嶌が差しに構えました。ユーユーもターンマークをかすめるような絶妙のモンキー。さすがSGというハイテクの1マークです。私の目には、「暢さんはぶん回すしかないな」と映りました。が、レース後に今村暢はこう言いましたね。
「なんだか2艇の間が開きそうだから、突っ込んだら入ってました」
 開きそうだからって、あなた、暢さんが仕掛けた瞬間の1・2号艇は30cmくらいしか隙間がなかったはずなんです。で、暢さんが突っ込んだときにぴったり1艇身分くらいの隙間ができたのですよ。なんというか、目を瞑ったまま針の穴に糸を突き通すようなまくり差しだったんです!!
 2艇の引き波を超えて、そのど真ん中をぐんぐんと伸びていった3号艇。その背中を見送りながら、私はただただ鳥肌を立てるしかありませんでした。

第1位☆12R/一瞬の逆転、新たなる「憲吾スペシャル」か!?

2006_1025_12r_034  本当はマジックでも何でもないのですが、一瞬だけ奇術を見ているような気分になりました。6選手ともにSG覇者で、そのトータルは19V!という豪華メンバーが揃った12レースは、逃げる西島義則と差した江口晃生の一騎打ちに。差し場なく3コースからぶん回した濱野谷憲吾は、かなり離れた3番手で追走しています。西島か江口か、江口か西島か、観衆は手に汗を握って一騎打ちの決着を見守っていたはずです。内から艇を捻じ込もうとする江口。振り払おうとする西島。大競りというわけでもなく、2艇はよくあるバックの攻防に励んでいたのです。で、結局は伸びで上回る江口が2マークを先取りしました。「ま、伸び負けしたんじゃけ、しゃ~ないわな」という風情で西島が艇を開いて差しに回りました。1着は江口で2着は西島、という態勢。が、その瞬間にブイを吹き飛ばすようにして、赤いカポックが最内をシュルリと突き抜けていたのでした。江口にも西島にもミスらしいミスはなかったのに……!?
「あは、江口さんが引くかと思ってたら引かないんで、これはチャンスかな、と」
 憲吾は照れ笑いを浮かべてこう述懐しています。VTRで見ると、なるほど憲吾はバック直線のセンター付近で、先行2艇のはるか後方から両者の動きに目をやり、大きく外に艇を開いていたのです。そして、江口と西島が2マークを回る前から、憲吾の舳先は2マークに向いていました。「ハイエナ戦法」ともいえるわけですが、10秒ほど先に起きるであろう事態を的確に予測し、その予測に従って一撃逆転の準備態勢を整えていたのです。嗚呼、なんという機転、なんという度胸、そしてなんという余裕!! 将棋の羽生善治のように何手も先を読んで、勝つための布石を作った憲吾の強さをまざまざと見せつける逆転劇でありました。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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