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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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匠たちの絆――初日、後半のピット

 エキシビションレースと同じくらいたくさんの選手がアリーナ席を埋めたのは、まさにエキシビションの直後、10Rのことだった。
 3号艇・関忠志。5号艇・鈴木幸夫。6号艇・西島洋一。
Cimg2722  今節どころか、艇界きってのイン屋が3人も同居したレースである。まさしく、大村番組編成の粋なはからい。ドリーム戦が行なわれた今日の、もうひとつの“隠れドリーム”とでも言うべきレースだったのだ。
 期待通りというか、自分の仕事をきっちりこなしたというか、3つの弧を描いて前付けに出た3人。艇番順の並びになったが、進入だけで金の取れるレースだったのは間違いない。アリーナ席の選手たちも、早々と舳先を向けた彼らをいい笑顔で見つめていた。
 これぞ名人戦!

2007_0417__323  その10Rで、事故が起こってしまった。これによって中尾英彦は残念ながら負傷帰郷となってしまったのだが、真っ先に中尾のもとに駆けつけたのは、岡孝である。一瞬、不思議な感じがしたが、よく考えれば二人とも45期、同期生である。岡はすでに名人戦の経験があるが、中尾はこれが初出場。こうした大舞台で顔を合わせるのは、久しぶりの二人だったと思う。それだけに、岡は中尾の様子が気になって仕方なかったのだろう。中尾が医務室に向かったあとは、モーターを整備室に運んだり、曳航されてきたボートを引き上げたりと、岡は率先して動いていた。陳腐な言い方かもしれないが、これぞ同期愛。名人戦は、長い時間をかけて紡いできた絆を確認できる場なのかもしれない。中尾は残念だったが、来年の名人戦でリベンジを果たしてほしい。優勝戦に岡と中尾が同乗していたら、素晴らしいことではないか。
2007_0416__120_1  こうした同期の絡みというのを、今日はよく見かけたように思う。10Rを3着で終えた西島洋一がピットに戻り、整備場を通ってカポック着脱場に向かおうとしたとき、原由樹夫が声をかけた。そして、身振り手振りで、少し表情をゆがめて、西島に話しかける。西島は立ち止まり、うんうん、と数回うなずくと、少し苦笑いを浮かべて、再び歩き出した。原は、西島の言葉に、小さく何度かうなずいていた。二人は、ともに33期。同期生である。
Cimg2726  整備室で本体を調整していた藤井定美。黙々とモーターに手を入れている場面を、けっこう長い時間、見かけていたのだが、何回目か藤井の姿を確認したとき、そばには西和則が寄り添っていた。すいません、慌てて登番を確認しなければならなかったのだが、思ったとおり二人は同期生。40期生だから、水野要も同期である。藤井と西は、取り立てて何かを話し合っているということもなかったが、整備に苦心する同期生を見つめ続ける、それだけで何か通じ合うものがあるのかもしれない。
2007_0417__372  「どんな感じや?」係留所から装着場のほうに戻ってきた吉田稔に、そう声をかけたのは刀根辰治。吉田が立ち止まると、小声になって、情報交換を始めた。おそらくは整備の効果について話しているのだろうが、その“会議”はわりと長い時間続いていた。二人は42期の同期生。“花の42期”と呼ばれるほど、多くの活躍選手を輩出している期だ。今節、42期はなんと9人が参戦。さすが“花の42期”である。同じ釜のメシを食った仲間が、そこにたくさんいるということ。これほど心強いことはなかろう。彼らは、精神面で大きな武器を手にしているのだ。

2007_0416__245  同期ということだけが、彼らを支えているわけではもちろんない。そんなことを言ったら、5期生・加藤峻二御大など、どの節に出ても、もはや同期生は一人もいないのだ(昨日と今日は北原さんがいたけど)。それでも、毅然として戦い続ける御大。同期がいるから勝てる、なんていう短絡的なことでないのは、当たり前だろう。何しろ、御大の初日は連勝発進。3コースからのマクリ、6コースからの差しと、イン天国の大村で変幻自在の走りを見せているのだ。足的にはスローに不安があるということだから、明日からもセンター、アウトからの攻勢を魅せてくれるかもしれない。
2007_0416__136  新井敏司も、32期からは単身の参戦。彼ももちろん、そんなことはまったくどうってことはない。ペラ室で一人、ペラと向き合う姿を見かけているが、鋭く光る目つきが、これまで築き上げてきた栄えある実績を物語っているように思えた。彼は群馬支部ではあるが、出身は栃木。ここでもまた少数派なのだ。水面に出てしまえば、全員が孤独。それが競艇である。数々の勝負に臨んできた男たちにとっては、一人きりの戦いなど、すでに日常なのである。

2007_0417__411  さて、我らが気になる大西英一も、何を隠そう、41期からの単身参戦である。とはいえ、何しろお茶目な大西英一、いろんな人と談笑しているところは多々見かけます、はい。エキシビションレースを観戦にアリーナに出てくると、お手伝いに来ていた長崎支部の選手が登場。そのなかに旧知の選手がいたらしく(すみません、誰なのかは確認できませんでした)、彼らと山口博司の談笑の輪に入っていったのだった。そしたら、大西さん、山口のことをからかう、からかう。「そばにいるだけに妊娠させる人だもんな。スタンドでレース見てた人も、妊娠したらしいよ」だって(笑)。山口選手、プレイボーイなんですかね。今日は2着5着と、そこそこの初日。明日以降、成績が上がっていけば、さらにご機嫌な大西に会えることでしょう。うむ、楽しみですな。(PHOTO/中尾茂幸 黒須田=10R進入、藤井&西 TEXT/黒須田守)


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コメント

こんにちは。しげ爺です。「競艇名人戦」始まってますね。
少し忙しくて初日は参加出来ませんでしたが、2日目から参加させて頂きます。
なになに、H記者の今節の予想は筋が通ってるとの事で・・・これは爆発予感ありありですね。
私も頭(2連単1点目の頭)だけでもH記者に負けない様に頑張ります。
よろしくお願いします。

投稿者: しげ爺 (2007/04/18 1:24:20)