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ボートレース特集 > 2007グランドチャンピオン決定戦
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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浜名湖より、グラチャンクイズの正解~

ども! 遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。グラチャン、ラストクイズの正解です。もう浜名湖に着いてしまっているのですが、最後のお付き合いを。あ、もちろん、浜名湖賞の熱い戦いもよろしくです~。

_vmg_01182

問題は、平石選手と会話しているのは誰でしょう? コレでしたね。やはり、同県選手をあげてきた方が多かったようですが、いいセン行ってます。ただ、ちょっと違った。じつは「同地区」なんです。同地区で、平石選手としゃがみ込んで話すほど仲のいい選手……長くともに戦ってきた選手、ということだったんですが……。

_vmg_0118 正解は、江口晃生選手でした。期も年も近い二人、昔から記念戦線では一緒のことも多かった二人は、やはり仲がいいんですね。次の桐生オーシャンでは、おそらく江口選手が選手班長でしょうし、平石選手はグラチャンで選手班長。立場的にも近いものがありますよね。

というわけで、選手名正解はいらっしゃいませんでした。残念! で、会話部門ですが、取材班での投票の結果、おっさんさん、ささぴーさん、ジローさんに30P差し上げます! なお、サブマリンさんを推す声も強かったんですが、K記者が頑なに反対していたこともご報告申し上げます(笑)。

というわけで、今回の上位3名はささぴーさん、おっさんさん、夜店の金魚さん! おめでとうございます! 戸田みやげをお送りしますので、いつものように

tanakakogyo@hotmail.co.jp

まで、ご送付先をお送りください。浜名湖遠征などで発送が少々遅れてしまいますが、ご了承くださいませ。グラチャンでもたくさんのご解答ありがとうございました。ここ浜名湖でも、出題があるでしょうから、今回もよろしくお願いしま~す!


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優勝戦私的回顧

_u4w0002  コースを奪われた自分に対する怒りが発露するかのように、山崎智也はコンマ09の全速スタートを決めた。そしてスリットを通過してすぐ、内の艇を絞りにいく。

 それは津波のようだった。あっという間に鳥飼・西村・平石を呑み込み、本来なら自分がいたはずの場所を独占している大阪勢2人に迫る。
 一瞬、松井が止めにいく素振りをみせた。だが、山崎はさらにその上を回る。ちょうど1マークに到達するところで、湯川との一騎打ちになった。

 1マーク。
 山崎はさらにレバーを握った。安全策を取るならば、まくり差しに切り替えるのが正解だった。湯川が外を牽制して回るのは読めているし、松井が差しに構える気配も濃厚だからだ。ならば、湯川と松井の間を割れば上位には食い込める。
 ただ、山崎の頭の中には、まくりしかなかったはずなのだ。まくり差しなら上位に食い込めるが、アタマが取れる保証はどこにもない。機力差を考えると、湯川と松井がよほどのターンミスをしないかぎり2着がいいところ。スタンドから容赦なく投げかけられている、
「おい! 山崎ぃ! やる気あんのかぁ!」
 という罵声を歓声に変えるには、そして今年上半期の不振を取り返して賞金王決定戦に出場するためには、山崎は内を叩き潰してアタマを取るしかなかったのだ。

2007_0701__059  山崎の〝皇艇復権〟へのまくり。それを、SG優勝経験のない湯川が外へとブッッ飛ばした。
 もしも湯川の握る判断が少しでも遅れていれば、山崎に綺麗にまくり切られていたことだろう。湯川の絶妙なターンは、津波を食い止める防波堤となった。湯川のすぐ後ろに迫り来る危機は、とりあえず回避された。

 ところが外を牽制すると、内がおろそかになるのは世の常。やはりターンマーク付近にはポッカリと差し場が開いていた。
 この内懐にナイフを突きつけてきたのが、〝王者〟松井繁。さらに西村勝、鳥飼眞も続いている。前門の虎、後門の狼。一難さってまた一難。 

2007_0701__066  しかし、そこからの湯川の加速は違った。前日の準優戦でみせた足――レバーを放ったあと握りなおして悠々と逃げ切れた足は、ホンモノだった。いい感じで入った松井に差し抜けられることなく、スリット裏で湯川は先頭に踊り出る。SGウイナーたちを置き去りにする。スピードに乗りヒラリ舞うように水面を駆け抜け、そのままSGウイナーの仲間入りをした。

  今月13日発売のBOATBoy「笹川賞回顧」に、「大阪支部に近い将来大きな花を咲かせる蕾を見つけた」という原稿を私は書いている。
 蕾とは笹川賞で積極的なレースをみせた湯川のことだ。原稿を書いたのは笹川賞が終わってすぐのころ。まさか雑誌が発売されるまでの1カ月の間に、GⅠとSGをブッコ抜くことになるなんて……。

 若い蕾が開くのは早い。
 ただ、平和島総理杯で一度落ちそうになったのを耐えきった蕾だけに、その華は、長く、大きく咲き続けることだろう。優勝おめでとう!

(PHOTO・池上一摩<1枚目> 中尾茂幸<2-3枚目> TEXT・姫園淀仁)

 


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気持ちの闘いを制した「超新星」!――優勝戦後半のピット

1img_2561 「去年(の総理杯)とは精神状態も違うし、能力も違うと思います。あれからいい経験を積ませてもらったんで、あのときとは違うレースができると思います」
 昨日の段階でそう言っていた湯川浩司が、見事な逃げ切りで『SG初優勝』を決めている!
 ピット内での湯川の動きを見ていても、この言葉が、今日の結果のすべてを物語っていたような気がしてならないものだ。

 たとえばだ。レース前の選手控室入りひとつをとってもそうだった。去年の総理杯では、SG初優出の横西奏恵とともにかなり早い段階で控室に入っていたが、今日の湯川には、そうした落ち着きのなさはまるで見られなかった。控室に入ったのは5番目だったが、順番の問題というよりも、控室に向かう表情からしてまるで違っていたのだ。
 レース後の表彰式で湯川は、かなり緊張していたことを素直に告白し、それを隠そうとしていたにもかかわらず、「みんなにはバレバレでしたね」と笑っていたが、SG優勝戦の1号艇に乗っていながら、緊張しないわけはない。だが、今日の湯川は、その緊張感を武器に変えられるだけの精神状態を維持できていたわけである。

2mg_6308  午後のピット取材に入ったばかりの頃には、たしかに午前中とは違う強張った表情が見られたので、こちらも気になったのは事実だ。それでも、井口佳典や田村隆信らと話しているうちに、その表情が自然にゆるんでいったのは、はっきりと確認できたものだった。
 8R後に湯川は、井口と足合わせをしていたが、その後に井口は「いい! 絶対いいわ!」と湯川の足を絶賛していた。これはもちろん、偽りのない評価であったのだろうが、そんな言葉によって湯川に自信を持たせたいという意味合いがなかったわけではないだろう。これは筆者の印象に過ぎないことだが、この発言を受けたあとから湯川は、午前中と変わらぬほど自信に満ちたリラックスした表情を見せていたのだ。
 このNIFTY競艇特集でも毎回書き続けていることだが、85期勢の結束は本当に固い。精神的な意味でいっても、こうした仲間たちに助けられている部分は大きいはずだ。
 だが、それだけではなく湯川自身が、去年よりも一回りもふた回りも大きく成長していたからこそ、果たせた優勝だったのは間違いない。

6img_4264  優勝を決めた湯川は、ゴール前にすでにガッツポーズを見せていたが、ピットに引き上げてきたその顔は本当に晴れやかなものだった。去年の総理杯では、ウイニングラン用のボートの船着場付近で、井口と森高一真が“勝者”として引き上げてくる湯川を待っていたが、今回、船着場で湯川を待っていたのは兄弟子格の田中信一郎だった。
 田中は最初、選手控室でレースを見ていたようだが、湯川が1マークを先頭で回ると同時に、ダッシュしてその場所に駆けつけ、湯川を応援していたのだ。
「おめでとう!」
 田中に祝福されて、湯川の顔はくしゃくしゃになっていった……。
 その後にウイニングランに出て行き、もう一度、ピットに引き上げてきた際の湯川の第一声は「サイコー!」のひと言だ。
 表彰式においてもやはり「サイコーです!」と切り出していている、自分の気持ちをあらわす言葉は他に見つからなかったのだろう。表彰式でも、早い段階から目をうるませていた湯川は、見ている立場からいっても、“サイコーの男”であったのだ。

4u4w0062  レース後、もっとも悔しそうな顔をしていたのは、やはり山崎智也だったといえるはずだ。レースの詳細は別記事に譲るが、致命的なピット離れの遅れと、起死回生のまくり勝負に出ての4着だったのだから、それも仕方なかろう。
 9R後のスタート練習のあと、TVでお馴染みの高尾晶子キャスターが「どうですか?」と、調子を質問してみると、「優勝してえ!」という言葉が返ってきたというのだ。
 優勝したいのは6人全員がそうには違いないのだが、これほどストレートな言葉を返すというのは、かなり珍しい。ここのところ不振が続いていたので、今年はこれが初めてのSG優出になっていたのだし(今年はこれまで準優出もなかった)、江戸川大賞のフライングによって、10月のダービーに出られなくもなっているのだ。年末の賞金王出場を考えても、チャンスはどんどん少なくなってきているのだから、本音がそのまま出たのだとも受け止められる。
 レース前後の智也の顔つきや動きを見ていても、ここに賭けている気持ちが本当に強いことは伝わってきていたし、レース後に憔悴しきった表情になっていたのは、充分頷けることだった。

_u4w0076  2着の松井繁は比較的サバサバした表情をしている印象を受けたものだ。
 自分自身はやれるだけのことをしたうえで、同県の湯川が優勝したのだから、ある程度の納得はできていたのだろう。表彰式での湯川は、「(レース後の松井は)気持ちよく、おめでとうと言ってくれました」と振り返っている。
 今の松井の安定感は本当にすごいし、ピットでの過ごし方を見ていても、王者のオーラが失われることはまるでない。
“人としてのやさしさと大きさを持った鬼”が、これからも艇界をリードしていくことは少しも疑われない。

5mg_6322  今日一日を通していえば、ピット内でもそれほど慌しい動きは見られなかったが、全選手がやれる限りのことをしているのはよく伝わってきたものだった。
 9R後のスタート練習では、2度目のときに1256/34という並びにもなっていたが、平石和男、鳥飼眞、西村勝といった外枠勢3人も、何かをやりそうな気配をぷんぷん漂わせていたものだ(写真は9R後のスタート練習のあと、ペラ小屋で優出選手たちが揃って調整作業をしているところ)。

3u4w0110  そうした意味でいえば、最近のSGのなかでも緊張感の高い闘いが繰り広げられたといえるはずだ。
 それを制した湯川は本当に強い男だ!
 おめでとう、湯川!
 完全に一皮向けた湯川のこれからが、本当に楽しみである。

(PHOTO/山田愼二=1枚目&3枚目  池上一摩=その他   TEXT/内池久貴)


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湯川浩司SG初優勝! 水神祭!!

 SGの成績で出走が決まるグラチャン。それだけに今節、水神祭が行なわれるとしたらSG初優勝しかなかったのですが……お見事! 湯川浩司が嬉しい嬉しいSG初優勝を成し遂げました。
 というわけで、湯川浩司、水神祭!

_u4w0146  歓喜のゴール後、優勝者表彰に記者会見にと飛び回る主役を待ちかまえるは、優勝戦でワンツーを決めた王者・松井繁に山本隆幸。そして師匠の田中信一郎。さらに1節間を戦った埼玉の5選手や報道陣などが勢揃い。
 記者会見が予想以上に盛り上がったらしく、いまかいまかとみんなが待ちかまえております。田中信一郎がいちばん最初に姿を見付けられる場所に移動する姿などを見ていると、やはり師匠ですね~!
 さて待つこと数十分で、主役・湯川が登場! そして待ちかまえていた選手たちからまず最初の祝福です。F1のシャンペンシャワーよろしく、選手たちが手にした炭酸水が降り注ぎます。「ありがとうございます!」と笑顔で応える湯川はすでにびしょ濡れですが、すぐさま続いて試運転ピットへ。シャワーに続いては、いよいよ本番の水神祭!
_u4w0171  山本と信一郎に脇を抱えられるように連れて行かれた湯川。そこに松井と後藤浩、西村勝が加わった5人で、ウルトラマンスタイルに持ち上げられて……せーの!

 ジャッパーン!!

 大きな拍手に「ありがとうございまーす!」という湯川の声が、すでにカヌーの漕艇が行なわれている戸田“漕艇場”に響いたあと……「じゃあ万歳三唱でもしますか」という内田和男アナウンサーの提案で、今度は「バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ!!」の声が響きわたったのでした。

 おめでとう、湯川浩司!(PHOTO=池上一摩、TEXT=松本伸也)

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クイズ・ファイナル~!

どもども~! 間もなく優勝戦がピットアウト。いや、これをご覧になる頃には、優勝戦の余韻に浸っている方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな時間帯に、さあ行こう、ファイナルクイズ。まずは第5問の正解からです。

Cimg30592_1 この選手の背中、紫に隠された部分には何と書かれている? これが問題でしたね。まず、この選手は、皆さんご推察のとおり、魚谷智之選手でございます。いっぱい魚の絵が描いてありますから、まあ、これは簡単ですよね。で、魚谷選手の背中には、何が書かれているのか。

正解はコレ!

Cimg3059

負ける気がしねぇ

いやあ、艇界一の旬な男、魚谷選手にピッタリの言葉ですよね。彼の充実ぶりを見事なまでに言い表した一言です。制作(したと思しき)伊藤製作所さん、センスいいなあ。

というわけで、正解はささぴーさん、おっさんさん、無事故感想さんの3名! おめでとうございます。いずれも80P獲得者のお三方ではありませんか。というわけで、ランキングはこう変わりました。

1 夜店の金魚 140
2 無事故感想 130
  ささぴー
  おっさん
5 おちょこ 110
  モリロー
  サブマリン
  どれみす
9 tokotann 80
10 人間 70

うがっ、さらに接戦! というわけで、ファイナル・クイズ!

_vmg_01182 これは3日目(6月28日)の写真です。右は、優勝戦4号艇で出走の平石和男選手ですね。では問題。その平石選手と話し込んでいる選手は、果たして誰でしょうか!?

そしてさらに! その選手と平石選手の会話を「勝手に」考えてみてください。「何を話していたでしょうか?」ではないですよ。二人の会話を「勝手に考える」のです。BOATBoyをご覧の方は、「お笑い競艇道」というコーナーの「競艇選手・心の叫び」を思い出してください。アレです。つまり、言うなれば、これはボケ専用問題! というわけで、

①選手名正解……60P②選手名正解のうえで会話最優秀賞……60+50P③選手名正解のうえで会話優秀賞2組……60P+20P④選手名正解じゃないけど、会話優秀賞2組……30P

というポイント設定とさせていただきますぞ。会話のほうの評価は、私+H記者の独断で決定させていただきます。大逆転のチャンスもありますので、ふるってご解答のほどを! それでは優勝戦、ファイナル・クイズ、ともにGOOD LUCK!(問題のPHOTO/池上一摩)

※すみませ~ん! 締め切りは明日2日の午後3時です!


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「応援、よろしく!」by平ちゃん――優出インタビュー

 まもなく優勝戦! 曇り空の戸田上空ですが、雨粒にはもう少し我慢してもらって優勝戦を迎えてほしいものです。さあ、優勝戦デーといえばやってきました「優勝戦出場選手インタビュー」! 5R終了後のイベントホールにはとにかく多くの人・人・人。そして勇壮な『PRIDEのテーマ』に乗って登場する選手に、大・大・大歓声であります。

1・湯川浩司、2・山崎智也、3・松井繁、4・平石和男、5・鳥飼眞、6・西村勝

 さすがの山崎智也、松井繁への大歓声を上回ったのは……もちろん地元の平石、そして西村! 「平ちゃん!」「マサル!!」という大声援に両選手ともニッコリです。
 さて、各選手のコメントをダイジェストで。地元ふたりに負けないくらい、気合いはどの選手もパンパンでしたよ!

Photo_38 湯川「松井さんと一緒の優勝戦は心強いです。最近のリズムは最高ですし、インからキッチリ行きます! 僕のことを応援してくれるみなさんは少ないかもしれないですけど(「湯川、頑張れ!」の大声援)……ありがとうございます。(優勝者表彰で)またここに戻ってきます!」

山﨑「(モーターがよくなって)節の中盤から楽しくレースができるようになりました。これならばこのメンバーでもレースになります。枠なり基本です。戸田はこれまで2回SGも勝っていますし、またいい思い出を作って帰ります」

松井「モーターにはまだ気になるところがありますが、僕の技量でなんとかします!(松井笑顔、そして場内大歓声)。悔しい思いをした笹川賞? それはもう。リベンジ? 1回くらいで思いは晴れませんので、これから10回優勝しますから!(場内爆笑) それと、人気があまりないようなので、クオカード持ってきました!!(お客さんに配り始める松井。松井さん、最近定番ですね)」

平石「昨日の準優は久しぶりにアツくなりました。コースはどこからでも想定はしていますよ。優勝して、またここに帰ってきます。応援、よろしく!(終始大歓声)」

鳥飼「最近あまりよくなかったので、挽回しなければと思っていたときに優出できて嬉しいです。モーターは優勝戦メンバーに入っても負けませんね。ピット離れはいいですが、まあ、ピットを出てから、ですね。ピット離れで出きらなかったら、枠なりでしょう。九州に4000万円持って帰ります」

西村「ここは自分の庭です。なので強気にいきますよ。優勝した3年前の総理杯のときと比べればちょっと落ちますけどね、レースにはなります。コースは7割方6コースでしょう。SGの優勝戦、スタートは1艇身全速くらいでしょうけど……理想は05くらいいきたいですね。魅せて勝ちます!(終始大歓声)」

 湯川の初SG制覇か、地元勢か、それとも……優勝戦まであと約2時間半!(PHOTO=中尾茂幸、TEXT=M)

Sn1_3012 ←インタビュー終了後、お客さんに「松井さん、平石に勝たせてやってよ!」と声をかけられ、ズッコケる松井さん。後ろで当の平ちゃん、笑顔です


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落ち着いた朝――優勝戦前半のピット

120070701114  朝の試運転が始まって間もない9時40分頃にピットに行ってみると、湯川浩司と山崎智也のボートだけが陸の上に取り残されている状態になっており、他の優勝戦メンバーのボートはすべて水面に降ろされていた。
 鳥飼眞は、ひと通りの作業を終えたところだったのか、筆者と入れ替わりのかたちで選手控室のほうへと消えていく。西村勝はペラ小屋で熱心にペラを叩き、平石和男は、係留所とペラ小屋を行き来していた。
 こうした動きを見ていると、優勝戦の朝にしては、比較的動き出しが早いほうだといえるだろう。
 この段階では姿が見えなかった松井繁にしても、すぐにカポックを身につけて、係留所に留めてあるボートのもとへとゆっくり歩いていった。中尾カメラマンがレンズを向けても表情は変えず、しっかり王者モードになっているようだった。

220070701137  続いて、ピットに現われた山崎智也は、素早い作業でプロペラをボートに取り付けると、すぐに水面にボートを降ろした。最初のうちは、“好感触のサイン”といえる少し不機嫌そうな顔をしていたが、リフトのほうへボートを動かしだした頃には、晴れやかな表情になっていたのが印象的だ。
 水面にボートを降ろしたあとには、本番ピットの後ろあたりまで流していって、ゆっくりゆっくりとボートを旋回させていた。
 とりあえず、足の感触を確かめていたのだろう。その途中で水面上にいた向所浩二と目が合うと、理由はまったくわからないものの、唐突にフ○ックポーズ! 珍しい仕草といえるが、こんな洒落っ気を見せられるのだから、完全に自然体になれているということには違いない。

3img_3875  優勝戦メンバーのなかではなかなか姿が確認できなかった湯川浩司は、10時過ぎにTVインタビューを受けるためにピットに現われた。傍でその様子を見ていると、じつに落ち着いた感じで、彼らしい笑顔も絶やさなかった。
「平常心で行ければ」とも答えていたが、その点についても昨年の総理杯のような心配はいらないかもしれない。
 このインタビュー後、引き上げていこうとする湯川に、「昨日はゆっくり眠れましたか?」と尋ねてみると、そんなことは訊かれるまでもないとでもいうように、ニッコリ笑って「ああ、眠れましたよ」と返してくれた。
 その表情にまるで緊張感があらわれていないわけではなかったが、この段階ではいい精神状態を保てているように窺えたものだ。

4img_2036  一度、記者室に戻って、1R後に再びピットに行くと、ペラ小屋にいたのは鳥飼だった。優出メンバーは全員、動き出しが早かっただけに、この段階で熱心な調整作業をしているのは鳥飼だけになっていた。惜しくも優出を逃した同県の瓜生正義が付き添いように鳥飼の作業ぶりを見ていたが、鳥飼の調整は最後まで余念なく続けられるのではないかと予想される。
 早い時間には、精力的に動いていた平石は、この時間帯にはひと息ついていたのか、整備室内でスタッフと談笑したあとには、装着場にいた白井英治に何かを話しかけ、さらにペラ小屋に移動すると、今度は江口晃生と話し込んでいる。多少は自分の作業もしていたのかもしれないが、手を止めて話している時間はかなり長かったものだ。
 その横では鳥飼が額の汗を拭いながら作業を続けていたのだから、ちょっとしたコントラストができていた。

5img_3916  2R後の引き上げの手伝いには、智也、湯川、西村などが出てきている。
 湯川は田村隆信、井口佳典ら同期勢と話していたし、西村も落ち着いた様子だった(写真は早い時間帯のもの)。ペラ調整もすでにひと段落ついたのか、さすがにホーム、といった雰囲気でゆったりとした動きを見せていた。

 午後になって、また精力的に動き出す選手もあらわれるかもしれないが、とりあえずは決戦の時を静かに待つような状況になっている「落ち着いた朝」のピットだった。

(PHOTO/中尾茂幸=松井、山崎  山田愼二=その他   TEXT/内池久貴)


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6日目! 優勝戦!

おはようございます。グランドチャンピオン決定戦、優勝戦の朝を迎えました。戸田は曇り空ですが、過ごしやすい気候ではあります。このまま雨が降らなければいいなあ……。

まずは、優勝戦メンバーから。

12R優勝戦

①湯川浩司(大阪)
②山崎智也(群馬)
③松井 繁(大阪)
④平石和男(埼玉)
⑤鳥飼 眞(福岡)
⑥西村 勝(埼玉)

SG初Vを目指すのは1号艇・湯川と5号艇・鳥飼。幾多の名勝負をともに作り上げてきた智也vs松井。地元で負けられない平石と西村。今回もDRAMATIC KYOTEIな優勝戦になりそうですね。

さて、本日一発目の特注選手。

2007_0629__0306 三嶌誠司。昨年終盤頃から、ピットではいつも声をかけてくれてきた彼ですが、今回はいつもに比べると、それほど多くを話したわけではありませんでした。ところが昨日、一般戦を戦い終えた三嶌は、私の顔を見てニコニコッと声をかけてくれたのでした。

「今日は過ごしやすくて良かったですね~」

たしかに昨日は今節のなかでは涼しいほうでした。でも、「良かったですね~」って、それは選手も一緒じゃないっすか。

「いやいや、僕らは控室とか整備室とかは冷房入ってるから」

そうです。三嶌誠司は、ピットで汗をかきかき、突っ立っている私らのことを気遣ってくれたんですね。感激っす! 今節は消化不良だったと思いますが、最後の一戦をスッキリ決めてほしいですね! 優勝戦の資金は彼で作りたいと思います。頼みますよ!

それでは、優勝戦、めっちゃ盛り上がってまいりましょう!(PHOTO/中尾茂幸)


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準優戦私的回顧

 朝から向かい風の戸田競艇場。準優3箇レースも向かい風6mで行なわれた。 

10レース 

2007_0630_10r_017  危なげないターンで山崎智也が逃げ切る。記念や特別の準優で当たり前に目にしてきた風景が、ようやく帰ってきた。

 ちょうど1年前。山崎智也は「我が世の春」を謳歌していた。戸田で5月に笹川賞を制し、その後も「浜名湖・GC」「若松・オーシャン」「桐生・MB記念」と、SG4連続優出を成し遂げた。もちろんその間にも、記念の優出や一般戦の優勝を挟んでいる。1年前の山崎智也は、好成績を残して当然の選手だった。

 ところが昨年のダービーが終わったあたりから、勢いがパタリと止まる。11月三国MB大賞・予選敗退。蒲郡MB大賞は初日フライング……。年が明けて1月。唐津周年は準優1号艇でドカ遅れ。3月の戸田周年はドリーム戦1号艇も予選で敗退し、総理杯も予選落ち。さらに前年度覇者ながら笹川賞まで予選落ちし、6月の江戸川周年では準優でフライングを切ってしまう。常勝から絶不調。嘘みたいな変りぶりだった。
 原因はペラではないかといわれている。ちょうど昨年末は、ペラメーカーの大変動が起こっていた時期。山崎はその変革に乗り遅れたのではないか、と。

2007_0630_10r_023  準優戦のスリットはコンマ19の全速スタート。エンジンがそんなに出ているわけではないので、スリット通過後に出ていくことはない。明日の優勝戦はやや厳しいかもしれない。しかし、当たり前の風景が帰ってきたのだ。本人の様子や言動を総合しても、ようやく何かを掴んだような気配がある。明日の山崎智也は「いかに驚きの風景を我々に見せつけるか」を考えて、乗ってくるような気がするのだ。

 2着に入線したのは鳥飼眞。展示では1コースを奪っていたが、本番はそのまま2コースへ進入。スタートタイミングコンマ28とややヘコむも、そこから伸び返してターンマークをシッカリ回って2着に流れ込んだ。6コースから凄い勢いで攻めてきた井口を、5コースの今村暢がブロックしてくれたのも、鳥飼にとっては大きかった。
 べつに今村暢が鳥飼をアシストしたわけじゃないと思う。あそこで井口を行かせては、今村はノーチャンスになっていた。ただ、そんなふうに感じてしまうのは、福岡勢が賞金王決定戦にむけて気合が入ってきているからだ。
 準優出した福岡勢5人のなかで、鳥飼だけが優勝戦へと駒を進めることができた。背中に背負う期待は4人分。鳥飼は、明日メイチの気合をみせてくれるような気がするのだ。

11レース

2007_0630_11r_070  山崎智也に続いて、11レースも1号艇・湯川浩司のイン逃げが決まった。小回り防止Vあたりの楽な起し位置から、艇を一気に加速していく湯川。スタンドから見ていると、そのタイミングはやや速いかにみえた。が、スリット線上では横の艇とほぼ並んだ。プレッシャーの魔物に呑まれることなく、うまくレバーを放って調整したのであろう。

 タイミングはコンマ13のトップスタート。いくらインが弱い戸田、いくらインが弱い向かい風、いくらレバーを少し放ったとはいえ、初日から3連勝した湯川のエンジンは出ている。1マークもやや慌てたようなターンになったが、先に回って押し切った。

 湯川のSG優出は、スタート遅れに泣いた昨年の平和島・総理大臣杯以来。明日の優勝戦も、総理杯と同じように1号艇である。あの惨事が脳内に過ぎらなければ湯川は勝てると思うのだが、どうなのだろう。

 

_u4w9653  残るもうひとつの椅子は、笹川賞の優勝戦を彷彿させるような激闘となった。

 1周2マーク。バックを併走していた艇のなかから、吉田弘文が抜け出す。吉川元浩の鋭角な突っ込みを、冷静にさばいたターンには、もはや風格すら感じさせた。2周1マーク。今度は西村勝を行かせて差す。その覚めたレースぶりは、地元である西村のお株を奪うかのようだ。吉田の現在の獲得賞金は約4400万円。優勝戦に進出すれば、6着でも賞金は750万円ある。この2着を死守すれば、福岡賞金王決定戦にリーチがかかったも同然となる。はずだった。

 2周2マーク。4番手を追走していた吉川が、ふたたび突っ込む。「風格」と「冷静」さはあっても、さすがにまだ後ろに目はついていなかったようだ。死角から飛んできたであろう黒いカポックは、そのまま吉田の艇に突き刺さる。吉田の艇が転覆しそうに暴れたあと、2艇が外へ流れていく。3番手を追走していた西村勝に漁夫の利が転がり込んでくる。
 ほとんどのスポーツはホームが有利にできている。公営ギャンブルには「地元3割増し」という格言だってある。どうやら、幸運も3割増しになるようだ。もちろん西村は「もつれる展開」を想定していたと思うのだが――。明日は6号艇。戸田を知りつくした男に幸運が加われば、怖いものはない!?

 
12レース

2007_0630_12r_035  左の写真を見てほしい。1マークを回った瞬間に、6艇が横一線に並んだのだ。狙って並ぼうとしても揃うものではないのに、開いているスペースに最高のターンで突っ込んだ結果、横一線に並んだのである。今さらながら「高いレベルの選手が集うと、こんなことが起きるのか」と驚いた。奇跡の1マーク。意味もなく咆哮してしまった。

 特徴のない足。どちらかというと、低調な部類の足だったはずである。それを松井繁は、たった2日で上位機に仕上げてしまった。予選1位通過でエンジンが噴いている平石和男とほぼ同体のスリットから、1マーク到達前に絞りマクリを放つだけの足。いくらチルトを跳ねているとはいえ、2日前にはそんな気配は微塵もなかったのである。

 ところが、レース後の松井のコメントは「行き足とスリットはいい」というもの。まだ伸びには満足していない様子だった。松井の49号機はまだまだ進化するようである。
 笹川賞の1周2マークを背負って戸田にやってきた王者。それは重荷ではなく推進力となっている。明日は後続艇になんか抜かせない。もちろん突っ込めるような隙は絶対にみせない。

_u4w9794  1マークで6艇が横一線にそろったのも驚いたが、それより驚いたのが平石和男がみせた奇跡のターンである。2回も「奇跡」なんて言葉を使ってしまったが、少ないボキャブラリーを掘り起こすより、素直に感じたままを書いたほうがいいと思うのであえて使う。それほどあのターンは素晴らしかった。美しかった。鳥肌が立った。今日一番の歓声、今節一番の歓声が、場内から響いた。

 2周2マークと3周1マーク。よく、あのスピードとあの角度で入ったのに、転覆もせず、キャビることもなく、石川にブツかることもなく、内に入ることができたものである。2着争いは3周2マークまでもつれたが、勝つのは平石である。あのターンが出るのに2着を取ることができなければウソである。そう確信しながらレースを見ていた。
 優勝戦1号艇は取りそこなってしまったが、1周1マーク、そして戸田の逆転の名所・1周2マークで、あのターンが出るのであれば、平石の手にタイトルが降りてくるように思えてしかたがない。

(PHOTO・中尾茂幸<1マーク> 池上一摩<2マーク> TEXT・姫園淀仁)


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強者たち――準優勝戦後半のピット

1img_3771  強い智也が戸田に帰ってきた!
 10R、1号艇・1コースで、山崎智也が危なげない「逃げ」を決めたのだ。
 レースから引き上げてきた際には、勝った山崎本人も、それを迎える選手たちも、あくまで自然体でふるまっているように見えていて、感情を表にあらわすこともあまりなかったのだから、その印象を強くしたのだ。
 当然の勝利――。本人にすれば、そんなふうに受け止めていることは決してないのだろうが、見ているこちらとすれば、“当たり前の光景”が目の前で示されているようにも感じられたのである。

2u4w9530  それに対して、2着の鳥飼眞に対しては、同県の瓜生正義が「おめでとうございます」と拍手で出迎えていた(写真はやはり同県の藤丸光一が笑顔で迎えているところ)。
 SG優出6回という鳥飼のキャリアからすれば、優出を決めたことで拍手を受けるというのも微妙なところになるのだろうが、本人もまた、嬉しそうな笑顔を爆発させて、周囲に対して丁寧に頭を下げていた。
 福岡・賞金王――。やはりそれが頭にあるのが大きいと思われる。レース後の共同会見でも、「ダービーまでに結果を出したいと思っていました」と、その心中を吐露していたのだ。「最近、変なレースばっかりしてきてたんで、前節の後半くらいから方向性を変えて、がんがん行くレースにしてたんです」とも言っている。瓜生や藤丸たちは、鳥飼のそんな“強い気持ち”を知っていたからこそ、こうして心から祝福していたわけなのだろう。
 また、鳥飼は、2日目の負傷のために帰郷した上瀧和則からは整備に関するアドバイスを受けていたともいう。その内容は「企業秘密」だと笑うが、明日もそのアドバイスに沿った調整を続けるということである。
「レース足はいい方向にいってる」「リズムもいい」と言う鳥飼は、「チャンスは掴みたいです!」とも言い切った。

3img_3731  さて、話を元に戻すが、このレースで勝ったのは智也である。
 朝から智也を見ていて、“強いときの顔”になっているという印象を受けてはいたが、展示航走に出るためにピット内を歩いていていたときの佇まいを見て、去年の笹川賞が思い出された。その表情や足取りなどが、昨年、この戸田で優勝した際のそれをそっくりそのままトレースしているようにも感じられたのである。レース前にそんな姿を見ていたからこそ、勝って引き上げてきた姿が、自然そのものに思えた部分もあったのだろう。
 共同会見では、当然、“戸田SG3連覇”についても振られていたが、質問した記者の口からその言葉が出た途端に、智也は「ああ」と苦笑い……。「今年は一回もSGで(優勝戦に)乗れてなかったんで、あまり気にしてはいないですけど」と続けていた。
 とはいえ、「戸田のSGは相性がいいんで、賞金王もここでやってほしくらい」と言って、記者陣を笑わせるゆとりも見せていた。
「イメージどおり(のモーターの仕上がり具合)なら、たいがい優勝できているんで、そこまでの足はないですけど」とも話していたが、「チャンスはあると思います」と言うその口ぶりからは、強い男ならではの自信が窺えたものだった。

4u4w9429  11R。こちらもレース前から状態の良さをぷんぷん匂わせていた男が勝利した。
 ……湯川浩司である。
 何時頃だったろうか? 自分の調整については一区切りついたのだろう段階で、やけにすっきりした表情になっているのに気がついたのだ。
 9R後のモーター吊りの際にも、傍にいた池上カメラマンに「湯川がいい表情しているから撮っといて」と頼んだが、その後すぐに湯川は、自分の前で並んでいた中野次郎に声をかけ、「お前のほうが稼いどるやんけ!」などと言って、最高の笑顔を爆発させていたのだ。
 レース後の共同会見においても、開口一番、「完全に仕上がってましたね! いい足してました」と言い切っていたのだから、その言葉には納得できたものだった。
 昨年の総理杯(1号艇5着)以来、2度目のSG優出になるが、そのことを記者に振られた際の、「去年とは精神状態も違うし、能力も違うと思います。あれからいい経験を積ませてもらったんで、あのときとは違うレースができると思います」との言葉も力強かった。
 いいなあ~、湯川!
 それ以外に言葉が見つからないほど、二重丸、三十丸な好印象を与えてくれた湯川なのである。

5u4w9691  このレースで2着に入ったのは西村勝だ。地元でのSG優出を決めただけに、レース後には会心の笑顔を見せていたのが印象的だ。周りの者たちまで幸せな気持ちにさせるような、そんな笑顔である。
 だが、共同会見の席に着くと、浮かれているところは少しも見られず、テーブルの隣に置かれたテレビに映されていたレースリプレイを食い入るように見つめはじめたのだから、さすがに勝負師である。
 そして、足についてを質問されると、迷うことなく「中堅上です!」と答えている。ただ、そうはいって自分にチャンスがないとはまるで考えてはいないような様子だ。
 過去2度のSG優出はいずれも戸田でもあり(03年の総理杯で初優出初優勝)、「戸田ではSGという感じがしないので、一般戦のような気持ちで乗れます」とも言っていた。
「このあと、SGの出場予定がないし、守るものがないんで、強気に攻められると思います」という言葉も頼もしい。この言葉は、スタートタイミングについてを訊かれていた流れの中で出てきたものなので、一発の可能性は充分にあるだろう。

6u4w9342  さて、似通った流れの原稿構成になってきているが、12Rを勝ったのは、湯川に負けず劣らず、レース前から状態の良さをぷんぷん匂わせていた松井繁である。
 あれは何時頃だったろうか? ……メモを見ると、「8R後」と書かれているが、ボートの引き上げを手伝ったあと、弟子の山本隆幸の肩を揉み揉みしながら「トレイン歩き」をしていたところが見かけられたのだ。近くにいたカメラマンたちは当然、レンズをそちらに向けるし、当の山本が“こんなところを撮られちゃいますよ”と当惑しているような顔を見せているにもかかわらず、松井はそれをやめなかった。
 なんだか、やけにご機嫌だな、と思ったが、松井の場合も、湯川と同様に、足に対する自信がそうさせていたのだろう。
 記者会見では饒舌に話してくれることは少ないほうの松井なので、「優出6人の足をくらべてどうですか」という質問を受けると、「大差はないんじゃないですか」とそっけなく答えていたが、「充分、レースになると思います」と言葉を続けている。この言葉は、30%増し、50%増しで受け止めていいのではなかろうか。
 先の笹川賞についてを訊かれたときに、突然、表情を引き締めて、「あれがあったから、これから鬼になります!」と宣言したことにも驚かされた。
「一回ああなったんで、その代わりに10回獲ろうと思います」と続けたのだから、ここでも“真の強者”の姿が確認されたものである。

7img_3864  12Rの2着は平石和男だ。こちらは、本当に凄まじいレースを自分で作り上げ、決死のターンでもぎ取った優出なのだから、レース後には額に汗が光り、焦燥の色も見られたものだった。
 ただし、外見に似合わず“大人な言動”が目立つ平石は、共同会見でも「よく(優勝戦に)乗れたな、というのが正直なところです」と、自分の足やレース展開などを冷静に振り返っていたものだ。予選を一位で通過していたといえ、満足できるところまで足は仕上がっていないのだろう。
 だが、大勝負において、外からの勝負(明日の優勝戦は4枠)となった平石は本当に怖い! ましてここは、どんな展開のレースになってもおかしくない戸田であり、平石の地元だ。
「どこからでも勝負になるところなんで、チャンスはあると思っています」と言うのだから、その目はしっかり前を向いている。

 強者! 強者! 強者!
 ツワモノというよりは「強者(きょうしゃ)」が出揃ったグラチャン優勝戦。ツワモノと強者はどう違うと訊かれれば困ってしまうが、今日のピットにいることで、筆者の頭の中にはこの二文字が渦巻きつづけていたのである。
 ……本当の強者は誰か?
 その答えがわかる明日の優勝戦が楽しみだ。
(PHOTO/山田愼二=山崎、平石  池上一摩=その他   TEXT/内池久貴)


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クイズ~! 第5問!

どもです~! 優勝戦メンバーが決まりましたね~。なんだか地元vs大阪の様相を呈しているようにも見えますねえ。割って入るは智也に鳥飼。激しい優勝戦になりそうですぞ~。てなところで、クイズ第5問! おっとその前に、第4問の正解です。

Cimg30542_1 ここ、何置き場?でしたね。ここ、というのは、モザイクになっているところです。ご指摘されてる方もいらっしゃいますが、ひとつヒントらしきもの(になっていたかどうかは微妙ではありますが)があるとしたら、艇旗が右奥に見えているのと、モザイクの右隣にある水色の物体が脱水機である、ということですね。ようするに、このあたりに「ボートに装備するもの」が置かれている、と。まあ、ここまで読める方って、ウルトラ競艇ツウだよなあ。ピットに入っていなければ、僕もわからないだろうし、隣ではH記者も「ぜんっぜんわからん!」と唸ってますから。

Cimg3054 それでは正解です。正解者多数でしたね。「スポンジ置き場」でございます。進入の際、他艇などの水が操縦席に入ってしまったときに、これに吸い込ませて、掻き出しているのをよく見かけますよね。あのスポンジがここに置いてあって、着水する前にボートに入れておくんですね。Cimg3056 12Rが近づいてくると、若手選手が同県の選手の翌日の艇番艇旗を用意している……というのは何度か記事にしたことがありますが、そのときにスポンジも一緒に用意しています。だいたい、2~30cm四方のものを2つ、入れてますね。というわけで、正解の皆様、おめでとうございます! ボケは、ママさんとおっさんさんの「デヴポジション」。私、こんなところには入れませ~ん。でも、ママさん、「デブ」じゃなくて「デヴ」ですからね。間違えたらいや~ん。

それでは、第5問~! えー、本来ならラストクイズなのですが、今回はわりと接戦ですので、エキストラを用意しています。その出題は明日! まずは優勝戦前に、この第5問で勝負してくださいね。それでは問題。

Cimg30592 エンジン吊りをしていた選手の背中を移しました。紫で隠したところには、ある言葉が書いてあるのですが、さて、何と書いてある?

これが問題です! 正解者には50P! 締め切りは明日7月1日午後2時です! 優勝戦予想と同時に、こちらも頑張ってくださいね! それでは、今回もたくさんのご解答、お待ちしておりますです~!

最後に、現時点のランキングです!(敬称略)

1 夜店の金魚 140
2 おちょこ 110
  モリロー
  サブマリン
  どれみす
6 無事故感想 80
  ささぴー
  tokotann
  おっさん
10 人間 70


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本日のイベント

Dscf0394_1   本日のイベントは「ふじいあきら」ショー!
 7Rの展示を見終わったあとにイベントホールへ駆けつけたのですが、すでにかなりの人で埋まっておりまして、モニターしか見えない状況でした。侮れないですね、イベントの集客力。
 強引な前づけに出るわけにもいかず……、だからこんな写真しかないんです。す、すいません……。

 イベントの内容ですが、マジックです。当たり前ですね。「ふじいあきら」なんですから。
 それにしても、最初は重かった場内の空気も、最後はガッチリと掴んでいるのですから流石でしたね。
 マジックは競艇場の定番イベント。またどこかの場で見かける機会もあると思いますので、そのときは是非!

 さて、明日のイベントはNTT東日本提供の「Chu!☆Lips」ライブです。萌え萌えの女の子グループです。1回目のイベント開始時間は朝10時10分から。興味がある方は、朝ちょっだけ早目に戸田競艇場へお越しくださいませ。

P.S 黒須田編集長は「え? 財津和夫が来るの?」と言っておりました。


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気になる男たち――準優勝戦前半のピット

1u4w9014  早い時間帯から選手たちの動きは慌しかった。ペラ小屋には山崎智也、鳥飼眞といった準優メンバーをはじめ、惜しくも準優出を逃した濱野谷憲吾、服部幸男といったペラ小屋ではお馴染みの顔もあり、いつも以上に大繁盛の様相を呈していたのだ。
 また、平石和男は、整備室内のペラ加工室で、長いあいだペラ調整をしていたあとに、さらにペラ小屋に移動……。
 予選を1位で通過していながらも、さらにその足を向上させるため、余念がない様子なのである。

2u4w8880  地元組では、飯島昌弘もきびきびした様子でピット内を歩いていたが、JLCスタッフからインタビューの依頼を受けると、すぐに爽やかな笑顔を見せており、好感が持てたものだった。
 これまで3度出場しているSGでは、すべて予選を通過しながら優勝戦には手が届かないでいたが、地元のプールでこうした表情を見せられる精神状態・機力になっているなら、SG初優出も現実味を帯びてくる。

3u4w8990  ピットにいると、やはり目につくのは、松井繁と山崎智也だ。
 筆者が確認した範囲では、松井が整備をしているところは見られなかったが、レース後の引き上げなどには、そのたび、姿を見せる。そして、一緒に作業している弟子の山本隆幸をからかい、最高の笑顔を見せるなど、なんともいい雰囲気なのである(写真は、吉川元浩と一緒にいるところ)。
 また、JLCからインタビュー依頼を受けると、「僕みたいな人間でいいんですか」と応対! 先の笹川賞優勝戦の日にも似た発言をしていたが、こうした切り返しは松井の中でのマイブームなのだろうか?
 ともあれ、地元・住之江での笹川賞とはまた違うリラックスした様子は、王者の佇まいとしてふさわしいものだった。

4u4w8955  智也もまた、早い段階で自分のペラ調整をしたあとは、レース後の引き上げなどに顔を出し、中野次郎をからかい、男前な笑顔を見せたりしていた。
 かと思えば、一人でピットを歩いているときには、一見、ちょっと不機嫌ではないかとも受け止められるような表情をしている。
 最近は、この顔があまり見られていたなかった気もするが、筆者の印象だけでいえば、この“ちょっと不機嫌なの?顔”を見せているときのほうが智也はいい結果を残している気がする。これが智也流の「集中のあり方」なのだとすれば、この戸田で再び“強い智也”が見られる可能性は高いだろう。

5img_1869 「いい顔」といえば、ひときわ目についたのが石川真二だった。
 朝一番から整備室でモーター調整をしていたが、その後もずっと作業を続けており、周囲のことは目にも入っていないのではないかというほどの集中力が感じられたのだ。
 とくに吉田弘文がインタビューを受けている横で、モーター整備を続けている際の鋭い目を見たときに、その印象を強くした。鷹のように鋭い目でありながら、凶悪な感じは少しもなく、その目が澄んでいる。だからこそ感じられる緊張感がまたいいのである。
 石川は、ボートと整備室を行き来しながら、プラグあたりを熱心に見ていた様子だ。昨日の時点では「2日目の整備が当たった」というコメントを出していたが、今日の整備が当たれば、大きな一発も充分ありえるはずだ。

6img_1891  整備関係でもう一人、気になったのは菊地孝平だ。朝一番から整備室でモーター調整をしていたが、一度ボートを水面に降ろしたあとに、再び陸に上げ、2R直前になって、ボートごと整備室に入っていったのである。
 その後すぐに整備士さんに声をかけてからモーター本体を取り外していた。
 何かの決意をしたような顔つきをしていたので声はかけられなかったが、勝負に出るような大がかりな調整を行なうのかもしれない。
 それが吉と出るのか凶と出るのか……。気になるところである。

(PHOTO/山田愼二=石川、菊地 池上一摩=その他  TEXT/内池久貴)


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5日目!

おはようございます! グランドチャンピオン決定戦、準優勝戦の朝を迎えました。選手にとっても難水面、我々にとっても難水面の戸田ですが、準優はスッキリ決めて、明日の優勝戦につなぎたいですね。あら、今朝は向かい風、また風向きが変わりましたよ。舟券の傾向も変わるのかなあ……。

さて、本日一発目は……

2007_0629__0170 10R1号艇 山崎智也。今節は思い切ったレースが目立っております。

2007_0629__0863 11R1号艇 湯川浩司。超抜パワーで絶好調です。

2007_0629__0229 12R1号艇 平石和男。地元の総大将が、予選1位のポールポジション! 気合が入ります。

インが弱いといわれる戸田水面。準優勝戦のポイントは、もちろんこの3人がきっちり逃げ切れるかどうか、になるのでしょう。彼ら白いカポックがどんな意地を見せるか、おおいに注目しましょう!

それでは、今日も張り切っていきましょう!(PHOTO/中尾茂幸)


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明と暗――4日目、後半のピット

_u4w8771  12R前のこと。整備室にふたつの背中があった。吉川元浩と重野哲之。11Rをともに戦った2人が、整備室内のモニターに映し出されていたリプレイを見ていたのだ。
_u4w8665  重野は、1周目バックでは3番手だったが、2マークで後退、2周1マークでさらに後退している。1周2マーク、艇が流れて内を差された自分の走りを見て、重野の身体がちょっと傾いた。自分にガッカリした、といったところだろうか。そして2周1マーク、ターンマークを思い切り外した瞬間が映し出されると、重野はモニターに背を向けた。顔は苦笑いで、しかも自分の失態に笑うしかないといった感じ。恥ずかしい、そんな思いもあったかもしれない。モニターのそばを離れた重野は、やはりモニターに背を向けたまま、首をひねった。悔しさがにじみ出ていた。
 一方の吉川は、重野がそばを離れても、モニターを凝視したままだった。湯川浩司との3等争いを制していたから、敗れたとはいえ、重野よりは余裕をもってレースを眺めることができただろう。湯川の内からの攻めを交わした瞬間が映し出される。それを見届けると、吉川もまた、画面の中のレースはゴールを迎えていないのに、モニターに背を向けて控室のほうへと歩き出した。特に表情も変えず、身体の動きも変わったところはなかったから、そのとき何が吉川の脳裏を去来したかはわからなかったが、確認すべきポイントさえハッキリすれば、それで充分だったのだろう。
 同じような行動をとりながら、その胸中や振る舞いはまるで違っていた吉川と重野。
 明暗。まさしく、明暗。
 それはまるで、勝負駆けの本質を象徴しているかのように、僕には見えた。

_u4w8788  予選を1位で通過したのは、地元勢の精神的支柱であり、選手班長でもある平石和男。11Rを勝って、堂々のオール2連対である。レース後の平石を、報道陣が取り囲んだ。今日のところは、まさしく時の人。誰もが彼の心中を覗き込みたいと考えるのは、当然のことだろう。何を語っていたかは、明日のスポーツ紙などに載るはずだから、ここではあえて触れないが、印象的だったのはスッキリした笑顔と、かなりの長時間になった取材陣との会話だった。気分がいいからこそ、言葉が溢れる。そんな様子が、そばにいた僕にも伝わってくるほど、平石は思いを語り続けた。その様子は爽快であり、また頼もしいものだった。
_u4w8657  一方、12Rを大敗し、まさかの予選落ちを喫してしまった濱野谷憲吾は、レースから帰ってくると、ヘルメットをかぶっていてもわかるくらい、顔をしかめていた。きっと、ヘルメットの下では、唇を噛んでもいただろう。人は、傷ついたときにも時に雄弁になることがあるものだが、さすがに敗北という現実に直面したすぐ後に、言葉がたくさん出てくるわけはない。だからだろう、エンジン吊りに出てきた仲間たちも、彼にかける言葉を捜しあぐねているようであった。矢後剛が、優しく慰めの笑顔を向けていたけれども、濱野谷の顔は苦笑い以上にはなりそうになかった。足取り重く、控室に向かう濱野谷。もちろん、彼が報道陣に取り囲まれることはなかった。

_u4w8812  さすがと言うしかない。松井繁だ。今日は、ピンピン。6着2本を抱えながら(1本はドリームとはいえ)、この連勝で予選6位。王者は、どんなときでも王者だ。
 1着の選手はレース後、勝利選手インタビューに向かうわけだが、今回はお客さんの前での公開インタビュー。選手たちは職員さんに付き添われて、スタンドへと向かう。12R後の松井ももちろん、いったんはピットを出てスタンドへと歩き出していた。11Rあたりから雨が降ってきていて、松井には黒い大きな傘が渡されていた。
 ところが、少し経って、松井が小走りでピットに戻ってきた。ファンへのプレゼント用に、グローブを取りに戻ってきたらしい。控室へと入り、グローブを手にしてスタンドへと再度向かおうとした松井に、職員さんがもういちど、傘を渡そうとした。
「ああ、傘はええわ」
 そう丁寧に固辞した松井は、スタンドへダッシュ。ピットに戻ってきた分、時間を食っている。スタンドではお客さんが待っている。テレビの放映時間も押しているかもしれない。そう考えた松井は、傘もささずにスタンドへと走ったのだ。
 王者の余裕。王者の優しさ。いいものを見たと思った。

2007_0629__0020  11R前あたりから、ピットは閑散とし始めていた。先に書いたように、雨が降り出して暗くなっていたピットは、なんとなく寂寥感をたたえている。いや、報道陣はそれこそ山ほどいたから、本当はにぎやかさもあったりしたのだが、選手の姿は極端に少なくなり、灰色に染まったように見えるピットは、やはり寂しさが漂っていたのだ。
 整備室を覗く。山本隆幸が奥のほうで整備している。白井英治も、何か作業をしている。
 ペラ室を覗く。中村有裕が一心不乱にペラを叩いている。徳増秀樹の姿もある。のぞいたときには見えなかったが、すぐその後に、三嶌誠司がペラ小屋から出てくるのを見た。
2007_0629__0183   整備室でも、ペラ小屋でも、遅い時間帯に見かけたのは、ほとんどが準優を突破できなかった面々だった。もちろん、早い段階で予選クリアを決めていた選手も何人かいたが、彼らの姿は11R、12Rくらいの間にはほとんど見ることがなかったのだ。
 彼らの戦いは、もちろん終わってはいない。むしろ、明日こそ意地を見せつけるには格好の舞台と言えるかもしれない。そのために、笑った選手たちよりもずっと遅くまで、彼らは努力を続ける。まるで、悔しさをぶつけるかのように、仕事と、己と向き合い続ける。

2007_0629__0410  さて、準優は1号艇、戸田SG3連覇に向けて視界良好の気になる山崎智也。11R2着の後は、展望番組などを中心にテレビカメラに追い掛け回される時間を過ごしていた。思えば、これが今年になってからは初めてのSG準優進出。気分も悪かろうはずがなく、笑顔でカメラの前に立っていた。うん、これがいつもの智也だ。これが強い智也だ。明日も注目!(PHOTO/中尾茂幸=中村、白井、山崎 池上一摩=それ以外 TEXT/黒須田守)


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今日のベスパフォ~♪4日目

 勝負駆け、でした。Fや転覆などはなかったものの、随所に火花が散るような激しいデッドヒートが繰り広げられました。その陰で、V候補の一角だった服部幸男と濱野谷憲吾が落選……毎度のことではありますが、残酷なまでの明暗が水面に投影されましたね。
 さてさて、今日の第3位は珍プレーといいますか、ユニークな成績でギリギリ18位に滑り込んだ前年度覇者に贈りましょう。

2R/どこまで続く、オール3着

2007_0626__0001  2Rの坪井は初日から3・3・3・3着……インでも3着、6コースでも3着と歯がゆい成績で勝負駆けデーを迎えました。勝率は計算するまでもなく6・00ですから、今日の1走も3着条件(ボーダー6・00想定)。実にわかりやすい勝負駆けでしたね。
 そして実戦、2号艇の坪井は「もう3着はごめんだ」とばかりにコンマ04のトップSを決めました。で、インの原田幸哉を回して絶好の差しを入れたはずなのに……あれよあれよと西村勝にも追い抜かれて3着の指定席に居座っておりました。
 3コース3着・6コース3着・1コース3着・5コース3着、そして2コース3着!なかなか狙ってもできる記録じゃありませんな。パワーもあるんだかないんだか、舟券を買う身としては取捨が非常に難しい成績ともいえるのですが、とにかく今日の3着でギリギリ18位・予選突破。前年度覇者として最低限のノルマを果たしたわけです。
 明日の12Rは、もちろん6号艇。メンバーを見渡すと6コース確定というムードですが、こうなりゃ4コースに割り込んでまたまた3着で「全コース3着制覇」という大記録を作ってほしい! つ~か、それって単なる落選で、本人としては悔しいだけの記録になっちゃいますね。私も悔しい。何を隠そう、私は初日からずっと坪井のアタマ舟券を買い続けているのですよ。
 明日こそは脱3着で優勝戦進出を!!
 これが坪井の心の叫びであり、明日も舟券を買うであろう私の祈りであります。でも、節間3333333という数字を、ちょっと見てみたい気も……?(笑)

 第2位はモノの違いを見せつけた王者にプレゼント。

8R&12R/涼しく熱く、4カドまくり2連弾

2007_0629__0668  インが異様に強かった今日の戸田水面(イン8勝)で、まくり決着は2本のみ。でもってまくりを決めた選手はひとりだけ。そう、王者・松井だけが2度も自力でイン選手を叩き潰したのです。
 松井の今日の勝負駆けは2走で14点。②③着といった数字が必要でした。普通の選手ならかなりシビアな状況といえるでしょう。でも、松井にしてみたらそんな点数(着順)は眼中になかったんでしょうね。
 8R、枠なりの4カドを選択した王者は、スタートで大勢を決しました。コンマ01!! 電撃のタッチSから迷うことなくインの魚谷智之まで飲み干しておりました。いつものことですが、実にスマートかつ涼しげなひとまくりでしたね。
 続く12R。3号艇の王者は市川哲也の前付けを入れて、またまた4カドへ。今度はコンマ11という理想的なタイミングで飛び出し、一気に絞って内3艇を引き波に沈めます。こちらはスマートというより、豪快なツケマイタイプの強まくり。前半で華やかさを、後半で桁違いの腕力を、「王」に不可欠なふたつの才能を魅せつけて軽々と予選を突破したのでした。
 気づいてみれば、明日の12Rは2号艇。昨日までは「予選突破は難しいかも」と思われていた男が、ファイナル進出へ絶好のポジションです。きっと明日も、涼しいほどに華やかに、暑苦しいほどに激しく、優勝戦への道「王道」を駆け抜けるのでしょう。

 そして、今日のベスパフォ賞は、悲壮感さえ漂うほどのストイックかつバイオレンスな走りで勝負駆けを決めた銀河系の3人に捧げます。

7R&10R&12R/度胸満点のエイリアンズ

「銀河系軍団」……決して誇張ではありませんね。今日の湯川浩司、田村隆信、井口佳典の走りを見れば、地球規模では収まらない器であることが容易にわかります。
2007_0629__0821_1  まずは7R。1号艇の田村は②②条件、2号艇の湯川は完走当確という状況でした。ならば舟券予想は簡単です。
「田村が逃げて、湯川は外をブロックしてから差す」
 これで85期にとってもっとも幸福なワンツーパンチが決まります。私は2連単の1-2をドッサリと買いこんでおりました。で、実戦も私の脳内レースとまったく同じ航跡を辿っていきます。1周2マークの手前までは! バックで先頭に立つ田村、2番手の湯川。あとはチギれて1-2態勢ができあがりつつありました。
 が、田村の内側にちょこんと舳先を入れた湯川は、そこから一歩も引かずに2マークに向かっていくではありませんか!!
「ゆ、湯川、そこまで頑張らんでもええやろ、田村に勝たせてやらんかい」
 なぜだか私は関西弁で叫んでおりました。でも、湯川は田村を外に跳ねつけるような勢いで先マイを打っておりました。すかさず田村は差しに回ったものの、パワー差は歴然で届きません。その後も同期の2艇は激しいデッドヒートを演じましたが、最後の最後まで湯川は田村の追撃を激辛流の走りで封じておりました。
 同期でも水面に降りたらライバル。当然といえば当然のことです。それでも、一歩間違えば共倒れになるかもしれないほどの競り合いを挑んだ湯川の姿には感動を禁じえませんでした。1-2の舟券は紙屑と化しましたが、私は妙に清々しい気分だったのです。
2007_0629__0270  続いて10R。今度はメイチのピン勝負だった井口が大物ぶりを発揮しました。6コースからコンマ08全速で一気のまくり差し! とにかくスリットから伸びたこと伸びたこと。
「途中から時計は見ませんでした」
 という、度胸一本の勝負駆け成功です。いや、驚きましたね。前検から「節イチかも」と囁かれていた井口でしたが、3日間のリズムは最悪。チグハグな攻めで着を落としているうちに、自慢のパワーまで衰えていたように感じていたのです。正直「準優に乗れるような流れじゃないな」と思い込んでいたのですよ。
 甘かったですね。流れやリズムなんかで括れるような器ではありませんでした。大外から目を瞑ってのコンマ08全速アタック。昨日は田村のことを「勝負駆けでは絶対に自力で勝負する男」と書きましたが、実は銀河系軍団の全員が同じエネルギーを内包しているのでしょう。私はそんなことを考えながら、井口が描いた航跡を呆然となぞっておりました。
2007_0629__0854  そして仕上げは12R。7Rで湯川の後塵を拝した田村は、まだまだ崖っぷちの②着条件。しかも6号艇での挑戦です。このレースは進入でちょっとしたアヤが生まれました。4号艇の菊地孝平がピット離れで大失敗し、田村は予期せぬ5コースを与えられたのです。田村のアタマ舟券を買っていた私は、この瞬間に「まずい!」と思いました。アウト→5コースというのはラッキーなようですが、突発的な変更ではS勘が掴みにくいというリスクがあるからです。
「アウトと5コースではS勘が全然違う。5コースだとまったくわかりません」
 という名言?を吐いたのは阿波勝哉。まあ、それはともかく、私の予感は最悪な形で的中しました。他の5艇がコンマ10前後のほぼ横並びでスタートしたというのに、田村だけが1艇身以上遅れのコンマ29……絶望的な凹みでした。おそらくスタ展どおりの6コースなら井口並みのスタートを張り込んでありましょう。私は「突発的なコース変更は不運だったね、ご愁傷さま」と心の中で労っておりました。
 が、ここからの航跡がヤバかった。田村はするすると他艇の下(艇尾)を通過し、真横に流れながら1マークを旋回したのです。戦法としては「イン代わり」と思っていいでしょう。上の方で松井が絞りまくりをしていたという幸運もありましたが、このイチかバチかの玉砕戦法がまんまとハマりました。1マークでちょうど1号艇の藤丸光一と艇が合い、そこでガッチリとサイドが掛かったのです。あとは2着を目指すのみ。田村は2マークで菊地の突進を鬼気迫る全速ターンで抱き込み、差した藤丸の追撃も封じて準優への最終キップを鷲掴みにしたのです。昨日から1・2・2着……すべて死闘で勝負駆けを成功させた田村。「銀河系軍団」の出世頭にして本栖チャンプの底力をすべて出し切った準優進出でしたね。
 明日は先鋒として10Rに井口が登場、11Rでは湯川と田村が再び顔を合わせます。この度胸満点の“異星人”たちが、明日はどんな離れ業をやってのけるのでしょう。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)
 


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クイズ第4問です!

ども! 準優勝戦メンバーが決まりましたね! グラチャンもいよいよ佳境に入ってまいりました。そんな盛り上がりの中、クイズタイムっす! 第4問、出題しますよ~!

Cimg30542 これは、装着場のど真ん中くらいにある、ちょっとした小部屋の外観です。ちょうど真正面が、係留所との通路になっている階段でして、実はボートリフトが建設される以前は、ここが水面からピットにボートを上げる場所でもあったんですよね(ワイヤーで吊ってたんです)。この小部屋は、未確認ではありますが、かつてはボート吊りの監視所であったのでしょう。で、その下部、モザイクにしたところですが、ちょっとしたボックスになっていて、とあるものの置き場として、現在でも使われています。問題はコレ!

ここ、何の置き場でしょうか? 

正解者には40P! 締め切りは、明日30日午後3時! 選手たちは今日が勝負駆けでしたが、クイズも勝負駆けですよ~。それではたくさんのご解答、お待ちしております!


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余裕の笑み。苦い笑み――4日目、前半のピット

2007_0628__0406  坪井康晴。オール3着。ボーダーを6・00とすれば、予選突破は濃厚であるが、過去に予選すべて3着で準優進出というケースはあったのだろうか? それくらい、珍しい記録。レースを終えて戻ってきた坪井は……さすがに苦笑いだった。出迎えた服部幸男も、坪井と顔を見合わせた瞬間に、ニコニコッ。そりゃ、笑うしかないよね。坪井も服部も、特に言葉を交わすでもなく、並んでニコニコ。「やっちゃいましたよぉ」「フフフッ」「ぜ~んぶ3着だもんなぁ」「ハハハハッ」、そんな感じの無言の会話でありました。坪井よ、ここはポジティブに考えて、準優、優勝戦で1、2を獲ればいいんです! ひとまず、勝負駆け成功!

 そう、今日は勝負駆けデー。緊張感も高まる一日だ……と思いきや、午前中はまだピリピリしたものは、それほど感じることもない。変わったことといえば、整備室がガラーンとしていたこと。みな、本体よりもペラでの微調整に、感心が向いているということか。ということはもちろん、ペラ小屋は満員御礼。ただし、これは何も勝負駆けなどということに関係なく、日常の光景である。
2007_0628__0213  穏やかな表情を見せているのは、百戦錬磨のベテランたち。4R展示目前、渋く味のある笑顔で今村暢孝が藤丸光一と談笑していて、その肩の力の抜け方に思わず感心する。何を隠そう、今村は1着条件の勝負駆け。しかし、ピリピリもトゲトゲもせず、リラックスして過ごしているのだから、これが修羅場をいくつもくぐってきた勝負師のたたずまいということなのだろう。で、その4Rでは見事に勝ち切ってみせるのだから、ここ一番の勝負にあたって気合を表に出すことが必ずしも結果を引き寄せるわけではない、ということを今村の笑顔が語っていたように思う。
Cimg3062  江口晃生も、これはいつもの通りと言うべきなのだが、にこやかにピット内を闊歩している。倉谷和信と出くわすと、二人とも笑みを浮かべつつ、しばし手応えを確認しあう。今日はテレビカメラが増えているのだが、レンズを向けられ、音声マイクを上から吊るされていても、かまうことなく自分たちの世界で話を続ける。確固とした自分というものを持っているからこそ、雑音に惑わされることなく、わが道を行けるのであろう。こんな大人になりたいものだと、我が身を振り返ってみたりして(江口とは4歳しか違わないんですけどね)。
_u4w7696  江口と別れた倉谷がペラ小屋に入っていったので、そろっと後を追って覗き込んでみると、倉谷と話していたのは田村隆信。隣に同期の湯川浩司がいたから、大阪軍団の輪と銀河系軍団の輪が湯川を中心に重なっていた、のだろうか。で、田村がまったく堅くなっていないのだから、この男もまたすでに風格を身につけているということだろう。今日は2着2本の勝負駆け、1号艇に入った7Rはともかく、6号艇の12Rはメンバーも濃い。そういう状況にありながら、必要以上に緊張しないでいられるのは、やはりモノが違うと思わざるをえないのである。12R前、12R後の表情には、ぜひ注目してみたい。変化は果たしてあるのかどうか。

2007_0628__0475  地元埼玉5人の侍が、今日を迎えてなかなか好調だ。全員が準優に望みを残しており、平石和男は準優当確。2Rで西村勝が2着に入って後半レースをちょっとだけ楽にして、3Rでは飯島昌弘が逆転で2着に入り、後半は無事故完走で6・00を超える。5R、中澤和志が4着で、後半は背水の陣となるが、望みが絶たれたわけではない。なお、4Rでは平石和男が3周2マークでものすごい逆転差しを決め、2着に浮上した。
Cimg3065  3R終了後、飯島はボートを陸に上げることなく、試運転用係留所につけた。次レースに出走の平石以外の埼玉勢が、ダッシュで階段を駆け下りていく。飯島は、ボートから這うようにして降りて(別にケガしたとか疲れ切ったとかそういうことではなく、たまたまでしょう)正座の格好になると、仲間にペコリと頭を下げた。そんな飯島に、西村が「さっすがぁぁぁ!」と声をかける。飯島の童顔がにこにこにこっと崩れていく。埼玉勢、まさしく気分上々。気合もノリノリ。明日以降も、彼らの渾身が水面を彩っていくのは、ほぼ間違いないだろう。

2007_0628__0596  さて、準優当確で勝負駆けは関係ないんだけど気になる山崎智也。まったくドタバタすることなく、落ち着いて時間を過ごしている。調整はペラのみ、というのはいつもの智也スタイルでもあるが、それもそう慌てて作業する必要もなさそう。いい感じの一日を送っているぞ。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩=田村 黒須田=江口&倉谷、埼玉 TEXT/黒須田守)


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4日目!

おはようございます! 今日も暑いですね! グランドチャンピオン決定戦、本日は予選最終日、勝負駆けを迎えます。準優への胸突き八丁をクリアするのは果たして……。

さて、本日一発目は特注選手を一人あげたいと思います。

2007_0628__0364

ディフェンディングチャンピオン、坪井康晴です! 今節、坪井はここまで3・3・3・3着のオール3着。けっこう珍しい成績ですよね。こうなると、今日も3着で予選突破、なんてのを見てみたい気もするわけですが、一方で坪井自身は消化不良の成績のはず。スタートは切れているし、足も悪いとは思えないのですが、この成績は果たして……。本日は2R2号艇1回乗り。ここでどんな成績を残すのか、注目してみたいですね。もちろん、勝ってスッキリ準優へ!が理想ですね。

というわけで、本日も暑さに負けず、頑張りましょー!(PHOTO/中尾茂幸)


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ただただ勝ちたい――3日目、後半のピット

_u4w8062 3日目の戦いを終えると、すでに予選の行方はかなり明らかになっている。すでに準優進出が絶望的になっている選手もいて、今回で言えば予選38位以下14名が終戦を迎えてしまっている。
 しかし、そんなことは関係ない! というのが選手たちの心理、ことにSGクラスの勝負師たちの心理なのだろう。というより、残り3日間の“消化試合”的なレースでも勝利を渇望してやまないからこそ、この舞台に立てているのだと思う。
 11R発売中、水面をブイブイと走り回っている選手がいた。矢後剛と白水勝也である。二人はその時点で、予選をクリアする可能性はほぼ絶望であった。ここまで、這ってしまっている二人、なのだ。しかし、彼らはこの時間帯まで、試運転をやめるわけにはいかなかった。頼りない機力をなんとかパワーアップさせて、明日からの戦いにつなげるために、できることはやらずにはおれなかったのだ。_u4w7748 若い選手が、練習も兼ねて、この時間帯まで試運転を続ける場面は、時に見かける。言うまでもなく、矢後も白水も、もはやそのような訓練を必要とする選手ではない。やはり、現状に納得できないからこその、遅くまでの試運転なのだ。舟券的には、これほどまでに水面に出る選手は、機力劣勢の証、軽視するべきなのかもしれないが、僕はこういう選手を応援せずにはいられない。この思いが、報われてほしいと願わずにはいられないのだ。

_u4w8125  同じような意味で、整備室で遅くまで過ごす選手にも、声援を送りたくなるものだ。今日、もっとも遅くまで整備をしていたのは、地元の中澤和志。彼の場合は、予選15位。明日は11点が必要で、2回乗りの勝負に挑む。整備士さんと相談しながら、本体を懸命に立て直そうとする中澤。来期まさかのB1落ちという屈辱にまみれた彼は、だからこそ地元SGで迎えられた今期最後の戦いに、思いの丈をぶつける。3着2本でクリアできるのだから、過酷な勝負駆けというわけではないが、彼の思いを顕在化するには、やはり万全の態勢で臨みたいところだろう。明日、彼の機力が明らかにパワーアップしていたとするなら、今日のこの努力が実を結んだということだ。
_u4w8095 三嶌誠司も、かなり長い時間、整備室で過ごしていた。彼が徹底的に調整をしていたのは、ギアケース。整備室の奥のほうで、ひたすらギアケースと向き合う時間を送っていたのだ。今日は1・2着の好成績ながら、初日と2日目の頓挫がたたって、明日は1着で相手待ちという状況。何しろ2日目を終えての得点率が0・50だったのだから、それでもよく立て直したというべきだろうが、やはり悔恨の思いも強いのだろう。普段は笑顔で声をかけてくれる三嶌が、今節はにこやかに会釈をするのみ。つまりは、機力向上とレースに精一杯、なのだろう。三嶌誠司よ、今年に入ってのSG2戦は、いずれも準優ボーダーが6・00を下回った。つまり、まだまだ望みはあるのだ。今日の整備が当たって、明日はゴキゲンな三嶌さんに会いたいぞ。
_u4w8001  日高逸子も、相当の時間をかけて、モーターと語り合っていた一人だ。日高は、予選48位。終戦を迎えてしまったと言われても仕方のないポジションにいる。だが、日高もまた、勝負師なのだ。だからこそ、グレートマザーと呼ばれるまでになったのである。シリーズに参加するということは、言うまでもなく、予選を突破し、準優を乗り越え、優勝戦を全力で戦い、賜杯を手にすることが全員の目標である。だが、ひとつひとつのレースを考えていけば、そこには「負けたくない!」「勝ちたい!」という至極単純な命題があるのみ。レースに出る以上は、その宿命に揉まれるのである。そこに、性別は関係ない。モーターがどうこうということも関係ない。ただただ勝ちたい。だから、必死でモーターを育てる。そんな当たり前の理屈を、日高の背中から改めて知らされた思いだった。

_u4w7635  ペラ小屋が大盛況なのは、SGともなれば、何日目とか勝負駆けとかにかかわらず、すでに日常である。ピット内には、ほぼ四六時中、トンカントンカンという音が響いていると考えてもらって間違いないだろう。そして、ピットにいる者は、改めてそれを実感したりもしない。川岸では常にせせらぎが聞こえるように、海岸では常に波の音が聞こえるように、ピットでは常に小槌を振るう音がそこにある。
 ペラ小屋を出入りしていた選手をあげれば、ほぼ全員の名前が上がるだろう。また、覗き込むたびに、空間を構成する選手の顔ぶれは変わっているものだ。原田幸哉が、耳にヘッドホンを当てながら、ペラを叩いている。赤岩善生が、迫力のある目つきで、ペラの表面に見入っている。愛知勢のペラ調整を眺めて、5分後に再び覗き込めば、今度は市川哲也と山下和彦の広島勢が、いきなり目に飛び込んできたりする。あら、幸哉は? などと思っていると、神妙な顔つきで装着場をウロウロとしているところに出くわしたりして。あるいは、菊地孝平がペラ小屋から出てきて、外光にペラをかざして翼面をチェックし始めたので、「ああ、彼はいつもこうしてるなあ」などと眺めていると、早足で再びペラ小屋に駆け込んだりする。とにかく、ペラ小屋は人の出入りは激しいし、メンバーチェンジも頻繁だし、常に混雑しているし、ある意味ドラマチックなのだ。明日は勝負駆け。全員のペラ調整に本腰が入っている。

_u4w8103  こうした空気の中、少しだけ余裕を感じさせる選手がいるとするなら、やはり戦況が好調な者たちであろう。選手班長、地元のエース、その重責に充分応える成績=オール2連対の平石和男の、その落ち着いたたたずまいに痺れた。
 11R直前、展示準備に向かう平石とバッタリ顔を合わせた。前に書いたが、このタイミングの選手は、すでに戦闘モードに入っているから、声などかけづらいし、かけないようにもしている。だから、平石と目が合ったとき、ちょっと焦ったのだ。ところが、平石はニッコリと微笑んだ。そして、「どもっ」と会釈をしてきたのである。たじろいだ僕は、思わず3回ほど会釈するという不自然な応対。平石の目がさらに細くなった。展示が終わった後、平石は工具を整備室に運んで、しばし整備室の中で時間を過ごしていた。何をするでもなく、ただ立っているだけのように思えるほど表情は穏やか。こうして、彼は精神統一を図っていたのだろうが、その肩の力の抜け方が、達人の振る舞いにしか思えなかったのだ。平石とて、モーターが不調であれば、こうはいかないだろう。実際、苛立つようにピットを走って移動する彼を見たこともある。それにしても、だ。今回の平石のこの余裕は、一味違うように思える。予選2位。明日をしっかり走り切れば、準優を白いカポックで戦える。明日も、戸田のリーダーらしい姿を見せてほしい。

2007_0628__0182  さて、予選4位で準優当確、今日の10Rでは2勝目をあげた気になる山崎智也。その10Rは1マークで飯島昌弘に差し込まれたものの、1周2マークは豪快なツケマイで逆転。智也らしい、力強いレースだった。そのレース後、長嶺豊さんがニコニコニコッと、話しかけてきた。「今の智也はカッコよかったなあ~。ハンドルってのはね、一瞬早くても遅くても、ダメなんや。今の場合だと、一瞬でも早ければ飯島に当たる、遅ければターンマークを外す。あの絶妙なタイミングでのツケマイやもんなあ、カッコええなあ~」。同じことを感じていた僕は(1、ハンドルの入れ方は当然、まったくわかりませんよ。カッコええなあ~、の部分です)、長嶺さんの言葉に何度も何度もうなずいた。いやあ、カッコ良かったっすよね~。
 で、その10分くらい後。智也がバッタリ僕の前を通り過ぎて、気分良さそうに「どもっ」。思わず口走りましたね。智也さん、今のレース、めっちゃカッコ良かったっす! 智也の目がくにゃりと曲がった。そして、「あはは、ありがとっ!」、そう言ってペラ小屋に駆け込んでいったのでありました。明日もカッコいいレース、頼みますよ!(PHOTO/中尾茂幸=山崎      池上一摩=それ以外 TEXT/黒須田守)


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速報! 明日の勝負駆け状況

 明日の勝負駆け状況です。準優ボーダー6・00として、完走当確は湯川、平石、鳥飼、智也、吉川の5人。以下、35位の徳増まで自力突破の可能性を残しています。王者・松井は②③着とマジギリの勝負駆けですね!

●明日の勝負駆け

湯川浩司 ★
平石和男 ★
鳥飼 眞 ★
山崎智也 ★
吉川元浩 ★
藤丸光一 ④④
飯島昌弘 ④④
石川真二 ⑤
菊地孝平 ④
吉田弘文 ④
濱野谷憲吾④
服部幸男 ④
瓜生正義 ①⑥
田中信一郎③
中澤和志 ①⑥
烏野賢太 ③③
重野哲之 ③③
坪井康晴 ③
――以上18位ボーダー――
森 竜也 ②
市川哲也 ②
後藤 浩 ②
中村有裕 ②
松井 繁 ②③
西村 勝 ②③
江口晃生 ②
山﨑昭生 ①
田村隆信 ②②
今村暢孝 ①
池田浩二 ①
赤岩善生 ①
井口佳典 ①
三嶌誠司 ―(①待ち)
作間 章 ―
平尾崇典 ①①
徳増秀樹 ①①
山本隆幸 ―(①①待ち)
太田和美 ―(①①待ち)

推定ボーダー6・00


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クイズ、本日は正解のみです

どもども~。暑いっす! 皆様、熱中症などにはお気をつけくださいね。

さて、本日のクイズタイムは、第3問の正解のみです。

Cimg30492_1 紫で隠された部分には何と書いてある? これが問題でしたね。

ふむ、みなさんの大部分が同様の答えでありますね。というわけで、さっそく正解を見てみましょう。

こちらです。

Cimg3049

はい。正解は「7日間無事故連続 更新中」でございました。昨日まで、スタート事故は7日間連続で起こっていなかったのですね。えー、ピッタリ正解の方はいらっしゃいませんでしたので、「7日間、スタート事故が起こってないってことを、ここに書いてるんじゃないの?」という意味の解答をされている方は、全員正解としちゃいます! おめでとうございます。ボケはささぴーさん! 笑いましたよ、素直に。私もビリーに弟子入りしよっかなあ……。

第4問は明日出題しますので、お楽しみに! それでは~。

Cimg3053 ※追記 今日はFが出てしまったので、午後のピットでは、こうなってしまってました……。


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男の顔――3日目、前半のピット

 まず報告から。上瀧和則は、今日、戸田競艇場に姿を見せたようです。ひとまず安心。それほど遠くなく、水面で元気な姿が見られるはずです。

_u4w6875  暑くジメジメした3日目。ピットにいると、肌がじとっとするくらい、蒸し暑い。ピットでは乗艇着、レースではケブラーにカポックにカッパの選手たちは、本当に大変だろうと思う。ふぅ~、暑い暑い、なんて呟きながら歩いていたら、整備室の出口で選手と鉢合わせ。ほんと、不思議です。またまた徳増秀樹。彼の行く手をふさぐことにかけては、戸田ピットで右に出る者がいない、私なのである(←何を威張ってるんだ)。今日の徳増は2Rで待望の1着! 私も舟券、獲らせていただきましたよん。それでも満足することなく、まだ試運転などをするつもりの徳増選手。暑いのにご苦労様です。明日からは、というか午後からも、ご迷惑かけないよう気をつけますので、明日も快走をお願いしますよ!

_u4w7366  どたどたと動いていると、いろんな選手にご迷惑をおかけしそうなので、昨日書いた“デヴポジション”に移動する。あ、ここはけっこう風通しがいいなあ。と、涼んでいたら、係留所のほうから吉川元浩が階段を上がってきた。手にはペラを持ち、視線はそのペラに向けながら、ゆっくりと段を踏みしめる。おそらく、このままペラ小屋に向かうのだろう。僕の姿に気づいた吉川と目が合ったので、会釈。吉川は、精悍な表情を崩すことなく、小気味いい挨拶を返してきた。くぅ~、男っぽい! 吉川の格闘家にも似た気の強そうな顔つきは、昔から気になっていたのだが、近況好調ということもあってか、その凛々しさにはさらに磨きがかかっているように見える。まさしく、男の顔だ、と思う。

2007_0627__0421  その数分後に、やはり係留所のほうからやって来たのは吉田弘文。総理杯優出、びわこ周年制覇と、順調に07年上半期を乗り切ってきた、ブレイク寸前の男だ。彼のSGデビューは、03年の戸田ダービー。快調なレースで、一躍その名を全国に売った、コーブンにとっては記念碑的SG。あれから4年近く、一時はSGから遠ざかっていたが、今年は賞金王をも狙えるポジションで、思い出の地に乗り込んできた。うむ、その自信や充実感からだろうか、コーブンも吉川に負けず劣らず凛々しいぞ。総理杯のときも、ピットではよく笑うほうではなく、寡黙に自分の作業をしているという印象だったが、それは今回も変わらない。勢いを感じる引き締まった表情は、これもまた男の顔だ、と思った。

2007_0627__0110  戸田の係留所は、デヴポジション脇の階段が通路となるところと、もうひとつ、競技本部側(スタンド寄り)にあって、そちらは競技本部脇の階段が通路となっている。JLCをご覧になられている方は、ピット情報や長嶺豊さんの選手インタビューなどを収録している場所、といったら想像できるだろうか。あのへんである。その階段から現われたのは、濱野谷憲吾。ペラを左手でもち、右手は風で乱れそうになる髪の毛を整えながら、これまたあまりにも凛々しい顔で、ペラ小屋へと吸い込まれていった。まあ、憲吾のグッドルッキングを今さら語ってもしょうがないですよね。ただ、これは取材者の幸運だとも思うのだが、ファンの前での笑顔とはまた一味違った鋭い表情をしているのが、ピットでの憲吾。これもまた、非常に魅力的なのである。特に、何かに集中しているときの憲吾には、畏怖さえ感じる。ああ、憲吾もやっぱり男の顔だ、そう思わずにはいられないのであった。

_u4w6868  憲吾を見届けて、再びデヴポジションに戻ると、目の前を菊地孝平が通りかかった。僕の顔を見ると、いつもの笑顔を向けてくれたのだが、その後、一人黙々と歩いている姿を見かけたときには、明らかにコンピュータをフル回転させて思索している様子の顔つきになっていた。これは、まさしく“孝平哲人モード”。その聡明さを全開にしているときの、極限の集中力を稼動している顔つきだ。3Rはインから2着。田村隆信のマクリを受けて、なんとか2着に粘ったものだ。当然、足には納得しているわけがなく、だからこその哲人モードである。もう言うまでもない。これもやっぱり男の顔だ。今朝のピットには、そんな顔が妙に目立った、というわけだ。

_u4w6929  さて、この人の顔も男の顔です、気になる山崎智也。朝早くから試運転に出ていた智也は、日が高くなっても、水面を駆け回っていた。途中、いったんピットに上がってボートリフトのあたりに手ぶらでやって来て、あたりをキョロキョロと見回して、再び試運転に戻っていった……なんてシーンを見かけたが、意味はわかりません。とにかく、今朝の智也は実に忙しそうでした。(PHOTO/中尾茂幸=吉田、濱野谷 池上一摩=徳増、吉川、菊地、山崎 TEXT/黒須田守) 


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3日目!

暑い! 3日目の戸田競艇場、めっちゃ暑いっす! おはようございます。予選の剣が峰、3日目でございます。競艇場、場外に行かれる方、暑さ対策を充分してくださいね。もちろん、お仕事の皆様も、この暑さには充分お気をつけて!

さて、今日一発目は2日目フォトアルバム。イケメンカメラマン・池上の写真です。

_u4w6826 穏やかに、そして真剣に話し合う鳥飼眞&菊地孝平。

_u4w6857 ウリスマイル! SG連覇を目指せ、瓜生正義。

_u4w6917 ペラの表面をチェックする中野次郎。こうした細かな作業を、選手たちはひたすら繰り返すのです。

_u4w6946 モーターを真剣な目で点検する烏野賢太。その奥には、白水勝也の姿も。

というわけで皆さん、本日も熱い戦いに注目!(PHOTO/池上一摩)


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今日のベスパフォ~♪2日目

 今日は11Rで3艇失格のアクシデント。上瀧は公傷で帰郷、西島は妨害により賞典除外と名物のイン屋ふたりが予選で散ってしまいました。いつものこととはいえ、日を追うごとに激しさを増していきそうな気配です。
 さて、今日の第3位は6コースで1着、インコースで6着と妙な帳尻合わせをした天才レーサーに。

3R/ド派手なピンロク決着

2007_0627__0878  最アウト6コースからの差し抜け。コース不問の戸田水面とはいえ、これは至難の業なんです。去年の笹川賞&2003年のダービーを見ても、全144R中6コースで勝った選手はたったの3人のみ。で、決まり手はいうと山室展弘の恵まれ(4艇F)、菊地孝平のまくり、山本浩次のまくり差し……日本一幅員の狭い戸田では1マーク付近に艇が殺到するため、3番差しくらいになる6コースではほとんど届かないのですよ。
 ところが。3Rの瓜生正義ときたら、アウトから最内をくるりんとターンしただけで先頭に立っておりました。握った選手が多かったというラッキーがあったにしても、本当に簡単な差し抜けでしたね。VTRで確認したら、その決め差しターンの早いこと早いこと。壁になっていた後藤が動いた瞬間に、もう舳先は1マークを目指しておりました。笹川賞を制するまで「人気先行タイプ」いう見方もあった瓜生ですが、このターンセンスは人気以上、艇界屈指の持ち主だと再認識しました。
 さらに褒めるなら、その俊敏すぎるターンにはSGウイナーの貫禄まで感じたものです。辻栄蔵や魚谷智之もSGを獲った直後から一皮も二皮も剥けたレースっぷりを見せてましたが、瓜生も同じ進化を遂げたのだな、と直感しました。
 一方、9Rの瓜生はインでやや立ち遅れ、山崎智也のまくりを喰らって6着大敗。これはまあ、戸田のイン選手の宿命でもありご愛嬌ともとれるわけですが、超一流の仲間入りを果たした瓜生の最大の課題は「イン戦」なんですね。あれだけの快速モンキーを誇りながら、インでは流れたりまくられたりで意外と取りこぼしが多いんです。
 本栖時代に「10年に1人の逸材」と呼ばれ「インに入るようになったら、SGをいくつ獲るか分からない」と教官から絶賛された瓜生ですが、SG初Vを飾るのに時間がかかったのは、このインでの取りこぼしが最大の原因だったのかもしれません。実際、笹川賞でも一度は松井繁に差されてましたからね。
 イン戦で鬼のように強くなる。
 瓜生が超一流からスーパースターへ進化を遂げるための必要十分条件はこれだと思います。今日はウルトラ天才と、まだ脆さを抱えている選手と、ふたりの瓜生を同時に見ることができたのです。
 第2位は、その瓜生を一撃で沈めた「気になる男」に捧げましょう。

9R/2日早い勝負駆けまくり!?

2007_0627__0866 「まだまだ、役者が違うぜ!」
 瓜生に水を引っ掛けるような一撃まくりでしたね。しかも、山崎智也がアタマで3連単は400倍。あのまくりは、「馬鹿にしてもらっちゃ困る」というファンへの強烈なアピールだったのかもしれません。
 最近の智也のリズムは、確かにここ数年で最悪だと思われます。最たる要因はペラ戦争での立ち遅れだと本人も語っております。今節も前検の気配はワースト級で、やや上昇した今日でも中堅ソコソコなんです。しかも直前の江戸川で憲吾と仲良くフライング。泣きっ面に蜂というか弱り目に祟り目というか、実に苦しいシリーズといえるでしょう。
 それでも、山崎智也というウルトラスーパースターを絶対に軽視してはいけない。昨日の原田幸哉のように、勝負駆けや己のプライドが汚れそうな時には、99%くらいの確率で「勝ちに行く」レースをする男なんです。今日の9Rでも瓜生を回して差すという選択肢もあったはず。あの隊形なら、そのほうがリスクが少なく確実に1~3着を召し取ることができたはずなんです。
 でも、智也の動きに迷いはなかったですね。半艇身ほど覗いた瞬間、全速で瓜生の外に体をかぶせておりました。下手をすれば流れて大敗までありえる強まくりでしたが、ちょうど2段でまくった艇(服部でしょうか)にコツンとぶつかりダンプのように前進したのです。自力勝負にこだわったおかげで、リズム&運までアップさせたような勝利でした。
 これで節間成績は9・50、湯川に次ぐ2位まで押し上げました。パワーを考えればこの成績でも予断を許さない智也ですが、今日のような強気なレースを持続できれば戸田の水神様も惚れこんでくれるはず。あ、明日は1号艇と6号艇の2回走りですね。パワー的には鬼門であり正念場ともいえる枠番でどう戦うか。しかと智也という男の気概を見ることにいたしましょう。

 そして今日のベスパフォ賞は……もう無傷で3連勝となれば看過するわけにもいきませんね。節間トップ、唯一の完全Vの可能性を秘めたこの選手であります。

11R/偶然の3連勝ではない!

_u4w7346  成績だけでなく、レースっぷりもブッチギリのV候補でしたね。11Rの湯川浩司は4号艇。戸田では好枠ともいえるわけですが、5号艇にはかの上瀧和則が控えております。スタート展示は125/346のカドでもない5コースでした(ちなみに4カドは西島義則!)。まあ、上瀧がいる時点でほぼ5コースは必然なんですけどね。
 しかし、湯川は進入から魅せてくれました。ピットアウトから「ここから先は通せんぼ」とばかりに外の上瀧をガッチリとブロックしたのです。この気迫溢れるブロックに、上瀧はしばらく艇を重ねてから「ふうん」という風情で減速しましたね。あの上瀧が!
 私には、水上でのふたりの無言の会話が聞こえました。
湯川「上瀧さん、絶対にまくって展開を作りますから、4カドを俺にください!!」
上瀧「ふ~ん、ほんだらその気合いに賭けたろか~」
湯川「おおきに、ほな行きまっせ~!!」
 こんな会話です。だって、そんな阿吽の呼吸でもない限りは上瀧があんなにおとなしく身を引きませんってば。ま、会話はともかくとして、上瀧は湯川の荒い鼻息を敏感に感じ取って、「むしろ美味しい展開があるかも」と譲歩した気がします。
 そして、湯川は鼻息どおりに突っ込みましたね。4カドからコンマ12の全速。覗くわ伸びるわ、パワーに任せてただ回るだけで1~3号艇は引き波に沈んでおりました。自信満々の自力決着。まくりきる自信があったからこそ、湯川は上瀧をブロックしたのだと思います。
 結局、上瀧はアクシデントに巻き込まれてこの展開を生かすことができませんでした。でも、上瀧は思ったはず。
「湯川なら内を任せられる」
 この信頼関係が将来的にも重要なのですよ。やがて湯川はイン寄りの選手になるはず。で、上瀧と同居したときに「湯川が1号艇なら仕方がないか。アイツならまくりが来たら張り飛ばしてくれるはずだし、素直に2コースで折り合ってやる」ってなことにもなるわけです。今日の進入で湯川は大きな大きなハクを付けたのです。
 そして、ふと気づけば無傷の3連勝。決まり手も5コースまくり差し、イン逃げ、4カドまくりと、多彩かつ神出鬼没の勝ちっぷりです。パワーが超抜級なのは確かですが、それだけではない「強さ」を感じているのは私だけではないでしょう。パワーありテクあり度胸あり。そして、上瀧をかしずかせるほどの信頼まで勝ち取った湯川に、もはや死角は見当たりません。強い、本当に強い!(Photo/湯川は池上一摩、他は中尾茂幸、Text/畠山)


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笑顔が見たい――2日目、後半のピット

2007_0627__0007  今日も今日とて、徳増秀樹にご迷惑をかけている私です。整備室の前を通りかかったら、ちょうど整備室から出てこようとした徳増選手と鉢合わせ。ほんと、連日の邪魔なデヴ、ごめんなさい。徳増選手の成績がもうひとつなのは、私のせいでしょうか……。いや、徳増選手とはご縁があるのだと思いたい。明日は舟券バッチリ買って、応援させていただきますよ!
2007_0625__0158  てな話で始めさせていただいた、後半のピット。今日はツラいこともあったので、それ以外はできるだけ明るくいきたいと思っていたりするのです。というわけで、まずは山下和彦。12Rが終わると、一部の艇は整備室の中に格納される、戸田のピット。狭いがゆえの独特なシステムなのですが、その作業にあたる艇運の方々は、これがまあ、実に手際がいい。12R前になると、作業がしやすいように艇を整備室に近くにずらりと並べ、レース後にはすぐに作業に取りかかれるよう、準備をしている。そのテキパキとした仕事ぶりには、プロフェッショナルを感じずにはいられないわけですが……って、あら? なんでその輪の中に、山下和彦がいるの? どういうわけか、山下が艇運の方たちとともに艇を運んでいるのであります。ニッコニコに笑いながら、お手伝いをする山下、なんだか楽しそうだぞ。成績がいまひとつなのは残念ですが、その笑顔を見れば応援せずにはいられない。明日は1着で上がってきて、今度は堂々と艇運の方たちに自分のボートを託してほしいものですね。

2007_0627__0472  12R2着の菊地孝平。前検、昨日と機力についてはかなり苦しい様子だったのだが、2日目が終わってみれば、1・2着で予選3位。「出てません」なんて言葉がとても信じられない成績であります。今日は朝から本体を整備していて、その効果があった模様。レース後の菊地は、エンジン吊りの静岡勢に囲まれて、ひたすら笑顔を見せていた。菊地が笑うと、坪井康晴、重野哲之も、笑顔が弾ける。気分の良さも、流れが来ている喜びも、とにかくポジティブな思いがドバドバと伝わってくる、静岡軍団の様子を遠目に見ながら、なんだかこちらも頬が緩んできたぞ。おっと、ボートのヘリのあたりに付き添っていた服部幸男も、思わず、といった感じでニマーッ。それまではクールに後輩の様子を見守っていたのだが、そんな服部をも笑顔にさせる、菊地が醸し出す幸福感、なのでありました。そんなハッピーな空気が、明日も明後日も続きますように。

_u4w7424 ハッピーといえば、今日の時点ではこの男以上の幸福感はないでしょう。湯川浩司だ。なんとここまで3連勝! 超抜です。すごいです。どのコースからでも、抜け出せそうな勢いがあります。現段階では、間違いなくダントツの存在。SG初Vも充分に見えてきそうな、それほどまでの強さと言えるでしょう。
 そんな湯川だから、さすがに笑顔でいる時間が多い。もちろん、レース後などに装着場あたりに顔を出せば、たちまち報道陣が寄ってくる“時の人”であり、そこでネガティブなコメントなど出てくるはずもないから、自然と笑顔をたくさん見かけることになるのだろうけど、そんな湯川がとても頼もしく思えて仕方がないのだ。エンターテイナー湯川には、笑顔こそがよく似合う。レース後のコメントは「気を引き締めていくだけ」。好事魔多し、という。明日からもたくさんの笑顔を見られるように、コメントの通りの鋭い走りを見せてほしいものであります。

_u4w7445  さて、ツラいことも書かねばならない。11Rをご覧になった方は、その容態をご心配されているのではないだろうか。2周目1マーク手前の直線で、上瀧和則が西島義則と接触して転覆、これに秋山直之も巻き込まれて、3艇が失格となった。もっとも危険だったのは、ありえないような格好で突如転覆となった上瀧で、結果から言えば、途中帰郷となった。落水した秋山は、少し頭を打ったとのことだが、まったく心配のない状態で、レース後は元気に走り回っていた。形としてはエンスト(ジャッジは妨害失格)の西島も、身体には問題なく、秋山ともども、明日も出走する予定になっている。上瀧だけが傷を負ったわけで、医務室に運ばれたあと、救急車で病院に搬送されている(これを書いている時点では、検査中とのこと)。
2007_0627__0751 救急車に乗り込む上瀧を見ていて、僕はなんだか涙が出そうになっていた。上瀧といえば、いろんな意味で、強者の象徴的存在である。どんなときでも力強く振る舞い、選手仲間のなかでは底抜けの笑顔で、周囲を牽引する。リーダーシップと男気にあふれ、確実にピットの空気を形成していく一人であるのが、上瀧和則。そんな上瀧の痛々しい姿が、なんだかたまらなかったのだ。心配して寄り添っていた選手や、周囲の関係者の様子から、極端に危険な状態ではないようではあった。上瀧も、首に巻かれたコルセットとキツそうな表情がひたすら悲しくはあったが、自足歩行はしていた。だから、それほど悲観する必要はないものと思われる。しかし、そこにいるのが上瀧だという事実は、どういうわけか、僕にはかなり受け入れがたいことのように思われた。上瀧和則も競艇選手という人間である以上、こうした局面とは常に背中合わせなのだが、しかしどうにも信じられない、だから悲しすぎる、という心境になってしまったのだ。
 選手の皆さんの安全を祈るのは、何もこうした事故が起こったときだけではなく、いつだってその思いは抱いているつもりだ。また、レースという競技の性質は、競艇ではなくとも、こうした場面がいつでも起こりうる宿命を内包していることも覚悟している。そして、僕は選手たちに、“激しい”レースを切望する。いろんな思いが複雑に同居しながら、僕は競艇を見つめている。そんななか、上瀧が負傷するという考えたくない場面と向き合って、僕はただただ悲しくなった。月並みだが、選手のみなさんの無事を、心から祈ります。そして上瀧よ、早く水面に戻ってきて、強き上瀧和則を再び見せてください。また、ピットでは僕らを震え上がらせてください。上瀧が、力強く復帰してくることを、僕は信じている。そして、競艇からハッピーな空気が二度と途切れないことを、本気で願っている。上瀧選手、まずはお大事になさってください。

2007_0627__0903  さてさて、どんな事態になろうともやっぱり気になる山崎智也。ドリーム3着に続いて、今日は1着。予選2位、である。さすが戸田SGの帝王。しっかりとポイントアップしているのだから、素晴らしい。気分が悪かろうはずもなく、智也スマイルを振り撒くところも何度か目にした。そんな智也の表情が曇ったのは、やはり11R時。後輩の秋山直之が事故に巻き込まれ、神妙な表情でボートリフトにやって来た。その後は、秋山を気にかけながら、率先してボートの片付けなどで後輩をヘルプ。こうした智也は、思えばあまり見かけることのない智也なのだった。智也自身も、これは他人事ではない、事故には気をつけてください。(PHOTO/中尾茂幸=徳増、山下、菊地、上瀧、山崎 池上一摩=湯川、テレビ画面 TEXT/黒須田守)


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クイズですよ

どもです。クイズタイム、本日もいきましょう。まずは第2問の正解から。

2_19

紫で隠した部分には、なんて書いてある? 第2問はコレでございました。今回はどの記事もヒントらしきものはございません、と書きましたが、この写真の中にヒントがあるとするなら、①大きさ②木枠の部分に赤い塗料らしきものが付着している、ということですかねえ。

それでは正解いきましょう。

Cimg3020 というかですね、いちばん最初のコメントに正解が出てるんですよ、これが! サブマリンさん、さっぱりわからないとか言いながら、正解じゃございませんか! 素晴らしい! そう、正解は「ターンマーク」でした。すなわち、この台にターンマークを置いて、移動させているんですね。これも見事だな、と思ったのは、もう一人の正解者、夜店の金魚さん。そうです、戸田競艇場は、レガッタとかの漕艇競技にも使用されているので、非開催日はターンマークも空中線も外されているのです。そこからの推理とは、素晴らしい! というわけで、今回の正解はお二人です。おめでとうございます!

では、第3問、いきましょう。これは、どこかにヒントがあるのかなあ……。ちょっと自信がないですが、まあ、いきましょう。今回も紫で隠した部分に何が書かれているか、が問題ですよ。

Cimg30492 ストップ! スタート事故! というわけで、これは関係者の悲願でもあるわけですが、そのすぐ下に書かれているのは何か、それが問題であります。ヒントというわけではありませんが、初っ端は「7」。この数字が何かもポイントでしょうか。7●●●●●……、それをお答えください。あ、7のあとに●が5コだから5文字ってことじゃないですからね。文字数は、推理してみてください。解答は、アタマに「7」をつけてくださいね。

締め切りは明日28日午後3時。正解者には40ポイントでございます! それでは、今回もたくさんのご解答、ヨロシク!(平石和男ふうに)


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麒麟です! そしてレギュラー

 SG名物お笑いライブ~!
 最近のSGイベントは、お笑いブームを反映してか、芸人さんがやって来てのライブが増えましたよね。今回の戸田グラチャンも、何組かの芸人さんが登場しますよ! お笑い好きの方も、ぜひ戸田競艇場へ!

2007_0627__0017  本日は、まず1R前にレギュラーが登場しました。松本くんと西川くんですね。おなじみ「あるある探検隊」はやらなかった(西川くんの気絶と、ドゥドゥビドゥバドゥバはやりましたが、あれはやったうちに入らないよね)のがひっじょーーーーに残念ではありましたが、売れっ子芸人さんの登場に、戸田は朝から盛り上がったのでありました。ああ、あとは「あるある探検隊」が見られれば最高だったのに……。ただ、松本くんの「あるある探券隊(中尾カメラマン命名)」がありまして、ようするに1Rを予想したわけですね。その予想とは①山本隆幸-⑥中野次郎。①は勝ったんですが……惜しいっ!

2007_0627__0413  6R終了後には、「麒麟です(マイクに口を近づけて、野太い声で)」でおなじみの麒麟が登場です。芸人ナンバーワンの美声を誇る川島さんと、貧乏話がウケまくりの田村さんですね。こちらは、きっちりネタを見せてくれて、さすがM-1決勝常連の腕前。場内も爆笑に包まれてましたよ~。テレビなどでもけっこう見かけた「野球ネタ(川島さんが実況アナで、田村さんが選手のヤツ)」は、鉄板ネタだよなあ。何度見ても笑えます。ズバリ、おもろかったっす!

 というわけで、明日は前田健ものまねライブが、土曜日はふじいあきらマジックショーがありますよー。さらにあさっては、お笑いじゃないけど、競艇ファンとしても有名な山本譲二の歌謡ショーも。イベント目白押しの戸田グラチャン、舟券&イベントでおおいに楽しみましょう!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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戦士のレース前――2日目、前半のピット

Cimg3042_1  右の写真は、係留所から装着場へ上がってくる階段である。本番用、展示用の係留所もこの先にあり、選手の往来が頻繁に見られる場所だ。このすぐ右にボートリフトがあり、レース後はもちろん、着水や帰還のときなどには大混雑することがある。さらに、写真に写っていない上部にモニターがあり、レースや展示が放映されている。というわけで、ピット取材時にはこの付近にいることがけっこう多く、で、いちばん選手の邪魔にならない場所というのは、写真のグラチャンのぼりのあたりということを発見して、レースをモニターで見終わると、すかさずそこに移動するようにしている(デヴポジション、ですな)。ということはつまり、ここにいると係留所と装着場を行き来する選手たちと、頻繁に顔を合わせる、ということでもあるわけだ。
 さてさて、その場所で何を見かけるかというと、たとえば「展示を終えて、ピットに戻ってくる選手たち」である。選手たちは、何かあったときのために、係留所にボートがある間は工具をそばに置いておくものだが、展示に出走したあとはもう必要がないから、本番ピットにボートをつけると、工具を整備室のほうに置きに来る。その選手たちと、この場所で顔を合わせるわけだ。
2007_0625__0032_1  彼らは、あと10数分~20数分後には戦いを控えている。すなわち、緊張感に包まれている。だから、どの選手も顔つきは非常に険しい。声をかけることなどとてもできそうにない雰囲気を、体じゅうから発散しているのである。菊地孝平や三嶌誠司のように、普段は向こうから声をかけてくれる選手であっても、その時間帯は僕のことなどまったく眼中にはない。実際は、選手仲間や特に親しい人とはレース前でも談笑していたりもするけれども、心中はかなりナーバスになっているはずなのである。特に、展示から戻ってきたばかりのタイミングでは、みな、思い詰めたような表情で歩いていることが圧倒的に多い。ほんと、どの選手も怖いくらいにピリピリしているのだ。
2007_0625__0194_1  たとえば今日の2R。①市川哲也②石渡鉄兵③重野哲之④白井英治⑤西村勝⑥日高逸子。偶然にも、これまでインタビューをしたことがあったり、親しく話させてもらったことがあったり、あるいは今朝、レースのかなり前の時間帯だけれども、穏やかに挨拶を交わしてくれた選手ばかりであった。普段なら、目が合えば挨拶をするし、選手によってはわりと長めの話にでも付き合ってくれる、そんな6人だったのである。しかし、展示から帰ってきて、彼らは近くに突っ立っている僕には、目もくれようとしない。視線は真っ直ぐ前か下を向き、瞳の奥にパワーが宿っていて、完全に勝負師の世界に没入しているのだ。日高とは一瞬だけ目が合ってしまったので、たじろぎながら軽く会釈はしたのだが、彼女は一瞥して視線だけで会釈をすると、あとはすぐに目をそらして口元をぎゅっと引き締めた。こんな、わずかコンマ15秒くらいのことでも、自分の振る舞いが失敗だったと思い込んでしまうくらい、彼らは臨戦体勢に入っている。ここが斬った張ったを繰り返す戦場なのだと、改めて緊張する瞬間である。
 ハッキリ言って、そんな彼らを見るのが、こんな空気を味わうのが、そしてこんな瞬間を内包している競艇という競技が、僕は本当に大好きだ。

2007_0625__0028  で、2R後。戦いを終えた選手たちは、それぞれの表情に変化する。逃げ切った市川は、意外と淡々としている。接戦の末2着を取り切った白井も、特に興奮した様子は見えなかった。3着の重野は道中2番手の局面もあり、また3着争いは大接戦となったからだろうか、ヘルメットの奥の瞳が歪んでいる。その重野に競り負けた格好となった西村は、なぜか笑っている。「ダメだったかぁ」、そんな笑顔。その表情のまま、埼玉勢と少し会話を交わすと、その後はだんだんと顔が曇っていった。5着の石渡は、表情も身体も、なんだか動きが止まっている感じ。呆然、だろうか。6着の日高は、溜め息をついて、苦笑いを浮かべていた。レース前は、みな類似した表情をしていても、レース後は結果が別々の表情を作る。それが、勝負の世界。
_u4w7140_1  勝利選手インタビューから戻ってきた、市川に声をかけた。昨日の後半ピット記事にも書いたように、いちばん最後まで整備室にこもっていたのが市川だったのだ。それが実っての1着。昨日の努力が報われたのが、自分のことでもないのに、無性に嬉しかった。昨日はいちばん最後まで整備してましたね、そう言うと市川は、ちょっと照れ気味にニッコーと顔をほころばせた。
「いや、途中はペラでバタバタしてたんでね。モーターも、このままでは面白くないので、昨日のうちにやっとけ、と思って。整備が当たった? いや~、当たったとは言えませんね。理想の部品が見当たらないので……」
 正直、足が劇的に上向いたのではないそうだ。だから、足色の話を始めると、顔は自然と渋いものになっていった。面白いのは、「理想の部品」という言い方。交換用の部品を探っても、「コレ!」というのが見つからないんだそうだ。整備ノウハウが身についているからこその、その言葉。深いものだなあ、と感心するしかない。ともかく、このあともパワーアップをはかって、頑張れ!

_u4w7087_1   デヴポジションで見かけたほのぼの光景。森竜也、今村暢孝の59期コンビ&上瀧和則&藤丸光一の60期コンビ。藤丸がドラゴン森の乗艇着をたくし上げた。ん? エレキバン? それを指差して、皆で大爆笑。脂の乗り切った男たちの、一瞬の休息。

2007_0625__0388  さて、夏の陽射しのなかでも気になる山崎智也。今日の前半は、ひたすらペラ調整。ペラ小屋→エンジン吊り→ペラ小屋……という動きしか見かけていません。ペラ小屋はボートリフトのすぐ脇にあるので、エンジン吊りが終わって油断していると、すぐに姿が見えなくなる、といった感じ。2日目、智也の調整も佳境に入りつつあるということだろう。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田守)


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2日目!

おはようございます。グランドチャンピオン決定戦、2日目です! 今日の戸田はお日様が出ていて、暑くなりそう……。うむ、暑さにめげず、取材頑張りまーす。

本日は、昨日のフォトアルバムから。

2007_0626__0013 チルトがないけど負けません、矢後剛。昨日のペラ小屋で、遠い目で思索にふける彼を見ました。不思議な雰囲気のある選手ですよね。

2007_0626__0033 今節も凛々しい服部幸男。近況好調、そろそろ久しぶりのSG制覇も見たいですね。

2007_0626__0035 ここからは開会式でのショットから。あら、山本隆幸が上半身裸になっちゃった。お客さんにTシャツをプレゼントしたときの一幕です。そういえば、去年のチャレンジカップ、水神祭のときはケツまで出してたなあ……。

2007_0626__0059 エンターテイナー湯川浩司。モーターも出ている今節、勝利選手インタビューなどでその本領を見せてもらいたいっすね。

2007_0626__0082 日高逸子のご主人、日高邦博さんの著書『逸子さん、僕が主夫します!――競艇のグレートマザーに恋して』が、7月30日に中日新聞社から発売になりますよ~。皆さん、ぜひご覧ください! 表紙のイラストは、逸子さんが描いてるんです!

2007_0626__0167 グレイト烏野賢太。エース機引いて、絶口調……!?

それでは2日目も盛り上がってまいりましょう!(PHOTO/中尾茂幸)


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今日のベスパフォ~♪初日

 逃げ3本、差し2本、まくり4本、まくり差し2本、抜き1本……戸田がいかにコース不問の変幻自在な水面であることか、改めて思い知らされました。舟券的には実になんとも、おもろ難しいですなぁ。
 選手に目を向けると、湯川浩司が怒涛のピンピン発進。5コースまくり差し&完璧なイン逃げと非の打ち所のない内容でした。ただ、最近の湯川は松井級に強くなってしまって、「6号艇でも勝って当たり前」という風格まで漂わせています。準優も間違いなさそうなので、今日のところは放置することにしましょう。湯川クン、アンタの強さは本物です!

 さて、今日の第3位は、非力なパワーを凄まじいスピードで克服した“日の丸特攻ボーイ”に贈ります。

4R/年に1度の七夕ターン!?

2007_0626_04r_0019  笹川賞の猛烈アタックでファンのド肝を抜いた原田幸哉が、今日も魅せてくれました。4Rの幸哉は「本当にヤバイ」と泣きまくるほどの低調パワー。そのコメントがスポーツ紙に氾濫したため、人気も最低レベルでありました。進入は、枠なりの5コース。自力で攻め潰すほどの行き足がないので、4カド作間のマーク戦に徹していたようです。スリットは作間がコンマ13、幸哉も13。実にクレバーなスタートです。
 が、スリットからの伸びは作間が桁違い。瞬く間に幸哉を置き去りにして、早々にまくり態勢に入りました。競輪でいうなら、新人をマークしていたベテラン選手が脚力の差でチギられた。そんな風に見えたものです。
 結局、幸哉は初志貫徹でマーク差しを敢行するのですが、置かれた分だけマイシロがない。一見、真横に流れるようなターンで「作間にぶつかるっ!!」と危惧したほどです。場所も展開も違うけれど、私はあの笹川賞の1周2マークを思い出していたのです。
 でも、幸哉は作間にぶつかるどころか、一瞬にしてその内フトコロを突き抜けておりました。最初、私は「騙された!」と思いましたね。幸哉は泣きまくっていたが、実は上位級の回り足があったのだ、と。あの泣きは、幸哉の煙幕だったのだ、と。
 そしてそして、レースのVTRをじっくりと見直したときに、その疑惑は跡形もなく消え去りました。皆さんも、是非に堪能していただきたい。幸哉は作間がまくり態勢に入ったのとほぼ同時に、不利な態勢からすでにハンドルをしっかりと入れていたのです。その瞬間の舳先の旋回ぶりは驚異の一語。作間の舳先と幸哉の舳先の角度を比べてもらえば、わかりやすいでしょう。
 幸哉は、「回り足のないこの艇がどれほど流れるか」を瞬時に計算してベラボーに早くハンドルを入れた。実際に艇は流れたが、早めに舳先を向けた分だけ作間に接触する寸前にサイドが掛かって直進した。そうとしか思えないウルトラターンでした。
「1年に1回あるかどうかのターン」
 レース後、幸哉本人もいささか驚きつつこう吐露しましたが、あの舳先の急旋回を見た者ならこのコメントが誇張ではないと確信できるはずです。ちなみに、3連単の配当は22970円。どんなにパワー不足でも、この男だけは見限ってはいけませんぞ!

 第2位は、「地元の強み」を如何なく発揮した晩成の大器にプレゼント。

7R&11R/準優突破へ34歳の挑戦

2007_0626_11r_0023  飯島昌弘、34歳。かれこれ7、8年ほどA1レーサーとして活躍しているものの、一昨年まではトップ級とは縁遠い「ボーダー付近のA1選手」というイメージを抱いていたのは私だけでしょうか。それが、去年の戸田・笹川賞でSG初参加をしたあたりから、評価は一変してしまいました。いえ、正直言って笹川賞のときも「地元の票が……」程度に思っていたのです。
 すいません。本当に力を付けましたね。去年11月、江戸川MB大賞で憲吾や辻栄蔵などを蹴散らしてデビュー13年目のGI初制覇を遂げてもいます。
 今日の飯島は、ブレーク中の勢いそのままのレースを見せてくれました。7Rは6コースからコンマ01発進!で一気に絞り、握って握って西島を競り潰しての2着。地元ファンが鈴なりのスタンドを大いに盛り上げましたね。
 続く11Rはコンマ11のトップSから、文句なしの逃げきり。「節イチでは?」と目されている井口佳典とエースモーター44号機の烏野賢太を一刀両断に切り捨てた逃げ切りは大きな自信にもなったことでしょう。
 なぜ、33歳あたりからいきなりブレークしはじめたのか。それは私にはわかりません。ただ、今日の走りっぷりを見ていると、ベテランなどという言葉が吹き飛ぶほどの若々しさに満ち溢れているのですね。
「SGとか一般戦とか関係なく、とにかく水面を走っているだけで楽しい」
 そんな新鋭のような気持ちの良さが随所に感じられました。50歳間近にSG初制覇を成し遂げたドン・長嶺しかり、60歳をすぎてからGIウイナーになった万谷親ビンしかり、そして65歳でA1に復帰した加藤峻二先生しかり、レーサー年齢と実年齢はイコールではなく、現在の飯島昌弘が競艇青春の真っ只中にいるのでしょう。
 ちなみに飯島は「去年の笹川賞でSGデビューしてから、3節連続でSG予選突破」という非凡な記録も残しています。準優では5・3・5着と惜敗しておりますが、地元水面にして4度目の挑戦となる今回なら……今日のレースを見れば、そう予測するのはむしろ自然なことだと思います。

 そして今日のベスパフォは、一撃の全速マイでドリームを制した関東のエースで決まり、ですね。

12R/け、憲吾がまくった!???

2007_0626_12r_0010  憲吾がまくった。だからなんだ、当然のこっちゃないか、と思う読者も多いでしょう。でも、憲吾って実は「差し屋」なんですよ。より正確に言うなら、「まくり差し屋」ですけどね。とにかく、インの選手までまとめて面倒を見ることが、稀有といっていいほど少ないのです。
『BOATBoy』の7月号から、選手斡旋表に選手の「まくり/差し」比較が掲載されるようになりました。過去1年間に、どれだけまくって、どれだけ差したか。(まくり差しは差しに含まれます)
 たとえば、山﨑昭生は<まくり16/差し11>で「おっ、昭生ってこんなにまくってるんだ~」とか意外な驚きがあったりするんですね。松井繁は<まくり17/差し30>、山崎智也は<まくり17/差し21>とかとか。
 で、憲吾です。憲吾の年間の決まり手はというと……
<まくり2/差し30>!!!!!
 なのです。一般戦も含めて、まくりは2本。もちろん「差し30本」のうちの半数以上がまくり差しだと思いますけどね。憲吾スペシャル。それにしても、年間でまくり2本。これは、もう「憲吾にまくりなし、マークする選手は差し場を失って殺されやすい」と考えてもいいでしょう。まあ、まくり差しならなんとか直付けの選手が生きるかもしれないけれど、その外はいらない、とか。
 このデータを頭に詰め込んでいた私は12Rの直前、自信満々に中尾カメラマンにこう宣言しておりました。
「憲吾は4カドでもまくらないからね。アウトセットだけは絶対にないぞ」
 本当に、自信満々だったのですよ。
 しかし! 憲吾は艇界最高レベルともいうべきSGのドリーム戦で、この机上のデータを一蹴してしまいました。凄いまくりでしたね。まくりというより、松井と上瀧を瞬殺する全速の強ツケマイ。当然、憲吾の外に控える智也と平石は、水を得た魚のように憲吾にくっついておりました。4-6-5、ありえないはずの、アウトセット……。
 私はハズレ舟券を握り締めながら、それでもニンマリと笑っておりました。関東のエースと呼ばれるような強~いレーサーは、まくらなきゃいけないんですよ。例のデータに出くわしてから、私は憲吾がまくったレースを思い出そうとしました。が、思い出せない。思い出すのは、あまりにも鮮やかなスペシャルまくり差しばかり。
 これも個性といえば個性なのですが、艇界を背負うべき男には随所に敵を殲滅するまくり一撃を期待するわけです。
 今日、やっとその勇姿に出会いました。うがった見方をすると「絶不調の智也を救済するためでは?」などという疑念も浮かぶのですが、いやいや、今日は憲吾が己のために自力で松井を攻め潰したのだ、そう信じます。そして今日を境に、「まくり屋ケンゴ」という新たな一面が芽生えることを切に祈る私なのであります。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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勝負の世界――初日、後半のピット

 午後になって、ピットは蒸し暑さが増しているように思える。明日は晴れ予想とのこと、うわぁ、汗だくの一日になりそうだなあ……。選手にとっては、気象の変化は機力に直結するから、もっともっと悩ましいこと。モーターを仕上げていくために非常に大事な序盤戦、選手たちは苦労しそうな様子である。
Img_3243 明日の天候を考慮したというわけでもないだろうが、今日は遅くまで整備室に選手の姿を見ることになった。レースを終えた選手がモーター格納のために整備室にいる、というのは当たり前の光景で、何も不思議なことではないが、そうした選手たちが格納を終えて整備室を去った後にも残っている面々。それが今日は、けっこう多く見られたのだ。ま、それが初日ってものでもあるんですけど。
 ざっと名前をあげれば、三嶌誠司、市川哲也、後藤浩、田村隆信、石川真二といったあたり。三嶌と石川は2R1回乗りだったのだから、ずいぶんと長い時間、整備室にこもっていたことになる。三嶌は、ちょっと気持ちが晴れないのか、やや冴えない表情が目についたりもして、いつものように声をかけるのがためらわれる感じ。格納後も、機歴簿に見入っていた。石川は、時間がたっぷりあったからなのか、むしろ焦らず慌てず整備をしている感じで、余裕すら感じられる。ちなみに、石川がやっていたのはギアケース調整で、小さな部品にじっくりと時間をかけて向き合っていた。
Img_3119  田村も4R1回乗りだから、こちらも長く整備をしていたクチ。仲間の選手に声をかけられると、笑顔を見せてもいて、石川同様に焦った感じではなかった。結局、田村は12R発走の直前まで整備を続けており、僕も「いちばん最後まで整備していた→田村」とかメモをしている。
Img_3300  ……のだが、よく見ると、まだいたぞ。市川哲也だ。正真正銘のラストは、この男。3R1回乗りだったから、いやあ、彼もまたずいぶんと長く整備室にへばりついていたんだなあ。コメントによれば、今節はいつもの戸田に比べてエンジンも出ている、という。あとはペラの微調整、なんて情報も入ってきている。でも、実際に市川がいたのは、整備室。それもいちばん最後まで。そのココロは果たして……。ひとつ言えることは、市川哲也、頭が下がります。最近の市川は、整備にしろペラにしろ、本当に熱心に取り組んでいるのだ。もちろん、低調モーターを引いてしまうことも多々あるからなのだが、それでも時に顔をしかめてモーターやペラと向き合う姿勢は、素晴らしい。それが、この戸田で報われればいいなあ、と今日は改めて思わされた。明日の動き、とにかく注意してみたい一人だ。

 選手たちのこうした姿が見られるのは、彼らがレースでの苦渋を知っているからか、それともレースでの歓喜を再び味わいたいからか……もちろん、その両方が同居しているのだろうが、そうしたさまざまな思いが選手たちをストイックにさせている面はある。
Img_3411  たとえば11R。勝った飯島昌弘は、勝利選手インタビューを終えてピットに帰ってくると、報道陣にグワッと取り囲まれて、勝利の弁を語っていた。その顔はもう、底抜けにニッコニコ。照れてるようにも見える童顔の飯島は、ただただ喜びを体からスプリンクラーのように発散しまくっていた。その一方、レース後に露骨な渋面を作っていた男もいた。6着に敗れた白井英治である。Img_3414 その顔に吹き出しをつけたとするなら、「悔しいっ!」しか書き入れようのない、苦渋に満ちた顔つき。口元と頬をゆがめ、瞳を燃やし、汗びっしょりの額をぬぐいもせず、肩を怒らせている……まだ序盤戦だから、あと3日、いくらでも巻き返しは利くはずなのに、ただただ今この瞬間の敗北が許せない、といった感じの白井なのだ。レースを続けていく以上、同じような思いにとらわれてしまうことは、この先何回も、何十回も、もしかしたら何百回もあるだろう。それでも、白井はもうこんな重いなど絶対にしたくない、と考えているに違いない。そして、そのための努力を彼はするのだ。逃げるのではなく、戦うのだ。着替えを終えて、モーター格納に向かった白井は、そのときでもまだ不機嫌な様子は変わっていなかった。うん、男だと思うぞ、その姿は。

Img_3355  同じような表情を見せたのは、12Rドリーム戦で惨敗した上瀧和則だ。足はもうひとつのようだが、それより何より、ドリームは濱野谷憲吾が強かった。だから仕方ないと思ったとしてもそれが普通だろうし、点増しのあるドリームでの5着はポイント的にはそれほど痛くはないはず……なんてことは、上瀧親分には関係ないんだろうな、うん。レースで敗れても、笑顔でピットに戻ってくるところを見かけることが少なくない上瀧が、今日はとことん悔しそうな顔をしているのは、なぜなんだろう。それも、迫力満点の怒りの表情でも、ひたすら不機嫌な風情でも、そのどちらでもなく、敗戦への悔恨をストレートに表わしているのだから、これは珍しい上瀧の表情。そして、素敵な表情でもありますぞ、上瀧親分。何か心に期するものがあるのだろうか……などと想像してしまった、ドリーム後の上瀧和則。明日は果たしてどんな顔を見せてくれるのだろうか。
Img_3434  そのドリーム戦は、言うまでもなく、思いっ切り笑顔を見せてくれた男もいたのであります。はい、濱野谷憲吾、ですね。ベスパフォ~で詳しく取り上げられるでしょうが、濱野谷にとっても最高に痛快なレースだったのは間違いない。レース後に笑顔が爆発しなければウソでしょう、ってな感じの勝ち方だったのだから、そりゃあ笑いが止まるわけがない。エンジン吊りに出てきた中野次郎も自身の不調など忘れたかのようにニッコニコで、とにかく幸せな風景。これもまた、見ている者をも興奮させるシーンではありますね。Img_3442 同様に、2着をもぎ取った平石和男も、目を一段と細めて笑っていた。こちらは「いやあ、ラッキーラッキー」てな感じの笑いだろうか。6コース2着は今後のことを考えれば大きいし、濱野谷のマクリで展開ができたことも幸運ではあった。こういうツキって、どこかで活きてくるんだよなあ、なんて思えば、こちらも平石につられて笑ってしまう、ってなもんだ。……ま、その直後に上瀧の顔を見て、考え込んでしまったわけですけどね。勝負の世界、残酷なまでの明暗。だから、競艇は面白い。

Img_3047  そんな空気の中で起こった、ちょっとした笑い話。戸田のピットはとにかく狭いので、なかなか居場所を見つけるのに苦労するのだが、12R前、ペラ室横の鉄骨の柱のところにぽけーっと突っ立っていたときのこと。「あ、ちょっとすいません」と近寄ってきたのは徳増秀樹、どうやらペラを柱の脇に置いてあったようで、それを取りにきたはいいが、僕が邪魔だったらしい。デヴですからね。で、すいません、とそこをどいて、ここは邪魔になるからなあ、と水面に降りていく階段脇の柱のところに移動。そこで5~6分、整備室を眺めて、あ、ペラ室もちょっと覗いておきたいなあ、と再び先ほどの柱のところに移動した。さっき、徳増選手の邪魔になったことはすっかり忘れてました。で、ペラ室を覗きこんでいたら、「あ、ちょっとすいません」。振り向くと、うがぁぁぁぁ、また徳増秀樹! 今度は置いてあったグローブを取りにきたようで、そこにはまたまた目障りなデヴが。徳増選手も、ちょっと苦笑いです。ほんと、すいませんでした! 明日はもっと周りに目を配ります、はい。それにしても、どうして徳増選手ばっかり、邪魔してるんだ、俺?

Img_3437  さて、ドリーム戦は3着、道中は2番手の局面もあっただけにちょい残念な気になる山崎智也。ドリーム後の表情は、どちらかといえば涼しげな感じで、2等を平石に奪われたことが悔しくないわけはないだろうが、ある程度は納得していた様子だった。足も、まだまだ万全ではないようだが、悪くない手応えは得ることができたよう。戸田SG3連覇に向かって視界が開けてきたぞ。(PHOTO/山田愼二 TEXT/黒須田守)


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クイズ第2弾です!

こんにちはっ! クイズタイムです。さっそく、第1問のおさらいから。

Cimg30282_1 紫色で隠したところに置かれていたプレート、果たして何と書いてある? これが問題でしたね。

皆さん、さまざまに推理してくれたようですが、実はこのクイズ、前検ピット記事とちょっとだけ連動しているのであります。それを見破っていた方も何人かいて、お見事! ポイントは、徳増秀樹の横に原田幸哉の艇がある、ということ。そう、二人は今節、登番が並んでいますよね。そう、ポイントは前検における「班」だったんです。もちろん、ピット記事をクイズのヒントのために書いたわけではありませんよ。しかし、これは伏線になるなあ、と出題した次第でして、ここに気づいたら、正解にグッと近づけたわけであります。ピット記事の要領で数えてみると、徳増は6班1号艇、原田が同2号艇ですね。

Cimg3026 それでは正解です。

「6班」

これが正解でした! 6班の選手はここからこっちに係留してね~という表示だったわけですね。正解者は、モリローさん、ジローさん、どれみすさん、おちょこさん、人間さん。お見事でした! あと、板蔵さん、正解といえば正解なんですが、ここは「6班」まで答えていただきたかった。ですので、今回は5Pでご勘弁を。ボケはささぴー。徳増選手、今年の目標は「電撃結婚」だったはずですからねえ……。

第2問いきましょう!

2_18 紫で隠した部分、奥の横長紫と手前の2つに分けた紫には、同じ言葉が書いてありました。えっと、手前のほうはひとつの言葉を2つの紫に隠して分けただけですよ。ようするに、ひとつの単語が、書かれているわけです、はい。問題はもちろん「何て書いてある?」でございますね。はい、この車輪もついて何かを運ぶ道具のようなものの横っ腹には、いったい何と書かれているでしょうか? 今回はどの記事にもヒントらしきものはございません(笑)。

締め切りは明日27日の午後2時! 正解者には今回も30P! ふるってご解答くださいね! それでは今回もよろしくっす!


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五人の侍――初日、前半のピット

2007_0625__0064  整備室の奥のほうから、飯島昌弘が現われた。狭いピットだから、どこにどの選手がいるかというのは、他の競艇場よりずっと確認しやすいのだけれど、飯島の姿はなぜか見つからず、もしかしたら何もすることがなく、控室でゆっくりしているのだろうか、などと考えていたときに、整備室から飯島が現われたのだ。ということはつまり、いったい何の作業をしていたのかは確認できていないのだが、しかし飯島が初日からパワーアップをはかるべく、懸命な整備をしていたことだけは間違いなかろう。心なしか、顔つきには険しさが宿っているようにも見えるが、これは気合の表われか。すっかり溶け込んだSGのピットで、飯島は大仕事を成し遂げるべく、妥協なき作業を続ける。

2007_0625__0238  ドリーム戦出走の平石和男が本格的に始動したのは3Rと4Rの間くらい。他のドリーム組は、上瀧和則がリードバルブ調整、松井繁と濱野谷憲吾が本体整備をしていて、江口晃生、山崎智也はペラ、と動き出しは平石がいちばん早かったと言っていいかもしれない。濱野谷は、平石とそれほど違わないタイミングで装着を済ませていて、こちらもドリーム組では早いほうではあったが、地元・平石、調整の仕方や時間の過ごし方は、今節誰よりも知っているはずである。小さめの目でキュゥッと見据えて、モーターと向き合う平石からは、やはり地元の大将としての意地のようなものを感じずにはいられない。きっと、万全にもっていくまでには、時間はかからないだろう。

2007_0625__0148  淡々とした表情を、中澤和志が見せていた。これは、中澤の普段の表情。SG初優勝を果たした昨年の総理大臣杯でも(もちろん、その優勝戦の日でも)、中澤は表情を変えることなく、粛々としていたものだ。地元なのだから、もちろん勝手知ったるピットである。水面についても、不安などあるはずがない。機力については、これからも向き合っていくことになるだろうが、3R2着の足色を見る限り、大きな不安はないように思える。だから、淡々としていられる……いや、中澤の場合は、そういうことではないのではないか、とも感じる。中澤にとって、これが自然。これが、平常。そして、そうであることが同時に、パワーの原動力となる。3R後にピットに戻り、地元勢の出迎えを受けると、ヘルメットの奥で中澤の目が笑った。結果が出たときにふと見せる優しげな笑み。これもまた、中澤の魅力のひとつだ。

2007_0626__0117  西村勝が早足で装着場内を移動している。ペラ室から自分の艇へ。自分の艇から整備室へ。急ぎ足というわけではなく、素早い足取りで歩いている、といった感じだ。踏み込みも深く、気合充実。気分も悪くなさそうである。競馬評論で有名だった大川慶次郎さんふうに言うなら、「バカに良く見えますねえ」といった感じ? 今日の前半戦、ひときわ目を引く一人が、西村勝だった。地元SG、ここに懸ける思いはもちろん強かろう。03年総理杯、戸田で行なわれたこのSGで西村は男になった。その恩返しのためにも、戸田でのSGは特別な思いで臨むものになって当然。開会式でも言っていたが、もうすぐ生まれる子供のためにも、強いお父さんでありたい、そんな思いだってあるのかもしれない。ともかく、西村の体内から流れ出てやまない気合は、こんなジメジメした気候を吹き飛ばしてくれるほどに爽快である。大仕事、あるかもしれない。(ごめんなさい、ピット写真が見当たらないので、開会式写真で許してください……)

2007_0625__0290  2Rで6号艇から3着。枠を考えれば上々の発進と言えるだろうか。後藤浩は、レース後、いつものクールな表情をまるで崩さなかった。まったくもって、どこまでもクール。実は僕と後藤は同い年なのだが、なんでこんなにも違うんだろうと(ルックスとかそのへんは言うまでもなく、ですけどね)、我ながら首を傾げてしまうほどに、後藤はクールだ。そして、これが後藤の魅力なのだと思う。顔見知りの記者さんから声をかけられると、すぐに人の良さそうな笑顔になる。精神的には、かなり余裕がある証拠だろう。たしかに気合をほとばしらせているわけではないけれども、こうした笑みのなかに燃えるものを閉じ込められるのだろう。凛々しい笑顔でもある。今節、地元勢のなかから台風の目となりそうな一人をあげろといわれれば、今日の彼を見る限り、僕は後藤浩と応えるだろう。それくらい、いい雰囲気を、後藤“トゥー・クール”浩は漂わせている。(ごめんなさい、正面写真がないので……でも後姿もクールっす)

 地元5人の侍。賜杯を彩の国の外へは持ち出させない。そんな思いで、5人は戦う。ゴングはまだ鳴ったばかりだ――。

2007_0625__0233  おっと、忘れちゃいけない、我らが気になる山崎智也。ハッキリ言って、雰囲気いいです。モーターはやや苦戦気味かとも思われたが、その手の悲愴感は今朝の智也にはなかった。むしろ、いつもより明るいくらいに感じられて、正直、やや意外な感を受けたのだった。もちろん、それが悪い材料のはずがない。戸田SGといえば、智也。その伝説を守り抜くためにも、これから気合は日増しに高まっていくはず。楽しみです!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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ドリーム戦インタビュー!

開会式のあとは、ドリーム戦インタビュー。笑わせてくれたのは、1~3号艇でしたねえ。

2007_0626__0187 「わかりません」(1号艇・上瀧和則)

2007_0626__0183 「上瀧さんがわからないといっているので、 僕もわかりません」(2号艇・松井繁)

2007_0626__0179 「ジョーと松井君がわからないといっているので、僕もわかりません」(3号艇・江口晃生)

何がわからんかというと、「進入」です……って、わからんわけないっしょ!(笑)「SGではいつもの4倍の力を出そうと思っている」と力強く語ったジョー親分、なぜか突然、4倍くらい面倒臭そうになったのが、進入あたりの質問でしたね。で、その進入は「わかりません」(笑)。そりゃあ、ファンは誰もが何コースに入るのかわかっている上瀧親分が「わからん」言ってるんだから、松井も江口もわからんと言うしかないよね(笑)。ほんと、笑わせてもらいました。でも、欲を言えば、4号艇・濱野谷憲吾以下も「わかりません」で続いてほしかった(4カド理想だそうです)。5号艇・山崎智也が「微妙でいいです」というのが近い答えでしたが。え? 進入についてのしっかりしたコメントが欲しかった? いや、大丈夫です。たぶん123/456か1236/45ですから(笑)。あら? 6号艇の平石和男、進入のコメント、ありましたっけ? 聞き逃した?

2007_0626__0150 「年取ったせいか、戸田の水面が狭く感じられるようになりました(笑)」(濱野谷憲吾)……ぜんぜん年取ってないっすよ~。「(戸田は好き?と聞かれ)戸田のSGが好きです」(山崎智也)……まったくっすね~。3連覇を期待します! てなわけで、笑顔もたくさん見られたドリーム戦インタビュー。締め切りは午後4時40分予定!(場外、電投はその3分前) まずは進入から見逃せないぞ!(笑)

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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開会式!

 今回の開会式・選手紹介には、ちょっとした趣向が凝らされていました。
2007_0626__0024  トップバッターは選手班長の平石和男でしたが(マイク入ってませんでしたね。班長の挨拶なのに! 皆さん、平石選手を応援ヨロシク!)、それ以降は「グラチャン出場回数順」だったんですね。出場回数が少ない選手から、同じ回数のなかでは登番が若い選手から、登場したわけです。平石の次は、グラチャン初出場、登番4075の中野次郎、次は4025の山本隆幸……といった具合ですね。
 で、トリを務めるのは、グラチャン最多出場選手、ということになるわけですが、いやあ、私は意外でしたねえ。
2007_0626__0189 14回出場(しかも14年連続)、太田和美!
 69期の彼は、今節のなかではちょうど真ん中くらい。だというのに、グラチャン最多出場! 前年度のSG成績が出場基準となるグラチャン、太田和美がいかに早くからSGで活躍してきたかの証ですよね。浪速の怪物くんと言われた太田和美、やっぱりスゴい男なんですよ! その太田の挨拶。
「あんまり気合入ってなかったんですけど、気合入れて頑張ります」
 そうです、気合入れて、怪物くんらしさを見せてください!

 というわけで、おもしろコメントをいくつか。
2007_0626__0045 「戸田は久しぶりなんですけど、以前忘れていった乗艇着が出てきました。洗濯のおねーさん、ありがとうございます」(徳増秀樹)
 おぉ、戸田の洗濯係のおねーさん、なんという律儀さ。徳増選手、その乗艇着でレースがんばってくださいね。
2007_0626__0054 「今日は顔に似合わず緊張しています」(石川真二)
 見ようによっては、コワモテ。でも実際はとっても優しい顔つきだと思いますよ、石川選手。
「最近、僕自身もそうなんですが、82期がパッとしません。今節は力を合わせて頑張ります」(赤岩善生)
「湯川くん、井口くん、大人気ないわぁ、それは」(作間章)
「直線、ものごっつう出てます」(井口佳典)
「最近、出来損ないの同期が調子いいので、悩んでいます。今節は攻めちらかします」(田村隆信)
 超バイレベル期といわれる82期と85期、なんとなくコメントに連続性を感じましたねえ。
2007_0626__0140 「チ、チルトがない……」(矢後剛)
 戸田は0・5までだもんなあ。チルトの魔術師としては、物足りないっすよね。

 注目コメントは、ディフェンディング・チャンピオンの坪井康晴。一言、こう言い切りました。
「今年“も”、頑張ります!」
 思い出のSGで燃えろ、坪井!
 さあ、グラチャン、開戦です!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)

2007_0626__0091


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グラチャン初日!

おはようございます! グランドチャンピオン決定戦、初日を迎えました。戸田は曇り空ですが、水面は穏やか。この静かな難水面で、どんな戦いが今日、繰り広げられるか! 楽しみですね!

2007_0625__0047

本日の注目選手はこの人、池田浩二! 軽快な走りで、狭い水面を豪快に駆け抜けてください!

2007_0625__0118 そしてもう一人、藤丸光一! 福岡賞金王に向けて、頑張れ!

それでは本日もよろしくお願いします!


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グラチャン・クイズ~ッ!

どもどもどもっ! 梅雨、ですねえ。雨にも負けず、風にも負けず、戸田の難水面にも負けず、グラチャンもクイズ、行ってみましょう~! 今節も5問、出題しますからね~。たくさんのご解答、よろしくお願いいたします!

Cimg30282 それでは第1問。今日、前検のピットで見つけました。徳増秀樹選手のボートが係留されているかたわらに、一枚のプレートが置いてあったのですが(紫で塗りつぶしたのがプレートっす)、これにとある言葉が書かれていたのですね。これが問題。このプレートには、何と書かれていたでしょうか!? 

正解者には30P! 締め切りは明日26日の午後2時ですよ~。それでは皆様、ご解答お待ちしております!


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喧騒――グラチャン、前検のピット

 なんだか、テンションが上がってしまった。
2007_0625__0201  前検日は、ある意味、一節の中でもっとも慌しい一日で、ほんの2時間ほどの間に「モーター受け取り→装着→試運転→前検航走→整備→格納」と行なうから、選手たちがバタバタするのも当然である。しかも、前検航走を終えると、もう水面には出られない=ボートを片付けるわけだから、選手全員が右へ左へと走り回っている感じである。
2007_0625__0210  それに加えて、戸田の前検は僕が知る限りちょっと特殊で、普通は「1班スタート練習3本→1班展示航走→1班ピット戻り→2班スタート練習3本→2班展示航走→2班ピットお戻り…………」と流れていくのだが、戸田では「1班~5班展示航走→1班~5班スタート練習それぞれ3本」という流れで行なわれ、スタート練習の間に展示航走が挟まらない分、それぞれの班の選手がピットに戻ってくる間隔が戸田は短いのだ。というわけで、前の班のボート片付けが終わった頃には次の班が戻ってくる、という感じだから、実際の作業はいつもと変わらなくても、バタバタ感はいっそう強くなる。
Cimg3033  さらに、だ。戸田のピットは、他の記事で書いたとおり、狭い。整備室の前でたたずんでいると、ボートの片付けがまさしく目の前で行なわれることになる。選手がひしめき合うように動いているすぐそばで、僕は身体を小さくしながら(って、無理だけど)それを眺めているわけで、まさしく目が回りそうなくらい、選手の動きの激しさの中に身を委ねているような形になるわけである。
2007_0625__0350  という理由により、僕のテンションは上がる一方。忙しそうに動いている選手たちには、ほんと、申し訳ないんだけど、なんか祭りを連想しちゃったというか。だんだんと高揚してきて、心の中で「イケイケー! ヤレヤレー!」とか叫んじゃったりしていたのだ。アホですな。でも、それくらい今日の選手たちは狭いピット内を縫うように走り回っており、失礼にも興奮しちゃったりしつつ、感心させられてしまったという次第である。ま、中尾カメラマンは撮影に相当苦労していたみたいですけどね。
 皆さん、選手たちはのほほんと水面を走っているわけではない。前検には、こんなにも駆けずり回って、レースの準備をしているのである。もちろんそれが彼らの仕事には違いないが、素直にすげえと思うワタクシであります。

2007_0625__0292  さて、そんな選手たちの喧騒と私の手前勝手な狂喜乱舞のなか、前検は終わったわけだが、今さらながら、前検は班分けが行なわれ、その班ごとに展示航走とスタート練習を行なう。今回でいえば、1班は初日ドリーム戦出場選手。艇番は、ドリーム戦の枠順通り。以下、登番順に2班~9班に分けられ、2~7班は6名だが、8~9班は5名(出場選手は52名ですから、6×7+5×2=52名、ですね)。で、1~5班が前半、6~9班が後半で、前半組の展示&スタート練習の前に20分ほどの試運転タイムがあり、1~5班の展示&スタート練習後に再び20分ほどの試運転タイム、その後6~9班の展示&スタート練習がある……というのが全体の流れ。さっき述べたように、前検航走終了後は水面に出ることができないから、前半組と後半組の間に行なわれる試運転タイムは、もっぱら後半組のためのものとなる。となると、前半組は最初の試運転タイムでしか走れないわけで、必然的に早い時間帯に水面に飛び出すのは前半組、すなわちドリーム組もしくはベテラン勢ということになる。試運転一番乗りとなる回数がもっとも多いのは、(数えたことがあるわけではないから、おそらく)西島義則。2007_0625__0267 もちろん、西島は作業もテキパキと手早くこなし、実に手際の良いプロフェッショナルではあるのだけれど、一番乗りが多いのは「最近のSGではたいてい2班(すなわち最ベテラン組)」という理由もあったりするのである。ちなみに今日の一番乗りは、4班1号艇の後藤浩でしたね。
2007_0625__0003  で、着水した後にボートを係留する本番ピット&展示ピット&試運転用ピットには数に限りがあるわけで、52名全員が着水してしまうとピット難民が発生してしまう。というわけで、後半組、特に8~9班の面々のうち何人かは、動き出しがやや遅くなるわけでして。水面にエンジン音が轟いている間に装着場で作業しているのは、必然的に若手たち、ということになるのであります(納得いくまでモーターを点検する今垣光太郎がこの輪に加わっていて、前検航走が始まる間際に大急ぎで着水している姿がよく見かけられます)。試運転の最中にピットに駆け込むと、まず目に飛び込んできたのが、魚谷智之、赤岩善生、秋山直之、85期軍団といったあたり。登番がもっとも若い中野次郎も、当然そのなかにいる。もちろん、それまでの時間を彼らはダラダラと過ごしているわけではなく、先輩たちのお手伝いなどで忙しく動き回っていて、僕がファーストコンタクトを果たしたときは、ようやく自分の仕事に取りかかれた時間帯ということ。そのなかでも先輩の部類に入る魚谷や赤岩らが、後輩を尻目に続々と着水に向かって、装着場はちょっとした静けさを迎えます。そして、前検航走が始まると、冒頭のお祭り状態になるわけですね。Cimg3038 ようするに、ベテランたちは早い時間帯から大急ぎ、若手たちは早い時間帯にはお手伝い、前検航走が始まるとエンジン吊り、ボート片付け、自分の作業と、さらにドタバタ。ほんと、前検って、なかなか大変なのですよ、これが。

 そうしたなか、選手たちは明日からの戦いに備えて、モーターの手応えを確かめる。合間合間には、選手たちが情報交換をする光景を山ほど見かけるのであります。
2007_0625__0385  1班が前検を終えてピットに戻ってくると、松井繁のもとに山本隆幸が駆け寄る。師弟の会話であります。松井の顔は、かなり真剣。師匠の言葉に聞き入る山本の顔も、非常に真剣。その後の松井は、倉谷和信らと談笑しながら仲間のボートをひっくり返したりもしていて、気分は良さそうなのだが、ピットに戻ってきた直後だけはちょっと険しい表情に見えたりもした。
 その横で、上瀧和則と江口晃生が、顔を見合わせて、「ダハハハハハハ!」。なんだなんだ。いやあ、ベテランの大爆笑、渋い笑顔ッス。
2007_0625__0068  もっとも印象的だったのは、銀河系軍団。展示航走のあと、井口佳典だけ再展示が言い渡されたのだ。大笑いする同期たち。
「おいおい、どうしたどうした」
「出すぎちゃうんか!」
「ほんまや、お前、出すぎやで!」
「ペラ、薄すぎたんちゃうんか!」
 どうやら、同期で足合わせをした感じでは、井口は相当、噴いているらしい。ところが……。
2007_0625__0138 「ダハハハハ! タイム、遅すぎやって!」
「はぁ? なんでぇ?」
「はよ、もう一回、走ってこいや!」
 どういうわけだか、井口のタイムは再展示が必要なほど、遅かったらしい。で、再展示に向かったのだが……今度は一番時計かい! やっぱり井口、出ているらしい。銀河系軍団の若々しい笑顔を、今節は信じてみることにしよう。

2007_0625__0254  さて、今回の原稿は説明的になっちゃって申し訳ありません、などと言いつつ、その一方でやっぱり気になる山崎智也。銀河系軍団の大騒ぎを爆笑して眺めていたら、隣になんだか見覚えのある影が……。智也でした。智也も、彼らの様子を笑いながら、興味深そうに、そして心配そうに(このへんが選手仲間ですよね)、眺めていたのであった。湯川浩司らに事情を説明されて、笑ってはいたが、「大丈夫?」と気遣うあたり、優しい先輩である。前検航走後はなんとなく冴えない表情をしているように見えたが、何しろSG2Vと相性のいい戸田水面。智也らしいレースを期待していますよ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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H記者の「グラチャン前検を斬る!!」

2007_0625__0214  Hです。いよいよ“キング・オブ・キングス”戸田グラチャンがはじまります。まずは、前検での足合わせ&試走タイムを詳報するとしましょう。
 足合わせの診断は……ぶっちゃけ難しい! というのも戸田の水面は伸び一辺倒のパワーだけでは通用しないのですよ。私の診断は主に直線の足比べですから、信頼度は5割程度。今回はS練習での起こし~スリットの出足、スリット~1マークの行き足も目を皿のようにしてチェックしました。以下の番付は、その総合評価と思っていただきたい。

独断のパワー番付

       東         西
横綱 坪井康晴    井口佳典
大関 田中信一郎  烏野賢太
関脇 松井 繁     魚谷智之
小結 三嶌誠司    池田浩二
前頭 石川真二    西村 勝
同2  中村有裕    赤岩善生
同3  平尾崇典    平石和男
同4  西島義則    鳥飼 眞
同5  湯川浩司    中野次郎

同6  瓜生正義    上瀧和則

 いやはや、坪井と井口が凄かった。坪井は作間、菊地、湯川をボコッた上に、S練習でも起こしからグイグイ伸びておりました。選手のリズムはイマイチでも、このパワーがあれば久々に上位で活躍できるはずです。
2007_0625__0041  井口は田村と山本を子ども扱いに。とにかくバックの伸びは圧巻で、不安があるとすれば回り足でしょう。とにかく、この2艇が抜けていると見ます!
 信一郎と賢太は前評判どおりのパワーで上位級間違いなし。松井と魚谷はペラに依るところが大きいかも。怖いのはユーユーで、伸びはソコソコもS練習での行き足がスローからでも超抜級。久々にスリットから攻めまくるユーユーが見られるかも、です。

 一方、ワースト級はドリーム組の山崎智也。伸びも出足もサッパリで、超ヤバイ気配でありました。菊地孝平、市川哲也、川﨑智幸、矢後剛あたりも苦戦するかも。

 前検タイムが届きました。う~~ん、やはり断トツで井口ですか。ただ、井口のこの時計は再展示(というか、走りなおし)によるもの。鏡のような静水面を走っていたので、いくらかの割引は必要でしょうね。

前検時計ベスト11

①井口佳典 6・43
②山本隆幸 6・46
③湯川浩司 6・48
④平尾崇典 6・49
⑤烏野賢太 6・50
 白水勝也
 徳増秀樹
 吉川元浩
⑨服部幸男 6・51
 池田浩二

 菊地孝平

前検時計ワースト6

①森 竜也 6・69
 倉谷和信
③矢後 剛 6・66
④松井 繁 6・64
 田中信一郎
 秋山直之

 うむむ、東の横綱・坪井が6・62でワースト7位タイですか……実は22号機も複勝率28・2%で今節のワースト3位なんですけどね。しかし、私は数字よりも己の目を信じます! 明日のレースで坪井22号機が突然変異の怪物パワーを発揮するはずですぞ!! (Photo/中尾茂幸)


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エース44号機はグレート賢太に!!

2007_0625__0011  12時過ぎから競技棟でモーター抽選会が行われた。誰もが欲しがるエースモーターは44号機。複勝率50%を超えているのはこの一機のみで、ついでにF3という大罪も犯している暴れん坊モーターだ(ま、噴きまくっている証拠でもあるのだが)。
 この垂涎のエース機を引き当てたのは、烏野グレート賢太。ガラポンを10回ほどもぐるぐるぐるぐる回した賢太は、玉が出た瞬間に「オッ!?」。そしてニンマリ。凄まじい動体視力でもあるわけだが、賢太がどれほど44号機を切望していたかが明快にわかる光景でもあった。
 小躍りしながら席に戻った賢太を、恨めしそうに見る影ふたつ。ガッツポン倉谷と火の玉ジョーだ。
2007_0625__0020 倉谷「アレ、ケンタが引きよったで~!」
上瀧「あのオッサ~ン!! いっつもエンジンを出しきらんくせにっ!!!」
 倉谷だけでなく、大阪勢はアウェーでも賑やかだ。凡機を引いた太田は「うわっ、特徴ないわ、コレ~~」と大泣き。好素性の17号機を引いた田中信一郎も松井に涙声で「ええの引いたけど、残り5節をぜ~んぶ9走せなあかん」とF禍による苦しい台所事情を吐露している。「ホンマに!?」と驚く松井。今節の信一郎は“無事故完走”が最大目標と見た。
 複勝率上位&特注モーターの行方は……
44号機(50%)…烏野賢太
3号機(45%)…三嶌誠司
21号機(44%)…魚谷智之
50号機(43%)…湯川浩司
17号機(42%)…田中信一郎
65号機(隠れエース)…鳥飼眞
25号機(GWシリーズ節イチ)…井口佳典
58号機(前節V)…西島義則

 この中から17代のグラチャン覇者が出る可能性は高いと見た!(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)

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戸田に選手到着!

2007_0625__0078  ひとまず雨は上がっている戸田競艇場。入り待ちのファンもたくさん詰め掛けるなか、選手たちが続々とやってまいりました。一番乗りは、取材班よりも早く競艇場に到着していた日高逸子。続々と到着する選手たちと挨拶を交わしながら、さっそくペラゲージなどをペラ小屋に運んでおりました。いつものことですが、動き出しが早い! 我々がピットに駆けつけた時には、すでに西島義則、秋山直之、平尾崇典、飯島昌弘、西村勝、中澤和志らは到着した後だったようです。いやあ、皆さん、素早い行動でありますね! というより、前回の住之江もそうだったのですが、このところ選手たちのご到着は比較的早くなっているような気もするなあ。

2007_0625__0126  戸田のピットは、全国の競艇場のなかでは狭いほう。形態は水面と平行に細長い感じであります。で、その両端(スタンド寄りと水面の端っこ寄り)に出入口があり、選手たちはそのどちらかからピット入りするわけであります。見ていると、スタンド寄りから入ってくる選手のほうが若干多い感じでした。取材班もそうだったのですが、戸田公園からタクシーに乗ると、スタンドのもっとも2マーク寄りにある管理棟のほうに着くので、すなわち遠征勢はこちら側に到着するほうが多い、ということでしょうね。主だったところをあげると、原田幸哉ら愛知勢、松井繁ら大阪勢、魚谷智之ら兵庫勢、上瀧和則や瓜生正義らの九州勢、三嶌誠司ら香川勢が、こちらからやってまいりました。私もいつしか、こちら寄りに張り付く時間が長くなったわけで。この到着取材というのは、節の最初のご挨拶、という意味もあったりするわけですが、選手の皆さんと挨拶を交わすと、SGが始まったなあ、と身も引き締まります。松井繁も、にこやかに挨拶をしてくれて、う~む、王者の笑顔に痺れてしまいますな。
2007_0625__0176  私の横で中尾カメラマンが撮影をしていると、にっこにこで近寄ってきたのは、田中信一郎。中尾カメラマンは競馬でも大活躍しているのですが、昨日は阪神競馬場で宝塚記念を撮影し、そこで信一郎にバッタリ会ったんだそうです。「もっと声かけてくれればよかったのに~」と、信一郎は連日の出会いに嬉しそうにニッコリ。くぅ~、ちょっと嫉妬したぜ。あ、もちろん僕にも、笑顔で挨拶してくれました。笹川賞では男を見せてくれた信一郎、今節も期待してますよ!

2007_0625__0177 2007_0625__0167  みんなから「おめでとう!」と声をかけられていたのは、井口佳典と湯川浩司の銀河系軍団。ともに11時過ぎくらいに競艇場入り、同じ時間帯に到着した選手たちに次々に祝福されています。井口は津周年記念を、湯川は江戸川周年を、グラチャン直前に優勝して、いいリズムをキープしての戸田入り。二人ともに2度目のGⅠ制覇であり、それについて仲間(というか、多くの場合、先輩、ですね)から喝采を受けているわけです。今節は、あと2人、田村隆信、山本隆幸が85期から参戦。彼らのなかから若きSGウィナーが誕生することを祈ってますぞ!
2007_0625__0141  笹川賞で悲願のSG制覇を果たした瓜生正義は、上瀧和則、鳥飼眞、藤丸光一らとともに競艇場入り(今村暢孝はちょっと間を置いてピット入りしたので、一緒にやって来たかどうかは不明でした)。SGウィナーとしてSGに乗り込むのはこれが初めてとなるわけですが……いつもと同様に、穏やかでにこやかな瓜生であります。実を申しますと、BOATBoy8月号の巻頭インタビューは彼、瓜生正義。先日の丸亀周年の際、インタビューをしてまいりました。その人柄におおいに惚れてしまう取材だったのですが、ついこの間の出来事ということもあって、瓜生はニッコリと笑みを投げかけてくれます。なかなか勝てなかった者が、いちど勝利の味を知った途端、ポンポンと勝ち続ける、なんてことが勝負の世界にはよくありますが、瓜生にもそんなジャンプアップを期待したいところ。その可能性は充分にあると思うのですが、いかがなもんでしょう?

 水面の端っこ寄りからピット入りした選手には、関東勢が多かったように思います。愛車で乗り付けるのはこちら、ということなんでしょうか。平石和男、後藤浩ら地元勢や、濱野谷憲吾、山崎智也、中野次郎らがこちらからやって来ていました。入り待ちのファンの方も、こちらのほうにたくさん集まっていたようですね。
2007_0625__0005  一昨日、総理杯祝勝会で笑顔を見せていた憲吾は、わりと早めの競艇場入り。ピットに入ってからは、早くも気合のこもった表情に変わっていました。荷物検査などを受けたあとは、ペラゲージをかなり早い段階でペラ小屋へ。一節間、ここで過ごす時間はかなり長いわけですから、好みの場所を早い者勝ちで確保、といったところなのでしょうか。その後は、松井繁らと挨拶を交わしたりしていました。ここまで好リズムだけに、今節も期待が膨らみます。

2007_0625__0222  山崎智也は、かなり遅め(といっても、11時15~20分くらい。これでケツから3番目くらいでした)のピット入り。でも、私が確認できなかっただけで、もっと早くに戸田には到着していたのかもしれませんね。ピット入りした智也は、手にファンからのプレゼントを持ってましたから。そう、もちろん、ファンの方とのふれあいタイムが相当に長かったんでしょうね。さすが智也、であります。

2007_0625__0207  同様に、いったん姿を見かけたのに、なかなかピットの奥までは来なかったのが中野次郎。もはや、智也、憲吾に匹敵する人気を誇る、関東を代表するイケメンであります。先日の江戸川周年では準優F、しかもこれがF2の痛恨でありましたが、今年後半の試練を正面から受け止めるためにも、ここで結果を出してリズムを変えたいところ。応援させていただきますぞ。

2007_0625__0053  こちらの入口からは、王国静岡勢もやってまいりました。ディフェンディング・チャンピオンである坪井康晴は、いつもの笑顔。あの感動の優勝から、もう1年経ってしまったんですねえ。今年に入って、リズムがいいとは言えない坪井だけに、思い出のSGで巻き返しの端緒をつけたいところです。大将・服部幸男は、これまたいつもの凛々しい表情。ほんと、クールっす。たまたま現われた江口晃生と顔を合わすと、にっこ~と相好を崩していましたが、その笑顔もまたクールっす。今節も、ベストを尽くせ!2007_0625__0211  行動の早さが印象的だったのは、重野哲之。到着は他の静岡勢と一緒でしたが、荷物検査を終えると、すぐにペラ小屋に向かって、早くも細かいチェックを始めていました。わずかでも時間があれば、気になる部分を確認する。その「仕事をせずにはおれない」という思いが尊いと思うわけであります。念願だった笹川賞出場は果たせなかった重野ですが、そのリベンジをここで果たしてもらいたいっすね。

 11時25分には、すべての選手が戸田競艇場に集結しました。梅雨空を吹き飛ばす熱戦を、彼らにはぜひ見せてもらいたい。水面は狭い戸田ですが、期待はどこまでも広がるばかりであります。さあ、グラチャン、開幕!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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戸田です!

おはようございます。取材班、戸田競艇場に到着いたしました。戸田は梅雨空、小雨が降ったりやんだり、といった感じですねえ。まあ、グラチャンってのは、こんな季節のSGですよね。競艇場に到着したら、さっそく日高逸子選手に会いました。グレートマザー、お早いご出勤ですね!

Cimg3019 さて、今節もここ戸田より、グランドチャンピオン決定戦の模様を即日レポートでお伝えしてまいります。本日はいつものように、選手到着から前検の様子までをお届けしますので、お楽しみに。それにしても、現在、記者席なのですが、上から見ると、戸田ってやっぱり幅が狭いですねえ。この難水面を選手たちがどう乗りこなすか、楽しみにしましょう。

それでは、今節もどうぞよろしくお願いいたします!


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さあ、グラチャン!

笹川賞の瓜生正義SG初Vの余韻がいまだ残る6月下旬でありますが、早くも次のSGが始まりますよ~。あさって、26日から戸田競艇場で開催されるグランドチャンピオン決定戦! SGの中のSGといわれるハイレベルな戦いが、全国屈指の難水面で行なわれるわけです。

我々取材班、もちろん明日の前検から優勝戦まで、戸田にへばりついてレポートいたします。昨年の笹川賞以来となる戸田SG、果たしてどんなドラマが待ち受けているのか……。今回も、よろしくご愛読のほど、お願い申し上げます。

それでは皆様、明日からよろしくお願いいたします!


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