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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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コンビ!――THEピット

2008_0415_0334  去年の名人戦で「片山晃の笑顔が素敵だ!」と書いた。昨日までは、見ることができなかった。でも、今朝のピットで見たぞ! 片山晃の最高の笑顔。人生の先輩に対して失礼な言い方ながら、プリティである。人の良さも、存分にあふれ出ている。そのうえ、年輪に思いを馳せざるをえない安心感がある。これから毎年、片山の笑顔を名人戦で見るのが楽しみになりそうだな。
2008_0415_0537  で、片山の笑顔が誰に向けられたものかといえば、万谷章。オヤビン! 装着場からカポックを受け取りに向かっていた片山に、まずオヤビンがニッコリ。それを見て片山もニッコリ。ベテラン同士のアイコンタクト&スマイル。なんかホッとするなあ。あ、そういえば、二人ともアキラ、か。岡山アキラコンビ、ってなところだ。
2008_0415_0663  岡山のコンビといえば、ちょっとハラハラする光景を見かけた。原由樹夫と原義昭だ。原と原でハラハラ……つまんないですか、そうですか。でも、二人がペラを手に相談している姿を見ながら、「あ、二人とも原だ!」とふと気づいて、これを書いてやろうと大きく大きくメモしていたのだ。そのメモをしているとき、原義昭が僕の横を通り過ぎた。内容を見られやしないかと、ハラハラした僕である……つまんないですか、そうですか。

2008_0415_0204  1R発売中に、高山秀則が試運転からいったんピットに戻ってきた。ボートも陸にあげて、どうやら整備をする様子。ちょうどそのとき、ボートリフト付近にいた僕は、高山の邪魔にならないように場所を移動。ところが、高山はその手前にボートを置きっぱなしにしたまま、近くにいた竹内知樹のもとにダッシュ。そして早口でまくし立てるように、何かを話し始めた。両手をボートに見立てて、さかんに動かしていたから、おそらくは試運転の感触が話の内容。それを誰かに話さずにはおれない、竹内よ、いいところにいたな! そんな感じ。もちろん、その前に足合わせをしていたのかもしれない。ともかく、高山の話っぷりが、なんとなくほほえましかった。
2008_0415_0680  で、お相手の竹内が、2R終了後に喫煙所で一服。ずっと調整に励んでいたから、ちょいと一休みといったところか。ベンチにすわり、うまそうに紫煙を吐き出す。そこにやってきたのが、沖口幸栄。沖口も、朝からずっとペラの神殿に陣取って、必死の調整をしていた一人で、こちらも一服というところだろう。その沖口が、おもむろに竹内に顔を近づけた。そして、ヒソヒソヒソと内緒話。何を話しているのかはわからないが、沖口は妙にニヤケ顔だったぞ。あ、竹内も、ククククという感じで笑っている。ベテランの内緒話も、ほほえましい光景である。

2008_0415_0462  1R、3着争いに敗れてしまった鵜飼菜穂子。さすがにピットに戻ってきたときには、悔しそうな表情を隠さずにいたが、カポックを脱ぎながら、1R2着の木下繁美と反省会。その後、木下は装着場の自艇に向かって、モーターとペラを装着したまま調整を始めていたが、鵜飼はその後を追って、木下に話しかけて反省会の続きを始めていた。この2人、48期の同期生なんですね。大きな身振り手振りでレースを振り返る鵜飼と、それを正面から聞き入っている木下。本栖にいた頃、こういう舞台で顔を合わせるとは想像もしていなかったはずの二人である。ほかの同期生に先駆けて、一足早く名人戦にやってきた二人。2年後、二人で同期の出世頭・今村豊を迎えることになるのだろう。
2008_0415_0528  2R前だったか、装着場で瀬尾達也がペラを装着していた。場所はボートリフトの近くで、すなわち装着場の奥のほう。そこに、わざわざ控え室のほうからやって来たのは、関忠志。瀬尾と関? 同期なわけがないし、支部も違う。共通点といえば、苗字が「せ」で名前が「た」、というくらいだな。しかし、関は瀬尾に何かを確認したかったようで、ひとしきり瀬尾と話し合い。瀬尾は「え、そうなんですか?」というような表情も見せていたから、何らかの情報交換だったと思われる。1~2分ほど話して控え室へと戻ろうとした関は、5~6歩ほどあるいたところでUターン、もういちど瀬尾に何かを話しかけた。今度は短い会話だったが、関は何かを納得したようにうなずいて、今度こそ控え室へと戻っていった。同期とか同支部とかのつながりなどなくても、こうして励ましあい、助け合うのが競艇選手だ。

2008_0415_0903  さて、2Rでは板谷茂樹がフライングを切ってしまった。ということもあり、レース後のスリット写真掲示板には出走した者はもちろん、そうでない者たちも殺到し、スリットを確認だ。真っ先にそこに向かったのは、同R3号艇の尾崎鉄也。板谷は4号艇、コースも隣だった。そこに登場は、気になる大西英一! 昨日、大西と尾崎は喫煙所で大爆笑しあっていた仲だ。「鉄ちゃん、キワだわ、キワ」と大西が声をかけると、「やっぱり? 80で早いと思ったんだよ」と尾崎が応える。尾崎のSTはコンマ04と、まさしく際どいスリット。80mの空中線では「やばい」の感覚があって、放りながらスタートしたようだ。そうした確認を、尾崎がまずした相手が大西。二人の仲良しぶりは、ちょっと不思議ではあるけれども……。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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