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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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緩やかに――3日目前半のピット

2007_1112_0154  あちゃ~~。
 そんな顔で山崎哲司がやってきた。1Rの展示航走で謎の?エンスト&欠場……カメラの師匠・中尾にあちゃ~~顔でボヤく。
「やっちゃいました、ガス欠っすぅ……とにかく朝から慌しくって」
 謎は解き明かされた。ガス(ガソリン)の入れ忘れによるエンストなのである。
「途中で気づいたときに(ピット)に戻れば再展示ができたんっすけど、そのまま走ったもんだから止まっちゃって(救助艇に曳かれてアウト)……もちろん、選責っすよ。ホンマ、今節はつくづくツキがないっす!」
 即座に中尾師匠から「ツキは関係ないっちゃろ、単なる自分のミスじゃ!」というツッコミを喰らった哲司だった。ある意味、大物感たっぷりのエピソードではあるな。

2007_1112_0026  まあ、こんな感じで午前のピットはのんびりムードが漂っていたのだが、2Rの直後にいきなり隣のK記者の顔が凍りついた。目の前を“競艇キング”の松井繁が歩いている。実はK記者、今宵『BOATBoy』のインタビューで松井と膝を交えるのである。編集長になって約2年、松井松井松井とうわ言のように呟きながら、タイミングが合わずに今回が初インタビュー。緊張するなというほうがおかしい。
「あ、あ、あの、今日のインタビュー、よろしくお願いしますです~!!」
 松井に駆け寄って深々と頭を下げるK記者。その96%スキンヘッドに汗が滲んでいる。
「あ、今晩、宿舎帰ってからね、よろしく!」
 松井の優しい返答に「お、お願いしまっす!!!!」とまた115度のふか~いお辞儀……本番の7時間前からこんコッチコチになっちゃって、どうなることやら。結末は来月の『BOATBoy』をお楽しみに!(←宣伝)
2007_1112_0087  3Rが近づく中、5号艇で参戦する吉田拡郎がぼんやりと伝言板を見ている。今節は6・2・2(←プリンス選抜)で準優も可能なポジションに付けている拡郎。ここはさらなる奮起を促したいところ。カンフル剤は、やはりやまと学校時代の担当教官の名だろう。
「K教官がいつも応援してるって言ってましたよ。拡郎はいちばん手がかかった生徒だけど、だからこそいちばん気になるんだって」
 これは事実だ。拡郎は90期のトラブルメーカーで、毎日のように転覆・落水・フライングをやらかしては、そのたび夜の教官室(通称「お仕置き部屋」)に呼ばれていたという。手がかかる子ほど可愛いもので、K教官は今でも拡郎の名をことあるごとに口にするのだ。
「ほ、ホントっすか?いちばんって言ってましたか?ホントにっいつも気にしてるっすか??」
 無邪気に喜ぶ拡郎。なるほど好漢だ。
「ホントホント。今日も教官がどこかで応援してるんだから、準優目指して頑張りや~!」
「はい~頑張るっすっ!!」
 15分後、拡郎は2着の成績でピットに帰ってきた。K教官からの間接的なゲキが効いたかどうかは不明だが、6・2・2(←プリンス選抜)・2着でさらに準優が近づいた拡郎だった。

2007_1112_0144    他愛のない話に終始したが、それほど穏やかな午前中のピットだったと思う。ただひとり、原田幸哉だけがキビキビテキパキピリピリと異様なオーラを放ちながら歩き回っていた。いつもは周囲を見回しながら「何か面白いことがないかな~」みたいな茶目っ気を振りまくことも多いのだが、そんな贅肉は一切なし。今節の幸哉はGI連続Vを本気で狙っている。もちろん、それが賞金王ベスト12に直結することは言うまでもない。現在14位のプリンスが、本気モードに突入した。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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幸哉クンがんばれぇ。瓜生クン&魚谷クンと一緒に賞金王いこうや!!!

投稿者: なおこ (2007/11/13 8:50:15)