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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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雨の朝――2日目、前半のピット

2007_0417__068  朝イチのピット。昨日の感動に浸りつつ突っ立っていると、いきなり背後から抱きつかれた。??? だ、誰?
「クロちゃん、おはよう!」
 長嶺豊師匠だった。おはようございます。そして、昨日はご苦労様でした!
「ありがとう! でも、悔しくてなあ」
 !!! 長嶺さん、一夜明けても、エキシビションレースでの敗戦を悔しがっているのだ。すげえ!
「北原さんには負けたくなかったなあ。ハハハハ!」
 久しぶりにレースをしたことで、今日はちょっとヒザが痛むという。そんなことよりも、勝てなかったことが悔しい! にっこにこに笑っているのだから、最高の充実感に浸ってもいるのだろうが、それにしても、げに凄まじきかな、勝利へのこだわり。
 朝からいきなり感動をもらったわけでありますが、きっと同じような思いを抱いているのであろう、驚異のオヤジたちが目の前の水面を走っている名人戦。感動感動としつこいかもしれませんが、やはりそんな思いが全身に襲いかかってきて仕方ないのであります。(写真は昨日の師匠の勇姿!)

Cimg2733  ピットに足を踏み入れたのは、ちょうど1Rの展示航走時。いつもの通り、まずは装着場に向かったのだが、あれ、なんだか装着場が狭く感じるぞ。それもそのはず、装着場には、たくさんのボートが置かれているのだ。昼の時点でも10℃を超えない気温、そして冷たく降り続ける雨。さすがに試運転などに繰り出す選手は少ないようだ。係留所を見に行くと、空きスペースがたくさんあり、屋根のない係留所には当然、1艇も見当たらない。
2007_0417__086  装着場に戻る前にペラ室を覗くと、沖口幸栄、山内直人など4~5人が叩いているのみ。あ、沖口はSGカッパを着ているぞ(写真は昨日の沖口選手です)。思ったより閑散としているペラ室、みんなどこにいるのだろう。

2007_0417__096_1  よくよく見ると、装着場に置かれたボートのかたわらで作業をしている選手があちこちにいるのに気付く。整備室の真ん前にボートを置いているのは吉田稔。本体を外して、整備室に持ち込んでいた。そのすぐ近くで、原由樹夫が電気系統の部分を外して、整備士さんのチェックのもと、一式の交換をしている。原ユーは……3R出走ではないか。急げ急げ。素早く交換作業を終えた原ユー、小走りでボートをリフトのほうに運んでいって、着水していた(3R、電気一式交換がハマったのか、2番手争いの好走!)。
2007_0417__264  ちょっと離れた場所では、先ほどペラ室にいた山内直人がボートのそばに立って、じーっと考え込む。加藤峻二御大も、その近くにいるぞ。もう少し手前のほうで、村上信二も作業を始めた。その隣には、原田順一。(ここから自慢が始まります)にこやかに挨拶をしてくれた原田に、「昨日は素晴らしいレースでしたね!(5号艇からまくり差し一閃)」と話しかけると、さらにニッコーと笑って僕のほうに手を差し出しながら「テレパシーが伝わってきましたから。頑張れーって」と何かを浴びる仕草。2007_0417__220 つ、伝わりましたか!「今日もテレパシー、送ります!」「はい、頑張ります!」よーし、念を送りますからねー。で、5Rは1マークで6番手に置かれながらも、猛然たる追い上げで3着! テレパシー伝わったかも! 順ちゃんは、俺のために走ってくれてる!と勝手に思い込みつつ、応援しよう。(以上、自慢終わり)

Cimg2736   ウキウキした気分になりつつ、整備室を覗き込むと、先ほど本体を外していた吉田稔と、水野要、久間繁といった面々が整備中。本体を外すというのはどういうことかというと、はい、右の写真をご覧ください。キャリーボディーからギアケースのあたりを下半身とすると、上半身が本体。そして写真は上半身が外された状態。本体で作り出すパワーを、下半身がペラに伝える、って感じですかね。Cimg2734 あと、もうひとつの写真をご覧ください。これは久間のモーター。装着場にある久間のボートにモーターは装着されたままで、一部分だけが外されているんですが、何が外れているかというと、キャブレター。外れていると、こんな状態になってるんですねえ。なるほど。などと感心している場合ではない。いつの間にか、古谷猛も整備室の住人になって、モーター調整に精を出しているのであった。

 1Rが石川正美の勝利で終わり、エンジン吊りが終わると、お、お、おぉぉぉ、装着場のボートが次々とリフトへ向かい始めた。いよいよ始動! そういう選手が多いということだ。雨など関係ない。レースの準備を粛々と進めるのみだ。
2007_0417__380  一方、その数分後の整備室には、1Rを戦い終えたばかりの平野勇志の姿があった。3着だから悪い成績ではないし、何より今日は1R1回乗り。時間はたっぷりあるではないか。でも、気になるところがあれば、解決しなければ気がすまないのだろう。汗を乾かす間もなく整備を始めた平野に、感服するばかりだった。
 その後、レースが終わるたびに、着水に向かう選手が増えて、試運転をする艇も増えていった。2日目のゴングが本格的に鳴らされたぞ!

2007_0417__192  さて、我らが気になる大西英一。先の装着場のくだり、村上信二の隣で大西は作業に真剣な表情であたっていた。特に村上と話したりすることもなく、前半は陽気でお茶目なシーンをついに見かけることはできなかった。もう少し成績が上がっていけば、きっと大西スマイルが飛び出すはず。それを楽しみに、応援していこう。(PHOTO/中尾茂幸 黒須田=装着場、モーター関連 TEXT/黒須田)


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