この特集
ボートレース特集 > 2008年新鋭王座決定戦
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
ライタープロフィール
カテゴリー
関連リンク
競艇サポーターズ
関連書籍

 ボートレース特集

勝手に期別対抗戦!in丸亀新鋭王座 最終結果

 勝手に期別対抗戦は大接戦の末、91期が8ポイント差で逆転優勝しました。山口剛の優勝と併せて「2冠達成!」と勝手に言っておきます。91期生、あんたらは強かった!!

       初日 2日 3日 4日 5日 6日 合計 順位
88期 7名  35  36  49  10  43  50  223  3
89期 6名 40  31  28  50  20  19  188  4
90期 7名 28  35  23  18  26  20  150  6
91期 8名 21  59  34  55  26  44  239 優勝!
92期 7名 71  25  51  17  44  23  231  2
93期 6名 21  20  14  25  14  23  117  8
94期 5名 25  20  25  42  24  13  149  7

95期 3名 7   10  17  21  27  27  109
96期 2名 4   14  7   14   3  17   59
97期 1名 0   7   0   0   13  0   20
連合 8名 11  31  24  35  43  44  188  4


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

驚きの優勝戦――優勝戦のピット

2008_0127_0109  まずはその精神力に驚くしかない。スタートタイミング、コンマ03。起こしてからすべて全速。これがF2の選手の為せる業だろうか。レースについては別項に譲るが、ピットで山口剛のスリットを告げられて、本当にビックリした。
 レース前の彼を見ていると、たしかにそんな片鱗はあったように思う。宮島周年の優勝戦1号艇よりは「プレッシャーがない」という、経験の賜物という部分もあったにせよ、その経験があること自体、ここでは格上だったし、さらにピットではたしかにまったくカタくなっているところを感じなかったのだから、空恐ろしい。まず、何よりも称えるべきはそのことであって、彼が大物であることを証明することであるとも思う。
 いや、山口だけではない。優勝戦に乗った他の5名も、GⅠの優勝戦を控えた者とは思えない、平常心を保っていたと思う。もちろん、緊張感がなかったはずがない。他のレースとは違う、特別な闘志も抱えていたであろう。しかし、彼らが自己を見失うようなカタさを生むものにはなりえない。それは、本当にすごいことだと思うのだ。
 10R前だったか、山口がペラを叩いている姿を見かけた。わずか数10cmしか離れていない真正面に、大峯豊がいた。おそらくはインとカドでしのぎを削るであろう(実際にそうなった)二人が、至近距離でペラを叩いている。そこに、妙な緊迫感はなかった。山口が笑いかけると、大峯は笑顔で応え、大峯が笑うと、山口が笑う。そこが競艇場の、しかもGⅠ優勝戦直前のペラ室だとは、とても思えない。同じペラグループの仲間が、オフに集まってペラを叩いている光景といわれても、絶対に疑うことなどなかっただろう。
Img_3394  同じペラ室には今井貴士がいて、先輩二人より先に調整を終え、装着のため試運転係留所に向かった。その行く手には、ちょうど山田カメラマンが待ち構えていて、当然レンズを今井に向けていた。それに気づいた今井は、口元に微笑を浮かべた。そして、「ありがとうございます」と言った。山田カメラマンの近くにいた僕は、驚くしかなかった。最年少であり、初GⅠであり、その舞台で優出を果たした若者の所作とは思えなかったのだ。今井は、僕にも笑顔で会釈をしていったのだが、優勝戦直前に、ごく普通に心の中にそれをするスペースをつくることができているのだから、山口に勝るとも劣らない大物である。
2008_0127_0158  11Rの展示が終わって、優勝戦組が展示ピットにボートを移動する直前、吉永則雄と毒島誠が、試運転ピットで談笑している姿も見かけた。これもまた、驚かされるシーンだった。会話などほとんど交わすことができなかったとしても不思議ではないのに、彼らはまるで控室でそうしているかのように笑い合っているのだ。いや、あるいはお互いが牽制し合っていたという可能性も否定はできないが、それにしてもひきつったそれではなく、日常的に見せるような笑顔を作ることができるのは、やっぱり大物である。
Img_3369  そんななか、もしかしたらもっとも緊張を隠していなかったのは、江夏満かもしれない。10Rが終わって、11Rの展示が行なわれている頃、ピットでは10R出走者たちがモーター返納をしていて、皆が協力し合いながら作業をしている輪に優勝戦のメンバーも加わっていたのだが、真っ先にそこから離脱して、一人、試運転ピットに向かったのが江夏だったのだ。視線は下を向き、だからおそらく周囲の風景は目に入っていない。言っておくが、だから江夏が大物でないとか、一人だけ平常心を欠いていたということではない。江夏が福岡勢らと笑顔を交わしているのは何度も見たし、表情がガチガチに固まっていたということもなかったからだ。ただ、この空気の中では、そのシーンだけが妙に特殊に映った、ということ。昨日の会見で「足が震えてます」と言っていたのが甦ってくる、そんなシーンだったのである。

 優勝戦が終わって、選手たちがピットに戻ってきても、ちょっとした驚きはあった。たとえば、吉永則雄と江夏満、新鋭卒業組だ。これが最後の新鋭戦、優勝を後輩にさらわれたことで、もっともっと表情をこわばらせているかと思いきや、ヘルメットの奥の目は笑っていたのである。もしかしたら、ヘルメットの下で、口元は歪んでいたかもしれない。それは確認できていない。だが、そういった雰囲気を微塵も出していないのだから、想像と違うものを見たという驚きがあった、というわけだ。
Img_3573  吉永にしてみれば、逆転で2着に浮上し、最後まで山口を追いかけたことで、「やることはやった」という思いもあったかもしれない。それならば、それは賞賛されるべきことだと思う。モーター返納作業の間、ほんの少し、やるせない表情を見せてはいたが、それ以外はかなりサバサバとした感じだったのだから、まあ、これは驚くというよりは、少し不思議な思いになった。
2008_0127_0204  江夏も、吉永と同様の雰囲気に思えた。目がキュッと細くなる笑顔を見せていて、これはまさしく普段の江夏だ。それが敗戦のレース後に見られるとは、正直、思っていなかった。レース前のことを考えれば、なおさらだ。「優勝戦の中では、機力が弱い」という自覚の中、朝からパワーアップのための作業を続け、レースでも全力で走った。吉永とは少し意味が違うが、彼も「やることはやった」という実感を抱くことができているのではないか。だとするなら、レース後の笑顔も理解できるような気がする。
 ……などと考えつつ彼らの様子を見ながら、別のことも思った。もしかしたら、彼らの視線はすでに先を見ているのではないか、ということだ。一生に一度しか獲れないタイトルだから、新鋭王座の勲章はほしいに決まっている。しかし、ここがゴールになることは決してありえない。この舞台を走った者にとっては、SGへの一里塚にしなければならないし、特に優出を果たした者はここで満足などしていられないはずだ。結果的に王座を手にできなかったことに忸怩たるものはあるにせよ、ここはひとつのスタートに過ぎない。無意識にでもそんな思いがあるのならば、下を向くことなど彼らにあろうはずがないだろう。明日から、彼らのひとつ上のステージでの戦いが始まるのだ。

Img_3561   レース後、山口以外でもっとも周囲が賑わっていたのは、間違いなく今井貴士だった。1周1マーク、モニター映像では今井の差しが山口に届いたように見えたのだから、彼を応援していた仲間たちも少しビックリしたのではないか。実際はバックでは山口に先んじられていたし、結果的に3着に下がってしまうのだが、優勝戦最年少戦士の健闘は少しの驚きと、おおいなる感動を皆に与えたと思う。
「はぁ……、一瞬、今井くんがイワしたと思った~」
 ボートリフトに駆けつけた岡崎恭裕が、稲田浩二と顔を合わせて、そんな溜め息をついた。稲田が軽くうなずく。二人は、今井と同期の94期生。6号艇ということもあって厳しい戦いだとは予想していただろうが、あの1マークで彼らは夢を見ることができたのだろう。惨敗ならともかく、健闘したからこそ、悔しさが沸き上がってくる。
「お前が総理杯に行くのかと思ったぞ~」
 モーター返納作業をしていた今井を、川上剛が大きな声でからかう。今井は、でへへ、といった感じで笑うと、どもども、といった感じで頭を二度三度下げた。それを見て、川上は満足そうに笑っていた。後輩への、心からの祝福である。
 その後も、今井のもとには何人も何人もが歩み寄って、肩を叩いたり、話しかけたりしていた。彼の健闘を放っておくことなど、誰もができなかったのだろう。そのたび、今井は照れ臭そうに、あるいは苦笑混じりに、頭をかいている。もしかしたら、そんな状況がこの舞台に出現したことを、今井自身が驚いていたのかもしれない。

Img_3558  ただ一人、ハッキリと顔をしかめてみせていたのは、毒島誠だ。試運転ピットから展示ピットにボートを移動させに行くとき、その途上に僕の姿を見つけると、「お疲れ様です」とニッコリ笑って声をかけてくれた毒島。彼はこうしていつもハキハキと挨拶をしてくれる好青年であり、そんな姿を優勝戦前にも見せてくれたのだから、本当に素敵な男だ。その毒島が、悔しさを露わにしたのだから、驚きであると同時に、なんだか嬉しくもなったのだった。勝負師らしい部分を、この好漢はたしかにもっている。こんなにもいいヤツだからこそ、彼にはもっともっとビッグになってもらって、次はSGの舞台で会いたいと思った。
「ありがとうございました!」
 モーター返納を終えた毒島は、整備室内に響き渡る声で挨拶をして、深々とお辞儀をした。検査員さんなどの関係者、まだ返納作業をしている選手たちが、「お疲れ様~」と声をかける。頭を挙げた毒島は、整備室の外に僕たち報道陣の姿を見つけると、こちらに向かってもう一度、頭を下げた。毒島誠は、やっぱり素敵な男だ。

Img_3564  驚いたわけではないが、予想外に落胆していなかったのが、大峯豊だ。昨日の会見、今日の優勝戦インタビュー、さらに午前中のピット、そこで見た彼は間違いなく、誰よりも気合が入っていた。彼には、気合が入る理由があった。悔しさばかりがつのった昨年。新鋭王座の優勝戦には、忘れ物があった。それを拾いに来た彼は、昨年とまったく同じ、青いカポックでその場所に辿り着いたのだ。奮闘むなしく敗れて、彼がピットに戻ってくるほんの短い時間に、僕は彼がガックリ肩を落としているのではないか、そんな想像をしたのだった。
 ピットにあがった大峯は、むしろ笑顔と言ってよかった。モーター返納の最中にも、落ち込んだ様子はなく、やっぱり笑顔が時折見られていた。去年とは違って、ほとんど見せ場を作れない敗戦ではあったけれども、それはやっぱりツラいことではないのか。しかし、あまりそんな様子には見えなかったのである。
 しかし、本当は悔しくないわけがない。当たり前だ。返納を終えて、私物を探しに整備室を出た彼は、ボソリと言った。
「来年は、1号艇で出ます」
 彼は昨日、「4号艇が欲しい」と言った。準優2着だから出た言葉ではあるが、まるでそれこそがいちばん大事なことだと言わんばかりでもあったのは確かなことだ。だが、本当に大事なのはもちろん、「状況はどうであれ、勝つこと」なのだ。大峯は、山口の圧倒的な勝利と、自らの敗戦によって、そう気づいたのではないか。「リベンジ」の気持ちはもちろんあってもいい。だが、そんなことを考える前に、まず勝利を意識すべきだったし、それがリベンジにもつながる。そんな思いに、彼は到達したのだと思う。彼の一言を裏読みしすぎと言われるかもしれないが、僕は真剣にそう考える。

Img_3532  最後に、優勝者への驚きだ。彼への心からの驚きは、冒頭に書いたことに集約される。やっぱり、山口剛はタダモノではない! そう確信し、改めて唸らせられ、そして驚いた。それ以上の感覚はないと言っていい。感動した!
 そんな山口に、ちょっと笑ってしまう驚きがあった。ウィニングランを終えて、ピットに戻ってきた彼を、91期の同期生が大歓喜のなかで出迎えた。みんなでバンザイ。山口もガッツポーズ。さあ、早くここに戻って来い、抱き合おうぜ! そう同期たちは思ったかもしれない。みんな、やったぜ、今行くぞ! 山口もそう思ったかもしれない。ところが……山口のボートが「ブルルン」というプロペラの空転音とともに、ストップしてしまった。山口は嬉しさのあまり航跡を見誤り、なんと、ネトロンに引っかかってしまったのだ。「ダハハハハハ! 何やってんだぁ!」
「オチがついたな!」
2008_0127_r12_0769  川上剛が中心となって、猛烈なツッコミが新鋭チャンプに注がれるのだった。山口は、そんな仲間の手荒い祝福に、笑顔をもっともっと深くして、ド派手なガッツポーズを見せたのだった。仲間たちの歓声は、その瞬間にマックスとなった。精神力もすごいが、こんな爆笑を引き出させるのもすごいぞ! 
 山口と91期“たけし軍団”の笑いは、やがて純粋に祝福の笑いとなって、いつまでもやむことがなかった。山口が表彰式に向かったあとも、川上たちはずっとずっと笑っていたのだから、本当に嬉しかったのだろう。
 山口剛、おめでとう! 最高の驚きをありがとう!(PHOTO/山田愼二 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

新鋭王座ファイナル 私的回顧

2008_0127_r12_0706独壇場。

12R 優勝戦
①山口剛(広島)
②吉永則雄(大阪)
③毒島誠(群馬)
④大峯豊(山口)
⑤江夏満(福岡)
⑥今井貴士(福岡)

 ゴールの瞬間、白いカポックの左腕が真っ直ぐに丸亀の空を貫いた。
 結婚記念日&出産予定日、そして新鋭王座V……シナリオとしては出来過ぎだ。かなりのイケメンだし。山口剛という男は、そんな星の下に生まれた超ウルトラハッピー&ラッキーボーイなのか。などと嫉妬にも似た思いを感じてしまう。
 だが! レースそのものは星とか運とかが介在する余地のない、壮絶な自力決着だったのだ。
 最終決戦の6時間前、ファイナルに残った戦士たちは命がけの勝負をファンの前で誓った。
 毒島は「スタート、ブチ込みます」
 大峯は「コンマゼロゼロで行きます!」
 今井は「スタート、メリ込ませます」
2008_0127_r12_0659  大本命の山口に勝つには、S一撃で行くしかない。そんな不退転の決意と覚悟を吐露したものだ。しかし、この優勝戦でコンマ03というスリットが焦げ付くようなトップSを切ったのは、F2持ちでひとりだけやや深めの進入になった山口だった。
 スタート展示のときよりも向かい風が強くなった本番。山口はその変化を進入水面で感じ取っていた。
「迷ったら遅れる!と思って握った。ゼロ台は間違いない、キワまで行ったな、とは思ったけど握り続けました。入っていると信じて」
 コンマ03、全速。入っていてくれ、ではなく、入っていると信じて踏み込んだ。これが重要だ。ここに運が介在する余地はない。類まれなる度胸と信念によって、自力で作り上げた電撃スリットなのだ。一言で言ってしまえば器のデカさ。
 F2持ちで“キワ”まで行ったというのに、スリット後の動揺は微塵もなかったと言いのける。
「すぐ外を見て、3番がちょっと覗いていたのでそれを牽制してターンしました。1マークはうまく回れたと思います。バックで6番が内から伸びてきたのが見えたけど、届くほどの足色ではなかったのでそんなに気にしなかった。ただ、2マークは追い風だから(6番が)内に入ってきたらどうしようかと考えてた。でも、すぐに6番が外側に持ち出したので、落ち着いて回れました」
2008_0127_r12_0662  なんという冷静さ。早くからSGで揉まれた経験と自信のなせる業、などとまとめるのは簡単だが、もっと研ぎ澄まされた特殊な感性みたいなものを私は感じた。一言で言うなら、これまた器のデカさ。
 とにかく、山口剛という男の圧倒的な存在感だけを残して、今年の新鋭王座は幕を閉じた。卒業期で有終の美を飾ることができなかった吉永と江夏、去年のリベンジを果たすことができなかった大峯、渾身のまくり差しが不発に終わった毒島、あわやの見せ場を作りながら3着に散った今井……敗者たちの胸にはそれぞれ無念と悔恨の思いが残されたことだろう。が、天才レーサーにインからコンマ03全速で逃げられては、もうこれはどうしようもない敗戦なのだ。ただただ、山口が強かった。強すぎた。
「真っ先に伝えたいのはもちろん家族ですけど……(奥さんは)今ごろ分娩室かな?」
 すでに男児であることは知っており、名前も決まっている。山口櫂(かい)。あと3年もすれば、櫂君は自分が新鋭王の息子(プリンス、だな)として生まれたことを知るだろう。が、私はさらなる予言を確信とともにここに書き記しておきたい。
 その頃の櫂君は、SGレーサーの息子になっている。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)

2008_0127_r12_0668


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の水神祭 最終日!

 本日の水神祭は2本! まず、1Rで大串重幸が念願のGⅠ初1着をあげました。ボートリフトに到着する前から、遠くにいる仲間にガッツポーズを向ける大串選手、本当に嬉しかったんですねえ。
Img_3044  モーター返納後、すぐに行なわれた水神祭。赤坂俊輔、榎幸司ら長崎勢を中心に九州勢と同期の92期勢がずらりと揃って、さあいこう、水神祭!
 これが現在の水神祭トレンド?と思わず驚いたのは、大串選手が仲間の腕の上に立ち上がろうとしたこと。うがっ、またイアンソープスタイルか!? と思いきや、大串選手は水面に背を向けて立っている。こ、こ、これは、まさか! 伝説のグレートムタスタイルでは!?
 1,2の3で放り投げられた大串選手は、空中で鮮やかに一回転し、水面にムーンサルトプレスを決めたのでした。ドッボーーーーン! 大拍手で陸への帰還を迎えられた大串選手、ツンツンの髪の毛は、水に濡れても立ったままでした。大串選手、おめでとうございます!

Img_3217  続いては、地元から単独参戦、孤軍奮闘した森安弘雅に、嬉しい嬉しいGⅠ初1着! 地元で決められて、本当によかった! ワッショイスタイルで持ち上げられた森安は、1、2の3……で投げ込まれたのですが、これがまた壮絶にひねりを加えて水面に飛び込んでいく、ワッショイスタイルwith空中身伸二回転ひねりか!? 選手班長の水神祭は、まさにド派手なものとなったのでした。というわけで、ドッボーーーーン!
 森安選手、本当におめでとうございます。今節、あなたの献身的な働きはいつも見ていて感心させられていましたよ。あのにぎやかな空気のなかで、しっかりと仕事をこなしていた森安選手は、本当に偉い! 水神祭をあげることができたことは、僕も本当に嬉しいです!

 結局、榎幸司、小坂尚哉の二人が、今節水神祭をあげることができませんでした。しかし、彼らにはすぐに、GⅠ初1着の機会がやってくるでしょう。榎は、このあと九州地区選にも参戦しますから、そこで水神祭が執り行なわれることを信じてますよ!
 実に18名が水神祭をあげた第22回新鋭王座決定戦。本当におめでとうございます!

Img_0083  ……おっと、忘れてはいけませんね。今節は誰が優勝しても水神祭! ということで、山口剛も嬉しい水神祭! さあ、次はSGを優勝しての水神祭、ですな。近いうちに実現することを信じています!(PHOTO/山田愼二)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の「大峯のスリットに大注目!!」予想

 さあいこう、優勝戦! ドラマチックな展開になりましたね。去年、V目前で石野に屈辱的な逆転負けを喫した大峯。あの時と同じ4号艇&節イチパワーで再びファイナルの舞台に立ちました。歴史は繰り返すのか、それとも臥薪嘗胆のリベンジなるか!?

12R 優勝戦
①山口剛(広島)S
②吉永則雄(大阪)A’
③毒島誠(群馬)S’
④大峯豊(山口)SS
⑤江夏満(福岡)A
⑥今井貴士(福岡)A

★パワー評価…節イチが④。以下すべて微差で③①②⑤⑥の順番。センター枠がトップ足なだけに波乱の余地もある。
★進入…江夏の動向が鍵。「コンマゼロゼロで行く」と宣言した大峯を信じれば枠なり3対3。展開よりコースの利を優先するなら125/346か。枠なりと見る。
★スリット…F2の山口より吉永の方が心配だ。今節はほぼ20前後と安全策に徹しており、この本番だけ踏み込めるとは思えない。さらに毒島が「Sブッコむ」、大峯が「ゼロゼロ」、今井が「メリ込ませる」……横一線には程遠い凸凹隊形になる可能性が強い。
★1マーク~バック…吉永が早い段階で差しに構えそうなので、大本命・山口を自力で潰しに行くのは毒島か大峯のどちらか。毒島がスローから握ったのでは届かないだろう。やはり脅威は4カドからF覚悟で攻める大峯だ。もちろん大峯を使う江夏のまくり差しも怖いが、よほど山口×大峯がやり合わない限りはパワー的に厳しい。山口の天才インモンキーが早いか、大峯の捨て身の攻撃が炸裂するか。アタマはこのどちらかとみる。
★結論…山口と大峯の一騎打ち。配当的にも心情的にも大峯の方に惹かれる。大峯のモーターは節イチだが、怪物級だった去年より劣っている。8割程度か。が、この1年の間に大峯はひと回り成長し、5割増しの実力を付けたと思う。去年の涙があればこその5割増し。自力で悔し涙を歓喜の涙に変える時がきた。2連単4-1勝負。あと、今節のテーマ「丸亀の⑥」(今日も大爆発!)で3連単に今井を軽~く絡めておきたい。
【2連単】★4-1▲1-4
【3連単】4=1-6、146BOX

 平均Sタイミングがコンマ22、しかもF持ちの大峯がどれだけ男を張れるか……去年の思いがスリットに反映されます!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

これが新鋭王座――優勝戦、前半のピット

Img_2986_2  優勝戦出場選手インタビューを見終えて、10時20分頃、ピットに足を踏み入れてみると、整備室に江夏満の姿を発見。なんと、本体整備に取り掛かっていた。おそらく、江夏がピットに戻ってきたのは、僕がピットに行った何分か前程度のはず。にもかかわらず、すでに本体を外して工具を操っているのだから、驚くしかなかった。この素早さ! もちろん、整備室には江夏ただ一人。インタビューでは確かに、「何かしないと、このメンバーでは戦えない」とは言っていたが、その端緒をこんなにも早くつけようとするとは。今日一日、優勝戦メンバーでもっとも慌しく動くのは、江夏かもしれない。

Img_3095  装着場のずっと奥では、今井貴士も早い動き出しで、カウリングのボルトをドライバーできゅっきゅと力強く締めていた。長嶺豊さんにお聞きしたところによると、このカウリングのボルト締めは、誰もがやる作業ではないとのこと。ただ、少しでもカウリングの継ぎ目の隙間から空気が入り込むのを避けたい選手は、神経質なくらいに、相当の力を込めて、きゅっきゅとボルトを締めるわけだ。優勝戦メンバーのカウリングは、艇番のカラーに染められたものに取り替えられているから、今井は今朝になって改めて、ボルトを締め直したというわけだ。こちらも、早くも準備を進めていて、思えばともに福岡勢だった。今井の傍らには、岡崎恭裕がピタリと寄り添って、作業を見守っていた。同県同期の仲間が新鋭王座優出、岡崎がもっとも気にしているのが今井であるのは当然のことだろう。

Img_3073  1R、大串重幸が嬉しい水神祭。彼を出迎える仲間の輪の中に、毒島誠と大峯豊の姿があった。そう、大串は92期の同期生。最終日になってようやく1着を獲れたことは、大串本人はもちろん、毒島も大峯も嬉しいことなのだ。だから、二人は並んで歩きながら、ひたすらに笑顔を見せていた。「やったな!」、どっちがそう言ったのかはハッキリ確認できなかったが、そんな言葉で同期生の勝利を喜び合ってもいた。大串が、両手をあげてガッツポーズを作りながら、ボートリフトに戻ってくる。毒島も大峯も、ガッツポーズで応えていた。
Img_3145  このあと、先に動き出したのは大峯で、2Rが終わった頃に自艇のもとに向かい、水面に降ろす準備を始めていた。その瞬間、報道陣がどわわっと大峯を取り囲み、その輪の中で大峯は黙々と仕事を進めていた。一方、この記事をアップするために記者室に戻ったので、確認はとれなかったが、少なくとも僕がいる間は、毒島はまだ動き出している様子はなかった。

Img_3061  1Rで同期の宇佐見淳を出迎えた吉永則雄は、その後、姿が見えなくなって、おそらく控室に帰ったのだろうなあ、と思っていたのだが、整備室の死角に姿を発見した。ペラをごしごしと磨いていたのだ。その表情は、まさしく一心不乱という言葉がぴたりとハマる。すでに戦闘モードに入っているかのような顔つきは、さすがの今節最年長といった感じである。吉永は、新鋭最後の戦いに向けて、静かに闘志を燃やし始めている。
Img_3019  本命を背負うことになるであろう山口剛は、もしかしたらもっとも動き出しの遅い優出メンバーかもしれない。なにしろ、エンジン吊り以外は、整備室にも、ペラ室にも、自艇にも寄り付こうとしていなかったのだ。これを書いている今頃には、おそらく何らかの作業を始めているはずだが、僕がピットにいる間には、ついぞ作業らしきことをしている姿は目撃できず、ただただエンジン吊りの間、仲間とともにニコニコと笑っていただけだ。もはや、急いでやることは何もない、のだろう。あとは時間を追うにつれて、精神を高めていくだけだ。

 それにしても、6名、どの顔にもプレッシャーというか、舞い上がるような緊張感というか、ともかくカタくなった様子が見受けられないのは、たいしたものというべきか。あるいは、これが新鋭王座なのかな、とも思ったりする。彼らの中に、緊張がないわけはない。GⅠの優勝戦を戦うのだから、それが自然だ。だが、同期生がたくさんいて、他の選手も世代が近くて、そうした仲間たちが、優勝戦メンバーを一人っきりにしようとはしない。そして、プレッシャーに押しつぶされる時間帯を消し去ろうとする。やはり、新鋭王座とは、こういうものなのだろう。
 優勝戦を目前に控えた時間帯には、きっとこうはいかない。だんだんとカタさも見えてくるだろう。それでも、彼らは全力で水面に立ち向かう。背中に仲間の視線を感じながら。(PHOTO/山田愼二 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

優勝戦インタビュッ!

2008_0127_0019 優勝戦の朝といえば、恒例は優勝戦出場選手インタビュー。本日ももちろん、9時50分よりイベントステージで行なわれました。それにしても……、やはりSGのインタビューとは雰囲気が違いますね。若さゆえの柔らかい空気というのが、SGに比べればずっとあるように思われる。もちろん、内心は緊張もあるんでしょうが、それよりも和やかさも漂っているインタビューでありました。

①山口剛のキーワードは「スタートは全速10」でありましょう。F2でありながらも、スタート勘はバッチリ。コースはもちろん、「誰が来てもイン」であります。

2008_0127_0001 ②吉永則雄は、「アウトはないけど、いろんなコースを考えている」とのこと。内田和男さんが、誰かが動くとしたら誰?と聞くと、一言、「黄色」。これを機に、黄色の人はいじられることになったのでありました。

③毒島誠は、ハキハキと応えながら、コースについて「アウトも考えています」と一言。これは以外だなあ。もちろん、実際は枠主張になっていくのでしょうが、コースはどこからでも勝てる、ということではないでしょうか。その自然体が怖いですぞ。

④大峯豊は、とにかく気合を表に出しまくり。スタート目標は「コンマ00」と来たから、これは10宣言の山口への牽制? また、「4カドならぶち込み甲斐がある」というのは、動くかもしれない黄色の人への牽制? いずれにしても、勝つ気マンマンの大峯、もちろん「去年も4号艇だったので、リベンジするには絶好の舞台」であります。

2008_0127_0010さあ、黄色い人、⑤江夏満は、まず「大峯がこれだけ言ってて、内に入ったら何をしろっていうんですか」と苦笑い。結局、進入については手の内を明かしませんでしたが、この人がキーマンになる可能性もありますね。

最後に⑥今井貴士。なんと「チルト1・5に跳ねるかも」とのことで、これはスタート展示でぜひご確認ください。スタートは「めり込ませたい」。これは、浜名湖で工藤アナも言っていましたが、ようするに「00」ですね。いやあ、こりゃあ激しいスリット合戦になりそうだなあ。皆さん、フライングには注意して、ぶち込んじゃってください!(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

H記者の「今日もとことん丸亀の⑥!!」予想

 Hです。昨日は「丸亀の⑥!作戦」で1R199倍など2本的中。手応えを感じる流れでした。今日も徹底して丸亀の⑥にこだわり続けます!出走表を見回せば、すべて勝ち負けになりそうな選手が入りましたからね(優勝戦以外…?)。勝負レースは⑥君島が2着になるであろう5R。

1R
アタマで狙えるのはインの①宇佐美かカドの④渡辺。派手なまくりでシリーズを盛り上げた⑥大久保が2着に突っ込みます。
【3連単】14-6-全

2R
「たったひとりの地元①森安に水神祭を」という親心の番組。アタマ決め撃ちで⑥木村の絡みに期待します。
【3連単】1-6-全、1-全-6

3R
パワーは間違いなく上位級だった①藤田の逃げか、未来のスター⑥篠崎のアウト強襲か。一騎討ち。
【3連単】1=6-全

4R
②平野がインかも? パワーはなくてもテク抜群の⑥川上は2着狙いが正解でしょう。
【3連単】24-6-全

5R 勝負レース
ここでの⑥君島はパワー的にもリズム的にも2着がピッタリはまる。勝つのは逃げる①濱崎か優勝戦に乗っているはずだった⑤稲田。
【勝負舟券】1-6-全
【押さえ】5-6-全

6R
地元の⑤森安がコースをガメて⑥宇佐美の単騎ガマシまであるかも。2、3着なら十分にありえます。
【3連単】1-6-全、1-全-6

7R
Fに散った⑥古賀がこの敗者戦でもインを奪いに行くか?行かなきゃ後で上瀧に怒られます。古賀が単なる大物か超大物かの試金石。私は超大物だと信じます。
【3連単】6-23-全

8R
7Rで古賀が男気を見せれば、同期のライバル①岡崎も燃えないわけがない。怒涛のイン逃げ。隠れ超抜だった⑥藤田がこっそり2、3着に潜り込みます。
【3連単】1-6-全、1-全-6

9R
中堅いっぱい①川上が意地とテクで逃げるか。セクシーな回り足を誇る②海野が華麗に差すか。両者の先頭争いに⑥峰クンがちゃっかり食い込みます。
【3連単】12-6-全

10R B戦
②山田を絶好の壁にして①篠崎が逃げます。アウトから⑤長野⑥柘植がどこまで肉薄できるか。
【3連単】1-56-全

11R A戦
昨日宿舎で号泣したであろう②稲田君が意地でもアタマを獲りに行きます。同期の⑥岡崎とのワンツー決着か。来年は優勝戦で待ってるぜ!
【3連単】2=6-全

 個性派が揃った優勝戦は9R頃にアップします。ではでは、GOODLUCK!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

最終日! さあいこう、優勝戦!

おはようございます! 第22回新鋭王座決定戦、いよいよ最終日を迎えました。丸亀は晴れ! 優勝戦の日に晴れると、なんか気分いいっすね。今年の新鋭チャンプは誰か。優勝者は、総理大臣杯の出場権を得ますから(F休みがかかっていると出られません。山口剛はF休みなんですよね……)、次代のSGレーサーを探すためにも、見逃せませんよ!

2008_0126_0373 本日の一枚。原豊土です。3日目までの彼の成績は、転・F・1・転と実に“派手”なものでした。最初で最後の新鋭王座、悔しさばかりが残ったことでしょう。しかし、その後も必死で頑張って、3走中2回、舟券に絡んでいます。事故を除けば、充分に誇れる成績ですよね。今日が彼にとっての新鋭卒業式。悔いのない一日を送ってもらいたいですね。もちろん、原だけでなく、88期、89期の選手には、最高の卒業式を迎えてほしいと思います。頑張れ!

我々も、新鋭王座ラストデー、頑張りましょう! 本日もよろしくお願いします!(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

94期を刮目せよ――5日目、後半のピット

Img_2653  丸亀で~親亀の背中に小亀を乗せて~小亀の上に孫亀乗せて~。
 思わず口ずさんでしまった。午後のピットで最初に出会ったシーン。海野康志郎の水神祭に駆けつけたら、展示が終わるのを待っていた岡崎恭裕が今井貴士の背中にぴょんと飛び乗って、おんぶの体勢になっていた。これは昨日も見かけたシーンだが、今日はその上にさらに古賀繁輝が飛び乗った! 94期の親亀小亀孫亀の出来上がり~! と、そこにさらに海野が飛び乗った! 曾孫亀!? これはさすがに成立せず、親亀こけたら皆こけた、になってしまったのでありました。午後のピットに出現した、午前中と変わらぬ穏やかな空気。しかし……。
 その光景は何かを暗示していたというのか……。1時間ほど後、その94期生がドラマの主役となる。

2008_0126_0310  10R、まず水面を動かしたのは、古賀繁輝だ。3号艇から、素早い前付けで、なんとインコース奪取! コースを獲りにいくのはわかっていたが、まさかここまであっという間にイン水域を占領してしまうとは。これが第一のドラマ、そして次なるドラマの伏線となる。
 85m付近の起こしとなった古賀は、スリットで外の艇を圧倒する飛び出しを見せるが、これがコンマ11のF……。2コースの毒島誠や3コースの大峯豊ですら、速いと思って放ったというのだから、これはあまりにも速すぎるスリットだった。古賀は、去年の新鋭王座に続く、準優F……。
 真っ先にピットに戻ってきた古賀は、ヘルメットを脱ぐや、蒼白な顔を歪めた。出迎えた仲間は、かける声すら見つけられない。それでも、誰かが促して、古賀は競技本部に駆け出していく。「すみませんでした!」、大きな声がピットに響いた。
 その頃、水面では別のドラマが起こっていた。1マークを先マイして先頭に立っていた古賀に続いたのは、同期の稲田浩二であった。一瞬とはいえ、94期ワンツーの体勢になっていたのだ。古賀のF離脱によって、稲田は先頭に立つ。しかし、レース後に語ったところによれば、稲田は古賀のFに気づいていなかったようである。古賀に引きずられるようにターンマークを外した稲田は、毒島の逆転を許す。さらに、大峯に2番手までも奪われて、掴んでいたはずの優勝戦ピットを手放すことになってしまったのだった。
Img_2934 ピットに戻ってきた稲田は、ただただ表情のない顔で呆然としていた。カポック脱ぎ場でも、現実を受け止めることができないようなやるせなさを、稲田は浮かべていた。その後、12R前のことだ、整備室にはたった一人、稲田の姿があった。すでにモーターは格納した後だったから、整備室にいなければならない道理などない。だというのに、稲田はポツンと一人、リードバルブ調整用のイスに腰掛けて、定まらない視線で出走表に目を落としていた。10Rのことを考えていたのか、それとも何も考えることができずにただ出走表を眺めていたのか。もしかしたら、稲田は一人っきりになりたくて、整備室にやって来ていたのかもしれない。
2008_0126_0158  このレースには、もう一人、94期生が出走している。岡崎恭裕だ。6号艇から4コースまでは動いたものの、超抜の大峯に引っかかって、それを捌くことができなかった。実は、ピットに戻ってきたとき、稲田を真っ先に慰めたのは岡崎だった。カポック越しにも落胆しているのがハッキリわかる肩を、岡崎が後ろからポンポンと軽く叩いたのだった。さらに、着替えを終えてモーター格納の作業中も、稲田が何かを岡崎に囁くと、岡崎は肩を抱くようにして、再び肩を叩く。これぞ、同期愛、であろう。後ろから稲田の走りを見ていたであろう岡崎には、稲田の悔しさがまるで自分に起きたことのように感じられていたのかもしれない。
 だが、彼が“岡崎恭裕”だからこそ、ここで苦言を呈しておきたい。他人を思いやれる優しさは最高だ。本当にいいヤツなのだと思う。しかし、他人のことを思いやる前に、まず自分が悔しがらなければならないのではないか。そう、“岡崎恭裕”は、そんな強さを期待された男なのである。もちろん、岡崎とて悔しくないはずがない。優出を外したことを、今夜思い出して歯噛みすることもあるだろう。だが、敗戦の直後に、まず振り返るのは自分であってほしかった。何度も言うが、岡崎でなければそうは思わない。彼がスーパールーキーだからこそ、そうした“本気”のレースを戦ってほしかったのである(もちろん、岡崎も本気で勝ちに行っていたし、だからこそ前付けも敢行したのだ)。少なくとも、僕の中ではFを切った古賀のほうにずっと感動した。あれが責められるFだとは思っていないということもあるし、去年のことがありながらも渾身の勝負に出て、負けて、痛恨を味わった古賀のほうが、“本気”で戦ったように思えたからだ。来年の新鋭王座では、いや、今年のどこかのSGで、痺れるような勝負を見せる岡崎に絶対に会いたいと思った。
 競技部での説諭を終えた古賀が、カポック脱ぎ場に戻ってくる。顔色は決して冴えないが、“言い訳はしない”とでもいうような潔さを感じずにはいられなかった。「行く気持ちが強かった。僕のミスです」、古賀はしっかと前を見据えて、そう語っている。間違いない、古賀はこの経験を糧にさらに強くなる。
2008_0126_0169 その古賀が、取材陣の輪がないところで、突如「リューちゃん、ごめん」と言った。そこには峰竜太がいたのだが……峰は、涙を流していた……。目を真っ赤にして……。古賀が、峰を慰めるように肩を叩き、もういちど「ごめん」と声をかける。峰は、古賀のこの新鋭王座に懸ける思いを誰よりも知っていたに違いない。そして、準優に乗れなかった自分の思いを託してもいたに違いない。まるで自分の身に起きた不幸であるかのように、そして古賀の心中を慮って、涙を流す。峰竜太は最高だ。こんなにピュアな男は、そうはいない。この涙を明日、そしてこれからのSG・GⅠ戦線で晴らせ! 古賀も峰も、間違いなくもっともっともっともっと! 強くなるはずだ。

2008_0126_0382  94期生のドラマは11Rにも続いた。先ほどは“親亀”だった今井貴士が、準優を2着で突破したのだ。1マーク、長野壮志郎が渾身の差しを入れた瞬間、ペラ室でレースを見ていた選手たちがワッと沸いた。よく見ると、九州勢が多い。2等争いに加わっていく長野に、声援が飛ぶ。だが、次の瞬間、さらに大きな声援が起こる。今井が内から強烈に伸びていって、2マークを先取りしたのである。おそらく、九州の仲間たちは、枝尾賢や長野壮志郎ら、新鋭王座を経験している年長者のほうにチャンスありだと思っていたのだろう。しかし、1周2マークで2番手に上がったのは、もっとも若い今井だったから、驚きも含んだ声が上がったのだと思う。今井が2番手を死守してゴールすると、ボートリフトには歓喜に沸く九州勢、特に福岡勢が踊るように弾んだ足取りで集合していた。西山貴浩などは、「やってもうた~~~」などとおどけながら、猛ダッシュしていたほどだ。
 仲間たちの歓喜の輪の中で、今井は控えめに笑っていた。彼自身、「やってもうた~~~」と思っていたかもしれない。レース後の優出者会見では、かなりしっかりした口調で、理路整然とコメントを発していた今井は、どこか飄々としつつも、その大人っぽさが気になる男でもあった。
2008_0126_0023  それにしても、だ。94期という期は、何かをもっている男たちが揃った期だと思う。今節は苦戦しているが、小坂尚哉も決して準優に進出した4人に見劣ることはないだろう。たしかに、新鋭世代に入っても、まだまだ若い世代だ。キャリアも浅い。まだまだ発展途上の部分は多々あるだろう。しかし、すでにこうしたドラマを巻き起こせるのは、彼らが強烈に非凡である証のはずである。終戦を迎えてしまった者たちは、来年もさらに大きくなって主役としての活躍を見せるだろう。そして今井は、明日、今日以上のドラマを見せるべく奮闘する。新鋭戦はもちろん、これからの競艇を楽しむためにも、彼らから目を離してはならないのだ。

2008_0125_0491 今井以外の優出者の表情を伝えなければ、準優リポートにはならない。まず、10Rでワンツーを決めた毒島誠と大峯豊だ。92期ワンツー、である。毒島は、12R前、昨日と同じようにボートを磨いていた。優出を決めても、ルーティンを怠らないところに、この男の真っ直ぐさを見る思いだった。少しだけ会話も交わしたのだが、ハキハキと誠実に応えるあたりは、これまでに何度か話をしたときとも何も変わらない。峰と同様、彼もまた、ピュアである。僕は、純粋ということは、最終的には大きな武器になるのだと信じている。毒島は、明日もピュアに水面を駆け巡ることだろう。
2008_0125_0297 大峯の優出……当然、昨年の新鋭王座を思い出さずにはいられない。一度は先頭を走り、しかし逆転を許して悔しい2着。当時、大峯は優勝を経験していなかったし、A1級に上がったこともなかった。しかし、あの悔しさを知った大峯は、優勝を2度もしたし、今節はA1級として参戦している(前期に昇級はしている)。そう、大峯は痛恨を味わうことで、大きくなったのだ。
「できれば、4号艇がいいですね」
 10R終了時点では、優勝戦の枠順は決まらない。ただ、2着だから4~6号艇であることは決まっている。大峯よりも予選順位が上の者が2着で優出すれば枠は外になっていくし、大峯よりも順位が下の者2人が2着で優出なら4号艇となる。そりゃあ、枠はひとつでも内のほうが有利なのが競艇の道理、2着優出である以上は4号艇がいいに決まっているが、大峯の真意はそうではなかった。
「去年のことがあるんで」
 そう、昨年の新鋭王座優勝戦、大峯は4号艇だったのである。つまりこれは、リベンジ宣言だ。大峯はハッキリ、昨年のリベンジを意識している! そしてそれを口にした! 簡単に言うが、すごいことである。なぜなら、あえて自分にプレッシャーをかけて、さらに昨年の悔恨を胸に刻もうとしているからだ。秘めた思いがもっとも大きいのは、新鋭卒業期組よりも、この大峯なのかもしれない。
2008_0126_0193  11Rを勝ったのは、吉永則雄だった。内池記者も書いていたかもしれないが、吉永の印象は本当に変わった。一昨年の唐津で見たときには、どちらかというとひょうきんな浪速のあんちゃん、という感じだった。昨年の大村では、少しだけ大人になったような気がした。しかし今年は、完全に大人びて、若者たちのなかでは異彩を放つほどに、貫禄をたたえている。ひょうきんなあんちゃんはもう、どこかに消えたような感すらある。ひとつひとつの言葉も力強く、その凛とした振る舞いはハッキリと図抜けている。これぞ、強者のたたずまい、である。
 そうは言っても、笑顔の素敵さは変わらない。会見で、「昨年は石野貴之が勝って、今年は大阪2連覇を」という意味の質問が飛ぶと、「ああ、今の今まで忘れてましたわ」と言って、思い切り目を細くしていた。そんな吉永を見ていると、この男に勲章をひとつ獲らせたい、と心から思うのである。 
2008_0126_0211  12R、2着は江夏満である。彼は今でも、ひょうきんなキャラクター。もちろん、それでいいと思う。ただ、実際はもっともっと真面目な男のはずだ。「去年も優出しているから、慣れているのでは」という質問に、「いや、見えてないだけで、足が震えてます」と言って笑っている。もちろんジョークのようにも聞こえたが、その顔つきからは必ずしもそうとは言えず、本音も含まれているのではないかと思われるのだった。そう考えると、江夏の思いは重要になる。
「明日勝って、平田(忠則)さんと一緒に総理杯に行きたい」
 平田は兄弟子であり、もっともお世話になっている一人である。平田はすでに総理杯の出場が決まっているから、ともにSGの舞台に行きたいというわけだ。会見で、総理杯のことを口にしたのは江夏だけだった。いい悪いではなく、視線がさらに先を向いているのは、彼が決してここだけで終わる男ではないことを表わしていると言えよう。
2008_0126_0161  優勝戦1号艇は、山口剛である。もう、この男は新鋭世代では完全に格上。勝ってピットに戻ってきた際も、カポック脱ぎ場で周囲に笑顔を振り撒いているときも、会見で報道陣を前にしているときでも、とにかく風格が違うのだ。これがSGを体験し、健闘してきた男の雰囲気なのか。緊張感も、「宮島の周年(昨年10月)のときのほうが緊張した」そうだから、明日になって震えることもあるまい(宮島周年も、準優、優勝戦ともに1号艇だった)。
 それより、同期である川上剛の言葉も紹介しておきたい。91期たけし軍団の総帥である川上は、今日、向こうから声をかけてきて、いろいろ話をしたのだが、彼は「91期、天と地」がテーマだと言うのである。ちょうど松村康太が転覆した直後のこと、「ツヨ(山口)は優勝するじゃないですか。で、康太は転、妨、転。天と地ですよ~」。川上はそれをテーマにBOATBoyの新鋭王座の記事を作ってくれと企画提案してきたわけで、BOATBoyと僕は俄然、たけし軍団をプッシュしていくことに決定したわけだが、そんなことはともかく、川上はもう、山口が優勝すると信じて疑っていないのである。これはすごいことだ。まさしく同期への信頼感であり、そして今節の戦いを見ての実感なのであろう。川上の予感が現実になるかどうかは山口次第だが、今の山口はそれを軽く成し遂げてしまいそうにも思えるのである。
 ちなみに、山口は「僕には優勝する理由がある」とも言った。というのは、明日が結婚記念日であり、また二人目のお子さんの出産予定日なのだそうだ。そう言って、テレ気味に笑顔を見せた山口、家族の思いも背負って戦うのだから、強いに決まっている。(PHOTO/中尾茂幸 山田愼二 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

新鋭王座で勝ちたい! 節イチを探せ・5日目

2008_0126_10r_0815    東西両横綱の毒島誠と大峯豊が揃って優出を果たし、最後の大一番で雌雄を決することになりました。10Rはちょっと信じられない逆転劇でしたね。1周バックでは3、4番手を走っていたふたり。まずは先頭の古賀がF宣告で脱落し、この動きにつられた2番手の稲田が大峯をブロックしたまま2マークのはるか先までオーバーラン。
 この間にまんまと毒島が先頭を奪い、さらに大峯が2周1マークで稲田を一気に交わして同期揃い踏みの優出となりました。
 さあ、毒島と大峯、どっちが上か???? 結局、このレースでも両者の競り合いはなかっので、判別はやはり非常に難解です。展示タイムも展示の回り足もほぼ一緒でしたし。ただ、縦長になったレースを俯瞰で見下ろしながら、私、ぼんやりと思いました。思ったというより、決心したと言うべきか。
2008_0126_10r_0835  大峯のパワーが上だ。
 と。ターンマークを旋回した後の不気味なほど迫力のあるレース足……そんなものを大峯の方により強く感じたのです。現状での節イチは大峯だ、と宣言しておきます!(Photo/中尾茂幸、Text/H)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

勝手に期別対抗戦!in丸亀新鋭王座 5日目

 5日目が終了しました。昨日は91期が92期を逆転しましたが、今日はまたまた……?

       初日 2日 3日 4日 5日 合計 順位
88期 7名  35  36  49  10  43  173  3
89期 6名 40  31  28  50  20  169  4
90期 7名 28  35  23  18  26  130  7
91期 8名 21  59  34  55  26  195  2
92期 7名 71  25  51  17  44  208  1
93期 6名 21  20  14  25  14  94    8
94期 5名 25  20  25  42  24  136   6

95期 3名 7   10  17  21  27  82
96期 2名 4   14  7   14   3  42
97期 1名 0   7   0   0   13  20
連合 8名 11  31  24  35  43  144  5

2008_0126_10r_0808  はい、92期が再々逆転でトップに返り咲きました! 今日は敗者戦で吉川&安達、準優で毒島が勝つなど3勝2着2本で手堅く区間賞をゲット。1・3・5日目の奇数デーは92期、2・4日目の偶数デーは91期が区間賞になるという不思議な「日替わり政権交代制」の法則はまだ継続しています。ということは、明日の6日目は91期が大爆発するはず!?
 区間賞の92期に1ポイント差まで肉薄したのが、95~97期の若獅子連合軍。95期の海野が2・1着、97期の西山が1・3着と奮闘しました。

 さてさて、見事に優勝戦まで登りつめたメンバーをもう一度おさらいしておきましょう(★は卒業期)。

①山口剛(広島)91期
②吉永則雄(大阪)88期★
③毒島誠(群馬)92期
④大峯豊(山口)92期
⑤江夏満(福岡)89期★
⑥今井貴士(福岡)94期

2008_0126_12r_1047  節間を通じて活躍した92期がふたりで91期がひとり。ただ、その91期は1号艇にして天才レーサー山口君ですからひとりで十人前の存在感ですな。一方の92期は節イチ候補を分け合う毒島&大峯ですからこれまたふたりでゆうに十人前のパワーを誇ります。さらに88期・吉永と89期・江夏は泣いても笑ってもやり直しがきかない背水の卒業期。これだけの面々が揃うと94期のA2・今井には出番がなさそうですが、先輩たちの死に物狂いの戦いを尻目に、アウトから無欲で攻められるというメリットが……最後に笑うのは、何期の選手になるでしょうか!?(Photo/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の水神祭! 5日目

本日も水神祭、出ました~! 今日は2人! しかも97期、95期と、若手のなかから出ましたぞ~。

Cimg3688 まず、1RでGⅠ初1着を決めたのは、西山貴浩。大量九州勢に出迎えられると、ボートリフトが上がってくる前に「とったど~~~~!」と絶叫であります。開会式で、幼稚園児に扮して笑いをとった西山は、次代の艇界お笑いキャラを担う男。ピットに上がってきても、ひたすら周囲を笑わせておりました。5Rにも出走だったのですが、1R後にさっそく行なわれた水神祭。おぉ、仲間の腕の上に立ち上がる、昨日の今井につづいてのイアンソープスタイルが今日も登場! 1、2の3で、ずいぶん遠くまでぶん投げられてドッボーン! 岸までずいぶんと距離があったため、たまたま戻ってきた救助艇に救い上げられましたとさ。

Cimg3706 で、この水神祭がまだ終わらない。西山を引き上げるために岸で待っていた江夏満が、助けるふりして、またドッボーン! もういちど引上げるけど、またドッボーン! ダハハ、延々とこれが続いて、最後のほうは西山が自分で水に飛び込んでいるようでありました。最後は、川上剛が岸まで降りていって、何か叫びながら、最後のドッボーン! 数えていたわけではないけれども、6~7回は飛び込んだのではないか、と。そんなことをしている間に、仲間はすっかり作業に戻ってしまっており、「もう、誰もおらんやないか!」と川上に突っ込まれてました。って、あなたがダメ押ししたんでしょ(笑)。ともかく、西山選手、おめでとう! 今日落とされた回数分は最低でもGⅠで勝たなきゃダメですよ!

Img_2660 もう一人は、7R1着の海野康志郎! 西山は期でいうと今節最年少、海野は年齢で今節最年少ですね。今日は二人の最年少が水神祭! 7Rが2走目だったため、こちらもレース後すぐに行なわれた水神祭。山口勢、94&95期生が中心となって行なわれたのですが……ん? 同期の峰竜太が上半身裸になってるぞ!? どうやら、ミネリューは海野に付き合って、一緒にダイブする模様。海野はワッショイスタイルで持ち上げられて、1、2、の3でドッボーン!withムーンサルト! きれいな弧を描いて、水面に吸い込まれていきました。陸に上がってからは、峰とともにJLCのインタビューに応えていましたが、それを見ていた川上剛が「ダブルで“ガッチガチやぞ~!”やれや!」とリクエスト……というか、ゴリ押し。これに応えて二人は、しっかりガッチガチやぞのデュエットをしてましたよ。海野選手、おめでとう! 来年もこの舞台でお待ちしてますぞ!(PHOTO/西山=黒須田 海野=山田愼二 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

速報④ 優勝戦メンバー確定!

さあ、優勝戦メンバーが確定しました! 22代新鋭チャンプは誰の手に!?  誰が勝っても、もちろんGⅠ初Vです! ★は新鋭卒業期!

①山口剛(広島)91期
②吉永則雄(大阪)88期★
③毒島誠(群馬)92期

④大峯豊(山口)92期
⑤江夏満(福岡)89期★
⑥今井貴士(福岡)94期

※念のため、主催者発表をご確認ください。


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

速報③ 12Rは山口&江夏

2008_0126_12r_1024_5 12R
①山口剛(広島)
②江夏満(福岡)
③篠崎元志(福岡)
④郷原章平(福岡)
⑤平野和明(愛知)
⑥渡邊雄一郎(大阪)

「インがいちばん強いのは準優勝戦」
 そんなセオリーを改めて痛感させてくれた1日でした。特にこの12Rの山口剛ったら、F2持ちとは思えない冷静絶妙なスタートから文句なしのインモンキー。SGでも通用する超高速ターンで楽々と明日の1号艇をもぎ取りました。
 2着はしっかり差し回った江夏。渡邊が最アウトから猛チャージをかけましたが、パワー&テクの違いを見せつけて6番目のキップを手にしました。オールザッツ準優、そんな教科書のような1-2決着でしたな~。(Photo/中尾茂幸)

2008_0126_12r_1046


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

速報② 11Rは吉永&今井!

12008_0126_11r_09061R
①吉永則雄(大阪)
②君島秀三(滋賀)
③吉村正明(山口)
④今井貴士(福岡)
⑤枝尾賢(福岡)
⑥長野壮志郎(福岡)

 11Rも1号艇の吉永が勝ちましたが、こちらは大きなアクシデントもない堂々の逃げきり。スタート自体はもっとも遅いタイミングでしたが、スリットからグングン伸び返して1マークを先取りしました。
 2着には6コースに押し出されながら、冷静に最内から差し抜けた今井。10Rでは同期の主力3人が枕を並べて討ち死にしましたが、最後の牙城として生き残りました。A2での優出はお見事!! さあ、残されたチケットは2枚のみ!(Photo/中尾茂幸、10Rも)

2008_0126_11r_0942 


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

穏やかに準優の朝は明けて――5日目、前半のピット

2008_0125_0602  整備室のほうから、吉田拡郎が装着場のほうに向かって歩いてくる。その横にピタッと寄り添っているのは、山田哲也。おぉぉっ! 新旧スタート野郎の揃い踏み! いや、カクローも充分“新”の部類に入るわけだが、ともかくカクロー&ヤマテツの超絶スリッターの競演には、心躍るものだ。装着場に入ると、さらにペラ室へ向かっていく二人。ヤマテツが何かを問いかけ、カクローが優しく応えていくといった感じで、ペラ室の前まで行く。そこで立ち止まった二人は、しばしの間、ペラ室には入らないままで、立ち話を続けた。こちらの立っている位置からはカクローの表情しか見えなかったが、目が穏やかな形になってヤマテツに向けられている。やがて、ペラ室に入った二人は、室内でも話を続けるのだった。(写真は吉川喜継とのコンビです)

2008_0125_0068  カクロー&ヤマテツの会話を、「準優進出のヤマテツが、先輩スリッター・カクローに準優でのアドバイスを求めていた」と裏読みするのも可能だし、なんとなくそんな雰囲気もないわけではなかったが、とりあえずそんな見方はやめておく。なぜなら、今朝のピットは、これが準優の朝かと訝しく思えるくらいに、穏やかな空気なのである。その意味で、二人がかもし出していた空気というのは、むしろ象徴的であって、準優だからこその特別性を感じないほうが正解のような気がするのだ。今朝のところはただただ、「夢のタッグ! カクロー&ヤマテツ!」とか言いつつ、ドキドキしているのが楽しい。そんな、準優朝のピットなのだ。
2008_0125_0342  ようするに、準優組がまだ動き出していない、ということをもその空気は意味している。正確に確認できたわけではないが、朝の特訓後、もっとも早くボートを着水したのは今井貴士。あるいは君島秀三か。1R前に大峯豊が、1R後くらいに平野和明が、2R後くらいに古賀繁輝が着水していったが、その時点でまだモーターが装着されていない準優組のボートがあったりする。言うまでもなく、それらの選手はサボっているわけではなくて、姿を探すとペラ室で懸命に木槌を振り上げていたりするから、正しくは「動き出していない」ではなくて「それぞれが静かに動き出している」ということになるか。いずれにしても、ピットの空気を大きく動かしているのは、もっぱら一般戦回りの選手ということになる。
2008_0125_0186  ただし、整備室は、準優の空気で満たされていた。篠崎元志、渡邊雄一郎、枝尾賢、江夏満らが整備をしていて、これもまた「モーター未装着ボート」がたくさんある一因にもなっていた。特に、渡邊は本体をじっくり点検整備していて、6号艇からの一発を狙っている様子がありありと見える。やがて、長野壮志郎が工具をカチャカチャ鳴らしながら、整備室にやって来た。いわゆる電気一式の部分を手に自分のボートに帰っていったから、もしかしたら交換したのかもしれない。昨日の「優出します!」を有言実行にするべく、やれることは何でもやってやろうということだろう。そんな様子を見ていたら、毒島誠がボートに装着されたモーターを少し持ち上げて、しゃがみ込んで作業をし始めた。その様子だけ確認して、少し目をそらすと、「おはようございます!」と毒島が声をかけてきた。挨拶を返しつつ手元を見ると、外されたギアケースが。2008_0125_0485 毒島はそのまま整備室へと入って行き、ギアケース調整を始めたのだった。出ているはずのモーターをさらに磨き上げるべく、準優までの時を過ごそうということらしい。

2008_0124_0752   とにかく、準優組は穏やかに、そしてリラックスした表情なども見せながら過ごしていた今朝。そんななか、ある意味、準優組がそうしていてもおかしくないほどに激しい動きを見せていたのは、峰竜太である。昨日の記事で、悔し涙を見せた峰をお伝えしたが、そんな彼が今日はどんな様子なのかは、やはり気になっていた。彼の姿を見つけたのは、ペラ室だ。昨日のレース後もペラ室にこもっていたが、今日も室内の同じ位置に陣取って、ペラと向き合っている。そして、ほとんど出てこないのだ。エンジン吊りには、もちろん出てくる。その後にちょっと声でもかけてみようかと思って、選手の輪が崩れていくのを待っていると、ありゃ、峰はもうペラ室でゲージを当てていたりするのである。ある意味、今朝のピットでもっとも気合を感じさせる一人なのだ。やはり、この男はビッグになる! 悔し涙にくれたこの新鋭王座をずっと記憶に留めておくためにも、今日と明日、峰には注目し続けたいと思う。

2008_0124_0173  1Rでは、西山貴浩が水神祭を果たし、大盛り上がりにもなった準優の朝。午後、再び足を踏み入れたとき、どんな顔つきのピットに変わっているだろうか。あ、そういえば。山口剛の姿を見かけていないぞ。(←写真は昨日のものです)(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

5日目! さあ、準優勝戦

おはようございます。新鋭王座決定戦も佳境に差し掛かってまいりました! 本日は準優勝戦。優勝戦進出を懸けた、最高の“勝負駆け”ですね。今日の丸亀は太陽は出ていませんが、降雨の気配は今のところなし。できれば、好天のなかで準優勝戦が行なわれるといいなあ。あ、下にもありますが、笹川賞のファン投票も始まりましたよ~!

2008_0125_0597 本日の一枚。昨日の12R。装着場内にあるモニターでレースを観戦していたら、奥のほうから大きな声が飛んできました。「大峯は逃げました~?」。自分のボートをごしごしと磨いている毒島誠でした。ボート磨きをしているうちにレースが始まってしまい、もう12Rだから作業を放り出すわけにはいかない。でも、1号艇に入った同期の大峯豊のレースも気になる。ということで、「逃げました~?」になったわけですが、ちょうど1周バックで声がかかったので、「逃げてま~す!」と教えてあげると、毒島はニッコリと笑って作業を続けたのでありました。エンジン超抜級の二人、同期でシリーズを引っ張ってきましたが、今日の10Rでは1号艇・毒島、2号艇・大峯。直接対決であります。もちろん二人で優出!を狙いたいところですが、同期であろうと、写真のように仲が良かろうと、水面ではガチンコでぶつかり合います。二人が真っ向からぶつかり合えばぶつかり合うほど、そこにはきっと同期愛も見える。10R、楽しみですぞ~。

それでは、本日も張り切って頑張りましょう!(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

新鋭王座で勝ちたい! 節イチを探せ・4日目

 今日からHが担当します。まずは前任・K記者の昨日の番付をば。

                東               西         張出
横綱   毒島誠      大峯豊
大関   吉永則雄    安達裕樹    真庭明志
関脇   木村浩士    篠崎元志    濱崎直矢
小結   岡崎恭裕    山口剛
前頭1  海野康志郎   吉村正明
前頭2  長田頼宗    吉川喜継
前頭3  渡辺浩司    石塚久也
前頭4  古賀繁輝    森定晃史

2008_0125_0433 正直、今日の3Rあたりから実戦をチマチマ見た程度なので、現状ではこの番付を大幅に入れ替えるだけの見立てはできておりません。ただ、初日からネット中継で観戦した感じでは毒島&大峯の両横綱は私も不動のトップ2と確信していました。でもって、このコーナーは節イチを探すのが最大目的。K&Hの見立てが一致した以上、節イチは毒島か大峯かに絞るしかありませんね。
 さあ、どっちが上か。奇しくもこの両者は明日の10Rで1・2号艇を分け合うことになりました。悩ましい直接対決であり、両者の優劣判定はとても重要なファクターでありますな。ぶっちゃけ、私は伸び、レース足ともに大峯が上ではないかと踏んでいます。なんというか、「走っているうちにいつの間にかトップに立っている、または後方から3着になっている」そんな不気味な迫力に圧倒されるのです。怪物級のエースモーターを引いた去年ほどの伸びはないけれど、レース足はほぼ同じか去年以上と思っているくらいです。
 ただ、そんな大峯のパワーは百も承知でK記者は毒島を推奨し続けてきました。曰く「伸びは大峯のほうが上かもしれないけれど、回り足でははっきり毒島に分がある」。予選では直接対決がなかっただけにあくまでも推測の域を出ないわけですが、足合わせまでしっかり見届けてきたK記者の言葉には深い説得力を感じました。
 はい、今日のところはK記者を信じて「節イチ=毒島」を据え置きとしておき、明日、準優までの朝特訓やスタート練習などでじっくりと両者のパワーを吟味することにしましょう。それにしても、準優での直接対決がちょっともったいないような両雄ではありますな。
 ではでは、K記者の番付に私なりのスパイスをそっと加えておくことにします。(Photo/中尾茂幸)

            東                 西 
横綱   毒島誠     大峯豊
大関   吉永則雄    安達裕樹
関脇   山口剛      篠崎元志
小結   岡崎恭裕    木村浩士
前頭1  吉川喜継    海野康志郎
前頭2  濱崎直矢    真庭明志
前頭3  渡辺浩司    今井貴士
前頭4  古賀繁輝    森定晃史


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

笑顔、照れ笑い、涙――4日目、後半のピット

2008_0124_0208  12Rが終わって、ボートリフトに選手たちが集まり出す。それぞれが急ぎ足のなか、妙にゆったりと歩を進める二人組がいた。長野壮志郎と渡邊雄一郎。年は6つも違うが、90期の同期生である。そして、12R前の時点で、予選19位と20位だった。そう、12R時点で、二人にはまだ準優進出の目があったのだ。
 まず、長野が準優に駒を進めるには、吉川喜継か吉田拡郎が5着以下に敗れる必要があった。そして、渡邊が生き残るには、吉川と吉田の両方が5着以下でなければならなかった。このうち、カクローは90期の同期生である。長野はともかく、渡邊にとっては複雑極まりない状況である。レースでは、吉川が6着は確定。ところが、4着争いが際どかった。渡辺浩司とカクローが接戦でゴールしたのだ。エンジン吊りに向かう段階では、4着以下については電光掲示板にもあがってはいない。
2008_0124_0390  長野は、ひたすら穏やかな表情で、やや下を向き加減だった。一方の渡邊は人懐っこそうに笑っている。少なくとも、長野の準優入りは堅いから、渡邊はそれを祝福もしていたかもしれない。長野が優しげな目を渡邊に向けると、渡邊は急にジタバタと足を踏み鳴らして、地団駄を踏むような仕草を見せた。笑顔を爆発させながら。一瞬、僕は「どうせ僕は次点ですから~」とでも言っているように見えた。そうか、90期の二人の間に、天国と地獄を分ける深い溝が作られたのか……そう思った。でも、カクローは残ったわけだし……。やっぱり、複雑なのだ。
 ところが。4着争いの接戦を、わずかなところで敗れていたのはカクローのほうだった。5着、吉田拡郎。これで、渡邊の準優進出が決まった。もし、さっきの地団駄が、結果を知ってのものだったら、また意味が違ってくる。長野の、穏やかでありながら妙に落ち着いた雰囲気を考えれば……。
2008_0125_0308  カポック脱ぎ場に、カクローがヘルメットをかぶったまま戻ってきた。天井に吊られているモニターを見ながら、カクローが何か呟いた。ヘルメット越しだから、ハッキリと聞き取れたわけではないが、僕にはたしかに「おっせーよ……」と言ったように聞こえた。カクローのSTはコンマ15。「おっせーよ」というほどのものだろうか……言うまでもない、カクローはもっと速いSを狙っていた。カクローといえば、「大時計が友達」というくらいのスタート野郎である。しかし、昨年はF禍に泣いて、新鋭王座にも出場できなかった。だからなのか、昨年の1~11月の平均STはコンマ21。カクローらしくないこの数字は、明らかにスタートを自重してきたものに違いなかった。その必殺スリットを、カクローは解禁した、はずだったのだろう。勝負駆けの場面だからこそ、カクローは伝家の宝刀を抜いた。しかし、コンマ15……カクローにとっては、屈辱的な数字だっただろう。そして、それだけが原因ではないけれども、まさかの5着。予選落ち。肩を落とすのが、当然だと言えた。ちなみに、その奥では吉川が取材を受けていて、苦笑と言うしかない笑顔を見せてはいたが、当然のことながら、目は笑っていなかった。
2008_0124_0603  ともかく、長野と渡邊は準優に残った。JLCのインタビューを終えた長野をつかまえる。「残っちゃいましたね……」。長野はまず、照れ臭そうに言った。しかし、そのあとはなかなか言葉がつながっていかない。そうなのだ、長野は決して自力で勝ち抜いたわけでないことに複雑な思いを抱いてもいるのだ。そうでなければ、もっと嬉しそうに応えてもおかしくない。武骨にも見える風貌ながら、物腰も柔らかい長野のキャラらしいとも言えるけれども、決して単純に喜んでいるだけではない、長野の心持ちが伝わってきた。
 それでも……。BOATBoy2月号の別冊付録「新鋭王座を100倍楽しむ!」には、各期の担当教官から激励メッセージをいただいている。90期の教官に対して伝言はありませんか?と聞いてみると、長野は一言、「優出します」と言った。長野のモーターは、ハッキリとワースト級だった。思うように動かないモーターに、苦心してきた4日間だった。それでも諦めることなく、投げ出すことなく、調整を続け、レースではなんとか上位に入らんと持ち前のテクを全開にしてきた。まるで全レース勝負駆けのような気合で走った航跡があったからこそ、この位置につけることができたのだ。長野は胸を張っていい! 長野にしても、準優に残った以上は優出を狙うしかない。それが、カクローに対しても、応援してくれる人に対しても、自分を育てた教官に対しても、恩返しになるのだ。明日の長野は、ここまで以上に、気合の入ったレースと調整を見せてくれるはずである。

2008_0125_0336  号泣していた。
 峰竜太である。いや、実は僕はそのシーンを見逃している。中尾カメラマンが撮影中、泣いている峰を見つけた。レース後、リフトで上がってくると、すでに泣いていたようだ。岡崎恭裕が、峰の頭を軽くぽんぽんと叩いて、慰めてもいたそうである。8R、峰は勝負駆けに敗れた。コンマ10のスタートを決めて、1マークは攻めていったが、3コースから握って出た大串重幸と艇が合って、その瞬間に勝負は決していた。前半1Rは意地の1着、ここは2着条件だったから(結果的には3着でも準優出は可能だったが)、峰の気合はマックスまで高まっていた。それが空転を強いられて、峰はただただ、泣いていた。
 ピット取材を続けていて思うことは、悔しさを隠して平然とふるまうのも強さだが、それを露わにして隠そうとしないこともまた、強さなのだ、ということである。なぜなら、隠せないほどの悔しさは、そのレースに全身全霊を注いだ証拠だからだ。悔しさと悔いは、まったく別のものだ。悔いが残るのは、やり残したことがあるから。すべてをやり尽くして、しかし結果が出なかったときに、人は悔しさを覚える。そして、涙を流すのは、悔しいとき、なのだ。峰は、この8Rに自身のアイデンティティを懸けたに違いない。SGも経験し、期は下でも新鋭世代では格上の存在、だから準優は当然進まねばならなかったし、もしかしたら優出、いや優勝をノルマにしていた可能性もある。それが、まさかの予選落ち……いや、3日目から今日の1Rまでの連勝がなければ、ただ落胆しただけで済んだのかもしれないが、渾身の勝負駆けを戦い、それを実らせようとしていた、すなわち全力を尽くしたからこそ、この悔しさがある。
 その後の峰は、12Rの直前まで、ペラ室で過ごしていた。ひたすらに、ペラを叩き続けていた。そう、峰はまだ勝負を投げてはいない! そんな峰を見ながら、ひそかに決めた。明日からは峰と心中だ! そして、全勝を勝手にノルマに決めさせてもらおう。今日は、泣きたいだけ泣けばいい。明日の朝には、峰竜太はさらに強くなっているはずだ。

2008_0125_0233  峰がペラを叩いている間、ずっとそばにいたのが岡崎恭裕だった。隣には今井貴士もいて、木槌を振るっているのが見えていたが、岡崎はというと……何もしていないではないか。おそらく、であるが、岡崎は落ち込む峰を気遣っていたのではないかと思った。そうでなければ、何も作業をせずにペラ室に座り込んでいるわけがない。
 後半の岡崎は、作業以外のシーンが目についた。古賀繁輝が整備室に入ると、その後についていって、そばで古賀の作業を見守る。時折、真面目な顔で話し込んでいるところも見かけていて、岡崎がアドバイスを送っているような雰囲気だった。かと思えば、今井貴士に後ろから抱き着いて、そのままぶら下がったりして。今井は岡崎をおんぶしたような態勢になって、ヨタヨタと整備室へと入っていったのだが、岡崎は室内に入っても降りようとしなかった。
 11Rでは、篠崎元志が勝負駆けを成功させている。岡崎にとっては、同県の後輩。だから当然といえば当然なのだが、岡崎は誰よりも嬉しそうにボートリフトへとすっ飛んでいって、ニコニコと笑っていた。その足取りはまるでスキップのようで、いやあ、若いっていいなあ……ってのはともかくとして、正直、何がそこまで嬉しいのか首をかしげたくなるほどに、喜んでいるのだ。
 この時点で、岡崎の予選順位は18位だった。12Rの結果次第では、準優がこぼれ落ちる可能性も残されていたのだ。11R前の時点では19位。先の長野や渡邊のような状況を強いられてもいた。しかし、岡崎はそんなものはどこ吹く風で、自分よりも他人を気遣っている。これが噂のスーパールーキー。不思議な魅力をもった男である。

2008_0125_0400  最後に。すでに準優当確ながら、徹底的にペラと睨み合っている男がいた。君島秀三だ。「12R2号艇、君島選手。ボートを展示ピットに移動させてください」、そんなアナウンスが入ったのが午後3時35分頃。君島は、そのアナウンスを聞いて、ペラ室から猛ダッシュ。検査員さんに声をかけられて、「えっ? もう5分前ですか?」と意外な顔を見せていた。時間を忘れるほど、ペラに没頭した証である。準優当確でありながら、だ。勝負駆けではないから緩めるとか、そんなことは勝負師たちの意識にはない。もちろん、さらに先を見据えてもいるだろう。君島といえば、新鋭世代きってのイケメンレーサーだが、その甘いマスクの下には勝負の世界で生きる男の炎が燃えたぎっている。そんなシーンもまた、爽快なものだ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (1)

勝手に期別対抗戦!in丸亀新鋭王座 4日目

復路に入って91期が猛チャージ!

 4日目を終えて、またまた順位に大きな変動がありました!

       初日 2日 3日 4日 合計 順位
88期 7名  35  36  49  10  130  4
89期 6名 40  31  28  50  149  3
90期 7名 28  35  23  18  104  6
91期 8名 21  59  34  55  169  1
92期 7名 71  25  51  17  164  2
93期 6名 21  20  14  25   80  8
94期 5名 25  20  25  42  112  5

95期 3名 7  10  17   21  55
96期 2名 4  14   7   14  39
97期 1名 0  7    0   0   7
連合 8名 11  31  24  35  101  7

 独走態勢か、と思われた92期がまさかの失速。胸突き八丁の4日目はなんとなんと10Rまでノーヒット。11Rに毒島が2着、12Rに大峯が1着でなんとか裏パーは回避したものの、総合トップの座を明け渡してしまいました。
 2008_0125_0225箱根駅伝の駒澤大学のように、折り返しの後半戦から満を持して猛スパートをかけたのが91期。1R吉島2着~2R林2着~3R川上1着~4R松村1着……見事な34点タスキリレーで、91期との33点差を一気に逆転してしまいました。特にワースト級の足&6号艇だった川上の活躍は素晴らしかった。遅まきながら実力者の復活。山ノ神ならぬ、「川ノ神(上)降臨」といったところでしょうか。91期はその後も8R松村3着~9R久田1着~12Rエース山口2着とつないで、92期の追撃を振り切っています。ただ、終わってみれば両期の差はわずか5ポイント。明日からも敗者戦から目が離せない展開になりそうです。
 それから今日は6Rでちょっとした珍記録が誕生しましたね。1着・枝尾、2着・君島、3着・平野……なんと89期トリオが舟券3連単を独占してしまったのです。しかも、この3人の枠番は4~6号艇!! これは凄い。1号艇・木村のFがあったとはいえ、見事な金銀銅フィニッシュといえるでしょう。この同期3人は揃って予選を突破しており、明日も大仕事をやってのけるかも!?であります。

明日の10Rはアンドロメダ軍団に注目!!

 さてさて、明日の準優メンバー18選手を期別に分けてみましょう。
88期★吉永、吉村
89期★君島、枝尾、江夏、平野
90期★長野、渡邊
91期★山口、郷原
92期★毒島、大峯
93期 ――
94期★古賀、稲田、岡崎、今井
95期★山田
96期★篠崎
97期 ――

2008_0125_0158  うむ、意外や意外? 91・92期を押しのけて、総合3位の89期と同5位の94期が各4選手でダントツのトップタイ。特に少数精鋭の5人で臨んだ天才アンドロメダ軍団・94期はさすがの底力としかいいようがありません。しかも明日の10Rでは古賀、稲田、岡崎の3者が激突。まさか、この3人で123着独占なんてことが……? 1号艇・毒島、2号艇・大峯の92期超抜コンビがそれを許すとは思えませんけどね。とにかく10Rはなんとも楽しみなオール90期台対決であります!!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の水神祭 4日目

本日の水神祭は3人! まずは、2Rで1着の奈須啓太だ。今日は2R1回乗りなので、勝利者インタビューが終わってすぐに行なわれるかと思いきや、なぜか3R後に敢行されることに。3Rには今井貴士と川上剛、二人の福岡勢が出ていたから、それを待って、ということだったのかもしれませんね。ましてや、今井も水神祭を待つ身で、1号艇でしたから、W水神祭が行なわれることを信じていたということもありえます。今井は残念ながら敗れてしまったため、単独になりましたが、とにもかくにも、さあ行こう、水神祭!

2008_0125_0029  福岡勢を中心に、ウルトラマンスタイルでぐいっと持ち上げられた奈須は、せーのでドッボーン! きれいな弧を描いて、水面に吸い込まれていきました。今日はいい天気でしたから、寒さもちょっとはマシだったでしょうね。奈須はキュートなタイプのイケメンだと思うのですが、水面から顔を上げた表情は、まさしく水もしたたるいい男、でしたね。おめでとうございます!

2008_0125_0527  で、3Rで敗れた今井は、7Rでリベンジ! 5号艇から、山田哲也との激しい1着争いを制して、嬉しいGⅠ初1着をあげました。しかも、これで勝負駆け成功! 準優に駒を進める水神祭なのだから、たいしたもんだ! ここでも福岡勢が中心となって執り行なわれた水神祭、そのスタイルは……うがっ、いまだかつて見たこともないスタイルで、今井が持ち上げられている! 仲間が騎馬戦のように組んだ腕の上に立ち上がって、ほぼ直立不動。一、二の三で前傾姿勢になり、仲間のプッシュアップに合わせて、天に向かってジャンプ! そして、アタマからドッボーン! こ、これは、伝説のイアンソープスタイルでは! まさに、競泳の飛び込みのような格好で、水面へと突っ込んでいったのでした。さあ、明日は優出に向かって、思い切りスリットに飛び込んでいってくださいね! 水神祭、準優進出、ダブルでおめでとうございます!

2008_0125_0563  最後は、8R1着の馬場貴也! ここまでは苦しい戦いを続けてきましたが、1号艇を活かして見事な逃げ切り。京都の天才レーサーが、ついにGⅠ初1着をあげました。こちらもレース後すぐの、水神祭。近畿勢や93期の仲間にワッショイスタイルで持ち上げられると、ん? 馬場は両手でピースサイン? こ、これは、伝説のワッショイスタイル・カニバージョン!? ニッコニコでピースサインを出しながら、そのままドッボーンと水面にダイブしていく馬場でありました。残念ながら準優進出はなりませんでしたが、これで勢いをつけて、明日からも頑張ってください! おめでとうございます!

 今節、水神祭を待つのは残り6人! シリーズが始まる前は20人もいたわけですから、7割がこの儀式を体験したことになります。6人は森安弘雅、榎幸司、大串重幸、小坂尚哉、海野康志郎、西山貴浩。全員が予選落ちしてしまいましたが、明日から2日、目標は水神祭! 全力で1着を目指してくださいね~。(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

準優勝戦 18ピット確定!

新鋭王座決定戦、予選をすべて終えて、準優勝戦メンバーが確定しました。なかなか脂っこいメンバーが揃いましたよ~。

10R
①毒島誠(群馬)
②大峯豊(山口)
③古賀繁輝(佐賀)
④山田哲也(千葉)
⑤稲田浩二(兵庫)
⑥岡崎恭裕(福岡)

11R
①吉永則雄(大阪)
②君島秀三(滋賀)
③吉村正明(山口)
④今井貴士(福岡)
⑤枝尾賢(福岡)
⑥長野壮志郎(福岡)

12R
①山口剛(広島)
②江夏満(福岡)
③篠崎元志(福岡)
④郷原章平(福岡)
⑤平野和明(愛知)
⑥渡邊雄一郎(大阪)

※念のため、主催者発表をご確認ください


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

仲良きことは美しきかな――4日目、前半のピット

2008_0124_0561  ピットに入って、まず顔を合わせたのは、JLC『GOLDEN BOYS』でおなじみの恩田菜穂さん。1年間、新鋭戦を追いかけているのだから、ここに集まった選手たちのことを誰よりもよく知っている一人。今日からピット担当となった僕としては、ぜひ恩田さんに聞いておきたいことがあった。昨日までにもほんのわずかな時間はピットに入ってはいたが、そこで見た選手たちの雰囲気は、新鋭リーグと新鋭王座で違いがあるのか、ということだ。
「そんなに変わらないですよ(笑)。ただ、初日は違ってました。王座だからってことなんだろうけど、やっぱりリーグよりも真剣になっているように見えましたね。まあ、みんな仲がいいから、だんだん同じ雰囲気になっていくんでしょうけど」
  特別な舞台でもあり、また気心の知れた仲間との日常的な場であり。こうした空気の中、彼らは一生に一度しか獲ることが許されない、しかし獲れる者は限られている、そんな勲章を目指して、彼らは闘う。

2008_0124_09212008_0123_08832008_0122_0845  仲がいい、という空気を痛感するのは、SGに比べればずっと、肩を組んだり、身体を接触させたりの、スキンシップのシーンが目立つということだ。ここには、いくつか昨日までの写真を掲載しておくが、今日は君島秀三と平野和明、川上剛と西山貴浩の組み合わせを間近で目撃した。あ、確認できなかった組み合わせでは、松村康太らしき背中に誰かが抱きついていったのも見たぞ。最年長でも20代。デビュー3年目から7年目という、まさしく「同世代」の彼らだから、SGよりも密着度が高いのも当然なのだろう。そんななかで、比較的一人で考え込む姿を見かけるような気がする赤坂俊輔が、逆に印象に残ったりもして(3Rの落水が心配だ)。

2008_0124_0041  内池記者によれば、整備室の人口密度が高かったという、前半戦。今朝は実に閑散としていて、江夏満、岡崎恭裕、毒島誠の姿が見えるのみ。江夏はリードバルブの調整をしていたようで、岡崎は本体のチェックか。毒島はギアケース調整のようだった。……と、よく考えると、毒島は準優当確、岡崎も江夏も準優圏にいる。実績や機力を考えれば、二人とも大きなミスがない限り、予選突破は問題ないと思えるのだが、そんな顔ぶれが整備室にいるのもまた興味深かった。
 で、彼らが調整をしている間にも、他の選手が近寄っては、何事か話し込んでいるシーンが非常に多かった。岡崎には枝尾賢などの福岡勢、毒島には濱崎直矢ら関東勢が、決して彼らを一人にしようとはしない。言っておくが、作業の邪魔をしているわけではない。ともに機力を上げていこうという、仲間意識と言うべきだろう。一人で考え込むよりずっと、彼らは心強い気持ちのなかで作業をしていたはずだ。

2008_0124_0155  毒島が装着場に戻ってギアケースを取り付けていると、1Rを1着、勝負駆けに残った峰竜太が勝利者インタビューから戻ってきた。毒島が、祝福の言葉に続けて、峰をからかう。
「次に勝ったら、ガッチガチやぞ~、やってよ」
「ああ、インタビューで、ですか?」
「いや、水面で」
「水面!?」
「ゴールと同時に、ガッチガチやぞ~、って」
「ええぇぇぇぇっ!」
 二人の爆笑が、装着場に響く。きっと将来はSGの舞台でともに戦うはずの二人が、今の時期しか味わえない新鋭王座の舞台で、冗談を飛ばしあう。何年か後、いや、もしかしたら今年中にも、二人はSGのピットでどんな言葉を交わすのだろうか。

2008_0121_0549  たった一人の地元からの参戦、選手班長の大役をも担って、この新鋭王座に臨んだ森安弘雅は、残念ながら、2Rで準優への道はほぼ閉ざされることになった。6号艇から前付けに動き、貪欲に勝利を欲したのだが……。レース後、カポック脱ぎ場で森安は、露骨に悔しそうな顔を見せ、さらに落胆したかのような表情を見せた。そこに次々と2R出走選手が戻ってきて、森安はすべての選手に「進入、ごめん」と顔をしかめながら詫びていった。SGでも見かけられるシーンではあるが、陸の上ではことさらに仲のいい者たちの集まりだから、こうしたレース後のルーティンが少しだけ異質に見えた。きっと、誰もが森安の心中をわかっている。だから、必要以上の言葉を森安に返しはしない。これもまた、信頼感のひとつの形なのだろう。

 新鋭王座、勝負駆け。18コのピットを手に入れるには、相手を蹴落とさなければならない場面もある。それでも、このピットには新鋭戦らしい、瑞々しい信頼感がある。この空気の中で、彼らは今にだけ許されたヤング・ジェネレーション・バトルを戦うのだ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

K記者の「意地のリベンジ勝負駆け!」予想

 Kです。本日から、H記者が参戦します。当然、予想のタスキはH記者に引き渡します。ワタシがだらしなかった分もH記者には頑張ってもらいたい。そう思っています。
 ……しかし。ワタシの気分としては、やはりこのままでは終われない。もちろん勝手に舟券は買うんですが、そういう問題ではない。リベンジしたいよ~~~! そういうことなんです。
 幸い、H記者はまだ丸亀に到着していません。そのうち来るとは思いますが、まだ来ていません。ということで、H記者が来る前に、予想コーナーは分捕ってしまおうと思います。「当たらないKの予想など見たくない!」「Hを出せ~!」という声もあるでしょうが、無視します。意地のリベンジ予想、絶対に勝ちます!

1R
1・2着勝負駆けに追い込まれた③峰が、なんと1Rに登場。ここは当然、渾身の走りを見せるでしょう。ただし、②石塚も2・2着の勝負駆け。こちらは卒業期ですから、感嘆に峰に先に行かれるわけにはいかない。しかも、アシなら峰より上です。峰が握って回ろうが、差しに行こうが、石塚がカベになるかもしれませんね。その間隙を突いて、①吉島の逃げ切りが怖い。彼はインも上手です。
3連単★1-23-全

2R
⑥森安は1着条件。当然、前付けに動くでしょう。①林は今節、ピット離れが良く、やはり前付けの鬼となっている。1・2着条件で迎えた1号艇だけに、譲らないはずです。こうなると、アシはいい②渡辺に展開が向くかも。アシ良くなっている③奈須④榎を警戒します。
3連単★2-34-全

3R
⑥川上の動きが微妙ですね。準優絶望とはいえ、勝負を投げるとは思えない。かといって、2・2着条件の後輩①今井の勝負駆けを考えると……もちろん勝負になれば、そんなことは関係ないんですけどね。ここは、地味に上昇している④赤坂の2着付け。1着候補は①今井と②真庭です。
3連単★12-4-全

4R
⑤長野のコース獲りがポイントか。何しろ、ここは2着条件の勝負駆け。ひとつでも内を狙うのか、それとも昨日カドマクリを決めている④大久保をマークして展開を突くのか。どちらかというと後者になるような気もします。アシがいいのは②濱崎。①松村もインは得意な選手ですが、スリットから伸びなりに主導権を奪えそうです。③森定もアシは悪くないですぞ。あと、イン巧者・松村のアタマも少々。
3連単★2-35-全 1-23-全

5R
③古賀は赤いカポックでもインを狙って動くのでしょうか。しかも①稲田は同期。古賀の出足は上々ですが、かといって②吉川が差した場合に3コースから突き抜けられるかは微妙。古賀は2コースと見ましたが、稲田はインもうまいので、まず逃げ切りを狙ってみます。あとは、1・2着勝負の④長田が握って攻めた場合、アシいい⑤安達にも出番がありそう。このWヘッドで、古賀の2着付けです。
3連単★15-3-全

6R 勝負レース
①木村はレース足がとにかくいい。ここは逃げ切り鉄板でしょう。相手本線は②宇佐見。おそらく人気でしょうが、ここで勝負します。押さえには、妙に粘っこいアシの⑥平野。③齊藤も少しずつ上昇していて、人気薄なら妙味あるかも。
勝負舟券
3連単★1-2-全
押さえ
3連単★1-36-全

 H記者、丸亀に着いた途端、びっくりするだろうな~。ということで、おそらくH記者にぶん殴られるので、後半はタスキを渡していると思います。皆様、そしてワタクシ、GOOD LUCK!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

4日目! 嵐の勝負駆けデー!

おはようございます。新鋭王座決定戦、勝負駆けの日を迎えました! 丸亀の朝は、晴れ渡っております。いい天気! しかし……全国的には、大荒れの地域もあるようですのね。お見舞い申し上げるとともに、くれぐれもご自愛くださいませ。

2008_0122_0425 さて、本日はまず、この人を取り上げておきたい。長野壮志郎です。ドリーム戦に選ばれたように、力上位の存在。今回は当然、優勝の二文字も意識して丸亀に参じたことでしょう。ところが……機力がどうにも苦しい。エンジンがまったく言うことを聞いてくれない。1マークでは勝負圏もしくは連対圏につけながら、道中ずりずりと下がってしまう。見ていて本当に気の毒なくらい、ワースト級のエンジンに苦労しているのです。懸命な調整も続きます、試運転もしています。しかし……。それでも、予選19位につけているのは、まさしくこの男の実力を示しているものです。テクでなんとかしのいで、今日は2着条件にまでもってきました。まったくもって応援せずにはいられない、そしてなんとか準優に生き残ってほしいと思います。そうでなくとも、あと3日間、彼からは目を離してはなりません。必ずどこかで、本来の実力を見せつけるレースがあるはずだからであります!

というわけで、選手も勝負駆け、あなたも私も勝負駆け、本日も盛り上がってまいりましょう!(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

勝手に期別対抗戦!in丸亀新鋭王座 3日目

 92期、91期がリードしてきた「勝手に期別対抗戦」。3日目は……。

      初日 2日 3日 合計 順位
88期 7名  35  36  49  120  2
89期 6名 40  31  28  99   4
90期 7名 28  35  23  86   5
91期 8名 21  59  34  114  3
92期 7名 71  25  51  147  1
93期 6名 21  20  14  55   8
94期 5名 25  20  25  70   6
95期 3名 7  10  17  17
96期 2名 4  14  7  18
97期 1名 0  7  0   7
連合 8名 11  31  24  66   7

2008_0124_0876   92期が2度目の区間賞! いやあ、強いっす! 毒島誠と大峯豊が準優当確、吉川喜継は予選3位。この3人が大躍進の原動力になっています。濱崎直矢もエンジンは出ているし、安達裕樹も予選13位で準優圏。松村敏と大串重幸も、準優に可能性を残していますから、明日次第では全員が予選突破!も夢ではない。4日目も、92期からは目が離せません。
 それでは92期が2度目のベストチームか、といえば、今日は他の期を選びたいと思います。それは、92期とわずか2点差の88期。卒業期であり、最上級生である彼らの意地が、丸亀の水面に炸裂しましたぞ!

★実力者たちがキターーーーーーッ!――88期★

 たしかに、3日目の総ポイントでは92期に2点上回られています。でも、こんなものはそもそも、我々が勝手に設定したポイント。そんなことよりも、3日目の「最多1着」を評価しなければならないでしょう。
2008_0124_0915  まずオープニング1Rで、益田啓司がしっかりと逃げ切りました。ここまで展開に泣かされて着を落としてきた益田ですが、自分で展開を作るイン戦ならば、腕が違います。2つの大敗が響いて、予選突破は1着で相手待ちという苦境に立たされていますが、その確かなターンは無視できません。
 5Rでは、登番がもっとも古い、というか、現在の新鋭世代では唯一の4000番台(4099。彼以外は4100番以降になる)の吉川則雄が、確実な逃げ切りを見せています。やはりこの人は、インに入ると強い! 少なくとも、新鋭戦でのインは、ほとんど鉄板の安定感と言っていいのではないでしょうか。え? 10Rではインからマクられたって? まあ、そうなんですが、ここはまず6号艇からの強烈なピット離れを評価しなくてはなりません。今節は内寄りにこだわる古賀繁輝が5号艇、当然彼が動くだろうし、吉永も連動して動くだろうとは予想できましたが、吉永は強烈なピット離れで古賀を出し抜き、一気にインまで強奪してしまった。もし、これが明日以降も続くのであれば、白星量産になってもおかしくないのではないか。そんな予感に満ち溢れる、鋭いピット離れでありました。
 マクられてしまったのは、勝った選手が勝利者インタビューでも言っていましたが、半ば仕方のないところがありました。2コースの森定晃史がスリットで凹み、完全にのぞいていた3コースの古賀がマクる素振りを見せたのですが、1マーク手前で引いたことによって、吉永は外からの攻めよりも内を差されないよう意識を向けた。その死角を突かれた形で、外をマクられたのだから、対処できなかったのも無理はありません。
2008_0123_0259  そのマクリを放ったのは、そう、88期の同期生でした。大久保信一郎!「あれは展開が良かっただけ」と謙遜してはいましたが、いえいえ、それでもあそこで思い切って握った姿勢が素晴らしい! ここで勝っても予選突破は厳しい状況、したがって人気も落としているなかで、そんなの関係ねぇ!とばかりに、力強くマクった大久保には、ただただ拍手しかありません。スタート展示ではスローの4コースだったものを、本番ではカドに引いた判断も、さすがキャリアがもっとも豊富な88期組という感じですね。ともかく、大久保の華麗なるツケマイは、まさしく88期の意地が凝縮されたものだったのであります。

 勝利をあげられなかった88期生たちも、光る走りを見せてくれました。6コースながらしっかりと差して連対圏を争った木村浩士、エース機を駆って健闘する柘植政浩も、頑張っています。そして……。
 今日の特筆すべきベストパフォーマンスもまた、88期生に捧げることにしましょう。

★適用勝率1位はダテじゃない! 実力者がキターーーーッ!★

  この男を新鋭王座で見るのは、3度目になります。一昨年の唐津では、あまり目立った成績をあげられなかった。昨年も、同様だった。正直、ピットで見る限りにおいては寡黙なタイプであり、派手さを感じない男であるため、存在自体も僕の中ではあまり目立っていたとは言いがたい。しかし、その間にもこの男は、着々と成績をあげていった。いつの間にか7点オーバーの勝率をあげるまでになり、記念の優出も経験し、ダービーでは予備3位に名前を連ねた。そして、この新鋭王座は堂々の適用勝率1位! 武骨で男っぽい強さを感じさせる彼は、いまや新鋭王座の堂々たる主役なのです。
2008_0122_0824  そう、吉村正明!
 抽選で引いたモーターは、低勝率のものでした。抽選を取材した際、「俺、王座は縁がないんだなあ……」と、ぼそり呟いたのを耳にしています。ところが、もはや吉村はそんなビハインドに負ける男ではない。しっかりとペラを合わせ、日々機力をアップさせていき、3日目にして完全に戦えるアシに仕上げた。もちろん、上には上がいます。正直、上位級とまでは言い切れない。それでも、今の吉村には、このアシでも充分、優勝争いできるだけの実力と自信があります。
 今日は、たしかに1着をあげていないけれども、レースぶりはさすがとしか言いようがなかった。2Rは、展開を突いた君島秀三が抜け出し、吉村は遅れを取りますが、3周1マークで豪快という以外に表現のしようがない骨太のツケマイを決めて、林祐介を沈めてみせました(3着に浮上)。そして、12R。5号艇の吉村は、スタート展示で驚くばかりのピット離れを見せて、インを奪います。まるで、10Rで同期の吉永が見せた走りを受け継いだかのような、鋭いピット離れでありました。本番ではそこまでのピット離れではなく、それでも飛び出して内をうかがうところを、一瞬抵抗される格好になって、2コースに落ち着いてはいます。ちなみに、吉村と絡んだのは、やはり88期の宇佐見淳でした。ここにも最上級生の一員である男の意地が! ともかく、このコース獲りは実に大きく、郷原章平の逃げを許しこそしますが、ツケマイで攻めた渡辺浩司をきっちりと受け止めて、2着を死守してみせました。機力も上昇していただろうし、渡辺もやや無理マクリ気味ではあったのはたしかですが、しかしその2着確保はまさしく「腕!」と言いたくなるほどの確実性、安心感に満ちていました。
 これで予選は4位。準優を当確にして、明日からは優勝を狙うべく、吉村はさらに機力を仕上げていくことでしょう。もちろん、予選突破確実でも、緩める男ではないはず。明日の10Rは、さらに「吉村正明、ここにあり!」を見せつけるレースを繰り広げてくれるものと信じます。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

素晴らしき男たち――3日目後半のピット

2008_0124_0530  前半のピットリポートにも書いたことだが、私個人は本日このリポートをあげたあとに帰郷することになっている。そのうえ、選手たちのサイン集めをしなければならないので、午後のピットは忙しかった。とはいえ、それまでには話したことがなかった選手に対しても、サインをもらう際には言葉を交わせるので、“ああ、こういうタイプの選手だったのか”と納得させられることも多かったとする。
 たとえば、大峯豊などもそうした一人。大峯といえば、どちらかというと無口なタイプと思っていたが……。
 このサインは「期別」で集める形を取っているので、それを説明すると、「あ、じゃあ真ん中に書いちゃおう」とニッコリ。いたずらな笑みを浮かべたりしていたのだから、ちょっとだけ驚いた。
「足は良さそうですね」と訊いてみると、「……そうですね」と、やはり言葉数は少なかったので、その点についてはこちらの予想どおりといったところか。
「2年連続の好機ですから、去年(優出2着)以上の結果も期待できますね」と続けると、“はい!”と返事はしてくれず、無言で「てへへ」と薄い笑みを浮かべた。決して雄弁なタイプではないのだが、人柄の良さが顔に出ているそのままの人間といえるだろう。

2008_0124_0032  また、以前に取材をしている江夏満に対しても、これまでサインをもらいそこねていたので、今日はもらおうと考えていたのだが……。本日午後の江夏は、整備室でずっとモーター本体を整備していたので、結局、もらえずじまい。明日からこの作業を引き継ぐ後任者(たぶん、黒須田となるはず)に託すことにした。
 2日目の朝に声を掛けてみたとき江夏は、「足は出ているので、少し余裕があります」と言っていたが、ここにきて、積極的な動きに出るべきと判断したのかもしれない。
 ただ、そうはいっても、作業をしている様子からいえば、その表情や動きに焦りの色などは見られず、他の選手に話しかけられたりしたときは、手を止めて、それに応えて話をしていたものだった(写真は君島秀三と話しているところ)。

2008_0124_0027  整備室に長くいるということでも、ずっと気になる存在になっていた吉川喜継にもサインをもらった。すると、左手でサインをしているのに気がついたので「左利きなんですか?」と確認してみると、「……あ、はい」と、以前に声を掛けたときと同様、声は小さめで、控えめな感じだった。「足は良さそうですね?」とも訊いてみたが、それについても「……どうですかね」と言葉数は少ない。それでも、「整備の時間が長いですけど、いつもそうなんですか?」と、さらに質問を続けると、今度は長めの言葉で答えてくれている。
「……今節はそうなってますね。試運転では悪いのに、レースに行くと良くて。……自分でもよくわからないところがあるんですけど、やれることはやりたいと思いまして」
 このように、人柄だけでなく、選手としての姿勢も誠実なのがよくわかったものである。

2008_0124_0858  サイン集めで他に面白い反応をしてくれたのは今井貴士だ。「今回は期別で集めているんです」と説明すると、それを見た今井は「んっ」とフリーズ……。「この大きく書いてるのは誰ですか?」と訊かれたので、「あ、それは岡崎(恭裕)選手です。ちょっとこちらが説明し忘れたんで、一人分のスペースだと思ったんですね」と説明を返した。そう、このプレゼントに当選した人も、それを見て岡崎が意外と図々しいヤツだ、などとは思わないでほしい。悪いのは私なのである。
 と、私が説明しても、今井はしばらく悩んだままだった。申し訳なく思い、「この辺のスペースはどうですか?」と勧めてみると、「いや、アイツの下は嫌なんで、上に書きます」と、岡崎のサインの上にサインをしてくれた(もちろん、重ね書きということではなく、上部のスペースということ)。
 と、そう書いてあるのを読んで、今井が図々しいヤツだとは思わないでほしい。この今井……、今節、古賀繁輝と1、2を争うほど大きな声で挨拶をしてきてくれる、とても気持ちがいい男なのである。あ、そういえば、その古賀にもまだサインをもらってないし、スペースもどんどん窮屈になってきた。古賀のサインが小さくなってしまったとすれば……、言うまでもなく悪いのは私なんです。

2008_0124_0180  ということで、本日の私はサインマニアと化していたと思われるかもしれないが、見られる限りはピット内の動きにも気を配っていたのはもちろんだ。
 これまでの記事でも書いていることだが、今節のピットは、それぞれの選手がいろいろな場所で作業をしているのが“常態”となっていて、レースが終われば、どこからともなくワラワラと人が集まってきて、引き上げを手伝いながら言葉を交わしたり笑い合ったりしたあと、またさっと潮が引くように去っていく。
 ある者は整備室、ある者はペラ小屋、ある者は待機ピット……。もちろん選手控室に引き上げていく選手もいなくはないが、とにかくみんな仕事熱心で、この「集合・解散状態」は、今日の午後にも変わらなかった。

2008_0124_0345  そんな中、目に付いたのが、今日は午前中の2レースに出走し、これまで「転覆・6着・4着・4着・2着」と、厳しい成績になっていながら、午後も試運転と整備を繰り返していた川上剛が試運転から引き上げてきた場面のことだ。それに気がついた西山貴浩が、さっと手伝いに駆けつける。前半のピットレポートでも書いているが、この2人は今節苦戦していながらも前向きな気持ちを決して失わないコンビなのだから、しばらく2人の様子からは目が離せなかった。
 ボートを移し終えたあとの川上は、西山に対して「アリガトウ!」と、誰の真似なのかはわからなかったが、女性のような高い音域の“奇声”で礼を言い、「(手伝ってくれて)涙が出るほど嬉しいよ」と続けていた。
 さすがは「たけし軍団総帥」である!
 こうして、努力を惜しまない一方、周囲の者を和ませる努力も忘れないのだから、本当に素晴らしい。

2008_0124_0306  川上に対しては、直接、声を掛けそこなかってしまったが、その後、西山にサインをもらったときのことも印象深い。
 今節、96期は2人で97期は1人なので、この2期の3人でまとめてサインをもらっていることを説明すると、「あとの2人は誰ですか?」と首をかしげた。そして、それが奈須啓太と篠崎元志のサインだと確認すると(すでに頂き済みです)、「いいんですか? ボクがここに書いたら価値が落ちますよ」と、いたずらっ子のような顔をした。
 もちろん、いいんです!
 西山がサインをしてくれている際、「水神祭、なんとかしたいですね」と言ってみると、西山はこう答えている。
「なんとかしたいですよね。そのための足はだいぶ来てるんですけどね」と。

 こうして、結果が出ている者も出ていない者も最後まで努力を続ける新鋭王座。その舞台から離れなければならないことでは、なんとも後ろ髪を引かれる思いがするものだ。
 とにかく、みんな頑張れ!
 不惑の男の応援などは、誰も求めてはいないはずだが、私は私なりに遠くからみんなを応援している。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

新鋭王座で勝ちたい! 節イチを探せ・3日目

 勝負駆けを明日に控えて、モーター相場はかなりハッキリしてきたように思います。機力を順調に上げることができている選手、どんなに整備してもモーターが言うことを聞いてくれない選手。もちろん、明日以降も調整は続きますが、シリーズの趨勢は見えてきたと言っていいのではないでしょうか。
 昨日の番付を記しましょう。

           東               西     張出
横綱   毒島誠     大峯豊
大関   吉永則雄    安達裕樹    真庭明志
関脇   木村浩士    篠崎元志    江夏満
小結   岡崎恭裕    長田頼宗
前頭1  海野康志郎   濱崎直矢
前頭2  古賀繁輝    森定晃史

2008_0123_0182   両横綱の毒島と大峯は、磐石です。11Rで見せた毒島のスリットからの行きアシ、6Rでは先頭を行く渡邊雄一郎を逆転し、10Rできっちり2着を取り切った大峯の伸び。どちらも変わらず超抜クラス。機力的には間違いなく、今節の主役と言えます。
 大関も、とりあえず番付の変動は必要ないと思われます。今日は安達と真庭がやや目立たない感じではありましたが、アシ落ちを感じさせるものではありませんでした。また、関脇も、木村と篠崎は好脚をキープしています。こちらも番付の変動は必要ないか、と。
 問題は江夏です。今日は、足合わせで吉川喜継に分が悪いところを見せ、7Rではその吉川に差され、最後は濱崎の逆転も許してしまった。調整の失敗なのか、それとも天候が変わったことでおかしくなったのかはわかりませんが、初日に好タイムを叩き出したエンジンだというのに、今日は別物に変わってしまっているかのようでした。レース後、本体を整備していましたが、これでどこまでアシを戻すことができるか。今日の時点では、いったん番付からは外します。ですが、整備の効果が出る可能性は充分にあるので、明日の気配には注意しましょう。

2008_0123_0734  小結以下もおおむね出てはいるのですが(行きアシから伸びがトップ級になってきた濱崎を格上げします)、当然、アシを上向かせている選手もいるので、相対的に下がる場合もあります。
 まず、吉村正明が、さすがの仕上げであります。もちろん、完全に強めというわけではないのですが、低勝率モーターをきっちり戦えるまでにはしてしまったのだから、これぞ適用勝率ナンバーワン。三役入りはともかく、前頭上位には持ってきています。
 江夏をやっつけた吉川喜継も、バランスの取れたアシで上位級です。また、いったん番付から消えた渡辺浩司も、12Rは6着ではあったものの、スリットから伸びて絞り込んだ濱崎に対して伸び返して、マクリを放っていますから、アシは悪くありません。そのほかでは、石塚久也の行きアシに注意。今日の大敗は、握って攻めて抵抗されたもの。展開次第では充分に突き抜けることができるだけのアシです。
 あ、そうそう。予選ダントツの1位、山口剛ですが、本人が「トップ級」というほど抜けているとは思えないものの、レース足はかなりキていますね。ということは、山口の実力が発揮できるだけのアシには仕上がったということでしょう。これは小結くらいには入れておくべきでしょうね。

 というわけで、3日目終了時点の番付です。

           東               西     張出
横綱   毒島誠     大峯豊
大関   吉永則雄    安達裕樹    真庭明志
関脇   木村浩士    篠崎元志    濱崎直矢
小結   岡崎恭裕    山口剛
前頭1  海野康志郎   吉村正明
前頭2  長田頼宗    吉川喜継
前頭3  渡辺浩司    石塚久也
前頭4  古賀繁輝    森定晃史

 明日からは、H記者が参戦いたします。したがって、私のモーター診断はここまで。これで明日の勝負駆けを戦うぞ~! それでは!(K)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

新鋭王座決定戦 明日の勝負駆け情報

予選3日目を終えて、明日は勝負駆けデー! 現在のトップは、山口剛。さすがですね~。しかも、オール2連対でダントツの得点率9・50であります。2位の毒島が8・50で続きますが、以下はなかなかの混戦。当確ではない吉川喜継が3位に入ったりしてますからね。当確は、山口、毒島、吉村正明、吉永則雄、大峯豊。ドリーム勢が3名も入っているのだから、これまたさすがであります。なお、ボーダーは6・00と想定しています。言うまでもなく、上下する可能性はありますので、ご了承ください。

1 山口剛    当確
2 毒島誠        当確
3 吉川喜継   4・5着
4 吉村正明   当確
5 吉永則雄   当確
6 大峯豊    当確
7 君島秀三   4・4着
8 江夏満    5着
9 篠崎元志   5着
10 郷原章平   5着
11 岡崎恭裕   4着
12 吉田拡郎   4着
13 安達裕樹   3着
14 山田哲也   3着
15 古賀繁輝   3・3着
16 木村浩士   3着
17 森定晃史   3・3着
18 柘植政浩   3着
19 長野壮志郎  2着
20 藤田竜弘   2着
21 宇佐見淳   2着
22 真庭明志   2・3着
23 濱崎直矢   1着
24 赤坂俊輔   2・2着
25 渡辺浩司   2・2着
26 森安弘雅   1着
27 松村敏    1着
28 枝尾賢        ▲1着相手待ち
29 渡邊雄一郎  1着
30 今井貴士   2・2着
31 平野和明   2・2着
32 大久保信一郎 -
33 稲田浩二   ▲1着相手待ち
34 益田啓司   ▲1着相手待ち
35 林祐介    1・2着
36 峰竜太    1・2着
37 長田頼宗   1・2着
38 石塚久也   1・2着
38 大串重幸      1・2着

19位以下からの大逆転もおおいにありそうな混戦新鋭王座。明日の予選最終日、楽しみですぞ!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の水神祭!(3日目)

Sn1_4214  昨日までとは打って変わり、本日の水神祭は一人だけ。3Rを制した長尾章平が8Rにも出走することになっていたため、その8Rが終わったあとに行なわれている。
 この水神祭に参加したのは、こちらが確認できた範囲でいえば、山口剛、大峯豊、長田頼宗、岡崎恭裕、山田哲也といったところ。人数そのものはやや少なかったが、誰にでも愛されそうな長尾の人柄を考えれば、これはタイミングの問題だったのだろう。

Sn1_4233  大盛り上がりとはいかなくても、なんともあたたかいムードに包まれ、この水神祭は行なわれている。「背面飛び込み」の形で投げ込まれているが、写真で確認すると、飛び込んでいく瞬間の長尾は笑みを浮かべているのだから、なんとも豪胆というか素敵な男だ。
 この水神祭……、ムードはあたたかくても、風の冷たさは今節一番! なにせ、長尾を投げ込んだ大峯は、その後に笑って、「絶対、寒いわ、コレ」とも言っていたのだ。そんな言葉を証明するように、水面から上がってきた長尾はこごえそうな顔をしていたものだった。
 それでも、長尾が浮かべていた笑みは、見ていてとても気持ちがいいものだったのはいうまでもない。
 おめでとう! 長尾章平
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

K記者の「うりゅうぁぁぁ~、勝負駆け!」予想

 うりゅうぁぁぁ~。勝負駆けじゃあ! あ、先ほどイベントをした瓜生選手とうりゃあ!という気合をかけてみましたつまんないですかそうですか。前半は、とりあえず2Rの5860円が当たりました。少しずつ、ですが、リズムは上昇のような気が真剣にしてまいりました。ギャグは滑りますが。
 ここは渾身の勝負駆けであります。能書き抜きで、さあ行こう!

7R
超抜級のはずの②江夏が、先ほど③吉川と足合わせをして、弱めでした。吉川がアップしたのか、江夏が落ちたのか、いずれにしても、ちょっと心配です。ここは、インも上手な①濱崎の逃げ切り。⑥木村もいいアシですよ。
3連単★1-236-236

8R
②吉村のアシがどんどんと良くなっていっています。さすがの実力者。①篠崎ももちろん上位級ですが、インの確実性はまだまだ。ここは吉村の差し切りに懸けます。
3連単★2-146-全

9R
⑥枝尾は動くでしょう。3コースか。④藤田は、③稲田がカドになるなら、その外でOKでしょう。126/345と見ました。①森安は、出足系は悪くなく、②カクローはどちらかというと伸び型っぽいアシ色。稲田が握って攻めても、カクローが壁になりそうですね。①森安の逃げ切りと見ます。穴は稲田をマークする藤田。
3連単★1-24-全

10R 勝負レース
⑤古賀が当然、インを狙って動きます。①森定は譲らないでしょうから、2コースか3コース。⑥吉永ももちろん動いて、こちらは3コースか4コーススローでしょうか。いずれにしても、内はやや深くなりそうです。超抜③大峯が一気に突き抜けます。④松村の連動はもちろんですが、①森定の残しと⑥吉永の捌きにも注意で、こちらが勝負舟券。
勝負舟券
3連単★3-16-全
押さえ
3連単★3-4-全

11R
②長野は、どうにも苦しい。5R3着は、腕でどうにかこうにか、でした。③山口に上を叩かれたら、なす術なしではないでしょうか。①渡邊も悪くはありませんが、山口にうまく捌かれそう。その間隙を突くのが④安達と⑤毒島で、ボックスで狙います。
3連単★3・4・5ボックス

12R
①郷原は、着をまとめられるアシではありますが、彼らしい速攻戦向きではないような気がします。ただ、②山田が絶好のカベになるのは魅力で、外にヤマテツを上回るスタート勘をもつ選手がいないので、ここは郷原の逃げが中心でしょう。相手は山田よりも④渡辺⑤吉村。
3連単★1-45-全


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

気まぐれな雪の中――3日目前半のピット

Sn2_4549  天気予報に反して、1Rの展示航走前から粉雪が舞いだした。
 その頃、ピットに行くと、吉田拡郎、君島秀三、山田哲也、吉川喜継などが、整備室でモーター本体の調整をやっていた(写真は吉川)。
 その後は、柘植政浩と平野和明もモーター本体に手を入れていたが、今節はモーター本体に手を付ける選手が本当に多い。このこともまた、節入り前のこちらの予想を超えていることなのだ。とくに吉田と吉川の「吉・吉コンビ」は、よく整備室で見かける2人なのである。

 もちろん、ペラ小屋のほうも繁盛状態で、多くの選手たちが出入りしている。気候がハッキリとしないため、選手たちは手を休める暇がないのだろう。
 そうした状況と、雪の関係も多少はあるのか、装着場にはいつもより多くのボートが並んでいて、待機ピットで作業をしている選手や試運転に出る選手はやや少なくなっていたようだ。
 1R後には、本日後半2走の吉村正明が試運転に出て行ったが、装着場の奥のほうに自分のボートがあったため、他のボートをどかしながら、自分のボートを動かしていたほどだった。

2008_0123_0361  1Rでは、1号艇の益田啓司が勝利して、3号艇の小坂尚哉が転覆してしまった。益田にとってはこれが今節初勝利であったため、レース後には同期の吉永則雄が“やったな”という感じか、あるいは“勝つのが遅かったな”という感じで益田の肩をつつっき、益田もやれやれという感じで爽やかな笑みを見せていた(写真は吉永)。
 そんな場面を目撃したあと、ボートリフトのほうに戻ると、転覆艇の引き上げを待つため、渡邊雄一郎、柘植政浩、稲田浩二が立っていたが、腰をかがめながら、自分を抱きしめるようにして立っている姿は、見るからに寒そうなものだった。なお、吉永も、渡邊らが転覆艇を待っているのに気がつくと、すぐに自分も作業に参加したので、とても素敵な性格の持ち主なのだ。
 ……と、そんな状況なので、水に落ちた小坂のことも心配だったが、着替えたりしたあと、「大丈夫です!」と姿を見せた小坂は、すぐにモーター整備を始めていたのだから、頭が下がる。

Sn2_4601  さて、そんなふうにピットを取材している私は不惑の年なので、若い選手たち以上に寒さがこたえる。……しかもである。実をいうと、そんな私には、もうひとつ任務があったりするのだ。それは、『BOATBoy』の読者プレゼントのため、選手たち全員のサインを集めることなのだ(NIFTYの読者の皆さん、すみません。BOATBoyを買ってください)。
 ただ、そうはいっても不惑の私は思慮深くて遠慮深いので、仕事をしている選手たちにはなかなかサインを頼めない。そのため、働き者ばかりが集まっている今節のピットではなかなかサイン集めが進まず、苦労しているのだ(すみません、全選手のサインは保証の限りではありません。それに私は本日、帰郷しますので、あとの任務は別の者に引き継ぎます)。
 そんな私の苦労を知った長田頼宗は、「ボクが集めてきますよ!」と言い出してくれたので、本当にいいヤツなのだ。だが、遠慮深い私は、つい「いえ、そういうわけにはいきません」と断わってしまったので、不惑目前のBOATBoy編集長・黒須田に「なんで?」と怒られた。……しゅん。
 それでも長田の協力もあり、長田の同期の齊藤優と長尾章平のサインはGETした(写真は長尾)。
 そしてこの長尾という男……、23歳の若さに似合わずなかなか腰の低い男で「ぼくなんかでいいんですか……」とおそるおそるサインしようとしたのだが、そうしていながらも、なぜだかその手がフリーズしている。
 どうしたのかと思えば、「めったにサインしないんで」とのことだったので、どうやら自分のサインの書き方を忘れていたようだった。

Sn1_3898  さて、1R後には峰竜太の姿を見かけたので、2Rに出走予定があるのを忘れていた、あわてんぼうの私は、「気持ちは切れてませんよね?」というようなことをつい言ってしまった。すると峰は、「あとは頑張るしかないですからね」と気合いの入ったいい表情を見せてくれている。
 それで、うんうん……と頷きながら峰と別れてしばらくしたあと、峰の2R出走を思い出したわけだが、そのレースで峰がしっかりと勝ってくれたので、ホッとした。ちなみに、長尾もその後、3Rに勝利しているのだから、私という男は何か、そういうツキのようなものを持っているのではないかと思われる方もいるかもしれないが……、残念ながらそんなことはまったくない。私自身は基本的にツカンポの男なので、これらはもちろん、彼らの実力と気持ちの勝利である。
 この後の峰は、公開勝利者インタビューへと向かっている。そのインタビューでは、「エンジンに力がないので、(気候は)冷えているほうがいい」と言ったあと、「明日も全力でいきます!」と、明日の勝負駆けを“ピンピン”でクリアすると宣言!
「昨日は5着、6着ですみませんでした」と謝り、ファンから励ましの大声援を受けると、涙目にもなっていのだから、本当にいい男なのである。

Sn1_3848  さて、その2Rでは、1号艇の西山貴浩が6着に敗退……。西山がここに水神祭を賭けていたのは仲間たちみんなが感じていたのだろう。そのため、引き上げ時には、益田など多くの選手が慰めれるようにしていたのが見かけられている。それに対して西山は、マスク越しにも何かのギャクを言っていたのか、周囲の選手たちから笑いを取っていた。ただ、そうはいってもマスク越しに覗かれるその目には悔しさが強くにじんでいたのはいうまでもないことだ。
 そのとき、途切れ途切れにしか聞こえなかったが、西山を励ます川上剛は「……来年の新鋭王座……」という言葉を発していたのがわかった(ギャグ的な言葉だったと思われる)。この前後に、どんな言葉がつながっていたのかにより、意味合いはまったく異なるが、3日目となれば、“終戦”を感じざるを得ない選手が出てくるのも仕方がないことだ。
 しかし、そう言った川上ももちろん、西山だって、ここであきらめるような選手では絶対ない。今日はもしかしたなら、ここで水神祭を決めようという気持ちが強すぎたことがレースに影響していたのかもしれないが、ここで気持ちを切ってしまうような男ではないので、明日以降の闘いにも注目したい。

 なお、峰が2Rを制したちょうどそのあと、横殴りの雪が降ってきた。レースから引き上げてきた峰を、腰をフリフリ、祝福していた古賀繁輝は、その後すぐ、雪の中を試運転に出て行った。……ただ、この記事をUPしようとしている今は雪がやみ、それまでの天気がウソのような強い日差しが水面に反射していている。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

瓜生!

本日も、丸亀に現役選手がやってまいりました。今日は、昨日のかなえちゃんの同期であり、SGレーサーであり、そして新鋭王座覇者でもある、瓜生正義! 福岡からはるばる、丸亀に登場ですよ!

Cimg3670 5R発売中に行なわれた激生トークライブでは、賞金王決定戦で「今振り返れば、ガチガチになっていたかもしれない」という秘話も披露。まだ記憶に新しい、笹川賞優勝戦の話も聞くことができましたよ~。個人的には、瓜生選手が「飯塚オートに貯金してます」という話がツボでした。最近はなかなか行けないそうですが、「利子ついて返ってくると思います」だって。僕も全国各地の競艇場に山ほど貯金していますが、きっと利子がついて返ってくるはずですね。瓜生選手に返してもらおうっと。

というわけで、8R発売中も行なわれますよ。丸亀にお越しの際はぜひ瓜生選手に会いましょう!


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (1)

K記者の「ミネリューも勝負駆け、私も勝負駆け」予想

 Kです。ちょっとリズムが上がってきましたかね。昨日は、7、8Rを的中させて、まだまだ足りてませんが、少しだけ取り返すことができました。一昨日は回収率を計算する気にもなれなかったのですが、先ほど計算してみると、トータルで262点予想(勝負舟券は×2で計算)の回収11870円ですから回収率45%。これを引っ張り上げるべく、本日は勝負駆けです!
 今朝の丸亀は、強い向かい風が吹いています。普通であれば、「マクリ風」ですね。ただ、丸亀はマクリが利かないコースであり、また現在の新鋭戦には意外なほどに強攻派は多くない。今日もマクリ差しを警戒しつつ、攻める選手も狙ってみたいと思います。あ、雪が舞い始めましたよ~。

1R
ここは①益田がしっかり逃げるでしょう。アシは成績ほど悪くはありません。相手は3コースからマクリ差す③小坂。懸命の整備を続ける⑤川上も、そろそろ怖いですね。
3連単★1-35-全

2R
①西山のイン1着率は25%。まだまだ外からのレースが多い現状、この舞台でしっかり逃げ切れるかには不安があります。②峰はリズムが悪いですが、何しろ1日早い勝負駆け。渾身の差しを見せるでしょう。相手は出足系統に見どころのある③森安と、アシはいいんです⑥海野。③森安の2着づけで、④馬場のアタマも少々。
3連単★2-36-全 4-3-全

3R
前検横綱の③長尾。ここでもう一回、信じてみます。相手は③真庭④岡崎。穴は②榎。
3連単★1-234-234

4R
①枝尾がどうにも仕上がり切りません。④原が、カドから渾身の攻めを見せれば、その外に展開が向きそうな気がします。⑥今井を2着づけに、原と⑤久田のアタマを狙います。
3連単★45-6-全

5R 新鋭リーグ覇者戦 勝負レース
アシ的に見ても、イン戦の巧みさから見ても、①吉永で鉄板と見ました。相手本線はカドからマクリ差す④宇佐見。②藤田を押さえに回します。⑥長野は、ワースト級のアシをどこまで引っ張り上げられるか。ここは様子見が正解でしょう。
勝負舟券
3連単★1-4-全
押さえ
3連単★1-2-全

6R
満潮の時間帯に行なわれるレースです。④石塚の攻めをしのいで、①川上が逃げます。相手はアシはいいんです②海野と、石塚が攻めれば展開向きそうな⑤渡邊⑥大峯。
3連単★1-256-全

 それではGOOD LUCK!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

3日目! 

おはようございます。新鋭王座決定戦、3日目の朝を迎えました。丸亀は天候が変わりましたよ! 今日は太陽が顔をのぞかせております。そして、風が強い! 向かい風がけっこう激しく吹いている今、これがレースにどう影響を与えるのか……。

2008_0123_0983 本日の一枚。たけし軍団! 91期はたけし軍団だそうです。たけしとはもちろん川上剛。そのたけしが、松村康太とじゃれ合っているショットでございます。こーたは、ファン手帳によると身長153センチ。小柄な競艇選手のなかにあって、ひときわ小柄であります。たけしとじゃれ合っているのを見ると、兄弟みたいっすね。でも、もちろん同期生であります。昨日は大躍進の91期、今日も勢いを持続できるよう、頑張ってください!

それでは、本日も若者たちの祭典をおおいに楽しみましょう!(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

コントラスト――2日目後半のピット

2008_0123_0401_2  午後のピットに入ったときには、またまた、しんと静まり返っていたのだから、今節のピットはよくわからないところがある。
 装着場では、長田頼宗、赤坂俊輔、川上剛が並んでいながらも、無言でそれぞれの作業をしていた。
 長田が今日の10Rで勝利したことは水神祭リポートで既報しているが、今節の長田は、よく仕事をしているな、と感心させられる選手の一人だ。ペラ小屋の近くにボートを停めて、装着場とペラ小屋を行き来しながら作業をしていることが多いので、そういう印象を受けやすい部分もあるのだろうが、こうした選手が「結果」を出すのは嬉しいところだ。
 赤坂にしても、7Rこそ6着だったが、11Rでは今節初勝利を挙げて、踏みとどまっている。川上はいまだ結果を残せていないが、「努力家」と「お笑い」の両面を持つ男なので、明日以降に期待したい。

2008_0123_0538_2  整備室を覗くと、古賀繁輝と君島秀三がモーター本体の調整をやっていた。どちらかというと、ペラ職人のイメージが強かった古賀だが、その作業をしているあいだは別人のような顔つきになっていた。これまでずっと着ていた黄金の佐賀ジャンパーではなくなり、服を着替えて、髪にはヘアバンドを付けていたため、雰囲気が変わっていた面もなくはなかったが、とても話しかけられないほどの集中力で、ずっと本体に手を入れていたのだ。作業中は、それほど距離は空けずに写真を撮っていたりもしたのだが、それでも古賀はこちらに気がつかなかったほどだから、その集中力はすごかった。
 本体整備がようやく終わったあとに「最近はモーター本体もよくやるんですか?」と声を掛けてみると、「ペラはだいぶわかってきたんで、悪いところはないかと確認してたんです」との回答。「気になるところが2カ所ほどあったんで、それをいつものように直してみました。……あまり、詳しくはないんでよくはわかんないんですけど(苦笑)。これで、(レースでの足が)30センチほどでも変われば大きいですからね」
 30センチの差によって、明暗が分かれることは確かにあるのだから、その分の足でも、付けておきたいという気持ちがこうした集中力を生んでいたのだろう。
 続けて古賀に対しては、「今節はオールスローで行くつもりですか?」とも訊いてみた。すると、断言といえるような返事こそなかったものの、「150からとかよりは100からのほうがスリットからの足がいいんで、(行けるだけ)スローで行こうかと思っています」とのこと。モーターについてもそうだが、少しでも“上の可能性”を求めるためには努力を惜しまないこうした姿勢は本当に素晴らしい。その後の古賀は、時間を空けることもなく、今度はペラ小屋へと移って作業をしていた。

2008_0123_0853  8Rで篠崎元志が勝利すると、川上剛や奈須啓太らがバンザイで出迎え!
 ただの偶然だったのかもしれないが、このレース後にモーター吊りに出てきた選手の数は妙なほど多くて(今節は九州勢が多いこともあるのだろう)、やたらとボートリフト付近は盛り上がっていた。
 今節のピットはよくわからないところがある……と書いたが、静寂と歓声、そして爆笑などのメリハリがあまりに強すぎるのだ。これもまた、仕事をするときはして、楽しむときは楽しむという「新鋭らしさ」かもしれないが、今節ではそのギャップの大きさに戸惑わされるほどなのだ。
 勝った篠崎に対しては、1号艇ながら2着に敗れた吉田拡郎がにっこりと笑って、がっちり握手! 川上もそうだが、自分の結果は別にして、こうした祝福を惜しまないところは、見ていて本当に気持ちがいい。

2008_0123_0765  9R後のピットでも明暗のコントラストは見られた。馬場貴也が転覆し、「選手負傷」というアナウンスもピット内に流されたのだ。こちらとしては当然、大丈夫だろうかと心配して引き上げてくる馬場に注目するが、腰か足かを少し痛そうにしながら引き上げてきたので、どこかを打ったのだろうと推測された。遠目で見ているより他はなかったわけだが、大事にはいたってはいなさそうなものの、痛々しくは見えたものだった。
 だが、その馬場が去ろうとしていくのとほとんど同時に、勝った真庭明志が引き上げてくると、「おめでとう!」といった歓声が沸きあがったのだから、2人の明暗の差は大きかった。真庭を迎える選手たちは、あまり離れていないところにまだ馬場がいたことに気がつかなかったのだろうし、普段の勝利以上にピット内が沸いたのは、これが水神祭勝利となる真庭の人柄のためなのだろう。選手たちにまったく罪がないのは当然のことだが、それでもやはり、その大きなコントラストに立ち会った瞬間は、複雑な気持ちにさせられたものだった。……ただ、それもこちらの気の回しすぎといえばそれまでのことで、引き上げてきたときは痛々しげに見えた馬場も、ケガなどはしていなかったようで、その後にはモーター整備などもやっていた。
 真庭も本当に“素敵なヤツ”なので素直に祝福したいし、馬場ももちろん、応援したい。そんな気持ちにさせられた9R後のピットだった。

2008_0122_1005  8、9、10Rと、3レース連続で水神祭勝利となり、合間合間では水神祭も行なわれていたため、静寂の時間帯がウソのように、ピットは賑やかになっていた。ただ、そうはいってももちろん、モーター吊りや水神祭が終われば、さっと水が引いていくように選手たちは自分の作業場に戻っていく。そうした際にペラ小屋などを覗けば、ほんの今まで和気藹々と盛り上がっていたのがウソのように無言で作業をしている集団が見られるのだから、やはりこれが新鋭王座らしい光景といえるだろう。
 そんな午後のピットで、何度か目についたのが、福岡の気鋭、西山貴浩だった。西山は、水神祭を終えて着替えたあとの真庭に対して、「やっぱり水神祭をやる人は顔つきが違いますね」などとも言っていた。そうして先輩をからかえてしまうところが西山の魅力だともいえようが、西山本人ももちろん、水神祭を待つ身なのである。待つ身というよりは、勝ち取らなければいけない身である。
 そのことは、いくつもの水神祭を目の当たりにさせられた西山自身がよく自覚しているのに違いない。真庭に対する言葉も、そんな気持ちのあらわれだったと言えなくはないはずだ。次第に厳しい顔つきになってきている西山には明日の水神祭を期待したい。明日は2Rの一回乗りで、1号艇なのだから大きなチャンスだ。

2008_0123_0381  ……さて、12Rの「競艇王子選抜戦」を制したのは岡崎恭裕だ。これで岡崎は「ドリーム6着・4着・1着」により19点獲得と、見事に準優ボーダーに乗ってきた。
 それ対して、岡崎とともに、昨日のドリーム戦と今日の王子戦を戦った峰竜太は「ドリーム5着・6着・5着」で合計9点。
 それも2戦目の6着は1号艇でのものだったのだから、俄然、厳しくなってきたと見るしかないだろう。岡崎と峰の2人が仲のいいライバルであるのは誰もが知っているとおりだが、これもコントラストといえるのだろうか。

2008_0123_0700  それでも峰には、これで気落ちしまうのではなく、明暗のコントラストを吹き飛ばしてしまうような戦いぶりを明日以降に見せてほしい。それができる男が峰である。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

勝手に期別対抗戦!in丸亀新鋭王座 2日目

 初日は、92期が突っ走った「期別対抗戦」。2日目はというと……。

      初日 2日 合計 順位
88期 7名  35  36  71  3
89期 6名 40  31  71  3
90期 7名 28  35  63  5
91期 8名 21  59  80  2
92期 7名 71  25  96  
93期 6名 21  20  41  8
94期 5名 25  20  45  6
95期 3名 7  10  17
96期 2名 4  14  18
97期 1名 0  7  7
連合 8名 11  31  42  7

 初日の91期のように突出してポイントを積み上げた期はなく、全体的にややバラけた感じがしますが、そんななかで区間賞は91期。今節、もっとも参戦人数の多い期が、しっかりと結果を出したという格好でしょうか。また、躍進したのは、最若手連合。対象格の峰竜太はまさかの6・5着だったというのに、山田哲也(95)、篠崎元志(96)が1着をあげるなど、峰以外が結果を出して、得点を稼ぎました。総合点では、93期を上回りましたよ!
 初日独走の92期は2日目は1着ゼロと、やや足踏み状態。それでも貯金が利いて、総合ポイントはトップです。差は縮まってまいりましたが……。

 それでは、本日のベストチーム!
★数字以上の大活躍!――91期★

 思えば、今節の優勝候補最右翼である山口剛を擁し、しかも人数がいちばん多い91期、ハナから活躍は保証されていたのかもしれません。だが、今日のキモは、そんなところにはない。単純に「成績良かった」「ポイント稼いだ」というだけではない、きらめく走りを今日の91期は見せた。その点こそが、重要だと言えます。
2008_0123_0319  まず2R。ここには3人の91期生が出ていた。2号艇・川上剛、4号艇・林祐介、6号艇・松村康太。レース本番、待機水面をふと見ると、1~2コースを占めていたのが、川上と林でした。まずは進入で勝負をしてみせたのです。さらに、このレースの1着が林、2着が松村。今度は1~2着を独占。まさしく、2Rを支配し、コントロールし、結果までをもかっさらったのが、91期だったわけです。昨日の転覆&6コースで人気を落としていた松村が、まったく気落ちすることなく2連対を果たしたことも、特筆していい出来事でしょう。
2008_0123_0944  圧巻は6R。SG経験もある峰竜太が1号艇。人気をかぶるのは必然というものです。2号艇に入った吉島祥之は、榎幸司と森安弘雅を入れて、4カドを選択。5号艇・郷原章平とともに91期ダッシュラインを作ったのは、まあ、偶然だったのかもしれません。
 峰は1コースからコンマ10のスタートを決めています。インの断然人気としては、きっちり仕事は果たしている。そして、そのまま押し切りが濃厚な態勢であります。一方の吉島はコンマ08。スリットの時点ではちょっとのぞいた程度、です。吉島の本領は、そこからでした。スリットからぐいっと伸びていった吉島は、1マーク手前では2~3コースを叩いて、完全にマクる態勢。あとは峰を飲み込むだけといった状況に持ち込みます。もちろん、峰は格上の意地にかけてもマクられるわけにはいかない。やや強引にでも、先マイを放つ態勢に入りました。吉島はどうしたか。そう、峰のさらに上を握っていったのです。
「まくり=17 差し=9」。BOATBoy2月号別冊付録の吉島の欄には、そう記されています。吉島にとって、相手が誰であろうと、あの態勢から外を攻めるのは当然だった。そして、峰は吉島のマクリ屋魂に飲み込まれて、まさかのシンガリ負けを喫するのであります。1着は、峰を潰した吉島。本日唯一の「決まり手=まくり」決着でありました。3連単が72530円もついたことは、あくまでもおまけに過ぎません。
2008_0123_0063  そんな鮮烈なレースも飛び出す中、山口剛がしっかりとイン逃げを決め(7R)、6コースから2着を確保した(12R)あたりは、さすがの優勝候補最右翼でありました。F2の身ながら、7Rはコンマ11のスリットを決めているのも、強者の証と言えるでしょう。競艇王子の称号には届きませんでしたが、そうした肩書きなど無用の強さを山口はもっている。彼がその強さを遺憾なく発揮することで、91期の戦友たちを引っ張っていくことになるでしょう。

2008_0122_0750  もうひとつ、ぜひとも取り上げたいのはこれ!
★師匠が乗り移った!? 動け、繁輝よ!★

 昨日の11R、6号艇だった古賀繁輝は、2コースを奪いました。前検のスタート練習ではスローからしか発進しなかっただけに、また6号艇という枠順なだけに、充分予想できる範囲の前付けではありました。
 実は、今日の動きにはひそかに注目していたのです。4号艇という枠順。「スロー」ということにこだわるなら、枠なりでスローにしてもおかしくはない艇番。あるいは、カドにしてカマしても勝負できそうな艇番。だが、もしかしたら前付けを見せるのではないか……という予感もあった。そう、「スロー」ではなく「内寄り」もしくは「イン」にこだわっている可能性もあるのではないか、と思っていたのです。
  5R、ピットアウト。古賀は……動いた! インは1号艇の君島秀三ががっちりキープしましたが、古賀は2コースをゲット。どうやら古賀は、この新鋭王座で徹底的にインを狙いにいくのではないか、と思わせる進入を見せたのであります。
 古賀の師匠といえば、上瀧和則。そう書けば、もはや何が言いたいのかおわかりでしょう。古賀のここまでの進入は、まさしく師匠譲りのもの。いや、師匠が乗り移ったのではないかとまで思わせるものなのであります。丸亀に来る前、どんな会話が師弟で交わされたのかはわかりませんが、確実に古賀は上瀧の走りを受け継いで、この新鋭王座に参戦している。まだ1着は出ていない現状ですが、その決意こそが脅威なのであります。そして、古賀に言いたい。明日も動いて動いて動きまくれ! そんな古賀のレースが爽快で気持ちいいんです!
 明日は10R1回乗り。艇番は「5」。2号艇が同県の先輩である大久保信一郎ですが、きっと待機水面を大きく回り込む古賀繁輝がいるものと信じます。進入をかき回して、レースにスペクタクルを呼ぶ、今節その役割を任じるのは、古賀繁輝なのです。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

新鋭王座で勝ちたい! 節イチを探せ・2日目

 いやはや、新鋭王座決定戦、なかなか難しいっす! 前半で大穴が連発したかと思えば、後半はインがめちゃ強。流れをつかみづらい2日目でありました。選手も次第に仕上げてきて、コース特性通りに内寄りが優勢になってきた、ということかもしれませんね。いずれにしても、相場をしっかり掴むためには、明日もじっくり機力をチェックする必要がありそうです。
 昨日の番付をご覧ください。

             東               西     張出
横綱   毒島誠     大峯豊
大関   吉永則雄    安達裕樹    真庭明志
関脇   木村浩士    篠崎元志
小結   長尾章平    長田頼宗
前頭1  岡崎恭裕    濱崎直矢
前頭2  渡辺浩司    石塚久也

  なんだかんだ言いながらも、ここにあがっている選手の活躍はいくつか見かけられています。横綱の毒島、大峯は、それぞれ1走3着、4着でしたが、ひとまず横綱の地位をキープです。毒島は、12Rで3着に追い上げたアシが目立ってましたね。大峯は、昨日に比べると行き足が目立たなくなったようにも思えましたが、どうやらスリットで放った様子。それを差し引きすれば、問題はないでしょう。今日の着順は、事故艇もあってレースができなかったことが原因です。
2008_0122_0240  大関陣も、悪くはないと思います。吉永は4着でしたが、横綱・毒島と競ったのが痛かった。1マークで外を握っていくアシは、マクリの利かない水面であることを考えれば、充分に目立っていたと言っていいでしょう。真庭も、9Rの逃げは磐石でしたぞ。
 関脇の二人も、変わらずいいアシ。小結にしても、長田はいい感じです。問題は長尾。今日はレースをほとんどしておらず、なんとも判断のしようがないのですが、相対的に評価を下げたほうが無難かも。かわりに、岡崎を浮上させておくことにします。

 番付に名前がない組では、海野康志郎、森定晃史、古賀繁輝といったところを押さえておきたい。海野は結果が出ていませんが、レース足はむしろ上位級にも見えます。古賀は出足系がキている感じ。今節、1号艇以外の2戦はともに前付けに動いていますが、完全に内寄り志向のアシ色ですね。あとは、なぜ名前が入っていないのか不思議な江夏満。10Rで長田を追い詰めたレースぶりを見ると、やはり出ていると言うしかないでしょう。

 といったところで、本日の番付です。

            東               西     張出
横綱   毒島誠     大峯豊
大関   吉永則雄    安達裕樹    真庭明志
関脇   木村浩士    篠崎元志    江夏満
小結   岡崎恭裕    長田頼宗
前頭1  海野康志郎   濱崎直矢
前頭2  古賀繁輝    森定晃史

2008_0122_0715  昨日は番付に入っていた渡辺浩司、石塚久也も悪くないアシなので、引き続き注意。あと、主力組では山口剛、吉村正明が戦えるアシにはなっています。地元の森安弘雅も2着アシはあるので、要注意ですよ。
 それでは、明日も頑張りましょう!(K)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の水神祭!(2日目)

2008_0123_0542   本日の水神祭は、昨日に続いて5人! 前半戦で水神祭を決めたのは2人だったので、今日は寂しめになるかとも思われたが、後半戦でのラッシュがあって、この結果となっている。
 そして、本日の「水神祭一番飛び込み」は意外な人物となっている。
 なんと! 9Rを勝ったばかりの真庭明志が、レース後すぐに水神祭の準備を始めたのだ。レース後には公開勝利者インタビューがあるので、そうすることは予想されてはいなかったのだ。あとで真庭自身に確認してみると、水神祭後にインタビューに行ったということなので、「(風邪などは)大丈夫ですけど、寒かった」らしい……。

2008_0123_0561  この水神祭、やけに選手が多いな、と思っていたら、いつのまにか8Rの勝者、篠崎元志が合流していた。いや、人垣ができるほど選手が多かったので、もしかしたなら、最初から篠崎もいたのたかもしれない。
 いずれにしても、九州勢2人は「1、2、3」の合図で、同時にドボ~ン!
 真庭自身に確認しそこなっていしまったが、ほとんどカナヅチに近いのではないかと思われるほど、本気でおぼれかけていたのだから、見ているこちらもびっくらこいた。
「靴下、なくなったんですけど」というオチも、真庭らしくて、気が利いている。
 そのため、“今節の水神祭候補”としては、一、二を争う注目株だっとはずの篠崎の印象はほとんど残らなかったほどなのだ。
 ……篠崎ファンの皆さん、ごめんなさい。

2008_0123_0577  その後には、4Rの勝者である山田哲也の水神祭も敢行! このときは群馬の木村浩士が「長田、早く来い!」と、本番ピットのほうへと呼びかけていた。長田頼宗と山田は「今節の東京コンビ」なので(長田は神奈川出身で、山田は千葉出身)、木村が気をきかせたわけだが、長田はそのとき、展示航走を終えたばかり……。それでも、水神祭が行なわれかけているのに気がつくと、“水神祭男”の江夏満とともに駆けつけた。ちなみに江夏も展示航走を終えたばかりだったし、出身や期で考えれば、駆けつける理由はとくべつないはずだった。
 まあ、それはいいとしても、とにかくその山田はバックスタイルでどぼ~ん!
 その後には、このとき駆けつけた長田も水神祭勝利を決めたのだから、ドラマティックだ! 山田には、あとから「同じ日にやれて良かったですね」と振ってみると、「本当、良かったです」と、ニッコリしていた。

2008_0123_0605 そして、10R後には、3Rの勝者、柘植政浩が水神祭! 真庭の例があったためなのか、投げ込む前には「泳げるか?」と訊いていた選手もいたので、親切だ。声の主が誰なのかはわからなかったが、きっといい人なのだろう。
 そして、この水神祭も「大人気やなあ」との声があがるほど 多くの選手が集まり、みんなで柘植を持ち上げて、ドボ~ン!
 これは、ドボ~ン!と書くだけでは表現しきれないほどのドボ~ン!ぶりで、間違いなく“セツイチ”と言える「腹打ち音」がピットにとどろいた。我らが中尾カメラマンのカメラがびしょ濡れになったほどだったが、柘植選手は両手でVサイン。とはいえ、口から洩らされた言葉は「……痛かった」。
 きっとお腹は真っ赤になっていることでしょう。

2008_0123_0637 それからあまり間を空けずに、今度は、既報どおり、10Rの勝者・長田頼宗の 水神祭!
 こちらはもちろん、山田や木村の主導で行なわれている。柘植の例があったためなのか……、長田は投げ込まれる前から妙にびくびくしていたので同情された(もしかしたら、山田から「寒い」と驚かされていたのかもしれない)。
 それでも、誰が言い出したのか、バックスタイルでどぼ~ん!
 それでも、Vサインをしながら水から上がってきた長田の笑顔は、サイコーだった!!
 ……やっぱり震え気味ではあったのだけれども。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

K記者の「当たり舟券募集中……」予想

 ふう……。まったく見えていません、流れが。ほんと、ボコボコですね……。このままでは、ボロ負け王子を襲名しなくてはならなくなりそうです。君島秀三は彼女ができたのに、「彼女募集中戦」を勝ってしまったわけですが、私はほんとに、当たり舟券募集中、なんです……。

7R
①山口は戦えるところまではアシを仕上げてきたようです。ここは順当に逃げるでしょうか。不気味なのは②木村と⑤渡辺。この2騎を2着につけます。
3連単★1-25-全

8R
①カクローの気配がいまひとつ、と思ってたら、前半は2着でした。やっぱり腕は一枚上ですね。とはいえ、ここは進入も微妙。⑥岡崎が動くのは必至で、場合によっては深くなることもありえます。昨日、唯一のマクリを決めた⑤濱崎が外枠なので、強烈な攻めを浴びることはなさそうですが、誰かの差し抜けが怖いですね。その“誰か”候補は、②篠崎か④渡邊。
3連単★24-1-全 24-全-1

9R
超抜の④大峯が登場です。ここはカドから自在に攻めますが、①真庭もいいアシで、この逃げvsマクリ差しが本線になります。穴は、S決めて攻めたときの⑤山田をマークする⑥馬場。
3連単★4=1-全 14-6-全

10R
進入から相当に難解。少なくとも、すんなりの枠なりはないと思われます。ならば、素直にエンジンの気配を重視しましょう。③④①⑤⑥②の順番と踏んでいます。というわけで……。
3連単★3-14-全

11R
ここも進入が一筋縄ではいきそうもないですね。①赤坂はまだまだ中堅クラス、②郷原も叩けるほどではないですから、怖いのは外寄りからの攻め。③石塚の握り攻めに乗っかる選手が穴を出します。④今井と⑥安達と見ましたが。
3連単★4-36-全 6-34-全

12R 競艇王子選抜 勝負レース
ここはおそらく枠なり進入。①岡崎の逃げvs④吉永のカド攻めがポイントになるはずです。吉永のレース足はなかなかのもの、マクリ差しで突き抜けると見ます。岡崎よりも、間隙を突くアシのある②毒島が相手本線。展開を巧みに突きそうな⑥山口と岡崎の残しを押さえます。
勝負舟券
3連単★4-2-全
押さえ
3連単★4-16-全


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

新鋭らしく!――2日目前半のピット

2008_0122_0291  朝のピットに入ってすぐに、何かを考え込んでいるような顔をして歩いてきた今井貴士とすれ違う格好になっている。
 今井は下を向いていたのだが、一応、「おはようございます」と声を掛けてみると、ハッとした表情になって顔を上げた今井は、大きな声で「おはようございます!」と返してくれた。
 これまで今井と話をしたことはないのだが、考えごとをしているような選手からもこうした元気な声を聞けるあたりが、新鋭戦の気持ちのいいところだ。

2008_0123_0354  午前中のピットで、これまでと変わった印象を受けたのは、整備室の人口密度がめっきりと落ちていたことだった。
 馬場貴也がモーター本体の整備をしており、枝尾賢と松村敏が並んだかたちでモーター内の部品を調整していたように(松村はその後、本体の整備も行なっていた)、整備室で作業をしている選手は3人と、これまでに比べれば、格段に人数が落ちていたのだ。もちろん、作業をしていた3人は、それぞれに口を結んで、真剣そのものの表情で整備をしていたのはいうまでもない(写真は枝尾)。

2008_0123_0374  整備室の人口密度が落ちたのに反比例するように、ペラ小屋のほうは大繁盛状態になっている。後ろ姿しか見られなかった選手も多かったが、ざっと目についたのは、江夏満、長野壮志郎、小坂尚哉、峰竜太、榎幸司、久田敏之などだった。昨日までは「整備室の主」のようだった吉田拡郎も、今朝はペラ小屋で作業をしていた。
 ペラ小屋にいたのはおよそ20人くらいだったろうか。このペラ小屋に隣接する形で「ペラ加工室」も設けられているが、こちらでは古賀繁輝が一人で作業をしていた。古賀は昨日もこの場所で作業をしていた時間があったので、少し手の混んだペラ調整が必要になっているのかもしれない。加工室とは本来、そういう作業をする場所だからだ。
 江夏がペラ小屋から出てきたとき、「足は出てそうですね」と声を掛けてみると、にっこり笑って「いやあ、出てますね! 少し余裕がありますよ」との回答。江夏は昨年の新鋭王座では優出しているので、「去年より出てますか?」とも尋ねてみたが、それについては「いや、去年のほうが良かったですかね」と首をかしげた。とはいえ、必要な作業などをしながらも余裕を持って一日を過ごせるようになっているのだろうから、江夏からは今後も目を離せない。

2008_0122_0261  昨日からおそらくそうだったと思うのだが、佐賀の大久保信一郎が、同県同期の三井所尊春のジャンパーを着ていたのに気がついた。今回はフライング休みのため選出除外者となっている三井所だが、ここに出ていれば、優勝候補の一角を占めていたのは間違いない存在だ。“仲間の絆”として、そのジャンバーをこの地に連れてきたというのも頷ける話だ。
 そこで、大久保に対しては、「そのジャンパーを着ているのは、三井所選手の分まで頑張ろうということですか?」と確認してみると、「そうですね」と頷いたあと、大久保はこう付け加えている。
「借りてきました。コースが取れるように」
 ……なるほど!
 その言葉のどこまでが本音なのかはわからないものの、大久保は昨日の2Rでも6号艇から前付けで3コースを取っている。三井所のジャンパーを着ていれば、他の選手がコースを譲ってくれるはずなどはまったくないが、積極的なコース取りをしていく意思表示の意味も持っているのかもしれない。

2008_0123_0118  前検日から通して、あまり同県や同期の仲間たちと会話をしている場面は見かけられず、ひとり黙々と作業をしていることが多いという印象を受けていたのが赤坂俊輔だ。
 SG出場経験を持ちながらも、今年は山口剛らのほうに注目が集まりがちになっていることは、そのこととそれほど関係はないかもしれない。それでも、その仕事ぶりを見ていると、静かな闘志をふつふつと燃やしているように見えてくる。昨日は一回乗りで5着だったが、本日は7R、11Rの「午後2回乗り」となっている。それも、6号艇→1号艇なのだから、正念場といえるだろう。
 こうした時間帯の出走予定ながら赤坂は、1R後に試運転のため水面に出て行った。その表情は気合い充分! 赤坂に対しては、気持ちの闘いを見せてくれるだけでなく、「結果」そのものを期待したい。

2008_0123_0314  今朝の2Rで結果を出したのは、2連対率21%というモーターを引いて、苦戦が予想された林祐介だ。さすがは「競艇王子選抜戦」に選ばれた“実力派王子”といえるだろう。レースから引き上げてきたときは、飄々としているようにも見えたものだが、メット越しにも、ホッとしたような笑みが浮かべられていたのが確認できた。
 このレースの2着には、昨日は「転覆、5着」と苦戦した松村康太が入っている。2人が所属する91期は「たけし軍団」と呼ばれているようだが、お笑いレーサー揃いではなく、実力派レーサー揃いになっている。そうした選手たちが、黙ったままでいるはずがない。
 ……本日の12R、競艇王子選抜戦もますます楽しみになってきた。王子らしい選手が勝つのか、あまり王子的ではない選手(山口剛いわく、自分と林のこと)が勝つのか。不惑の男の目で(近眼。……老眼も少々)しっかりと見届けたい。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

かなえちゃん!

今節もさまざまなイベントが行なわれるわけですが、今日と明日は選手がやってきますぞ! 今日は、横西奏恵! 我らがかなえちゃんです! 非常に個人的な話で恐縮ですが、BOATBoy9月号でかなえちゃんのスペシャルグラビアを撮影したんですよね~。とってもきれいでドキドキしたわけですが、今日は撮影日以来の生かなえちゃん。相変わらずキュートっす!

Cimg3663 内田和男さんを司会に、元選手の山元愛さんがアシスタントとなって進められたトークライブ。山元さんによれば、「かなえちゃんは、いつも誰かとくっついている。誰かの背中をマクラにしたり、足を絡めてきたり」。私も絡まれた~い!……てなことはともかく、普段は「気が弱くて寂しがり屋」というかなえちゃん、そんな姿とレースでの迫力のターンとのギャップがいいっすね。

本日は、8R発売中にも行なわれるこのトークライブ。丸亀にお越しの際には、ぜひかなえちゃんのプリティスマイルに会っていってくださいね~。明日はかなえちゃんと同期の、スマイリーなSGレーサーが来るぞ!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

競艇王子は誰だ!?

Cimg3656 本日の12Rは「競艇王子選抜」。ということで、1R前に出場選手の公開インタビューが行なわれました。内田和男さんの司会で行なわれたわけですが、若者との掛け合いは実に楽しかったですよ~。

Cimg3658 なかでも盛り上がったのは、5号艇・峰竜太&6号艇・山口剛。峰がスタート目標を聞かれて、小さい声で「ゼロ台……」と言うと、内田さんが「え? え?」とツッコミを入れて、峰は思わず「10くらいで(笑)」と訂正です(笑)。で、山口は「峰は最高の後輩ですから、僕のためにゼロ台行って、みんながコケるくらいに絞ってくれるでしょう。そこを僕が差します(笑)」。内田さん、さっそく峰のもとに駆け寄って、そのあたりに突っ込むと、峰は「バレましたか……」だって(笑)。さらに山口は「峰は艇界の宝ですから!」と、“ほんとにゼロ台行けよ!”とばかりの穏やかな恫喝……もといヨイショをすると、峰はもうたまらんといった感じで「勘弁してください……」と照れ笑いを見せるのでした。このコントみたいなやり取りを引っ張り出した内田さんは競艇MC王子ですよ!

12R「競艇王子選抜」は16時15分頃の発走になります。ハンカチ王子にもハニカミ王子にも負けない、我らが競艇王子の誕生を見届けましょう!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

K記者の「今日もやっぱり逃げvs差し」予想

 Kです。皆様、昨日は失礼いたしました。「スミイチはイヤだよ~」とか言ってたら、スミイチで終わってしまいました。昨日の後半、ボロボロになりすぎて、どんどんアタマがカッカしてきて、気づいたら財布がすっからかんになっていました。あと5日、生き残れるのでしょうか……。
 それにしても、昨日の6号艇ラッシュには驚きましたね。結局のところ、「逃げvs差し」の構図は間違ってはいなかったのでしょう。もちろん、今日も緑が来まくるかどうかはわかりませんが、展開的には外艇のマクリ差しには注意が必要です。そのあたりを考えつつ、本日は巻き返していきたいと思います。

1R
アシ的には④篠崎がこの中ではトップ。①大串は、朝の足合わせでも全体的に弱めです。ならば、篠崎が握って攻める展開になりそうで、大串がこれに合わせると大競りまでありそう。⑥吉島が弱めなので、差して突き抜けるのは⑤益田。アシも悪くありません。
3連単★5-14-全

2R
6号艇で1着の吉川が1号艇に入って、ここは人気を集めそうですね。ただし、アシ的には③海野のほうが上。②川上④林⑥松村康の偶数艇がもうひとつのアシ色ということもあり、ここは奇数艇のボックスでいきたいと思います。林の3着を少々押さえます。
3連単★1・3・5ボックス 13-135-4

3R
朝の足合わせを見ると、①長野はほんと、苦しそうなアシ色です。当然ここは人気を集めるし、彼の技量からすれば応えられるはずなのですが、なんとも心もとないのも事実。ここもボックスで行くとしましょう。④木村が、今朝はやや気配落ちですが、本来は悪くないモーター。⑤稲田が握って攻めれば、⑥森定にも展開がありそうです。
3連単★1・4・6ボックス

4R
前検横綱に指名した③長尾は、今朝は明らかに気配が落ちています。逆に、明らかに上昇しているのは、①山田。⑤カクロー⑥江夏の進入が気にはなりますが、S決めてしっかり逃げ切ると見ました。江夏は出足系統はかなりのもので、ここが相手本線。カクローはいまひとつピリッとしないアシ色なだけに、②久田に妙味があるのではないでしょうか。
3連単★1-26-全

5R 彼女募集中戦 勝負レース1
ここが本日の満潮時刻です。大潮ということもあり、潮位が高い。素直に①君島の逃げ切りを狙います。④古賀は動く可能性もありますが、枠なりになってもスローでしょう。カドになりそうな⑤長田が握れば、⑥真庭に出番がありそうですね。アシも悪くないですよ。ここが第一の勝負!
勝負舟券
3連単★1-6-全

6R 勝負レース2
ここも①峰の逃げ切りで堅いでしょう。握って攻めそうなのが⑤郷原、やや枠は遠いと見て、楽に逃げ切れそう。④森安も差して続くアシがあります。③榎が朝の足合わせで上昇気配を見せていて、不気味です。
勝負舟券
3連単★1-345-345
押さえ
3連単★1-345-26

 それでは本日もGOOD LUCK!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

2日目! 彼女募集中戦?

おはようございます。新鋭王座決定戦、2日目ですよ! 本日の丸亀は、朝から氷雨が降っております。全国的に寒いと思いますが、くれぐれも風邪などには気をつけてくださいね!

2008_0121_0539 さて、本日12Rは「競艇王子選抜」。ファン投票で選ばれた6名が、競艇王子の名をかけて戦うわけですが、なんとまあ、ドリーム組が4人も選ばれているんですね。点増しのないドリーム戦のようなものなわけですが、そんななか、ドリーム組以外で選ばれた一人が、林祐介。ドリーム組にぜひ一泡吹かせてほしいわけですが……その林に抱きついているのは古賀繁輝。彼は、今日の5Rに出走するわけですが、このレースがなんと……「彼女募集中戦」! 彼女のいない6人が、「誰かいい人いませんか~」とばかりに登場するのですが、そうですか、古賀くん、いませんか、彼女。お互い頑張りましょうね、うんうん。でも、1号艇の君島秀三は、その気になれば明日にでも彼女できそうなんだけどなあ……。屈指のイケメンくんは、きっとハードルも高いんでしょうね、ちぇっ。

それでは皆様、雨の中ではございますが、未来のトップレーサーたちの走りを、思い切り堪能いたしましょう!(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

気になる男たち――初日後半のピット

 午後のピットも、基本的には静かな時間が多かった。しかし、作業の合間合間で選手たちが会話をしているところを見かけるケースは増えてきたし、水神祭も行なわれだしたので(前の記事参照)、どんどん活気が出てきた印象は受けた。

2008_0122_0626  8Rが始まろうとしているとき、装着場のモニターでレースを見ようとしていると、その傍では“メモ魔”の毒島誠が、数字などをメモ書きしながら、隣りにいた大峯豊に対して、回転数の変化についてを説明していた。毒島には以前に取材をしたことがあり、そのときにはピットでの熱心なメモについても話題にしていたので、「相変わらずメモしてますね」と言ってみると、「コレ、やんないと忘れるんですよ、すぐ」と言って、てへっ。そんな笑顔がとてもキュートなのは、新鋭ファンなら誰もが知っているところだろう。
 8Rが始まると、毒島と大峯もモニターを見始めて、「今年は進入が熱いなあ! 去年はそうでもなかったし、“あの人”がいなくなったから、とくにそうならないと思ってたんだけど」などと話をしていた。実をいうと、“あの人”の部分はよく聞き取れなかったのだけれども、想像するには、昨年、卒業した島田一生あたりだろうか。
 毒島に対しては、ボートを水面に下ろそうとしているときに「ピンピンで行きましょう」と言ってみると(6R、6号艇で1着を取っていた)、またまた、てへっと、声のない笑い。その表情は“無理ですよお”といった感じにも受け取れたものだったが、「頑張ります」と付け加えた毒島は、10Rでも1着を取り、本日唯一人のピンピン発進となっている。
 レース後にもまた「お見事でした」と声をかけると、何の約にも立ってはいない私に対して、深々と頭を下げてくれ、「いやあ、たまたま、運が良かっただけです」と、てへっ。
 そんなに謙遜をする必要はないはずだが、そんな謙虚なところが好きだぞ、毒島!

2008_0122_0321_2   ピット内の雰囲気が少しずつ変わってきただけでなく、激変傾向が見られたのはペラ小屋だった。
 前検日から今朝までは、一時的に人口密度が上がることはあっても、多くの時間帯は比較的空いている状態になっていた。それが今日の午後からは、入れ替わり立ち代わり選手たちが作業をするようになっていて、いつ覗いてみても満員御礼状態! それも、見るたびに顔ぶれが変わっているような感じになっていたのだ。そのため、選手の名前を挙げていくのは難しいのだが、なんとなくよくいた気がするのは海野康志郎などだった。

 また、午前中のピットリポートで書いたように「お揃いの黄金の佐賀ジャンパー」を着ている古賀繁輝と峰竜太も、何度かペラ小屋で見かけた。この佐賀ジャンパーは、ただの佐賀ジャンパーではなく、“上瀧和則一派仕様”にもなっていると言えるものなので、「峰選手って、上瀧さんのペラグループでしたっけ?」と訊いてみると、やはりそうではなく、「作ってもらっただけなんです。でも、ものすごいお世話になっています」とのことだった。なお、このジャンパーは、選手のあいだでも評判のようで、岡崎恭裕などが、うらやましそうに見ているところも目撃している。

2008_0122_0768  ペラ小屋で他に気になった存在としては、吉川喜継の名前も挙げられる。
 6号艇で8Rを勝った吉川は、その後、間も空けずに黙々と、長いあいだペラ小屋での作業を続けていた。その様子が、妙なほど強く印象に残っているのだ。
 前半のピットリポートでも、吉川からは誠実な印象を受けたことを書いている。少しだけ話をしてみたが、やはり印象どおりの人柄のようで、小さめで高めの声で「……はい、……はい」と、他の新鋭選手たちとは少しばかり“毛色が違うマジメさ”を持っているのが確認された(頭は金髪に近い茶髪だが、不惑の私から見ても、それで誠実な印象が落ちてしまうことはない)。

2008_0122_0903  ペラ小屋には、「主(ヌシ)」といえるような存在はいなかったが、「整備室の主」と言えそうな存在になっているのが、岡山の吉田拡郎だ。
 前検日に続いて、今日も午前、午後を問わずにずっと整備室にいて、キャブレターなどの部品を整備していた。宇佐見淳が言うところの「瀬戸内流」とは、こんな姿を指しての言葉なのかもしれない。
 吉田については昨年の児島周年でもその仕事ぶりを見ていたが、そのときはどちらかというと、ベテランA1勢たちに混じっていても、気後れしたところを見せない「いい意味でのふてぶてしさ」を持っているような印象を受けていた。しかし、こうして真摯に作業を続ける姿こそが吉田の本質といえるのではないかという気もしてきたものだ。

2008_0122_0925  もう一人、整備室でよく姿を見かけたのが大分の益田啓司だ。益田の場合、ひとつの作業を長く続けているわけではなかったようだが、整備室にいる時間が長く、自分の整備をしながらも、雰囲気としては、他の選手のアドバイザー的役割もこなしているようにも見えたのだ。
 いろんな選手とよく話していたが、その笑顔がとてもさわやかで、“オトナ的な人の良さ”のようなものが強くにじみ出ている。
 不惑の私などから見れば、こうした選手がいちばん好きなタイプなので、応援したい気持ちが強くなってきた。

2008_0122_0636  本日のドリーム戦では、1号艇の吉村正明が勝利した。吉村はなんとなく、存在を消しがちにしていることが多いような気もする。ペラ小屋などではその姿を見ていたはずだが、正直にいえば、いつどこでどんな作業をしていたかをよく覚えていないのだ。
 レース後、胸を張っているかのように堂々と引き上げてくる姿を見たときは、そういうタイプだったろうか、とも疑問を持ったが、ヘルメットを脱いでも、喜びをあらわにするようなことはまるでなかった。
 どちらかといえば、やはり“地味な職人タイプ”に属する選手なのではないだろうか。明日以降はもう少し注意して、吉村の動きを見て行きたいと思ったものだ。
 ドリーム戦は、1―2―3という結果になったが、出走した6選手はそれぞれに一日を通してよく作業をしていた。とくに山口剛と峰竜太などは、手を止めている時間帯がほとんどなかったのではないかというほど、終日作業をしていた選手である。山口は2着、峰は5着という結果だが、明日以降も「とことん!」の仕事とレースを続けてくれるのは間違いないはずだ。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

勝手に期別対抗戦!in丸亀新鋭王座 初日

 新鋭王座は同期の絆も見どころのひとつ。ということで、今年もやっちゃいます、期別勝手に対抗戦! まずはルールからいきましょう。
 各レースの1~3着にポイントが入ります。1着=10点、2着=7点、3着=4点。今年は、各期の出場人数が似通っているので、そのまま合計ポイントを競うことにします。ただし、95期以降については、それぞれの人数が少ないので、「95&96&97期連合」として、6名に。こうなると94期が5名ともっとも少なく、不利ではありますが、スーパールーキーたちを擁する軍団だけに、期待もこめて単独参戦といたしましょう。

 では、初日の成績から。

      初日 順位
88期 7名  35  3
89期 6名 40  2
90期 7名 28  4
91期 8名 21  6
92期 7名 71  
93期 6名 21  6
94期 5名 25  5
95期 3名 7
96期 2名 4
97期 1名 0
連合 8名 11  8

 新鋭卒業期が2、3位とはさすがでありますが、今日はなんといっても92期。ダントツの71点! というわけで、本日のベストチームは92期であります!
★6勝の固め打ち! 丸亀に旋風巻き起こすか――92期★

2008_0121_0626  その勢いは実に凄まじかった。まず、オープニングの1Rで安達裕樹が逆転の1着をもぎ取ると、5Rで松村敏、6Rで毒島誠、8Rで吉川喜継、9Rで濱崎直矢、そして10Rで毒島誠が2連勝と、全6勝! 2分の1を占めてしまったのだから、旋風と言うしかありません。これに、大峯豊が2着3着とポイントを積み重ねて、7名のうち6名が3連対以上を果たしています。一言、すごい!
 圧巻と言えるのは、この6勝のなかに、2本の6コース勝ちが含まれていることでしょう。6レースの毒島、8Rの吉川。ともに展開が向いたという部分はあるにせよ、アウトが利かない丸亀であげた6コースからの1着は、価値が高い。特に、6レースの毒島は、バックで先頭争いを繰り広げていた大久保信一郎と森安弘雅の内を、1周2マーク先マイを仕掛けて、きっちり残してみせたのですから、機力はもちろん、気力と技力も充実していると言えると思います。
 昨年は大峯が優出し、しかもいったんは先頭を走った。そして今年は、これ以上ない滑り出し。92期の新鋭王座は、常に旋風とともにある、と言っていいでしょう。

 もうひとつ、期別からは離れますが、取り上げなければならないのは、こちら!
★丸亀にグリーンの風!★
2008_0121_0622 「また6や~~~!」
「6買っとけば当たるんじゃないの?」
 そんな声が、雨のそぼ降る丸亀に巻き起こりました。いや~、6号艇がとにかく、2連対しまくった! 3勝、2着5回。そのすべてが6コースというわけではないけれども、これほどまでに緑のカポックが抜け出してくるのは、「インの強い丸亀」というイメージの中では、ひたすら驚くしかありませんでした。ちなみに、「インの強い丸亀」というのは別に間違いでもなんでもなく、1-6、もしくは6-1という組み合わせが合わせて6回も出ています。
 丸亀は、イン優勢水面であると同時に、差し水面でもあります。マクリより差し。イン以外を狙い撃つ場合、これが基本線になる。特に、スピードターンを武器にする者も多い新鋭戦では、1マークでマクリをマークした選手の差し場が生まれることは少なくなく、これが6号艇大活躍の余地を作ったのだと思われます。
 もちろん、この流れが明日も続くという保証はない。何しろ、「今日は6を買うしかな~い!」と12R前に観念した私がミネリューからがっぽり買い込んだ瞬間、1-2-3で決まりましたからな。勝負事なんて、そんなものです(ぐすん)。しかし、外からのマクリ差しが高配当を提供するシーンは、明日からもおおいにあるでしょう。その象徴としての、グリーン旋風。私は明日もとりあえず注目してみることにいたします。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の水神祭!

1r0015875  初日から水神祭を決めたのは5人! 9R後にまとめて行なうという情報も流れていたが……、8R後に吉永則雄と森安弘雅が先導する格好で、7Rの勝者・渡邊雄一郎の水神祭がまず行なわれた。
 最初はなかなか人が集まらず、「ボク、人気ないんじゃないですか」と渡邊が苦笑していたが、あなたに人気がないわけなんて、ありません。すぐに人も集まり、あたたかい仲間たちによって、水面に“投げ捨て”られた。
 見ていても、いかにも寒そうだったが、「風邪ひいて、帰れば」との声もかけられていたのだから、仲間たちみんな本当に優しい!? それでも渡邊は、「寒いです。でも、もう一回、落とされるように頑張ります」
 もう一回、落とされる……。その言葉が意味するのは、つまりは優勝ということか。
 頑張れ! 雄一郎!! くれぐれも風邪は引かないように。

2008_0122_0879  続いての水神祭は、“昨年の水神祭男” 江夏満(←とりたてて必要のない水神祭までやっていた)の「水神祭が始まるよ~」との声で、選手たちが集合!。
 面倒くさくなったわけではないのだろうが、3Rの勝者・渡辺浩司(本来は、今節の水神祭一番乗りの存在)と5Rの勝者・松村敏の水神祭が“まとめて”行なわれることになっている。
「1、2、3」の掛け声により、ボートリフトの上から2人は同時にドボ~ン。
 水面上では、2人揃ってのVサインも決めてくれている(手前が松村)。その後、渡辺はクロール、松村は平泳ぎと、見事な水泳の競演まで見せてくれたのだから、ある意味、贅沢な水神祭だったともいえるだろう。

2008_0122_1024  続いての水神祭は、9Rの勝者・濱崎直矢だ。こちらは10R後に一旦やろうとしながら、選手が集まらなかったため、「レース後にしようか」と引き上げていったかと思えば……、意表をついて、その5分後くらいに行なわれることになったので、少し離れた場所にいた私は、不惑の老体に鞭うち、ダッシュ! 幸い、我らが中尾カメラマンが、濱崎の見事な“ガチョーン飛び”の瞬間を撮っていてくれたので、ホッとした。濱崎もやはり、寒さに震えていたが、それでも「最高に嬉しいです」と言っていたのは頷けることである。

2008_0122_1051  本日の水神祭のトリを飾ったのは、4Rの勝者・藤田竜弘だ。こちらは、なぜか、飛び込む前からハダカになる形の個性的な水神祭になっている(ただし、トランクスとタイツは穿いていたので全裸ではない)。
 藤田のいる91期は、新鋭組のなかでもとくに仲がいい印象を受けるが、“91期の世話役(?)” 林祐介が、甲斐甲斐しく、藤田のタイツをめくってあげたり、靴下を脱がそうとしたりしている様子は、世話女房っぽくて、なんとも魅力的だった。……靴下は一度脱がせかけたが、地面で足を切ると危ないという理由で、履いたまま飛び込んでいる。
 その飛び込みも、濱崎に劣らぬ見事なパフォーマンス! 「あれは痛い!」と、落とした選手たちも悲鳴を上げていたが、その後も藤田は、元気で平泳ぎ!!

 ……とにかく、おめでとう。5人の選手たちよ。
 ここで気を抜いたり、風邪を引いたりはしないで、明日以降も活躍してくれることを期待したい。
(PHOTO/中尾茂幸 +内池=渡邊のみ TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

新鋭王座で勝ちたい! 節イチを探せ・初日

 新鋭王座決定戦、初日が終わりました。いやはや、舟券的には実に難しいですなあ。インが強いのはわかっていても、6号艇が死ぬほど絡んだり、かと思うと内寄りで順当に決まったり。そのへんをどうキャッチするかが、ポイントになりそうです。
 アシ的にも、相変わらず難しく思えます。今日になって、かなり差も見えてきている感じはしますが、まだまだ変動がありそうな気がします。ひとまず、前検時点での番付を。

              東               西
横綱   長尾章平    長田頼宗
大関   岡崎恭裕    木村浩士
関脇   安達裕樹    真庭明志
小結   小坂尚哉    渡邉雄一郎
前頭1  篠崎元志    西山貴浩
前頭2  森定晃史    渡辺浩司

2008_0121_0293  今日の様子を見ると、やっぱり狂いがあるというか、変動している感じがしますね。まず、横綱2人は、正直今日のところはよくわかりません。長田は6コース発進で、あまりレースになっていませんし、長尾にいたっては1周1マークで転覆。判断のしようがございません。ただ、長田はスリット過ぎのアシはそれほど見どころがあるようには思えなかったし、長尾はむしろ叩かれ気味でしたね。ここは下げるのが妥当でしょう。
 大関の二人も、それほど目立ったアシ色とはいえませんでしたが、木村のほうは1周1マークできれいに引き波を超えていました。悪くはなさそうです。関脇二人は、レース足に見どころがあります。安達は1Rで森安に差されながら、しっかり逆転しています。森安もレース足は悪くないと見えますから、安達は上位級と言っていいでしょう。

2008_0121_0468  番付に名前がなかった選手では、やはり大峯豊をあげておかねばならないでしょう。スリットからの行きアシや、伸びはもはや節イチクラス。去年の新鋭王座を思い出させるような快足ですね。石塚久也も、出足回り足はいい感じです。引き波を苦にしない感じは、外からの差しが幅を利かせた今日を思えば、大きな武器になりそう。濱崎直矢も、上向いています。枝尾賢も上昇気配ですね。そして、ドリーム組から吉永則雄。ターン足は素晴らしいですね。ドリーム戦も、山口がまだ仕上がり途上とはいえ、最後まで離されずに追い詰めていたのですから、かなりいい具合と見ていいでしょう。ドリーム組は、吉村正明、峰竜太などもアップしていますね。あと、江夏満も悪くないと思います。
2008_0121_0617  最後にもう一人、毒島誠です。前検では、もっとも謎だったと書きましたが、今日は素晴らしいアシ色を見せてくれました。コメントでは「行き足がいい」となっていますが、ターン回りも上位で、高いレベルでバランスが取れているように思えます。本日時点では、一気に横綱に昇格ですね。

 というわけで、初日終了時点での新番付を。

             東               西    張出
横綱   毒島誠     大峯豊
大関   吉永則雄    安達裕樹    真庭明志
関脇   木村浩士    篠崎元志
小結   長尾章平    長田頼宗
前頭1  岡崎恭裕    濱崎直矢
前頭2  渡辺浩司    石塚久也

 番付に乗せませんでしたが、文中に名前があがった面々にも注意したほうがよさそう。上位はガラリと変わりましたが、明日は果たして。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

森下千里!

Cimg3644 開会式、ドリーム戦インタビューにも登場した森下千里ちゃんのトークライブが、8R発売中に行なわれましたよ! 何を隠そう、私、いちど競艇関連の仕事で彼女にインタビューしたことがあり(←ちょっと自慢)、本来は「競艇初心者のアイドルに競艇を教える」的な企画だったものが、千里ちゃんがあまりにも競艇に詳しかったため、「私の舟券攻略法」的な企画にその場で変更になった……というくらい、彼女は競艇通なのであります。元福岡競艇マスコットキャラクターはダテじゃないんです!

その千里ちゃんがドリーム戦の予想をしてましたよ~。「峰選手がいいと思います。あと、吉永選手がお気に入り」とのことで、3連複1-3-6、2-3-6を狙うそうですよ。今日は1Rは的中したということで、最初と最後をきれいに締めたいところですね。よーし、私もがんばろっと。(K)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

K記者の「スミイチはイヤだよ~」予想

 う~む、スミイチですか……。1Rが当たって、幸先いいと思ったんだけどなあ……。それにしても、前半は6号艇がよく絡みました。この流れは無視できませんが、やはりインが強いのもまた確か。後半は潮が引いていくのですが、それでもイン基本でいってみたいと思います。

7R
②大峯がいい感じです。逆に、前半を見ると①齊藤は苦しそう。ここは2コース差しが入ると見て、大峯を狙います。相手は齊藤と前検横綱の⑥長田。
3連単★2-16-全

8R
④久田は握りマイにみどころがある選手。S決めれば攻めそうですが、③大串はS力上位で、壁になってしまうか。①石塚が逃げて、②西山が差す。この裏表でいきます。
3連単★1=2-全

9R
前半の①藤田は6コースからいいレースをしましたね。ここも逃げ切り濃厚ですが、前検横綱の②長尾も狙ってみたいところ。8Rと同じ目になってしまいますが、この裏表で。
3連単★1=2-全

10R
⑥宇佐見の進入がポイントでしょうか。ここは前付け3コースと見ます。前半の③君島は、4カドから積極性を見せていました。宇佐見が先マクリなら、マクリ差し。Sのぞけば、自力マクリ。①毒島は、6レース1着、レース足が非常にいい感じに見えましたね。二人の一騎打ちでしょう。
3連単★1=3-全

11R
④松村は、転覆の影響が心配です。無事なら、その外の⑤大峯を狙いたいところなのですが……。もうひとつのポイントは、⑥古賀の動き。前検ではスローからしか練習をしてませんでしたから、前付け必至と見ているのですが。126/345、1236/45でしょうか。うーむ、ますます松村のマクリに乗る大峯を狙いたくなりますな。ただ、やはり松村に不安が残る現状では、①江夏の逃げ切りというのがオーソドックスな狙いでしょうか。大峯は2着本線。あとは前検でよかった③木村。
3連単★1-35-全

12R ドリーム戦 勝負レース
進入は枠なりでしょう。外3艇が、どちらかといえば差し屋で、となると問題は②山口③吉永と、内枠に入った2人のマクリ屋。山口は2コースならさすがに差しでしょうから、握って攻めるのは吉永。それでも、よほどスタートで出し抜かない限り、①吉村をマクるのは厳しそうですから、マクリ差しでしょうか。外3艇は、その間隙を突くスタイルでしょうが、さすがに突き抜けるまでは厳しいか。吉村の逃げ切りが濃厚でしょう。吉永の2着が本線で勝負舟券。F2の山口がS慎重になったときの吉永の突き抜けを押さえておきます。
勝負舟券
3連単★1-3-全
押さえ
3連単★3-15-全


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

働き者たち――初日前半のピット

1r0015824  働く、働く! 若い男たちは本当によく働く!!
 昨日の前検と比べれば、ピリピリ感こそ薄れていたものの、ピット内がやけに静かだな、と思うくらい、選手同士の会話は少なく、ほとんどの選手たちが黙々と作業をしていた。
 ピットに入ってすぐに目に付いたのは、開会式のドリーム戦出場選手インタビューを終えたばかりの山口剛が、モーター本体を取り外しているところだった。
「本体、やりますか?」と訊いてみると、少し表情をゆるめながら「はい、やります」との返事。
 昨日の前検後には「20%台の足ではないかなという感じです」とも言ってはいたが、2連対率25%のモーターなのだから、やれることはできるだけやっておきたいには違いない。「はい、やります」と答えたときの表情も“やるしかないですからね”と物語っているようだったのだ。その後、山口は集中してモーター整備を続けていた。

2008_0121_0634  早い時間帯からモーター本体に手を付けていた選手としては、他に、吉川喜継の名も挙げられる。吉川が作業をしているときには、整備員が話しかけたりもしていたが、返事をしながら手を動かしている様子は、とにかく誠実で、好感が持てたものだった。
 また、この時間帯の整備室では、江夏満と岡崎恭裕がテーブルを挟んで向き合うかたちで、部品の整備をしていた。その際、枝尾賢が傍でじっと岡崎の作業ぶりを見ていたが、そうしていても、ほとんど会話はなかったようだったのだから、本当にみんな、よく集中している。
 この頃、吉永則雄も部品を持って整備室に出入りしていたので、ドリーム組の選手の午前中の作業は「モーター派」が多いといえそうだ。それもまた、30%以上のモーターを引いたドリーム組は2人しかいなかったことも影響しているのだろう。

3r0015850  峰竜太にしても、最初はペラ小屋で姿を見かけたが、その後にモーターを外して整備に取り掛かっていた。それでいて、ボートの上には、いつでも試運転に出られるようにしているかのように緑のカポックとヘルメットを置いてあったのだから、こちらも“働き者の証明”のようだった。
 今節は、古賀繁輝とお揃いの「黄金の佐賀ジャンパー」を着用しているが、すぐ傍で2人が作業していても、話をしているところは、一、二度見かけた程度だった。
 なお、峰にとっての古賀は「永遠のライバル」であることも付け加えておきたい。

2008_0121_0313  整備室で作業をしているところこそ見かけなかったが、大峯豊、赤坂俊輔、山田哲也などは、装着場でボートにモーターを着けたままの状態で、長く調整作業をやっていた。
 そのムードはそれぞれに良かったが、とくに大峯は、“寡黙な男”になりきり、長く作業をしていた。昨年の新鋭王座では、エース級モーターを引いて優出2着と大暴れして名前を売ったが、今年のモーターも「出ている」そうなので、昨年に負けない活躍を期待したい。
 なお、大峯に関していえば、去年とがらりと髪型が変わっているので、最初にその姿を見かけたときは、別人かとも思ったほどだった。髪型だけの問題だけでなく、この1年間で、オトナのムードを身につけながら成長していると見ていいだろう。

5r0015855  今日の2Rでは、6号艇の大久保信一郎が今節初の「前付け」を慣行している(3コース/2着)。その引き上げ時には、手伝いに出てきた選手たちの顔にも笑みが浮かんでいて、同期の益田啓司は「えげつないぞ」とからかっていたのも、見ていて笑えたものだ。
 その大久保は、レースが終わって5分ほどしか経ってないくらいの早さでモーター整備を始めだしていたのだから驚かされる(6Rにも出走)。そして、自分のレースのリプレイが装着場のモニターに映されているのに気がつくと、手を止めてモニターの前に行き、じっと自分のレースを確認していた。
 その後ろ姿を見ていると、強くなりそうな男だな、と思えたものだった。
(PHOTO/中尾茂幸=岡崎&大峯 +内池=その他 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

開会式!

 新鋭王座決定戦の開会式。昨年は89期の「DJO●MA」がおおいに盛り上げましたね~。彼らだけでなく、同世代が集う高揚感もあってか、楽しいパフォーマンスを見せてくれる選手が多いのが、このイベントであります。というわけで、今回もたくさんの若者が沸かせてくれたのですが……同時に、今年は「家族に感謝しながら~」「先輩に感謝しながら~」「ここに来れなかった●●の分まで」などの、“絆系”のコメントもたくさん出ましたね! 新鋭ということは、当然キャリアはまだ豊富ではない。もっと言えば、発展途上の彼らであります。だからこそ、支えてくれた人たちに思いを馳せる。そして感謝する。ある種の敬虔な思いが、彼らの胸には去来しているわけです。人間というのは、何かを背負ったほうが強くなれるもの。丸亀に集う若者たちは、そうした絆を背負って走るのであります! 彼らはきっと、強さを見せてくれますよ~。

 てなことはともかく、開会式、気になったコメント、パフォーマンスを紹介しましょう!

益田啓司
「ここに来れなかった三井所のためにも、九州20人で頑張ります」
 そうなんです、本来は主役の一人になるはずだった三井所尊春が、F休みで参戦していないんですね。最後の王座だというのに、悔しいことでしょう。88期は、三井所の思いも背負います。……それにしても、九州20人はやっぱスゴいな……。
2008_0122_0026 江夏満
「(和田アキ子さんのコスプレ)」
 もうコメントはどうでもいいっすね。この格好がすべて! 昨年は出っ歯の北島三郎、今年は出っ歯の和田アキ子! 大御所に扮して、大暴れであります。
君島秀三
「えなっちゃんのあとはやりにくいです」
 だはは、まったくですな。それよりも、コウカミツルが「えなっちゃん」と呼ばれているとは初めて知りました。取材班の間でも、ときどき「えなつ」と呼んでます。
松村康太
「讃岐美人のために頑張ります。黄色い声援しかいりません」
 ありゃ~、奥さんの紀代子選手にチクっちゃおう……と言いつつ、ちゃんと「家族のために」とも言ってましたね。
2008_0122_0121大串重幸
「1月20日にオヤジの誕生日で、旅行に連れて行くと約束したので、旅費を稼いで帰ります」
 よっ、孝行息子! 優勝して、世界一周だ~! で、このあと得意技を3つ言ったんですが、メモし切れませんでした。「①柔軟な身体を活かしたかぶり②キャビテーション③他艇のキャビテーションに乗って選手責任外のペラ破損」と言ったと思うんですけど、聞き取れた方、教えてくださーい。どっちにしても、おもろいやっちゃ、大串は。
渡辺浩司
「かーぶけかぶけー。丸亀の調整がわからない? 知ったふうな口を利くなーっ!」
 ごめんなさい、これ、何かのパロディなんすかね。知ってる方は教えてください。「知ったふうな口を利くなーっ!」とは言いませんので、もちろん。
小坂尚哉
「髪型ならナンバーワン」
 金髪っす。昨日、やまと時代の教官だった全モ連の生水さんは「お前の頭は5号艇かっ!」とツッコミ入れたそうです。
峰竜太
「和田アキ子さん、がんばりまーす!」
 競艇の新CMで、和田アキ子さんと競演しているミネリュー。でも一瞬、江夏満に言ってるのかと勘違いしてしまいました。
海野康志郎
「ガッチガチやぞー!」
 それはミネリューのネタでは……いえ、ミネリューももちろんやりましたよ、今日も。で、「流れに乗って」パクったコーシローでした。レースでもミネリューに続け!
2008_0122_0192 西山貴浩
「原田富士男幼稚園から来ました~。担任は川上剛先生です~。幼稚園児だって、やるときはやる! 打倒イケメン!」
 ダハハハハハ! 今回のパフォーマンス大賞はあなたに決定です! イケメンをずったずたに打倒しちゃえ! 俺が許す!

2008_0122_0173  開会式の後には、いつもどおりドリーム戦出場選手インタビューが。司会は「GOLDEN BOYS」でおなじみの恩田菜穂さんと、アイドルの森下千里さん。森下さんは、福岡競艇のマスコットキャラクターだったこともあり、競艇もけっこう詳しいんすよね。その森下さんのヒット質問は、峰竜太への「和田アキ子さんに抱きしめられた感想は?」。ミネリューは「すごい温かかったです!」と答えたのですが、内田和男さんが大受けしてましたね。
 とにかく、6人が6人とも、気合を見せてましたよ~。ドリーム戦は16時15分頃の出走予定です!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)

K記者の「穴はマクリ屋の外!」予想

 どもども~。Kでございます。今節、前半戦の予想はワタクシが担当し、後半戦でH記者にタスキを渡します。賞金王のときと似たようなパターンですね。その賞金王は、ワタクシもH記者もプラス収支でした。今回も頑張りますよ~。

 さて、今回、ひとつの基本スタンスとしては、やはり「イン中心」ということでしょうか。賞金王の福岡と違って、丸亀はインが強い。そして、昨年の新鋭リーグでは21戦中、優勝戦での決まり手=逃げ16本と、この新鋭世代は実にインが強い世代なのであります。というより、新鋭世代、あまりマクリ屋がいないんですよね。なんと、新鋭リーグの優勝戦での決まり手=まくりはゼロだったんですよね。で、この丸亀はマクリが決まりにくい場でもあります。5コース以外の決まり手まくりは、全国平均を下回っていますからね。ということは、反対に差しは決まりやすいわけで、5コース以外はすべて全国平均を上回っています(ただし、丸亀は「まくり差し」の決まり手を採用していないので、「差し」にはまくり差しが含まれています)。
 そう、丸亀のキーポイントは「逃げvs差し」。まずはこれを忘れてはなりません。
 で、差しの場合は「2コース差しを警戒」とBOATBoy2月号の別冊付録「新鋭王座を100倍楽しむ!」に記されています。そうです、まずは1コースvs2コースという構図が基本となるわけですね。でも、これだと高配当はなかなか期待できないことになります。ならば、穴は「マクリに乗るマクリ差し」。これをいかに捕まえるかが、大事になります。先ほど書いたように、今の新鋭世代はマクリ屋が少ない。その少ないマクリ屋の外から発進する選手は、積極的に狙ってみたいですね。BOATBoyには「決まり手まくり/決まり手差し」のデータが出ていますが、それによると今節のマクリ屋は以下の通り。

吉永則雄/益田啓司/柘植政浩/原豊土/吉田拡郎/郷原章平/山口剛/松村康太/吉島祥之/松村敏/馬場貴也/稲田浩二/

 生粋のマクリ屋とは言えませんが、それでも決まり手まくりが多いのは

吉村正明/大久保信一郎/宇佐見淳/石塚久也/枝尾賢/濱崎直矢

 このあたりの名前は覚えておきたいですね。というわけで、長々と能書きを書いてきましたが、このあたりをふまえつつ、予想行きましょう!

1R
 エース機・③柘植はマクリ屋なんですね。素性通りに動けば、3コースから攻めるでしょう。ただ、今朝の足合わせではそれほど目立つアシ色ではなく、1Rまでに機力アップが間に合うかどうか。ここは①安達が逃げ切ります。相手は、朝の気配がよかった②森安と⑤海野。
3連単★1-25-全

2R
 強烈に握り攻めを見せる選手が少ないですね。ここも①宇佐見の逃げ切りと見ました。朝の足合わせでは④榎がどうにも苦しそう。外からの攻めは届かないと見て、②林のテクに賭けます。
3連単★1-2-全

3R
 前検で良く見えた④小坂が、今朝もいい感じです。③川上がスタートを行くタイプではないだけに、マクリ差しを入れることができそうですね。①渡辺も悪くないので、両者の折り返しを本線に。⑤馬場も抑えます。
3連単★4=1-全 14-5-全

4R
 ④君島は、マクリ屋に名前は連ねていませんが、昨年の新鋭リーグをただ一人、マクリ差しで制しています。ここもカドから握ってのマクリ差しが有力。①古賀の上瀧譲りの逃げとの一騎打ちでしょう。
3連単★1=4-全

5R スタート野郎戦
 おぉ、スリットが速い韋駄天たちの戦いですな! とはいえ、初日ということもあって、意外とスリット合戦にはならないような気も。そんななかでも、スタート勘で抜けている③カクロー。これが攻めれば、④濱崎⑤真庭あたりに展開が向きそうですね。ここは外から穴狙い!
3連単★45-3-全

6R 勝負レース
 マクリ屋松村康、益田が3号艇、4号艇。これは宝の山になるかも! どちらが攻めても、展開が向きそうな⑤森安。朝の気配がキープできれば、穴を出しますぞ~。松村が先攻めしたときの益田のマクリ差しが押さえ。
勝負舟券
3連単★5-34-全
押さえ
3連単★4-35-全

 まずはスタートダッシュを決めたいですね。それでは皆様、グッドラック~!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

初日! 新鋭王座、開幕です

おはようございます。新鋭王座開幕の朝を迎えました。丸亀は今日も寒いっす! でも、早朝から選手たちは、寒風を切って水面を駆け巡ってますよ! 若人の祭典、未来のSGレーサーを探すため、熱く見守っていきましょう!

2008_0121_0116 さて、本日は12Rでドリーム戦が行なわれますね。その1号艇は吉村正明。最近、勝率は7点オーバー、メキメキと力をつけている、有望株です。新鋭世代では、山口剛や峰竜太、岡崎恭裕らSGに出場した選手に注目が集まっていますが、この吉村も力は劣っていない。いや、むしろ勝っているとさえ言えるかもしれません。その片鱗を今日のドリームでは見せて欲しいし、シリーズも突っ走って欲しいですね!

それでは皆様、本日もよろしくお願いしまーす。(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)

丸亀といえば香川。香川といえば讃岐

讃岐といえば…………そうだね、プロテインだね!……って、パッションですか、私は。讃岐といえば、言うまでもなく、うどんでございます! 一昨年のチャレンジカップの際、丸亀競艇場では毎日、県内の有名うどん屋さんによるUDON祭りが行なわれていたわけですが、おぉ、この新鋭王座でも行なわれるんですな!

2008_0121_0161 毎日朝10時30分から、限定500食、しかも日替わりで出店するお店も変わるという、嬉しすぎるUDON祭りが、明日から行なわれます。チャレカのときは、私、毎日食いました。もう、たまらん!というくらいに絶品のうどん、あぁ、思い出す、あの日々を。というわけで、丸亀にお越しの皆様、ぜひ最高の讃岐うどんを召し上がってくださいね。これを食うためだけに(もちろん、舟券勝負も!)丸亀に来ても損はしませんよ! 明日から開幕する新鋭王座、ぜひぜひ丸亀へ!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

ピリピリ!――――前検日のピット

 新鋭王座の前検は、SGや他のGⅠの前検とはムードが違う。
 モーター抽選後、それほど時間を空けずに誰もが作業に取り掛かるのは、どの節でも同じだが、一班のスタート練習が始まる間近まで、装着場にずらりとボートが並べられ、各選手がモーターのチェックをしている場面はなかなか壮観だった。それも、ほとんど人の声がしないのだ!

1r0015818  SGなどにしても、隣り合った選手同士が、手を動かしながらも声を掛け合うことは珍しくない。ましてや、同じような年齢の選手が集まる新鋭王座だ。その頻度はさらに高まっても良さそうなものなのに、誰もが黙々と作業をしているのに、まず驚かされた。
 心地良い緊張感……を通り越して、「ピリピリ感」とも言えるような空気がピット内を支配していたのである。
 なかでも目についたのは、奈須啓太などだった。新鋭リーグ第15戦を制している男らしく、モーターを睨みつけるような真剣な表情で、かなり長い時間、モーターの細部を点検していた。

2008_0121_0291 また、以前にインタビューをしたことがある小坂尚哉の目も、奈須と変わらないほど真剣だった。「いつぞやはお世話になりました」と……、礼を重んじる不惑の男らしく(=私のこと)、すぐに挨拶をしたいところだったが、声をかけるのは悪いのではないか、と足踏みしてしまうくらいの集中力だったのだ。小坂や奈須に限らず、ほとんどすべての選手がそうだったのだから、そのピリピリ感は本当に高いものだった(※写真は、同期の稲田浩二と一緒にいるところ)。
 ……とはいえ、作業がひと段落ついたのを見計らって、ご挨拶!
 お礼に続いて「雰囲気が変わりましたね」と振ってみると、「髪のせいでしょ」とニコリ。たしかにその“金髪”のためでもあるのだが、やはり、モーターを睨みつける視線の強さが、こちらの印象を変えていたのかもしれない。「今回の新鋭王座に合わせて染めたんです」と表情をゆるめた小坂の顔は、以前に取材したときと変わらない、人なつっこい少年のような顔に戻っていたのだ。
「今回は登番が並びましたね」
 と言ってみると(以前のインタビューでは、古賀繁輝と岡崎恭裕に挟まれる形で登番が並んでいるので、その3人でSG出場を果たしてほしい、といった話もしていた)、それを覚えていたのか、小坂は「追いつきます」と、またニコリ。古賀と岡崎は、小坂が出られなかった昨年の新鋭王座で揃って準優出しているのだから、2人に追いつくためにも、「それ以上の結果」を期待したい。

2008_0121_0294  ……と、小坂とそんな話をしているうちに、選手たちは続々とボートを水面に下ろしていって、装着場のボートはどんどんと減っていく。
 そこで、ひと段落ついたという感じで、ようやく笑みを見せるような選手も少なくなかったのだから、そんな光景を見ていると、本当に感心させられる。そして、そんな選手たちは、宿舎での「部屋割り」を話題にして、会話を始めたりもしていたのだから、そうしたところは、やはり二十代の若者らしくて、かえってほっとする(写真は、作業にひと段落した篠崎元志と毒島誠がゴルフスイングをしているところ)。

2008_0121_0341_2   一班のスタート練習は、明日のドリーム戦組で行なわれ、その後には共同会見も開かれた。ピットの動きを見ながら、共同会見にも出る形をとっていたので、見逃した選手もいるのだが、まず気になったのは吉永則雄だ。
 モーターの感触を訊かれると、「いい感じです」との回答。「最近良くなかったんで、それに比べれば……」との言葉もあったが、「前検としてはいい」とも繰り返していたので、それなりの手応えは掴めているのだろう。
「今回の新鋭王座で卒業となるので、気合いも入っているんじゃないですか」という質問に対しては、「気合いはいつもどおりです。入ってることは入ってるんですけど、特別、ここだからというわけではないんで」と答えていたことにも好感が持てる。
 もちろん、“ここならではの気合い”がまったくないわけではないのだろう。だが、そうして自分を抑えられているのは“卒業組としてのオトナの証明”といえるはずだ。空回りするようなことはないオトナの気合いで、初日からシリーズをリードしていくものと思われる。

2008_0121_0634  また、少し意外だったのが、2連率46.3%という好モーターを引き当てながらも、その手応えを訊かれると、「まあ、普通です」とトーンを落とし気味で岡崎恭裕が答えたことだった。
 ドリーム組では好機といえるモーターを引き当てた選手は少ないが(30%以上は吉永と岡崎の2人だけしかいない)、「ドリームメンバーはみんな、ほとんど変わらなかったと思います」とも言っていたのだから、少し気になる。
 ただし、「明日はゆっくり外回りから調整しようと思っています」とも続けていたのだから、慌てるような状態にはないのだろう。
 スタート練習から引き上げてきた直後にしても、モーター吊りを手伝ってくれている仲間たちに囲まれながら、気持ちのいい笑顔を見せていたので、その言葉に比べれば、感触自体は悪くなかった可能性もあるはずだ。

2008_0121_0337  共同会見で最後に残されたのは、峰竜太だ。「ギアケースの調整に入ってしまったので、ひと段落ついてからの会見でお願いします」という説明があったので、ピットに戻ってみると、実際に峰は、黙々とギアケース調整に取り組んでいた。
 会見の順番が最後だったので、何もしないでただ待ってはいられず、この作業を始めたものと思われるが、ギアケース調整としてはかなり長いをかけたものになっていた。そのため、会見場に現われた際の峰は、「申し訳ありません」と恐縮していたが、前検日の会見では、こうしたことも珍しくないので、峰は少しも悪くない。もしかしたなら、会見があることに気を使い、少し作業を早めに切り上げた可能性だってあるかもしれない。
 その峰のモーターは、2連率24.0%と、数字は厳しいが、「普通ですね、悪くはないです」とのこと。
 スタート練習直後にも、数字の悪さを記者に指摘されて、「でも、まあまあ出てます」と答えていたので、実際にそうした手応えを掴めているのだろう。「吉永則雄さんとも変わらなかった」とも言っていたので、ここで評価を下げる必要はないはずだ。
「優勝しようと思って、ここに来たんで、なんとか仕上げてみます!」との言葉も力強かった。
 そして、会見後はまたすぐにピットに戻り、モーター整備を再開していたのだから、その気合い乗りはホンモノである。

2008_0121_0223  スタート練習もなかばを過ぎたあとに驚かされたのは「整備室内の人口密度」の高さだった。
 前検日には、練習を終えた選手が続々とモーター格納をする選手も多いので、「人口密度」「モーター密度」が高くなるのは当然のとだが、それにしても、今日の密度は高すぎるほどのものだった。多くの選手たちが、ただ格納するのではなく、微調整などを行なっていたため、そうなっていたのだろう。
 このときもやはり、声を掛け合う選手は意外なほど少なく、黙々と集中しながら作業をしている選手が多かった。
 吉田拡郎がモーターの部品を外して整備をしていると、そこに通りかかった宇佐見淳は、「おっ、やるな! さすが瀬戸内」と、声をかけたりしている場面も目撃された。その後、何を整備しているのかをよく見てみるとキャブレターだったので、これをやるのが“瀬戸内流”ということなのか(……たぶん、違うと思うが)。
 ベテラン選手の多いSGやGⅠのように、前検日から本体を割るような大がかりな整備をしている選手こそ見当たらなかったものの、こうしてモーターに手を入れる選手の多さと、その仕事時間の長さは特筆モノだった。
 それに対して、ペラ小屋の人口密度が極端に低かったのもまた意外なところだ。今日はかなり寒い気候だったが、明日からは天気が回復して気温が上がっていくことが予想されているのも関係あるのかもしれない。
 ……とにかく、こうしたピリピリ感の中で、若き男たちの闘いは静かに始まったのである。
(PHOTO/中尾茂幸 +内池=奈須のみ TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

前検チェック!

 う~~~、寒っ! 本日の丸亀は、本当に寒い。足合わせを見ながらも、ブルブルと震えが止まらない。メモ用のボールペンを持つ手もかじかんで、「うさみ」と書こうとして「うさぎ」と書いてしまったりしている(さっき、メモを見直していて気づいた)。いや~~~、寒すぎっ!
 しかし、選手はもっと寒い。彼らは水面を駆け巡っているのだ。寒いなどと愚痴ることもなく、何度も何度も水面に飛び出して、手応えを得ようと走り続ける。うむ、寒いなどと言っている場合ではありませんな。というわけで、気合を込めて、水面を見つめた私でありました。

 だというのに……、難しかった! 足合わせ、スタート練習、展示航走と、目をこらして見つめたのではありますが、それほど突出したアシ色を見せる選手はほとんどおらず、相当苦しそうな選手も見つけられずじまい。それぞれに差は確固としてあって、それは見落とさずに掴んだはずなのだが、しかし強調して「出てる!」「出てない!」と断言することができるほどの大きな差は、ついぞ発見できなかった前検であります。賞金王の際にも書いたが、前検日はペラを合わせる時間がほとんどなく、みな手探りでの走りとなるもの。相場が固まりきっていないモーターでの前検、まあこんなものなのかもなあ……と思うしかないだろう。
 そんななかで、気になった選手が何人かいる。

2008_0121_0694 長尾章平&長田頼宗
 この“長長コンビ”は、比較的良く見えたほうの2人だった。足合わせではおおむね負けることはなく、長尾はさまざまな選手とマッチアップしながら、分が悪く見えたのは一度もなし。長田も軽快な伸びを見せたりしていたから、2連対率28・0%のモーターにはとても見えなかった。
安達裕樹
 安達も、足合わせではかなり分がいいほうで、今井貴士や松村敏らをやっつけていた。松村があまりよく見えないので、その分もあるかもしれないが、2連対率25%の動きではない。明日は、1R1号艇。これは黙って買いでいいのではないか、と思う。
2008_0121_0718 真庭明志
 益田啓司が、エース機の柘植政浩と合わせて、互角の動き。その益田と吉田拡郎がやはり互角で、そしてカクローを外に合わせてやっつけたのが、真庭だった。内に合わせると、大串重幸とボチボチの感じだったが、思い切った握りマイに魅力ある真庭にとっては、外から攻められそうな軽快なアシ色は、武器になるはず。
毒島誠
  今日、もっとも謎だったのが、毒島だった。大串や宇佐見淳をやっつけたかと思えば、濱崎直矢、長尾あたりにやっつけられ、ところがその次には長田と互角のアシ色を見せたりして、最後のほうでは長田に今度はやっつけられる。良かったり悪かったり、その差が激しかったのだ。おそらく、ペラだろうなあ、と思う。使えるペラと使えないペラがかなりハッキリしているというか。明日以降のチェックが重要となりそうだ。
2008_0121_0355 古賀繁輝
 アシ色も悪くはなかったが、彼についてもっとも気になったのは、スタート練習。8班の4号艇で、練習3本をすべてスロー発進。3本目は、85m付近からの起こしを試してもいる。おそらく、今節はガンガン動くぞ! アシも、内寄り向きに調整していくのであろう。

2008_0121_0513  そのほかでは、小坂尚哉がスタート練習で鋭い行き足。ただし、スローのときのほうがより良く見えた。渡邉雄一郎は、早くも伸びが来ている模様。スタート練習の行き足も悪くなかった。行き足といえば、森定晃史渡辺浩司のWコウジもよく見えましたな。また、篠崎元志西山貴浩の最若手二人も、かなりいい感じ。エンジンの素性通りに動いているように見えた。素性通りというならば、岡崎恭裕木村浩士もあげておこう。今日の時点では、上位と言ってしまっていいと思う。噂のエース機・柘植も、悪くはないですぞ。

 というわけで、いちおう前検番付を。かなり心もとなく、明日以降の動き次第で大きく変動しそうなので、「あくまで前検段階」と強調しておくが、ひとまず参考までに。
              東               西
横綱   長尾章平    長田頼宗
大関   岡崎恭裕    木村浩士
関脇   安達裕樹    真庭明志
小結   小坂尚哉    渡邉雄一郎
前頭1  篠崎元志    西山貴浩
前頭2  森定晃史    渡辺浩司

 初日はこのあたりを軸に、また朝の足合わせなどで修正しつつ、戦ってみたいと思います。

2008_0121_0535  といったところで、前検タイムが来ましたぞ。
6・66 今井貴士
    奈須啓太
6・69 峰竜太
6・70 吉村正明
    森定晃史
    渡辺浩司
6・71 長野壮志郎
    小坂尚哉
6・72 吉田拡郎
    海野康志郎
        篠崎元志

 今井と奈須が一番時計、ですか。番付入りからは、森定と渡辺と小坂と篠崎が上位タイムだ。一方のワーストは、というと……。

6・88 大久保信一郎
6・84 齊藤優
    長尾章平
6・83 久田敏之
    大串重幸
    稲田浩二
6・82 松村康太
    岡崎恭裕

 うがっ、横綱・長尾がワースト級の時計ですか。大関・岡崎の名前もあるぞ。うむむむ……、やや不安になってきたが……。まあ、前検の時計はそれほどアテにならない、が持論でもあるから、あまり気にせず、明日からの動きに注目してみよう。(K)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

モーター抽選!

 和気あいあい。世代が近い若者ばかり、もちろん同期もたくさんいる。一生に一度しか獲れない新鋭王座、誰もが気合を胸に丸亀入りをしたに違いないのだけれど、そして運命をともにする相棒を決定する瞬間ではあるのだけれど、やっぱり仲間と顔を合わせれば和気あいあい。これが新鋭王座の魅力だよなあ、と思う。超スペシャルな空気に包まれる賞金王の後だから、なおさら若人の柔らかな空気が心地よい。半年後に不惑に到達してしまうオッサンとしては、彼らの様子を本当に微笑ましく眺めてしまうものである。なんか、学生時代の教室を思い出して、懐かしくもあったりして。

2008_0121_0166  というわけで、非常に和やかな雰囲気で進んでいったモーター抽選。み~んな仲がいいから、一人一人の抽選の様子をみんなが注視して、盛んに声を掛け合っていた。いちばん最初にガラポンを回したのは、今節最若手の97期・西山貴浩。出てきた玉が、2連対率8位の37号機だったものだから、いきなり「おぉぉぉぉぉっ!」と歓声があがる。4番目に引いた岡崎恭裕が、最多優出(3回)で2連対率46・3%の21号機を引いて、またまた「おぉぉぉぉぉっ!」。こんな調子で、好モーターを引いた選手には歓声が飛ばされていた。
2008_0121_0194  逆に、2連対率の低いモーターを引いた選手には、爆笑が飛ぶ。長野壮志郎が2連対率23・8%の5号機を引いた瞬間、「ダハハハハハハハ!」。もちろん、長野は苦笑いで、その顔を見た仲間たちはさらに大笑いだ。峰竜太も、2連対率24・0%の51号機を引いて、これまた爆笑が巻き起こる。「やっちゃったー!」、頭をかきながら、首をすくめるミネリューでありました。大本命候補の山口剛の順番になると、やっぱり皆気になるのだろう、さらなる注視が集まる。山口は着ていたウィンドブレーカーを脱ぎ、Tシャツ姿になって気合マンマンで引いたのだが……2連対率25・0%の20号機。「ダッハハハハハハ!」、山口自身も爆笑していました。まあ、笑うしかない、というところでしょうか。最大の爆笑が起こったのは、林祐介。2連対率20・8%のワースト機で、「いや~、ユウスケ、さすがや~」という声が飛んでおりました。こんなんで「さすが」とか言われてもね~。まあ、丸亀のモーターは10月に降ろされたばかり。数字はあまりアテにならないかもしれませんぞ。気を落とさず……って、誰も気を落としてる感じはしませんでしたけど(笑)、まあ、頑張れ~!

2008_0121_0246  というわけで、2連対率上位モーターは、以下のとおり。
25号機(60・3%) 柘植政浩
26号機(52・9%) 篠崎元志
14号機(50・0%) 海野康志郎
50号機(47・9%) 毒島誠
59号機(46・9%) 大峯豊
21号機(46・3%) 岡崎恭裕
22号機(46・3%) 木村浩士
37号機(46・1%) 西山貴浩
55号機(45・1%) 森安弘雅
15号機(43・3%) 江夏満

 25号機はダントツの60・3%、3連対率も約8割。当然、これを誰が引くかは皆が注目していたのですが、見事引き当てたのは柘植政浩! この日、最大の声援は、やっぱりこの瞬間でありました。

 上記以外で気になるのは……
16号機(40・3%) 益田啓司
45号機(40・3%) 古賀繁輝

 16号機は2着が多いヒモ型で、きっちり着をまとめられそう。また、45号機は1着が多く、アタマから狙えるモーターであります。

 とはいいながらも、先ほど少し触れたように、丸亀のモーターは降ろしてからまだ3カ月。決して数字どおりの動きをするとは限りません。25号機も、実は使用5節中4節でA1級が乗ってるんですよね。そう、選手の力に拠る部分も大きかった可能性があるのです。というわけで、正味の動きをしっかりチェックして臨みたいところですね。(K)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

丸亀に選手到着!

2008_0121_0008  若い! 当たり前の話だが、選手たちはみんな若い!! そしてこのリポートを書いている私は、「不惑」と、老いている。
 ……ということで、何が言いたいかといえば、イケメン系の選手たちはみんな同じ顔に見えてしまうのだ。以前には『BOATBoy』で「Dash!ルーキー列伝」という連載企画を担当していたので、インタビューをしたことがある選手もけっこういるのだが、1、2年見ないうちにすっかり顔が変わっている選手もいて、戸惑ってしまうほどである。もちろん、そんな選手たちを忘れてしまうことはないのだが、「ああ、すっかりオトナっぽくなったなあ」と感心してしまうようなことはけっこうあったりしたものだ。
 さて、そんなこんなで本日の一番入り(おそらく)は、唯一の地元選手、森安弘雅だった。選手たちはみんな、スーツなどでオシャレな格好で競艇場入りをするものだが、さすがは地元ということで、森安は通勤着出勤! 通勤着というのは、選手が競艇場と宿舎を移動するときなどに着るジャージのことだが、地元選手だけに、到着後すぐ、仕切り役に駆け回っていた。
 今節は選手班長にもなっているので、レース以外の仕事も増えて大変だろうが、活躍を期待したい。

2008_0121_0004  その森安と、ほとんどタイムラグなく到着したのが長田頼宗と山田哲也の関東勢だ。こちらはもちろん、2人ともスーツ姿でびしり(写真は山田哲也)!
 関係者が長田に対して、「気合い、入りすぎてフライングをしないように」と言うと、長田は「大丈夫です。スタートは山田テツに任せますんで」とニッコリ!
 そう、山田といえば、デビュー2期目にして平均スタートタイミング0.11をマークした名うてのスタート野郎である(私も取材しており、当時にくらべてオトナっぽくなったなあ、と感心した一人でもある)。新鋭王座をすでに制している中野次郎も「期待している」と言っていた逸材なので、この舞台でも大暴れしてほしい(もちろんFはなく!)。

2008_0121_0016  続いて登場が、“福井の雄” 松村康太だ。
 何を隠そう、私は「不惑」であるだけではなく「福井人」なので、個人的にも応援したい選手の一人である。
 その松村は、到着後すぐ、私の横にいた黒須田守を見つけると、「あっ、噂のクロちゃんや」とニッコリ! 黒須田が恥ずかしそうに「べつに噂じゃないですょ」と苦笑すると、「もっぱらの噂ですよ」と言っていたので、どういう噂なのかは少し気になるところだ。
 その後、私も声をかけてみて、「僕も福井人なんです」と言ってみると、「そうですか」とは返してもらえたが、べつに私のことには興味はなさそうだった(当然か)。
 ……いいです、松村選手。アナタには黒須田を差し上げます。

2008_0121_0046  さて、そうして私が落ちこんでいた頃、入り口のところでファンにつかまっていたのが、今節、“気になるイケメン”の一人、君島秀三だ。
 本日の「入り待ち」においてもやはり、一、二を争う人気ぶり。それも当然のあまいマスクは、他のイケメンたちとは「ちょっと系統の違うイケメン」なので、不惑の私にしても見分けやすい。
 声もかけてみたが、とても礼儀正しく、なんとも「いい感じ!」の若者だったので、これは、モテるだろうな……と感心させられたものだ。ぜひ見習いたいものである。
 その君島とともにピット入りした渡邊雄一郎が「誰にも止められずに来ちゃった。てへ」と君島に話しかけていたのを見たときには、思わず笑ってしまった。
 でも、大丈夫! てへっと笑った渡邊もとてもキュートな笑顔だったのは私が目撃している。

2008_0121_0069 「おはようございます!」
「おはようございます!」
 続々と選手が登場していた頃に、ひときわ大きな声がピット内にとどろいた。
 そのとき私は、少し離れた場所にいたが、そちらを見て確認しなくても、声の主が誰なのかはすぐにわかった。
 そう、佐賀の若武者、古賀繁輝である。
 どこにいても古賀は、本当に気持ちがいいくらい、元気が良くて明るい。古賀に好印象を持たない人間は誰もいないだろうな、というくらいの好漢なのである。
 昨年の新鋭王座では、準優のフライングで泣いたが、その悔しさと反省が、この男をさらにひと回り大きくしているのは間違いない。昨年は、準優勝負駆けで「魂の前付け」も見せてくれたように、今年も、魂の闘いを見せてくれるはずである。

2008_0121_0125  古賀には声をかけそこなったが、その後に入ってきたのが、誰もが認める“主役候補”の山口剛だ。
 山口は、以前に取材しているうえ、昨年もSGやGⅠのピットで何度も声をかけているので、こちらの顔を見かけると、にっこり笑って頭を下げてくれる。
 そんなところが好きだぞ! 剛!!
 ……ということで、個人的にも本命視している選手だが、残念なのは、正月開催でフライングを切ってしまい、F2持ちの身としての参戦になったことだ。しかし、それでも山口は気後れのない闘いを見せてくれるに違いない。
「F2切っちゃいましたね」と話しかけると、「(フライング休みまで)あと2節なんで、気合い入れて頑張ります!」と元気に宣言してくれた。

2008_0121_0018  さて、選手が8割方、到着した頃になると、作業着に着替えて動きはじめる選手も出てくる。目についたところでは、吉田拡郎と長野壮志郎がそうだった(写真は吉田拡郎)。
 この2人はともに、昨年優勝している石野貴之もいる90期の選手だ。今年の90期も層が厚く(キュートな渡邊もそう)、2年連続で優勝者を出しても少しもおかしくない。
 まして、この2人は作業着に着替えてすぐ、自分のプロペラをチェックしたりもしていたように、気合いも充分!
 かといって、その気合が空回りすることを心配する必要もないくらいリラックスしていたので、モーター抽選前から今節の活躍を見込める選手といえる。

2008_0121_0148  ほぼ選手が揃った頃に、サンタクロースのように、お菓子がいっぱい詰まったレジ袋を2つ3つ抱えて入ってきたのが篠崎元志だった。
 最若手世代の96期だが(今回は97期までの出場)、オオトリをつとめるように、悠々と競艇場入りしていたわけではない。このサンタクロース袋が証明するように、ファンにつかまり、なかなか開放してもらえなかったため、ピット入りが遅れただけなのである。
 不惑の男から見れば、うらやましすぎる人気ぶりである。その際、近くにいた毒島誠もやはり、うらやましいと思ったのだろうか!?  篠崎の両手ふさがり状態を見て、「ナニしに来きたんや」と、ひと言。
 それに対して篠崎は、「これでも一部なんです」と悪びれずに言葉を返していたのだから、噂どおりの大物である。
 篠崎が、お菓子をもらいに丸亀に来たのではないのは当然のこと! そして、ここに集まった誰もが王座を獲るためにここに来ているのである。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

丸亀です!

Cimg3636 おはようございます。明日から開幕する新鋭王座決定戦、取材班は決戦の舞台、丸亀競艇場に先ほど到着いたしました! この地方は昨日、雪に見舞われまして、前乗りした我々も飛行機が遅れるなど大変な思いをしたわけでありますが、本日は雪も雨もあがって、現在は曇り空。けっこう冷え込んでおりますぞ~。天気は回復傾向にあるそうですから、何よりでございます。丸亀にやって来る若者たちには、この寒風を吹き飛ばすような思い切ったレースを魅せてほしいですね~。

本日はこのあと、選手到着からエンジン抽選、前検の様子を取材し、更新してまいります。08年一発目のビッグレース、皆様、熱く盛り上がってまいりましょう! それでは、今節もよろしくお願いいたします!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

新鋭王座です!

寒いですね~。高松は、氷雨が降っております……そう、取材班、新鋭王座決定戦に向けて、すでに四国入りしております! 明後日から、丸亀競艇場で新鋭王座決定戦! 本日夕刻、高松に到着したのですが、高松空港は雪でございました。全国の皆様、ご自愛くださいませ~。

というわけで、明日の前検から最終日優勝戦まで、丸亀競艇場現地より、取材・更新してまいります。2008年一発目のビッグレース、未来のSGレーサーを探すべく、熱く盛り上がってまいりましょう。

それでは、明日より丸亀でお会いしましょう!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)