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ボートレース特集 > 2007賞金王シリーズ
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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速報 夢のようなシリーズ優勝戦!?

 準優10Rは大本命の井口がキッチリ逃げきり、前付けした大嶋との行った行ったで明日の1号艇を確保しました。そしてその結果……と、とんでもない優勝戦の出来上がり!なんと4~6号艇をいわゆる「イン屋」が占拠してしまいました。井口にとっては災難?でも、こんな優勝戦、夢の中でもなかなか見られない。明日はコメントからピットアウトから、瞬きひとつできないぞ~~!!

賞金王シリーズ優勝戦

①井口佳典(三重)
②辻 栄蔵(広島)
③湯川浩司(大阪)
④大嶋一也(愛知)
⑤西島義則(広島)
⑥藤丸光一(福岡)

進入予想??????


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シリーズ準優速報 9Rは1着・湯川、2着・藤丸

9R
①白井英冶(山口)
②湯川浩司(大阪)
③中島孝平(福井)
④中野次郎(東京)
⑤柏野幸二(岡山)
⑥藤丸光一(福岡)
進入156/234

 激しい戦いだった。進入は藤丸と柏野がガリガリ攻め、ちょっと収集が付かないような3対3。枠を捨てて敢然と4カドに引いた湯川が、節イチ級の行き足で一気の絞りまくりを決めた。引き波に呑み込まれた白井は立て直すどころか落水失格。1周2マークから藤丸が百戦錬磨のテクを駆使して2着入線。3連単は300倍近い大穴になった。それにしても、白井……><


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賞金王シリーズ 準優メンバー確定!

る賞金王シリーズの準優18ピットが決定しました! 予選トップで10Rのポールポジションを得たのは前年度賞金王ファイナリスト井口。8Rの「無冠の帝王」白井、9Rの賞金王レーサー辻とともに1号艇を分け合い、優勝戦の白いカポックを目指します。

8R
①辻 栄蔵(広島)
②濱野谷憲吾(東京)
③今井貴士(福岡)
④西島義則(広島)
⑤飯山 泰(神奈川)
⑥新田雄史(三重)

9R
①白井英冶(山口)
②湯川浩司(大阪)
③中島孝平(福井)
④中野次郎(東京)
⑤柏野幸二(岡山)
⑥藤丸光一(福岡)

10R
①井口佳典(三重)
②今坂勝広(静岡)
③大嶋一也(愛知)
④徳増秀樹(静岡)
⑤今村 豊(山口)
⑥森永 淳(佐賀)


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SG優勝戦の矜持――THEピット、賞金王シリーズ6日目②

_u4w8046  先日、取材した“艇王”植木通彦氏は「賞金王シリーズでも優勝したかった」と言っていた。そしてまた、賞金王シリーズは、優勝戦でも10レースに位置されて、自分たちが優勝戦の本番に臨もうとしているあとに展示が控えていることの違和感も大きい……とも話してくれていた。
 そんな言葉がよく実感された午後だった。

 優勝戦の時間帯の関係もあるのだろうが、展示ピットにボートを着けなければならない時間が近づいている8レース前――。
 山口剛はダッシュでペラ小屋へと走っていったが、その時間帯のペラ小屋では、倉谷和信、池田浩二、池田浩二が熱心にペラ調整を続けていた。
 この時間帯において、これだけの数の選手が作業をしているということはSG優勝戦でも珍しい部類に入るだろう。

_u4w7315  また、その少し前の時間帯においては、倉谷が口を真一文字に結んで、俯き加減で歩いている姿を見かけている。
 気合いがみなぎっていることがひと目でわかる表情だった。これまでSG未勝利の倉谷にすれば、ここに懸ける気持ちは強かったはずだし、そのための前付け敢行によって、1号艇に構える同県の後輩・田中信一郎に厳しいレースを強いることになるのだ。
“どこまで行くのか? どこまでやるのか?”
 自分の中で、そうした部分での決意を固めていたのかもしれない。

_u4w7544 さらにはだ。8レースがさらに間近に迫ってきた頃の田中の動きの慌ただしさには驚かされた。
 それまでは、ほぼ一日を通して悠然と過ごしているようで、それ以上は何もやることはない状態になっているのだろうと察せられていたのだ。それなのに突然、まるで何かのアクシデントが起きているのに気づいたように、慌てた様子でボートを水面から引き揚げて、何かのチェックを始める様子を見せたのだ。
 その後、田中は「いけるいける、OK、OK!」と周囲に対して合図も送ってみせていた。
 それでも、そこで田中の動きが落ち着いたわけではなく、モーターからペラを外すと、ペラ小屋へとダッシュしていったのだ。この時間に多少の違和感を覚えた田中が、その調整をしようとしたところが、周囲にはそれが、ことさら異常事態が起きたように見えたということだったのかもしれない。しかし、ここで田中はその調整をやりたかったには違いなく、ペラ小屋の中ではゲージを当てながらの調整をやっていた。
 8レース後、ペラ小屋を出た田中は、再びボートのほうへとダッシュをしていったが、その時点で満足な作業ができていたのかは微妙といえる。8レースでは転覆があり、選手負傷のアナウンスも流されていたため、ボートのところでペラを取り付けた田中は再び、選手控室のほうへと180度ターンして消えていったのだ。住之江のピットは縦長というのか横長というのか、とにかく移動距離が長くなるレイアウトになっているので、田中はここで、50メートル以上の距離を3本ダッシュしたことになるわけなのだ。
「選手代表」の立場であるため仕方ないのだが、1日のなかで、とくに集中したかったはずの時間帯において、こうした事態が起きたことは“想定外”だったに違いない。
 このことが今日の田中の唯一の不安材料になるかとは思われたが……、それでも田中は、心の平静さを失ってはいなかったのだから、強かった!
 このときのペラ調整が、自分自身、満足がいくものになっていたかは別にして、その時点での状態に納得して、レースに臨んでいたということなのだろう。
 賞金王シリーズのピットでも、こうしたドラマが随所に散りばめられていたわけなのだ。

Img_6496  展示。本番進入。そしてレース。
 それぞれの場面においても多くのドラマがあったのは言うまでもない。予想どおりのことだったとはいっても、相当に深い位置からのスタートを余儀なくされながらも田中は、コンマ01のタッチスタートを決めている!
 レース後の会見中にそのスタートタイミングを知らされると、「こんなレース、初めてとちゃうか!?」と、本人も驚きのスタートを切っていたのだ。
 その会見においては、倉谷の前付けによって深い進入(80メートル手前付近)になったことは「想定内」だったと言って、自身5度目のSG戴冠を「嬉しいですねえ!」と素直に喜んだ。
 レースから引き揚げてくるときには拳を前方に突き出すガッツポーズをとっており、ボートを揚げたあとには、“謎の蟹ポーズ(何かのギャグらしい)”も見せていた。
“SGといってもシリーズだから……”というように、変に謙遜するのではなく、そうして喜びをあらわにしてみせた田中信一郎は、やっぱり格好いい男なのである。

Img_6466 「勝者が喜び」をあらわにしてこそ、敗者は敗戦の悔しさを噛みしめられる。
 レース直後、2着の中島孝平に声を掛けてみると、中島は、ほとんど僕の言葉も耳には入ってないかのようだった。
 思い返してみれば、今年のオーシャンカップの準優勝戦で田中と競り合った末に4着となったあとの中島に対して、声を掛けてみたときもそうだった。自分のレースに納得のいかないミスがあったりしたならば、ひたすらそれを悔しがる。
 それが中島という男であり、そうした点にこそ、彼の魅力と強さの秘訣があるはずなのだ。

_mg_0224  SGのなかのSG――とはいえないかもしれないが、賞金王シリーズの優勝戦は、勝者と敗者の感情がこれだけはっきりと分けられる「ひとつの頂点を賭けた戦い」であるのは間違いない。
 ピットにおける選手たちの動きも含めて、「いいSG優勝戦を見せてもらった」。
 それがシリーズ優勝戦に対する素直な感想なのだから、特別な戦いが2つもある賞金王決定戦は、本当に贅沢な大会なのである。

(PHOTO/山田愼二=4枚目&5枚目 + 池上一摩=その他  TEXT/内池久貴)


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速報 シリーズ準優メンバー決定!

 やはり賞金上位が強かった!? 賞金王シリーズの18ピット、準優メンバーが確定しました! なんとなく8Rは近畿、9Rは東海、10Rは瀬戸~山陽というムードなのですが、予選トップの賞金王3V男・田中がこのままシリーズVで憂さを晴らすのか。中島、笠原が逆転するのか。浜名湖チャレカの賞金対決そのままの展開になってきましたね!!

8R
①中島孝平(福井)
②石田政吾(石川)
③吉田拡郎(岡山)
④守田俊介(京都)
⑤福田雅一(香川)
⑥倉谷和信(大阪)

9R
①笠原 亮(静岡)
②菊地孝平(静岡)
③市川哲也(広島)
④池田浩二(愛知)
⑤作間 章(千葉)
⑥横澤剛治(静岡)

10R
①田中信一郎(大阪)
②山口 剛(広島)
③岡本慎治(山口)
④大場 敏(静岡)
⑤平尾崇典(岡山)
⑥森高一真(香川)


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水上のサンタスティック・智也!!

10R 賞金王シリーズ優勝戦

①太田和美(奈良)
②赤岩善生(愛知)
③今村 豊(山口)
④秋山直之(群馬)
⑤山崎智也(群馬)
⑥上瀧和則(佐賀)

2007_1224_r10_0908  私たちの智也がイブの昼下がりに還ってきた。ド派手な<6コースまくり差し>というプレゼントとともに。スランプスランプと言われた今年だが、やっぱりこの男はタダでは終わらない。
 進入は16/23/45の2対2対2。インを奪うほどの勢いで上瀧が攻め、太田が枠を死守したために内2艇は深い。赤岩のポジションは3カドにも近いものだった。下馬評では「節イチの伸びを誇る今村が自力で仕掛ける」と見られていたが、この隊形になっては赤岩も黙っていない。ほぼ同体のスリットからあっという間に半艇身伸びてまくり態勢に入った。
 強攻する赤岩の面倒を見たのは、インの太田だった。きっちり艇を合わせて赤岩をあさっての方向に送り届けてから我が道を行く。今日の太田のレース足は格別だった。まくりに抵抗したというのに、それでも勝ちきれそうな勢いだ。
2007_1224_r10_0953  だが、寄り道したイン選手を勝たせるほど甘いメンバーではない。秋山を除く5選手が制した通算SGはなんと19V!! 賞金王ファイナルをはるかに凌ぐほどの面子なのだ。とんでもない高い位置から、黄色いカポックが飛んできた。太田の度肝を抜くアウトコースからの決め撃ちまくり差し。
「逃げられたと思ったけど、見えないところから智也が出てきた」(太田)
 少し時間を戻し、智也の姿に目を向けてみよう。アウトコースの智也のスタートはコンマ11。赤岩と同タイムだ。すぐ内の同僚・秋山が少し凹んでいたので、智也には絞りまくりという戦法もあった。が、智也は内の動向には興味がないかのように、艇を遊ばせている。やがて、内水域がもつれはじめた。大回りで艇を流していた智也のスピードと舳先が一変する。ボクシングの右フックのような航跡だ。超鋭角な割り差し。これでは太田からは見えないし、見えてもどうにもならない。あっという間に突き抜ける。
2007_1224_r10_0969  が、パワーは太田が断然上だ。すぐに智也の艇尾に取りつき、1周2マークで渾身の差しを放つ。本当に、凄まじいパワーだ。入った、と思った。ここで智也は第2の秘術を施す。太田の艇が内フトコロに突き刺さる直前に、ハンドルをキュッと内に絞った。わずかに接触し、たまらず減速する太田。何気ないテクに見えるが、1秒早ければ空振りに終わるし、もう1秒遅ければ深刻なアクシデントもありえる斜行になる。これしかない!という絶妙なタイミングでの揺さぶりであり、この高等テクでやっと大勢が決した。
 6コースからの勝ち方を熟知した明晰な頭脳、内の艇の動向を焦らずに見届ける冷徹な判断力、中堅パワーで怪物級のパワーを完封する超高等テクニック……智也は智也にしか持ち得ない天賦の才をすべて魅せて、1年半ぶり通算5度目となるSG優勝のゴールを通過した。クリスマスイブの、6コースまくり差し復活V。ちょっと悔しくなるほどに、できすぎなストーリーだ。
2007_1224_r10_0929  今夜、この天才レーサーにはサンタなんかいらない。智也自身が我々にとってのサンタクロースだったのだから。智也、お帰りなさい。そして、素晴らしいレースをありがとう!(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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風が吹いた――賞金王シリーズ、優勝戦のピット

Img_2488  山崎智也が、ウィニングランをせずに帰ってきた。10R賞金王シリーズ優勝戦、すなわち、レース後には11Rのスタート展示が始まる。ウィニングランをしている時間はない。――これが賞金王シリーズの現実。他の5選手と一緒にピットに帰還した智也を見て、ちょっとせつなくなってしまった。豪華なメンバーによる、素晴らしい戦い、SG優勝戦にふさわしいレースだったというのに……。
 だが、それはこちらの勝手な感覚にすぎない。智也の顔は晴れ晴れとして、きらきらと輝いていた。出迎えた江口晃生や村田修次も、嬉しそうにバンザイをし、智也を祝福した。勝負師たちにとっては、レースの背景も環境も関係ない。SGタイトルを懸けた戦いに勝利したことは、彼らを興奮させるものなのだ。SG優勝者のまわりにやさしく吹く幸福の風は、たしかにそこに流れていた。

 レース前は、リラックスしている様子だった。村田修次のアドバイスでペラを確定させたあとは、やることはすべてやったのだとばかりに、自分の世界を作っていた。優勝した去年の笹川賞や、あるいは昨年の数々のSGに比べると、気負いはずっと少ないようにも思えた。「最悪の1年」。レース後の会見で、智也は07年をそう表現している。SGはもちろんGⅠ優勝もなく、賞金王決定戦からも漏れた。レースではアシが思うように仕上がらないことが多く、苦戦を強いられ続けた。そんな苦悩の日々は、もしかしたら智也の肩から力を抜いていったのではないか。決定戦に出られなかった時点で、智也の目は来年のリベンジに向いていたに違いない。そんななかで、来年へのステップとしては最高の場面に遭遇した。そこで、改めて力んでしまったり、我を見失うような智也ではあるまい。

Img_2448  ウィニングランはなくても、表彰式や記者会見などの、SG優勝者に課されるルーティンはある。レース後は、江口や村田らと喜びを分かち合うと、右へ左へと風のように駆けずり回って、関係者の祝福の声にも軽く会釈を返すことしかできずに、気がつくと救助艇に乗っかって、表彰式へと向かっていった。その間じゅう、智也の顔には微笑みが浮かんでいた。ウィンド・ウィズ・スマイル。やっぱり絵になる男だ! そう思った。
 会見では、声を弾ませることはなく、しかし嬉しそうに微笑みながら、受け答えをしていた。……と、智也がにっこにこになって立ち上がった。「すいません! 時間がないんで、これくらいでいいですか?」。恐縮しつつ、笑顔で報道陣に頭を下げる。にこにこ顔の智也にそう言われて、「ダメ~!」などと言える者などいない。最後にひとつだけ質問に答え、走って会見場を飛び出した智也は、その5分後にはもう、着替えを終えて、やっぱり風のように走って、競艇場を後にしたのだった。
 おめでとう、智也! 来年は再び、旋風を巻き起こせ! そして決定戦のピットで会おう!

Img_2341  敗れた5人のなかで、もっとも印象に残ったのは、赤岩善生だ。レースを作ったのは、彼だ。1マークでマクったところに、智也のための差し場ができた。レースを有機的に動かしたのは、紛れもなく、赤岩善生なのだ。
 だが、そんな事実、言葉は慰めにもならない。ピットに戻ってきた赤岩は、ぐっと歯をくいしばって、悔恨を噛み締めていた。出迎えた仲間の輪にいたときは、苦笑混じりの笑みも見せていたけれども、着替えるために輪から離れると、瞬時に顔がこわばり、歯をさらに深く噛み締めていた。額の汗を手のひらでぬぐうと、さらに悔恨が深く表われる。まるで、仮面を取り去って本音という素顔をさらけ出したかのようだった。「クソッ」、実際にそうは言っていなかったけれども、心の声はそういうものに違いなかった。
 男・赤岩。敗れた者には失礼な言い方かもしれないが、悔恨にまみれ、一人耐える男は本当にカッコいい。赤岩のような男こそ、競艇の誇り、である。
Img_2325  サバサバしているように見えた秋山直之、太田和美の姿にも、感じるものはあった。秋山は、SG初優出の舞台で、スーパースターの先輩が全速でターンマークに突っ込んでいくのをもっとも間近で見ていた。ピットに戻ってくれば、その先輩が歓喜に包まれているのを目の当たりにする。それを、サバサバとして見ているのは……おそらく、悔しさをひた隠しにしていたということだと思う。太田も、1マークで差されたあと、2マークでは渾身の差しを放っている。しかし、届かなかった。渾身が報われなかったことほど、悔しいことはない。だというのに、穏やかな表情でいられるのは……喜びも悲しみも数多く知っている、すなわち実力者だからこその、悔しさの表現だ。

Img_2330  上瀧和則は、ピットに戻ってきたときには、顔色を失い、強い表現をすることはなかったけれども、悔しさをあらわにしていた。今村豊も、レースの合間に見せる元気一杯、陽気100%の姿ではなく、ただただ腹の底に悔恨を溜め込んでいる様子で、淡々と片付けの作業を行なっていた。
 だが、この二人の切り替え方はさすがだ。モーター返納のために整備室に向かった上瀧と今村は、すでに笑顔でレースを振り返っていたのである。それは、悔しさを笑顔にすり替えたとか、そういう類いのものではなかった。まさに、百戦錬磨の男だからできる芸当であろう。
 先に返納作業を終えた今村が、控室へと戻っていく。選手班長でもある上瀧は、整備室に残る。
Img_2288 「今村さーん!」
 上瀧がピットじゅうに響き渡る大声で叫ぶ。今村が振り向く。
「また来年! バイバーイ!」
 今村が、上瀧に応えて笑顔で右手をあげた。
 そのとき、ピットには爽やかな風が吹いたような気がした。男っぽい匂いのする風ではあったけれど。(PHOTO/山田愼二 TEXT/黒須田守)


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皆、聖戦士――賞金王シリーズ、最終日前半のピット

 言うまでもなく、今節は07年SG最終戦。最終日の今日は、SGの戦い納めである。優勝戦に出る者たちは、最高の舞台でラストバトルを戦うことができる。一方、優勝戦に残れなかったものは、悔しさだけを胸に福岡を去らねばならない。しかし、彼らもこの舞台を全力で駆け抜けたのだ。例年よりは暖かいとはいえ、寒風のなかで作業にいそしみ、機力向上をはかって走り回り、栄光を掴むため水面に魂を投影した。優勝戦メンバーはもちろん偉大だが、それ以外の者たちもまた美しい。

2007_1219_0314  今年、競艇史上初の7節連続優勝を成し遂げ、11月には児島で悲願のGⅠ制覇も果たした前本泰和。一気にSGまで……と意気込んで福岡に乗り込んできたはずだったが、2日目の転覆も響いて、予選突破もならなかった。今節の前本で印象的だったのは、ほとんどの時間を整備室内ペラ叩き所“ペラの大奥”で過ごしていたようだったことだ。成績的には不完全燃焼でも、こつこつとペラを仕上げて勝負に挑んでいく。こうした不断の努力が、艇界新記録というかたちで前本に勲章を与えた、そう思わざるをえない。
2007_1219_1427  こつこつと整備していくといえば、渡邉英児も忘れるわけにはいかない。今年は、SGのピットで“英児スタイル”を何度も何度も見かけたものだ。英児スタイルとは、整備室にこもってひたすらモーター整備を続けるという、見ていると頭が下がるしかない、彼の調整スタイルである。もちろん、今節も英児は英児スタイルを貫いていた。努力実らず、機力は仕上がり切らなかったけれども、前検のときには相当厳しく見えたアシ色が、しっかり戦えるところまでパワーアップされていたのだから、その手腕にも唸らされるというものだ。英児は、ピットで会うと、陽気に挨拶をしてくれる好人物でもあって、いつも癒されてきた。今朝も挨拶をすると快活に返してきた英児には、来年もSGで暴れてほしい!
2007_1219_1151  這いまくってしまった今節、それでも烏野賢太のたたずまいには風格があった。決して心乱すことなく、しかし闘志を衰えさせることもなく、ウンともスンとも言ってくれないモーターと必死に格闘を続けてきた。歩幅の狭い歩き方でピットを移動している烏野は、どんなに混雑している時間帯でも、非常に目立つ。これこぞが、体中から漂う、積み上げてきた実績と自信であろう。1R、今節最終戦にようやく1着が出た。上瀧和則が出迎えて、笑顔で祝福していたが、烏野はヘルメットの奥で笑いながらも、上気したりはしゃいだりせず、泰然と振舞っていたのだった。そんな姿には、ひたすら尊敬、である。

2007_1220_1138  笠原亮が、悔しそうに渋面を作って、目配せをしてきた。こちらも、渋面を返す。妨害失格にフライング。心晴れない一節だった。視線が下を向いても、仕方がない一節だった。しかし……笠原は今日、前を向いていた。「悪いことは全部やったから」。その口調には、悔恨は当然混じっていたけれども、すでに気持ちの切り替えが済んだかのような力強さがあった。
「空回り。いつも空回りばっかり。今年は優勝7回して、総理杯に出られたのに、フライングでパーにしてしまったし。わかってたんですよ、フライングしたらF休みになっちゃうのは」
 笠原にとって、これは単に「F休みでSGを棒に振ってしまった」というだけのものではない。今年前期にA2落ちを喫し、悔しさの中で笠原は「来年の総理杯出場」を目標にした。記念に出られなくても、SGに出られなくても、優勝回数を重ねていけば権利が手に入る総理杯。いちど挫折を経験した彼は、それを自分に課すことで、モチベーションを高めていたのだ。そして、その目標は達成された。思えば、笠原をスターダムに押し上げたSGこそ、総理大臣杯(05年)。笠原にとって、来年の総理杯は思い入れが深い大事なSGだったのだ。
「でも、勉強になりましたよ。勝ちたい勝ちたいばっかりで、すぐに焦ってしまう自分というものを認識しましたから。そういうのをなくしていかなければいけない」
 自己を認識する。それがどれだけ難しく、そしてどれだけ大切なことか。今節、笠原はもがく毎日のなかで、それを成し遂げた。僕は、そんな笠原は素晴らしいと思う。SG制覇に匹敵するような力を得たということもできるはずだ。それに、フライングしたら総理杯がF休みとわかっていたって勝負を降りない笠原は、最高級に称えられるべき勝負師である。そこでSを控えるような笠原のわけがないし、そんな笠原が僕は大好きだ。
「来年も頑張りますよ!」
 そう言い切った笠原と別れたのは、1R終了後。4R、笠原は強烈なツケマイで今節ファイナルランを勝利で飾った! 来年どころか、その数十分後に、笠原は「頑張った」のだ。来年の笠原亮、さらに強くなった笠原亮を楽しみにさせてもらおう。

2007_1219_0559_2   まるで優勝戦メンバーを脇役のように扱っているようだが、もちろんそうではない。彼らは今朝のピットで、きらきらと輝きを見せていた。朝の優出インタビュー後、真っ先にピットに飛び出したのは秋山直之。SG初優出の気負いもなく、自然体で着々と準備を進めている。試運転に出たのも、彼が最初だ。上瀧和則は、比較的ゆっくりとしているようだったが、エンジン吊りで顔を見せるときには機嫌の良さそうな表情を見せていた。2007_1219_0924 また、赤岩善生は同期の坪井康晴と、柔らかい表情で会話を交わしていて、こちらも気分上々の様子。目元に微笑が浮かんでもいたから、最高のメンタリティを作り上げているように思えた。元気マンマンなのは、やっぱり今村豊。川﨑智幸と談笑して、大声をあげているあたりは、まったくいつも通りのミスター競艇だ。一方、太田和美はほとんど姿を見かけることがなかった。僕がピットを後にしてからは、作業などに励んでいるはずだが、動き出しはメンバーのなかでいちばん遅かったのではないだろうか。余裕、ということだと思う。
2007_1219_0480  そして、気になる山崎智也だ。秋山の次くらいに動き出しの早かった智也は、柔和な表情が崩れることがなかった。江口晃生が、悪戯っ子のようにメンチを切りながら近づいていくと、智也はニコニコと笑いかけて、江口もすぐに最高の笑顔になった。だはは、仲良し上州軍団である。もちろん、腹の底には気合がたぷたぷに溜められているのは間違いなく、優勝戦直前の表情が実に楽しみになった。

 さあ、07年SGファイナル決戦が迫ってきた。優勝戦に乗る者も乗らない者も、幸あれ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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SG19Vの風格――賞金王シリーズ、5日目後半のピット

2007_1222_0213 「新聞などでも、原田幸哉のことばっかり書いてて、誰も『連覇』って書いてなかったから、意地でも!絶対に優勝戦に乗ってやるつもりでしたね!」
 先ほど、記者席に戻ってきてさっそく、自分の作ったBOATBoyを確認してみたが、うがぁぁぁっ、僕も書いてなかった……。赤岩善生、申し訳ない! そう、あなたは賞金王シリーズのディフェンディングチャンピオンでした。もちろんわかってはいたのだけれど、なんとなく見過ごしてしまっていたようだ。
 さすが男・赤岩。こうしたクソ面白くもない出来事も、しっかり自分のパワーにして、2年連続の優出を果たした。会見の最後に、ニヤリと笑いながら、8割マジ2割冗談くらいの感じで言った冒頭の言葉は、男っぽい赤岩らしいものだったと思う。いうまでもなく、もくろみ通りに優出を果たしたことへの喜びもあったから、その言葉を口にした部分もあっただろう。この雰囲気、間違いなく去年の住之江のときと似ているぞ。
 8R、赤岩善生1着。優勝戦、2号艇。

2007_1222_0247  男っぽい男といえば、上瀧和則も優出を果たした。ピットに戻ってきた上瀧は、不思議なくらいに笑顔がなく、ムスッとしているようにさえ見えたものだったが、それもまた男っぽい仕草ではあった。上瀧が笑うのは、勝ったとき。そして大敗を喫したとき。前者は快哉の笑いで、後者はやるせなさも感じさせる笑いという違いはあるが、それが勝負師の笑いというものだろう。
 上瀧が優出を決めたときはまだ、枠順は確定していなかった。しかし……。
「外枠になるんで、レースは面白くなるでしょう」
 会見で、上瀧はそう締めて席を立った。結果的に6号艇になったが、言うまでもなく「動く」ということである。単純に言えば、前付け宣言をした、ということになるのだろうが、この言葉の意味は深い。もっとも大事なことは、上瀧は自身の位置づけを認識し、それがどうレースの流れを動かすかを自覚しているということである。だから、上瀧和則という男は素晴らしいのだ。
 9R、上瀧和則2着。優勝戦、6号艇。

2007_1220_1157  その上瀧が、「やったーーーーっ!」と大声で叫んだのが、10R後のことである。今村豊がピットに帰ってくると、まるで自分のことのように全身で喜んでみせたのだから、こちらまで嬉しくなってしまった。出走メンバーに九州勢はいないのだから、エンジン吊りに出てこなかったとしても、誰にも文句は言われない(選手班長だし)。それなのに、わざわざボートリフトに足を運んだのは、それが班長の役割だとわかっているのだろうし(上瀧は必ず出てきてますから)、そして真っ先に今村に駆け寄ったのは、何よりも大先輩の壮挙に興奮したからに違いない。
 自身の優出ではそれほど喜びをあらわにしていなかった上瀧を、そこまで喜ばせた今村豊は、上瀧ほどは喜んでいるふうもなく、むしろ淡々としているように見えた。もちろん、嬉しいには決まっているのだが、このたたずまいがベテランの風格といったところか。8Rのエンジン吊りの際、木村光宏が戻ってくるのを待つ間、安田政彦が今村の肩を揉み、白石健が左手をマッサージしているのを目撃している。安田はなんだか嬉しそうに揉み揉みしていたし、シラケンは偉大なるミスター競艇に触れるのを喜んでいるようにも見えていた。つまり、ここにもベテランの風格が見えていたわけである。正直、そのシーンを見て僕は、今村が10Rに勝つような気がしたものだった。
「1号艇じゃないのっ!?」
 会見場に姿をあらわした今村は、開口一番そう言ったのだが、8R9Rで自分より内の艇番が勝っているのだから、わかってたでしょ(笑)。ようするに、おどけてみせたわけだが、このあたりの余裕もまた、さすがのミスター競艇である。やっぱり、この人は我らが誇りだ。艇界が胸を張って誇れるスーパースターだ。
 10R、今村豊1着。優勝戦、3号艇。

2007_1220_1205  今村と同様、思ったより喜びを爆発させていなかったのが、山崎智也だ。ピットに戻ってきたときには、笑顔も少なかった。2着に敗れたのだから当然……というのは、智也には当てはまらない。過去に何度か書いたことがあるけれども、敗れたときほど、まるで悔しさをひた隠すかのように、笑顔になることが多いのが智也だからだ。もちろんそれが、心からの笑みだとは思っていない。
 2着で優出、ある意味、それはもっとも智也を笑顔にするシチュエーションではないかと、僕は思っていた。しかし、智也はあくまでクールだった。ごくごく普通の顔で、エンジン吊り→ボート洗浄と作業をしていく智也は、だからこそちょっと特別なたたずまいに見えた。
 会見でも、特に強い言葉を言ったわけではなかった。ただ、少しだけ笑みを浮かべたのは、進入について聞かれたときだ。
「当然行くんでしょうけど……(ニヤリ)」
 言うまでもなく、1つ外の枠番に入る“レースを面白くする”人のことだ。その笑みは、まるでそのシチュエーションを楽しんでいるかのような笑みで、やっぱり特別な雰囲気、である。ちなみに、智也は「(上瀧に)ついていきたいですね」と言っている。進入から注目するべきだ。
 10R、山崎智也2着。優勝戦、5号艇。

2007_1222_0079  それぞれに風格を漂わせている優出者のなかで、この男の放っている空気というのも、さすがの賞金王男だと思わされた。太田和美だ。なんというのだろう。とにかく、雰囲気が柔らかくて、存在そのものがほかほかと温かい。余裕もあり、しかしほどよい気合もあって緩んだところはなく、会見での口調はハキハキと丁寧でわかりやすく、そして笑顔が眩しい。決して、松井繁や上瀧などが時に見せる強烈なものではないが、太田からも独特なオーラが発散されているのを改めて確認した次第だ。
「枠は主張したいですね」
 自身のレースを終えた時点では、まだ枠番は確定していない。自分より予選順位が上の田村隆信が次のレースに控えていたから、白のカポックか黒のカポックであることは間違いなくても、「枠を主張」は厳密な意味ではない。ただし、準優で自分の2着を走ったのが“レースを面白くする”男であることも、意識していたのだろう。そして……結果的に、太田が手にしたのは白いカポック。この場合の「枠主張」は、普通であれば「どんなに深くなっても、イン死守」という意味にもなる。だが、きっと太田はそんなふうに肩肘張るようなことはない。自然体で、肩の力を抜いて、あくまで自分のスタイルを守りながら、気がつけばインに入っているだろう。太田のそんなキャラクターに唸るしかなかった。
 9R、太田和美1着。優勝戦、1号艇。

2007_1222_0495  準優が終わってみれば、シリーズ優勝戦は決定戦並の豪華なメンバーとなった。太田和美4冠、赤岩善生1冠、今村豊6冠、山崎智也4冠、上瀧和則4冠。全員でSG19Vという、重厚かつ強烈なメンツでシリーズVを争うのだ。
 そんななか、唯一の無冠が、秋山直之である。これが、SG初優出。猛獣のオリに放り込まれたようなものである。真ん中の枠番だからなおさら、そんなイメージが浮かんでしまう。秋山の中性的なキャラもあわせて考えると、ますますそんな思いが増幅する。
 しかし、会見での秋山は男っぽくもあった。
「嬉しい気持ちはあるが、最近はさんざん悪い成績なので、悪いときの気持ちもわかっている」
 この言葉の意味については、あれこれ考えてみたが、もちろん「舞い上がらないようにしたい」という部分につながるのだろうけど、一方で、これは秋山の意地を示しているのではないかとも思った。思うように成績を伸ばすことができず、苦悩の日々を送ったこともあっただろう。同期や後輩の活躍に、嬉しい思いもありながら、悔しさを噛み締めたこともあっただろう。それがあったから、今日の初優出がある。その思いを明日の水面に叩きつけようという意志表明ではないか。
 ……などと書いてみて、たぶん考えすぎだと思うのだけれど、そう思いたくなるくらい、秋山の口調には力強さがあったのである。ひとつ外の枠が、同県の先輩でもあるスーパースター。秋山はやっと、デビュー時に憧れていた先輩を打ち倒すチャンスを得たのである。
 8R、秋山直之2着。優勝戦、4号艇。

2007_1222_0087  最後に。10Rで、予選1位だった田村隆信が敗退した。決定戦も含めて福岡に巻き起こすはずだった銀河系旋風は、いったん挫折してしまったことになる。
 11R終了後に決定戦の優勝戦出場確定者の会見があり、終わってピットに戻るとすでに12Rの締め切り10分前くらい。そんな時間帯だというのに、ピットは「カーンカーン」という音を大きく響かせていた。田村が、ペラの森でペラを叩いていたのだ。黙々と、力強く。田村隆信は、本当に男っぽいヤツだと思った。カッコ良かった。銀河系軍団の強さは、たぶんこんなところにもある。(PHOTO/ TEXT/黒須田守)


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速報④シリーズ優勝戦メンバー

 賞金王シリーズの優出メンバー&枠番が確定しました! 1号艇は浪花の怪物クン太田和美。さらに赤岩、今村、山崎、上瀧と銘柄級SGウイナーが揃い、初優出の秋山が新鮮な彩を添えるという豪華&個性的な顔ぶれに。今から楽しみです!

 明日の10R
 賞金王シリーズ優勝戦

①太田和美(奈良)
②赤岩善生(愛知)
③今村 豊(山口)
④秋山直之(群馬)
⑤山崎智也(群馬)
⑥上瀧和則(佐賀)


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速報③10Rは今村&智也!

10R
①田村隆信(徳島)
②江口晃生(群馬)
③今村 豊(山口)1着
④重成一人(香川)

⑤山崎智也(群馬)2着
⑥堤  昇(静岡)

 進入は123/456。スリットはほぼ横一線のきれいな隊形でしたが、わずかに覗いていた程度の今村がスローなのに伸びる伸びる。これに江口も田村も抵抗して1マークは混戦模様に。なんとか今村が田村の飛び付きを交わしましたが、流れるのは必定。ダッシュ勢の重成と智也が割り差して、あわや4=5かという態勢に見えました。が、そこからの今村の伸び返しが凄かった。グングン伸びて2マークを先取りして優出確定。2着は智也が重成を冷静に捌ききって6番目の椅子をゲットしました。
★H記者の短評/やはり今村のスリットからの行き足は凄い。横澤が消えた今、シリーズでは無敵、賞金王組が相手でもトップ級の伸びだろう。その分、レース足はやや甘いがサイドの掛かりはしっかりしていて明日も自力で攻めきれるパワーといえるだろう。智也はテクに依るところも大だが、乗りやすさがあってバランスのとれた足。中堅上位はある。が、赤岩・太田・今村とはかなりの差がある。

 さてさて、今日は引き続きトライアル勝負駆けの経緯と結果もお伝えしていきます。


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速報②9Rは太田&上瀧!

9R
①太田和美(奈良)1着
②横澤剛治(静岡)
③佐藤大介(愛知)
④山本隆幸(兵庫)

⑤上瀧和則(佐賀)2着
⑥川﨑智幸(岡山)

 進入は153/246。4カドの横澤がスリットから気持ちよく伸びてまくり態勢に入りましたが、強烈に伸び返した太田まで呑み込めずに万事休す。その間隙を縫って差した上瀧がバックで先頭に。後手を踏んだ太田でしたが、2マークで上瀧、佐藤を回してからの二番差しが見事に突き刺さり優出を決めました。上瀧も危なげなく2着。なお、1周1マークで山本が転覆しています。
★H記者の短評/今朝~昼特訓の太田の気配が怪物級?と思っていたら案の定、実戦でも素晴らしい行き足とレース足を披露した。前検から上位級の評価ではあったが、さらにパワーアップして赤岩とも差のない足。これは怖い! 上瀧の足は日替わりのムラがあるが今日のサイドの掛かりは抜群。事故艇がなければ1着もありえたはずで、出足回り足を中心に上位級だ。ただ、明日はどうなるか?この選手だけは予断を許さない。


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速報①8Rは赤岩&秋山!

 本日のシリーズ準優は、レース後の速報で経過&結果をお伝えします。

8R
秋山直之(群馬)2着
赤岩善生(愛知)1着
③木村光宏(香川)
④吉田弘文(福岡)
⑤村田修次(東京)
⑥原田幸哉(愛知)

 まず緒戦8Rは赤岩善生が2コースから激辛の差しで文句なしの完勝。インから粘った秋山直之がきっちりと2番手を取りきって優出を決めました。なお、6号艇の原田幸哉は道中で引き波に乗ってバランスを崩し転覆しています。
★H記者の短評/赤岩の仕上がりは磐石で、強力な出足を武器に横澤・今村とシリーズの節イチを争う足。昨日あたりから伸びも付いたのが心強い。秋山は出足回り足を中心に上位の下あたりの仕上がりだが、赤岩とは差がある。


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特別な場面――賞金王シリーズ、5日目前半のピット

2007_1220_1411  驚いた。気になる山崎智也が、整備室にボートを運び込んで、本体の調整をしていたのだ。
 驚いた理由は、これしかない。智也は普段、ペラ調整を中心に作業をしているからだ。本体をいじるときというのは、よほどエンジンが出ていないとき。何よりもペラで機力を引き出そうというタイプであり、だから整備室で姿を見ることはほとんどない。SGではいつこんな姿を見たかと記憶を遡っても思い出せない、それくらい珍しいことなのである。その智也が、今日は朝から整備室にこもっていた。驚くしかないではないか。
 今日になって整備室に入ったのは、準優に本気になった、からにほかないだろう。決定戦組に混じって、じっくりモーターと向き合う智也は、真剣に優勝を狙いだしたのだ。これが実るか実らないかは神のみぞ知るところだが、この気合は買いであろう。
  賞金王シリーズは、決定戦の前座と捉えられることもあって、それは仕方ない部分もある。だが、前座といってもただの前座ではない。世界一レベルが高くて過激な、輝かしい前座なのである。今日の智也を見れば、そう思うしかない。

2007_1219_0341  こうした、特別なシーンというのを、前半のピットではいくつか見たような気がする。たとえば、吉田弘文はペラの森でペラ叩きに励んでいたが、ここに何度も近寄って、アドバイスを送っていたのが瓜生正義。いや、福岡同士、しかも今節たった二人の地元戦士、決定戦とシリーズに分かれているとはいえ、一緒にいて情報を交換し合うのは不思議なことでも何でもない。だが、ではこの2人の組み合わせを今節何回見たかといえば、それほど多くはなかったのだ。もちろん、ファイナル進出がほぼ絶望になって、瓜生に余裕が生まれているということではあるまい。実際、瓜生は瓜生で、自身の作業を懸命に続けているのだ。しかしその一方で、吉田は準優という重大な一戦に臨む。そのためにできることは何でもやる姿勢だろうし、その“できること”のひとつが瓜生と強力タッグを組むということではなかったのか。吉田にとって、もっとも心強い思いを自身の胸に植えつけられる“できること”が、強い先輩と同じ空気を共有することだったのかもしれない。
2007_1219_0851  白石健と服部幸男、という不思議すぎる組み合わせも目撃している。いったい二人にどんな接点があったのか……いや、今節、同じ場所で戦っていることがすでに接点には違いないが、それでもあまりに異色のコンビではないか。といっても、白石は偉大な先輩にひたすら恐縮している感じで、そんなシラケンに優しい視線を送っている服部、という構図ではあった。決定戦の緊張感のなか、穏やかで平和な視線をたたえられる服部にも感嘆させられるが、そんな慈愛に満ちたまなざしを感じてか、シラケンが昨日のつらそうな表情をどこにも感じさせない顔つきをしていたのも印象的だった。強くて優しい先輩たちとふれあうことで、シラケンは立ち直ることができたと思う。あと2日、福岡の水面にシラケンサンバが鳴り響くぞ。
2007_1219_0971  で、勝手に特別なシーンだと大喜びしてしまったのが、山本浩次の最高の笑顔。優勝戦でも敗者戦でも、勝負駆けでも予選突破が絶望的になっていても、どんなときでも淡々としている浩次が、同期の都築正治と並んで歩きながら、にっこにこの笑顔を見せていたのだ。当たり前だけど、そりゃあ浩次だって笑う。鉄面皮ではないのだ。控室や宿舎ではもっと笑っている可能性だってある。だが、ピットでは本当に、笑顔を見ることが少ないのだ。同期生の野中文恵さんも「レース場で笑ってるのを見ることが少ない」と証言しているのだから、ピットではそうやって過ごすのが浩次のスタイルなのだろう。だから、浩次が笑っていると、わけもなく嬉しくなるのである。にっこにこの浩次も、淡々とした浩次と同様に、魅力的だ。それにしても、都築ってのは、同期のなかの精神的支柱になっているのだろうか。今節もペラの森で、つきっきりで田中信一郎を見守る姿を見たりしている。こういう存在が、69期をさらに強くしているのかもしれない。

2007_1219_0798  特別なシーンでも何でもないけど、最後に記しておきたいのは今村豊だ。1Rのエンジン吊りに出てきて、寺田千恵の到着を待つ間、森秋光の頭をパチンと叩いていた。秋光はむしろ嬉しそうに笑っていて、つまりじゃれ合っていたのである。今村は、まるで興奮しているかのように、さらに秋光の耳元で何かをまくしたてて、秋光の笑顔はどんどんと深くなっていく。そう、特別なシーンどころか、いつもの今村さんだ、これは。絶好調で臨む準優勝戦、優勝の二文字も現実的に見えるようになってきたぞ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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勝負師のプライドを見せるのは誰だ!? 4日目

 シリーズは予選が終わって準優に突入します。まずは、昨日の番付上位選手の動向をお伝えしておきましょう。

       東      西     張出
横綱  横澤剛治  赤岩善生  今村豊
大関  山本隆幸  重成一人  鎌田義
関脇  田村隆信  坪井康晴  上瀧和則
小結  木村光宏  太田和美
前頭1 山口剛   渡邉英児
前頭2 白石健   山崎智也
前頭3 金子良昭  前本泰和

2007_1222_0124  東西横綱の横澤剛治(2着)赤岩善生(1着)が今日もしっかり連対してパワーの違いを見せつけました。逆に4着5着と苦戦したのが今村豊。ただ、これは展開に不利があっただけで、パワーにはまったく翳りはありません。スリットからの行き足は横澤と並んでトップ級です。ご心配なく。
 山本隆幸は好バランスで2着向きの足。重成一人は2走連続でペラを交換しており(2度目は戻したか)何かしら迷いがあったかも。結果、5着・転覆と最悪のリズムで予選を終えました。なんとか予選は突破しましたが、転覆の影響があるかどうか明日は要チェックです。
 鎌田義は明らかにパワーダウンしてましたね。2着勝負駆けで2番手から4着までずり下がってしまいました。チルト0度の影響下、調整ミスか。残念!田村隆信は安定した走りで1・3着。赤岩に似たバランス型でもうひとつ突出した特長が欲しいところですが、重成に代わって大関昇進です。

 上位のパワー診断はここまで。次に準優選手の独断パワー評価です。

8R
①秋山直之(群馬)A↑
②赤岩善生(愛知)S→
③木村光宏(香川)A→
④吉田弘文(福岡)A→
⑤村田修次(東京)B→
⑥原田幸哉(愛知)B→

9R
①太田和美(奈良)A→
②横澤剛治(静岡)S→
③佐藤大介(愛知)A↑
④山本隆幸(兵庫)A→
⑤上瀧和則(佐賀)A→
⑥川﨑智幸(岡山)B→

10R
①田村隆信(徳島)A’→
②江口晃生(群馬)A↑
③今村 豊(山口)S→
④重成一人(香川)A?
⑤山崎智也(群馬)B→
⑥堤  昇(静岡)B→

2007_1222_0496  プライドを賭けたシリーズもついに準優。賞金王組で湯川と井口が快進撃していることを考えると、田村の思いはひとしおでしょう。太田には賞金王レーサーの誇りと意地がある。秋山には江口、智也を踏み台にしてSGレーサーになるには絶好の舞台……ただ、1号艇よりも2・3号艇に強力なパワーが揃った気がします。上瀧の前付けなども含めて、1号艇の3連勝とはならないのでは……? 詳しくは明日お伝えします!(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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速報 シリーズ準優メンバー決定!

賞金王シリーズの準優メンバーが決定しました。ポールポジション1号艇は田村隆信、太田和美、秋山直之の3選手。イン受難の福岡水面で、この3人が逃げ3連発を決めるのか。伏兵が進入から暴れるのか。難解なセミファイナルであります。

8R
①秋山直之(群馬)
②赤岩善生(愛知)
③木村光宏(香川)
④吉田弘文(福岡)
⑤村田修次(東京)
⑥原田幸哉(愛知)

9R
①太田和美(奈良)
②横澤剛治(静岡)
③佐藤大介(愛知)
④山本隆幸(兵庫)
⑤上瀧和則(佐賀)
⑥川﨑智幸(岡山)

10R
①田村隆信(徳島)
②江口晃生(群馬)
③今村 豊(山口)
④重成一人(香川)
⑤山崎智也(群馬)
⑥堤  昇(静岡)


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勝負師のプライドを見せるのは誰だ!? 3日目

 3日目を終えて、ますますパワー比較がはっきりしてきましたね。K記者の番付にさほどの狂いはないようです。佐々木康幸を除いて……ではでは、昨日までのK記者の見立てから。

       東       西     張出
横綱  横澤剛治   赤岩善生  今村豊
大関  山本隆幸   坪井康晴  鎌田義
関脇  上瀧和則   重成一人  田村隆信
小結  山崎智也   木村光宏
前頭1 太田和美   山口 剛
前頭2 白石健    佐々木康幸
前頭3 金子良昭

 うむむ、今日の9Rは東西両横綱の横澤-赤岩の決着で3連単253倍の大穴に!! さすが好調のK記者、いいとこ突いてます。

2007_1221_0331 今村豊も伸びはウルトラ横綱級で節イチ争いの一角ですが、人気面も考慮して据え置きとします。大関の山本隆幸も行き足はかなりのもの。
 問題は坪井康晴。確かに上位級の気配なのですが、どうにも実戦のリズムが悪すぎる。こんなとき、純粋にパワーだけで評価すべきかリズムまで加味するかが難しいところ。どちらにしても、今日は坪井より重成一人の方が上ですね。入れ替えます。
 レースにムラはあるものの、いつでもアウトから突き抜けそうな不気味パワーがあるのが鎌田義。優出さえできれば、ドカンと波乱を呼びそうなムードが漂っています。
 上瀧和則は日替わり弁当のように足色が変わる節があり、今シリーズはそのパターンか。初日よりダウンしているのは間違いありませんが、明日はわかりませんよ。とりあえず、田村と入れ替えます。
 山崎智也は道中で競り合った際にじっくりと比較できましたが、よくて上の下。初日より落ちています。木村光宏の方がバランスが取れていい足です。
 昨日の圏外から急上昇したのが渡邉英児。出足系統を中心にグンと力強さを増しましたね。前本泰和も回り足がアップしています。
 逆にK記者の見立てを大きく裏切っているのが佐々木康幸。今日もリングを2本換えたところで見切るべきなのでしょうが、壊れたのかも?と思えるほどのパワーダウン……常にS一撃の魅力はある選手ですが、パワー的には完全に圏外に去りました。
 

       東        西      張出
横綱  横澤剛治→  赤岩善生→  今村豊→
大関  山本隆幸→  重成一人↑  鎌田義→
関脇  田村隆信↑  坪井康晴↓  上瀧和則↓
小結  木村光宏↑  太田和美↑
前頭1 山口剛↑   渡邉英児↑
前頭2 白石健→   山崎智也↓
前頭3 金子良昭→  前本泰和↑

 明日がもう勝負駆けだというのに、結局は減らせませんでしたね。それくらい拮抗しているとみていいでしょう。ただ、レース足の横澤、出足の赤岩、伸びの今村はそれぞれ特徴は違えど「シリーズ御三家」だと思います。とにかく不気味なのが、重成と鎌田!(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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結束の力――シリーズ戦3日目後半のピット

_u4w2527  気がつかない人のほうが多いのではないかと思うくらい細かな雨がぽつりぽつりと落ちだしていた7R後すぐ(この雨は決定戦終了頃まで落ちていた)、このレースでフライングを切っていた笠原亮が「ペラの森」で早くもペラ叩きを始めていた。今節は初日の妨害ですでに賞典除外となっていたうえ、このFを切ったのだから、さんざんな結果になっているといえるわけだが、それでもこうして休む間もなく作業をしている姿は感動的だった。
 このシリーズの“失敗”を今節中に少しでも取り返してファンの気持ちに応えようとしている気持ちが強いのか、次節以降に目を向けているのかはわからない。おそらくはその両方の気持ちがあるはずだが、このような全力投球の姿勢を見ていると、「シリーズ戦の価値と魅力」は大きい!と、改めて思うものである。

_u4w3205  やはり、今節はかなり厳しい結果となっている山口剛も、ピットにいる人たちの多くが「決定戦」に集中しているような時間帯にもペラを叩いていたし、今節不振の烏野賢太もそうで、かなり遅い時間まで熱心にペラを叩いていたのである。
 ……なお、ペラの森では、笠原の師匠である服部幸男もペラを叩いていたので、笠原に対して何かの声を掛けていたが、そのときの服部の目はこのうえなくやさしいものだった。服部が笑いかけると、笠原も口元をゆるめていたが、さすがにそれは、笑顔というより苦笑いに近いものだった。心なしか頬も紅潮しているようにも見えたが、そんな純なところも、笠原の魅力のひとつといえるだろう。

_u4w2943 それと同じ頃、整備室の奥には、原田幸哉と柳沢一の姿が見られた。
 10Rに出る原田がこの時間帯に本体整備をしているとは考えにくかったので、柳沢の整備に原田がアドバイスしているのだろうかとも考えかけたが……、そうではなく、原田が自分のギアケース調整をしていたのだと、その後に確認できている。 「外回り」とも呼ばれるこの作業であれば、この時間帯に行なっていてもおかしくはないが、こうした場面にしても、できる限りのことはやり尽くそうとしている全力投球の姿勢の表われだとはいえるはずだ。
 今日は3Rの一回乗りだった柳沢にしても、そんな原田から何かを学び取ろうとしていたのかもしれない。
 この後も原田は時間いっぱい作業を続けていたが、その原田に寄り添うようにして、傍にいる時間は長かったのである。

_u4w2977  今節、「一緒にいる時間が長い2人」といえば、香川コンビの木村光宏と重成一人もそうである。
 この2人は「ペラの大奥」で並んでペラを叩いていることが多いのだが、同じ7R後には待機ピットに一緒にいるところが見かけられている。木村が10Rに出走するのに対して重成は4Rの一回乗りだったので、原田と柳沢の関係とはまた違うのだろうが、このときの重成は、木村が作業している様子を見ていたのだろうと思われる。
 また、その後の重成は、三嶌誠司の傍にいるところを見かけることが多かった。
 この福岡の水面で“木村とともに掴んでいたペラ調整の感触”のようなものを三嶌に伝えていたということなのかもしれない。午後の時間帯にはペラ調整をしている時間が長かった三嶌が、重成に対して「ありがとう」と言っている場面も目にしている。
 こんな「香川軍団」の結束の強さは今節よくわかったし、こうした団結力が、互いの切磋琢磨とレベルアップにつながっているのは間違いないことだ。

_u4w3210  シリーズにとっては「本日の最終戦」となる10Rを制したのは渡邉英児だった。
 この渡邉も、今回なかなか足を出せずにいたなかでも人一倍長く整備をしていた選手の一人である。渡邉の場合、今節に限ったことではなく、いつでもこうした姿勢を崩さないのだが、そんな努力が結果に結びついたときには、見ているこちらも嬉しくなってくる。渡邉には明日以降の活躍も期待したい。
 このレースで原田は6着だったが、機力や努力のすべてが結果に結びつくわけではないのがこの世界なのだから、それはそれで仕方がないことだといえるだろう。
 一方の木村は2着に入ったが、レース後のモーター吊りには、その時点でもボートを装着場に上げておくかたちで作業をしていた三嶌が手伝いに駆けつけていた。この後の三嶌は、自分の作業をしばらく続けてからボートを下ろして展示ピットに着けていたのだ。そのあいだの貴重な時間を割けるというのも、結束力のためだといえるだろう。
 がんばれ、香川軍団!
 そして、応援しているぞ、「聖なる努力人」たちよ!
 ……努力を放棄している競艇選手などは、どこの競艇場にも一人もいないのだけれど。
(PHOTO/池上一摩 TEXT/内池久貴)


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賞金王シリーズ 勝負駆け状況

賞金王シリーズは、予選3日目を終えて、明日は勝負駆けを迎えます。こちらも明日はアツい一日! というわけで、勝負駆け状況をお伝えします。現在18位の飯島昌弘が6・00、これをボーダーラインと想定します。もちろん、明日の状況次第で上下することもありますのでご注意ください。

1 今村豊   当確
2 重成一人  当確
3 田村隆信  当確
4 秋山直之  当確
5 太田和美  当確
6 赤岩善生  当確
7 吉田弘文  当確
8 横澤剛治  当確
9 平尾崇典  5着
10 川﨑智幸  4着
11 上瀧和則  3・4着
12 山本隆幸  4着
13 江口晃生  4着
14 佐藤大介  4着
15 白石健   1・6着
16 木村光宏  3着
17 山崎智也  3着
18 飯島昌弘  3・3着
19 渡邉英児  2着
20 倉谷和信  2・3着
21 原田幸哉  2着
22 鎌田義   2着
23 村田修次  2・3着
24 堤昇    2着
25 坪井康晴  1着
26 山崎哲司  1着
27 山本浩次  1着
28 須藤博倫  -
29 池田浩二  1着相手待ち

予選1位はミスター競艇・今村豊! 素晴らしいアシで、シリーズVにもっとも近い位置につけています。その今村を含め、準優当確はなんと8名。その分、逆転可能な幅はだいぶ狭いようにも思えます。1着で6・00に到達するのは27位の山本浩次までで、28位の須藤ヒロリンはかなり厳しい状況、29位の池田浩二が1着で1点足らずの相手待ちです。

シリーズはいよいよ剣が峰を迎えます。決定戦だけでなく、こちらにも注目を!


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SGの空気――賞金王シリーズ、3日目前半のピット

 今節、朝のピットに足を踏み入れるのは初めてである。だから、昨日までとの比較はできないが、まず最初に感じたのは「なんだか落ち着いた空気だなあ」ということだ。装着場にほとんど選手の姿はなく、「ペラの森」に数人が見える程度。もちろん、整備室を覗けば決定戦組を含めて、数多くの選手が見えたし、整備室奥にある室内ペラ室(たった今から、ここを「ペラの大奥」と呼ぶことに決定。U記者も倣うように)にもたくさんの人影がある。決して作業をしている選手たちがいないというわけではないのだが、しかし、どういうわけか穏やかな時が流れていて、今日が決定戦トライアルの初日であることを思うと、やや奇異に感じないわけにはいかなかった。

2007_1218_0723  それでも、ポツリポツリと選手は現われ、おのおのの作業に向かっていく。シリーズ組で僕が最初に姿を見たのは、改めて今節もよろしく、気になる山崎智也だった。控室から落ち着いた足取りで現われて、そのままペラの森へ。壁際に腰掛けると、けっこう強い勢いでペラを叩き出した。顔はひとときたりとも、緩むことはない。視線も非常に鋭い。勝負師としては、非常にいいムードである。
2007_1218_0758  その横で、太田和美もかなり強い勢いで、木槌を振るっていた。カーンカーンカーン。装着場内に、智也と太田の木槌の音が、セッションのように響いた。太田は、いつものSGに比べて、何倍もオーラが強いように思えた。太田の落ち着いたたたずまいは、SGのピットに合ってはむしろ彼を目立たなくさせたりもするのだが、今回の太田は何かが違う。賞金王決定戦1V、賞金王シリーズ2Vの彼は、ここでの戦い方をよく知っているということなのか。
2007_1218_0432  ペラの森にはテーブルがあって、立ったままペラを叩く選手もいるが、こちらでは齊藤仁がやはり強く木槌を振り下ろしていた。カーンカーンカーンカーン。木槌セッションは、さらに音量を増して、装着場内をコンサートホールに変える。落ち着いた雰囲気の中、パワフルにペラが音楽を奏でていた。まさか、その音に引き寄せられたわけではないだろうが、仁のもとに須藤博倫が歩み寄る。笑顔混じりではあるが真剣な顔つきで、長い会話が始まった。そうか、二人は83期の同期である。SGのピットで一緒になるのは初めての二人だ。情報交換にせよ、雑談にせよ、会話が弾んでいるに違いない。

2007_1220_1344  1Rが始まる頃になると、だんだんと装着場の人口密度が濃くなってきた。選手の姿が増え始めたのだ。決定戦組が多くはあったが、たとえば松井繁の隣の場所にボートのあった山本隆幸が、モーターにペラを装着しながら師匠と笑顔で話し合ったり、鎌田義がペラの森にいた田中信一郎に声をかけて、信一郎の顔に笑顔を浮かべさせていたりしていた。それを眺めていたら、視界に山崎哲司が入ってきて、微笑を浮かべて会釈をしてきた。成績がそのまま表情に反映していたのか、どこか冴えない顔つきで、微笑は苦笑に見えたのだった。
2007_1219_0456  1Rが終わると、決定戦組、シリーズ組が入り乱れて、エンジン吊りにやってくる。前検では相当のアシに見えていた佐々木康幸が、しかしまるで上向いていかない機力と成績に、遠目にもハッキリとわかるほど、がっくり肩を落としている。当然、15mほど離れていた場所に聞こえてくるわけなどないが、間違いなく溜め息をついていたように見えた。僕は、こうして心の内をさらけ出すかのように、悔しさを露わにする選手は絶対に強くなると思っている。SGに出るような選手はすでに強いに決まっているが、もっともっと強くなる、ということだ。こうした選手は、いつか悔しさを胸の内で噛み下すようになったとき、強烈な色気をまとうはずである。松井繁がそうであるように、それは王者の振る舞いなのだ。

2007_1219_0984  2Rの展示航走が終わる。ふと装着場の空気が動き出したことに気づく。なんと、あれだけ静かだったピットが、急激に慌しくなっていったのだ。大急ぎでモーターをチェックし、ペラを着けてボートリフトへ小走りで駆けていく選手たち。嵐の前の静けさ、というほどではないが、1R頃はまさしくメリハリの過程だったのだろう。このキビキビとした空気は、まさしくSGのそれである。住之江でもそうだったが、トライアルが始まると、ピットの空気を支配するのは決定戦組。これは致し方のないことだ。だが、彼らだけでは決してSGの空気は作れない。この空気の中に、確実にシリーズ組の呼吸が息づいている。決定戦組に注目が集まる現実を、シリーズ組がどう考えているか、はらわたが煮えくり返っているか、そのあたりはつかめなかったけれども、しかしシリーズ組もまた立派な主役なのだと、そう思わされた朝のピットであった。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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勝負師のプライドを見せるのは誰だ!? 2日目

「勝負師のプライド」を懸けて戦う賞金王シリーズ、2日目が終了して、予選も折り返し地点を過ぎました。選手たちも調整の方向性は大方つかんだようで、機力評価に変化が見えます。
 まずは、初日終了時点でのK記者の評価をおさらいしておきます。

      東         西    張出
横綱  横澤剛治   赤岩善生
大関  今村豊    上瀧和則  佐々木康幸
関脇  坪井康晴   山崎智也  鎌田義
小結  重成一人   山本隆幸
前頭1 田村隆信   金子良昭
前頭2 齊藤仁    平石和男

 このなかで、ハッキリと評価を下げねばならないのは、佐々木康幸でしょう。前検横綱だったのに……。この這い方はどうしたことか。今日のインからのレースを見ていると、強烈なマクリ水面だったとはいえ、まるで抵抗できない感じでした。周回展示でも、ターンが重そうでしたし……。明日はエンジンメンバーが弱い1R1回乗りで2号艇、見限らないほうがいいとは思いますが、番付は下げざるをえません。
 番付組では、齊藤仁が番付に乗るほどではないでしょうか。悪いアシとは思えませんが、強調する部分があるかというと……といった感じ。平石和男も、ややランクダウンかもしれません。山崎智也は叩かれての5着だから、評価は保留といったところ。しかし、相対的に下げたほうが無難かもしれませんね。
2007_1220_0873  一方、横綱二人は、変わらずいいアシだったと思います。横澤=伸び、行き足 赤岩=出足、回り足という違いはありますが、素性をうまく引き出していると思います。大関二人は、上瀧和則が今日はもうひとつに見えましたが、「ペラ調整をやり直す」とのことで、明日は戻っている可能性もあります。今村豊は、素晴らしいアシですね。今日のマクリ水面で、きっちりともたせるパワーを披露していますから、横綱に格上げでもいいでしょう。2007_1220_1130 関脇組では、鎌田義が変わらぬ快速伸びを見せています。坪井康晴の行き足もいいですね。小結の重成一人も、レース足はS級のままでした。
 前検大関で、昨日は結果が出なかったためランクを下げた山本隆幸田村隆信が、今日はきっちり成績を残しましたね。やはり、この二人は出ているなあ。特に、山本は松井繁と足合わせをしていましたが、なんと、松井をやっつけていましたぞ。松井がまだペラを合わせ切る前かもしれませんから、これをもって「松井より上!」と断じるのは避けますが、再びランクを上げていいのではないでしょうか。もちろん、強烈マクリ&イン逃げでピンピンの田村も、アップします。

2007_1220_1397  さて、ランク外だった選手で、上昇が見えた選手を。まずはシラケン! 白石健が、急激に機力を上げてきました。ターン足も良好、スリットから伸びていく行き足もグッド、となかなかバランスの取れたアシです。突出した特徴があるようには見えませんが、充分に戦えるアシに仕上げているのは確か。人気にならないようなら、狙ってみたくなる魅力がありますね。
 秋山直之も、上向いてきました。伸びよりは回り足が良さそうですが、すなわちスナイパー秋山スペシャル“ひたすら全速外マイ”が繰り出せそうなアシになってきたということ。今日の2Rのように展開が向けばアタマも、そうでなくとも2~3着づけが面白そうな気配であります。
2007_1220_1062  木村光宏の行き足も、かなりのものです。展示タイムが相当にいいですし、ということは、「展示タイムが舟券に直結する」といわれている福岡ですから、レースにいってのアシが悪いわけがありません。変幻自在の戦法を繰り出す木村は、予想するファンをも幻惑するタイプでありますが、軽視は禁物であります。
 ほかでは、堤昇、須藤博倫、山口剛、太田和美、池田浩二あたりがいい感じです。特に、山口は試運転ではバツグンの出足に見えることもありますから、狙ったほうがいいかも。

2007_1220_1126 昨日、「苦しそう」と評した柳沢一、飯島昌弘、江口晃生、今坂勝広、都築正治、烏野賢太、渡邉英児、山崎哲司あたりは、相変わらず噴いてくれません。飯島、英児は、コメントでは「いいアシ」となっているので、戦えるアシに仕上がりつつはあるのかもしれませんが、彼らのいい時と比べれば、そのレベルまでは達していないように思えます。ただし、英児はここから仕上げていくのが真骨頂ですから、その動向には注意が必要でしょう。

 では、本日終了時点の番付をまとめておきます。

      東         西    張出
横綱  横澤剛治   赤岩善生  今村豊
大関  山本隆幸   坪井康晴  鎌田義
関脇  上瀧和則   重成一人  田村隆信
小結  山崎智也   木村光宏
前頭1 太田和美   山口剛
前頭2 白石健    佐々木康幸
前頭3 太田和美   金子良昭

 日を追うごとに挙がる名前が増えているのはどういうことだ? という感じですが、ここからの絞り込みは、明日から担当するH記者に任せるとしましょう。K記者としましては、明日もこのあたりをしっかり追いかけていく所存でございます。このなかから「勝負師のプライド」を最高に見せつける=優勝が出るといいなあ。

 最後にひとつ。明日の夜くらいから天気が崩れるという予報になっています。つまり、天候が変わります。当然、アシに変化が出る可能性がありますので、各選手の動きには注意したいものです。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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本日のMVP&ベストパフォーマンス 2日目

賞金王シリーズ2日目

2007_1220_1290 Kの決断「今日はまくり決着が8発! 鳥肌が収まらないほどのまくり祭りでありましたね。そんななか、ビシッとイン逃げを決めた今村豊に、ベストパフォーマンスを捧げたいと思います。5~9レースまで、まくり5連発。10レースも、前本泰和が4カド発進でスリットから伸びていって、“ここもマクリ!?”という態勢ができていました。しかし、ギュギュッと伸び返した今村は堂々と先マイ、前本泰和がマクって迫りましたが、ガッチリ受け止めて押し切りました。パワーの凄さももちろんでしたが、ミスター競艇らしい確実な先マイに、今度は別の意味で鳥肌が立ったのであります」

Hのツッコミ「イン逃げっていうんだったら、4Rの飯島昌弘、11Rの田村隆信(決まり手は抜き)でもいいんじゃないか? 特に田村は、重成一人に差し迫られながらも、しっかりと押さえ切っているぞ。11Rのほうが機力上位のメンバーが揃っていたし、同等の価値があるんじゃないのか?」

Kのツッパリ「それは否定しませんよ。ただ、今村はマクリ連発の流れを止めた、という点を評価したいわけですよ。それに、重成は差して迫った、でしょ。今村はマクリを受け止めて跳ね返したんだから、まさしくインの王道をやってのけたんです」

Hの異論「まあ、その意見は理解できるけどね。イン逃げのなかからベストパフォーマンスを選ぶんなら、それでいいや。でも、俺としては、8発も出たマクリの中に、いいパフォーマンスがあったんじゃないかと思うんだけどな」

Kの強行「その意見にも同意しますよ。でも、これだけマクリが飛び出したのだから、むしろイン逃げに価値が出る。ということで、明日からはあんたに初っ端の決断を任せますから、今日は今村さんでひとつ納得を!」

本日のMVP&ベストパフォーマンス
今村豊
10R まくり大爆発の流れを止めた、ミスター競艇の王道逃げ

2007_1220_1495 Hの譲歩「納得しましょう。ただ、このマクリ8発はSGとしては異常でしょ。そして、本当に爽快だった! やっぱり、競艇の華はマクリだよな。見ていて、本当に面白かったもの。インが強すぎる競艇は面白みに欠ける。お前が今村をMVPに選んだように、こうしてマクリが炸裂しまくるからこそ、イン逃げにも価値が生まれるんだよな。その意味で、この賞金王シリーズ2日目は、非常に意義深かったと思うんだよ」

Kの同意「まったくですね。ここは、“DRAMATIC KYOTEI賞”を、賞金王シリーズ2日目の福岡水面に捧げましょう。本当に、今日は最高に面白かったっす!」

本日のDRAMATIC KYOTEI賞
12月20日、賞金王シリーズ2日目の福岡競艇場の水面

PHOTO/中尾茂幸


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気になる男たち――2日目後半のピット

2007_1220_0888  決定戦の前検が行なわれていようとも、シリーズはシリーズとして集中して取材したいところだが、どうしても目につくのは、決定戦組の選手と、シリーズ組の選手の「絡み」ということになる。
 実際にピットのあちこちで、そうした交流が行なわれているのだから、自然にそんな場面が目につくことになるのだ。
 前半のリポートを挙げたあとの6R後にピットに入ったときも、最初に目についたのは、装着場の隅で、原田幸哉のボートを囲むかたちで話している原田、瓜生正義、柳沢一だった(写真は、これまで紹介機会が少なかった柳沢)。おそらくは、同県の原田と柳沢が話していたところに、原田と同期の瓜生が加わったかたちだったのだろう。原田と瓜生の絆は強いのだから、互いの時間が空いたなら、こんな場面が生まれるのも普通のことだ。どんな話をしていたかは聞こえてこなかったが、ふざけ合ったりしていたわけではなく、レースや整備についての話をしているようだった(原田はそのしばらく後には、やはり同期の魚谷智之とも話をしていた)。

R0015517  また、今回のピットで、選手たちの交流の場として大きく機能しているのが、「ペラの森」こと屋外ペラ作業場だ。
 6R後の時間帯では、シリーズ組の前本泰和と田村隆信、決定戦組の服部幸男と田中信一郎が作業していたし、その後には、上瀧和則、笠原亮、そしておそらくこれが“ペラの森デビュー”だったと思われる鎌田義らが参加していた。
 すると、そこには湯川浩司や井口佳典なども現われたりするので、田村と湯川、田村と井口といった「銀河系軍団2ショット」なども実現していくわけである。
 もちろん、それらの交流が単なる馴れ合いなどではなかった証拠に、そんなことに刺激を受けた部分もあったのかもしれない田村は11Rできっちりと勝利している。

2007_1220_1271  昨日までとくらべると、何か表情が大きく変わったような印象を受けるのが上瀧だ。ペラの森でも「自分の作業」はしっかりしていたが、そうではない時間には笑っている時間がとても多かったのだ。
 そして、今日は4Rの一回乗りということも関係あるのだろうが、まるでコーチ役のように瓜生の傍にいる時間が本当に長かったのだ。ここまで1・1・4着の上瀧は、当然、自分の結果も大切に考えているはずだが、それと同時に、瓜生を応援していこうという気持ちも強いのかもしれない。
 なにせ、とにかく若手選手たちに対する面倒見がいい上瀧である。
 それぞれの作業がひと段落したあと、池田浩二を加えて3人で控室のほうへと歩いていっていたときには、「お前はまだ試運転せなあかんやろ! お前は“若頭”みたいな存在なんやから!!」と、キツ~イ助言をしていたほどなのである(もちろん、3人とも笑っていたが……)。

2007_1220_0249  決定戦組と絡んでいるところは見かけたことがない選手のなかで、だんだん気になってきたのは秋山直之だ。
 昨日は3着発進だったが、今日は1着、2着と、成績を上げてきたのを反映しているように、その表情が次第によくなってきているし、装着場を歩いるところが何度も見かけられたように、あちらこちらで作業をしていた。
 それでいながら、決定戦組のスタート特訓が始まると、飯島昌弘、須藤博倫と水面際に並ぶかたちでその様子をじっと見たりもしていた。複雑な気持ちがあるのかどうかはわからないが、いろいろ心に期すところはあるのだろう。
 モヒカン刈りにも似た髪形をしていたこともある秋山は、今節、“いかにも好青年”といった短髪で臨んでいることもあり(ただし、ちょっと赤めに染めている)、その姿勢がとにかく真摯に見えるのである。

2007_1220_1195  さて、気になる山崎智也はどうだったかといえば、午前中に引き続き、ほとんどその姿が見られなかった。
 もちろん、まったく見なかったわけではないのだが、こちらが見ていた範囲でいえば、決定戦組と絡んでいたような場面は一度も確認できなかった。
 もしかしたなら、ペラ調整室の奥などにこもって作業をしていた可能性もあるのだろうが、おそらくは、それほど調整作業は必要でなくなっているうえに、今日は12Rの一回乗りだったので、控室にいた時間が長かったのではないかと予想される。
 ……その12Rでは、1号艇でありながら、まさかの5着となってしまったので、明日以降の智也の動きは、また変わってくるかもしれない。
 そんな意味でいってもやはり目は離せないし、いついかなる時でも「気になる智也」は気になる智也なのである。
(PHOTO/中尾茂幸=上瀧&秋山&智也、内池=2枚目のみ  TEXT/内池久貴)


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K記者の「タスキとツキをH記者につなぎます」予想

 マンシュウとったど~! 4R、本線とはぜんぜん違うのに、なぜか押さえた1-2-全がマンシュウになりました。というか、1-2-4でマンシュウとは、おいしいことこのうえなし。勝負レースが外れているので、偉そうなことは言えませんが、ツキは来ているような気がしますね。
 さて、今日の前半はマクリがびしびし決まっているのですが、風が向かい風なんですね。絶好のマクリ風が吹いているわけです。……そのわりには、後半の予想はインが中心になってしまいましたが……ともかく、これがK記者、最後の予想。がんばりますぞ!

7R 勝負レース1
自分の見立てを信じて、横綱④横澤で勝負します。カドから伸びて主導権を握るでしょう。マクれば、⑤白井が連動。マクリ差しになれば、①池田が残す。セオリー通りではありますが、これが勝負舟券。②市川の差し残しが押さえ。
勝負舟券
3連単 4-15-全
押さえ
3連単 4-2-全

8R
①都築がどうにも苦しいアシ色で、逃げ残しに不安が。ここは2コースから自在に②吉田が抜け出します。相手は、アシ上向いている③太田。⑥川﨑が妙な3着アシで、この3着づけも。
3連単 2-3-全 2-全-6

9R
前検横綱の①佐々木がおかしいですね。ただし、ここはイン戦。②白石がS張り込むタイプなだけに、絶好の壁となってくれるでしょう。その白石は、アシが上向いてきましたよ。また、⑤山本は5R前に松井繁と足合わせして、やっつけてました! アタマを少々押さえます。
3連単 1-25-2456 5-12-1246

10R
①今村で仕方ないでしょう。アシが違ううえに、1号艇。鉄板でしょうね。やはりアシがいい②木村で順当決着か。配当安くても、外せません。⑥幸哉は動きそうな気がします。それでも3着までと見ますが……。
3連単 1-2-全 1-全-6

11R
④重成と⑤鎌田の枠順が逆なら、二人の裏表で勝負しても面白いのですが、レースアシの重成が内で伸びの鎌田が外というのが、なんとなく買いづらい。ならば、①田村の逃げ切りでしょう。重成と鎌田に相手を絞って、BOXも少々押さえます。
3連単 1-45-45 1・4・5BOX

12R 勝負レース2
K記者担当ラストレースの1号艇が気になる山崎智也とは、勝負しろってことですよね。好脚メンバーではありますが、3連勝で予選を折り返します。③坪井は、前半を見ると上積みがあまり感じられませんでした。勝負は⑤赤岩で、坪井は④太田とともに押さえに回します。
勝負舟券
3連単 1-5-全 
押さえ
3連単 1-34-全

 本日は120点予想。さて、回収率は何%でH記者にタスキをつなげるでしょうか。2日間、ありがとうございました。明日からはピット担当になりま~す。(K)


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変わる空気――2日目前半のピット

2007_1218_0347  朝一番にピットに行くと、整備室にはすでに12機のモーターが「決定戦出場選手たち」を待っていた。また、公開抽選が行なわれてしばらく経つと、選手の名前が付けられたボートもずらりと装着場に並べられていた。
 決定戦の前検がある今日は「特殊な一日」といえるが(決定戦の前検については、夕方以降にUP予定)、早い時間帯のピットは、昨日までの雰囲気と変わらなかった。
 ピットに入ってすぐ、山口剛に会ったので、「朝の足(早朝スタート特訓)は良さそうでしたね」と声をかけてみると、「そうなんですよ! 足合わせは良かったんですよね。あとは、ココ次第です」と言って、自分の腕を叩いてもみせていた(この記事を書いている途中の4Rでは、難しい展開のレースで3着に入っている)。

R0015413  また、これからは「ペラの森」と呼びたい屋外ペラ作業場では、太田和美、笠原亮、田村隆信がペラを叩いていたのだから、まったく昨日の様子と変わらなかったのだ。
 この場所には、その後に、寺田千恵、齊藤仁、山崎哲司などが加わっていったのだから、「ペラの森オールスターズ大集合状態」になっていたりもしたのである。

R0015402  装着場では、平石和男、赤岩善生らが熱心に作業。ギアケースを取り付けていた今村豊は、誰も見ていないと思ったのか、自然な笑みを浮かべてもいたのだから、相当にモーターに対する手応えがいいのか、自分のコンディションがいいものと思われる。
 昨日までと変わらないといえば、白石健もそうだった。安田政彦と何かを話しながら装着場を歩いていたと思えば、突然、立ち止まって、礼!
 その礼はやはり折り目正しく、深々と頭を下げていたのだから、いつもどおりのシラケン(本名は「たけし」)なのである。
 どうして、いきなり礼をしたのかはわからなかったが、その後も会話をしながら歩き続けて、シラケンは何度も笑みを見せていた。そんなシラケンを見ていると、いとしい気さえしてくるものなのだ。

R0015418  ……と、そんなピットの中に賞金王選手が姿を見せたのは、1Rが始まる前の10時25分頃のことだった。
 その一番手は三嶌誠司だったが(くどいようだが、その詳細は、のちにリポート)、その後は、賞金王組が登場するたび、カメラマン軍団がそちらに殺到していく状態になっていた。もちろん、筆者自身もその一団に加わっていたのだから(というか、実をいうと誰より早く三嶌の傍に飛んでいくなどしていた)、大きなことはいえないが、シリーズ組の選手が気の毒になるほどだった。

2007_1218_0800  ただ、これは毎年のことだそうなので、「昨日までの主役たち」が“脇役ともいえる存在”に急転する時間帯は、1年に一度の恒例行事ともいえるわけである。これを経験した選手は、その“ある種の屈辱”をモチベーションに変えて、「次の年は自分が12人に入る」と闘志を燃やすことにもつながるのだから、その辺は、選手もマスコミも割り切るしかないのかもしれない。
 ただ、1レースで転覆した前本泰和が、しばらくしたあと整備室に入っていこうとしたとき、その入り口に群がる報道陣の前を通る際に、申し訳なさそうに頭を下げながら歩いていったのを目の当たりにすると、やはり複雑な心境になったものだ(前本については、以前にBOATBoyで取材している縁もあり、個人的にも応援している選手だ/前本の写真は前検日のもの)。

R0015469  また、賞金王組が整備室での作業に本格着手していた時間帯に、整備室の隅っこのほうで、金子良昭、江口晃生、横澤剛治が小さく固まって話している場面は“寂しい井戸端会議”のようにも見えたものだ。もちろん、金子たちは、賞金王組に気を遣って小さくなっていたわけではなく、偶然、そんな状態ができていただけなのだろうが、そうした光景を見ていても、やはりいろんなことを考えさせられるものなのだ。
 とはいえ、シリーズ組と決定戦組の選手たちが交わることはないのかといえば、同じピットにいるのだからそんなことはないのはもちろんだ。今朝の段階では、自分の足に納得ができていたのか、ゆっくり過ごせていたのだろう鎌田義が、松井繁や吉川元浩の傍にいた時間は長かった。
 そして、問題の(←別に問題でもなんでもないが)金子と江口にしても、しばらく経ったあとには、松井の傍に行って、笑顔で話をしていた。

R0015486  2R後、誰より早くボートの手伝いのためにボートリフトのもとへと向かったのが、賞金王組の瓜生正義だったのを見たときも、なんだか嬉しくなったものである。地元水面で、同県の選手(吉田弘文)が出ていたのだから当然ともいえるかもしれないが、この場面で手伝いには出て行かなくても当然だろう。
 また、その後に現われた上瀧和則の姿を見たときにも驚いた。なんと! 昨日までは着ていなかったはずの「賞金王」「3億円」と書かれたズボンを穿いていたのである。
 賞金王に出ているのが本分ともいえながらシリーズに出場している上瀧が、このタイミングであえてこのズボンを穿いていたことに何かの意味はあるのか……。単なる偶然かもしれないが、そこに筆者は「上瀧ならではの気持ちの表現」を見た気がしたものだ。
 上瀧はその後、“兄弟関係”にも近いものがある瓜生と話をしながら、それぞれに気持ちのいい笑顔を見せていた。そして、協力して吉田の引き上げを手伝っていたのは言うまでもないだろう。
 そんな光景を見ていて、こちらの気持ちは少しだけすっとした気がしたものだった。ただし、そのしばらくあとに上瀧が一人で歩いているところを見かけたが、気のせいか、寂しそうにも映ったものだ。
 この後は、賞金王決定戦についても全力リポートしていくが、こんな上瀧をはじめとして「シリーズ選手たちのこの後」も全力リポートしていくことには変わらない。
 ……主役が賞金王組に切り替わろうとしていた時間帯にも、太田和美、原田幸哉らがそちらには目も向けずに黙々と作業をしている姿が見かけられていたのだ。なお、気になる智也こと山崎智也は、午前中にはその姿が見られなかった。これも単なる偶然なのだろうか?
(PHOTO/中尾茂幸=山口&前本、内池=その他  TEXT/内池久貴)


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K記者の「逃げvsマクリ!」予想

ども。Kです。昨日は1本的中ですか、はぁ……。救いは11R=イベントで予想したレースが当たったということでしょうか。まあ、ここをご覧の方には関係ないことですが……。73点予想で3270円の回収、うむ~、回収率は50%にも満たないわけですね。どうもすみません。でも、今日で取り返してH記者につなぎますよ~。

昨日は、逃げが6本、まくりが4本という、まさしくSGの特性と福岡の特性がほどよくミックスされたような1日でした。SGですから、やはりインの取捨は重要、そして福岡ですから外からの攻めの見極めも重要。スタンスとして、そうした考えを念頭に叩き込んでおくべきでしょう。それでは、本日もいきます!

1R
強攻派は②今坂と⑤吉田で、枠的に差し回りまたはやや強引なマクリになるはず。これなら①前本がインでしのぎそうです。③須藤は、アシは悪くないのですが、どうもリズムが……。
3連単1-34-346

2R
ここの強攻派は⑥吉田。アウトからの攻めはさすがに危うくて、アシはいい①テラッチの逃げ切りが濃厚です……が、隣の⑤秋山が遅攻派で吉田は地元ということを考えると、S決めて攻めたら届いてしまうかも。テラッチと吉田の裏表本線です。③堤の2着も。
3連単1=6-35 16-3-156

3R
⑥大介の進入がポイントです。①テツとは同県で、共倒れは避けたいでしょうし、③川﨑もスローのレースを試したいはずで……②山本が入れて2コースまで入れるか、4コース止まりか、といったところと見ました。2コースなら、ゆっくり3コースに入って山本が攻めます。4コースなら、テツの逃げ頃。この裏表が本線となります。あとは、機力を考えて、山本アタマからぱらぱらと。
3連単1=2-456 2-56-全

4R
①飯島②渡邉が苦しいアシ色で、3号艇より外に好機が揃った。③上瀧の出方も含め、難解な一戦です。順当に考えれば、行き足の差で上瀧が1マーク先取り、自在に構えて抜け出しそうですが、そう簡単に行くかどうか……。④山口の人気が落ちるなら、上瀧との裏表がおいしそうです。前検横綱に指名した⑥佐々木は、ここで動きを確かめたいですね。あと、なんだかんだで飯島と渡邉が逃げて差してになるやもしれず、人気が落ちるであろうことを考えて、押さえます。
3連単3=4-56 1-2-全

5R
③原田はドリームを逃げ切ったものの、まだ仕上がり途上と見ます。ここは②平石が差した上を握り攻めでしょうが、突き抜けるまではどうか、と。ならばアシ的にいっても①安田の逃げ切りでしょう。相手は差してくる平石と⑤坪井。原田は3着までとしておきます。
3連単1-25-235

6R 勝負レース
進入のポイントは⑤木村。動くのは確実で、3コースと読みました。①金子②赤岩は、深くなってももつアシ色。出足が相当よさそうな赤岩の差し抜けで、金子の2着を勝負舟券とします。ドリーム大敗の④田村も上位級で、こちらの2着が押さえ。
勝負舟券
3連単2-1-45
押さえ
3連単2-4-15

それでは、本日も頑張りましょうね~。


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勝負師のプライドを見せるのは誰だ!? 初日

 明日は賞金王決定戦の前検。注目は、ベスト12に集まってしまいます。言うまでもなく、賞金王シリーズに出場する選手にとっては、屈辱的な毎日になる。それだけに、賞金王シリーズは「俺たちは前座じゃないっ!」という意地を見せつけるべき、一節なのであります。
 なかにはモチベーションが下がっている選手もいるかもしれません。それを責めることはできません。しかし、多くの選手はそうではない。賞金は安かろうと、SG制覇の特典が何もないに等しかろうと、目の前に戦いに全力を尽くすのは変わらない。ましてや、主役扱いされる12名を目の当たりにするのですから、勝負師のプライドがうずくのが当たり前なのです。
 というわけで、「賞金王シリーズを勝って、決定戦の12名にも“俺を忘れるな!”と高らかに咆哮するのは誰か!?」と銘打って、シリーズ戦の状況を追っていくことにいたしましょう。

 まず、K記者が見立てた前検番付をおさらいしておきましょう。
      東         西
横綱  佐々木康幸  横澤剛治
大関  山本隆幸   田村隆信
関脇  金子良昭   鎌田義
小結  寺田千恵   平石和男
前頭1 赤岩善生   齊藤仁

 佐々木康幸はドリーム6着でしたね~。レースを見ると、たしかに行きアシを中心にいい感じではありますが、前検で感じた力強さを考えれば、物足りない感じでした。試運転でも、それほど突き抜けた感じはなくて、横綱の評価に揺らぎあり、であります。ただし、アシ落ちというよりは、他の選手もレースを走ったり試運転を乗り込んだりして、昨日よりは調整を合わせてきたといったところではないでしょうか。今日のところは若干、番付を下げますが、ポテンシャルの高いモーターであるのは間違いないので、明日以降の上昇に気をつけたいところです。
2007_1219_1087  一方、横澤剛治はいいアシでしたね~。11R、2番手を先行する白井英治に2周目バックで追いついて、あわや逆転か、の場面を作ったのですから、伸びはやはり超抜級ですね。白井が出ていないという可能性も捨て切れませんが、展示タイムも抜けておりましたし、信用していいと思います。4Rはインから2着に敗れていますが、スローよりはダッシュのほうが良さそうですね。
2007_1219_0584  番付組で素晴らしいアシ色を見せたのは、鎌田義。2Rはカドから一気にマクり切りましたが、スリットからの行きアシは素晴らしかった。6Rは3コースから外を攻めながら、展開向かずに敗れましたが、スリットからのぞいていく感じは同じでした。こちらも横澤同様、ダッシュのほうが持ち味が発揮できそうですかね。
 出足、回り足系統で良好なアシを発揮したのは、赤岩善生です。9Rは白石健の逃げは許したものの、3コースから2着。2コースの森の牽制があって、行き場がなくなりながら、2着を確保したアシは強力です。試運転でも、足合わせした相手をずいぶんとやっつけてましたね。評価アップです。
 大関に指名した山本隆幸、田村隆信は、レースでは結果が出せませんでした。試運転では相変わらず悪くなさそうだし、大敗は展開が向かなかったことも原因でしょうから、軽視は禁物ですが、少しだけ下げておきましょう。金子良昭、寺田千恵、平石和男、齊藤仁も、結果はともかく、アシ落ちはなかったと思います。

2007_1219_0730  番付に乗っていないところで、明らかにアシが上向いたのは、なんといっても山崎智也。前半の予想をアップしたあと、足合わせをしている智也を見て、ギョッとしたものです。特に回り足が明らかに良くなっている! 11Rの戦慄のツケマイは、まさにアシの裏づけもあっての強攻だったはずです。これだけのアシがあれば、強い智也が見られる! 大幅に評価アップです。
2007_1219_1053  重成一人も、レース足が素晴らしかった。1Rで決めたイン逃げは磐石でしたし、圧巻は10Rのレースぶり。まず、1マークで外を回り、2番手に浮上したのがお見事。さらに、先頭を走る上瀧和則を追い詰め、2周目バックでは逆転の予感すら感じさせたのですから、明らかに上位級です。結局、ストレートでは上瀧との差はそれほど詰まらなかったので、伸びは超抜とは言えませんが、ターンのアシはかなりのレベルにありそう。おおいに狙うべきです。
2007_1219_0548  その重成をしりぞけた上瀧和則も、いい感じですね。3Rは3コースからのマクリで1着。スリットでのぞいてはいましたが、そこから一気に1マーク先取りできた行き足に◎です。さらに、これまた素晴らしい行き足を見せたのが、今村豊。8R、トップスタートを決めて、1マークではすでに突き抜けていたのですから、コースがどこになろうと脅威となるでしょう。この実力者2人も、明日からおおいに注目です。あともう一人、坪井康晴もいい感じですよ。

 というわけで、初日終了時点での番付です。
      東         西    張出
横綱  横澤剛治   赤岩善生
大関  今村豊    上瀧和則  佐々木康幸
関脇  坪井康晴   山崎智也  鎌田義
小結  重成一人   山本隆幸
前頭1 田村隆信   金子良昭
前頭2 齊藤仁    平石和男

2007_1219_0900 寺田千恵がこれに続きます。あと、穴っぽいところで木村光宏、安田政彦にも注目しましょう。沈没失格がありましたが、山口剛も見限らないほうがいいと思います。

 苦しいアシ色と見えるのは、柳沢一、飯島昌弘、江口晃生、今坂勝広、都築正治、烏野賢太。渡邉英児もやや苦しそうですが、この人は一日ごとに機力を上向かせるので、要注意です。白石健、山崎哲司も、1着や2着は獲りましたが、まだ上昇の余地あり。また、ドリームを制した原田幸哉、2着の池田浩二は、前検に比べれば良くなったと思いますが、好仕上がりと言えるまでにはいっていないように思えます。

2007_1219_0798  さあ、明日はどんな変化を見せるでしょうか。現時点では、赤岩、今村、上瀧、坪井、そして智也のSGウィナーたちが、実績どおりに中心を担っていくような気がしますが、果たして。(K)


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光り輝く男たち――初日後半のピット

2007_1219_0565  後半のピットでまず目についたのは、午前中に続いて太田和美だった。一回乗りの6Rで2着となったあと、装着場でボートとモーターを入念にチェックして、その後は「屋外ペラ作業場」でペラを叩いて、8R後には試運転に出て行ったのだから、本当に気持ちが入っている。
 その太田が、装着場での作業をしていた際、絡んでいったのは、カマギーこと鎌田義だ。
 手振りを加えてナニやら話していたが、お得意のジョークは交えてなかった様子だったので、レースや仕事についてを話していたのだろう。太田のもとを離れたカマギーは、今度はすぐに同期の白井英治のもとへ行って、また何かを話していた。
 自分のレースが終わったあとは、作業をしている場面は確認されなかったので、足などについては納得できているのだろう。
 本日は1着・3着と、まずまずの出だしになったので、明日以降のカマギーにも注目したい。

2007_1219_0366  本日、注目していた選手は他にも多い。
 なにせ、午後の2時半頃に、明日の「早朝スタート特訓」の参加者を受け付けていたのだが、どうやら“早い者勝ち”だったようで、募集開始後、すぐに選手が殺到!
 一番乗りは近くにいた寺田千恵だったが、本日3着・1着の今村豊をはじめ、安田政彦、平尾崇典、山本隆幸……らが、我先に!と申し込んでいたのだから、誰もがやる気に満ちているのだ。そんなシリーズを“賞金王の前座”としてなどはとても扱えない。
 本日2着・1着の“ガッツポン”倉谷和信にも注目! この成績でありながらも、レース後、長い時間、本体整備を行なっていたのである。
 モーター本体に手を付けていた選手としては、他にも今村豊、渡邉英児、今坂勝広の名前が挙げられる。

2007_1219_1386  そして、昨日の前検でも注目された木村光宏もまた、やはり気になる。
 本日は、4Rの一回乗りで、それも見事に1着を取っていたにもかかわらず、11R前に宿舎に向けて出発した「帰宿バスの第一便」に乗る様子は全く見せず、整備室内のペラ小屋へと小走りしていったのだ。
 もちろん、自分の作業もしていたのだろうが、背中を見せていた選手(おそらく同県の重成一人)にアドバイスをしている時間が長かったようにも遠目で感じられた。その後、11Rの引き上げの手伝いなどにも出てきていたが、結局、12R頃まで、ペラ小屋での作業を続けていたのだ。
 今節の木村は本当に違う!
 作業をしている時間が異様なほど長いだけでなく、ものすごくリラックスもできているようで、移動の際などには、「キュート!」といえるほどの笑顔を弾けさせているのだ。
 今節の木村が違うというより、最近の木村が違うのかもしれないが、これまでに見ていた木村とは別人のような印象を受けるほどで、個人的にも好感度はぐんぐん上昇している。

2007_1219_1129  屋外にあるペラ作業場は「利用者はあまりいない」と先の記事には書いていたが、この場所で作業をする選手もだんだんと増えてきている。
 1Rで転覆して、選手責任の妨害のため賞典除外となった笠原亮は、5Rで2着に入ったあとすぐの時間帯から12Rまで、ずっとここでの作業を続けていたのだから、寒くはないのだろうかと心配になったくらいだ。
 12R前には、山崎哲司と二人でここに陣取り、何かを話しながらも、それぞれに作業の手を止めずにいたのである。
 他にも、上瀧和則、秋山直之らがここを利用。
 とくに上瀧は、本日1着・1着でありながら、ほとんどレース直後といえる時間にこの場所でペラ調整をしていた。その時間は短かったので微調整といったところだったのだろうが、本日いくら好調であっても、明日以降に向けての作業には余念がないわけである。

2007_1219_1355  本日1着・1着といえば、忘れてはならない存在が、山崎智也だ。
 そのレースぶりは、まさに絶好調!
 連勝を決めた11R後には、レース後の智也としては珍しく、ハッキリとした笑顔を見せていたのだから、いろんな意味で充実しているといえるだろう。
 スイッチのオンオフがうまく使い分けられているような印象を受けるし、足についても「特徴はないけど、バランスは取れている」とコメントしている。現時点での不安点はピット離れくらいなようだから、この後も好調はキープしていくはずである。
 写真を見てもらってもわかるように、とてつもなく格好いい智也が、福岡の地で走っているのだ!

2007_1219_0423  12Rのドリーム戦を制したのは原田幸哉だ。最後の最後まで「決定戦勝負駆け」を行なった男の意地を見せたともいえるだろう。決定戦出場を逃した常滑でダイヤモンドカップを制したことでも、すでに男の意地は見せていたともいえるが、そのモチベーションは依然として高いまま持続しているわけである。
 ドリーム戦は、同県の池田浩二とのワンツーフィニッシュとなったが、賞金的に「決定戦の次点」となる13位、14位の二人がこうして結果を出したというのも意味深い気はする。
 レース後は、ボートを降りる前から二人で何かを話していて、ヘルメット越しの笑い声も聞こえてきていた。
“役者たち”がしっかりと結果を出しているうえに、その本気ぶりを見せつけてくれている賞金王シリーズ!
 明日は「決定戦の前検日」でもあるので、ピットの空気が一変することも予想されるが、シリーズの今後からも決して目は離せない!!
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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番外バトル開幕!

1r0015380  9R終了後のイベントホールで、『ボートボーイ編集長vs競艇マクール編集長の予想対決』が行なわれた。
 ボートボーイ編集長といえば、このNIFTY競艇特集の主宰でもある“クロちゃん”こと黒須田守であるのは言うまでもないこと(マクール編集長は山本氏)。
 で、実をいうと、この黒須田は、大きな体に似合わず(ただし、現在、減量中)、ものすごく純な男であるので、少し照れ照れにはなっていたものの、「ボートボーイ最新号はイベントホールの前にあるペラ坊ショップでも買えます」との“営業”を忘れず、この大役をとりあえずは無事、こなしていた。

2r0015385  10Rに対して、両編集長が打った印はかなり似ていたが、その買い目は、ボートボーイが「1-5-2/1-5-6/1-2-5 /1-2-6」で、競艇マクールが「1=4-2、6/1=2-4、6/大穴は4の頭」。
 この記事をUPするのとほとんど同時に結果は出ているはずだが、いったいどうなっているものか……。
 なお、この対決は、本日、10R終了後、11R終了後にも行なわれる。


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K記者の「流れは見えている気がする」予想

うむむむ……出鼻をくじかれてしまいましたなあ。前半戦は、はずかしながらボーズ……。いいセンはいっていたと思うのです。カマギーはいいアシを披露して1勝しましたし、横澤も2着に残りましたし。流れは見えている……ような気がします、はい。気落ちすることなく、後半戦に臨みます。

7R
③山本の伸びが前検では目立っていましたが、今日の足合わせを見ると回り足は中堅でしょうか。突き抜けるなら、マクリ一閃。これに続く④坪井の2着づけが面白いのではないでしょうか。①倉谷の逃げ切りも少々。
3連単13-4-136

8R
②仁が2コース差しなら、③金子はどうするでしょうか。2番差しだと④今村が伸びなりにマクっていきそうですね。となると③金子は握って攻めるか。なにやら、もつれそうな予感がします。間隙突くのは、アシはいい⑥平石。2着づけで。
3連単234-6-234

9R
①シラケンのアシは厳しそうですねえ。逆に、③赤岩は今日になってさらにアップしているように思えます。マクリでもマクリ差しでも突き抜けます。
3連単3-25-256

10R
ここは①上瀧が磐石の逃げでしょう。本線は、アシは上位級の⑤須藤。②村田も悪くないアシです。
3連単1-25-256

11R
③智也は、アシが良くなってますぞ。1マークは握って攻めるでしょう。①白井との一騎打ちムードですが、怖いのは横綱⑥横澤。この2着付け3着付けを基本に。
3連単 13-6-13 13-13-6

12R ドリーム戦
人気は①原田。これは当然ですが、アシ的には外枠2艇⑤佐々木⑥田村が上位です。ここは穴狙いですが、いや、アシ的にはちっとも穴狙いの気分ではないのですが、⑤佐々木から。まだ仕上がりきれていない原田はなんとなく3着までのような。田村を本線に、池田もヒモに押さえます。
3連単 5-26-全


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「仕事」をする男たち――初日前半のピット

2007_1218_0561  1R前にピットに行くと、まず目についたのは装着場で作業をしていた川﨑智幸と山崎智也だった。
「気になる智也」こと山崎は、昨日にくらべて積極的に作業をしている印象を受けたものだ(もちろん、昨日も作業はきっちりしていたが……)。
 装着場でモーター周りのチェックをしていたあと、1R後には早くも試運転に出ていた。
 そして、試運転から引き上げてきたあとには、山本隆幸に絡まれるように肩を組まれながらピット内を歩いていたのだ!
 山本は智也を抱くようにして肩を組んでいたので、智也は“ナニ、すんだよ~”と、少しヤナ面をしていたようにも見えたものだが……、智也ファンの皆さんはご安心を! この二人はいつも、親しげにしていることが多い選手たちなのだ。べつに山本が、意を決して智也に迫っていたわけではないのである。……なお、智也はこの原稿のUP中に、5Rで見事な勝利をおさめている。

2007_1218_0376  それはともかくとして……
 1R前の時間帯からペラ整備を中心に、作業をしている選手は当然、多かった。
「モーター組」でいえば、原田幸哉が整備室の奥で何かの作業をしていたが、それほど大がかりな整備ではなかったのか、1R後にはボートにモーターを装着していた。
 また、朝の整備室にはぽつんと白井英治の「66号機」モーターが置かれていたが、その際、白井の姿は見られなかったので、白井が大がかりなモーター整備を施していたのかどうかはわからない。ただ、こちらもやはり、1R後にボートにモーターを装着して、その後は装着場でモーター周りやハンドルの調整などを入念に行なっていたものだ。

R0015342b  福岡のピットでは、いろんな場所でペラ調整が行なわれているが、整備室前の一角でペラを叩いていたのが安田政彦で、水面近くの「屋外作業場所」でひとりペラを叩いてたのが齊藤仁だ。
 夏場ならともかく、屋外のこの場所でペラ調整をしているのは、昨日の前検日でも田村隆信くらいしかいなかったが、今日はその場所に齊藤が陣取り、かなり長くペラを叩いていた。比較的近くにまで寄って行って、写真を撮っていても、こちらを見上げたりすることはまるでなかったのだから、その集中力は本当に高かった。
 また、田村のほうは2R後にボートにカポックを載せていたので、早くも試運転に出るのかと思われたが、どこかに気になるところがあったのか……。その後、齊藤がいなくなったばかりの“自分の場所”でペラを叩きはじめた。

R0015355b  それと似た動きが見せていたのは、佐々木康幸だ。
 佐々木は装着場でモーター周りをチェックしていたあと、ボートにカポックを載せたのだが、気持ちの変化があったのか、ボートごと整備室へと移動していった。
 ただ、こちらは、大きな気がかりといったことではなかったのか、ボートからモーターは外さず、モーター周辺のボルトを締め直すような作業をしていた。
 12Rの「ドリーム組」でいえば、川﨑も1R前から作業をしていたということはすでに書いたが、ドリーム戦出場選手たちはそれぞれに“入念な調整”をしてレースに臨もうとしている姿勢がよく伺われたものである。

2007_1218_0509  1R――。
 こちらはいきなり波乱の幕開けで、1周2マークで笠原亮が転覆してしまうと、山口剛がそれに乗り上げるような形になり、競走を続けられなくなっている。
 ただ、救助艇で引き上げてきた二人はともに元気な様子で、その後、それほど時間を空けずにボートやモーターの具合を見ていた(同じレースを走った柳沢一と山崎哲司がちょっと暗めの表情でレースを振り返るように話をしていたが、それも短いあいだで、二人はすぐにペラ調整を始めていた/5Rでは、無事に整備作業を済ませられたのだろう笠原も2着に入っている)。
 また、2Rでは市川哲也が転覆……。
 いきなりのアクシデント連発で、取材をしているこちらの気持ちも不安になりかけたが、その後は事故なく好レースが続いているので、ほっとしている(写真は1Rを勝利した重成一人)。

2007_1218_0756  なお、午前中のピットでもっとも気になったのは太田和美だ。
 何がどう……というわけではないのだが、昨日から太田は、他の選手と絡むこともなく、ひとり黙々と作業をしている姿が多く見かけられている。
 そこで醸し出しているムードが、野武士的でなんともいいのである。
 今日は、この原稿UP直後のスタートとな6Rの一回乗りだ。さて、結果はどうなるものだろうか……。

(PHOTO/中尾茂幸+内池=齊藤&佐々木  TEXT/内池久貴)


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K記者の「シリーズ2日目まではお任せあれ~」予想

 ども。Kです。今節は、H記者が3日目からの参戦ということで、まずは私が予想を担当いたします。H記者がたじろぐくらい、当てまくる所存でございますので、どうぞよろしく。
 さて、福岡競艇場といえば、インが決して強くないコースであります。穴狙いが基本、そうおっしゃる方もいたりします。BOATBoy1月号によれば、この時期は左横風が吹くと1コースより2コースの1着率が高くなる、ともあって、確かにこれまでの福岡体験を思い出せば、外からもバシバシ来ていましたね。ちなみに、現時点では緩い追い風のようです。
 しかし、同時にSGはやっぱりインが強いんです。あの平和島ダービーでも、特に後半はインがびしばし来ていましたね。SGのインというのはやっぱり、あっさり軽視しては痛い目を見るのであります。
 つまり、この「イン不利のコース」「イン有利のSG」のバランスを考えなければなりません。特に、「人気が下がっているイン」というのは、むしろ狙い目ではないでしょうか。このあたりを考慮しつつ、美味しい舟券を探し出したいですね。
 ではまいりましょう。H記者に負けないぞ~。

1R
20代の若手が揃ったフレッシュな一戦。ならば、もっとも若い②山口の差し切りを狙いましょう。前検のアシは、悪くなかったと思います。福岡の2コースは宝の山ですぞ~。
3連単2-16-全

2R
③テラッチがいいアシしています。②都築は逆に厳しいアシ。となるとマクリ差しでしょうか。意識しあって開いた内を④カマギーが突きます。スリットからのアシは相当なもの。
3連単4-13-135

3R
⑥上瀧が動けば、④金子も黙っていない。進入からもつれそうな一戦ですね。アシがハッキリと上位なのは金子。差し切りを狙って、手広く流します。
3連単4-126-全

4R 勝負レース
①横澤は超抜です。③今村も好脚で、ここは一騎打ちと見ましょう。3連単も絞って、②須藤と⑤江口。
2連単1=3
3連単1=3-25

5R
④智也のカド戦ですが、アシ的には絶対ではありません。②安田③石川が決して強攻派ではなく、①笠原がギリギリ逃げ切れると見ました。智也は2着より3着づけに妙味がありそう。
3連単1-全-4

6R
①山本②太田の69期コンビは中堅といったところでしょうか。ならば③カマギーが伸びなりにマクリ、差し自在に捌きます。面白いのは、ダッシュからのアシは良さそうな⑥今坂。
3連単3-126-1256


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静かな闘志――――前検日のピット

2007_1218_0866  水面に飛び出した一番手は“ガッツポン”こと倉谷和信だった。二番手に出てきた都築正治と足合わせをするように併走しているのを見届けてから、こちらはピットへ向かった――。
 ピットで取材をしていた印象としてはまず、SG前検にしては空気が落ち着いているな、と感じたことが挙げられる。ある意味、SGとしては微妙な位置付けにある賞金王シリーズには、複雑な心境で望んでいる選手もいるのは否定できないだろう。
 たとえば原田幸哉は『ドリーム戦インタビュー』で、今節に対するモチベーションを聞かれて、こう答えている。
「出るからには優勝したいですよ。……もちろん、賞金王(決定戦)の前座なので、あまり嬉しくはないですけど、賞金王に負けないような走りを見せたいと思います」
 本音のままのこんな言葉が、選手たちの心理を雄弁に物語っているといえるだろう。
 とはいえ、だからといって作業の手をゆるめるような選手は一人もいない。
 空気のピリピリ感こそ少ないとはいえ(もちろん、それもこちらの勝手な印象に過ぎない)、ピット内の慌しさはいつもの前検とそれほど変わらず、作業と作業のあいだに時間を惜しんで走っている選手を見かけられることも少なくないのである。原田にしても、インタビュー後は、整備室の奥のほうで、精力的にモーター調整をやっていた。

2007_1218_0699  今日のピットで、いちばん気になったのは木村光宏だった。第1班のスタート特訓が始まる前から装着場でボートの調整をしていたが、その雰囲気がなんとも感じが良くて、ついつい見入ってしまったほどである。
 その木村は、自分のスタート特訓を終えたあともボートの調整を続けて、結局、最終班の8班が特訓をしているあいだまで、手を止めることはなかったのだ。
 カウル回りのボルトを締め直している時間が長かったし、早い時間帯には、同県(香川)の重成一人に対して、ボートの一部を見せて「こんなの、見たことないよ(笑)」と話していたのも聞こえてきたので、どこかに納得のいかない部分があった可能性もあるだろう(ただし、ボートの2連率は35.1%と悪くない)。
 それでも、イライラしているような感じはまるでなく、真剣ながらもゆとりのある表情で作業を続けており、整備員さんなどが傍に来たりしたときには、気持ちのいい笑みを連発で見せていたのだ。
 他の記者がコメントを求めていたときには「僕はいつでも頑張るだけです」というようなことも言っていたが、そんな姿勢は本当に応援したいものである。

2007_1218_0383  1班の特訓が始まる前に、なぜだか“人気”だったのは、金子良昭だ。
 金子は待機ピットで作業をしていたが、こちらが気づいた範囲でいえば……、まずは田村隆信が金子と何かの話をしていて、田村が去ったあとには間をあけずに平石和男がやってきて、それぞれの足の感触を確かめ合っているように話し込んでいた。
 そして、その平石が去ると、今度は白石健が現われる。
 白石は、何かの教えを請うような感じでしばらく話をしていたあと、“折り目正しく”深々と頭を下げて、かなり離れたところに留めてあった自分のボートのところに戻っていった。
 地元というわけでもない金子にいったい何があるのか? 正直言ってそれはわからないのだが、やはり金子は人格者であり、“ピットの哲人”のような存在なのである。

2007_1218_0691  金子のもとを去った田村は、その後すぐにペラ調整を始めていた。1班の特訓開始前にペラ調整をするというのも、あまり多くはないパターンといえるだろうが、同じ時間帯にペラ調整を始めた選手には市川哲也がいる。田村は屋外でペラを叩き、市川は整備室で叩いていたが、それぞれに確たる思いがあっての行動だったのだろう。
 田村の場合、今節は「新ペラで行こうと思っています」とも話しているので、この行動は当然といえるのかもしれない。
 明日の田村は、6号艇でドリーム戦に出場するが、「6コースから行くつもりはあまりありません」「モーターは、勝率とかを考えると(2連率は31.9%)、合格点」とも話していたので、ドリーム戦、そしてこのシリーズにおける注目選手であるのは間違いない。

 ちなみに、1班の特訓終了後にはドリームインタビューが行なわれているが、他選手との比較を聞かれた吉田弘文が、足が良さそうな選手として名前を挙げたのは佐々木康幸だった。
 佐々木本人は、とくべつモーターをベタ褒めしていたわけではなかったが、「行き足あたりはいいですね」「……直線もまあまあかな」「……乗りにくいわけでもないし」「……前検としてはOKかな、という感じですね」と結局、その欠点を挙げることはなかった。
 そんなことからいっても、ドリーム戦に関していえば、現時点で「足の面」では佐々木が優位に立っているとはいえるのかもしれない。

2007_1218_0836  好モーターを引いた気になる存在としては寺田千恵も挙げられる。
 こちらは特訓直後の表情は見逃してしまったが、モーター格納をしている際、隣にいた同県(岡山)の森秋光に対しては、身振り手振りをくわえて何かを解説していた。難しい顔をしているときもあったが、時おり笑みも見せていたし、とにかく手振りのアクションが大きかった。
 そして、森が整備室を去っていったあとには、整備室でペラ調整をしていた、やはり同県の川崎智幸、山本浩次のもとへと行き、再び「身振り手振りのアクション」を開始!
 このアクションは、いったい何の意味を持つのか……と気になり、整備室から出てきた寺田に「足はどうですか?」と尋ねてみると、「ぼちぼちですね」との回答だった。
 続けて「あの手振りの多さは何だったのですか?」と聞いてみると、「あ~」と唸ったあとに、「(足は)普通くらいですね」とゴマ化されてしまった。
 モーターに対して確かな手応えを感じているのか、あるいは、評判ほどの足はないのでその問題点などを同県の選手たちに伝えていたのかの判断はつかないが、少なくとも“十分に戦える足”を手にしているとは見ていいだろう。

2007_1218_0654  さて、気になる存在といえば、もちろん忘れてはならないのは山崎智也だ。
 今日の智也は、それほど慌しく作業をしている場面は見かけられず、1班の特訓が始まった際には、装着場の隅っこで村田修次と話をしていたし、途中でTVにインタビューを頼まれたときには悠然とピットの真ん中を歩いている姿などが見かけられた。
 はっきりいって、これはいつもの智也である。
 モーターの数字も悪くはないし(2連率は36.4%)、慌てて作業をする必要もなかったということかもしれない。
 今節の智也は、しっかりとその強さを見せつけてくれることだろう。

 ……最終班の8班が特訓を始めた頃、整備室でペラ調整を始めたのは倉谷和信だった。ガッツポンに始まり、ガッツポンに終わった前検の一日なのである。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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賞金王シリーズ、前検診断

 いつも前検の足合わせを熱心に見て、それぞれのアシ色を見立てているH記者には申し訳ないのですが、取材すればするほど、前検のアシ色というのはアテにならんと思わざるをえない。
2007_1218_0646  前検の日というのは、たいがい1時30分前後から試運転が始まり(今日の一番乗りは倉谷和信、ついで都築正治でした。都築はいつも、素早く水面に出てきます)、3時30分にはスタート練習&展示航走が終わる。モーター抽選は12時頃からで、その後モーターを受け取って、点検して、装着して、水面に出て……だから、ペラを合わせている時間などない。試運転タイムは前半30分、後半20分程度だから、試運転で得た手応えをペラやエンジンの調整に反映させて、再び水面に出る時間はほとんどない。ましてや、展示航走を終えたら、もう水面にボートを降ろすことはできないから、その後に整備しても手応えの変化を確かめる方法がない。つまり、前検というのは、ほとんどの選手がペラも合わないまま、調整もできないまま、走ることになるのだ。
 作業自体は4時頃まで認められているから、今日、水面で感じた手応えを頼りに整備はできる。ペラを叩いている選手もたくさんいる。それを確認し、調整するのは明日から。存分に試運転をし、実戦でも確認しながら、調整していくわけだ。
 ようするに、前検というのはあくまで調整の準備段階と考えるべきであって、こちらも明日からのアシ色を見極めるための準備段階というくらいに考えたほうがいいのではないか、と思う。とりわけ、前検タイムは参考程度にしておくべきだろう。

 と言いながらも、前検でもハッキリとわかるほど、パワーのあるエンジンや、ペラとマッチして潜在能力を引き出せそうなエンジンというのも、もちろんある。これはもう、間違いなくポテンシャルの高いエンジン。チェックしておく必要がある。同時に、何百回何千回とレースをし、何万回と試運転をしている選手は、どんなにペラが合っていなくても、そのへんを感じ取る能力があると考えるべきだ。ということは、前検で重視すべきはタイムよりも選手コメントのほうだったりする。実は以前、H記者はBOATBoyでそのことを指摘していた。身内ながら、ダテにSGに毎節毎節、参戦しているわけではない。

2007_1218_0211  というわけで、K記者担当の今回は、試運転での見立てにコメントを突き合わせて見ていくことにします。あ、断わっておきますが、平らかな評価をするために、まずはコメントを見ずに、見立てから記していきます。コメントは手元に届いておりますが、伏せておきます。ではいこう。
 文句なしに出ていると見えたのは、佐々木康幸。足合わせでマッチアップしたほとんどの選手をやっつけていて、回り足も非常に良さそう。スタート練習では、スリットからの行き足はドリーム組を相手に抜けたアシ色を見せていました。水面を見る限りでは、断然の横綱。ドリーム組では、田村隆信もバランスが取れていい感じです。
2007_1218_0450 これに続くのは、横澤剛治でしょうか。足合わせで齊藤仁を圧倒していたのですが、その仁ちゃんは重成一人や須藤博倫や秋山直之をやっつけています。仁ちゃんも割といい感じに見えましたが、横澤はそれ以上なのだから、これが西の横綱でしょうか。
 出足が強めに見えたのが、金子良昭。おぉ、前節優勝モーターですね。内に合わせれば、回ったあと外の艇をクイッと突き放し、外に合わせればツケマイを炸裂させるような形で突き抜けていく。まさしく金子向きのアシに見えましたね。一方、伸びが目立ったのは山本隆幸でしょうか。いちばん最初に足合わせに出てきたときには、川﨑智幸にやられる感じでしたが、時間を置いて(ペラを変えた?)出てくると、坪井康晴らより強めの伸びを見せていました。さらに、スタート練習ではスリットからのぞいていく感じでしたね。スリットからのぞいていく感じは、鎌田義にもありました。

 てなところで、私の見立てを少し整理しましょう。
S上 佐々木康幸 
S下 横澤剛治
A上 金子良昭 山本隆幸 田村隆信
A下 鎌田義 齊藤仁 寺田千恵 平石和男 赤岩善生

 苦しいのは、数字通りの烏野賢太、森秋光、都築正治、柳沢一、気になる山崎智也、我らがテツ山崎哲司でしょうか。
これに、コメントを突き合わせてみます。

佐々木……「出てましたね。行き足から伸びが良かった。
横澤……回り足が良くて伸びる。数字以上の足。
金子……下がることはない。普通。
山本……行き足と伸びはすごく良かった。
田村……特訓ではちょっと強め。中間速がいいのかな。
鎌田……スリットを過ぎてからの伸びはいいが、その手前がねえ。
齊藤……伸びは分が悪い。回りすぎ。
寺田……新ペラ試したので足はわからないが、まずまずだったと思う。
平石……回って出て行くし、手前の足が来ている。
赤岩……悪い感じはない。乗りやすさがあった。

 ふむ。金子と仁ちゃんは、ちょっと良く見すぎかもしれませんが、おおむねこんなものでしょうか。ほかにコメントが強気なのは、今村豊「エンジンはいい。伸びが良かった」市川哲也「ペラ3枚試して、どれも良かった」平尾崇典「回転の上がりが良かった」坪井康晴「悪いエンジンと聞いていたが、むしろ強め」山口「良かった」といったあたりです。
 なお、苦しく見えた選手は総じて、首をかしげているようなコメントが多いようです。

2007_1218_0535  といったところで、前検時点での番付です。
      東         西
横綱  佐々木康幸  横澤剛治
大関  山本隆幸   田村隆信
関脇  金子良昭   鎌田義
小結  寺田千恵   平石和男
前頭1 赤岩善生   齊藤仁 
 
  これを基本に初日を戦ってみたいと思います。もちろん、明日次第で番付が変わる可能性はありますので、レースが始まってからもしっかりチェックしますよ~。

 あ、前検タイムが届きました。
6・58 今村豊
6・62 横澤剛治
    須藤博倫
6・65 寺田千恵
    坪井康晴
6・66 平石和男
    市川哲也
    平尾崇典
    重成一人
    佐々木康幸
    山本隆幸
 ミスター競艇がダントツの一番時計です。あとは、番付に載せた選手も何人か入ってますね。
 ワーストは……
6・80 山崎哲司
6・76 都築正治
6・75 倉谷和信
    柳沢一
6・74 吉田徳夫
    笠原亮
    田村隆信
 テツがダントツのワースト……ですか。あら、田村もこちらに入ってますね。もちろん、気にせず明日は狙ってみますが。

 さあ、明日からはレースが始まります。超抜に仕上げて優勝をかっさらうのは果たして!? とりあえず、ドリームは外枠狙いだなあ……。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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金子良昭に注目!? 爆笑のモーター抽選

2007_1218_0277 「あら~、クロちゃん、おはよ~~」
 モーター抽選取材のためピットに行くと、ちょうど抽選会場に向かうテラッチこと寺田千恵が、ずいぶんとリラックスした感じで声をかけてきた。
「おはようございまーす。今節も頑張ってくださいよ~!」
「え~~~っ、目立たないくらいのほうがいいのよっ!」
 なぜかテラッチ、弱気なことをおっしゃっております。一緒に階段を上りながら、テラッチを鼓舞する。テラッチは、昨年11月に、ここ福岡で行なわれたBOATBoyカップの覇者なのだ。
「ああっ! そうだよね!」
「ですよ~~~っ」
「あのときと同じくらいエンジンが出ればねっ!」
「じゃあ、抽選でいいエンジン引いてくださいよ~っ!」
 と、テラッチの言葉が一瞬止まった。そして……。
「でも、いいエンジンはないからなあ……」
 そうなのだ。福岡のエンジン上位14機(予備を含む。必ずしも2連対率上位24機ではなく、近況の動きも考慮されているようだ))は、賞金王決定戦に回されることになっている。賞金王シリーズは、それ以下のランクのエンジンで戦われるのだ。これぞ賞金王シリーズの悲哀、とでも言おうか。エース機が決して出ることのない抽選に臨まねばならない48名の選手たち。同情するなんて失礼だけど、しかし複雑な思いにとらわれざるをえない。
 それが理由なのかどうかはともかく、賞金王シリーズの抽選は淡々と進んでいった。選手班長は上瀧和則がいちばん最初にガラポンを回し、2番目は木村光宏。以下、どういう規則性なのかはよくわからなかったが(選手はそれぞれ、数字の入ったプレートを持ってました。予備抽選をしたのかもしれません)、次々と選手たちがガラガラポンと抽選機を回していくのだった。

 さて、そうは言っても、残されたモーターの中にも順列はつく。12月2日までの2連対率上位は以下のとおり。
42号機……40.7% 寺田千恵
41号機……39.2% 平石和男
13号機……39.0% 赤岩善生
75号機……38.7% 森秋光
11号機……38.1% 木村光宏
73号機……37.8% 安田政彦
80号機……37.6% 須藤博倫
33号機……37.5% 太田和美
26号機……36.6% 齊藤仁
76号機……35.7% 平尾崇典

 あらら、テラッチ、シリーズ“エース機”を引いたじゃありませんか! 昨年のBOATBoyカップの再現なるか? 2連対率2位の平石和男は、たまたま僕の目の前に座っていたのだが、数字の良さに納得しつつも、「近況が良くないよ~」とボヤいておりました。昨年のシリーズ覇者・赤岩善生が2連対率3位。連覇で、来年は賞金王へ!

2007_1218_0279  さて、抽選が半分ほど終わったところで、ちょっとしたハプニングが。26番目の抽選が終わったというのに、27番のプレートをもっていた白井英治の姿が見えないのだ。選手班長としてオブザーバーの役割も果たしている上瀧が、苦笑いして呆れている。声をあげたのは鎌田義だ。ドアの近くの後輩に向かって、「エイジを呼んでこい!」と指示。カマギーと白井は同期ですね。カマギーの指令を受けて、部屋を飛び出す後輩(誰だったのかは見落としましたが、カマギーの口調から後輩には違いないでしょう)。少しの間があって、戻ってくる後輩。それにつづいて、慌ててドアから入ってきたエイジ……渡邉英児。ん? みなが???と首を傾げるなか、カマギーが慌てだした。「エイジさんちゃうわ! 俺がエイジさんのこと『エイジ呼んでこい』とか言うわけないやろ~~~!」。事情を飲み込めずキョトンとする英児、周りはもちろん大爆笑!
2007_1218_0263  で、問題のエイジ=白井英治は、どうやらトイレにこもっていた様子。上瀧が「誰か、エイジに飛ばしていいか聞いてきて~」とあきれて叫んだところで、猛ダッシュで現われた白井でありました。
「お前、手ぇ洗ったんかっ!」とカマギーが冷やかすと、再び場内大爆笑。恐縮しつつガラポン回す白井、ホワイトシャークらしからぬお茶目な姿でありました。白井が引いたのは、66号機。2連対率などは高くないが、前回使用時には優出しております。白井、ウンがついたのか?

2007_1218_0314 抽選48番目は、金子良昭。シンガリということで、手持ち無沙汰の金子は、関係者を相手に雑談に興じている。僕は出入口付近で抽選を見ていたのだが、金子はまさに出入口のあたりに陣取って話し込んでいるのだが……これがもうおかしくておかしくて、途中から抽選の様子よりもこちらが気になってしまったのだった。
「俺なんか、どうでもいいんだよ~~~」
「(室内を指差して)この人たちが、艇界に残っていく人なんだよ。俺だけが消えていく」
 とにかくもう、ボヤキっぱなしなのだ。何をそんなにボヤいているのかはさっぱりわからんちんだったが、金子はひたすら自虐しているのだから、もう笑うしかない。挙句の果てには、
「(抽選の)玉、ちゃんと48コあるのかなあ……」
 そりゃ、あるでしょ(笑)。なかったら、48番目の金子さんはどうするんですか。で、ちゃんと玉は48コあって、最後にガラポン回して出てきた玉は65番。上瀧がコールして、みんなが機歴簿に目を落として、次の瞬間……。
「おおっ!」
 歓声が沸いた。そうなのだ、このエンジンは前節、田中豪が超抜に仕上げて優勝を飾っている好調機なのだ。そういえば、今年10月のBOATBoyカップでは茅原悠紀が乗って、軽快なレースを見せていたぞ。ボヤッキー金子さんが、いいエンジンを引くとはなあ(笑)。これだから、競艇は面白い。というわけで、皆さん、前記ベストテンと66号機の白井英児、65機の金子良昭には要注目ですぞ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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福岡に選手到着!

2007_1218_0016  その場面を確認しそこなってしまうくらい早く、一番乗りしたのは吉田弘文だ! さすがは地元選手である。シリーズに参戦する唯一の福岡支部所属ということで、気合乗りも責任感も違うのだろう。
 おそらく2番手なのだろう村田修次からは到着場面が確認できて、その後は続々と選手たちがやって来た。
 ゲート前ではファンたちが当然、「入り待ち」をしていたが、選手がタクシーなどで到着すると、ゲートをそのまま通過して、競技棟の手前まで行くので、車を降りた選手はそのまま競技棟に入っていくこともあり、大騒ぎといった感じにはなりにくかった。50mほど離れたゲートの前から「○○さ~ん」と呼ばれると、そこで選手はファンのもとへと挨拶に行く。早い時間帯に到着し、すぐさまファンのもとへ行って、サインなどのサービスをしていたのは須藤博倫、坪井康晴、池田浩二、柳沢一……たちだった。
 柳沢は今回がSG初出場となるが、緊張している様子はまるでなく、どっしりと構えたクールガイといった印象を受けた。ひと目見ただけの感想なので確かなことは言えないが、心臓はなかなか強いタイプのような気がする。SG初出場とはいえ、物怖じすることなく活躍してくれそうな気配である。

2007_1218_0019  白石健も、早い時間帯でファンサービスをしていた選手のなかでは気になった一人だ。
 なんというのか、ちょっと競艇選手離れしている感じもして、あまりに折り目正しいのだ。
 もちろん、競艇選手はみんな、ファンに対してやさしいし、礼儀なども一般の社会人以上にしっかりしているが、白石は本当に丁寧にファン一人ひとりに頭を下げていたのだ。
 それも、「マナー教本」に載っている手本のように、両手を伸ばして、指先をスラックスの真横につけ、45度近く頭を下げている!!
 競艇場入りする際の白石を見たのははじめてだったが、ちょっと驚かされたほどである。
 やさしい笑顔を見せて、小さな子供の頭を撫でている姿も、なんとも良かった。
 レースでも応援するぞ! 白石!!
 ……思わず、そう決めたものである。

2007_1218_0043  中尾カメラマンの“カメラの弟子”山崎哲司も早い時間帯に到着。中尾カメラマンと少し話をしたあと、「戦争に行ってきます」とファンのもとへと向かった。もちろん、この言葉は照れ隠しのジョークだろうが、いちどファンのもとへと行くと、なかなか開放してもらえなくなるのだから、“本当の戦場”に入る直前にそれに応える選手はなかなか大変なのである。
 といっても、そこは人柄サイコーのテツである。ファンの傍へと行くと、笑顔になって、楽しげに話をしていた。顔見知りなのだろう女性ファンから何かのドリンクをプレゼントされると、「大丈夫かな?」とペットボトルをくんくん……。そのとき相手は「毒なんか入ってないよ」と笑いながら怒っていたが、そんな光景も、見ていて和まされる。そして、競技棟のほうへと戻ろうとすると、また別のファンから名前を呼ばれるので、踵を返して、そちらのファンのもとへ!
 テツだけでなく、そうしてファンに応える選手たちは素晴らしい。
 この日でいえば、今村豊もなかなか解放してもらえなかった一人だ。チャレンジカップは途中帰郷となってしまったが、今朝パッと見た限りでは、元気そうな笑顔でファンたちに応えていた。

2007_1218_0136  今日の一番人気はやはり山崎智也か。
 智也の場合、いちどファンのもとに行けば、なかなか開放してもらえないのは本人もわかっているはずだが、タクシーを降りると、すぐさまファンのもとへと向かった。
 決定戦ではなくシリーズに出場することでは不本意な部分がないはずはないのだが、そんなところはファンの前では見せないのが、智也らしいところだ。
 ファンから何を言われているかまでは聞いていなかったが、おそらくそうした声も掛けられていたことだろう。それでも智也は、頼まれる限り、サインや記念撮影に応じていたのである。

2007_1218_0056  そうした意味では、智也以上にファンから熱い声をかけられていたはずなのが原田幸哉だ。言うまでもなく、最後の最後まで……と表現するのでも生易しいくらい最後の最後まで、「決定戦12番目の椅子」を争い、ファンに感動を与えてくれたのが原田なので、シリーズの最注目株だともいえるだろう。
 そんな状況とは関係ないのだろうが、原田は車を降りたあとに、ファンのもとには行かずにそのまま競技棟のほうへと向かったが、荷物を置くなどしたあとに、ファンのもとへと挨拶に行っている。
 その表情には曇りなし!
 決定戦勝負駆けはすでに終わったこととして気持ちを切り替えられているのだろう。
 シリーズの主役として突っ張ってほしいところだ。

2007_1218_0161  紅一点、寺田千恵は、タクシーではなく一般車で到着!
 誰に送ってもらったのかなと思えば、福岡支部の武藤綾子だった。これは想像に過ぎないことだが、おそらくは福岡支部時代の仲良しか何かなのだろう(現在、岡山支部所属の寺田は、それ以前は福岡に所属。要するに準地元水面だ!)。
 車内では激励の言葉もかけていたはずだが、寺田を管理棟前で降ろした武藤は、早々に引き上げていった。
 一方のテラッチは、管理棟前で最後の携帯電話連絡をしたあと、ファンのもとへ……。紅一点だけに男性ファンに囲まれている時間はかなり長かった。

 最後の到着(←おそらく)は上瀧和則だ。上瀧もまた到着後すぐにファンのもとへと行ったが、さすが九州勢だけあって、智也にも負けない人気ぶりでなかなか開放されなかった。入場無料券付きの名刺(←おそらく)を配って、シリーズを盛り上げようとアピールしたあと、サインや記念撮影に応えていたが、さすがにすべてには応えきれなくなったのだろう。
 最後は、両手を合わせて、ファンたちに深々と頭を下げたあと、駆け足で競技棟へと向かっていった。
 ……さすが上瀧親分! やっぱり誰よりも格好いいぞ!!
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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