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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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賞金王決定戦!前検診断

 さあ、いよいよ賞金王決定戦が始まった。たった3走しかできない短期決戦、12名は今日、前検の段階から、熱心に試運転、調整に励んでいる。上位12機のモーターが使用されるとはいえ、差が歴然とあるうえに、それぞれのペラや調整法、レース振りとのマッチングが大きく左右するわけで、そのあたりの手応えを得るために、12名は今日という時間を大切に使っていたようである。
 というわけで、前検診断、である。まず、あらかじめお断りしておくと、頻繁に試運転に出ていた選手と、それほど足合わせをしていない選手がいて、今日の段階では評価が判然としない選手もいる。また、出足、伸び、回り足、行き足などについて、S、A、Bなどの評価をつけるのは避けておく。これについては、明日から担当するH記者に見立てを任せるとしよう。したがって、ここでの評価は総合的なものと考えていただきたい。大雑把に「出ている/出ていない」を判断したもの、ということだ。では行こう。

●トライアル第1戦 11R

2007_1220_0434 1号艇・湯川浩司(大阪)モーター57 2連対率 40・1% 8位
前検評価 A?
いきなり「?」である。確認できた足合わせが少なかったため、だ。5R発売中に、井口、田中とマッチアップし、ともに弱めのアシ色だった。8R発売中に行なわれたスタート練習では、ずり下がるようなところはなかったから、まったく悪いわけではなさそうだ。明日の動きをチェックしたい一人。

2007_1220_1260 2号艇・瓜生正義(福岡)モーター54 2連対率 47・7% 3位
前検評価 S
出てます。Nスポーツ福岡担当のMさんがこっそりささやいてくれたところによると、この54機は特注モーターとのこと。その評価通りの動きを見せていた。特にいいのは、行き足から伸び。誰と合わせても、鋭いアシ色を見せていた。また、今日、シリーズ組を含めて、いちばん最後まで試運転をしていたのが瓜生。それも、上瀧和則との足合わせで、二人は延々と併走していた。決定戦常連の上瀧がつきっきりで、瓜生にアドバイスをしていた感じ。中身や手応えはともかく、その事実自体がポジティブファクターだろう。

2007_1220_0915 3号艇・吉川元浩(兵庫)モーター32 2連対率 37・2% 10位
前検評価 S
これも出てます。Mさんが教えてくれた特注モーターのひとつで、まさしくお見立て通りの動き。瓜生の54号機と同様、行き足と伸びが目を見張るもの。瓜生との足合わせでは、むしろこちらのほうが強めだった。また、スタート練習では、3本中2本で目立つ行き足(3本とも3コース発進)。前検段階では、明らかに横綱クラスだ。

2007_1220_06634号艇・高橋勲(神奈川)モーター16 2連対率 51・1% 2位
前検評価 A
足合わせは勝ったり負けたりで、いいのは伸び系統より出足系統か。決して悪くはないが、今日の時点では12名のなかでは中の上か上の下くらいだろう。

2007_1220_0666 5号艇・寺田祥(山口)モーター68 2連対率 36・5% 12位
前検評価 A?
今日は正直、評価が難しかった。足合わせで佐々木康幸に圧倒されたかと思えば、高橋を突き放す伸びを見せたり。近況のテラショーはどこの場でも強烈な伸びを見せるが、vs佐々木は別ペラ、vs高橋は伸びペラ、ということなのだろうか。もし、高橋との足合わせで見せたのが本物ならば、ここでも超絶伸びに仕上がる可能性はある。

2007_1220_0510_2  6号艇・服部幸男(静岡)モーター20 2連対率 38・5% 9位
前検評価 B
あまり出ていない部類に入ると思う。時間を追うにつれて安定してきてはいたが、最初のうちはとにかく、ターンでバタバタとしていて、ちゃんと回れていなかったのだ。足合わせも軒並み弱めで、ここからの調整がポイントとなるだろう。スタート練習でのコースは、6、スロー4、6、だった。

●トライアル第1戦 12R

2007_1220_1170 1号艇・魚谷智之(兵庫)モーター45 2連対率 44・5% 5位
前検評価 B
いや、Cにしてもいいくらいかもしれない。足合わせ、スタート練習ともに、まったく目立たないのだ。松井との足合わせでは、軽くちぎられていた。で、ピット担当の内池によれば、会見で「悲しいお知らせがあります。まったく出ていません」と切り出したとか。こんな魚谷は珍しい。前検ワーストが魚谷だったとは、ちょっと驚いた。

2007_1220_0290 2号艇・濱野谷憲(東京)モーター28 2連対率 42・1% 6位
前検評価 A
確認できた足合わせは、服部との1回だけ。これは濱野谷の圧勝だったが、相手が服部だけに鵜呑みにはできない。ただ、展示の1マークでのターンは、憲吾らしい鋭いもので、ちょっと惚れ惚れするものだった。伸びよりは出足回り足、といった感じだろうか。

2007_1220_09593号艇・松井繁(大阪)モーター51 2連対率 41・6% 7位
前検評価 S
はい、出てます。めちゃくちゃ出てます。これもMさんの囁きに入っていた特注モーター。行き足、伸びはすでに超抜です。一番最初の足合わせで山本隆幸に負けたときは驚いたが、そのあとは合わせる選手合わせる選手、勝っていて、魚谷と服部相手にはぶっちぎり。最後のほうで、瓜生、吉川と合わせたときは同じくらいの感じだったが、つまりはこの3人が前検ベスト3ということになる。9R発売中のスタート練習では、もちろん目立っていたぞ。

2007_1220_0419 4号艇・田中信一郎(大阪)モーター14 2連対率 45・4% 4位
前検評価 A
出足、回り足は強いほうだと思う。瓜生との足合わせでは、ターンを回ったあとはキュッと飛び出していた。ただし、ストレートで追いつかれて抜かれる、という感じで、松井あたりとも似たような感じで分が悪かった。まあ、仕方ないところだ。ただし、湯川に対しては完勝。決して悪いアシではない。

2007_1220_0613 5号艇・井口佳典(三重)モーター71 2連対率 52・8% 1位
前検評価 A?
2連対率1位のエース機だが、正直、そこまでのインパクトは感じない。ただし、足合わせの本数自体が少なく、ハッキリとした判断もしづらいところではあった。湯川、寺田には足合わせで勝っていて、この2人よりは強めだろうか。ひとまず、明日の動きをチェックしたい一人である。

2007_1220_0446 6号艇・三嶌誠司(香川)モーター72 2連対率 37・1% 11位
前検評価 A
突出したものを感じるわけではないが、全体的にバランスが取れていて、いいアシだと思う。つまり、Sと評価するには至らないが、かなりいいほうのA、というか。松井、瓜生あたりともそれほど手応えの差を感じず、かといって服部あたりをちぎるほどでもない。展示の1マークでは、非常にスムーズなターンを見せていて、レースはしやすそうな感じだ。もしかしたら、エースボートと言われる104番艇の威力もあるのか?

 といったところで、前検タイムを見てみましょう。
11R
①湯川  6・58
②瓜生  6・61
③吉川  6・56
④高橋  6・65
⑤寺田  6・62
⑥服部  6・67

12R
①魚谷  6・64
②濱野谷 6・61
③松井  6・63
④田中  6・70
⑤井口  6・60
⑥三嶌  6・63

 一番時計は吉川。ワーストは田中。あら、湯川がけっこういいですね。瓜生と松井はそれほどでもありません。まあ、これはあくまで前検時計。参考程度でいいでしょう。もちろん、私の評価も明日1日調整したあとでは変わってくることもおおいにあります。
 というわけで、明日からはH記者に託します。今日時点での私の感触は、◎松井○瓜生▲吉川△三嶌、濱野谷。魚谷はキャリボディーの交換があるかもということで、その後の動きを見たいですね。
 それでは、明日開幕の賞金王決定戦、びしっと当てて、最高の締めくくりにしましょう!
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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