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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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男気の交歓とレース前の戦士――3日目、後半のピット

2007_0830__0415  今節、この男の名前を何度か書いてきた。SGは3節目、僕にとっては地元の選手でもあるが、正直これまで大きな注目をしてきたわけではない。だが、前回のオーシャンカップ、そしてこのMB記念を通じて、彼には何度も感嘆させられてきた。
 齊藤仁だ。
 濱野谷憲吾の総理杯優勝祝勝会では、角谷健吾らとともに、ステージ上で踊り狂うパフォーマンスを見せた、ひょうきんものの齊藤仁。ピットで挨拶を交わすときなど、陽気な顔を見せてくれて、そのイメージはあの祝勝会の彼とも重なるものだ。
 一方、彼はオーシャンでも、MBでも、整備室の主になっている。序盤はもうひとつの成績であるのは、2つのSGに共通している。そして、コツコツと整備を続け、成績を上げていくことも。今日もかなり遅い時間帯まで、整備室に姿を見かけた齊藤仁。そのかたわらに熊谷直樹がいて、アドバイスを送っているようだったのにも痺れた。男気の交歓、と言うべきか。明日は1・1着条件と、厳しい勝負駆けの齊藤仁。精一杯応援させてもらおう。

2007_0830__0305  愛知勢の気迫は、「熱闘!競艇甲子園」でも書いたし、ピット記事にも何度か書いているが、その代表格といえる原田幸哉は、出走する12Rの直前……というか、展示ピットに係留しなければならない11R直前まで、試運転を続けていた。
 10R前だろうか。いったん陸に上がった原田に、笑顔で近づいたのは上瀧和則だった。上瀧は、まさに11R出走で、これから展示控室のほうに向かう途中のようだった。
「どうだ?」
 原田に声をかける上瀧。ヘルメットをかぶったままの原田の声は、少し離れた場所にいた僕には、ハッキリとは届いてこなかったが、上瀧が笑顔を保ったまま「うん、うん」と聞いていたのは確認できている。懸命の調整、試運転を延々と続けている幸哉を、上瀧も気にかけていたのだろう。この二人が仲良く話しているところは、正直初めて見たわけだが、期も年も地区も違ったって、上瀧は男気を発揮することができる男だ。ここにもまた、男気の交歓を見たと思った。

 ところで、上瀧といえば気迫あふれる男というイメージが浸透していると思うが、原田と別れて展示控室のほうに向かう姿は、比較的淡々としているものである。不思議な気もするが、それが上瀧なのだ。
 展示控室、あるいは出走控室に向かう選手の様子は、十人十色でなかなか面白い。そのタイミングというのは、すなわちレースがすぐ間近に迫った時間帯。緊張感も高まり、闘志は燃え、数分後数十分後のレースを頭に思い浮かべる時間帯でもある。
2007_0830__0164 ●辻栄蔵……10R前、スキップするようにぴょんぴょんと跳ねながら、時に体をひねってほぐしつつ、控室に向かっていくのを見かけた。辻は時折、こういう姿を見せることがある。
●三嶌誠司……普段は陽気に声をかけてくれたりする三嶌だが、控室へと向かう際には視線を下にグッと落とし、一点を見据えて、真っ直ぐに歩いていく。一歩一歩の踏み込みは強く、ひたすら気合を感じさせる。
2007_0830__0192 ●瓜生正義……肩をいからせて歩いているように見えるのはなぜなのか。肩を回しながら歩いていたりすることもあるからなのか。顔つきは、それほど厳しくなく、リラックスしているようにさえ見えることもある。
●今垣光太郎……整備をしているときの彼は、とにかく動きが素早い。小走りで駆け回っているところも、しょっちゅう見かける。ところが、出走前に控室へ向かう光ちゃんの足取りは、実にゆっくりなのだ。あまりに対照的で、最初はちょっと驚いたほど。今日も12R前には、ゆっくりと歩いているところを見かけていて、いつもの光ちゃんだ、と嬉しくなったりもした。
●松井繁……かつて、僕は植木通彦さんのピットでの様子に「悠然」という言葉を使ってきたが、これは王者に引き継いでもらおう。今日の8R前は、あたりを見回すような仕草も見せていて、しかし風格は離れた場所からもハッキリと感じられるほどなのだから、さすがの王者だ。
●仲口博崇……気合満点なのは、この人。特に勝負が懸かったレースでは、かなり力強い踏み込みで、やや早足ぎみに、歩を進めている。気合入りすぎ?とも思えることもあるが……。今日の11R前は、口元に笑みが浮かんでいるようにも見えて、やや余裕を感じさせていた。
2007_0830__0271 ●服部幸男……ともかく、真っ直ぐ。視線は真っ直ぐ、歩様も真っ直ぐ。哲人の面差し、なのだ。ある意味、もっとも近寄りがたいオーラを出しているのは、レース前の服部かもしれない。10R前も、もちろんそんな服部だった。
 ……ざっと記してみたが、いかがだろう。普段のギャップを感じさせる選手もいれば、イメージそのままの選手もいる。ただひとつ言えるのは、レース直前の彼らには決して声をかけようとは思えない、ということだ。つまり、「自分の世界に没入している」という点は、全員に共通しているのである。戦いの前だから当然のことだが、そんな彼らを眺めていると、僕は本当に幸福な気持ちになる。

2007_0830__0052  さて、なんと、予選突破はほぼ絶望的になってしまった気になる山崎智也。そういう先入観をもって彼を見るせいか、どうしても元気がないように見えてしまう。明日はピンピンで2点足らず……奇跡は起きないものか……。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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