この特集について
ボートレース特集 > SG並み!!――初日前半のピット
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
ライタープロフィール
カテゴリー
関連リンク
競艇サポーターズ
関連書籍

 ボートレース特集

SG並み!!――初日前半のピット

1r0015104  SG以上にSGジャンパーを着ている選手の姿が目立っている気がした。たとえば、3R後に引き上げの手伝いに出てきた選手のなかだけでも、大嶋一也、星野政彦、烏野賢太、石田政吾、鳥飼眞、赤岩善生、菊地孝平がそうだったのだ。
 SGジャンパーに袖を通すことには、意味を感じている選手もいれば、特別な意識を持たない選手がいるのかもしれないが、こうした姿の選手たちを見ていると、その気合いがはっきりとこちらに伝わってくるような気がするものだ。
 3R後には、レースから引き上げてくる山崎哲司を待ちながら、大嶋一也と赤岩善生が話をしながら笑い合っているシーンも見かけられた。大嶋の笑顔はとても気持ちのいいものだったが、引き上げの作業が済まされれば、すぐに自分の作業に戻っていく。
 そうして、児島のピットでは、SG以上と言っても過言ではないほどに、各選手が懸命な整備作業を行なっていたのである。

2kawasaki0605  川崎智幸や松井繁、前本泰和……など、ペラ小屋は大繁盛だったし、三嶌誠司、菊地孝平、森高一真はモーター本体にも手をつけていた。
 それぞれに黙々と作業をしていたし、三嶌は作業の合間、合間に小走りもしていた。これはいつものSGでも見られる「三嶌スタイル」とも言えるものであり、本当に頭が下がるばかりの真摯な姿勢なのだが、そのスタイルが少しも崩されることなく、そのまま貫かれていたのである。
 朝のドリーム選手直撃インタビューで「最後まで力を入れていきます」と話していた菊地にしても、その言葉に偽りはなく、話しかけることなどはとてもできないほどの雰囲気を醸しだしていたものだった。

 エースモーターを引いた“気になる存在” 山本浩次はギアケースの調整を中心に作業をしていたし、ギアケース調整組としてはほかに、草場康幸、西川新太郎の名も挙げられる。朝の開会式で、前回児島における転覆の汚名返上を宣言した西川や、知る人ぞ知る整備の鬼ともいえる草場への期待も大きくなってきた。

42007_1109__0653  また、早い時間帯に誰よりも目立っていたのが森秋光だ。
「伸びがすごい!」と評判の22号機を引いており、今日は6レース一回乗りの1号艇だから頷けることだが、ペラ調整をしたあとすぐに試運転に飛び出していったかと思えば、引き上げてきてすぐにペラを交換してまた試運転に飛び出していくというように、ベストの状態をつくりあげることに余念がないようだったのだ。
 印象的にいえば、少しバタバタしていた感もあり、焦りの気配も感じられなくはなかったが、きっちりと足が仕上がってくれば、一節を通して怖い存在になってくることだろう。

 また、昨日は、モーター本体を徹底的に整備していた西島義則は、今朝も早い段階でピストンを触っていたが、傍にいた小畑実成と何かを話しながら笑っていたので、リラックスしている印象を受けた。昨日の時点では、好感触は得られずにいた西島、小畑はそれぞれに、「上向いている手応え」を感じているのかもしれない。

52007_1109__0502  昨日の前検では、スタート練習中の接触によってボートを破損させてしまった佐々木康幸も、額に汗を浮かべながら作業をしていた。
「昨日の影響はないですか?」と声をかけてみると、「影響はないですね」と答えてくれている。
「ただ、その前からあった乗りづらさみたいなものは、まだ変わってきてないですね。ボートですか? 交換はしないです」
 と続けているので、整備状態に関してはまだ模索中ともいえるのだろう。
 それでも、その表情はとても明るかった。筆者が佐々木に声をかけるのは初めてだったが、それにもかかわらず、ずいぶん気さくに答えてくれたのも嬉しいところだ。

6r0015105  待機ピットの奥で、孤独に作業をしていた柏野幸二も、午前中に気になった選手の一人だ。遠目でしか見えない場所だったので、何をしているのかははっきり確認はできなかったが(ペラの具合を見ているようではあった)、昼前のやさしい光の太陽に照らされていたことあり、なんだかとてもいい感じに見えたのだ。
 集中とリラックスが、ほどよく融和しているのだともいっていいだろう。そんな柏野にも期待したい。
(PHOTO/中尾茂幸=川崎、森、佐々木+内池=その他    TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
コメント