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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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万谷章、63歳の挑戦①

 Sports@Nifty競艇取材班は、63歳の万谷親ビンと紅一点のテラッチをとことん応援するぞ~っ!!
2007_0315__300  てなわけで、まあテラッチは「同年代のマブダチ」?中尾の写真攻勢にまかせるとして、こちらは万谷親ビンの徹底追っかけ取材だ。去年の尼崎名人戦を制して(62歳でGI初V!)この総理杯チケットを手にした万谷親ビン。2番目の年長者・山崎昭生とは14歳差、最年少・石野貴之とは実に39歳差でのSG挑戦というから、それだけで拍手を送りたくなる。ついでに言うならSG参戦は96年の福岡ダービー以来10年半ぶり、さらにSGで最後に勝ったのが92年の平和島ダービー(優出5着)だから、もし今節で勝ち星を挙げると14年半ぶりのSG勝ちとなるのだな。とにかく、走るたび勝つたび何らかの記録になりそうな、ギネス級のSG挑戦なのである。
 その万谷親ビン、昼のモーター抽選会からさぞや緊張するかと思いきや、大あくびを連発。まあ、緊張しすぎたときにもあくびというのは出るもので、極端にリラックスしているのか、極端に緊張しているのか……深~い年輪の刻まれた無表情な顔をいくら見ていてもわからない。ただ、今回に賭ける気合いが半端じゃないことくらいはわかっているつもりだ。
2007_0315__130  先月、若松で取材したときに親ビンはこう言った。
「そりゃ勝ちたいさ、勝ったらゴールで万歳しよっかな」
 ちょいと口惜しそうに、こうも言った。
「総理杯があと1週間遅かったら、孫が春休みに入ってたんに…」
 こよなく愛する孫娘が休みだったら、家族全員を平和島に呼べたのに……そんな熱い思いがこもった一言だった。とするなら、やはりあの大あくび連発は乾坤一擲の気合いのなせる業なのだろう。
 あくびの合間に引いたモーターは、複勝率40%ちょいの好素性機だった。ペラさえマッチすれば、節間1勝どころか準優まで手が届くかもしれない。が、前検での足合わせはイマイチで、川﨑や信一郎にボコられてしまった。このままでは、ヤバそうだ。
「う~ん……最近調子が悪くてなぁ、金子(良昭)にも山崎(昭生)にも伸び負けしとったから、40%の感触はないわなぁ」
 前検後、ピットでボヤく親ビンがいた。調子というのは、消音ペラのこと。3枚持ってきて今日は2枚試したが、どちらも一息。
「伸び型のヤツに期待してたけど、どうにも重たくてなぁ…伸びは負けるけど、まぁだもう1枚のほうが乗りやすくてええ。明日、最後の1枚試してみるけどなぁ」
 ぼんやり訥々と話す親ビン。どこまで深刻なのか、やはり顔からはさっぱり読み取れない。体調がいいんだか悪いんだか、機嫌がいいんだか悪いんだか、それさえもわからないポーカーフェイスなのである。やはり、言葉で本心を引き出すしかないな。
――久々のSG、気合いはバッチリですよね。体調はいかがですか?
 聞くと万谷親ビン、歯が出るほどにニンマリ笑って、こう言った。
「ナハハァ、ひっどい二日酔いじゃ~~」
 あの大あくびの原因も、それだったんかいぃ!!!
 と、とにかく節間1勝、ゴールでの万歳を実現すべく、明日からも応援しまくりまっせ~頑張れ親ビン、目指せ63歳の水神祭!(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)

2007_0315__288


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