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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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4日目のMVR&MVP

今日のMVR…12R

鉄壁のインモンキーVS節イチノビ~ルパワー

①田中信一郎
②石田政吾
③立間充宏
④寺田 祥
⑤烏野賢太
⑥吉田弘文

 やばい。寺田祥の足はやばすぎる。1・1・1・S(エンスト)という派手な成績で迎えた予選の最終関門。すでに準優当確の寺ショーでありますが、明日の好枠を求めてもうひとつピンを積み重ねたいところ。

2007_1113_0569  ただ、1号艇には鉄の要塞の如きインの鬼・田中信一郎がそびえ立っております。「まくらせない差させない抜かせない」インモンキーをどうやって打破するか……このレースは寺ショー以外の5選手がシビアな勝負駆けだというのに、舟券も信一郎VS寺ショーに集中し一騎打ちへの期待の高さを示しておりました。
 進入は枠なり3対3。態勢は内3艇が優位に見えたものの、スリットから寺ショーがス~~~ッと伸びて「まくらんかな」という気配を見せます。もちろん信一郎は唯我独尊のインモンキー。石田が差しに構え、寺ショーに煽られた立間が「叩かれてはたまらん」と強引に握りました。その気配を察した寺ショーはすぐに減速して二番差しに。ただ、立間の艇尾がはびこっていて、仕掛けがワンテンポ遅れた形です。むしろ、5コースからほぼ全速でまくり差しに入った烏野の方が、はるかに有利に見えました。
2007_1113_0061  バック直線に移って、先頭は逃げる信一郎、内に半艇身差で烏野、さらに内から2艇身ほど遅れて寺ショーという態勢です。が、ここから寺ショーが伸びるわ伸びるわ。平和島のバック映像かと思うような勢いで、一気に2艇に追いつきました。直線中ほどで3艇併走か……と思った瞬間に、レース足一本で伸びはサッパリの烏野がズルリ後退。残酷なまでのパワー差で瞬く間に置き去りにされていきます。
 2マークの手前100mで、結局は下馬評どおりの信一郎VS寺ショーのパワー決戦に!! 内に寺ショー、外に信一郎。まだ半艇身ほど先行している信一郎が押さえ込めば1-4、寺ショーがさらに伸びて同体になってしまえば4-1です。展示タイムはともに6秒65。
 さあ、どっちだ!?
 2マークまで50mの地点でケリが付きました。寺ショーの実戦足は展示をはるかに超える伸びで信一郎を圧倒し、楽な態勢で2マークを先取りしてしまったのです。本当にやばい足でした。今節の児島は差しが決まる水面とはいえ、かなり窮屈な展開からの二番差し。でもって相手は信一郎。これだけで2着はおろか大敗してもおかしくない状況だったはずです。が、寺ショーの13号機(それよりペラというべきでしょうか)は、わずか300mほどの直線で先頭まで突き抜けてしまったのです。
 明日の準優12Rは文句なしの1号艇。今度は2号艇に信一郎が入り、攻守を入れ替えての再戦になります。今日の併走でパワー差を痛感した信一郎が何らかの秘策を用意するのか。それとも伸びまかせのインモンキーで寺ショーが返り討ちにしてしまうのか……明日への布石となるベストバウトでありました。

MVP…吉川元浩

抜き抜きピンピンで握りっぺ

2007_1112_0109  勝負駆けとは無縁の選手でしたが、これは文句なしのMVPでしょう。累積12点の減点で初日に準優への道を閉ざされた吉川元浩が、並みいる勝負駆け選手を蹴散らしました。まずは6R、6号艇6コースから怒涛のゴボー抜きで1着。1周バックでは節イチ級の評価もあった前本泰和とのマッチアップになりましたが、「前本が節イチなら吉川は宇宙イチか?」くらいのパワー差で圧倒。恐るべきレース足で、4人の勝負駆けの選手に握りっペ(失礼!)をかます勝利となりました。
 どれほど仕上がってしまったのか。吉川は11Rでも戦慄のパワーを披露します。このレースは1号艇1コースですから、勝ったこと自体は驚くに価しません。戦慄はその勝ちっぷり。1マークで原田幸哉のアウトまくり差し強襲を喰らった吉川は、もはや2着確定の態勢だったのです。幸哉のパワーは節イチには届かないものの上位級。テクは言わずもがな、リズム抜群、明日の1号艇狙いの勝負駆け、さらには賞金ランク14位で100円でも上積みしたいという身の上、とにかく本気モード全開なんです。その幸哉にバックで1艇身ほど出し抜かれ、しかもポジションは外。これは苦しい。幸哉としては完封勝ちに持ち込めるマウントポジションなわけです。
2007_1112_0185  2マーク、幸哉は艇界屈指の高速モンキーでブン回りました。一方の吉川は艇をやや外に持ち出し、2艇身ほど遅れての差し回り。こりゃもう完全に勝負あった、と思ったものです。が、2周ホームの水面を戦慄が走り抜けました。あっという間に、吉川の遅れ差しが幸哉に届いてしまった。幸哉はさぞ驚いたことでしょう。本当にあっという間でした。ワープ航法か?と疑いたくなるほどの瞬間移動……!! ビックリ仰天している間に、吉川は悠々とゴールを駆け抜けておりました。この抜き抜きピンピンで幸哉の準優1号艇を阻止するなど、またしても勝負駆けだった他の5艇に握りっペ(失礼!)を嗅がせた吉川であります。それにしても、6Rも合わせて計9選手に握りっぺ(し、失礼!)とは……。
 6・00と思われていた準優ボーダーは、最終的に5・50まで下がりました。もうおわかりの通り、この相場を激変させた闇のブローカーは、初日で終戦を迎えた吉川元浩だったのです。嗚呼、あの戦慄の宇宙規模ワープパワーを準優で見たかった!!(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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吉川、何で帰郷???

投稿者: はっしー (2007/11/13 19:17:01)