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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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 ボートレース特集

歴史的瞬間が今! 競艇殿堂エキシビションレース!

Cimg2695 1号艇 長嶺豊(大阪)
2号艇 中道善博(徳島)
3号艇 北原友次(岡山)
4号艇 安岐真人(香川)
5号艇 黒明良光(岡山)
6号艇 鈴木弓子(愛知)
 7R発売中の出走者紹介式における公開抽選で決まった枠順。「とにかくインから行く」と宣言していた長嶺は、おあつらえ向きの、いや、前付けで見せ場を作ろうとしていたなら心とは裏腹の、絶好枠1号艇。捌きの達人、中道が2号艇から長嶺の逃げを差すか。それとも、北原が両者の競り合いを捌くか。はたまた、安岐が豪快に抜け出すか。弾丸マクリの黒明はダッシュからの得意技炸裂を狙う。そして、意地っ張りな勝負師たちが競り合った間隙を、アウトから鈴木が差すか……。

Cimg2694  なんて思わずレース前に妄想してしまった、エキシビションレース。やってまいりました、この瞬間! 超豪華メンバーによる、夢の一戦が、本日の10R発売中に行なわれたのであります!
 レース前、ピットで待機する6人は、にこやかに笑いながらも、だんだんと目が真剣になっていく。刻一刻と、勝負師の目つきになっていくあたりが、さすがの名手たちでありました。10Rの展示が終わると、いざ、出走! 1周の展示航走を終えて、いよいよピットアウトです!

2007_0417__096  ピット離れで飛び出す4号艇・安岐が1号艇・長嶺の前方に艇を導く。ホームに戻ってくると、安岐の内側に長嶺が艇をねじ込んで、イン奪取! やはり、長嶺にはイン水域はよく似合う。ところが! ふところを開けて舳先をホームストレッチに向けた長嶺の内に、3号艇・北原が入り込んだ。イン強奪! 
 一方、6号艇・鈴木は早々とアウト決め打ち。5号艇・黒明が4コースから引っ張ってカド。2号艇・中道は同期をマークする形で5コースに入った。
 並びは内から314/526。大時計の15秒針が動き出した!

Cimg2700  ピットアウト後には、選手たちがどわどわどわーっと、アリーナに姿を現わして満員御礼状態。みな、一様に笑顔で、水面の大先輩たち(加藤峻二御大からしてみれば、同期と後輩たちですが)を見つめております。おっと、10Rの展示を終えた鈴木幸夫もやって来たぞ。視線の先は、もちろん、奥様の弓子さんでありましょう。愛知の仲間たちが、冷やかしたりしていますね。
 北原さんがインを強奪した瞬間、アリーナの選手たちは大爆笑!「出たよ、意地汚い進入が!」「現役のときから、ああだったぞ!」引退しても水面に出れば決して衰えることのない勝負師魂に、かつてさんざん痛い目に合ってきた後輩たちは、そんな軽口で敬意を表したのでした。いやあ、北原さん、さすがです! 長嶺さんは悔しかっただろうなあ。

2007_0417__124  6艇がスリットを超えた! イン北原と、カド黒明良光が好スタートだ。スリットから、一気に伸びていったのは、黒明。そのまま絞り込んでいって、内を呑み込んで行った。そして、1マークはマクリ一閃! 出た、黒明の弾丸マクリだーーーーーーっ! バックで一気に先頭に立った黒明、後続を完全に突き放す。2番手に続くのは、インから残した北原。以下、長嶺、中道、安岐と続く。鈴木は、遅れた6番手。ほぼ態勢は、決した。
 2周戦で行なわれたこのレース、先頭は黒明でゴールイン! 弾丸野郎が、まさにその名の通り、弾丸マクリを決めて、勝利を収めたのだ!

Cimg2712  黒明さんがマクり切った瞬間、アリーナ席はどよめきました。いや~、興奮しましたね! 伝説の弾丸マクリを、今また見られるなんて! その黒明さん、2周2マークを回る際、少しキャビったのですが、アリーナ席は大爆笑。しかし、しっかり立て直して先頭をキープしたテクニックに、今度は大拍手が巻き起こったのでした。
 鈴木さんは、頭に巻いていたタオルが落ちてきてしまい、視界を遮られた模様。1艇遅れをとってしまった鈴木さんを見て、大嶋一也が鈴木幸夫に「どうしたの?」と問いかけていましたが、幸夫さんは冷静に「タオルが落ちてきたんだろ」と応えておりました。ちょっとした仕草だけでわかり合ってしまう、さすが夫婦であります! 鈴木さんの走りに向けられた幸夫さんの優しい眼差し、素敵だったなあ……。
 レース後には、1着の黒明さんがウィニングランを行ない、アリーナ席ではやんややんやの大喝采。いちばん嬉しそうにしてたのは、大嶋かな。手を振り上げて、祝福していました。
Cimg2706  ピットに戻ってきた6名、印象的だったのは、長嶺さんの開口一番。
「残念!」
 凄すぎるでしょ、これ! エキシビションとはいえ、やっぱり負けたくない! この人たちがなぜ、激烈な世界を勝ち抜いてこれたのか、この一言に凝縮されているように思います。とは言いながらも、長嶺さんはもちろん笑顔。北原さんも、中道さんも、安岐さんも、鈴木さんも、やっぱり笑顔。黒明さんは言うまでもないっすね。Cimg2716 昨日の練習時は少し照れ臭そうにしていた中道さんが、心から嬉しそうに笑っていたのが印象的でした。そんな6名に、ピットで出迎えた選手、関係者、報道陣が大拍手! いつまでも鳴り止まない拍手が、このレースがどれだけ素晴らしかったかを表わしていました。

Cimg2715  で、6人が着替えに向かったあと、装着場では「おーーーーーっ!」とどよめきが。スリット写真が出たのですが、この人たち、すげえよ! 北原さんと黒明さんはゼロ台、そのほかの4名全員が20以内のスタートなのです。なんでこんな芸当ができるの? 鈴木さんなんて、18年ぶりにボートに乗ったんですよ。中道さんだって引退は8年前ですがな。それなのに、このスタート。まだまだ現役でいけるんじゃないの、ホンマに!

Cimg2714  いや~、本当に素晴らしい、感動的な、そして幸せなイベントでした。誰もが笑顔になる極上のエキシビション・レース。これを企画した、大村競艇場は素晴らしい! そして、しっかり走り抜いただけでなく、勝負師魂を見せ付けてくれた北原さん、長嶺さん、安岐さん、黒明さん、中道さん、鈴木さん、サイコーっす! この瞬間に立ち会えたことが、本当に嬉しいです、はい! JLCニュースワイドなどで放映されると思いますから、ぜひこの感動を体験してください!(PHOTO/中尾茂幸=レース写真 黒須田 TEXT/黒須田)


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