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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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大村名人戦ベスパフォ~3日目

 今日のレースの激しさは昨日に比べると3割減(当社比)。実力やパワーの差がある番組が多く、縦長の安泰・安全なレースが多かったようです。また本調子の出なかった強豪たちが、いきなり得点を激増させたのも今日の特徴です。桑原ピンピン、凄かった。ウルフ金井3・1着おみそれしました、松野京吾2・1着さすがです。そして、今日の準ベスパフォもそんな赤丸急上昇のひとり。見事なピンピンで節間6位まで上昇したこの方に。

5&9R/眠れる獅子、覚醒

2007_0418__098  まあ、水野要はかな~りの童顔(異様に皺が少ない)ですから、「眠れる獅子、覚醒」というより単に寝ていた子が起きたような愛らしさがあるんですけどね。レースを見ながら、つい「カナメちゃん!」って叫んじゃうし。
 とにかく目覚めました、カナメちゃん。5Rは6号艇から3コースを奪ってズッポリの差し。2コースからまくった古谷猛が銀河系まで流れたせいもあるんですが、それでも文字どおりの目の覚めるような俊敏差し。昨日のちょい悪オヤジ選抜から「超抜級だな」と思ってはいたのですが、それを実証する鋭い回り足とレース足でありました。
 で、2時間後の9Rは枠を主張して文句なしのインモンキー。1マークで回り足とレース足がキラリンと光った瞬間に後続を3艇身ほど引き千切りましたね。今日、いちばん強い勝ち方を見せたのは、このカナメちゃんだと思います。あるいは節イチのパワーかも、です。
2007_0418__090  兵庫の重鎮として、またその愛らしいファニーフェイスから全国区の人気を誇るカナメちゃん。その記念実績はといえば、一昨年の名人戦も含めてGIをふたつ獲っているだけなんです。もっと活躍しているような気がするのは、それだけ存在感があるせいでしょう。それに遅咲きでもあります。はじめてGIを制したのが5年前、47歳で参戦した関西地区選。そして50歳での名人戦。
 さらにどれだけ遅咲きかというと、年間で満遍なく活躍した選手(優勝回数)が選ばれる総理杯の戦歴を見れば一目瞭然です。36歳のときに初参戦してからしばらくブランクがあって、45、47、48、50歳と中年になってから頻繁に選ばれてるんですよ。不思議な選手です。実は童顔そのままに今もまだ成長期で、これからもっともっと強くなる子、いや、選手なのかもしれません。カナメちゃんじゃなくて、カメちゃんだっりして。
 冗談はともかく、カナメちゃんの名人戦での勝ちっぷりって「ひとりだけSGの常連選手が紛れ込んでいるのでは?」と思わせるほどの圧倒的な強さなんですよね。若々しいとかではなく、ただただ鬼のように強い勝ち方。今日がまさにSG常連が相手でもバックで突き抜けるような強すぎる勝ちっぷりでした。
 一昨年は名人位を引っさげて平和島・総理杯に乗り込んだものの、44465644と舟券にも絡めずじまい。それでも、年々成長して成熟期(?)を迎えた今なら……こんな夢を馳せるのも名人戦の楽しみのひとつであります。
 とにかく、今日から明日にかけても亀のように成長するカナメちゃんは要注意ですぞ!!

 そして今日のベスパフォ賞は、「走る生き字引」ともいうべき大御所たちの中でトップに君臨した『赤城のロンリーウルフ』に捧げます。

12R/2219勝目のウルフ差し!

 金井秀夫だけ、というより戦った6選手全員にベスパフォ賞を差し上げたい(本当は何も差し上げてないんですけどね)。最敬礼しながらそう思うほどの12R「2000勝レーサー選抜戦」でありました。そのメンバーを改めて。
①峻ちゃん3164勝
②ウルフ金井2218勝
③ミツグくん2414勝
④初代名人2225勝
⑤アラビン2158勝
⑥関チュ~2195勝
2007_0419_12r_018  最敬礼といいながら、こんな気安いニックネームを付けたりして。すいません。でも、本当にこの方たちは我々ドロドロ舟券オヤジたちにとってアイドル的存在だと思うのです。
 とにかく、全員合わせて1万4374勝。1日1勝ずつしても40年かかるという、膨大な勝ち星をこの方たちはコツコツと重ねてきたのです。そして1万4475勝目を賭けたこの一戦。進入から荒れました。生粋のイン屋・関チュ~2195勝が簡単にインを取るかと思いきや、なんとミツグくん2414勝あたりがガッチリとブロックして5コースに!
「関チュ~さんの方が先輩かもしれませんが、私の方が219勝も多いですからね。このレースだけは譲れません」
 ってな感じです。で、もつれにもつれた挙句にインコースには何の未練もないはずの峻ちゃん3164勝が「じゃあ、齢の功ってことで」といそいそと最内に入ってしまったのです。進入は123465。これが134265なら勝ち星の多い順番だったのですが、『赤城のロンリーウルフ』金井2218勝は頑固に枠を主張しましたね。そして、インの峻ちゃん3164勝とともにコンマ09のトップS。
 想定外のイン戦が響いたか、峻ちゃん3164勝は1マークで膨れて外に流れました。そこにウルフ金井2218勝の赤城下ろしロンリー差しがズッポリ。

2007_0419_12r_028  これで1着は決まったのですが、2着争いが凄かった。2番手の峻ちゃん3164勝にミツグくん2414勝が全速ツケマイ、その競りの間に初代名人2225勝がこっそりと差して3者合わせて7803勝の併走に。この3人は最後までくんずほぐれつツケマイやら差しやら突っ込みやらでスタンドを沸かせておりました。さらに後方でも関チュ~2195勝とアラビン2158勝が密かに計4353勝の接戦を演じてましたね。
 勝ち数はもちろんのこと、6人の年齢を合計すると355歳。平均59・2歳とは思えない激しくヤンチャな競り合いに、やはりただただ最敬礼するしかない私がおりました。
 最後に、せっかくなので2000勝へのカウントダウンがはじまったふたりの選手もここに記しておきます。
●高塚清一 残り7勝
●石川正美 残り10勝
 重量級引き波ハイパー高塚1993勝は今節中の達成もありえたのですが、残念ながら次節以降に持ち越しになりましたね。皆さん、これからも応援のほどよろしくお願いします!(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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