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ボートレース特集 > 2007新鋭王座決定戦
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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 ボートレース特集

速報 10Rは毒島&大峯!

10R
2008_0126_10r_0790 ①毒島誠(群馬)
②大峯豊(山口)
③古賀繁輝(佐賀)
④山田哲也(千葉)
⑤稲田浩二(兵庫)
⑥岡崎恭裕(福岡)

10Rは1着・毒島、2着・大峯の超抜本命決着。順当? いやいやレース自体は大荒れでした。上瀧師匠ばりにインを強奪した古賀がコンマ11の大フライング。まくったカド山田とカド受け岡崎が1マーク大競り心中。すかさずまくり差してトップに立った稲田が、ピットに帰還する古賀につられるように2マークでオーバーラン……。

 2008_0126_10r_0814 とにかく、もつれにもつれた果てに1-2-5という10倍決着になったのでした。波乱の連続をまだ観ていない方は、丸亀サイトへGO!


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優勝戦私的回顧

2007_0128__029 優勝戦

①出畑 孝典 87期・福岡
②三井所尊春 88期・佐賀
③江夏 満  89期・福岡
④大峯 豊  92期・山口
⑤石野 貴之 90期・大阪
⑥山本 修一 86期・岡山

「大村のインは日本一強い」
 今年の新鋭王座決定戦は、この言葉に沿いながら進んでいた。初日からバシバシと決まるイン逃げ。一方、まくりは外に流れてなかなか決まらない。普段は「進入不問、ダッシュ上等」のレースをしている新鋭たちも、6コースでは勝負にならないので、進入からもつれるレースが多かった。それはそれで面白いのだが、従来とは少々おもむきが違う新鋭王座決定戦だったように思う。

 左手に落ちそうになる夕陽を見ながら、ファイナリスト6名が乗艇する。風は弱まったが、あいかわらず舞っている。場所によっては追い風、場所によっては向かい風、といった感じだ。
2007_0128_12r_014  ファンファーレが鳴り、放たれた矢のように伸びていく艇があった。緑のカポック――山本修一だ。本人は「取れて4コースくらいまでかな」とコメントしていたが、一気に内4艇を飲み込む乾坤一擲のピット離れを成功させる。小回り防止ブイを回って、取ろうと思えばインまで取れそうな体勢に、枠なりや1236/45あたりを想定していたほとんどのファンに衝撃が走る。6がらみの舟券は軒並み高配当。ざわつくスタンドから、
「6なんて持ってねぇ~よ!」
 という悲鳴のような声が上がった。
 2マークを真っ先に回った山本だが、艇をそのままスタンド方向へ向けて流す。出畑が艇を向けるのを確認してから、助走距離が充分にある2コースを悠然と選択した。三井所は3コースに追い出され。スタート特訓でスローを重点的に練習していた江夏は、仕方がないといった感じで4カドを選択。5コースが大峯で、6コースが石野。山本が振り上げた拳は、つまらない予定調和をブチ壊し、レースの行方を盛り上げる。
 大時計が回る。ダッシュ3艇がうなりをあげて、つぎに内3艇が水しぶきを上げる。3秒前、2秒前、1秒前……。

2007_0128_12r_021 「外だ!」
 江夏のスタートが素晴らしい! と、思わず錯覚したが、よくみると三井所が1艇身以上立ち遅れていたので、そう見えたようだ。江夏がカドからグングンと伸びていく。2コースの山本も好発から伸びる。大外の石野もいい。

 2コースから伸びる山本は、1マーク手前で早々にまくりに構えた。インを突き放すべく、思いっきり握って、出畑のかなり上を回った。一方、カドから伸びた江夏は、山本の動きを確認した上で、出畑と山本の間に活路を求めた。

 

2007_0128_12r_031   出畑が江夏を張りにいく。2艇は失速。外を回った山本が流れ気味ながらも、まくり切ることに成功した。ここまで1着が1本もない選手が、バック入り口で先頭に立ったのだ。 自分でコースを奪って、自分でまくりに行ってレースを作って、バック先頭。完勝だ。そう、本当なら完勝だったはずなのだ。だが、出畑と江夏がやりあって開いたインに、青い小さな恐怖――大峯豊、怪物24号機を飼いならす男――が、飛び込んできていた。小さな恐怖は、あっというまに大きくなって、勝利を確信した山本に襲い掛かる。スリット裏では同体になって、2マーク手前では大峯が山本に半艇身ほど差をつける。
 2マークを先取りしたのは大峯。つけて回ろうとした山本だったが、暴力的な足をもつ24号機とは勝負にならなかった。1周2マーク、ラストチャンスで掴みかけたタイトルは、無情にも山本の手のひらからこぼれ落ちた。

 

2007_0128_12r_036  バック水面だけで新鋭王座のタイトルを奪い去った大峯。しかし彼にも恐怖が襲い掛かっていた。本人は「プレッシャーを感じないタイプ」とコメントしていたが、先頭に立って「初優勝」「GⅠ制覇」を意識したはずだ。その意識が、2周1マークでキャビテーションという形になって出てしまう。山本から奪ったタイトルは、大峯の手のひらからもこぼれ落ちてしまう。

 

2007_0128_12r_061  第21代新鋭王座に輝いたのは、大阪の石野貴之。競艇王国といわれる大阪から、史上初の新鋭王座が誕生した。
 山本がつき、大峯がこねた、新鋭王座のタイトル。石野が最後に食ったわけだが、座りしままに食ったわけではない。
 まず、大峯がキャビった2周1マーク。石野は、
「大峯は初優勝がかかっているから、ターンマークをハズすかもしれない」
 と考えながら、差しを入れたという。
 わたしは選手でないのでわからない。でもガムシャラにレースをしているときに、そんなことが思い浮かぶものなのだろうか。もし「大峯は初優勝」という思いが浮かばなければ、大峯の内から強引に突っ込んでいたかもしれない。そうなると(タラレバだが)石野の優勝はなかったはずだ。ターンマーク手前で外に切り返せた冷静さ。これが石野の勝因だった。

2007_0128_12r_126  もうすぐ陽が落ちる大村水面。ウイニングランをする石野を見ながら、隣にいる記者がつぶやいた。
「大村のインは日本一強い? 誰が言ったんだ!?」
 1着は6コースの石野。2着は5コースの大峯。いや。散々繰り返し言っているのは我々マスコミだし、実際に今年の新鋭王座決定戦は、この言葉に沿いながら進んでいた。しかし、最後の最後にどんでん返しが待っていた。

競艇はコースごとに有利不利がある競技だ。でもコースがすべてではない。インが強いと言われた大村新鋭王座決定戦、石野貴之はあたりまえの事実を、あらためて教えてくれたような気がした。

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/姫園淀仁)


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それぞれの思い――優勝戦後半のピット

「よーし! 80やぁ!!」
 10レースが終わったあと、優出メンバーが次々にボートを展示ピットに着けていく中で、島田一生らと話し込んでいた三井所尊春は、そう叫んでから、ボートを水面に下ろしていった。
 これはおそらく、「前付け宣言」だったと捉えていいだろう。笑い合って話をしていた中で最後に言った言葉なので、どこまで本気だったかはわからないものの、どれだけ深くなっても1コースを取りに行く、という気持ちをあらわすものだったはずだ。
 午前中は作業をしている姿が見かけられなかった三井所にしても、午後にはきっちりとペラ調整を行ない、優出6人のうち、誰よりもいい精神状態でレースに臨めているようにも見えていた。
B1img_0313  だが……、三井所の思惑は、ピット離れから狂ってしまう。
 ピット離れが良かったのは、1号艇・出畑孝典、6号艇・山本修一であり、結局、三井所は3コースに入ることになったのだ。レースについての詳細は『優勝戦私的回顧』に譲るが、さらに三井所はスタートにも遅れてしまい、絶望的なスリット通過になってしまったのだ。レース前は自然体に見えた三井所だが、“勝利への渇望”が誰より強かったことが、裏目に出てしまったのかもしれない。10R後にできていた選手たちの輪の中では“優勝宣言”までをしていたのだから、そうして自分自身を追い込んでいたともいえるだろう。
 道中の踏ん張りによって3着まで押し上げた三井所だが、レース後の顔は、本当に悔しそうなものになっていた。その表情は、かなり長い時間が経っても変わらず、こんな悔しそうな男の顔は見たことない、というほどのものになっていたのだ。
 いろんなことを悔やんでいたのだろう。そして、いろんなことを噛みしめていたのだろう。あえて“失敗”と書かせてもらうが、今回の失敗を噛みしめて、三井所はまた一回り大きくなっていくのに違いない。それができる選手が三井所であるはずだ。

B2debata_1  本命に押されていた1号艇・出畑孝典も、三井所と変わらないほど、いい精神状態でレースを迎えられた選手だと思う。
 展示航走の前には、誰より早く控室の前に姿をあらわして、カメラマンたちのにレンズを向けられる中で、カメラマンを気遣う余裕までを見せていた。仕上がり具合を尋ねられると、「あとは天命を待つだけです」とも答えていたのである。
 だが、その後に「フライングだけはせんように……」と付け加えていたことが、レースに出てしまったのかもしれない。山本の前付けもあった中で1コースは守ったものの、かなり深いスタートとなったうえに、スタートタイミングは、優勝戦の本命としては微妙といえる0.25だったのだ。
 レース後の片付けがひと段落したあとの出畑は、スリット写真を手に取り、食い入るようにそれを見つめていた。その時間はかなり長く、10秒くらいは目を離さなかったのではないかと思う。そして、ぽつりと「あかんわ」と呟くと、そのスリット写真を持ったまま、ピットをあとにしたのだ。
 もしかしたら出畑は、このスリット写真を持ち帰るつもりなのかもしれない。
 三井所が失敗を噛みしめたなら、出畑はこのスタートを忘れない。
 そんな“お土産”を手にして、新鋭王座の舞台を去っていくつもりなのだろう。

B3r0012394  最後の最後まで、優勝があるかと思われた男、それが大峯豊だった。結果は2着に終わってしまったものの、こちらもまた「いい男」である。
 今日一日を通して、作業をするところはほとんど見かけられなかったが、時おりアリーナで他の選手と話をしてるときなどには、見ていて実に気持ちのいい笑みを何度も浮かべていたものだ。とくに展示航走を待つ間には、三井所と話しながら、完全にリラックスできていることがわかる最高の笑みを見せていた。
 展示航走のあと、飄々とした感じで引き上げてきたのも大峯だった。展示航走後はそれぞれに厳しい表情になっていたりするのが普通だが、このときの大峯は「飄々」という他には形容詞が思い浮かばないくらいのムードを醸し出していたのだ。個人的なことを書かせてもらえば、ピット取材をする身として、舟券はかなり早い時間帯に買っておき、電話や投票はできないピットに入ることになるのだが、もしこの段階で買い足すとしたなら大峯だな、という気持ちにもさせられたほどだった。
 そして結果は、「惜しくも……」としか言いようがない2着。
 レース後の大峯は、「ターンミスですね。悔しいです」と記者に対して答えていたが、その悔しそうな表情が、またなんとも「いい顔」だったのだ。
 こういう選手は絶対に伸びる! 大峯とは、ひと言ふた言しか言葉を交わさなかったが、このシリーズを通して、いちばん好きになった選手でもあったのだ。

B4r0012392  早足の解説になって申し訳ないが、江夏満は、今日一日、心理状態を掴みにくい感じで作業をしていた。
 やはり、その表情は少し硬くなっていたとも思われるが……、展示航走を待つ間などには、出畑と話しながら、実に彼らしい笑みを見せていたものだ。
 レース後も比較的、サバサバした感じになっている印象を受けている。

B5r0012366  今日一日を通して、もっとも慌しく動いていたのは山本修一だった。ペラ調整をしている時間ももっとも長かった選手だが、ふと気がつくと、ピットを歩いている姿などが何度も見かけられたものだ。
 ちょっと落ち着きがないな、という印象を持ったが、山田カメラマンから聞いたところによると、他の記者の質問に対して「何かをしていないと、落ち着かない」というようなことを話していたそうなので、やはりそういう精神状態だったのだろう。
 レース後には、三井所に対して「ごめんな」と謝っているところくらいしか見かけられたなかったが、山本は山本で、彼らしく一日を過ごし、「最後の新鋭王座」を悔いなく戦ったといえるはずである。

 優勝を飾ったのは石野貴之である――。

B6r0012372  午後にはペラ調整をしている姿が見かけられたが、やはり昨日とは一変していて、作業をする時間はかなり短いほうだった。
 アリーナ席でいい表情を見せていたところを写真に撮っているが、撮影時間を確認してみると、15時25分となっている。
 展示航走待ちのとき(16時前)、他の選手たちが笑い合って過ごしているときには、その輪の中に姿は見かけられなかったが、それより少し前には写真のような表情を見せていたわけだ。……そんな過ごし方をしていたということとレースの結果は関係ない……。こじつけといえばこじつけに違いないのだが、あの輪の中にいなかった男が優勝したという事実は、なにか不思議な気がしてならないものだ。

B7img_0272  レース中のアリーナでは、歓声と悲鳴が交差していたのは言うまでもない。
 当たり前のことだが、大峯を応援する選手もいれば三井所を応援する選手もいて、出畑、江夏、山本を応援する選手もいるのだから、いくつもの声援が絡み合うのは当然である。勝敗の大勢が決した2周1マークでは、「差せ~!」という絶叫が聞こえ、それに応えて石野は見事に差している。
 三井所のことを、勝利への渇望は誰より強かったのではないか、と書いたが、石野もまた、三井所とほとんど同じくらいの気持ちになっていたのに違いない。
B8r0012413  誰もが「勝ちたい!」と切望していたのは当然であるが、三井所と石野は「勝たなければならない!」という気持ちになっていたのだと思う。こうした点については、見ているこちらの勝手な印象に過ぎないことだが、そうした精神状態が裏目に出たのが三井所であり、その精神状態に打ち克ったのが石野だったということなのだろう。
 三井所のことを「こんな悔しそうな男の顔は見たことない」と書いたが、レース後の石野は「こんな嬉しそうな男の顔は見たことがない」というほどのものになっていた。嬉しいというよりは、ホッとしたというのに近いかもしれないが、とにかく石野は最高の笑顔を爆発させ続けていたのだ。「爆発」という他には形容詞が思い浮かばないくらいに弾けた笑顔を見せていたのである。
B9u4w0109  表彰式において石野は、「前回(の優出)は気持ちの面であまいところがあったので、それを直したいと思っていました」とも話しているが、昨日の時点で艇を仕上げていた石野は、今日一日を「心」と闘っていたともいえるのだろう。そして、それに打ち克てたという喜びからの笑顔の爆発だったのに違いない。
 表彰式での石野は「総理杯の切符も“自力”で手に入れたので、そこで結果を残して、まぐれと思われないようにして、常に上のレベルで戦っていきたいと思います」とも気を吐いている。
 石野貴之24歳。今年の新鋭王座で飛び出したスターは、今後も間違いなく、眩しすぎるほどの輝きを放ち続けてことだろう。

(PHOTO/山田愼二=1枚目、7枚目、池上一摩=2枚目、9枚目、内池=3~6枚目、8枚目  TEXT/内池久貴)


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特別企画「同期の桜」最強決定戦ファイナル

大峯率いる92期が大逆転で「同期の桜」大賞に!!

 栄光の(笑)「同期の桜」最強チームが決まりました。な、なんと、昨日までデッドヒートを演じていた88期&90期ではなく、毒島の2連勝(220P)や大峯のファイナル2着などで一気にポイントをアップした92期の逆転サヨナラ勝ち!! 2位の90期とはわずか0・4ポイント差の逆転劇でした。3位は88期で、終わってみれば優勝戦の1着(石野90期)・2着(大峯92期)・3着(三井所88期)の期が上位を独占していたわけです。やはりそれぞれの期の勢いが、最も重要な一戦に反映するのですね。

●最終結果
                         6区ポイント 節間ポイント
1位 92期(大峯、毒島、濱崎直) 60P    38・8P
2位 90期(石野、赤坂、長野他)   38P    38・4P
3位 88期(三井所、吉永、吉村他) 33P    36P
4位 86期(山本、吉田俊、市橋他) 30P    31P
5位 94期(岡崎、古賀、稲田)    33P    29P
6位 87期(出畑、山崎、石橋他)   33P    28P
7位 95期(峰竜太ひとり)         0P     26P
8位 91期(郷原、川上、松村他)   26P    24P
9位 89期(江夏、杉山、梶野他)   21P    21P


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本日の水神祭 石野貴之、おめでとう!

 新鋭王座決定戦は、石野貴之の優勝で幕を閉じました! おめでとうございます! 今節は誰が勝ってもGⅠ初優勝。優勝戦後の水神祭は予約済みだったわけですが、その幸甚に浴したのが石野だったというわけです。

Ishino_1  表彰式→共同会見→JLC「ウィナーへの軌跡」収録、というSGと同じ流れを経て、いよいよ水神祭。吉永則雄、濱崎誠の大阪勢はもちろん、同期の赤坂俊輔や長野壮志郎、さらには古賀繁輝らも残って、石野を祝います。「寒いっすよ~」とちょっと渋りながらも、仲間に囲まれた石野はやっぱり嬉しそう。意気揚々と、すっかり静寂に包まれていたピットに向かいます。人の気配のないピットは、それはそれは寒かったっす、はい。
Ishino_2  さあ行きましょう。ウルトラマンスタイルで持ち上げられて、1、2の3で、ドッボーーーーーーーーン! あっ、濱崎誠も一緒に飛び込んだ! 水温は相当低かったはずですが、石野も濱崎も嬉しそうでありました。陸に上がると、ガッシリと抱き合う石野と濱崎。ピットには、選手仲間や報道陣の拍手がいつまでも鳴り響いていました。
Ishino_3  …………すると! 「すいませーん、もう一回ダメですか?」。なんと、水神祭を取り損ねたカメラマンさんが哀願してきました。石野は「えーっ!」ですが、周りは「よし、もう1回!」(笑)。仲間はすでに着替えを終えているため、びしょ濡れの石野を担ぎ上げるのはさすがに……、ということで、石野は仲間に突き落とされる形で、もういちど水面に飛び込んだのでした。「さみーーーーっ!」、石野選手、風邪ひかないでね!

 とにもかくにも、石野選手、おめでとうございます。総理杯でも、ハツラツとしたレースを楽しみにしていますよ!

Inada0013  あ、きょうはもうひとつ、水神祭があったんでした。4RでGⅠ初勝利の稲田浩二が、先輩の松井賢治のレース後(7R)、兵庫支部&94期の仲間の手によって、水面にドッボーーーーーンと投げ込まれました。これがまた、ものすごい衝撃を伴って投げ込まれたものですから、上がってきた稲田を見た吉田俊彦が「鼻血出てるーーーーっ!」(笑)。それでも、あまり表情を変えずにいた稲田、いやはや、なかなかの大物かもしれませんぞ。
Inada0395  稲田選手もおめでとうございます。また大きな舞台で会えるのを楽しみにしていますよ!(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)


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不動――優勝戦前半のピット

B1img_0026 1R前にピットに行くと、作業をしている選手の姿は少なかった。ペラ小屋には、峰竜太、古賀繁輝ら9人ほどの選手がいたが、優出メンバーは見当たらない。

 最初に見かけたのは、記者と笑って話しながら歩いてきた出畑孝典だ。「リラックスできていそうですね」と声を掛けてみると、「そうですね」とニッコリ。「今日の整備はどうですか?」とも確認してみたが、「このまま行きます」と、迷いもなく答えてくれている。
 その直後にボートのもとへ行き、比較的、長い間、ボートやモーターを見ていたが、基本的にこれは確認作業に近いものだったと想像される。おそらく検査のためなのだろう。

B2r0012324  1Rが始まろうとする頃、レースが見やすいピットの“アリーナ”へと行くと、エースモーターを駆る大峯豊の姿を見かけた。
 こちらも今日の作業の予定を訊いてみると、「なんもしないです」との回答。人見知りをするような朴訥な印象もあるのだが、実に礼儀正しく、話してみても、本当に気持ちのいい選手である。
 この大峯は2R頃からペラ小屋での作業をしていた。これについては迷いのためとも取れなくはないのだが、気温に合わせた微調整の可能性が高いだろう。
 午後の天気がどうなるかは微妙なところだが、今朝の大村は好天で、昨日に比べればだいぶ暖かくなっているので、こうした作業はほとんどの選手が行なうことになるものと考えられる。

B3r0012330  レースが始まるとともに、やはりアリーナに出てきたのは三井所尊春である。
 こちらは、「あっ、また、前付けいったあ!」(1Rの5号艇・島田一生のこと)と笑いながら、実にリラックスした様子でレースを観戦していた。その後も片付け作業を手伝いながら、「おつかれっした!」と大きな声で島田に声を掛けている。
 実をいうと、今朝、ピットに着いた段階で、優出メンバーのなかでは三井所のモーターだけが外されていて、整備室の片隅にぽつんと置かれていたので、どこかを触るつもりなのかと確認してみたが、「何もしません。もう少しで(ボートに)載せます」と答えてくれている。
 その後、ペラ小屋に行ったので、やはり調整をするのかとも思われたが、峰のペラを見て何かのアドバイスをしたあとは、自分の道具を片付けて引き上げていた。場合によってはこの後の動きもあるかもしれないが、現段階では微調整をする気もないのだろう。
 今朝の三井所は、峰のほかにも、稲田浩二などにもアドバイスしていたが(この後、稲田は4Rで水神祭勝利を挙げている)、優勝戦が近づいている緊張感はまるで感じられない。そんな「不動ぶり」が、なんともいい感じなのである。

B4img_0138  1Rの片付けの際には、江夏満も顔を見せていた。パッと見た感じでは、少し表情が硬い気もしたのだが、江夏の場合は、レース後の「出っ歯付き笑顔」の印象が強すぎて、なんとも判断しにくいところがある。
 片付けのあと、しばらく姿が見えないと思っていたが、2R頃には、整備室の奥にあるプロペラ加工室で作業をしている様子が見かけられてる。
 ペラ小屋と違い、こちらは「削り」などの作業をする場所なので、優出メンバーのなかでは、この江夏がもっとも動きを見せていた選手といえるだろう。

B5img_0115  2Rのアリーナでは石野貴之が見かけられた。こちらは長野壮志郎や赤坂俊輔と話しながらの観戦だった。今回の優出メンバーのなかでは、唯一人のGⅠ優出経験者であるだけに、その様子はやはり、かなりリラックスしているものと見受けられた。
 このリポートをUPするため、お昼前にピットをあとにするまでの間では、石野の姿を見たのはこのときだけだった。昨日は一日、モーターと格闘していたこともあり、こちらの「不動ぶり」も実に印象的だ。
 昨日の格闘によって「正解」は出せているのだから、あとは“レースを待つばかり”に近い状態になっているのだろう。

B6img_0150  2R後、片付け作業のために出てきたのが、最後に姿を確認できた山本修一だった。出走表を手にして歩いているときには、少し表情が硬いかとも思われたが、仲間たちの輪に加わり、作業を始めると、“普段着の表情”になっていた。
 片付け作業のあと、山本は自分のボートのもとへ行き、エンジン回りを見ていたが、これについてを確認してみると、「検査のため」のもので、「いじるわけじゃないです」とのことだったので、山本もまた、朝の段階では不動組の一人といえるだろう。
 この優勝戦では、6選手のモーターがかなり高い段階で競り合う状態になっているということは、昨日の後半戦リポートでも書いていたが、やはりそれは間違いないようだ。1Rが近づいていた頃などには、ピットにペラ小屋から洩れてくるカンカンカンという音しか聞こえないような静寂の時間もできていたが、あとは静かに優勝戦を待つようなムードになってきている。

 ……なお、昨日の準優勝戦で痛恨のフライングを切ってしまった古賀繁輝には、「立ち直れましたか?」と確認してみた。「大丈夫です」と答えながらも、「やっぱりへこみました」と顔をしかめた。それでも古賀は、「また来年、出られるように頑張ります」と言葉を締めてくれている。
 若者たちのドラマの終幕は近づいているが……、彼らの戦いに終わりなどはない。卒業組も、もちろんそれは変わらないことである。
(PHOTO/山田愼二+内池=2枚目・3枚目 TEXT/内池久貴)


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優勝戦出場選手インタビュー!

 7レース発売中に昨年の覇者・中野次郎。10レース発売中にはモンスター・野中和夫のトークショーが開かれますが、今日の主役はあくまでこの若人たち。優勝戦出場選手インタビューです。

2007_0128__004  ①出畑孝典
昨日のようなコンマ02のスタートはいけないです。理想は10から1艇身。インから逃げて優勝します。100円でも多く買ってください!

②三井所尊春
初日から3日目までエンジンやって、昨日が一番出手ていました。内からのスタートはわかっている。進入はピット離れ次第……水面に出てからですね。

③江夏満
落ち着いてレースができています。やはりエンジン(の機力によるもの)が大きいですね。進入は枠なりが基本。展開を突けるようにしたいです。

2007_0128__001_1 ④大峯豊
(24号機は)抜群です。(自分は)あまり緊張しないんで。進入は4カドが理想。スタートは10全速です。A2ですけどヤッちゃいます!

⑤石野貴之
こんなに気合が入っていいものかというくらい気合が入っています。エンジンもかなり出ています。1着しか考えていません。スタート? ブチ込みますよ。

⑥山本修一
リラックスできています。エンジンは抜群にいい。6枠なんで動いてみようかな。ピット離れはフツー。6枠でも一生懸命、連にからむようがんばります!

優勝戦は16時40分発走。未来の競艇界を支える者たちの戦いを見逃すな!


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最終日!

おはようございます! 若人の祭典・新鋭王座決定戦も、いよいよ最終日を迎えました。本日は優勝戦、誰が登竜門を駆け上がり、真のゴールデン・ボーイになるでしょうか……。

2007_0127_12r_035 準優勝戦は悔しいレースだった。その思いを、新鋭最後の走りにぶつけろ、吉田俊彦!

2007_0127_12r_039 去年の地元新鋭王座も、そして最後の新鋭王座も、準優で散ってしまった。そのリベンジは、SG戦線で果たせ、森永淳!

2007_0127_01_079 大怪我を克服して、最後の新鋭王座に駒を進めた。その不屈の闘志を、今日も見せてください、松井賢治!

2007_0127_01_042 前期B2落ちの屈辱も経験し、一回り大きくなって最後の新鋭王座に臨んだ。最後の一日、全力疾走を、荻野裕介

86期、87期のみんなは、今日が新鋭戦ラストデー。みんな、悔いのない戦いで、次の舞台に羽ばたいてください! お疲れ様!(PHOTO/中尾茂幸)


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準優勝戦私的回顧

2007_0127_10r_017 10レース
① 江夏満(福岡・89期)
② 大峯豊(山口・92期)
③ 峰竜太(佐賀・95期)
④ 赤坂俊輔(長崎・90期)
⑤ 岡崎恭裕(福岡・94期)
⑥ 東本勝利(三重・86期)

 冷たい風が容赦なく大村湾から吹きつける。目に見えるわけではないのだが、太い風の塊がスタンドに当たり、細かくなってあちこちへ弾け飛んでいるようだった。水面上に風は舞っていた。1マーク付近と2マーク付近で、旗のなびいている方角が違う。5m空中線と45m空中線で、吹いている風の方向が違う状態さえあった。
 ただでさえスタートが難しい状況だというのに、スタート展示では15623/4というゴチャゴチャした進入をみせる。ピット離れがよかったのが峰竜太で、回り込んだのが東本勝利と岡崎恭裕。みなスキあらば江夏を斬るつもりだ。

 ファンファーレが鳴る。際立ってピット離れがいい選手はいない。6号艇の東本が回り込んで少しでも内をガメようとするが、4号艇赤坂と3号艇峰は譲らない。スタ展では2コースを奪っていた岡崎が引いて単騎ガマシに。進入は12346/5で落ち着いた。
 インコースを死守した江夏の起こし位置は100mを切るか切らないかくらい。2コース以下もやや深目。風はあいかわらず舞っている。はたして、スタートを決めることができるのか。逃げることができるのか。
 スリットを6色の艇が通過する。トップスタートを決めたのは……インを死守した江夏! タイミングはコンマ04。スタートが極端に決めにくいであろう水面で、江夏は本日一番踏み込んだスタートを決めた。強い。
2007_0127_10r_036  だがスリットを通過後、単騎ガマシの岡崎が鋭い伸びをみせる。「ひょっとして、このまま5艇をまくり切るか」と思わせるような足だった。しかし、絞ることができたのは4コースまで。こうして江夏のイン逃げが決まった。

 争点は2着争い。バック水面では後方にいたというのに、いつのまにやら2マークで鋭い差しを入れて、峰竜太が一気に2番手に浮上する。やはり95期からただひとり参戦しただけのことはある。そのターンスピードはハンパなかった。だが大峯が駆るエースモーター24号機もダテではない。いったん峰に突き放されたというのに、ホームの直線だけであっという間に追いつき、2周1マークで峰にツケマイを喰らわせることに成功する。この瞬間、大峯は「初優勝がGⅠ」という記録に挑戦する権利を得た。

 

11レース
① 出畑孝典(福岡・87期)
② 木村浩士(群馬・88期)
③ 山崎哲司(愛知・87期)
④ 古賀繁輝(佐賀・94期)
⑤ 山本修一(岡山・86期)
⑥ 大久保信一郎(佐賀・88期)

2007_0127_11r_011 2007_0127_11r_012 2007_0127_11r_013  10レースとは打って変わって、何のもつれもない3対3枠なり進入。1号艇・出畑の起こし位置は小回り防止V付近。超のつく楽インだ。さっきの体勢でも江夏が逃げ切れたのだから、これなら出畑は楽勝……と、ならないのがレースの面白いところ。
「行ったぁ~!」
 アウト好き、まくり好き、穴党たち……そんな大村競艇場におけるマイノリティたちの、不満を解消するかのようなスリットが眼前に現れた。
 インの出畑は早いタイミングでスリットを通過しているが、いまひとつ艇が伸びていかない。おそらく放ったのだろう。そして2コース・3コースは出畑に対して1艇身以上ヘコんでいる。もっともスタートで出ていたのが大外6コースの大久保信一郎でグングン伸びている。カドの古賀も2コース・3コースに対して1艇身以上出ているので、いつでもまくりに行ける体勢だ。

2007_0127_11r_015  古賀がまくり切るか、大久保が差し抜けるか。それとも出畑と古賀と大久保がやりあって、山本修一が差しぬけるか? 4アタマ、6アタマ、5アタマの、大穴舟券を持っているファンは色めき立つ。1マークにどんな展開が待っているのか、と。
 ところが。この状況でも大村のインは強かった。まくりを打つ古賀をブロック。弾かれた古賀は大久保に接触して、大久保はバランスを崩して転覆。その後、4号艇と6号艇にフライングのアナウンスがかかった。フライング艇の引き波にハマって、インの選手が失速。よく見るシーンである。しかし出畑は内から伸び返してフライング艇までをも、見事に封じ込めたのだ。
 1マークを回ると、内を差した山本修一が先頭に立っていた。出畑は2番手。しかし出畑は諦めずに逆転を狙う。するとチャンスはすぐにやってきた。1周2マーク、やや山本が外に流れたところをズッポリと差す。その後は先頭を誰にも譲らなかった。
 フライング艇を封じ込めて、先行艇を差して……。危なげ、はいっぱいあったが、すべての危なげを克服して、優勝戦の1号艇を手にした。

 

12レース
2007_0127_12r_025 ① 三井所尊春(佐賀・88期)
② 吉田俊彦(兵庫・86期)
③ 石野貴之(大阪・90期)
④ 森永淳(佐賀・86期)
⑤ 谷津幸宏(埼玉・88期)
⑥ 毒島誠(群馬・92期)

 ここは三井所の完勝だった。10レースで大峯との機力差に敗れた峰竜太、11レースでフライングに散った同県の古賀繁輝と大久保信一郎、同県の仲間の思いに応えるように、パーフェクトなターンでイン逃げを決めた。スタートタイミングもスタートの見本といえるコンマ10。まさにお手本のようなレースで優勝戦へ進出した。三井所ファンには申し訳ないが、完璧すぎて逆に書くことがあまりない。

2007_0127_12r_016_1  三井所は完璧だったが、2着に入った石野はイチかバチかの勝負に出ていたのではないだろうか。
 まずレース前に、ピストン2本、リング4本、それにシリンダーケースを変える手術を行った。大事な準優前である。予選を突破する足はあったわけだから、いじって悪くなるリスクを考えると、なかなかできるものではない。
 整備は成功。伸びがきた。展示タイムの6秒46という数字は、抜けていた。
 つぎに石野が勝負にでたのはスリット。前のレースでフライングが出て、大返還が起きているわけである。どうしても各選手のスタートは慎重になる。でも、石野は思い切って行った。刻んだタイミングがコンマ07。もちろんトップスタートである。

2007_0127_12r_048  1周2マーク。2番手を走る吉田につけて回ろうとするが、吉田が握って回ったので、体勢が①②③でほぼ固まってしまった。伸びはやや石野に分があるようにみえたが、直線だけで逆転できるほどの機力差はない。
 ホームストレートでの差は約2艇身。しかし石野は勝負を投げず、打ち続ける。バックストレートで内をするすると伸び、ターンマーク手前で外に出して、差しに構える。すると前をいく吉田が少し焦ったのだろうか、ややターンが流れる。そのココしかない、という瞬間をズバッと差して逆転に成功した。
 石野は明日5号艇。やや不利ともいえるコースだが、明日もなんらかの勝負を打ってくるような気がする。ちなみにGⅠ優出経験があるのは、石野だけである。

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/姫園淀仁)

【優勝戦メンバー】
①出畑  87期・福岡
②三井所 88期・佐賀
③江夏  89期・福岡
④大峯  92期・山口
⑤石野  90期・大阪
⑥山本  86期・岡山


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とことん!――準優勝戦後半のピット

 午前中から選手たちの動きは慌しかったが、準優勝戦が近づいていってもそれは変わらなかった。朝のうちは作業をしているところが確認できなかった選手も含めて、誰もがギリギリの時間帯まで「できる限りのことをしよう」としているのがひしひし伝わってきたのだ。

1yoshi0071  とくにすごかったのは、毒島誠と吉田俊彦だ。毒島は9R直前という段階で、モーターを外して整備室での作業を開始! この整備については「結局、元に戻しただけなんです」と笑っていたが、モーター整備が一段落つくと、そのままぺラ小屋での作業も始めたのだから、その姿勢はどこまでも前向きだった。
 10R前まで試運転を繰り返していたのは吉田だ。その後、試運転ピットにボートを着けてモーターの各所を点検すると、回転数も入念にチェック。それが済むと、毒島がボートを水面に下ろすのと入れ替わるようにしてペラ小屋に飛び込んでいったのだから本当に驚いた。
 TVキャスターの方とも、毒島や吉田の作業ぶりについてを「SGでもこんな光景はなかなか見られないですよね」「若いっていいわね」と、しきりに感心し合ったものだが、吉田のペラ調整は10Rが終わるまで続けられていたのだ。
 まさにとことん! 
 そんなムードがこちらの興奮までを掻き立ててくれる午後のピットだったのだ。

2higas0134  そして迎えた10レース――。
 若き挑戦者、岡崎恭裕や峰竜太の優出があるか、という場面も見られたデットヒートの中で、“お馴染みの選手アリーナ”では歓声と悲鳴が沸き上がる。
 大勢が決した3周2マーク。
 最後の直線で、アリーナの選手たちが1着・江夏満を拍手で迎えようとすると、その後方で、東本勝利がアリーナ真ん前の消波装置にクラッシュ! どよめきとともに「大丈夫か~?」と心配の声が飛んだが、すぐに立ち上がった東本は敬礼してニコリ。よかったあ~。一人の例外もなく、アリーナにいた誰もがほっとした瞬間だった。

3kouka0004  10レースの引き上げは、とにかく派手だった。大きな万歳ポーズで凱旋してきた江夏の歯には、お決まりの「付け歯」がキラリ!
 どこにそんなものを隠し持っていたのかとビックリしたが、本人に訊いてみると、川上剛に言われてポケットに入れていたとのことだった。
「それを使う自信はあったんですか?」とも確認してみたが、「(進入で自信がなくなった)スタート展示のあとには、置いていこうと思ったんですけどね」とニッコリ笑って返してくれた。まったくもって、愉快痛快な男なのである。
 そんな江夏も今日はプレッシャーがかかっていたとのことだが、共同会見では「明日は、今日以上のプレッシャーはないと思います」とも言っている。「1号艇なら、目にクマができるかもしれませんが……」と記者陣を笑わせてもくれたが、結局、優勝戦では3号艇に決定している。明日もまた、自然体の江夏が見られることだろう。

4ohm0137  そんなエンターテイナーの影に隠れがちだが、このレースの2着は大峯豊だ。こちらもひそかな“個性派”といえるはずで、何よりも、エースモーター24号機を引っさげている男なのである。
 共同会見で「エンジンについては訊くまでもないですね?」と質問されると、「バツグンです」とニッコリ。
「悪いところを探すのが難しいくらいです」と続けたのだから、明日も怖い存在になるのは間違いない。

5yamam0117  11R。こちらもレースに歓声と嘆息が交差したレースだ。強すぎるほどの向かい風の中で、古賀繁輝がまくり切ったようにも思われたが、大久保信一郎とともに痛恨のフライング!! 2着争いももつれて、1着・出畑孝典、2着・山本修一になっている。
 山本の優出もまた熱かった! 同じ岡山勢の森定晃史と林祐介が、まるで自分が優出したように、顔をくしゃくしゃにして喜んでいたのだ。
 今回、本当に惜しいところで準優出を逃している林に今朝、声を掛けてみたときには「本当に悔しいです」と、ポーカーフェイスの彼らしくもない表情を見せていたが、このときの表情もまた普段の彼らしくはないものだった。だが、いくらポーカーフェイスを気取っていても、こうした人間臭さを持っているのが林のいいところだ。このレース後にはとにかく、岡山勢の結束の強さに感動させられたものである。
 共同会見で山本は、しばらくモニターから目を離さず「ボクも放りました」と言っている。
 まさに紙一重のレースだったともいえようが、自分のモーターについては「10Rの二人にも負けないと思います」と自信を見せていた。明日も、森定や林の後押しをうけて、台風の目にもなりうる存在だろう。

6deba12284  勝った出畑は、レース前、かなり長い間、ペラ小屋に篭っていた選手の一人だ。こちらが見える限りは背中を見せていることが多かったが、9Rが終わったあとにペラ小屋を出ると、何度も何度もペラの具合を確認して、その後はペラについてを川上と話し込んでいた。
 江夏の勝利の陰に川上があるなら、出畑の勝利の陰にも川上ありか!? ……と書きたいところだけれども、こちらはペラが仕上がったあと、その状態を川上に伝えているだけにも見えていた。
 この11Rは、卒業組のワンツーという決着だった。見事に優勝戦の1号艇を手にした出畑は、これが「一世一代」の舞台と自覚している。負けるイメージは持たず、勝つことだけを考えます」とも言い切っているのだから、さすがの貫禄である。
「今節は流れに任せる気持ちで来ているので、リラックスできています」とも話していたが、その流れは確実に、卒業を飾るGⅠ初Vに向いているともいえるのかもしれない。

7miisr0012275  12R。こちらも2着争いが最後までもつれたために、アリーナはレース終盤まで、かなり熱い盛り上がりを見せていた。そんな中、勝ったのは、三井所尊春で、2着は石野貴之になっている。
 それぞれに仲間たちとハイタッチなどをしながら引き上げてきたが、その表情を見る限りは、三井所が淡々としていて、石野がホッとしているようにも映っていたものだ。
 午前中はあまり作業をしているところを見られなかった三井所だが、9R前の試運転から引き上げてきたあとはペラ小屋に篭って、真剣な表情で作業をしていた。
 共同会見では「今日がいちばんいい足でした」「エース機とも変わらない」「(明日の作業は)何もしないと思います」と言っていたので、足は完全に仕上がったのだろう。
 三井所とは直接話したことはないのだが、印象としては、どちらかというとクールな男のような気はする(とはいっても、選手同士で話しているときなどには、実にいい表情も見せている)。準優には5人いた佐賀勢も、一人になってしまったこともあるので、表面にはあまり出さない“心の熱さ”を、明日は見せてくれるのではないのだろうか。

8ishin0219  石野は、午前中から作業をしている場面がよく見かけられた選手だ。今日だけでもシリンダーを二度変えているのだから、そうした試行錯誤のなかで正解を見つけられたからこその安堵の表情だったのだろう。
 こちらもやはり「全体的に底上げされて、優勝戦のメンバーのなかでも、引けをとらない足になっている」と話しているので、優出6艇それぞれに、足については高レベルのところで競り合うかたちになっているものと思われる。
 コースについては「一晩考えて、一通りのコースをイメージしてみます」とのことなので、甘いマスクに似合わず、こちらも“とことんタイプ”なのには違いない。
 ……とにかくいま、競艇発祥の地、大村は熱い! アリーナ席の熱気は間近で受け止めているためでもあるのだろうが、これだけ熱い一喜一憂はそうそうないとも実感される。
 キーワードは、ライブ! そして、とことん!!
 優勝戦にむけて、大村の熱気は高まっていくばかりなのである。
(PHOTO/池上一摩+内池=出畑、三井所 TEXT/内池久貴)


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本日の水神祭 5日目

 5日目の本日は、水神祭ラッシュ!
 ……えっ? そんなにGⅠ初勝利が出たっけ、って? それがまあ、いろいろとありまして、なぜか水神祭がブーム状態になっていたんですよ。追い追い説明していきますが……。

_u4w0112_1  まずは、正調水神祭。2Rで見事、GⅠ初勝利をあげた幸田智裕の水神祭です。2回乗りだったため、後半8R終了後にお祝いの儀式は行なわれました。集合したのは、同期である86期生たち。卒業期に達成できたこともあってか、みな嬉々としてボートリフトに集結しました。
_u4w0120  その輪に飛び込んだ幸田は、ウルトラマンスタイルでぐいっと持ち上げられます。すると……「小林教官!」。島田一生が、本栖時代の教官である小林雅人氏(69期や82期を育てた名教官。現在は全モ連業務課長として、SGなどには仕事で訪れる)を呼び込みました。小林氏は格闘家のようなガタイをしているわけでして、幸田をグイッと持ち上げたら、あらら、めちゃくちゃ高い位置からの投擲ということになってしまいました。ビビる幸田、でも相手は恩師とでも言うべき(とっても怖い)教官ですから、逆らうわけにはいきません(笑)。というわけで、いきましょう。せーの、でドッボーーーーーーーン。幸田、めっちゃ痛そうにしてましたよ。
_u4w0131  しかし幸田選手、教官も参加の水神祭なんて、そうそう体験できるものではない。これはラッキーだったと僕は思います。これからもさらに活躍して、同期+教官を喜ばせてくださいね。おめでとうございます!

_u4w0122  さて、本日、いちばん最初に水面に投げ込まれたのは、実は久田敏之でした。3Rの1着を祝しての水神祭なんですが……久田選手はすでにGⅠ勝利をあげてますよね(昨年の桐生周年)。それなのになぜ……。どうやら「新鋭王座初勝利」を祝う水神祭ということのようですね。同期の91期生たちを中心に、この前代未聞の水神祭は執り行なわれました。 今節が始まった頃には、まさか水神祭をやるとは思わなかったはずの久田選手、しかし容赦なくワッショイスタイルで持ち上げられて、せーのでドッボーーーーーン! いやあ、よく飛んだなあ……。
_u4w0130  岸に泳ぎ着いて、助け上げられると、カツラのように海藻を頭にかけられた久田選手。だはは、思い切り遊ばれてますね。ともかく、新鋭王座初勝利、おめでとうございます。来年も、この舞台で会いましょう!

Img_9853_1  つづいては、川上剛の水神祭。7Rでイン逃げを決めて、今節2勝目……ん? よく考えれば、これは何の水神祭? 新鋭王座もGⅠも、すでに勝ってるのに……。というわけで、ごめんなさい。明日、川上選手に確認しておきますので、今日のところはすいません。なんか、みんなが嬉しそうにしてるんで、思わず一緒に喜んでただけなんですよねえ……。
Img_9865 川上はウルトラマンスタイルでの水神祭。せーの、でドッボーーーーーーン……なんですが、ハイライトはこのあとにあったんですね。水中に吸い込まれていった川上選手が浮かび上がってくると、あ、歯が出てるーーーっ! これは、江夏満が開会式でつけていたヤツではありませんか。水の中で装着して、水面から顔を出した瞬間に出歯になってるなんて、なかなかやるじゃないっすか、川上選手。
 ともかく、今日の勝利おめでとうございます。まだまだ勝ちまくってくださいね。って、明日も勝ったら、また水神祭やるんだろうか……。

_u4w0046 最後は、江夏満の水神祭です。こちらは準優勝戦10Rを見事に1着で通過して、GⅠ初優出の水神祭であります。こちらは福岡勢が中心になって、明日の優勝祈願も兼ねての水神祭ですね。周りからは「歯は?」と、川上選手のつけた歯を装着するようせがまれてましたが、レース後はインタビューやら会見やらに忙しく、持ってくることができなかったようで、自前の歯(笑)のみでの水神祭となりました。って、それが普通なんですが。
_u4w0057  ワッショイスタイルで持ち上げられた江夏、せーの、でドッボーーーーーン! なぜか両手を拝むように合わせていた江夏、まるで背泳ぎの飛び込みのようなスタイルで、水中に消えていきました。
「明日も勝って、もう一度、投げてもらいます!」
 そう、本番は明日です! 今節2度目の水神祭、見せてくださいね!

 というわけで、本日は4人が水面に投げ込まれました。昨日までに比べて、かなり冷え込んだ今日、水は冷たかったに違いないのですが、しかし嬉しい儀式には違いありません。みなさん、今後もますます頑張って、次はSGの水神祭を見せてください。(PHOTO/山田愼二=川上 池上一摩=幸田、久田、江夏 TEXT/黒須田)


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特別企画「同期の桜」最強決定戦 5日目

 いよいよ大詰めです! 準優リポートは姫園記者に任せるとして、こちらは一般戦も準優も一緒くたの期別決戦。「同期の桜」大賞はいよいよ88期と90期に絞られましたね。5日間を終えて88期の平均ポイントは38・7P、90期が38・6P。その差0・1ポイント!という大接戦です! なお、第5区の区間賞は今までムラ駆け続きだった91期が怒涛の波状攻撃で初奪取。節間順位は8位のままですが、準優進出できなかったウップンを晴らすとともに、一矢を報いることができました。

●第5区(5日目)の成績

   人数 出走数 1着 連率 3連率 総得点 ポイント※ 節間平均(順位変動)
86期  11  15      33%  47% 500点  33P     31P ⑥→⑤
87期  9   14   2   29%  43% 360点  26P     27P ⑦→⑦
88期  8   11      36%  45% 380点  35P    38・7P①→①
89期  5    8    1   38%  75% 290点  36P     21P ⑨→⑨
90期  5   6    1   33%  50% 200点  33P    38・6P①→②
91期  6   10    2   40%  60% 380点  38P    24P  ⑧→⑧
92期  3   3    0   67%  67% 100点  33P    33・5P ④→③
94期  3   4    0   0%   25%  30点   8P    28P  ⑤→⑥
95期  1   1    0   0%   0%    0点   0P    32・9P③→④
※ルール/1着100点(4コースより外で勝った場合のみ、ボーナスとして+20点)、2着50点、3着30点を各期ごとに加算して出走回数で割ったもの。

●優勝戦の見処

①出畑  87期・福岡
②三井所 88期・佐賀
③江夏  89期・福岡
④大峯  92期・山口
⑤石野  90期・大阪
⑥山本  86期・岡山

2007_0127_12r_016  完全に分断しました。同期のシガラミがまったくないファイナル。このコーナーでも1区~3区あたりまで大激戦でしたからね。それを象徴するような、まさに“仁期”なき戦い。学校でいうなら本栖で育ったのが山本と出畑。やまとで育ったのが江夏、石野、大峯。そして、どちらにも在籍したのが三井所ということで、こちらも見事に分かれました。
 で、今シリーズで卒業するのが出畑と山本。1号艇をゲットした出畑は同期こそいませんが、2、3号艇に九州勢が入ったのは心強いはず。枠なりでスタート同体なら三井所は差し、江夏はエース大峯をブロックしながら握ると思われます。山本は前付けよりも、伸び~~る大峯&石野のセンター勢に乗って展開を待つほうが勝機があるはず。
 私個人としては、「同期の桜」大賞を競い合っている88期と90期の決着になることを願っております。本予想とは別に、2=5を押さえるとしましょう。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)

2007_0127_12r_053


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優勝戦6ピット確定!

優勝戦のメンバーが確定いたしましたので速報します。

① 出畑孝典(87期・福岡)
② 三井所尊春(88期・佐賀)
③ 江夏満(89期・福岡)
④ 大峯豊(92期・山口)
⑤ 石野貴之(90期・大阪)
⑥ 山本修一(86期・岡山)

なんと、全員が違う期という、まさに「同期の桜」最強決定戦にふさわしい優勝戦になりました。仲間の歓声を浴びるのは、果たして……。

※念のため、主催者発表をご参照ください。


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ハツラツ!――準優勝戦前半のピット

B1img_9685 ピットリポートを引き継ぐために、今朝一番で大村に到着。ピットに着くとまず“噂のアリーナ”で1Rを観戦してみた。1周1マークで1号艇・稲田浩二が先頭に立ったときには“水神祭歓迎!”の歓声が上がったが、2マークで振り込んでしまうと、「あ~あ~」と落胆の声が上がる。
 そんな反応を見ていると、やっぱり新鋭王座らしい華やかさと和やかさがあるもんだなあ、と実感されてくる。
 その後、ピット全体を回って、作業の様子を見ていくと、SGなどに較べれば、やはり準優メンバーの動き出しは早いようだった。
 5~6人が作業していたペラ小屋で見かけた準優メンバーは峰竜太だけだったが(1R終了時点)、整備室でモーターを見ている選手や、装着場で作業をする選手、試運転に出て行く選手、引き上げていく選手……と、あちらこちらで目が離せない。

B2img_0992  整備室ではまず、モーターに手を入れている岡崎恭裕が見かけられたので声を掛けてみると、リングを変えてみたとのことだった。「エンジンが重たい感じがしてたんですが、これで軽くなったんで、良くなってくれるといいんですけど」と説明してくれた。
 今節全体の調子を訊いてみると、「2連勝したことでレースが楽しめなくなってきたんです」と苦笑する。
 いきなりの2連勝によって、逆に固くなってしまったということだろう。
 だが、「今日はちゃんと楽しみます」と笑顔で続けてくれたので、準優まで来たことで、何かが吹っ切れたのだと思われる。

 個人的にはこれまでに『BOATBoy』で、中村尊、林祐介、古賀繁輝、岡崎恭裕、峰竜太の5人を取材していて、その中で古賀、岡崎、峰の3人が準優進出を果たしているので、やはりその様子が気になった。

B32007_0127_01_227  2Rが始まる頃、もういちどアリーナに行くと、古賀がいたので声を掛けてみた。
 まずは昨日の前付けについてを訊くと、「悔いを残したくなかったんで……」と照れた様子で答えてくれる。
 普段はああした進入はほとんど見せないということなので、準優進出に賭けた気持ちの強さがわかるというものだ。
 今朝の古賀は、ボートの引き上げなどのほかには、作業をしている様子が見られなかったので、それについても尋ねてみたが、「今日はたぶんしないと思う」「今日はすごく出ているので」との回答だった。
「岡崎か峰か誰か(優勝戦に)乗れるといいでね」とも言うので、「古賀選手だって乗りたいでしょ?」と念押しすると、「絶対、乗りたいです!」と力強く返してくれる。
 話をしていて、これほど気持ちがいい男はなかなかいないのである。

B4img_9739  古賀や岡崎、峰らが大変なのは、レースが終わるたびに駆け回り、片付け作業にも奔走しなければならないことだが、その合間になぜか、峰と古賀が岡崎を抱き上げているシーンが見かけられた。
 その後に、何をやっていたのかと確認してみると、峰と古賀が言うには、意味もなく岡崎が絡んできたための「ムダ絡み」とのことだった。
 ……まあ、ムダな行為といっても、それが気持ちがリラックスさせられたなら、ムダではなくなるというものだ。今回の新鋭王座においてはもっとも下の世代になる彼らがこうして過ごしているのを見ていると、こちらも嬉しくなってくる。

Img_9756 JLCや記者陣のインタビューなどを受けているときには、気持ちのいい笑顔を見せていながら、一人になった途端にさっと表情を変えて、真剣そのものの目つきでモーターやペラに向かい合う選手を発見すると、「いいものを見た」という気持ちにさせらるものだ。
 そして、今回の新鋭王座では、そんな選手が実に多い気がする。
 挙げていけばキリがないのだが、朝のピットで見かけた選手の中で、とくにその傾向が顕著だったのは、赤坂俊輔、山崎哲司、森永淳、毒島誠といったところか。準優メンバーはもちろん、この大村にいる選手のほとんどがそうだといえるはずなので、あくまで、限られた時間の中で印象に残った選手の名前を挙げただけである。
Bimg_9793_1  そのなかでもとくに、気を惹かれたのは森永だ。背中に「魂」と書かれたジャンパーは、師匠の草場康幸ゆずりなのだろうが、作業に励んでいる際の真摯な姿勢も師匠を彷彿させる。
 たわむれていた古賀と峰とに「ア~ニ~キ~」と呼びかけ、エンジンの装着を手伝ってもらうと、その後にインタビューの声をかけられるまでは“別人のような顔”になって作業をしていた様子は最高だった!(注・写真は笑顔のものになっている)

Bimg_9794  赤坂の笑顔(注・写真は真剣な表情)、山崎の素朴さ……なども個人的には好みだが、こういう選手は、見ていてつい応援したくなってくる。
 18人の誰もに優勝戦に進んでほしい――。そんな気持ちにさせられる新鋭王座のピットなのである。
(PHOTO/山田愼二+中尾茂幸=古賀のみ TEXT/内池久貴)


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5日目!

おはようございます。準優勝戦の朝です。今朝の大村は、昨日の12R時がウソのように穏やかな水面ですが、天気はハッキリしないですねえ……。

2007_0126_01_130 吉永則雄。今日も内寄りから攻めるか。

2007_0126_01_138 柳沢一。名前の通り、一着を狙え。

2007_0126_01_140 岡部大輔。去年の悔しさは晴らせなかったが、あと2日全力を尽くせ。

2007_0126_01_197 川上剛。しぶといレースで存在感を示す。

2007_0126_01_210 福島勇樹。減点が痛かったが、実力は十分に示している。

2007_0126_01_308 林祐介。あとわずかで逃した準優、リベンジを果たせ。

予選突破ならなかった強豪たち。しかし、今日も明日も全力疾走! 彼らの分まで、準優は熱くなる!(PHOTO/中尾茂幸)


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戦士たちの勇気に乾杯!――新鋭王座、4日目後半のピット

2007_0126_02_133  突如、突風が吹き荒れた。12R直前のことだ。記録を見てみると、風速10m、波高9cm。しかしピットで感じた風の強さはそんなものじゃなかったし、水面の荒れ方はハンパじゃなかった。発走を遅らせたことで、少し風は収まったように思えたが、しかしほとんど想定もしていなかった荒れ水面に、12R出走選手だけではなく、すでにレースを終えた選手たちも、心穏やかではいられないようだった。
2007_0126_02_136  最初はアリーナ席にまで出てレースを観戦しようとしていた選手たちが、風とともに降り始めた雨を避けるように、競技棟の軒下に避難する。どの選手も、「本当に、この状況でレースをやるのか?」と口々に話し、その付近は一気にざわついた感じになった。今日一日、晴れたり降ったり、風が吹いたり止んだり、とにかく天気は落ち着かなかった。勝負駆けの日だというのに、天候が選手たちを悩ませ続けたのだ。そんな空の神様が、最後に見せた顔が「大荒れの天候」。ふと見ると、対岸の仕切りの向こうで荒れ狂っている波が、仕切りにぶつかっては破裂して、レース場側の水面にしぶきを撒き散らしていた。
Cimg2357  エンジン始動の合図がかかった。選手たちが「おぉぉぉぉっ!」と声をあげる。やるんだ。この天候のなかでやるんだ! そんな感じの雄叫び。少しだけ落ち着いた風、雨もいつの間にか止んでいる。選手たちは再びアリーナ席に殺到する。心なしか、さっきよりも選手の数が増えていて、柵沿いは鈴なりの状態だ。こんな天候の中で、どんなレースになるのかという興味。仲間が無事にレースを終えてほしいという祈り。両方の思いを抱いた選手たちが、かぶりつきでレースを観戦しようとしていたわけだ。
2007_0126_02_141  ピットアウト。この水面に飛び出していった、三井所尊春、大峯豊、濱崎直矢、東本勝利、江夏満、山崎哲司の勇気を、まずは称えよう。「かわいそうに……」。僕の隣で見ていた佐藤正子さんが呟く。「だって、怖いですよ、これは……」。正子さんは、完全に選手たちのお母さんの顔になって、彼らの身を心配していた。
 スタート。激しい風に、気になるのはやはりスタート事故である。誰かが、「早い!」と声をあげた。実際は、大峯と濱崎がコンマ10のトップスタート。1艇身より出ているけれども、危険なほど早かったわけではない。選手たちは、それを早いと感じてしまうくらい、心配をしていたということだろう。スタート正常の表示がついたのは、1マークに近づいてからのことだが、かすかに聞こえてくるレース実況がそれほど慌てた雰囲気でなかったことを、選手たちも感じて、まずは安堵を覚えたはずである。
2007_0126_12r_016  1マーク。さあ、問題はここからだ。風は、バックからホームへ向かっての強風。1マークは風に突っ込んでいく形になるわけだ。舳先が煽られる可能性があるから、ヘタをすれば大事故になる。「ゆっくり、ゆっくり……」、呟いていたのは正子さんだったか、それとも僕自身だったか。レースにおいて、ゆっくりターンしてほしいなどと願うことはありえないのだが、このときばかりはさすがにそんな心境になっていた。もういちど、選手たちを称えよう。彼らはただ順走したわけではない。三井所尊春はしっかり逃げ、大峯はきっちり差し、他の選手も展開を見極めて走った。もちろん、100%のターンではなかったはずだが、しっかりとレースを作り上げたことは、拍手に値する。実際、6艇が無事に1マークを乗り切ったとき、選手たちは歓声をあげていた。
2007_0126_12r_034  2マーク。ここも大変だ。1マークとは反対に、今度は風に押されてターンをしていく形となる2マーク。サイドのかかり次第では、大きく流れてしまう危険性をはらんでいる。その魔にはまりかけたのが山崎と東本。山崎のボートは大きくジャンプ! 一方、風に大きく運ばれた東本の航跡は、明らかに消波装置に向かっていた。つまり、アリーナ席に突っ込んでくるような形となっていたのだ。しかし、そこからぐっとサイドをかけて、東本は必死にハンドルを切った。消波装置ギリギリ。そう、まさにギリギリのところを(すなわち、アリーナ席ギリギリのところを)、東本は鮮やかな引き波を残して、凌ぎ切っていったのである。その瞬間、アリーナ席は一斉に大歓声、大拍手。そして、安堵感が巻き起こった。
 その東本は、2周目バックで転覆。その瞬間、緊張感が走る。救助艇の上で、東本は普通に座っているから、それほど心配はなさそうだったが(結局、ほぼ無傷。ピットに戻ってきて、みなが駆け寄ったが、本人はむしろ照れ臭そうに「大丈夫」と言っていた)、それでもしばらくは、何とも言えないどよめきが漂っていた。その後、5艇は無事に波を乗り切って、ゴール。誰もが、溜め息をついた。
「見ているだけで、疲れるわ」
 誰かが、冗談っぽく言った。誰も反応はしなかったけれども、きっと心の中でうなずいていたに違いない。もちろん、僕もだ。もしかしたら、こんなに集中して水面を見ていたのは初めてではないだろうか。そんなふうに思うくらい、厳しい厳しいレースは終わったのだった。
2007_0126_02_149  勝った三井所も、負けた他の選手も、転覆してしまった東本も、ナイスファイト! 濱崎以外は準優にも残ったぞ。この悪条件を凌いだ5人には、運がついたのだと思いたい。この水面に比べれば、多少の風や波はどうってことないはずだしね。とにかく、みなケガもなく、良かった! ご苦労様!

2007_0126_02_117  今日はもう、12Rがすべてって感じになってしまったので、あとは駆け足でいかせていただきます。整備室を覗いたら、出畑孝典、石橋道友、山崎哲司が何か話し込んでいた。おっと、87期軍団じゃないですか。そのすぐ横、2~3m離れたところには、山本修一、幸田智裕、市橋卓士が同じように話しこんでいる。おっと、こちらは86期軍団。ともに、新鋭卒業期である。このなかからは、出畑、山崎、山本が準優進出。その激励だったのか、それとも調整の方向性の伝授だったのか。今回は「同期の桜」最強決定戦の企画をお送りしているが、やはり同期の絆は強い。86期も87期も、この空気を味わえるのはあと2日! 全員が悔いなき戦いをしてほしい。

2007_0126_02_095  一方、最若手の3人、岡崎恭裕、古賀繁輝、峰竜太が、仲良く並んで歩いていた。向かうはペラ小屋。どうやら、新兵の仕事である掃除をしに行ったようだった。その次には、整備室内で整理整頓中の3人を発見。いやあ、若々しくて、ハツラツとしています。一人、装着場内の鉄屑拾いに出てきた古賀と話した。
「今節は、落ち着いて過ごすことができて、それがよかったですね。準優には出られたので、あとはアタマだけです。まあ、いいとこ(準優、優勝戦)で獲れれば(笑)。足は悪くないので、頑張りますよ!」
 予選を終えてもまったくテンパってないのは、好材料。というより、準優に乗ることができて、ひとまずホッと一息といったところだろうか。
2007_0126_01_097  そう、古賀も、岡崎も、峰も、見事に予選突破! 後半は着を落としてしまった岡崎も、堅実に上位着順を獲ってきた峰も、とにもかくにも関門を超えた。おめでとう。今節をかき回し、盛り上げるのはやはり君たち。準優も若々しく、激しいレースを期待しているぞ!
2007_0126_02_017  あと、宣伝! アリーナあたりをぶらぶらしてから装着場に戻ると、長嶺豊さん、山本泰照さん、そして古賀&峰が何か話し込んでいた。そして、長嶺さんが何か僕のほうを指差して、みながこちらを振り向く。ん? ん? ぼ、僕? な、何でしょう? 近づくと、古賀があるものを差し出した。えっ、く、く、くれるの? こんなレアなお宝を! すなわち、そのとあるものをBOATBoyの読者プレゼントにしたら、と長嶺さんが二人に進言してくれて、古賀も峰もそれはいいとばかりに、僕に手渡してくれたのであります。これ、すごいよ!2007_0126_01_119  二人のサインが入ったもので、峰のサインの横には、「これ、僕が書いたんですよ!」と嬉しそうに教えてくれた峰竜太・作のドラえもんのイラストも! Nifty読者の皆様には大変申し訳ないのですが、BOATBoyの読者プレゼントにということなので、詳しくは3月9日発売予定の4月号をご覧ください。よろしく!(PHOTO/中尾茂幸 黒須田=アリーナ TEXT/黒須田守)


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特別企画「同期の桜」最強決定戦 4日目

石野、赤坂、長野の活躍で90期がトップに!!

2007_0126_10r_008  かっ飛ばしました88期、吉村・吉永・三井所の逃げ3発に伏兵の谷津、木村(ボーナス120点)まで勝って、なんとなんと5勝!の大爆発。この勢いのまま8人中4人が準優に駒を進めました。が、この88期のポイントを上回ったのが90期。長野(6コース)石野(5コース)がまくり差して、ともに120ポイントをゲット。地元の赤坂も①③着としっかりまとめて区間賞をもぎ取りました。節間ポイントも88期と90期が一歩抜け出しております。
 逆に古参の86・87期はどうしたことか、次々と後輩の引き波に呑まれて準優突破ラインからから脱落する選手が続出しました。特に高い安定感を誇っていた86期は11人ともに未勝利に終わるという悲惨さ。本当に、競艇は何が起こるかわかりません。
 一方、予選突破が心配された94期の岡崎と古賀はしっかり勝負駆けを成功させて復調気配。95期で孤軍奮闘する峰リューも3連続区間賞こそ逃しましたが、着をまとめて準優入りを果たしています。

●第4区(4日目)の成績

   人数 出走数 1着 連率 3連率 総得点 ポイント※ 節間平均(順位変動)
86期  11  14   0   29%  50% 290点  21P    30P③→⑥
87期  9   12   2   17%  25% 250点  21P    27P③→⑦
88期  8   12   5   58%  75% 680点  57P    40P②→①
89期  5   6    0   0%   33% 60点   10P    17P⑨→⑨
90期  5   7    3   57%  71% 420点  60P   40P③→①
91期  6  10    1   20%  30% 180点  18P    20P⑧→⑧
92期  3   5    1   40%  60% 180点  36P    34P③→④
94期  3   4    0   50%  75% 130点  33P    33P③→⑤
95期  1   2    0   50%  50%  50点    25P     38P①→③
※ルール/1着100点(4コースより外で勝った場合のみ、ボーナスとして+20点)、2着50点、3着30点を各期ごとに加算して出走回数で割ったもの。

●第4区の期別ハイライト

2007_0126_11r_006 86期…まさかの未勝利。勝てなかったばかりか、災難も続きました。11Rでは準優当確の森永が振り込んで同期の市橋と衝突。森永は減点を喰らいつつもセーフでしたが、市橋は圏内から予選落ち。12Rでも安全圏の東本が転覆(準優はギリギリセーフ)。5着条件の松井もまさかの6着で予選落ち……本当に散々な1日でありました。準優進出/11人中4人、進出率36%
87期…これまた絶不調。地元の石橋がいきなりFを切ったのが響いたか。福島と荻野が勝ってなんとか面目は保ちましたが、12走で着外が9回は惨敗といえるでしょう。準優進出/9人中2人、進出率22%
88期…本当に頑張りました。12走して着外が3。87期とは正反対の活躍ぶりです。しかも区間新記録の5勝ですからね。枠が良かったという幸運もありましたが、準優に弾みが付くことは間違いなさそうです。準優進出/8人中4人、進出率50%
89期…予選の最後まで実力を出し切れませんでした。本当に目を覆うばかりの低パワーで、運がなかったとしかいいようがありませぬ。そんなツンドラ地獄の中で、江夏が節間3位の成績で予選を突破しました! 結束の固い89期のこと、他の面々は縁の下の力持ちとして江夏をバックアップすることでしょう。予選進出5人中1人、進出率20%
90期…石野と赤坂は実力を如何なく発揮しましたね。長野もアウトまくり差しの大技を決めて今節2本目の万シューを提供しました。勢いはうなぎ上り。明日も敗者戦から準優まで目が離せない存在です。あ、上位パワーの長野が次点に泣いたのは残念でした。準優進出5人中2人、進出率40%
91期…今日もムラ駆けでした。川上、林、松村が予選突破に挑戦して惜しくも届かず。安定感のなさが最後まで響いて、唯一準優突破のない期になってしまいました。お疲れさまです! 準優進出6人中0人、進出率0%
2007_0126_04r_018 92期…逆に勝負強かったのが毒島。連日朝イチで水面に飛び出す気合いそのままに③①で勝負駆けに成功。パワーも上昇して明日が楽しみになりました。エースパワー大峯もなんなく2着で予選突破。競り勝つことは多々あっても、いちども競り負けない24号機のレース足は驚愕に価しますな。準優進出3人中2人、突破率67%
94期…スーパールーキーの岡崎と古賀が苦しみながらも予選を突破しました。10Rの古賀が凄かった。5号艇から並いる先輩を尻目にイン強奪!「あれ、なんでここに上瀧が!?」と目を疑うほど師匠にそっくりな前付けで、しかもしっかりSを決めたのだから20歳の領域を超えています。今日、久しぶりに超個性派の新人が誕生したといってもいいでしょう。明日の準優は4号艇、進入から目を離せませんよ! 準優進出3人中2人、突破率67%
95期…スーパールーキーといえば、この男も忘れてはいけません。たったひとりの参戦で準優3号艇をゲット! 今日の5Rでもシャカリキ絞りまくりに出るという危険を冒しましたが、それこそが器の大きさの証明といえるでしょう。岡崎、古賀、峰リュー、競艇の未来を担う3人の予選突破、心から祝福します。準優進出1人中1人、進出率100%!

●準優の見処

10R
2007_0126_05r_015  1号艇から89、92、95、90、94、86ときれいに分かれました。しかも、86期の東本以外は若い! このフレッシュな顔ぶれは「未来の智也&憲吾決定戦」になるかもしれませんね。21歳の峰リューと20歳の岡崎の対決も見逃せません。怪物24号機を駆る大峯もいます。89期の期待を一身に背負う江夏が1号艇です。地元で唯一予選を突破した赤坂もいます。そして、唯一の卒業シリーズである東本も! 背水の陣で走るこの先輩が、アウトから黙って後輩の好きなようにさせるか……? と、とにかく準優の中ではいちばん難解かつ楽しみな一戦です!

11R
2007_0126_10r_041  う~ん、水神様の悪戯か。こちらは1号艇から87、88、87、94、86、88と86~88期の年長組がギッシリ5人。その中にポツンと超新人の94期・古賀が迷い込んだ形です。出畑、山崎、山本は卒業シリーズ。是が非でも勝ちたいこの面々に、古賀は明日も上瀧譲りの前付けを敢行するのでしょうか。行ってほしい! たとえ80mの起こしになっても「俺はイン屋になるんじゃ、打倒・上瀧和則なんじゃ~!!」と雄叫びをあげてほしい!

12R
 1号艇から88、86、90、86、88、92。偶数期が揃って86期と88期は2人タッグ。そして、ここにも上瀧の愛弟子がいました、1号艇の三井所! もちろん、佐賀の先輩・森永が来てもインを譲る男ではありません。でも、森永と吉田俊はこのシリーズが最後。「三井所、お前にはまだ来年がある!」とばかりに進入から攻めて三井所を深インにするかもしれませんね。で、漁夫の利を得そうなのが90期の石野か92期の毒島とみました。
(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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本日の水神祭! 4日目

2007_0126__005  本日もまたまた出ましたよ~、水神祭!
 7Rを制した毒島誠です! おめでとう!
 今日は、4、7Rの2回乗り、その2走目に初勝利をあげたということで、レース直後に水神祭は行なわれました。関東勢が中心となって執り行なわれたわけですが、あら、岡崎選手もいますね。その岡崎を撃破しての1着だった毒島、格別な水神祭だったに違いありません。

2007_0126__013  仲間たちに担がれた毒島、おぉ、これはウルトラマンスタイルです。ワッショイスタイルで後ろが見えないのも怖いが、高さをまざまざと感じることになるウルトラマンスタイルも、相当怖い。それでもニコニコ毒島選手、いやはや、いつも笑顔が最高です。
 ということで、いきましょう。せーので、ドッボーーーーーン! 飛び込み選手並のフォームで、まっ逆さまに水面へと吸い込まれていきました。いやあ、立派な水神祭っす!

2007_0126__026  昨日話を聞いた際には、「モーターを悪くしちゃいました」なんて笑っていた毒島ですが、見事に水神祭をあげました。そして、準優進出! この勢いで、優出目指して明日も頑張れ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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準優18ピット確定!

 新鋭王座決定戦、準優勝戦の枠順が確定いたしましたので、速報いたします。

10R
① 江夏満(福岡・89期)
② 大峯豊(山口・92期)
③ 峰竜太(佐賀・95期)
④ 赤坂俊輔(長崎・90期)
⑤ 岡崎恭裕(福岡・94期)
⑥ 東本勝利(三重・86期)

11R
① 出畑孝典(福岡・87期)
② 木村浩士(群馬・88期)
③ 山崎哲司(愛知・87期)
④ 古賀繁輝(佐賀・94期)
⑤ 山本修一(岡山・86期)
⑥ 大久保信一郎(佐賀・88期)

12R
① 三井所尊春(佐賀・88期)
② 吉田俊彦(兵庫・86期)
③ 石野貴之(大阪・90期)
④ 森永淳(佐賀・86期)
⑤ 谷津幸宏(埼玉・88期)
⑥ 毒島誠(群馬・92期)

※念のため、主催者発表をご確認ください。


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緩めない男たち――新鋭王座、4日目前半のピット

 なんだか天気がハッキリとしない。H記者が前半の予想をアップしたときは無風だったのに、1Rが始まる頃には強い追い風が吹いて、雨まで降ってくる始末。ピットまではそれほど遠くないので、ダッシュで向かう。水滴を払って一息ついていると、3R出走5分前くらいには太陽が顔を覗かせたりする。勝負駆けの日だというのに、選手たちにとっては調整が難しい、天候の変化である。気温は昨日とはそうは違わないが、湿度が上がっている今日。特に条件勝負のある選手たちには忙しい一日になりそうである。

2007_0125__517  勝負駆けが関係ない選手だって、忙しい。予選1位の出畑孝典が、ペラ室にこもって、懸命の調整を続けていた。準優はもちろん当確、しかし緩めるつもりは毛頭ない。ペラと対峙する視線には、なお勝利を熱望する気合がうかがえている。太陽が顔を出したときには、いったんペラ小屋から出て、日光にペラを透かしていた。これは、実はよく見かける光景で、ペラの反り具合や形状、滑らかさなどを、光を当てることによって確認する動作だ。とはいえ、外に出てこれをやっていたのは、今日のところは出畑だけだった。その視線もまた、ペラ小屋の中と変わらない、鋭いものだった。

2007_0125__561 昨日、中尾カメラマンのカメラを使ってレースを撮影した山崎哲司は、その中尾氏と談笑していた。いいなあ……と羨ましがってる場合ではありませんが、近づいて「すっかり仲良しですね」と声をかけると、「だって、師匠ですから」と山崎。中尾氏、山崎のカメラの師匠に就任!……って、何をしているんでしょうか、まったく。しばし談笑していると、一段落ついたところで山崎が立ち上がった。ん、どうした?
「そろそろ、行ってきまーす」
 中尾氏によると、一カ所だけ気になるところが残っているんだそうだ。そこをどう調整しようか、あるいはそのままレースに行ってみるのか、思案している。リラックスしているようで、山崎もまた緩めるつもりはこれっぽっちもないのだ。今日は12R1回乗り。時間はたっぷりあるだけに、納得いくまで考え込むのだろう。ふと水面を見ると、さっそく試運転で感触を確かめていた山崎。12Rは6号艇といえども、侮れない。

2007_0124_08r_019  1Rで痛恨のフライング……石橋道友である。コンマ01の勇み足。6号艇から前付けの3コース、そしてメイチのスタート。フライングとはいえ、地元ビッグに懸ける思いは十分に伝わってきた。彼にとっても、大村競艇場にとっても、あまりに痛いスリットオーバーではあるが、勝負を懸けて渾身の走りをした結果は、責めるべきではないと個人的には思う。むしろ、石橋のガッツに敬意を表したいくらいである。
 レース直後は、さすがに表情を硬くしていた石橋だが、4R前くらいにすれ違った際、挨拶を交わすと、むしろスッキリした表情だったのが印象的だった。悔いのない勝負をした。結果はともかく、やるだけやった。そんな清々しさを感じたのは、気のせいだったか。うつむく必要はない。この経験は糧になる。今後の石橋が楽しみになってきた。

2007_0124_05r_032  3Rの2着で後半に望みをつないだ益田啓司。7Rは好枠だけに、さらに気合が入るところだろう。レース後、ヘルメットを脱ぎかけて、頭にちょこんと止めたままで整備室へ。さすがに安堵感が見えたぞ。もちろん、勝負はまだまだこれから。安心してはいられない。それでも、まるで風呂上りに深呼吸をするかのような、ホッとしたような姿は、益田だけにいい表情と見える。普段は比較的ひょうひょうとして、穏やかで人の良さそうな表情をほとんど崩さない益田なのだ。こうした、結果やレースを終えたことへの一喜一憂が珍しい。だからこそ、益田のいい顔を見て、小さく唸ったりしている僕なのである。

Cimg2342  さて、昨日の水神祭、間に合わなくてごめんなさい。大峯豊だ。装着作業をしている大峯に、「昨日はおめでとうございます」と声をかけると、照れ臭そうに顔がクシャクシャになった。「最高でした!」と声を弾ませた大峯は、さらに「(足はいいだけに)まだまだ楽しみですよね」と力強い宣言。いやあ、大峯、いいっすね。背も高いし、すでにお子さんもいるそうだし、印象はカッコいい大人なのだが、実際にしゃべってみると、若者らしいかわいらしさも感じたぞ。水神祭を見損なったのは、ほんと、痛恨だ……。その大峯、今日は朝から丁寧に丁寧に、時間をかけてモーター装着をしていた。相棒への愛情を込めて、戦いの前準備に励む大峯からは、ひとつ上の舞台に臨む気後れなど、少しも感じなかった。(PHOTO/中尾茂幸 黒須田=大峯 TEXT/黒須田)


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4日目!

おはようございます。勝負駆けの朝でございます。新鋭チャンプへの道、第一関門。激しい戦いを期待しましょう! 今日は天気が崩れるという話もありますが……。

2007_0125_01_032 準優はほぼ絶望となってしまった島田一生。3日目は6号艇からの前付け、ガッツを見せました。今日も意地を見せてください!

2007_0125_01_072 今日は厳しい勝負駆け。でも諦めずに頑張れ、川上剛。

2007_0125__104 予選突破は厳しいですが、めげずに走ります、杉山貴博。

2007_0125__120 こちらもちょっと苦しくなった君島秀三。今日は勝って、望みをつなげ!

2007_0125__132 最年長戦士、芦澤望。水神祭をあげて、悔いなきラスト新鋭王座を!

勝負駆けの選手も、そうでない選手も、みんな頑張れ!(PHOTO/中尾茂幸)


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緩やかな午後――新鋭王座、3日目後半のピット

2007_0125__612   僕ら、艇界の若草物語で~す……って、若草物語は4姉妹の話か。えっと、4人構成の有名なお話とかグループって、なんかなかったっけ……ダークダックス? それは古い。フォーリブス! それも古い。えーっと、まあとにかく、仲良し4人組であります。念のため、左から萬正嗣、林祐介、森定晃史、久田敏之ですね。12Rが始まる前、選手控室の外にあるベンチに座っていた4人を中尾カメラマンが激写。レンズが自分たちに向いているのに気づいた4人が、写真のポーズをとったという次第であります。仲良きことは美しきかな。新鋭王座らしい光景とも言えそうであります。今日は、風もなく、温かい陽気だったから、最終レース間際には外でリラックスした表情を見せる選手を何人か見かけた。明日は勝負駆け、その前のひとときの安閑……。

2007_0125_06r_336  中尾カメラマン絡みの話はまだあった。左の写真をご覧ください。6Rで初勝利をあげた大峯豊の3周2マークなのだが……撮影は中尾氏じゃないんですよ。このレースの2マークの様子を撮影していた中尾氏、1周目、2周目……さあ、あとは3周目だけだ、と気持ちを引き締めた瞬間、後ろから肩を叩かれた、と。中尾氏のカメラに興味をもったある選手が、ファインダーを覗きたいといい、中尾氏は2マークに焦点を当てて、「シャッターも押していいよ」と。そこで、その選手は狙いを定めて、シャッターをバチリバチリ。結果、撮れたのがこの写真なのであります。
2007_0125__501  それでは、撮影者をご紹介しましょう。ミスター・テツジ・ヤマザキ! そうなのです、山崎哲司が撮影した写真でございますよ。11Rに出走した山崎、その前に中尾氏が山崎を再発見し、「つかえる写真、なかったよ」とからかうと、苦笑いの山崎。それを聞いていた出畑も興味津々だったそうですが、12R1号艇ですから、もう写真撮ってるヒマなんてないんじゃない? そこに長嶺豊さんもやって来て、山崎をからかってました。だはは、なんかほのぼのしてるなあ。そんなことをやっていても、山崎哲司は予選2位! 準優当確マークを出している。好調だからこその余裕、これもまた勝利へのエネルギーになるのだろう。
2007_0125_01_052  あ、山崎だけではナニなので、私が中尾氏のカメラで撮った写真も掲載しておきましょう。石橋道友を撮ったのですが、明日の勝負駆け、頑張れ!……ってことで、ご勘弁を。

2007_0125__602 なんだか緩やかな3日目の午後、といった感じだが、もちろんそれだけではない。なんと12R発売中に、水面をブルルンと疾走している男たちがいたのだ。梶野学志と枝尾賢。彼らは、最後の最後まで、本当にギリギリの時間帯まで、試運転に励んでいたのだ。彼らは、すでに準優進出は絶望的。それでも、こうして機力アップをはかっている。いつもいつも言っていることだが、その姿勢は本当に尊いと思う。しかも、彼らはまだまだ実力を伸ばしていく最中の若手選手。それだけに、なおさら唸るしかないのである。二人は89期、開会式のパフォーマンスも、そして仕事も全力投球! 明日以降、いいところを見せてくださいね。
 
2007_0125__541  午後の早い時間帯、古賀繁輝と話した。BOATBoyでの取材時、「テンパると悪い結果になることが多い」と言っていた古賀に、テンパってないですか?と声をかけたのだ。
「それは大丈夫です。でも、アタマが取れてないのがキツいっす」
  僕は、競艇選手の「勝利への渇望」が好きだ。2着や3着では決して納得せず、1着を獲ってはじめて癒される、それこそが勝負師としての心性ではないかと思っている。だから、古賀の言葉にはおおいに肯かされる。3・2・2着と、順調に予選ポイントを重ねながら、1着がないことを悔しがる。それでこそ、競艇選手だと思う。だが、そこにこだわりすぎると、「テンパる」ことになってしまう。それで失敗したとしても、彼の若さを考えれば、まったくうなだれる必要はないけれども、しかし古賀にはどうしても上のステージに出てもらいたいと思った。
 予選で獲れなくても、優勝戦で1着を獲ればいいじゃないですか。そう言うと、古賀はニッカリと笑った。「そうなれるよう、頑張りますよ!」
 12Rはまさかの6着で、苦しい状況に立たされた。もしかしたら、これでまたテンパってしまうのかもしれない。明日の古賀にも注目してみよう。もちろん、水神祭を飾ることを願いつつ。

2007_0125__164  岡崎恭裕も今日、星を落としてしまった。快調に得点を重ねた1~2戦目。しかしそれ以降、停滞してしまっている。ピットで見かける岡崎は、初日や2日目と、何も変わりないように見える。写真は長嶺さんと談笑しているところだが、こうした場面では本当にいい笑顔を見せている。だから、何の心配もいらないとは思うのだが……。4着に敗れた10R後、ちょっと顔が曇っていたのが若干気になった。94期コンビが揃って立ち止まってしまった3日目、明日の挽回に期待して、見守りたい。

2007_0125_03r_018  94期といえば、もう一人、忘れてはならぬ存在がいる。稲田浩二だ。デビュー4カ月で優勝を果たした逸材であり、岡崎も古賀もその能力を認める男。初優勝後は、やや伸び悩んでいる感もあるが、この舞台にしっかり駒を進めているのだから、ただものではない。今日は2着3着とポイントアップ。準優進出は厳しいながら、手応えを得てきたのではないかと思って、声をかけたのだが……岡崎&古賀とは、まったく違うタイプですね。
「まだまだダメです……」と苦笑いしながら、甲高いけど小さな声で語る稲田は、古賀の元気ハツラツとはまるで好対照(笑)。それほど気持ちを表に出さないタイプで、古賀や岡崎のような強気はあまりないと見える。そういえば、「水面に出ると人が変わるタイプ」って、古賀と岡崎が言っていたっけ。
「二人が頑張っているんで、僕も頑張らなきゃいけないと思ってます」
 決して力強くはなかったけれども(笑)、最後にきっぱりとそういった稲田には、ぜひとも水神祭をあげてもらいたい。ひとつ下の峰竜太も勝った。新兵軍団の94&95期が全員、白星を土産にすることができたら、最高に痛快ではないか。(PHOTO/中尾茂幸 山崎哲司&黒須田=本文参照 TEXT/黒須田守)


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特別企画「同期の桜」最強決定戦 3日目

2007_0125__311_1  た、大変なことになってまいりました、勝手に新企画「同期の桜」最強決定戦。第3区は昨日の2区に続いて峰リュ~率いる95期が連続トップ! って、率いるも何も峰リュ~君ひとりなんですけど。今日はインからしっかり逃げきって100点をゲットしましたね。「ひとりは有利だ!」と思われるでしょうが、もし明日の2回走りでペケペケしちゃうと、節間ポイントも30点まで一気に下がっちゃうのです。まさに孤独な戦いですなぁ。
 本当に大変なのは節間の2着争い。独走態勢だった94期は岡崎・古賀がペケペケペケと大崩れして節間平均が33ポイントまで下落。でもって33P~34Pに86、87、88、90、92、94の計6期がひしめき合っているのです! まさに大激戦、この混戦から抜け出すのはどの期か、勝負駆けの明日が待ち遠しい。

●第3区(3日目)の成績

   人数 出走数 1着 連率 3連率 総得点 ポイント※ 節間平均(順位変動)
86期  11  16   2 44%  75%  600点  38P    33P⑥→③
87期  9   11   2 27%  36%  200点  18P    33P③→③
88期  8   11    36%  55%  410点  37P    34P⑤→②
89期  5   8    1 25%  25%  150点  19P    19P⑨→⑨
90期  5   8    1 38%  50%  250点  31P    33P③→③
91期  6   8    1 25%  25%  150点  19P    21P⑧→⑧
92期  3   4    1 25%  75%  180点  45P    33P⑦→③
94期  3   5    0 20%  40%  80点  16P    33P①→③
95期  1   1   1 100% 100% 100点  100P    45P②→①
※ルール/1着100点(4コースより外で勝った場合のみ、ボーナスとして+20点)、2着50点、3着30点を各期ごとに加算して出走回数で割ったもの。

 圧巻は92期。大峯のエース24号機がついに火を噴き、一気にポイントを上積みしました。節間も前日の7位から3位タイと4期ゴボー抜きです! 逆に昨日までは圧勝Vまで予想されていた94期が、唯一勝ち星のない大崩れで首位から転落。稲田の2着3着がなければ単独7位まで後退するところでしたね。

●第3区の期別ハイライト

2007_0125_11r_011 86期…前半は大苦戦でどうなることかと思いきや、9、10、11Rの7人乗りで①①②②②③と大爆発! 特に10、11Rはともにワンツー決着と底力を発揮しました。終わってみれば、11人中8人がしっかりポイントをゲット。大将格の吉田俊が②①、東本②②、森永③②、山本②③と安定感も抜群です!
87期…予想外の大苦戦。1Rでいきなり吉田宗弘が豪快なアウトまくり(120点)を決めたときには「今日は87期フィーバーか!?」と思ったのですが、目だった活躍は出畑の逃げきり①と福島のアウトまくり差し②くらい。山崎も岡部も地元期待の石橋も消えてしまいました。実力のあるメンバー構成ですから明日の揺り戻しに要注意です!
88期…徐々に調子を上げて、僅差とはいえついに節間2位に! 三井所の「4号艇からイン強奪逃走」や松下の「水神祭V差し」など実に勢いのあるレースっぷりでしたね。A2&B級も多いのですが、だからこそ結束力の強さで戦っている印象があります。
89期…結束力といえば、この期が一番だと思うのですが……今日も江夏が①②と奮闘した以外はすべてペケ。でも、「さすが89期」と唸らせる光景もありましたね。8Rで江夏がインに入ると、アウト志向の杉山も2コースに。でもって中村尊がまくりにきたら、杉山は「江夏だけはまくらせない!」とばかりに向こう岸まで張り倒しておりました。実際には条件反射で競ったのかもしれませんが、そのおかげで江夏は悠々と逃げきっておりましたな。もう逆転優勝は難しそうなポイントですが、密かに応援し続けます。頑張れ、「DJ-OZMA軍団」!
90期…今日は小休止という感じでしたが、長野が凄まじいまくり差しで水神祭を挙げましたね。それから、石野と森定の「同期でガチンコ2着争い」。比喩ではなく、直線で何度も2艇がぶつかり合い、火花が散ったかのようでした。森定は減点もあって準優は絶望的だったのに……単なる仲良しではないライバル関係。これがこの期の原動力とみました。
91期…ムラがあります。6人のうち、3着までに入るのは常にひとりかふたり。しかも持ち回り制のように活躍する選手が変わるんです。で、まだ一度もポイントを稼いでいないのが久田君。となると明日は……!?
2007_0125_10r_028 92期…ついに火を噴きました24号機!6Rの大峯は5コースから4本の引き波を軽々と超えて、まくり差し圧勝。とんでもないパワーでした。後半10Rも道中5番手あたりから岡崎に強ツケマイを浴びせて逆転の3着。濱崎直と毒島の気配は一息ですが、24号機パワーが伝染するかも?
94期…どうした岡崎、古賀!? 昨日までの好調ぶりが影を潜めて④⑤⑥着の大惨敗。特に岡崎は道中で2、3番手に付けながらズルズルと後退しておりました。展開に運がなかったのも確かですが、らしくない敗退。明日の奮起に期待します。でもって、そんな両エースの陰でしっかり②③と着をまとめたのが稲田。「君たちの足を引っ張らないよう、僕も頑張るよ」走っている姿からそんな声が聞こえたのは、もちろん私の妄想&幻想ではありますが…。
95期…やりました峰竜太。インから豪快に押しきって待望の初勝利です。「いちばん下の期でたったひとり、さぞや大変だろうな」と同情する方もいらっしゃるでしょうが、峰は天然系の明るいキャラで先輩たちに愛されております。明日3連続で区間賞を取るようなら準優は確定です!

●第4区(明日)の見処

①ムラのある91期が待望の好枠ラッシュ!
 8位に低迷している91期ですが、明日は要注意ですぞ。
1R/佐竹1号艇
2R/川上1号艇
3R/郷原3号艇
6R/久田1号艇(特注)
9R/林1号艇
11R/郷原2号艇
 などなど、6選手のべ8走の平均枠順は2・3!なのであります。あるいは6人全員がポイントをゲットするかも!?
②88期も怒涛のイン逃げ量産か?
 91期ほどではありませんが、目下単独2位に付けている88号艇もさらにポイントを伸ばすチャンス。
4R/吉村1号艇
11R/吉永1号艇
12R/三井所1号艇
 と、パワー&実績十分な主力メンバーがポールポジションを得ました。3連勝も十分にありえるので「1-全-全」の3連単転がしでもしてみよっかな~。
③逆境に立ち向かう94期
2007_0125_12r_443  一方、一気に下落した94期に試練の枠番が。
4R/古賀3号艇、稲田4号艇
7R/岡崎4号艇
10R/古賀5号艇
 勝率をアップしやすい1、2号艇は1走もなく、すべてセンター枠からのレースになります。予選突破にメイチ勝負駆けとなった古賀と岡崎がいかに艇間をさばくか。大物新人に試金石の瞬間がやってきました。4Rはこっそり3-4-全でも買って応援するとしましょう。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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明日の勝負駆け情報

 予選3日目を終えて、明日は勝負駆け。本日終了時点での得点状況をお伝えします。
 3日目は、上位勢につまずきも多く、18位の赤坂俊輔が得点率5・75。6点を切っています。今日のところは、想定ボーダーを6・00としておきますが、1点足らずでも届くケースがありそうで、そのあたりも考慮に入れておきたいですね。2点、3点足りない選手も、1着を取れば可能性がないわけではありません。明日は、激しい戦いが繰り広げられそうですぞ。

1位 出畑孝典   8・40 当確
2位  山崎哲司   8・00 当確
3位 江夏満    8・00 当確
4位 森永淳    7・60 当確
5位 大峯豊    7・50 当確
6位 三井所尊春 7・50 ④⑤着
7位 東本勝利   7・20 当確
8位 吉田俊彦   7・20 当確
9位 松井賢治   7・00 ⑤着
10位 峰竜太    7・00 ④④着
11位 石野貴之   6・60 ④着
12位 市橋卓士   6・50 ③④着
13位 木村浩士   6・50 ④着
14位 松下直也   6・50 ④着
15位 林祐介    6・50 ③④着
16位 山本修一   6・50 ④着
17位 岡崎恭裕   6・40 ④着
18位 赤坂俊輔   5・75 ②③着
19位 古賀繁輝   5・75 ②③着
20位 大久保信一郎5・60 ②着
21位 谷津幸宏   5・50 ②③着
22位 松村康太   5・40 ①着
23位 吉永則雄   5・25 ②②着
24位 幸田智裕   5・25 ①着
25位 長野壮志郎  5・00 ★①着相手待ち
26位 郷原章平   5・00 ②②着
27位 毒島誠    5・00 ②②着
28位 濱崎直矢   5・00 ②②着
29位 原田篤志   4・75 ①②着
30位 中村尊    4・75 ★①着相手待ち
31位 川上剛    4・50 ①②着
34位 益田啓司   4・25 ①①着
37位 福島勇樹   4・00 ①①着
40位 石橋道友   4・00 ①①着
41位 岡部大輔   3・75 ★①①着相手待ち  

 当確は7人。いちおう1点足らずの選手も含めて、以上が勝負駆けの選手たちです。とはいえ、32位の吉村正明や33位の君島秀三にも、わずかながらも可能性は残されているので、目が離せませんよ。


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本日の水神祭 3日目!

 本日も出ました! 水神祭でございます。今日は3名!
Cimg2316  まずは、5Rで待望の初勝利をあげた、松下直也。魚谷智之の愛弟子であります。ヒゲが渋い松下選手、競輪の山口幸二選手に似ていると思うのは、私だけでしょうか。
Cimg2322  どういうわけか、水神祭が行なわれたのは、6R終了後。近畿勢がほぼ勢揃いで、松下の初勝利を祝います。ワッショイスタイルで高々と持ち上げられて、「ちょい待って、ちょい待って!」とビビっている松下。すると、「大丈夫、満潮やから」と容赦ない声がかかって、投げ込む準備でございます。ちなみに本日の満潮は15時39分、11R発売中でした(笑)。
Cimg2325  1、2の3で行くぞー、それ、1、2の3! と声がかかって、ドッボーーーーーン。思い切り背中から水面に落ちていった松下、水面に顔を出したときに、さすがにちょっと痛そうな顔をしておりました。それを見て、笑う近畿勢。そのたくさんの笑顔に、松下はもういちど水面にもぐっていったぞ。そして、両手だけを水面上に掲げて、ピース! その後も、冷たいはずの水の中を、気持ち良さそうに漂っている松下でした。あぁ、本当に嬉しかったんだなあ……と思っていたら、そんな松下を見た近畿勢は、「さ、解散!」と松下を水中に残して散り散りに(笑)。あはは、優しい仲間たちっすね、ほんまに(もちろん、その後はちゃんと松下を助け上げてましたよ)。
 松下選手、おめでとう。この喜びを忘れずに、明日からも頑張ってください!

 で、皆様、本当に申し訳ございません! 実は、あとの2人の水神祭、間に合わなかったのです……。2Rで勝利を収めた長野壮志郎の水神祭は9R後に行なわれたのですが、私も中尾カメラマンも別の仕事に忙殺されていてピットに行けず。6Rで初勝利の大峯豊の水神祭は10R後で、仕事を終えた私は猛ダッシュでピットに駆け込んだのですが、息を切らして到着した私に、長嶺師匠の「クロちゃん、水神祭終わったで」との非常なお言葉が……。「大峯、レース後に猛ダッシュで帰ってきてなあ。空中で一回転しとったわー。ええ水神祭やったなあ」とのこと、レポートしていただいて恐縮です……。
Cimg2331  で、長野選手には、12R前に話を聞きました。
「ああ、ありがとうございます。うまいところに入れましたね」と、まずはニッコリ。ところが、「足はいいんですけど、乗り手がダメなんで……」としかめっ面。いえいえ、何をおっしゃいますやら! 明日は勝負駆け、もう一丁いきましょう! とはいえ、水神祭を果たしたのは、嬉しそうでした。
 大峯選手には、明日、話を必ず聞きます。ファンの方、本当にすいませんでした。

 ともかく、松下、長野、大峯の各選手、おめでとうございました! これからも大きな舞台で活躍できるような選手になってください!


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静かな朝――新鋭王座、3日目前半のピット

2007_0125_01_004  すっきりと晴れた3日目の朝、1Rが始まる前にピットに入ってみると、あら、意外にも静かな朝、である。試運転用ピットにも空きがあり、ペラ室にも数人の姿を見かける程度(メモを見ると、山本修一、中村尊、山崎哲司……とあります)。装着場にあるボートを見ると、ペラがついたままのものも何艇かあったりする。予選折り返し地点、一足早い勝負駆けの選手などもいるわけである。だから、もっとバタバタしているものと思っていたのだが……。
2007_0125_01_043  そんななか、朝の試運転に一番乗りで飛び出し、何周も何周も、延々と試運転を繰り返していた毒島誠が、それほどドタバタはしていないけれども、忙しそうな朝を過ごしていた。元気に挨拶してくれたので、「今朝は朝から、ずーーーっと、試運転してましたね」と声をかける。
「はい、モーター悪くしちゃったんですよー。初日はいい感じだったんですけど、ちょっと、いじりすぎちゃいまして(苦笑)。リングを4本換えたんで、乗れば乗るほどいいと思ってたんですけどねぇ……(笑)」
 あららら。そうなのかぁ。でも、その割には明るく、にこやかな毒島。「とにかく、頑張ってくださいね!」と応援すると、目がくいーんと細くなって、「はいっ! ありがとうございますっ!」。声に張りがあって、いやあ、気持ちのいい若者だ。俄然、応援してますぞ!

Cimg2291  1R、1号艇ながら6コースに押し出されてしまった吉田宗弘。しかし、意地のマクリ一閃! Sを踏み込んで、1マークまでに内を一気に呑み込んでみせた。今節初勝利!
 レース後、JLCの勝利選手インタビューに向かう吉田は……なんと、柔道着を着ている! 開会式でも着てましたね。彼は柔道初段とのこと、何を隠そう、ワタクシも柔道初段でございます。いちどお手合わせを……というのはともかく、その姿を見た長嶺豊さんが「彼は素晴らしいねぇ。盛り上げようとする、このプロ意識! 偉いなあ~」と感心していた。長嶺師匠はさっそく吉田に駆け寄って、「おめでとう!」と声をかける。「いやあ、進入は想定外でしたけどね~。このあとも1着獲れるよう、頑張ります!」と顔をほころばせた。それにしても、ピットで作業などをしている吉田は「おとなしそうな青年」なのに、根っこはエンターテイナーですなあ。昨日の転覆の分を取り返すべく、頑張れ!

2007_0125_01_045 長嶺さんは、装着場で作業をしている大峯豊を眺めながら、さらにこんな話をしてくれた。
「ええモーター引くとな、前検、初日くらいは他よりも出てるからええんやけど、3日目くらいにみんな合わせてくると、慌ててしまうんやな。ええモーター引くのも、けっこうツラいんや」
 怪物パワーの24号機を引いた大峯は、いまだ勝利はないものの、きっちり上位着順を獲ってはいる。しかし、別に長嶺さんの言葉に合わせるわけではなく、静かなピットにあって、比較的バタバタしている一人だったのも間違いないことだった。
「モーター壊すのが怖いから、触れないのも慌ててしまう原因やな。ほんまは、ええモーターってのは、少しくらいいじったところで、壊れないもんなんよ。でも、エース機になると、触るのが怖くなる」
 繰り返しになるが、静かなピット、なのである。長嶺さんと僕がいるところから、大峯までは10mほどしか離れていない。長嶺さんは小さな声で話していたのだが、大峯に聞こえているのではないだろうか……いや、長嶺さんは、大峯に言い聞かせるようにして話しているのかもしれないな、と思った。エース機は、諸刃の剣。時にプレッシャーの種となる。ましてや、GⅠ初出場の大峯である。長嶺さんの声が聞こえていたなら、ひとつ深呼吸をして、リラックスして臨んでほしい。負けてもともとじゃないか!

2007_0125_01_058  亮太は帰った。石橋はやや苦戦気味。こうなると、地元の期待は赤坂俊輔に重くのしかかってくる。などと言いながら、赤坂はそんなことはどこ吹く風、といった雰囲気で、淡々と朝を過ごしていた。いいなあ、この余裕。
 試運転からいったんピットに上がると、足合わせをしていた古賀繁輝が、全力疾走で赤坂のもとに駆けつける。たぶん今節ナンバーワンの声のデカさを誇る(笑)古賀が、元気マンマンで話しかけると(質問、といった感じでした。アドバイスを求めたのでしょうか)、赤坂は仏像のようなアルカイックスマイルを浮かべて、古賀の5分の1くらいの大きさの声で粛々と返している。古賀がどデカい声で「ありがとうございます!」、赤坂は「……」と笑顔で返す。うーん、対照的だ(笑)。ともかく、赤坂のこの冷静さは、プレッシャーがかかるはずの地元GⅠでは大きな武器になるはず。発祥の地を盛り上げるべく、快走を期待しよう。

Cimg2296  初日に、水面際の“アリーナ席”のことをちょっと書いたが、近くで撮るとこんな感じ、である。レースが間近に見える、かなりの特等席なのだ。何しろ、スリットまで85m地点を示す青白のポールがピット内にあるという、独特の形態をしている大村競艇場。2マーク近辺の攻防を見るには絶好のポイントなんですよね。僕も、レースになると、この隅っこで身体を小さくして(でも、体重は選手2人分)観戦しているのだが、2Rではいい場面に遭遇することができたぞ。2007_0125_02r_013 長野壮志郎が、GⅠ初1着をあげたのだ。1マークを差し抜けたときに、まずは「ソーシロー!」という叫びが轟いた。1周2マーク、先頭を確定させる好旋回をみせると、何人かの選手が長野に向かってバンザイ! 2周2マークを回ったときには、島田一生が立ち上がって、大拍手! 3周2マークを回って最後の150mでは、福岡勢が一斉に立って、やっぱりバンザイ! 長野も、艇の上からチラリとアリーナに目をやったように見えた。
2007_0125_01_039  アリーナの福岡軍団は、その後、ボートリフトにダッシュ! ピットに戻ってきた長野をまたまたバンザイで出迎えた。長野も、ガッツポーズ! 笑顔が満開に咲き誇ったシーンだった。最年少・岡崎恭裕を中心に好調の福岡勢。このまま一気に突っ走れ!(PHOTO/中尾茂幸 黒須田=吉田 TEXT/黒須田守)


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「同期の桜」最強決定戦!! 2日目

 昨日(第1区)は安定した走りで区間賞に輝いた94期。天才レーサーの岡崎と古賀を擁するこの期が今日も独走かと思われましたが、最終イケメン選抜戦で岡崎がまさかの玉突きを喰らって4着に……でもって、なんとなんと、95期をたったひとりで支える峰竜太が2着に浮上し、そのまま区間賞をゲットしてしまいました! それでも節間ポイントではまだ94期がリード。このまま「年少組」の94・95期が突っ走るのでしょうか……。

●第2区の成績

   人数 出走数 1着 連率 3連率 総得点 ポイント※ 節間平均
86期  11  16      37%  37%  470点  29P  30P⑥
87期  9  14       36%  57%  490点  35P  34P③
88期  8  10    1   20%  50%  240点  24P  32P⑤
89期  5  6     0   0%  50%   90点  15P  18P⑨
90期  5  8     2   38%  63%  310点  39P  34P③
91期  6  9     2   33%  33%  250点  29P  22P⑧
92期  3  3     0  33%  67%   80点  27P  26P⑦
94期  3  5     1   60%  60%  220点  45P  44P①
95期  1  1     0 100% 100%   50点   50P  40P②
※ルール/1着100点(4コースより外で勝った場合のみ、ボーナスとして+20点)、2着50点、3着30点を各期ごとに加算して出走回数で割ったもの。

2007_0122__096 卒業シリーズとなる86・87期はさすがの安定感。今日も12R中6勝を挙げて先輩の貫禄を示しました。気になるのは「DJ-OZMA軍団」89期で、巻き返しどころか昨日よりも成績が下がってしまいましたね。まさか、開会式のパフォーマンスで燃え尽きたのでは……? 逆に石野、赤坂を擁する90期は一気に盛り返し、総合3位とVに手が届く位置まで浮上しました。破竹の勢いの94期と裸単騎で勝負する峰竜太(写真)に待ったをかけるのは、少数精鋭の90期ではないか。そんな予感がプンプンしております。

●今日の期別ハイライト

86期…森永と市橋が豪快な逃げ、松井が5コースから豪快なまくり差しで120点をゲット。さらにA2の幸田が②②と奮起して底上げに貢献しました。ただ、主力の柳沢が⑥④と不調なのが痛い。
87期…9選手中7人が3着以内を確保! どの選手からでも狙えるのがこの期の強み。特に出畑が①、山崎も②①と年上のふたりが前線で活躍しているのが大きいですね。明日も大崩れは考えられません。濱崎誠の水神祭でさらに勢いもアップするはずです!
2007_0124_04r_025 88期…リーダー格の吉永⑥、三井所③④と崩れたのが痛かった。ただ、木村が水神祭を飾ったのは好材料。このレース、S展示では三井所がインを奪いましたが、本番では木村にインを託しておりましたね。偶然かもしれませんが、同期の絆を感じさせる光景でした。
89期…う~ん、歯がゆい! 杉山・江夏・君島が3着を取りきるのが精一杯……勝率は5人ともに6点台で、総合力ではトップクラスなんです。並外れた結束力で、明日こそは大爆発してくれるはずです!!
90期…石野・赤坂・森定の3人で①①②③③の固め打ち。さすがに破壊力は抜群で、今日は着外に散った長野(パワー上位)と萬も奮起すれば、トップを快走する94期を脅かす存在になるでしょう。石野VS岡崎の大将戦も1勝1敗で次は優勝戦でしょうか。
91期…昨日のウルトラマン郷原の活躍が呼び水になったか、松村①林①②と発奮しました。が、他の4選手は着外と、どうにもムラがあるのがこの期の特徴。明日は川上、久田、佐竹が活躍する番とみました。
92期…全員1回走りで、濱崎直矢②、大峯③と、ともに6コースから3連対。今日は枠が厳しかった割りに健闘してるんですよ。エースパワー大峯を中心に、明日は一気に上昇気流に乗るはずです。
2007_0124_05r_026 94期…強い! 5Rの岡崎は6コースから最内を差しての1着。それもバックでは絶望的な位置からの逆転勝ちでした。12Rも1周2マークで玉突きがなければ、楽に2着の展開でしたね。同期のライバル古賀も②②と安定感抜群。あとは稲田の調子が上がれば……鉄壁の独走態勢を築けるのですが。
95期…たったひとりで頑張ってます、峰竜太。12Rイケメン選抜戦では6コースから怒涛の2着。展開の利もありましたが、同期がいなくてもヘッチャラな逞しさがありますな。区間賞を仕留めた勢いは止まるわけもなく、明日もきっと……(次項につづく)。

●明日(第3区)の見どころ

4R…第2区の区間賞をさらった95期・峰リューが、なんとなんと1号艇の1回走り!!ここを勝ちさえすれば、ほぼ間違いなく区間連覇が決まります。本人にとっても準優進出への大一番。気合いはパンッパンです!
6R…怪物パワー大峯と濱崎直矢の92期コンビが3、4号艇。⑥吉田俊を入れて大峯が4カドに引けば、「ハイパワー24号機ライン」が誕生します。これは見物ですぞ~!
8R…目下最下位の89期に①江夏②杉山の好枠が……。最近アウト志向の杉山だけに進入は微妙ですが、ここは同期ラインで内を固めるかもかも?
9R~11R…すべて86期が1号艇。さらに9Rと11Rは2号艇にも同期が入り、しっかり連動して逃げ&差しの展開に持ち込むはず。ここで3連勝すれば、逆転Vの布石になりそうです。
12R…異種ならぬ異期格闘技戦。同期のいない乱打戦です。でもって28歳の出畑が1号艇で20歳の古賀が2号艇……先輩の意地か、後輩の勢いか、仁義なき死闘に期待するとしましょう!(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)

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若者たちの顔――新鋭王座、2日目後半のピット

Cimg2271  12R、イケメン選抜戦。整列! 日本を代表する6人のイケメンが、ナンバーワンを懸けて激突する。これが、競艇界が誇るイケメン6人だ!……って、ヘルメットかぶってるから、顔がわかりませんね。君島秀三は柱の陰になっちゃったし。
 などとバカなことをやっている場合ではない。イケメン選抜戦は、点増しのない予選扱い。企画レースとしてスポットは当たっているけれども、戦う6人にとってはどうでもいいことなのだ。こうして戦いが近づいてくれば、イケメンがどうとかは彼らの頭にはない。この整列のシーンも、いたって日常的な、それでいて緊張感の漂うものだった。思わず、こちらの背筋もシャキンと伸びるかのような。

Cimg2282  それでもやっぱり、外野は注目しちゃう、イケメン選抜戦。インから圧勝の石野貴之がピットに戻ってくると、出迎えた濱崎誠や吉永則雄らが「よっ、イケメン!」とからかっていた。いやいや、もちろん祝福していたことには違いないけれども、それでもからかいたくなりますわなあ。石野もヘルメットの奥で、照れ臭そうに笑っていたが、とにもかくにも、いつもの勝利とは一味違う喜びになったのは間違いないだろう。ワタクシは、生まれてこの方、一度もイケメンなどと呼ばれたことはないから、どういう気持ちになるのかはまーーーったくわかりませんが、でも悪い気はしないだろうなあ、と想像する次第。ということで、中尾カメラマン撮影の「日本一のイケメンレーサー」石野貴之の写真を……とも思いましたが、なんだか妬みが生まれてまいりましたので、私の撮影した写真を掲載します。ま、私のヘタクソな写真でも、イケメンはイケメンですよね。とにかくおめでとうございます。21代新鋭チャンプも目指してくださいね。

2007_0123_01_235 イケメン選抜戦に選ばれなくたって、痺れるような顔を見せる選手はたくさんいる。たとえば、10Rの古賀繁輝。1号艇での登場は、水神祭の絶好のチャンスだった。いや、そんな儀式は置いとくとしても、一節に一度しかめぐってこない、勝利への最大の近道である。しかし古賀は、その好機をモノにすることができなかった。2着とはいえ、笑うことなどできるはずがなかっただろう。
 古賀がピットに戻ってくると、ヘルメットの奥には鈍い光が浮かんでいた。吊り上がっているようにも見えるその目が、レース後だというのにギラギラしているのだ。歓喜があれば、キラキラと鋭い光を放っていたはずだ。しかし、悔恨の光はギラギラと輝く。彼自身が言葉を発したところは確認できなかったが、その目が「チックショー!」と絶叫していた。同期でライバルと意識する岡崎恭裕は、すでに2勝をあげて、日増しに注目が高まっている。一方の古賀は、いまだ白星をあげられていない。3・2・2着で、2日目を終えて予選7位でも、まったく納得していないはずだ。明日、その目が何を語るのか、もっとも楽しみな顔は、古賀繁輝の顔である。

2007_0123_02_115   その古賀が、10R後に駆け寄ったのは、やはり三井所尊春のもとだった。同じレースで3号艇に乗っていた先輩に、古賀は「やっちゃいました……」とでも言いたげな苦笑を浮かべて、近づいていったのだ。三井所も、それに応えて苦笑を見せる。こちらは4着、スリットで少し凹んでいたこともあり、自身も苦々しさを胸の内に残す結果に終わってしまっていた。それでも、むしろ後輩に気を配るかのように、優しい苦笑いを向けてみせた三井所の顔は、男っぽいとしか表現できないような、慈愛に満ちていた。先日の唐津53周年記念の記事で、内池が「佐賀軍団の結束力」を強調していたが、ステージが大村に変わっても、結束力にはいささかの揺るぎもない。それをまとめ上げているのが、たとえば三井所のような存在であることは間違いないだろう。6人で大村に乗り込んだ佐賀軍団、今節もそのチームワークには注目しなければならないのかもしれない。

2007_0123_02_161   どうにも消化不良の成績、機力ながら、決してめげた顔を見せないのが、毒島誠である。今日の後半は長いこと整備室にこもって、整備士さんに相談をしながら、モーターと格闘していた。とは言いながら、まるで悲愴感はない。何も心配することはない、必ずパワーは上向くと信じ込んでいるかのように、淡々と作業をしているのだ。整備士さんとの会話では、笑顔さえ見えたりする。装着場の隅でボーッと突っ立っていると、いったん手を休めてボートリフトのほうに向かおうとしていた毒島が、彼のほうから「お疲れ様です!」などと声をかけてきて、恐縮してしまったりするのだが、そのときの顔つきはひたすら優しく、ひたすら穏やか。さっきまで整備に頭を悩ませていた本人とは思えないほどである。実際にどこまで立て直してくるかはともかく、この大舞台における平常心は驚異。その顔に、明日は輝きが降り注ぐだろうか。

2007_0123_01_129  孤高と言うと、言いすぎだろうか。一人でいるところをよく見かけるのは、山崎哲司。もちろん同期などとの絡みもしょっちゅう目にはするが、闘志のパラメータが振り切れたかのような顔の山崎を目にするとき、彼は一人で水面際にたたずんでいたりするのである。ピットでの彼は、顔つきにそれほど変化が見られないのが印象的で、おそらく静かに闘志を燃やすタイプなのだと思う。ただ、ほんのちょっとの変化なのだが、目にギュギュっと力がこもる瞬間が、たしかにあるのである。まさにレース直前だったり、装着場でプロペラをモーターにつけるためにしゃがみ込んだときだったり、そんな山崎に気づく場面はさまざまだが、その瞬間の彼は一人での時間に浸っているように見えるのだ。気づけば、オール2連対で予選2位。シリーズの中心に躍り出ている。明日からも目が離せない一人である。

2007_0123_01_203  開会式で、妙に歯の出た北島三郎を演じ、ひょうきんな顔を見せた江夏満。ピットでも、イメージはそうは変わらず、そんなわけはないのだが、いつも笑っているような印象がある。まあ、親しみのある顔ではありますよね。その江夏が、12Rの始まる直前まで、ペラ室や装着場を忙しそうに行き来していた。その顔は、頬が引き締まり、精悍というほかなかった。11R1回乗りは3着、悪くない予選前半のはずだが、かといってレース後の時間を無駄に過ごすわけにはいかない。時間はあまり残されていないこともあっただろう。決して慌てたふうではなかったが、キビキビと小気味よく動いていたのである。レーサーとしての江夏の本質は、きっとコレなんだろうな、と思った。いい顔だった。

 予選も折り返し点を過ぎた。若者たちは明日から、どんな顔を見せてくれるだろうか。(PHOTO/中尾茂幸=古賀、三井所、毒島、山崎、江夏 その他は黒須田 TEXT=黒須田守)


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本日の水神祭 2日目!

Cimg2195  本日も水神祭、出ましたよ! それも2本! まずは2Rで濱崎誠がイン逃げでGⅠ初勝利。濱崎は2回乗りだったので、後半8R終了後に水神祭が行なわれました。
Cimg2222  ボートリフトで待ち構えていたのは、主に同期勢。出畑孝典、石橋道友、岡部大輔、中村尊らの顔が見えますね。みなニッコニコで濱崎をリフトにいざなうと、ワッショイ・スタイルで持ち上げます。高々と持ち上げられた濱崎、かなりビビっておりますが、もちろん容赦はされません。せーので、ドッボーーーーーーーン! きれいな弧を描いて、水面へと吸い込まれていきました。
Cimg2229  平泳ぎで岸に辿り着いた濱崎を助け上げたのは、中村尊。拍手する報道陣に向かって、「明日はタケルが水神祭、やります!」と中村を後押しです。びっしょびしょで震えながらも、同期を応援するとは、濱崎、憎いなあ。そんな優しい濱崎選手、おめでとうございます。明日からも頑張ってください!

Cimg2243  2人目は、4Rでイン逃げの木村浩士。こちらも2回乗りのため、9R終了後に嬉しい水神祭です。リフトでは、群馬勢&関東勢が中心に、木村が登場するのを待っています。それでもなかなか現われない木村。ようやく姿を現わした木村に、まずは「おせぇよ!」のブーイング(笑)。満面の笑顔で走って現われた木村は、ちょっと照れ臭そうにしながら、輪の中に飛び込んでいきました。あ、10R5号艇の久田敏之も駆けつけたぞ……と、なぜか久田が落とされそうになっていて、久田は「おいおいおーい」と大慌てであります。
Cimg2253  濱崎とは違って、木村はウルトラマン・スタイルでの水神祭。後ろのほうからは、「何回転、回すんや?」と、長嶺豊さんが茶々を入れております。「回しませーん」と言われて、残念そうにしていました(笑)。と言いつつも、せーのでドッボーーーーーン!と投げられた木村、しっかり一回転してましたけど。陸に上がって、長嶺さんに「優勝したら、もう1回やな」と嬉しすぎる激励をされた木村、感無量の面持ちで、ニッコーと笑ったのでした。木村選手、水神祭おめでとうございます。長嶺さんの言葉が実現するといいっすね!

Cimg2266  これで水神祭は3人! 明日は誰がこの儀式を経験するのか!? お楽しみに!(黒須田)


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若者たちの表情――新鋭王座、2日目前半のピット

Cimg2176  ピットでは常に、JLCや地上波競艇放送のテレビクルーが取材をしているが、今朝はそれとは別に、カメラクルーが岡崎恭裕や石野貴之をつかまえて、インタビューをしていた。なんだろう? と思ったら、これがあのスポーツうるぐすの取材だそうだ。イケメン選抜戦に出場する選手たちを取り上げるということで、皆様、今週土曜日にご期待ください!Cimg2182  週末のメジャーなスポーツ番組に競艇が登場するとは、やっぱり嬉しいっすね! しかも未来のスターたちが取り上げられるわけですから! 岡崎にしても石野にしても、堂々と受け答えしてましたよ。

2007_0123_01_139  その様子をニコニコと眺める取り巻き(私も含む)の横を、森永淳が通り過ぎた。ちょっと邪魔かも、と思って道を開けながら彼を見ると、唇をぎゅっと結んで、鋭く前を見据えていた。取材陣の存在もまったく気にかけている様子はない。レースに向けて集中力が高まっている、そんな風情だ。出走表を確認してみると、今日の森永は11R1回乗り。まだまだたっぷりと時間があるではないか。だというのに、すでに心に燃料を補給しているのだから、少し驚かされた。これが、力みの類いであれば、レースを迎える頃には息切れしてしまうのではないかと心配になるのだが、そういうわけではない。報道陣などに声をかけられたときなど、むしろリラックスした雰囲気も見えるわけで、レースに向けてメンタルを作り上げている課程、とも感じるのだ。これが、格上選手のふるまいだろう。ここまでに彼の積み上げてきたキャリアは、若手の中ではやはり一味違う。

Cimg2185 「おはようございまっすっ! おはようございまっすっ!」
 森永に感心していたら、ハスキーで力強い声がピットに何度も響いた。古賀繁輝が、顔を合わせる人全員に、丁寧でハツラツとした挨拶をしているのだ。当然、私もお相伴に預かりました。つい、こちらも声が大きくなったりして。いやぁ、気持ちいいですね、元気に挨拶を交わすのって。こちらはGⅠ初参戦、森永のようなキャリアをこれから積んでいく男である。しかし、まったく物怖じすることなく、周囲に笑顔を振り撒く。なかなかできないことだし、若くしての人徳も感じられる。3Rで2着をもぎ取って、上々の序盤戦。後半ではきっちりと水神祭をあげて、最高の笑顔を見せてほしいものだ。

Cimg2184  その3Rでしっかりと逃げ切ったのは、林祐介。ピットに戻ってくると、もともと穏やかな目元が、くにゃりと垂れ下がっていた。出迎えた山本修一や市橋卓士らも、思わず頬が緩む。昨年の新鋭王座は、最年少での出場だった。水神祭をあげただけでも、大きな経験になっただろう。今年は、後輩も年下もいる。参加するだけでめでたいというレベルの選手ではなくなっている。そんななか、2日目で初日を出せたのは、今後の予選道中を戦いやすくさせる、大きな星になったはず。だからだろうか、喜びの笑みというより、どこかホッとした笑顔に見えたのだった。

2007_0123_02_316  ちょっと照れ笑いを見せてくれた。原田篤志である。彼の選手紹介での言葉を覚えていらっしゃるだろうか。
「すごい横断幕、ありがとうございます。感動しました」
 その横断幕は2マークの奥のほうに貼り出されているが、原田は自分の名前をそこに見るとはまったく予想していなかったのだ。なぜなら、仲間たちが原田には内緒で横断幕を作り、驚かせようとしていたから。これが最初で最後の新鋭王座となる原田に、ビッグ・サプライズを演出しようとしていたわけだ。で、なぜか僕は、ある筋からその情報を得ていたんですが(笑)。だから、原田にその感想を聞くのを楽しみにしていて、今朝、それが実現したわけです。
「自分の横断幕が出るなんて、思ってなかったですから。驚きましたよ。後で聞いたら、(同県の)吉村正明とかは知ってたらしいですね(笑)」
Cimg2189  はい、僕も知ってました。前検日の早い時間帯には1マーク側の横断幕しか貼られておらず、遅い時間になって2マーク側も貼られると、そこに自分の名前を見つけてビックリした原田。よくよく見てみたら、そこには手形がたくさん描かれていた。横断幕を製作した仲間たちの手形である。そして、原田と篤志の間には、お子さん(心愛ちゃん)の手形がドドーンと。「感動しました……」、万感をこめて、原田は言った。
 力になりますね、そう問いかけると、原田は目尻を下げた。
「そうですね。特に、COCOイチバン(横断幕に書かれたキャッチですね)には、ね(笑)。とにかく、嬉しいですよね……」
 家族と仲間の期待を背に受けて、今節の原田は力強く走る。横断幕に感動をもらった。今度は原田が、家族と仲間に感動をプレゼントする番だ。

Cimg2180  さて、激しいレースが続く新鋭王座、昨日も転覆が3件も出てしまったが、今日の前半も1Rで芦澤望が転覆している。帰郷した中村亮太の代わりに選手班長に任じられた、今節最年長。彼もまた、中途で大村を後にしなければならないのか……と心配されたが、身体は無事の様子で一安心。杉山貴博に見守られながら、モーターとボートの点検を元気そうに行なっていた。5Rにも、出走してましたね。選手の皆さん、熱いレースは大歓迎ですが、ケガには気をつけて、悔いなき新鋭王座にしてください。(PHOTO/中尾茂幸=森永、原田横断幕 その他=黒須田 TEXT/黒須田守)


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2日目!

おはようございます! 新鋭王座決定戦、2日目です。大村は、穏やかな薄日が射しています。今のところは無風ですね。インがめちゃくちゃ強かった初日でしたが、今日は果たして……。というわけで、フォトアルバムです!

2007_0123_02_054 4168石野貴之。童顔ですが、時に勝負師らしい厳しい目つきを見せる男。

2007_0123_01_031 4137君島秀三。真っ直ぐに前を向く端正なマスクには、迫力がある。

2007_0123_02_179 4296岡崎恭裕。年齢でいえば、今節最年少。笑顔には幼ささえみえるが、レース前の表情は修羅の如し。

2007_0123__051 4083福島勇樹。知性を感じさせる容貌、混戦を的確に捌く頭脳派レーサー。

2007_0123__353 4096石橋道友。最後の新鋭王座。地元の新鋭王座。亮太がいなくなった新鋭王座。負けられない。

2007_0123__292 4320峰竜太。たった一人の95期、ピットでも走り回っている。ハツラツとした笑顔が眩しい。

以上、本日の12R、イケメン選抜に出場する選手たちでした! 最強イケメンは誰か、我々も楽しみですね! それでは本日もよろしくお願いします!(PHOTO/中尾茂幸)


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特別企画「同期の桜」最強決定戦!!

初日(第1区)は94期が区間賞に!!

 競艇は「気」と「機」で走るが、新鋭王座は「期」で走る。開会式の89期全員による「DJ-OZMA軍団」でもわかるとおり、同期の絆がメッチャ強いのですよ。で、誰かが活躍すると、「お前だけ目立たせるわけにはいかん!」とばかりに他の選手も活躍するのがこのシリーズの面白いところ。去年は井口、森高などの「銀河系軍団」が圧倒的人気と実績を誇りましたが、シリーズの前半戦を引っ張ったのは伏兵の岡部大輔に触発された87期でした。同期の結束力が強まれば強まるほど、そのパワーは水面にも反映される。それが新鋭王座なんです!
 というわけで、今節は初日から期別の成績をまとめて好・不調軍団をチェックすることにします。やはり卒業シリーズになる86・87期が強いのか、逆に新米の95期が……あ、95期は峰竜太ひとりっすか。ま、孤軍奮闘の期があるのも面白いじゃありませんか。(ちなみに93期はゼロ)とにかく6日間で「最強の期」を決めて、勝手に「同期の桜大賞」を贈ることにします!
 ルールは簡単、1着100点(4コースより外で勝った場合のみ、ボーナスとして+20点)、2着50点、3着30点を各期ごとに加算して出走回数で割る。そのポイントを競い合います。でもって、この流れが舟券の推理にも役立つことでありましょう。
 ではでは、初日(第1区)の結果は……。
●第1区の成績
   人数 出走数 1着 連率 3連率  総得点 ポイント
86期  12  18       33%  50%  560点  31P
87期  9  12       42%  50%  400点  33P
88期  8  12   3    42%  67% 460点  38P
89期  5  6   0     33%  50%  130点  22P
90期  5  6   1     33%  33%  170点  28P
91期  6  8   1    13%   25%  130点  16P
92期  3  5   0    40%   60%  130点  26P
94期  3  3   1    33%   67% 130点  43P
95期  1  2   0    0%   50%  30点   15P

2007_0123_01_427  さすがに先輩の貫禄、86期~88期で9勝の固め打ち! 勝負強さには1日の長がありますが、最も重要な「ポイント」で区間賞に輝いたのは、やまと競艇学校を卒業してまだ3年足らずの94期でありました!まあ、ひとえに岡崎恭裕のドリーム勝ち(別にボーナス点はありませんよ)が大きかったわけではありますが、それも実力。この天才レーサーの活躍で同期のライバル・古賀繁輝、稲田浩二もさらに奮起することでしょう。

●今日の期別ハイライト

2007_0123_01_142 86期…A2の東本勝利が①②、同じくA2の原田篤志が③①と大活躍。A1では森永淳(写真右)が②③、市橋卓士が転覆後に気合いの①(4コースまくりでボーナス20点)でポイントを伸ばしました。大将格の吉田俊彦がドリームで敗れましたが、明日以降は屋台骨になることでしょう。選手班長の中村亮太が転覆~即日帰郷したのは残念!
87期…「ち~むでばっち」の総帥・出畑孝典が②①と貫禄を示し、山崎哲司、福島勇樹もピン奪取。ただ、今日は好枠を得た選手が多かったので、過信は禁物です。
88期…8人中7人が3着以内に入り、安定感は随一。特に2本柱の三井所尊春がドリーム②、吉永則雄が③①としっかり着をまとめましたからね。さらには谷津幸宏が嬉しい水神祭。こうした一致団結の勢いがいちばん怖いんです。明日も要注意!!
89期…「DJ-OZMA軍団」は残念ながら1着なし。パワー的にも苦しい展開なのですが、それでも江夏満と枝尾賢が②、君島秀三が③と明日への望みをつないでいます。結束力はナンバーワン、巻き返しに期待しましょう。
90期…萬正嗣が凄まじい5コースまくり差しで気を吐きました。他では長野壮志郎の②があっただけですが、この期にはSGでも通用する石野貴之、地元期待の赤坂俊輔もいます!明日からは一気にポイントを稼ぐことでしょう。
91期…き、厳しい初日になりました。ポイントをゲットしたのは郷原章平の①③のみ。他の5選手はすべて4着以下……郷原がしっかり引き上げるか、このまま意気消沈してしまうのか、明日が試金石になりそうです。
2007_0123_02_342 92期…1着こそありませんでしたが、3人すべて②か③でポイント獲得。エース24号機を駆る大峯豊効果でしょうか。下馬評は低くても、台風の目になりえる存在ですぞ。
94期…3人とも1回走りでしたが、古賀繁輝が③、岡崎恭裕がドリーム①と「隠れ優勝候補軍団」の資質を見せつけましたね。もうひとりB1の稲田浩二がどこまで底上げできるか。とにかく、絶対に目が離せない94期であります!
95期…孤軍奮闘の峰竜太は③④。パワーがやや劣勢な中で、健闘したといえるでしょう。とにかく、自力で踏ん張って成績を伸ばせば、それだけで優勝できるのがワンマンの強み。そのまんま東のように「しがらみのなさ」を生かしてほしいものです。

●明日の特注レース

1R…今日は惨敗の91期から①松村②久田⑤川上の3選手が参戦。好枠を利して1~3着独占までありえるぞ。
6R…こちらは好調な87期から②吉田宗③出畑⑤山崎の主力級が登場。1号艇の萬、V候補⑥石野という強力な90期に立ち向かう。
7R…①大久保②吉村の88期VS③原田④吉田俊⑤松井の86期でガチンコ抗争。漁夫の利を狙うのは真ん中87期の⑥中村尊。
8R…①市橋③山本⑤幸田の年長86期が奇数艇を占めて波状攻撃。独占を狙う。
9R…こちらは③松下④吉永⑤木村の88期がセンター連結。「三本の矢」で強力な攻めになりそう。
11R…①森永②吉田俊④柳沢⑤東本と好調な86期がなんと4人も集結。これだけ揃うと、かえって喧嘩になったりして……。
12R…孤軍奮闘の95期・峰竜太に試金石の6号艇1回走り。勝てば文句なしの区間賞、大敗すれば最下位に(笑)。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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和やかに――新鋭王座、初日後半のピット

 SGのピットとあまり違わないぞ、と書いた前半ピット記事。しかし、後半のピットに足を踏み入れ、選手の様子を眺めていると、やっぱりSGとは違う若々しさ、そして和やかな空気を感じずにはいられなかった。先輩後輩の礼儀は厳然としてあるものの、やはり世代の近い者同士、話しやすいのは間違いないだろう。競艇学校時代はもちろん、新鋭リーグなどでも、同じ時間を長く過ごしてきたのだ。そうした者たちの集合体が、どこかほのぼのするのは当然のことかもしれない。
Cimg2138  大村のピットには、アリーナのような水面際のレース観戦地帯がある。ここには、2マークの攻防を撮影しようとカメラマンも集まっているが、ベンチに腰掛けているのはやはり選手たち。たしかにここはレースが非常に見やすく(これまで訪れたピットの中でも屈指ですね)、僕もその後方からひそやかにレースを眺めているわけですが、選手たちの様子をこっそり後ろから撮影したのが右の写真であります。あっ、峰竜太にこっち見てるじゃないか。撮ったときには、まったく気づきませんでした。

Cimg2167  和やかといえば、やはり1着を獲った選手の周辺は、笑顔ばかりが溢れている。10R、吉永則雄が2コースから差して今節初勝利。出迎えた近畿勢は、声をあげて笑っていた。吉田俊彦や君島秀三を中心に、ボート片付けを手伝っている間もみなニッコニコ。吉永も、ヘルメットの奥で目をキュキューっと細めていた。思わず、こちらも頬が緩んだ。
2007_0123_02_176  一方、同じレースで2着は大峯豊。エース24号機、そして1号艇。水神祭の絶好のチャンスだったわけだが、吉永に捌かれてしまった。ちょっと悔しい初陣だったわけだが……あらら、大峯も笑顔です。多少の苦笑いも含みつつ、それでも肩を落とすことなく、仲間と笑い合う。吉永に駆け寄って挨拶をするときも笑顔。手応えを得ることができたのか、あるいは無事1走目を終えられたことにホッとしたのか。ともかく、明るく輝く顔を見ていると、今後も着実に得点を重ねられそうな雰囲気に思えた。機力は文句なし、なんだし。

2007_0123_02_060  レース直後は見られなかったのだが、印象に残ったのが8Rをカドマクリで勝った市橋卓士。前半3Rは転覆、最悪の出だしとなってしまったものを、見事にリカバーした走りだったわけだが……これが、けっこう淡々としているのだ。もっともっと興奮が伝わってきてもよさそうなのに、クールに目元だけで微笑んでいる市橋。僕が目撃できなかったピット帰還直後には、仲間とともに沸き立っていたのかもしれないけど、それほど時間も経っていないのに、すでに平静を手に入れているのだから、その落ち着きは尊敬に値する。こういう選手が、混戦になったときに怖いぞ。追いかける価値はありそうだ。

2007_0123_01_003  気合充実は、出畑孝典だ。身長170cmと大柄な彼の、その身体を気合という名のガソリンで満たしている、といった感じ。軽快であり、同時に重厚。笑顔と、次の瞬間のキリッとした目つき。メンタルは完全に仕上がっていると見たぞ。11Rを差しで制して、初日は2着1着の絶好発進。そりゃ気分が悪かろうはずがないが、それにしても伝わってくるものがあるのは間違いない。最後の新鋭王座、デバッチが一気に突っ走るかもしれないから、要注目だ!

Cimg2164  装着場でツーショット、岡崎恭裕と全モ連・生水(しょうず、と読みます)氏だ。生水氏は広報担当で、いつも我々が取材時などでお世話になっている方。そして、広報に異動する前は、やまと競艇学校で教官を務めており、そうです、岡崎は教え子なのです。全モ連の職員は、入会と同時に競艇学校に送られて、選手候補生たちとともに1年間の研修期間を過ごすのだが、その間には操縦課業もこなし、研修を終えると今度は学校の教官になったりするんですね。全モ連の職員のほとんどが教官を経験しているんですよ。僕は、これって素晴らしいシステムだと思っている。競艇を運営する人たちが、教え子たる選手に思い入れを持ち、選手と競艇全体に愛情を注ぐ。単に“仕事だから”というだけで競艇に関わる、といったことがありえない業界なのだ。公営競技では、唯一無二の特徴と言えるでしょう。こういうところも、競艇の好きな部分なんだよなあ。ご存知の方も多いでしょうが、競艇学校の訓練は、それはそれは厳しい。生水教官もビッシビシと岡崎をしごいてきたわけです。そこに愛情があったから、こうして絆も生まれる。ピットなどで再会すると、お互い本当に嬉しそうにしているのであります。ほんと、いいなあ、と思いますね。「岡崎? まだまだですよぉ」なんて教官が照れているのも含めて、ね。

2007_0123_01_290  さて、最後に残念なことを書かねばならない。中村亮太が10Rで転覆、負傷により途中帰郷となってしまった。前半2R後、モーターはかなり上昇していたらしく、10R直前には明るい笑顔を見せていたのだが……。悔しすぎる新鋭王座の終幕となってしまったが、リベンジの機会は他のGⅠ、そしてSGにとっておこう。後ろを振り向くな。早くケガを治して水面に帰ってきてくれ。そして、亮太スペシャル旋風を巻き起こすのだ!(PHOTO/中尾茂幸=大峯、市橋、出畑、亮太 その他=黒須田 TEXT/黒須田守)


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本日の水神祭 初日!

 GⅠ初出場の選手も何人かいる今節。「勝てば水神祭!」の選手は、実に16人であります。これは水神祭ラッシュが楽しみですな(あ、GⅠ優勝経験者はいないから、優勝者も!) 。16人中何人が、発祥地の水神様から祝福を受けられるでしょうか。

Cimg2148_1  初日は、まず1名がGⅠ初勝利を達成! 埼玉の谷津幸宏です! 4Rで2号艇からインを獲り、見事な逃げ切り。GⅠ初出場となる谷津、初陣を飾ったわけです。
 水神祭は2走目となる9R終了後。埼玉勢に同期勢も集って、なかなか盛大になりました。でも、谷津、その輪に入っていく足取りがなんだかゆっくり。たしかに、寒いですもんねえ。仲間たちは笑顔あふれておりますが、「本人が嫌がってるんじゃないの?」とその仲間たちが笑うほど、渋々といった感じで登場の谷津でありました。

Cimg2155  といっても、やっぱり水神祭は嬉しい! ボートリフト上で、ワッショイ・スタイルに担ぎ上げられた谷津は、ニコニコと笑いながら、1、2、3でドッボーーーーーン! 水の中でも、谷津はニコニコです。でも、谷津はどうやら泳ぎが苦手なようで、アタフタとボートリフトまで戻ってくると、助け上げられるや否や、リフト上に大の字(笑)。「よかったよかった、溺れなくて(笑)」との声も挙がっておりました。それでも、やっぱり嬉しそうな谷津! とにかく、おめでとうございます! これからの飛躍を楽しみにしておりますぞ!

 さあ、あと何人が水神祭をあげることができるのか。明日からも乞うご期待!(黒須田)

Cimg2162


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若き気合――新鋭王座、初日前半のピット

Cimg2132  SGに出場するようなトップレーサーは、言うまでもなく数多くの大舞台を経験してきているわけで、一節間の戦い方や過ごし方を熟知している選手たちでもある。前検に何をして、初日にはコレをして、2日目からは……そうした計算のもと、闘志を徐々に高めていくわけだ。
 新鋭王座に出場する選手たちも、キャリアが浅いとはいえ、そのあたりに変わりはない。たとえば、初日といえば、レース間には手応えを確かめるための試運転が大ラッシュ状態となるのが常であるが、今日の前半ももちろん、試運転のモーター音が響いていたピットである。SGなどとも、何も変わらない。
 しかし、何かが違う。そう感じられて仕方がなかった。明らかに、SGで見てきたものとは違う空気が、ピットに漂っているように思えたのだ。外の冷気にあたりながらじーっくり考えてみて、その正体は独特の「気合」ではないかと思った。
 SGのピットでも、気合の塊はあちらこちらに漂っている。一般戦だって同じだろう。しかし、この新鋭王座の気合は、実に独特。大舞台に登場するのは初めての選手もいることもあってか、気合が高揚感を伴っているのだ。もちろん、初日前半は今後の戦いに向けての夢も広がっているから、その部分でも昂ぶるものがあるだろう。これも若さの象徴だろう――そんなふうに思えば、この独特の気合はきらきらと輝いて、こちらの目に届いてくる。うん、いいなあ、この雰囲気。

Cimg2129  そこかしこで、情報交換している選手たちを見かけた。写真は、芦澤望、山崎哲司、毒島誠。期も地区も違う3人が、試運転から上がってきて、感触を話し合っているようだった。世代が近接している彼らの間には、仲間意識のようなものも強いのだろう。決して敵に塩を送っているわけではなく、ともに全力でぶつかり合えるよう、情報を隠しこむようなことはしない彼らなのだ。これは、SGでもよく見てきた光景である。
Cimg2130  おっと、別の場所では、江夏満&岡崎恭裕の福岡勢と森永淳&古賀繁輝の佐賀勢、つまりは九州勢が何事かを話し込んでいた。こちらは、つながりの深い面々だ。みな、着々と戦闘態勢を整えているぞ。

2007_0122__317  2レースで、見事なマクリ差しを決めた萬正嗣。レース後、勝利者インタビューを受けて、清々しい表情でピットに現われた。その萬をギューッと抱きしめたのは、森定晃史。おぉ、同期生ですね。萬は新鋭王座初参戦、森定は昨年出場して水神祭もあげている(萬は別のGⅠで水神祭を済ませてます)。彼らにはまだ来年もあるけれども、出る以上は勝ちたい新鋭王座。同じ釜のメシを食った間柄が、こうして気合を高めていく。これも新鋭王座らしい光景と言えるかもしれない。

2007_0122__164「おはようございます!」
 元気な挨拶に、思わず恐縮してしまった(で、写真撮るのを忘れた……)。三井所尊春だ。ドリーム1回乗り、時間はたっぷりとある……なんてことは、関係ない。早い時間から、レースまでの間が残されているからこそ、万全に仕上げるため忙しく過ごす。前半は、一人で作業する姿しか見ていないが、この後はやはり仲間と語らう場面を目撃することになるのだろう。それにしても、三井所の自信に満ち溢れた態度は、本当に気持ちいい。新鋭リーグ3Vは昨年最多、ここではハッキリ格上との自負を抱いているのだろう。いや、先日の唐津周年でも同様だったから、その堂々とした態度にはレーサー魂がこもっている。SG戦線で出会う機会、今後増えそうだなあ。

2007_0122__298  中村亮太が不機嫌だった。2レース、1周バックでは2番手を走りながら、もつれた2マークで不利を受け、一時はシンガリにまで後退してしまったのだ。いつもは僕の顔を見ると、ニコニコと笑いかけてくるのに、目も合わそうとしない亮太。「気持ちを切り替えて!」と声をかけると、ようやくうなずいてみせたのだった。いいぞ、亮太。そういう悔しさを隠そうとしないのも、またレーサー魂のはずだ。そして、彼が今節にどれだけの気合を持ってきたかの証明でもある。後半のリベンジに期待しよう。あ、でも十数分後くらいには、笑顔を見せる亮太がいました。それもまた、亮太らしさだ。(PHOTO/中尾茂幸=萬、三井所、亮太 それ以外=黒須田 TEXT/黒須田守)


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初々しい表情、凛々しい表情――新鋭王座、前検のピット

2007_0122__396  SGの前検と新鋭王座の前検、何が違うかといえば、選手たちが圧倒的に若い、ということに尽きる。というか、それだけと言ってもいい。試運転、スタート練習、展示航走と走り終えると、気になるところのチェック。作業時間が限られているから、どの選手も忙しそう――この空気は、たしかにSGで感じてきたものである。ただただ、そこにいる選手が、実績ではまだまだSGクラスには及ばない、若者であるというだけの違いである。そんななか、岡崎恭裕や古賀繁輝、峰竜太らが整備室内を掃除したりしている。そうか、特に岡崎はドリーム1号艇だから忘れそうになるが、彼らは“新兵”なんだよなあ。全員が若いから、見た目では彼らが新兵だとはわからないんですよ。そのことひとつとっても、このピットのフレッシュさが実感できるというものだ。

2007_0122__368  そんななか、独特の雰囲気を撒き散らしていたのが、東本勝利。飄々とした風貌が印象的で、そして今日は一人でいるところをよく見かけた。新鋭王座といえば、同期の再会というのもひとつのテーマである。何しろ、86期から95期まで、たった10期しか参戦していないのだから、必然的にひとつの期の出場選手は多くなる(新兵期である95期は1人、94期は3人と少数だけど)。したがって、同期の桜たちが仲良さそうにしている場面を頻繁に目にするのが、新鋭王座という場なのだ。そんななか、クールな表情で一人黄昏れていたりもする東本。いやあ、いい味出してます。あ、もちろんいつも一人だったわけではなく、同期と語らっているところも見かけましたよ。

2007_0122__231  そんな東本に目を奪われていると、視界の隅には毒島誠が。彼もまた新兵の一人ではあるが、そんな毒島を報道陣が取り囲んでいた。今期はA1、まさに期待の星。新鋭王座は初出場だが、注目度は高いのである。前節は多摩川の優木まおみ杯を優勝して、ここに乗り込んできた毒島。台風の目になりそうな予感を漂わせている……などといいつつも、報道陣の質問に応える笑顔にはあどけなさも感じられて、おっさんとしてはついつい微笑ましく見入ってしまったりもするのだけれど。ようするに、毒島だけでなく、古賀とか岡崎とか稲田浩二とか峰の初々しい笑顔って、おっさんにとっては羨ましいんですよね、はい。

2007_0122__016  もちろん、真摯で鋭い表情も、あちらこちらで散見される。三井所尊春は、前検航走を終えると、さっそく本体に手をつけた! モーターと格闘している目つきは、迫力すら感じさせるものだった。ドリーム戦出場の彼は、前検は1班。つまり、いちばん最初に前検航走を終える。だというのに、モーターを格納したのは、作業時間終了ギリギリになってから。いったん本体を組み直し終わったあとも、さらにリードバルブを外してチェックしていたのだから、前検作業としては実に入念であった。これがどう奏功するのかは、明日のドリーム戦でチェックしたい。

2007_0122__430  こんなに凛々しい顔だっけ……失礼ながらも、そう感じさせられたのは吉永則雄。去年の新鋭王座で会ったときの印象は、ひょうきんな浪速のアンちゃん、だったんだけど。なんだか、顔つきがシャープになったように思えた、前検日だった。昨年は、どちらかといえば、伏兵的存在だった吉永も、今年は堂々たる主役候補。去年は新鋭王座以降に記念9節を走り、2度の準優出、さらに新鋭リーグでは2Vをあげているのだ。今節は格上であると言ってもいいだろう。そんな自信が表情に現われているのか、いやはや、今日の吉永はカッコ良かった。日を追うごとに、この顔つきがどう変化を見せていくのか、実に楽しみになったぞ。

2007_0122__114  本日の作業終了時刻は午後3時45分。タイムリミットが近づくにつれて、整備室も閑散とし始めた。選手の姿がほとんどなくなり、しかしそんな頃、整備室の奥のプロペラ加工室にポツンと一人、中村亮太の姿があった。今節の選手代表を務める亮太は、今日のところは自分の作業を犠牲にしながらも、忙しそうに動き回っていた。自身の整備については「とりあえず、今日は仕方がないんで、明日やります」、というくらい、選手代表としての務めを果たしていたのだ(試運転などの手応えがそんなに悪くない、ということもあったのでしょう)。その亮太が、時間ギリギリになって、ペラ加工室へ。ん? 亮太スペシャルに手を加えているのか? 加工室を出た亮太、ん? ニコニコしながら近づいてきたぞ。そして、僕に「はい」と何かを手渡した。見てみると、おぉ、プロペラ型のストラップではありませんか。どうやら、僕にくれるらしい。これはこれは、ありがとうございます……むむむっ! Cimg2122 よく見れば、プロペラが亮太スペシャルになっているじゃないか! これはレアものですぜ! 亮太、加工室でこれを作ってたらしいです(笑)。代表としての仕事が一段落ついたから、ちょっとした息抜きを。うむ、この余裕があれば、レースでも力を発揮できるだろう。明日はこのストラップを握り締めつつ、応援しまっせ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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H記者の「新鋭前検を斬る!」

2007_0122__179_1 ちわ~、Hです。前検前の足合わせ(試運転)はドリームメンバーの1班を含む1~5班と、6~9班に分かれて行われます。今日はボートに選手名プレートがなく、「5班2号艇」「8班1号艇」など数字を書き込みながらのパワーチェック。面倒臭い作業ですが、むしろ変な先入観が入らないので正確な診断ができたと思います。
 で、馬鹿によく見えたのが9班1号艇。この選手を照合してみると……な、なんと、エース24号機の大峯豊ではありませんか!! なんとなく嬉しい反面、「まんまじゃ~ん!」と複雑な心境でありました。とりあえず、前半の1~5班のトップ6を東番付、後半のトップ6を西番付にしてアップしておきます。

●独断のモーター番付

      東      西
横綱  森永 淳   大峯 豊
大関  三井所尊春  川上 剛
関脇  中村 尊   松村康太
小結  柳澤 一   木村浩士
前頭  東本勝利   郷原章平
前頭2 中村亮太   古賀繁輝

 大峯をはじめ柳澤、松村など機歴上位選手がやはり確かな足色。特注の22号機・山本修一と20号機・荻野裕介は試運転をしておらず、明日の朝特訓~実戦をしっかりチェックしたいと思います。

 で、ただいま前検タイムの計測結果が届きました。1位は……はあぁぁぁ、やっぱり大峯君!!!! 私の見立てが間違ってなかったというより…誰が見てもわかる怪物クンなのですな。無駄な喧嘩は避けるといたしましょう。

●前検時計トップ10
①大峯 豊  6・49
②林 祐介  6・50
③荻野裕介  6・51
④吉田宗弘  6・52
④松村康太  6・52
⑥石野貴之  6・53
⑦郷原章平  6・54
⑧吉村正明  6・56
⑧長野荘志郎 6・56
⑩松井賢治  6・57
⑩原田篤志  6・57

●ワースト5
①幸田智裕  6・72
②森定晃史  6・71
③福島勇樹  6・69
③松下直也  6・69
③梶野学志  6・69

2007_0122__074  東の横綱に指名した森永は6・58の12位タイ。まずまずでしょう。試運転に顔を見せなかった荻野はトップ3位で怖い存在。逆に山本は6・68でワースト6位タイ……。ちょっと心配な数字ではあります。
 さてさて、明日の予想は上記の番付を最重要ファクターにするつもりです。大峯はエース機で妙味がなさそうなので、やはり勝負は東の横綱・森永になりますかな~。(Photo/中尾茂幸)


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エース24号機は大峯豊がゲット!

2007_0122__023  12時すぎ、選手控え室でモーター抽選が行われました。室内には煙突付きの古風なストーブがあり、大村の“歴史”を感じさせます。でもギッシリ詰め込まれた選手たちは、これから歴史を作る若者ばかり。初々しい笑顔があちこちで弾け、さながら同窓会のよう。抽選に立ち会う選手班長の中村亮太もニコニコ笑っております。
「こりゃ、雑談は静かに!大きい声を出さんよ~に!」
 ほらほら、さっそく競技委員のお叱りが飛びましたよ。と、ガラポン機に目を向けると、「うわ、マジで~!? ビックリした~!!」という奇声が……。声の主は山本修一(写真上)で、目下絶好調の22号機を引き当てたのです。周囲からは「ええな~!」「やったじゃん!!」と祝福の嵐。
「ほら、少し静かにしなさい!!」
 またお叱り。22号機でこの騒ぎなら、複勝率52%のエース24号機を引いたらどんなことになるのでしょう。抽選は怪物機を残したまま淡々と進み、残り少なくなったとき……
「24!」
 この声に一堂の目が集中。しかし、残念ながらモーターではなくボートでありました。引いた君島秀三は「あ~~違う~~!!」と叫んだっきり絶句。で、その直後、大峯豊が回すと……。
2007_0122__053 「24!」
 今度は間違えようもありません。破顔一笑、ガッツポーズの大峯(写真右)。周囲も騒然、「出た~~!」「やったや~ん!!」「うわ~~50パーセント~!!」。でもってボート24の君島は「うひょ~~!」と悶絶。
「おいっ、こら、静かにせいっっっ!!!!!」
 ついに競技委員の雷が落ちましたとさ。一喜一憂、SGとは一味も二味も違う、賑やかで楽しい抽選会でありました。
 勝率上位&急上昇のモーターを引き当てた選手は(シルシは超抜予想)
◎34号機(複勝率トップ、文句なしのエース)…大峯豊
△31号機(同2位、50%あるがやや下降気味)…松井賢治
 44号機(同3位)…柳澤一
 20号機(同4位)…荻野裕介
 29号機(同5位)…木村浩士
▲75号機(同6位、地元記者に評判)…松村康太
○22号機(同7位、周年V機で絶好調)…山本修一
(Photo/中尾茂幸)

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若人たち、大村に到着!

2007_0122__163  気温はどれくらいなんだろう……ひんやりとした空気ながら、ちっとも寒さを感じない、むしろ清々しいくらいに澄み渡った、大村のピットである。午前10時過ぎ、益田啓司を一番乗りに、新鋭王座を争う選手たちが続々と到着。みな、報道陣にも元気一杯に挨拶、どの選手も実に清々しい! ひょっとしたら、大村の清涼感は若者たちの瑞々しさが醸し出しているのかもしれないですね。

2007_0122__030  昨年の新鋭王座、そして笹川賞を経て、すっかり顔見知りになった中村亮太。今節は地元開催ということもあり、堂々の主役候補……いや、主役にならねばいかん男であります。愛車で颯爽と乗りつけた亮太、うむむむむ、笹川賞のときよりずっと男前になっているではありませんか。さすがイケメン選抜に選ばれるだけのことは……などと一人ごちていたら、再会を喜ぶH記者がさっそく近寄って、「亮太! イケメン選抜だけは負けたらあかん!」と妙な激励をしております(笑)。ちょっとの間、談笑タイムとなったのですが、なんか亮太、大人っぽくなったなあ……と感じた次第。もちろん、これは成長と呼ぶべきものでしょう。最後の新鋭王座が地元開催という幸運も生かして、大村のど真ん中を闊歩してほしいものです。

2007_0122__177  地元といえば、亮太とともにたった二人、「SG出場」により新鋭王座出場権を確保した赤坂俊輔も忘れてはなりません。その後、リーグ戦も制してはいますが、混戦模様の今節にあっては、胸を張れる実績である「SG出場」。こちらもまた、主役を張らねばならない男です。愛車で登場した赤坂、おぉ、奥様とお子さんがお見送り。愛する家族に送られて大舞台に臨めるなんて、羨ましいじゃないですか。赤坂も思わず目尻が下がっておりました。ご家族を背負って、渾身のレースを!

2007_0122__109 BOATBoy2月号で対談をしてもらった古賀繁輝と岡崎恭裕も、ハツラツと大村に登場! 古賀は三井所尊春ら佐賀勢と、岡崎は福岡勢と、大村にやって来た。岡崎は、池上カメラマンが「なんか顔つきが変わったなあ」と感心するほど、自信に満ち溢れた表情で競艇場入り。まったく気負いもなく、爽やかな笑顔も見せていた。雰囲気あるなあ。いきなりの大仕事も十分ありそうな、そんな空気を感じずにはいられません。2007_0122__162 一方、古賀のほうは、ちょっと緊張してる?とも見えた。もちろん、身体を硬直させてしまうような類いのものではなく、大舞台を前に武者震いしているような緊張感。「テンパると、悪い結果になりがち」と対談では語っていたが、今のところはそういった緊張感ではないと思います。何にしても、思いがこもった様子は、見ていて気持ちのいいものですね。

2007_0122__100 「渋いなあ……」
 H記者が思わずそう呟いたのは、島田一生。なるほど、どこかいぶし銀を思わせる雰囲気で現われた。ブラウンのタートルネックが絶妙にハマっていて、ベテランといったら大げさに過ぎるけど、若手の域を突き抜けたムードを感じさせている。案外、こういった選手が怖いんじゃないですかね。今回が最後の新鋭王座、まずは水神祭を飾って、弾みをつけたいところ。ピットでの立ち居振る舞いにも注目してみよう。

2007_0122__026  昨年の新鋭王座、とにかく胸を打たれたのは、岡部大輔の戦いぶりだった。詳しくは、昨年の記事をご参照ください。優勝戦を2着に敗れたあとの最高に美しい号泣には、僕も思わずもらい泣きしそうなほどでした。当然、今年はリベンジ! 心から応援したい一人なのですが、いやあ、すっかり貫禄が出てきましたね。その新鋭王座がGⅠ初出場だった岡部は、その後の1年で先輩相手の記念も経験、さらには念願の初優勝も飾っている。プレッシャーに震えていた去年の岡部は、もうどこにもいない! そんな雰囲気でしたね、今日の岡部は。岡部もこれが新鋭卒業の戦い。悔いのない戦いを!

2007_0122__121 個人的に再会が嬉しかったのは、中村尊。実は3年ほど前、とある縁で彼と酒席をともにさせていただいたことがあり(金田諭も一緒でした)、ひそかに注目していた選手なのです。当時は、勝率4点台のB級選手でしたが、いまや立派なA級選手。しかも、スタートの切れは、ここでもトップクラスであります。声をかけて、当時のことを話したら、いやいやいやあ、うれしいなあ、覚えていてくれました。礼儀正しく爽やかな笑顔は、3年前のまんま。今節は、その戦いぶりを一取材者として、注目させてもらいますぞ。まずは水神祭!

2007_0122__0362  最後に、唐津53周年記念・全日本王者決定戦でGⅠ水神祭を立派に果たした峰竜太。到着するなり、「おはようございます!」と元気一杯に挨拶して回る姿は、唐津で見た彼と寸分も変わりません。ほんと、初々しく、そして素敵です! 今節も唐津につづいて最若手としての参戦、しかし唐津でもそうだったように、まったく怯むことなく壮烈なレースを見せてくれるでしょう。記念水神祭という意味では、むしろ先輩だしね! 今回も含めて、まだ5回も新鋭王座に出る権利をもつ95期生ですが、いきなり卒業となったら、これは痛快。そんな快挙を目指して、今節も全力投球を期待します!

 さあ、若人たちの祭典、新鋭王座決定戦、ゴングです! 若々しい走りに魅了される1週間が始まりましたぞ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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発祥の地!

Cimg2115 おはようございます! 取材班、大村競艇場に到着いたしました! 大村といえば、競艇発祥の地。冬晴れに映える水面、そして大村湾、綺麗ですなあ。

というわけで、新鋭王座決定戦、始まります! 本日は選手到着から前検の様子までをリポートいたしますので、どうぞお楽しみに。

それでは、今節もよろしくお願いいたします!


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新鋭王座、始まります!

1月23日から、新鋭王座決定戦、始まります! 今年最初の全国発売ビッグ、GⅠ新鋭王座です! 若者たちの瑞々しい戦い、未来のスーパースターたちを探す一戦ですね。今年は混戦模様ですが、そのなかから力強く抜け出すのは誰か……。

Sany1091 我々取材班は、明日より競艇発祥の地・大村競艇場に入り、前検から優勝戦まで、現地より取材、更新してまいります。今節も頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします! 


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