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ボートレース特集 > 笑うっ!――THEピット
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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 ボートレース特集

笑うっ!――THEピット

2008_0415_0880  アハハハハハハ!
 エンジン音にまぎれて、笑い声が聞こえてきた。その方向をふと見ると、大笑いしているのは、我らが御大、加藤峻二! 11Rが終わり、ボートリフトに集まってきた選手たちの輪のなかで、なぜか御大は楽しそうに笑っていたのだった。何を話しているのかは残念ながら聞こえてこないが、とにかくおかしくて仕方ない!といった感じの御大。隣にいた金井秀夫も、味わい深いシワをさらに深めて笑顔満開。少し遅れてやってきた桑原淳一も、御大に何か話しかけられて、壮快に笑った。その隣には……気になる大西英一! 花粉症なのか、大きなマスクをかけていたので、表情の細部をうかがうことはできなかったが、きっとマスクの下の声はカパリと開いていたに違いない。
 それにしても、御大は何がそんなに楽しかったのか……。
2008_0415_0885  御大は、若女井正のエンジン吊りに駆けつけたのだが、同じレースには新井敏司が出ていて、群馬支部の面々=金井、藤井定美、吉田稔は新井を出迎えたのだが、あらら、御大がそちらのほうを指差して笑っているぞ。うがぁ……気になるぅぅぅぅ! 笑顔は金井を中心に群馬支部にも伝染して、藤井も吉田もニコニコ顔になっていた。
 やがてエンジン吊りは終わって、関東軍団は散り散りに。あぁ、何がおかしいのかはわからずじまい……。でも、御大が笑っていたんだから、幸せです! でしょ?

2008_0415_0400  同じ11Rのエンジン吊り。原田順一の出迎えは、福岡の後輩・木下繁美。口ヒゲが本当に印象的で、えっと……マリオ?てな感じですよね(木下選手、すみません)。黙々とボートリフトに歩いて向かっていた木下は、そのヒゲの印象もあってか、なかなかにシブいたたずまい。カッコいいなあ……と思ったその瞬間、目がくにゃ~と曲がった。木下の肩を抱くようにして声をかけてきたのは、初代&3代名人・高山秀則。2008_0415_0927 こちらは、木下の3倍ほど、目がくにゃくにゃくにゃ~と曲がっていた。いやあ、素敵です、その笑顔! 高山が実に人のよさそうな笑顔を見せるのは、おととしの尼崎名人戦ですでに気づいていた。目がくしゃくしゃに細くなって、柔らかな曲線を描きながら、ひらがなの「へ」のような形になるのだ。その笑顔を初日から見られるなんて、縁起がいいぞ! それにしても、高山選手も何がそんなにおかしかったんすかね。そういぶかしく思えるほどに、うれしそうに木下に声をかけていった高山だったのだ。

2008_0415_0427  同じ笑みでも、やはり苦笑いは見るのがツラい。原田順一だ。11Rも大敗を喫し、多くの笑みが周囲にあふれるなか、やるせない表情を見せていた。その後に、仕方ないねえ、というような風情で苦笑い。そりゃあ、出てくるのは苦笑いしかないだろう、初日の不本意な成績には。
 モーター格納後はペラの神殿に向かい、ベンチのいちばん端っこに座ってペラ調整をしていた藤井泰治とずいぶん長いこと、話し続けていた。地元の藤井に、何かヒントを求めたのだろうか。藤井もいったん木槌をふるう手を休めて、原田の話に耳を傾けた。何か得るものがあったのだろう、原田はそのとき神殿にいた誰よりも力強く、カンッカンッとペラを叩き始めた。何回も何回も。微調整なんてものではない。相当に強いパワーで、ペラを叩いたのだ。思いをペラの翼に込めるかのような仕草は、だからこそ少しせつなさを漂わせていた。明日は爽快な笑顔の順ちゃんに会えますように!

2008_0415_0730 「カーッカッカッカッカッカ!」
 装着場と“ダイニングキッチン”のつなぎあたりの部分で、心地よい春風を浴びながらほけーっとしていたら、喫煙所のほうからでっかいでっかい笑い声が聞こえてきた。むむむ、この声には聞き覚えがあるぞ。この声は……やはり! 気になる大西英一だ。大西は、喫煙所に腰掛けて、談笑中なのであった。
 パートナーは、尾崎鉄也。期でいえば、大西=41期、尾崎=45期だから、2年ほど大西が先輩。年齢は……あら、尾崎が1歳上だ。まあ、ようするに同世代、ということか。なるほど。で、大西は何度も何度も、「カーッカッカッカッカ!」と笑い飛ばしていて、もう本当に、心の底から会話の内容が気になった。よほど近づいて盗み聞きしようかと思ったけど、すでに人影が少なくなってきていた12R直前のこと、その動き自体が怪しいことこのうえない。仕方なく、遠巻きに眺めるしかなかったのだが……あら、ドリーム戦を控えた山﨑昭生がその輪に加わっている。さすがに昭生は穏やかに微笑んでいるだけだったが、大西さん、さらに笑う笑う。いやあ、いいなあ。2008_0415_0752 ちなみに、そこから5~10mほどしか離れていない、水面に面した喫煙所もあるのだが(そのうち詳しく書きます)、そこには石川正美が一人たたずみながら、シブ~く水面を眺めていた。大西と石川の姿が正反対すぎて、僕自身もなんだか笑えてきたのだった。
 で、その後、記者席に戻る際、大西軍団のそばを通ったのだが、聞こえてきたのが「3番アイアン」。ゴルフの話……だったんですかね。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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