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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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大村名人戦ベスパフォ~2日目

 今日のレースは昨日より8割増しの激しさでした(当社比)。特に2、3着争いが猫の目のように入れ替わって、望みのある舟券を買っていたファンはさぞや手に汗握ったことでしょう。私はほとんど声も出ませんでしたが……。
 昨日ベスパフォに選んだふたりも奮闘しました。原田順一は5Rで絶望的な最後方から奇跡的な追い上げで3着ゲット。返す刀で10Rを鮮やかに逃げきってましたね。
 峻ちゃんもちょい悪オヤジ選抜戦でアウト6コースから全速のまくり差し。道中、大嶋と水野に抜かれて4番手まで下がりましたが、最終2マーク、神業ともいうべき切り替えしで再逆転。3着を取りきって順ちゃんともどもオール3連対をキープしています。明日も頑張れ、峻ちゃん順ちゃん!
 昨日から2連勝負けなしの選手代表・尾崎鉄也も凄かったし、大嶋一也の安定感も目を引きました。まあシリーズを引っ張るこのふたり(節間10・00でトップタイ)は今後も随所で取り上げることになるでしょう。
 ではでは、今日の準ベスパフォはその大嶋に土をつけた天才レーサーに贈りましょう。

12R/V候補を蹴散らした「ちょい悪まくり」

 ちょい悪まくりどころか、大嶋のアタマ舟券を買っていたファンにとっては極悪非道の強まくりでありました。荘林幸輝、51歳。その顔もちょい不良オヤジというより、ヤンキーがそのまま中年になったような(失礼!)イカツイ顔立ちです。眉毛もほとんどないし。とにかく硬派中の硬派、という印象ですな。
 今日のレースでも頑固な硬派ぶりを如何なく発揮しておりました。前半の6Rではアウトから全速の最内差し。コンマ01で逃げた久間繁には届きませんでしたが、道中も全速全速の握りマイで新良一規を攻め潰して2着死守。無言で脳天に鉄槌を打ち下ろすような、怖~いツケマイでしたね。
2007_0418_12r_043  そして、極め付けが12Rのちょい悪オヤジ選抜戦。4カドに引いた荘林はコンマ11のトップSから素早く仕掛けます。コンマ18で後手を踏んだカド受け・大嶋が一瞬だけ抵抗する素振りを見せましたが、「このぉぉぉ、新米がぁ!」という迫力で一気にその上を叩いておりました。やっぱ、ちょい悪オヤジとは言えませんな。ちょい悪オヤジは相手の顔色をうかがいながら、こっそり誰も見ていない所でナンパしたり喧嘩したり裏博打をしたりするものです。荘林のまくりは泣く子を黙らせてからまた泣かせるような、完膚なきまでに敵を叩きのめすまくりでありました。
 今日のレースを見て「嗚呼、これが何年間も『SGにいちばん近い男』と呼ばれ続けた荘林なんだな~」と改めて痛感したファンも多かったのでは? 私もそのひとりです。今節9人も参戦した「花の42期」の中でも新鋭の頃から圧倒的な強さを誇った天才レーサー。GI優出59回で8V、SG優出は実に19回! この実績は文句なしのスターレーサーと言えるものです。
 ただ、近年の荘林はA1とA2を往来する状態で、SG参戦も6年ほどご無沙汰しています。「荘林はもう終わったよ」というオールドファンの声を何度も耳にしてもいます。51歳という年齢を考えても、衰えこそあれ上積みを期待するのは難しい。正直言って、私もオールドファンの言葉に密かに頷いたひとりなのです。
 だがしかし、今日のレースで荘林幸輝という男の才能を改めて思い知らされました。6コースからの最内差し。4カドからのS一撃まくり。「オールマイティのコースから繰り出される全速戦が武器」と言われている荘林の真骨頂。『SGにいちばん近い男』は今もまだSGに手が届く位置にいる。そう痛感しました。
「花の42期」と呼ばれながら、42期の選手たちはまだ誰もSGを制していないそうです。この名人戦を勝って来年の総理杯へ、そしてドン長嶺の49歳11カ月を破るSG初制覇の最年長記録が……42期でそんな夢物語を実現できる男は、やはりこの硬派の「極悪オヤジ」なのでしょう。

 そしてそして、今日のベスパフォ賞は「いよっ、これぞ名人戦!」と思わず拍手をしてしまった逃げ屋の大将に捧げます。

11R/『イン盗り物語』のはじまりはじまり~!

 名人戦といえば、逃げ屋。今節は鈴木幸夫、西島洋一、関忠志の3人が「どんなに深くなってもインを取りに行きまっせ~!」という生粋の逃げ屋なんですが、ついにひとりがまんまと逃走に成功しました。
2007_0418_11r_012  関忠志、56歳。とにかくヤンチャです。通算F64回は原由樹夫と並んで今節のフライング王。今期の進入コースは内から46・23・9・1・0・0(前節まで)。これだけインをガメりながら平均Sはコンマ18。もちろんF持ち。
 もう、数字を見ているだけでときめきます。今日の関は、まず7Rで1号艇・岡孝の屈強な抵抗を受けて、枠なりの2コースに引き下がり?ました。F2持ちの身でインを死守した岡も、相当な頑固者ですな。関からすれば「おう、F2で俺に逆らうとは天晴れやないか」ってなもんでしょう。で、岡が逃げきって関が2着という平穏な決着だったのですが、このままでは逃げ屋の腹の虫が収まりません。
2007_0418_11r_019  11R、5号艇の関は「はいはい、御免なさいよ~」という風情でドッカとインに居座りました。1号艇がオールマイティの吉田稔ですから、「どうぞお好きに」と艇を引きます。このレースでF持ちは関のみ。少しは怯むかと思いきや、どこ吹く風の全速コンマ13の圧倒的なトップSでありました。まあ、起こしも100mですから、関にとっては目をつぶっても1艇身で行けるイン戦だったことでしょう。で、そのままブッチギリの独走逃げきり。
 レース後のインタビューでもヤンチャぶりを発揮してましたね。
――(起こしが)100mなら簡単でしたね。
「はあ、意外と楽な進入になりました。全速です」
――80mでも平気でしょ?
「はあ、勝ち負けはともかく、これくらい(13)は行けます」
 まさに怖いもの知らずのインファイター。時にはFに散りながら、深~~~いイン戦を何千回も繰り返してきた男の余裕が滲みます。戦場でいうなら、まさに最前線で銃を構え続ける傭兵のようなもの。その修羅場に嬉々として足を踏み入れて、GI7V&SG1Vという成果まで挙げているのです。それは優勝というより「勲章」と呼んだほうが相応しいでしょう。
 昨日はアクシデントに巻き込まれて責任外の失格。それも今日の2・1着で挽回し、勝率6・00の準優ボーダーまでこぎつけました。鈴木が5・33、西島が3・50ですから、「イン屋三羽烏」の中では関が出世頭ということになります。初日の10Rのように、できればこの3人が揃って準優に駒を進め、さらに優勝戦でヤンチャなイン争奪戦を繰り広げて欲しい。それが無理なら、ひとりだけでも。現在は関忠志がその最右翼候補なのであります。明日は12R6号艇の1回走り。どんな「イン盗り物語」を見せてくれるでしょうか。


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