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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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それぞれの時間――賞金王決定戦トライアル、2日目前半のピット

 シリーズ前半のピットで、「のんびりしているほうがいい?」みたいなことを書いたが、賞金王決定戦組にとっては、そんな段階ではない。“2日目”というのは、前日に初めてレースを戦って、実戦での手応えをつかむ日。特に前半の時間帯では、その手応えに応じた作業をしているほうが、むしろ普通であるはずである。これは、通常のSGの2日目でも同じこと。ひとつ違いがあるとすれば、今日を入れてあと2日しか猶予がない、それが賞金王決定戦である、ということだ。

2006_1220_04_176  はじめにペラ室を覗いてみると、姿を確認したのは中澤和志と中村有裕。段階的には微調整、という感じでペラを繊細に叩いては、ゲージを当ててチェックしていた。細やかな作業だから、二人とも真剣そのものなのは当然だが、そこに焦りのようなものは見受けられない。それなりの手応えを得たからこその、ペラ調整と見た。

2006_1220_04_143  次に整備室へと足を運ぶ。ここには、意外と多くの選手が見られた。僕が見たときには、三嶌誠司が最後のチェックをしている段階だったようで、おそらくこのあとは装着して試運転だろう、と予想された。
 松井繁は本体を調整、僕が見かけてから10分後くらいに整備を終えて、モーターに装着を始めていた。表情はリラックスし切っていて、大掛かりな整備をしたわけではなさそう。隠れエース機・5号機の、「あとちょっと足りない」部分を求めて、思い当たることをやってみた、という感じである。試運転次第では、また整備室で松井を見かけることができるかもしれない。
2006_1220_01_113   エース機をパートナーとしている瓜生正義も、本体に手をつけていた。昨日のレースを見る限り、胸を張ってエースモーターと言えるだけのパワーには思えなかっただけに、姫たる底力を引き出す整備をしているのだろう。どこまで効果が現われるのか、今日のレースが楽しみだ。
 上瀧和則も本体整備。ただしこれは、上瀧のよく見られる光景でもある。整備巧者でもある上瀧は、こうして着実にモーターのポテンシャルを上げていく。松井同様に、それほど長い時間こもっていたわけではなく、4R前には装着をしてチェックに集中する上瀧を見かけている。
 今日も必死の作業が続く、川﨑智幸。昨日の長時間の整備では、まだ足りなかったか。焦りを感じているふうはないけれども、今日もギリギリまで整備を続けるのではないか。そんな気がした。

2006_1220_01_189  試運転に時間を費やしていたのは、濱野谷憲吾と坪井康晴。濱野谷の表情には、厳しさすら感じさせるものがあって、「もしかしたらガツガツ?」と僕をワクワクさせる雰囲気である。試運転タイムには水面に出っ放し、というほどではないが、ペラ室と往復しながら、納得のいく足色にしようと必死だ。
 坪井は、昨日の6着を意に介している様子はなく、むしろ明るさを感じる。菊地孝平と何か話しながら控室へと帰っていくところも見たが、微笑みすら浮かべているのだから、リラックスできている、のだろう。

2006_1220_01_306  比較的のんびりしている様子なのは、辻栄蔵、そして気になる山崎智也。辻は、控室前のドアのあたりで笑顔を浮かべているのを目撃した。昨日は不本意な成績に終わってしまったが、雰囲気は悪くない。
 そして智也は、エンジン吊りには出てきていたが、その後は控室のほうに消えていった。まだ動く段階ではないのか。それとも、何もやる必要がなくなっているのか。それとも……。レース前後の智也には、おおいに注目する必要がありそうだ。


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