この特集について
ボートレース特集 > 金子良昭に注目!? 爆笑のモーター抽選
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
ライタープロフィール
カテゴリー
関連リンク
競艇サポーターズ
関連書籍

 ボートレース特集

金子良昭に注目!? 爆笑のモーター抽選

2007_1218_0277 「あら~、クロちゃん、おはよ~~」
 モーター抽選取材のためピットに行くと、ちょうど抽選会場に向かうテラッチこと寺田千恵が、ずいぶんとリラックスした感じで声をかけてきた。
「おはようございまーす。今節も頑張ってくださいよ~!」
「え~~~っ、目立たないくらいのほうがいいのよっ!」
 なぜかテラッチ、弱気なことをおっしゃっております。一緒に階段を上りながら、テラッチを鼓舞する。テラッチは、昨年11月に、ここ福岡で行なわれたBOATBoyカップの覇者なのだ。
「ああっ! そうだよね!」
「ですよ~~~っ」
「あのときと同じくらいエンジンが出ればねっ!」
「じゃあ、抽選でいいエンジン引いてくださいよ~っ!」
 と、テラッチの言葉が一瞬止まった。そして……。
「でも、いいエンジンはないからなあ……」
 そうなのだ。福岡のエンジン上位14機(予備を含む。必ずしも2連対率上位24機ではなく、近況の動きも考慮されているようだ))は、賞金王決定戦に回されることになっている。賞金王シリーズは、それ以下のランクのエンジンで戦われるのだ。これぞ賞金王シリーズの悲哀、とでも言おうか。エース機が決して出ることのない抽選に臨まねばならない48名の選手たち。同情するなんて失礼だけど、しかし複雑な思いにとらわれざるをえない。
 それが理由なのかどうかはともかく、賞金王シリーズの抽選は淡々と進んでいった。選手班長は上瀧和則がいちばん最初にガラポンを回し、2番目は木村光宏。以下、どういう規則性なのかはよくわからなかったが(選手はそれぞれ、数字の入ったプレートを持ってました。予備抽選をしたのかもしれません)、次々と選手たちがガラガラポンと抽選機を回していくのだった。

 さて、そうは言っても、残されたモーターの中にも順列はつく。12月2日までの2連対率上位は以下のとおり。
42号機……40.7% 寺田千恵
41号機……39.2% 平石和男
13号機……39.0% 赤岩善生
75号機……38.7% 森秋光
11号機……38.1% 木村光宏
73号機……37.8% 安田政彦
80号機……37.6% 須藤博倫
33号機……37.5% 太田和美
26号機……36.6% 齊藤仁
76号機……35.7% 平尾崇典

 あらら、テラッチ、シリーズ“エース機”を引いたじゃありませんか! 昨年のBOATBoyカップの再現なるか? 2連対率2位の平石和男は、たまたま僕の目の前に座っていたのだが、数字の良さに納得しつつも、「近況が良くないよ~」とボヤいておりました。昨年のシリーズ覇者・赤岩善生が2連対率3位。連覇で、来年は賞金王へ!

2007_1218_0279  さて、抽選が半分ほど終わったところで、ちょっとしたハプニングが。26番目の抽選が終わったというのに、27番のプレートをもっていた白井英治の姿が見えないのだ。選手班長としてオブザーバーの役割も果たしている上瀧が、苦笑いして呆れている。声をあげたのは鎌田義だ。ドアの近くの後輩に向かって、「エイジを呼んでこい!」と指示。カマギーと白井は同期ですね。カマギーの指令を受けて、部屋を飛び出す後輩(誰だったのかは見落としましたが、カマギーの口調から後輩には違いないでしょう)。少しの間があって、戻ってくる後輩。それにつづいて、慌ててドアから入ってきたエイジ……渡邉英児。ん? みなが???と首を傾げるなか、カマギーが慌てだした。「エイジさんちゃうわ! 俺がエイジさんのこと『エイジ呼んでこい』とか言うわけないやろ~~~!」。事情を飲み込めずキョトンとする英児、周りはもちろん大爆笑!
2007_1218_0263  で、問題のエイジ=白井英治は、どうやらトイレにこもっていた様子。上瀧が「誰か、エイジに飛ばしていいか聞いてきて~」とあきれて叫んだところで、猛ダッシュで現われた白井でありました。
「お前、手ぇ洗ったんかっ!」とカマギーが冷やかすと、再び場内大爆笑。恐縮しつつガラポン回す白井、ホワイトシャークらしからぬお茶目な姿でありました。白井が引いたのは、66号機。2連対率などは高くないが、前回使用時には優出しております。白井、ウンがついたのか?

2007_1218_0314 抽選48番目は、金子良昭。シンガリということで、手持ち無沙汰の金子は、関係者を相手に雑談に興じている。僕は出入口付近で抽選を見ていたのだが、金子はまさに出入口のあたりに陣取って話し込んでいるのだが……これがもうおかしくておかしくて、途中から抽選の様子よりもこちらが気になってしまったのだった。
「俺なんか、どうでもいいんだよ~~~」
「(室内を指差して)この人たちが、艇界に残っていく人なんだよ。俺だけが消えていく」
 とにかくもう、ボヤキっぱなしなのだ。何をそんなにボヤいているのかはさっぱりわからんちんだったが、金子はひたすら自虐しているのだから、もう笑うしかない。挙句の果てには、
「(抽選の)玉、ちゃんと48コあるのかなあ……」
 そりゃ、あるでしょ(笑)。なかったら、48番目の金子さんはどうするんですか。で、ちゃんと玉は48コあって、最後にガラポン回して出てきた玉は65番。上瀧がコールして、みんなが機歴簿に目を落として、次の瞬間……。
「おおっ!」
 歓声が沸いた。そうなのだ、このエンジンは前節、田中豪が超抜に仕上げて優勝を飾っている好調機なのだ。そういえば、今年10月のBOATBoyカップでは茅原悠紀が乗って、軽快なレースを見せていたぞ。ボヤッキー金子さんが、いいエンジンを引くとはなあ(笑)。これだから、競艇は面白い。というわけで、皆さん、前記ベストテンと66号機の白井英児、65機の金子良昭には要注目ですぞ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/106923/17402782
コメント
コメントを書く




※メールアドレスは外部には公開されません