この特集
ボートレース特集 > 2008女子王座決定戦
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
ライタープロフィール
カテゴリー
関連リンク
競艇サポーターズ
関連書籍

 ボートレース特集

優勝戦 私的回顧

無血の女王奪冠

12R 優勝戦

①横西奏恵(徳島)
②寺田千恵(岡山)
③栢場優子(栃木)
④香川素子(長崎)
⑤海野ゆかり(広島)
⑥永井聖美(愛知)

2008_0309_0661  明鏡止水。朝からの緩い追い風が止んで、津の水面はオレンジ色に染まる雲を鮮やかに映し出した。春の嵐と吹き荒れた去年の徳山とは正反対の、鏡のごとき水面である。そこでたゆたう幻の雲を左右に切り裂きながら、横西奏恵は逃げた。コンマ11のトップS。おそらく全速。それでもう、私は書くべき言葉を失ってしまう。完璧な造形物を前にして、どんな比喩を使えば実物に見合うというのか。完璧な逃げ。それがレース中の横西について私が書けるすべてだ。
 敗者たちもあの逃げを目の当たりにしては、ただただ脱帽するしかなかっただろう。もちろん、敗因は他にも考えられる。寺田千恵には不運な水面だった。自力で攻めた者に多大なメリットのある超静水面。朝からうららかだったこの日の津の決まり手は、逃げ7本、まくり2本、まくり差し2本、抜き1本……荒れ水面で猛威を振るっていた2コース差しが影を潜め、2号艇も2コースも一度も勝つことのない水面だった。雲を切り裂く者と、その切り裂いた引き波をまたぐ者とでは、まさに雲泥の差があった。寺田は横西の引き波の只中で差しのハンドルを入れたが、やはり雲を切り裂きながら突き進んだ栢場優子のツケマイを浴び、それまでだった。
2008_0309_0687 栢場には、前半戦で他を圧倒した伸び足がなかった。あの節イチ級の伸びがあれば、あるいは……しかし、横西が栢場と同等かそれ以上の伸びを付けた今日となっては、悔やむべき素材ではない。栢場も水面の雲を切り裂きつつまくり差しで横西に迫ったが、回り終えたときにはもう横西の姿はなかった。
 そして、今日の横西をもっとも脅かせた存在は、栢場のマークに徹した4カドの香川素子だったはずだ。ダッシュを利かせてのマーク差しは、イン選手の大敵となる。だが、香川はスタートでコンマ21と後手を踏んでしまった。やや横流れの態勢から3本の引き波を超えたとき、香川の艇は溜め息ほどの迫力しかなかった。
 海野ゆかりのスタートは、その香川より遅いコンマ33。やはりF2が響いたわけだが、今日のレース足は他のメンバー以上に仕上がっていた。バック5番手からこの上昇パワーと高速モンキーで一気に2番手まで追い上げたのは流石の一語。こちらも香川と同様、スリットで同体ならば、横西の背を寒からしめたはず。自業自得とはいえ、F2が痛すぎた。
 最後のひとり、ゼロ台のSを期待していた永井聖美は……コンマ57のドカって……これはもう、見た者も本人も「やっちまった」「やっちゃった」と笑い飛ばすしかないな。
 とにかく、こうしていくら他者の敗因や慙愧の念を並べてみても、横西の逃げた航跡とともに虚しく霧消するばかり。それほどの完璧な逃げだった。
2008_0309_0722  ゴールをフル被りで通過し、しばらく艇を流してから横西奏恵はキュッと右腕を挙げた。肘を曲げてのガッツポーズ。通算3度目の女王戴冠である。次なるターゲットは、もうひとつ格上の総理大臣杯。2年前に優勝戦で涙を呑んだ因縁のSGだ。
「男の中の男より、女の中の女」
 2週間後、横西は女王の威信とともに、このキャッチフレーズに嘘偽りがないことを男たちの中で証明することになる。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

勝負師・NADESHIKO――優勝戦のピット

 勝負師の心中というものを考えさせられた。そもそも、一介の凡人に理解などできようはずもないのかもしれないが、これまで何十回もSGやGⅠ優勝戦のピットに入りながら、まだまだ掴めていないようだ。女子王座決定戦という、やや特殊な場であるとはいえ、改めて感じさせられるところが山ほどあったのだ。

 緊張感という意味では、SGに比べればずっと薄いように見えていた、優勝戦直前のピット。優出6選手が実にリラックスしていて、これも男子以上に選手間のなじみが深い女子王座ならではなのかとも思った。前半のピット記事に書いたとおり、プレッシャーは仲間が軽減してくれる。
_u4w6949  もっともリラックスしているように思えたのは、意外にもGⅠ初優出の香川素子だった。池田明美・浩美姉妹と長嶋万記がJLCのカメラの前に立っているのを、笑顔で眺めている。展示の準備に向かう際にも、まったく気負った様子がうかがえない。極めつけは、10R直前のこと。試運転用係留所には、ウィニングラン用の特製ボートがつながれていて、ピットにいる者なら誰もが気づく目立ち方をしていたが、香川は池田浩美とともにボートのもとに駆け下りて、ボートに乗り込んでガッツポーズ! 優勝後のリハーサル(?)をしているのだった。10Rが終わって、エンジン吊りに向かう途中で顔を合わせた横西奏恵に、香川は嬉しそうに「アレ、もう乗っちゃった!」と報告。横西に「バッカじゃないの……」と笑われて、さらに大喜びしているのだった。
 本当にGⅠ初優出の振る舞いなのか? それとも、香川素子はここまで豪胆にして、大物なのか!
 ところが……。
 レース後、もっとも悔しさをあらわにしていたのは、誰あろう、香川素子だったのである。ピットに戻り、九州勢の出迎えに応えている時点から、眉間にシワを寄せていた香川は、ヘルメットとカポックを脱ぎ、モーター返納作業にかかるとさらに厳しい目つきなっていた。その途中で、大型映像装置に流れていたリプレイに目をやり、1マークの自分の航跡を確かめると、「あぁ~……」と大きな溜め息をつく。そのとき、記者さんが何かを質問しようと近づいたのだけれど、香川は視界にそれを入れる余裕などないようだった。
 もっともリラックスしていた者が、もっとも悔恨を水面に叩きつけた……。それとも、あのリラックスした姿は逆説だったというのか。香川素子の振る舞いは、間違いなく、競艇という競技の深淵を表現していた。

Img_8412smb  同じことは、寺田千恵にも言える。11R前、優勝戦メンバーで最初にボートを展示ピットに移動させたのがテラッチ。係留所への階段を降りながら、テラッチが言ったのは「ここまでで終わればいいのにね」。まったくどういう意味かつかめずに、「これからが本番でしょ!」としか返せなかったのだが、今となってもその言葉の真意はよくわからない。特別緊張していたわけでもなさそうだし、しかし緊張感はあったに決まっているし、あるいは別の何かを表わしていたのかもしれないし……テラッチはその後も言葉を続けてはいたが、装着場のボート片付けの音にまぎれて聞き取れなかった。ただ、間違いなく言えるのは、そのとき見せた寺田千恵の笑顔は、限りなく美しかったということだ。
 その寺田は、レース後は明らかに肩が落ちていた。疲れ果てた、という表現が、たぶんもっとも彼女の様子を言い当てている。足取りはひたすらに重く、11R前に係留所に下りていく速度の半分もなかっただろう。返納を終えると、今節、おおいに支えられた存在である武藤綾子と笑顔で語らってもいたものの、その頬にはどうにも力はこもっていないのであった。
 あれだけ平常心を保っていたように見えた寺田も、実は胸に特別な思いを秘めて、それをコントロールしていたのかもしれない。仲間との友情や、夫の愛情、そのおかげで噴いてくれたモーターなど、心を明るくする要素は多かったに違いないが、それと勝負に懸ける思いはイコールではない。

Img_8360smb  レース前とレース後の印象がそれほど変わらなかったのは、栢場優子と永井聖美である。栢場も、他の優出者と同様、まるでカタくなっている様子がなく、すれ違う人に笑顔を振り撒いては、空気を明るくしていた。展示が終わり、モーター整備用の工具を整備室に置きに来るときには、普通はみなカッパとカポックはいったん脱ぐものなのに、栢場は着用したままやって来て、そのまま声をかけてくる人たちに笑いかけていた。
 レース後、栢場はやっぱり笑っていた。たしかに握って攻めたレースぶりは素晴らしく、やるべきことはやった、という思いもあったのかもしれない。しかし、敗れたレース後に苦笑いが1%も混じらない笑顔ができるものなのだろうか。モーター返納作業中に、ピットには「皆さんのおかげで、売上は101億円を達成しました」というアナウンスが流れた。そのとき、栢場は頭上で大きく手を叩きながらジャンプして、大喜びしていた。たしかに、出場選手全員が称え合ってもいい事実ではあるが、よりによってもっとも新しい敗者がいちばん喜んでみせなくてもいいだろう。
 たしかに印象はレース前も後も変わらなかった。だが、笑顔の奥にあったはずのものに思いを馳せずにはいられなかった。それが、今日の栢場優子だ。
Img_8263smb  永井は、レース前もレース後も、ひたすらクールに見えた。それは「レース前=緊張、レース後=悔恨」なのかもしれないし、メンタルをコントロールしていたということかもしれないし、どちらかはよくわからない。ひとつだけ特筆すべきことがあるとするなら、展示ピットにボートを動かす直前まで、池田紫乃がつきっきりだった、ということだ。池田は、展示が終わったあとにも永井に声をかけるべく、出走控室のほうに足を向けている(ちょうど永井が工具を整備室に置きに行こうとしているところでバッタリ出会い、先に永井に声をかけられていた)。なぜ、池田は永井に声をかけようとしていたのか……そりゃあ激励に決まっているが、二人の期と支部がかけ離れていること、池田は永井以外とも親しげにしていたことを考えれば、なにか別の意図があった可能性もあるだろう。
 ということは、レース後のクールさも……。栢場同様、レース前とレース後の印象は変わらない。しかし、それは表面的なものかもしれないのだ。

_u4w6910  海野ゆかりはレース前、明らかに肩の力が抜けているように思えた。BOATBoyの女子リーグ番であり、つまりは誰よりも女子選手の戦いぶりを間近で見ている森喜春も、出走準備に向かう海野を見て、同様の感想を漏らしていた。F2でもあり、5号艇という枠順でもあり、それほど大きなプレッシャーはなかった、ということは言えるかもしれない。
 だが、10R前、いちばん最後までペラ調整をしていたのは、海野ゆかりだったのだ。しかも、そばには中里優子がつきっきりでアドバイスをしていた。単に見落としていただけで、節中から海野は中里に相談をしていたのかもしれないが、優勝戦直前に支部の違う先輩がそばを離れないのは、少し異質な光景に見えて仕方がなかった。海野は、本当に肩の力を抜いていたのだろうか。
 レース後、ピットに上がってカポック脱ぎ場に走る海野は、ヘルメットの奥で眉間にシワを寄せたように見えた。目の部分しか見えていないので、実はまったく違った表情だった可能性はあるけれども、2着という結果にまったく満足していないのではないか、そう思った。海野は、おそらくウィニングランをする自分を想像して、水面に飛び出していたのだと思う。

_u4w7321  最後に、3度目の女王の座を射止めた、横西奏恵だ。おそらく、6人のなかでもっともカタくなっていたのは、彼女である。「実はすべてのレースで緊張する」という話を聞いていたことが先入観となっていたのかもしれないが、それでも表情はもっともカタかったと思うし、もちろん気合も入っていたと思う。優勝戦1号艇というプレッシャーのかかる状況では、緊張が抜けるわけもないけれども、とにかくひとり異質な表情を見せていたのは、間違いなく横西奏恵だったと断言する。
 そんな彼女が、圧倒的な強さで優勝した。最近、特別な舞台では、特別な思いを強く抱いた者ほど、優勝に近づくのではないか、と考えたりする。プレッシャーに押しつぶされて、自分本来のレースができない場合というのもあるのは確かでも、最高峰の舞台に登場する者たちの、そして勝ち抜いていける者たちのメンタルは、すでにそんなレベルは超越して、結果を強烈に意識したほうがプラスに働くのではないか……冒頭でも書いたとおり、一介の凡人に理解できる領域の話でないのはわかっていながらも、そうとしか思えないような場面を何度も目撃してきたのである。
 横西奏恵も同じだった。優勝会見で彼女は、SGなどで自分に足りないものは何かを問われて、真っ先に「精神面」と応えている。すぐに緊張する性分を指してのものだとは思うのだが、しかし彼女自身は気づかないままに、高いレベルに到達しているということはありえないのだろうか。横西の様子と結果を見れば、そんなふうにも思いたくなるというものである。

 レース後の横西奏恵を多くの選手がバンザイとともに出迎える。日高逸子がその輪のなかで、まいりました、という感じで「すっごいよね~~!」と唸っていた。グレートマザーを降参させるのだから、横西の強さは本物だ。
 輪が解かれていって、最後に残ったのは淺田千亜希、岩崎芳美、新田芳美の渦潮軍団。横西と仲が良さそうにしているのは決して彼女たちではないが、最後のシーンに立会い、喜びを分かち合ったのは同県の仲間たちだった。他の面々が自分の地区の選手のエンジン吊りに駆けつけねばならないという面もあったが、それでもなんだか幸せなシーンのように思えた。
Img_8393smb  ウィニングランを終えて戻ってきた横西は、出迎えた渦潮軍団にガッツポーズを見せたあと、一人の男性の姿を見つけて、その胸に飛び込んでいった。藤川芳宏さん。2日目の記事で長嶋万記とのツーショットを掲載しているが、横西もまた藤川さんの教え子なのだった。本栖で自分を鍛え上げてくれた恩人が、感動の場面に立ち会った。横西には、何よりもそのことが嬉しかったのだろう。ちなみに、栢場優子も教え子の一人で、帰り際に健闘を称える姿も見かけている。また長嶋も、同期の三浦永理も別れを惜しむように、抱きついていた。「こんないい娘をもって、本当に幸せです。横西の優勝を見られるなんて、本当に嬉しい。教官冥利ですよ……」。親孝行な娘たちが演出した、勝負師たちの祭典。仲間や恩師との絆も含めて、それを見せてくれたのが可憐なNADESHIKOたちであったことは、艇界にとってこのうえない宝物となることはずだ。(PHOTO/山田愼二=寺田、栢場、永井、横西&藤川さん 池上一摩=香川、海野、横西 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (0)

どーなる、ミッション舟券!

初日1Rから全レース「2-1-4」を買う、ミッション舟券! 4日目までは1本も出ていなかったのですが、昨日5日目、ついに2本出ました! 1Rが1110円、3Rが3210円で、4320円を回収しました。全レース買いで投資は7200円、回収率は本日7Rまでで60%! 残り5R、怒濤の追い込みなるか!? それとも6割のまま津を後にしなければならないのか……どうぞご注目ください!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

仲間がいるから――優勝戦、午前中のピット

 年に一度の女子王座決定戦、その優勝戦だけに、出場する6選手は緊張するのが当然だ。平常心でいるように見える選手たちだって、胸に特別な思いを抱いていないはずがなく、すくなくともいつもと同じ一日を過ごしているはずがない。表情が硬くなっても当たり前だし、身体がコチコチになっていたとしたって、誰にも責められない。
 だが、彼女たちには、今日一日を寄り添ってくれる仲間がいる。選手間の絆については、何度も書いてきたけれども、今日のような日のピットを見るにつけ、その結びつきの強さに痺れる。
_u4w2605 「アーッハッハッハッハ!」
 装着場に笑い声が響く。池田浩美、池田紫乃、そして香川素子だ。香川にとって、紫乃は同県、浩美の双子の姉・明美が同期。つながりの深い2人が、GⅠ初優出となる香川に笑顔をプレゼント、だ。香川の午前中の時間は、主にペラ調整にあてられていたが、その合間にはこうして友がリラックスした時を与えてくれる。少なくとも、押しつぶされそうなプレッシャーを感じる時間は、短くて済む。
_u4w5149  整備室の奥のほうで作業をしていた海野ゆかりに、角ひとみが付き添っていた。角は何をするでもなく、ただ海野の話相手になっている感じで、海野は終始、笑顔を見せている。やがて角は、海野のもとを離れて整備室を出て、出走控室のほうへ。ふと出走表を確認すると、角は3Rに出走。そしてそのとき、2R発売中。角は展示の準備に向かう途中で、海野のもとに足を運んだようだった。3R後、その角のエンジン吊りを終えた海野は、再び整備室の奥へ。その後を追うように、緑のカポックを着た角も、整備室へと入っていった。レースを終えたばかりだというのに、着替えようともしないで角は、海野のもとへ。
_u4w4746  ペラを一人黙々と叩いていた栢場優子は、装着場でも一人でいる時間が多かったように思えた。しかし、手が空いた関東勢は、そんな栢場を放ってはおかない。3R後の宮本紀美のエンジン吊りでは、栢場を包み込むように関東の面々が取りまいている。エンジン吊りが終わって、栢場がペラを叩きに戻ると、着替えを終えたばかりの宮本が覗き込む。それから延々と話し込む二人。栢場の顔が、どんどんと緩やかになってくる。心強い先輩の言葉が、栢場に力を与えている。
_u4w2598  時間はさかのぼって、2Rのエンジン吊り。金田幸子のボートを手早く片付けた岡山勢のなかに、寺田千恵の顔があった。実にリラックスした表情は、モーターの仕上がりが良好であることを証明している。もはや何も手をつけるところがないのか、午前の整備室ではエンジン吊りと、整備室から走って控室に向かうところしか目撃していない。で、2R。寺田が、佐藤幸子の腕に絡みついていった。佐藤は、かわいい後輩がじゃれついてきたことに目を細めながら、寺田の話をふんふんと聞いて、優しい視線を送っていた。えー、ちょっと自慢ですが、昨年の総理杯で私もテラッチに腕組まれたことあります。どーだ。ようするに、これは気分がいいときのテラッチのコミュニケーション法なのであろう。相手が、大先輩の佐藤だからこそ、寺田の安心感は大きいはずだ。
_u4w5218  横西奏恵には、気がつけば誰かがそばにいることが多い。ピットに1、2日ほどいれば、池田姉妹、香川、長嶋万記、三浦永理、細川裕子、宇野弥生らがひとつの仲良しグループになっているのが簡単に理解できるが、そのうちの誰かが一緒にいるのを本当によく見かけるのだ。優勝戦ではライバル同士になる香川ともよく一緒にいて、今日もペラを叩いている香川を眺めていたら、その隣にいるのが横西だったりする。3Rのエンジン吊りで、横西が池田浩美や三浦、宇野、さらに長嶋らと一緒にいるのを見て、いつもの光景だと違和感なく眺めていたのだが、よく考えれば長嶋は白のカポックを着ているのであって、すなわちそこは静岡&東海勢が本来いるべき場所なのだった。徳島を含む四国勢に出走選手がいなかったから仲のいい長嶋を手伝ったのだろうが、そんな姿が自然に見えるほど、横西はその仲間たちの輪の中にいる時間が多いのである。実はめちゃくちゃ“緊張しい”の横西は、友情の絆のなかで気分をまぎらわせている。
_u4w5722  さて、そんななかで少しばかり異質な時間を送っていたのが、永井聖美だった。永井だって、我々の目が届かないところでは仲間との時間を過ごしているのかもしれないが、装着場などでは一人ポツンと立っていることが多くて、少なくとも今日の午前中、誰かと話しているところは発見できなかった。それどころか、エンジン吊りが終わると、みんなと違う方向に小走りで駆けていって、こちらのまったく想定していないルートから控室へ戻っているようなのだ。タタタタッと姿を消していく姿は、まるでこっそりデートにでも向かう少女のよう……などと書いていたら、内池記者ではないU氏(スリット写真を全国に電送する大事なお仕事をされている人。今節、永井にノックアウトされてしまい、隣の席で「まさみちゃん……」とうわごとのように繰り返しているおじさん)にぶん殴られたので例を変えると……まあとにかく、U氏の気持ちがわかるほどのかわいらしさなのであった。彼女も時間が進むにつれ、非日常的な緊張感を味わうことになるだろうが、その様子を見ていると、決して我を見失ったりすることはないだろうな、と思えてくるのだった。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

優勝戦出場選手インタビュー!

Cimg3768 優勝戦の朝といえば、もうおなじみですね、優勝戦出場選手インタビュー。本日も朝10時から、ツッキードームに優出6名が登場し、超満員のお客さんの前で、決意表明をいたしましたよ!

_u4w4942 1号艇・横西奏恵「昨日はごほうびでマッサージしてもらいました(笑)。しっかり逃げて、ここに戻ってきたいと思います!」H記者も、今朝、スーパー銭湯でマッサージしたそうです。体調万全で逃げろ!

2号艇・寺田千恵「武藤(綾子)さんが、同じペラを持っていけば、同じ話ができるよーって言ってくれて、そのペラを持ってきました。いろんな人に少しずつアドバイスをもらって、ここまで来ました」テラッチのペラは、もちろんご主人・立間充宏選手の愛情ペラ。そこに友情も加わって、たくさんの思いを背負って走ります!

_u4w4791 3号艇・栢場優子「(今日は名古屋国際マラソン)Qちゃんも頑張るので、私も頑張りたいです。穴党ファンの人は買ってください」栢場選手といえば、マラソンランナー! Qちゃんは42・195km、栢場は1・8kmと距離は大きく違いますが、激走するのは一緒!

4号艇・香川素子「(レースイメージは?の問いに、客席から「マクリ!」の声が)マクりたい、ですけど……(笑)。マクリもマクリ差しもできるアシ、スタートは10くらい行きたいです」STの目標値が最速! 4カドから一撃が出るか!? B2での優勝を目指せ!

_u4w5301 5号艇・海野ゆかり「優勝戦がノルマだったので、ひと安心です。最後は主役になりたいです」優勝戦がノルマ! F2の身でそこにハードルを設定していたとは、恐るべし。でも、それが当然の海野です、新鋭王座=広島のF2選手、女子王座=広島のF2選手とリレーできるか!?

6号艇・永井聖美「(3日目から3連続ゼロ台)初日のような恥ずかしいスタートになってしまうので、頑張っていったら、そうなりました。優勝したいので、頑張ります」今日も、初日の二の舞を避ければ、6コースからゼロ台か!? 一発の気配を漂わせてますぞ!

優勝戦は6時間後!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

6日目! 優勝戦! 女王決定の日!

おはようございます! 優勝戦の朝でございますよ~! 本日、第21代女王が決定しますよ~! 津競艇場は快晴でございます! 花粉症の方は大変かとお見舞い申し上げますが、しっかり防御した上で、女王誕生の瞬間をご覧ください!

2008_0308_0021 昨日の準優12R、レース後にピットに引上げてきた日高逸子が「あー、惜しかった……」、そう呟いていました。おそらく、山川美由紀との激しい3着争いに敗れたことを指しているのでしょうが、その言い方が充実感あふれつつ、本当にやるせなさそうで、悔しさが伝わるものでありました。3着争いですよ! 競り勝っても、優勝戦には出られないんです。それでも、目の前のバトルには負けたくない! それが競艇選手。あるいは、日高逸子をSGの舞台に押し上げた原動力なのでしょう。いや~、感動しました。今日も、そんなガッツを見せてくれるはずのグレートマザー。女王戴冠はかないませんが、我々を沸かせる走りを見せてくれるはずです!

というわけで、本日も張り切ってまいりましょー!(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

女子王座 準優ダイジェスト

10R  栢場、薄氷の逃げ

①栢場優子(栃木)
②大山博美(福岡)
③永井聖美(愛知)
④角ひとみ(広島)
⑤池田明美(静岡)
⑥岩崎芳美(徳島)

2008_0308_r10_0720  結果だけを見れば圧勝だった。が、栢場は肝を冷やしたことだろう。枠なり3対3のインからスリットはコンマ21。で、2コースから順に13、07、10、09、11……これはヤバい。半艇身ほど覗いた2コースの大山が絞ればひとたまりもない隊形なのである。
 が、このレースは準優だった。「2着までに入れば」という思いが大山のハンドルを緩めたか。直進している間にみるみる栢場が伸び返し、1マークで大山のアドバンテージはなくなった。あとはツケ回るか、差すかの選択。大山は艇を外に持ち出そうとしてから、栢場の伸び返しに怯むような形で差しに回った。
「外マイか差しか、一瞬迷ってしまった」(大山)
2008_0308_r10_0705  大山が早めに仕掛けても、決め差しに構えても、栢場にとっては苦しい1マークになっていただろう。九死に一生を得る「大山の迷い」だった。やや強引に握って1マークを先取りした栢場は、パワーまかせにブン回る。差しハンドルが遅れた大山はターンマークを外して大きく流れ、その間に最内から3コースの永井がズバッと差し抜けていた。本来なら大山が辿るべき航跡を、永井が引き継いだわけだ。
 バックでは栢場と永井の伸び比べ。行き足がアップしていた永井が届きそうな勢いで迫ったが、直線の後半からは栢場の伸びがそれを圧倒した。2マークで楽々と突き放し、早々に1-3態勢が固まった。
 イン戦が不得手な栢場らしい勝ち方ではあったが、この勝利の意味は大きい。明日は3号艇。自慢の伸び&ぶん回しスタイルをセンターから存分に発揮できるポジションを得たのだ。「インよりセンターが怖い」。それが栢場優子だ。
 永井のパワーには見るべきものがかなりあった。6号艇の明日はほぼアウト回りが確定しているが、一瞬の間隙を突くだけのレース足がある。伸びは普通なので、よほどSを決めない限りは無理に全速で攻めるより、混戦待ちの差しを狙うべきだろう。若い永井にそれができるか。できれば、超大穴とともに新女王誕生の可能性もある。

11R  女王の貫禄

①寺田千恵(岡山)
②香川素子(長崎)
③淺田千亜希(徳島)
④三浦永理(静岡)
⑤水口由紀(京都)
⑥田口節子(岡山)

2008_0308_r11_0915  こちらも枠なり3対3から寺田がコンマ16発進。2コースの香川がコンマ10だったから内2艇に関しては10Rに似ていなくもないが、こちらのインは安泰だった。放り放りの栢場とは違って、全速で突っ込んだからだ。瞬く間に伸び返して香川からの仕掛けを封じ、1マークを先取りしてデビュー1000勝が決まった。昨日の7Rもそうだったが、とにかくターンマークを回ってから押して行くパワーが桁違い。バックの半分までで3艇身は突き放しただろうか。明日もイン(1号艇)なら、今日の時点で私は"現職女王"の再選を知っただろう。それほどのパワーだ。
 さてさて、そこから先の焦点は2着争いだ。これが凄かった。バックでの2番手は4コースから俊敏に差した三浦。その三浦が2マークで流れ、2周ホームでは田口がわずかに舳先を覗かせる。半艇身ほど内に香川、同じく外に三浦でさらに2艇身ほど後ろにネバーギブアップの渦潮小町・淺田がいた。とにかく、2周1マークの優先権を握っているのは田口だ。内から必死に先マイする香川を、どう捌くか。捌けば大勢は決する。
2008_0308_r11_0922  田口はここで選択を誤った。「香川を回して差す」という選択。一般戦レベルなら十分にそれで捌ける戦法だが、このレースはGIの準優なのである。3着以下に意味のないこのレースで、闘魂・淺田がそんな田口の減速差しを看過するわけがない。唯一無二の逆転チャンスに、淺田は当然のように内へと切り込んでいった。田口はこの突進を交わせずに万事休す。
「下手でした」
 レース後の田口のコメントだが、これは技術的な「下手」ではなく、レースに対する認識の甘さを痛感してのものだろう。田口は全速で香川の外を付け回り、引き波に沈めるべきだった。「捌ける優先権」はあったが、優勝戦に通ずる戦法は実はそれしかなかったのだ。
 結局、田口と淺田が接触している間に、無理攻めだったはずの香川が生き残り、まんまと2着を取りきった。香川の足は初日から平行線を辿っているようだ。もちろん、かなり高いレベルのままで。ただ寺田や横西が大幅にアップしたため差は縮まり、今は逆転したと思われる。本番までになんとか上積みを図りたい。

12R  女王の中の女王

①横西奏恵(徳島)
②山川美由紀(香川)
③海野ゆかり(広島)
④長嶋万記(静岡)
⑤日高逸子(福岡)
⑥鵜飼菜穂子(愛知)

2008_0308_r12_1088  本番前から、これほど胸が高鳴ったレースも珍しい。女王の戴冠を受けた選手が5人。鵜飼が3期、日高、横西、山川が2期、海野が1期……この5人だけで過去20年中10年も女王として君臨していたことになる。そして残りのひとりは、4000番台の若さを武器に初日から4戦連続ゼロ台Sを決めている“プリンセス”万記。イン屋の鵜飼が6号艇、山川&海野がF2持ちというミステリアスな要素もあいまって、私の脳内レースは進入から乱れに乱れまくっていた。
 いざ本番、鵜飼が日高のブロックをくるりとやり過ごしてイン水域で舳先を向けた。完璧にインを狙ったものではなく横西の枠番主張を認める前付けではあったが、もちろんこの誘いに応じてインを取りきった横西も深くなる。どんどん深くなって、最終的な起こしはぴったり80m。大方の女子選手にとってはほとんど実体験のない危険ゾーンに突入したのだ(もちろん、鵜飼は別)。私は横西に同情しつつ、やはり胸を躍らせていた。これが、競艇である。競艇らしい競艇なのである。
2008_0308_r12_1142 隊形は16//23/45の2対2対2。内2艇は深く、センター2艇はF2持ち、でもって5カドの長嶋はゼロ台連発の韋駄天娘。そして当然、グレートマザー日高はこの長嶋を使うつもりでアウトを選択したのだ。ハンデよりもプライド、プライドより意地、意地より勝利……そんなこんながてんこ盛りになった歴代女王のガチンコ勝負。凄すぎるぞ。
 そして、レースは横西が淡白なほど冷徹な逃げを決めた。センター勢のドカ遅れも長嶋のゼロ台特攻もなく、インから横西がコンマ15のトップSですたこら逃げきったのである。拍子抜けとも思える決着だが、結果は結果。脳内レースでたっぷりと大乱戦を楽しみ、実戦ではインの強さを目の当たりにする。それも競艇だ。
2008_0308_r12_1161  実際、このレースでの横西の強さは半端なものではないのだ。80m起こしからコンマ15を決めた度胸&スタート勘も凄いし、そこから加速した出足、行き足も凄まじい。ターンスピードについては言うまでもないだろう。1マークを回ってすぐに3艇身。横西は完璧に勝った。歴代女王のさまざまな画策やトラップを自力で振り払って圧勝した。見た目以上に強い勝ち方だったし、それを後押しするパワーも素晴らしかった。
 2着は4コースから差した海野。この差しハンドルも驚くほど素早かったな。初日から泣きが入っていたパワーにも光明が射したのだろう。テクだけで、あれほど機敏に舳先は旋回しないし、あれほど楽に3本の引き波は超えられない。とすると、5号艇の明日は相当に怖い存在になったわけだ。女子レーサー界屈指の「まくり差しテク」を持つ選手に、絶好の枠と上昇パワーが与えられたのだから。
2008_0308_r12_1165  そうそう、このレースでは海野のはるか後方で山川と日高が最後の最後まで激しい3着争いを演じていた。優出はほぼ絶望的でも、併走する相手は潰さなければならない。そんな女王同士の意地の張り合いもまた、実に見応えがあった。まあ、本人たちにとっては余談程度のレベルなんだろうけど。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

白と赤――5日目、後半のピット

★白の歓喜

2008_0308_0374  今節、関東から参戦しているのはたったの7人。女子王座ではそもそも関東は劣勢で、2004年の宮本紀美を最後に、優出者も出していない。その宮本を中心に、関東勢がバンザイ! 栢場優子が優出だ!
 歓喜に沸く関東勢の輪の中で、栢場は穏やかに笑っていた。爆発的な喜び方ではなく、どこか淡々としたところさえ見えていた。栢場は決して、クールな人ではない。熱血スポーツマンであるのは、知られたところ。昨日だったか、ピットで寺田千恵にはしゃぎながら寄っていって、じゃれつくように声をかけているところを見かけている。朗らかな人なのだ。しかしレース後の栢場は、そんな片鱗を少しも見せないで、穏やかに笑っていたのだから、その心中を探るのは難しかった。優出者の共同会見でも、同じように淡々と語っており、笑顔らしい笑顔はほとんど見せなかったのだから……。
 言っておくが、栢場が早くも緊張に包まれている、ということではない。彼女は女子王座優勝戦はすでに経験しており(02年)、この舞台を前に舞い上がってしまうことなどあるはずもない(少なくとも今日の段階では)。実際、会見やら展望番組インタビューやら、優出者の一連の行事を終えたあとの栢場は、爽やかな笑顔を見せながら、モーター格納作業をしていた。彼女は、今日の勝利、もしくは優出という事実の前でだけ、妙に淡々としていたのである。これが、栢場なりのセルフコントロール法なのか。アスリートの性格をより強くもつ彼女だけに、興味深くはあった。
2008_0308_0248  普段と違うように見えたのは、12Rの横西奏恵も同じだ。SGでも何度も会ってきたし、BOATBoy的には彼女は縁が深い選手であり、レース場以外でも接したりしているから、ある程度の横西奏恵像は自分の中で出来上がっているように思っていた。しかし、今日の(あるいは今節の)横西は、どこかが違う。なんとなく、なのだが、そんな感覚がある。
 象徴的なことかどうかはわからないが、11R前のこと、長嶋万記とともに展示控室に向かった横西は、その1分後くらいに苦笑いを浮かべながら一人、装着場に走って戻ってきている。何かと思えば、カポックを装着場に置きっぱなしにしていたのだ。単にうっかりしていただけだろうが、緊張感の表われと受け取ることもできる。もしくは、過剰なまでのレースへの集中力だ。
 会見で印象的な言葉があった。11Rで2着の香川素子は、足合わせで横西が出ていると感じたという。ところが、横西はそのペラを大幅に叩き変えたという。ピット離れに不安があったから、というのがその理由だそうだが、これはつまり、レース前の最大の課題がコース取りにあったということを示唆している。
「絶対にインを譲るわけにはいかなかった」
 横西は、そう言い切ってみせた。あの強烈で、コース獲りも厳しいメンバーを相手に、横西は主導権を絶対に譲るつもりがなかったのだ。会見が終わり、記者室を出ると、横西とばったり顔を合わせた。もちろんこちらは、祝福の言葉をかける。会見中、ほとんど笑顔が見えなかった彼女は、にっこりと笑顔を返してくれた。そしてぽつりと呟いた。「あぁ、よかった」。何が「よかった」のかは、ある程度はわかるけれども、幾通りもの答えがありそうに思えた。少なくとも、優出したことを単に「よかった」というようなレベルの選手ではあるまい。
2008_0308_0312  一方、極めて平常心を保てているようなのが、11Rの寺田千恵だ。機力上々、気分も上々。もはやまったく揺るぎのない境地に、寺田はいるように思う。
 会見では冗談も出た。「総理杯は意識しますか?」。女子王座優勝者が出場できる、今月下旬に開幕の総理杯は、寺田の地元・児島競艇場で開催される。
「森秋光くんを一人で行かせるのは心配なので、私がついていてあげたいな、って思ってます(笑)」
 同県同期の仲間を肴に、実は総理杯への決意を語っている寺田。横西とはまったく違う形だろうが、メンタルも完全に仕上がっている。間違いなく。

★赤の明暗★
 実を言えば、準優のピットでもっとも印象深かったのが、永井聖美だった。前検、初日は明らかに機力劣勢、いや、劣勢どころではなくワースト級であった。これを必死で立て直し、優出にまでこぎつけたのだから、その努力と実力は尊敬に値する。ただ、永井は会見でこう語っている。
「整備士さんのおかげなんですけど……」
2008_0308_0123  永井の機力アップには、整備士さんのアドバイスが大きく寄与しているそうだ。毎日毎日、整備士さんと相談し、大整備も施しながら、パワーをつけていった。今日もギアケースの整備をした永井は、やはり整備士さんに相談をしながらの作業となっていた。それが当たって、さらにパワーアップしている。
 それにしても、だ。整備士さんはそれが仕事とはいえ、永井専属というわけではないではないか……などと考えながら装着場を見渡すと、隅のほうで艇運の係員と輪になって、楽しそうに話している永井を発見した。年配の係員さん数人が、にこやかに永井と談笑しているのだが、彼らも永井の優出を喜んでいる様子。しかし、男子でも女子でも、艇運係の方とこんなふうに話している選手など、今まで見たことがない。
 これは人柄の勝利ではないのか。そう思った。
 BOATBoyの女子リーグ番である森喜春に確認すると、「永井さんはめっちゃめちゃいいコですよ」。同じく女子リーグ担当カメラマンの池上一摩にも聞いてみたが、「整備士さんや艇運の人たちに、ものすごき気遣いができるコらしいんですよ。差し入れもするそうで、僕も取材中にお菓子もらったことがあります」。
「(優出した2年前の)浜名湖女子王座では、前検からエンジンが良かったんです。でも、今回は準優にも乗れないと思ってたのに、諦めないでよかった。自分で頑張って優勝戦に乗れた、と思っています」
 優勝戦は6号艇。赤のカポックから緑のカポックへ。それでも、俄然注目すべき存在になったことは間違いない。
2008_0308_0302  12Rの海野ゆかりは、展示前、横西と同じように、アームガードを忘れて、装着場に走って戻っている。顔に苦笑いが浮かぶのは当然だが、どこか横西のそれとは違っているようにも思えた。それに気づいて、取りに行ってくれたのは武藤綾子だったが、武藤が手渡す際に「昨日もあったんだよなあ」と言って大笑いしていたのだから、横西よりはずっとリラックスしていたようだった。
  ただし、実はそうした海野の振る舞いを、僕は信じてはいない。いや、そんな言い方をすると失礼になってしまうが、海野は実のところ「闘志を内に秘める」タイプに思えるからだ。陽気で、笑顔も多く、決してクールではない海野にそんなイメージはないかもしれないが、しかし実際はふところに刃を隠し持つ勝負師なのではないか。だから、時に笑顔は燃えたぎる思いのカムフラージュではないかと、僕は勝手に勘繰っている。
 それは、共同会見での受け答えにも表われていたように思う。表情は次から次へと変わっていくのだが、わりと無難な受け答えに終始していたのだ。特に、会見の最初のほうは、そんな雰囲気が強いように思えた。だから、
「(準優をクリアできたのは)自信になりました。アシ的にも、メンバー的にも」
 とニッコリ笑ったことが、強烈に印象に残った。とりわけ、“メンバー的にも”に彼女の思いを強く感じた。勝った横西にとっても同じだっただろうが、12Rのメンバーというのは、あまりにも濃かったのだ。特に若い世代には、越えなければならない壁のようなものでもあったのではないか。それだけに、“優出が自信になった”海野の笑顔には、深いものを読み取りたくなってしまうのである。
「(優勝戦は)枠なりでしょうね……私が何もしなかったら(笑)」
 何気ない冗談のようにも聞こえるこの言葉も、海野の笑顔の意味を考えたら、実は大きな意味が隠されているのかもしれない。
2008_0308_0236  永井、海野とまったく違った表情を見せていたのは、11Rの淺田千亜希である。一言で言えば、はっきりと暗い表情をしていた。苛立っているようにも見えたし、深い落胆の中にあるようにも見えたし、とにかく力ない顔つきでピットに上がってきた。優出を逃したのだから当然、というかもしれないが、決してそれだけの意味ではない表情がそこにはあった。1マークで後塵を拝しながらも最後まで勝負し続け、実力者らしさは発揮していたのだから、充実感があってもおかしくはない。準優で他の色のカポックを着ていた選手の中には、そうした顔を見せていた者もいたのだし、たとえば田口節子は落胆しながらの苦笑いを見せている。そう、敗戦のあとにも、人は苦笑いという名の笑いを浮かべることができる。しかし淺田は、そんな余裕さえなくしたかのように、ただただツラそうな表情をしていたのである。見ている者が哀しくなるくらいに……。
 おそらくそれは、淺田千亜希だからこそ許された表情だ。誰もが認める、女子トップクラス。しかし簡単には届いてくれない女王の座。そんな淺田だから、渾身の勝負のあとの苦笑いは似合わない。とにかく見るのはツラかったけれども、これが強者たる淺田千亜希の“顔”なのだろう。これまた失礼な物言いになってしまうけれども、本当に“素敵な敗者”だった。

2008_0308_0412   他の色のカポックの者に触れるなら、やはり黒のカポックから優出を決めた香川素子でなければならないだろう。展示を終えた香川を、装着場で顔を合わせた横西が抱きしめるように腰に手を回して、笑顔にしている場面があったが、そこから推察されるのは、香川が強い緊張感のなかに身を置いていたのであろう、ということだ。無理もない。GⅠ初準優なのだから、「実は準優のほうが緊張する」と証言する者も多い局面に、平常心でいられないのが普通だと思う。彼女は現在、出走不足の関係で、B2級。その身での優出もすごいことだし、優勝はもっと偉業。A1級にいたこともある底力がある香川だから、B2級であることにたいした意味はないのかもしれないが、準優という胸突き八丁をくぐり抜けた彼女には、そんなエポックメーキングを期待してみたい。
2008_0308_0390  そして、最後にやっぱり触れさせてください、青のカポックを着ていた気になる長嶋万記。結局、大きな見せ場もなく5着に敗れたのは、12Rのあのメンバーにおいては、これはもうまったくもって、仕方がない。もし優出できていれば、それが快挙なのであって、Sも全速でいけたというし、後悔する必要などないと思う。レース前、視線をキッと下に向け、やや歩幅が大きく、力強く地面を踏みしめて歩く長嶋を見かけた。正直、ちょっと入れ込みすぎのようにも見えて、しかし局面を考えれば無理もないと思ったものだったが、そんな精神状態になる場面を経験したこと自体が、今後に向けての大きな糧になるはずである。うーむ、その成果がさっそく明日出るような気がして、最終日はしっかり心中しようと決心した、12R後であった。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の水神祭 テラッチです!

 祝! 寺田千恵、1000勝達成!
 本日準優11Rを勝利したテラッチが、この1着で通算1000勝に到達しました。おめでとう! 
 というわけで、水神祭でーす! 艇界のお初の儀式である水神祭は、決して「初○○」のときだけ行なわれるわけではない。ようするに、「おめでとー!」の気持ちを水の神様とともに分かち合い、お祝いしようじゃないか! そういうものなのであります。だから、こういった区切りの勝利にも水神祭は行なわれる。12R終了後、多くの女子選手がテラッチを取り囲んで、さあ行こう、水神祭!

_u4w6146  昨年の女子王座初優勝時にも水神祭は行なわれましたが、テラッチ、泳ぎは苦手なようなのですね。というわけで、よくあるように高々と持ち上げられることはなく、仲間が手と足をもって、ゆーらゆらと振り子のように振りつつ勢いをつけて放り込む、ブランコスタイルで執り行なわれることになりました。岡山勢、またかつての所属支部である福岡勢が参加して、もちろん他の多くの選手も見守るなか、せーのでドッボーーーーーーン!……ん? よく見ると、大山博美も飛び込んでるぞー! いや、実は、テラッチを待つ間に大山が裸足になっているのを目撃していて、予感はしていたのですが……。大山は、引上げられる際にもういちど落ちたりして、テラッチ以上に楽しんでおりました、はい。あ、ピットからは「(武藤)綾子が落ちてないじゃな~い!」という声がかかり、武藤がこそこそとしていたのもお伝えしておきます。
Img_7540smb ともかく、「さっむーーーーーーいっ!」と声を張り上げて震えながらも、テラッチはさすがに嬉しそう。びっちょびちょになりながらも、周囲の拍手やカメラの放列に、笑顔で応えていたのでした。おめでとう、テラッチ!
 もちろん、1000勝のまま津を後にする気は毛頭ございません、テラッチは。明日の12Rで1001勝目を狙っておりますぞ。そのためにも、風邪ひかないようにね~、テラッチ!(PHOTO/池上一摩 山田愼二 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

速報 優勝戦メンバー決定!

 第21回女子王座決定戦の優勝戦メンバーが決定しました。過去に優勝経験がある選手が3人、初の女王を目指す選手が3人。寺田が連覇を果たすのか、横西がそれを阻んで帰り咲くのか、それとも……? 興味深いメンバーになりましたね!

 12R優勝戦

①横西奏恵(徳島)
②寺田千恵(岡山)
③栢場優子(栃木)
④香川素子(長崎)
⑤海野ゆかり(広島)
⑥永井聖美(愛知)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

気になる弥生・特別編 誕生日おめでとう!

_u4w4990 U記者がすっかり惚れてしまった気になる宇野弥生は、昨日が22歳の誕生日! 昨日、ファンの方からバースデーケーキの差し入れがあったようです。それを池上一摩カメラマンがスクープ撮!ということで、ここにご紹介しま~す。HAPPY BIRTHDAY 弥生! なんとか1勝を!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

カポックの色――5日目、前半のピット

 準優、優勝戦の日の午前中というのは、基本的に一般戦回りの選手のほうが忙しく動いているから、実はよく目につくのはそちらだったりする。あるいは、この時間から目まぐるしく動いている準優組は、機力にやや不安のある選手ということになるわけで、特に準優で1号艇に入るような選手は、その姿を発見するのは主にエンジン吊り、ということも珍しくない。
_u4w3971  たとえば、横西奏恵(12R)の姿はほとんど見かけられず、エンジン吊りが終わるとすたすたと控室に戻っていったりする(今日はその途中でテレビクルーに捕まりまくっていたけど)。モーターにはペラがついていなかったから、これから調整に入るのだろうけど、午前中はのんびりと過ごして、態勢を整えているといったところだろう。
2008_0307_0034  といったところで、いきなり気になる宇野弥生が割り込みますが、インタビューを受けている横西を見つけた弥生が、カメラの後ろに回って横西を笑わせようとちょっかいを出し始めた。1Rで敗れた後は、どうにも思うままにならない機力に、昨日と同じ艶やかな落胆を見せていたけれども、大好きな奏恵ちゃんを見つけたとあっては、イタズラせずにはいられない! といった感じで、からからと笑っていた。はいオッケーでーすとインタビューのディレクターが横西に声をかけると、すごい瞬発力で横西は弥生に突進! キャハハハハッ!と弾んだ笑い声がピットに響いた。
 横西も弥生も、かわいいぞ!
2008_0307_0397  というところで、ピットの様子に戻るが、他の1号艇では、寺田千恵(11R)がペラ室でマイペースの調整、合間には控室に戻って、これまたのんびりと過ごしている様子。栢場優子(10R)もリラックスした表情で、ピット内を駆け回っていた。マラソン大会にも参加するほどのランナーである栢場は、ピットでは本当によく走っていて、その軽快な足取りは実に爽やか。彼女にとって、準優1号艇はプレッシャーの塊を背負わせるものでもあると思っていたのだが、午前中の段階ではまったく重圧を感じている様子はない。

_u4w4597  1号艇がそういう様子なら、6号艇は忙しいのかというと、必ずしもそういうわけではない。岩崎芳美(10R)がちょっと浮かない表情をしていたのが気になったが(おそらく機力が仕上がっていないのだろう)、バタバタとした時間を過ごしていたわけではない。田口節子(11R)も、装着場で作業はしていたが慌てていた様子はなかった。鵜飼菜穂子(12R)にいたっては、昨日と変わらぬ悠然とした振る舞いで、その貫禄にはやはり圧倒されてしまう。エンジン吊りの際は、リフトに駆けていく若手の後ろから、ゆったりとした足取りで向かっているが、こんな感じをどこかで見たなあ……と思い出したのは、SGにおけるミスター競艇・今村豊の雰囲気。やっぱりミス競艇、である。
2008_0307_0357 一方、もっとも早い時間から動いていたのは、11R3号艇に入っている淺田千亜希。試運転用の係留所には、ズラリと一般戦組のボートがつけられていて、そのなかにひとつだけ、淺田のものがある。その係留所と整備室(ペラ調整)を何度も往復しているところを見かけている。早坂こずえに、深刻な顔でペラについて相談をしている姿もあった。正直、ここまでは腕で積み重ねてきたポイントである。機力をなんとかしなければ準優は苦しい……淺田の動きは、そんな状況を雄弁に物語っていた。
_u4w4552  3号艇では、海野ゆかりが非常に落ち着いていて、控室が午前中の居場所の様子。気分も良さそうだ。永井聖美は、淡々としていて、こちらも比較的ゆったり過ごしている様子。ワースト級のモーターを必死に立て直してここまで来ただけに、もはややるべきことはやった、ということだと思う。
2008_0307_0056  その意味で、モーターの調子がハッキリと良好の2号艇組は、やはり「やるべきことはすでにやっている」選手たちということになろうか。10Rの大山博美も11Rの香川素子も、調整作業はまだこれからのようだし、12Rの山川美由紀はペラを調整してはいるものの、忙しそうな様子はなく、ペラをエンジンに装着している谷川里江に歩み寄って、まるで雑談をしているかのようなほんわかとした空気で、会話を交わしていた。いずれも、かなり余裕が感じられる。
_u4w2334  5号艇組も、余裕という意味では、同様だ。ピットでは常に真摯な表情で、キビキビと動いている日高逸子(12R)は、基本的な姿勢は変わらないにしても、足取りは昨日などに比べればゆるいような気がする。装着場でボートが近くにあった角ひとみ(10R4号艇)と情報交換をしているときも、むしろ笑顔が見えている。同県である大山博美とわりと長い時間話し込んでいるところを見かけてもいるが、大山は朗らか、日高もにこにこ、ともに数時間後に節間最大の勝負駆けを戦う二人とは思えない感じなのだ。10Rの池田明美も、作業らしい作業をしている姿は見かけず、落ち着いた表情。水口由紀は、ボートに装着したエンジンの微調整を行なっていて、どうやら早めに試運転に出て行きそうな雰囲気なのだが、しかし慌てていたわけではなく、いつものクールなたたずまいは変わっていなかった。

2008_0307_0433  日高と情報交換をしていた角ひとみは、日高と別れるとボートをリフトに運んでいった。準優組では早めの動き出し、淺田に次ぐ着水となっている。とはいえ、焦りの色は少しも見当たらず、日高と別れてボートをリフトに運ぶ際にもスッキリとした表情だった。
 91期静岡コンビ、さらに準優ではともに4号艇に入った三浦永理(11R)、長嶋万記(12R)も、意外や意外……といったら失礼かもしれないが、ともかくリラックスしていたのには驚いた。二人ともペラ調整に集中していたが、エンジン吊りの際には率先して動き回っていて、その様子にピリピリしていたり、心ここにあらずだったり、そんな様子が少しも見当たらないのだ。三浦など、女子王座初出場でこれなのだから、たいしたものだ。
_u4w4307  そして、U記者には悪いがやっぱり気になる長嶋万記は、笑顔さえ見えていて、対戦するメンバーを考えれば、不思議な平常心のように見えたものだった。もちろん、胃が痛くなるのはこれからなのだろうが、しかし朝から表情を自らのカポックの色と同じにしていないのは、すなわち顔面蒼白になっていないのは、間違いなく好材料のはず。強烈な先輩たちに思い切って胸を借りるだけの心の準備は整っていると見たぞ。(PHOTO/中尾茂幸=宇野、栢場、淺田、大山、角 池上一摩=横西、岩崎、永井、日高 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

5日目! 準優勝戦だ!

おはようございます! 女子王座決定戦、準優勝戦の朝です。強力メンバーで行なわれる3個レース、どのレースも見逃せない戦いになりそうです。第21代女王を決するドラマの佳境が今日の準優勝戦。皆様、ぜひぜひ津競艇場にご注目を!

_u4w4324 準優には出られなかった選手から、柳澤千春をピックアップ。アイドルレーサーとして人気を博した彼女は、ベテランの域に達しても、まだまだお美しい。ピットでも見ていても、つい目を奪われる瞬間があったりするわけですが、女王経験者であり、SGも経験している、キャリア豊富な実力者だけあって、その振る舞いもまた、感心させられます。昨日の朝、池田浩美が千春のもとに駆け寄って、「ありがとうございました!」と頭を下げたシーンを目撃。千春は、ニッコリ笑って、「どうだった?」。どうやら、浩美と千春が足合わせをして、それについて千春がアドバイスしたようなのですね。支部は違えど、かわいい後輩に優しい笑顔を向けている千春に痺れました。3着に入った2R後、同レースに出走した五反田忍に駆け寄り「ごめんなさ~い!」と謝っている千春を発見。五反田はむしろ恐縮しているようでしたが、この二人、3日目までは12R前まで延々と足合わせをしていたコンビなんですね。ともに機力向上のために頑張り、しかしレースになると敵同士になる。そしてレース後には、再び仲間としての顔を見せる……。申し訳なさそうに顔をしかめていた千春の顔つきには、グッときましたね~。本日から、いわゆる敗者戦に登場ですが、いい着順をとってスッキリした笑顔を見せてもらいたいですね。

といったわけで、準優勝戦は我々にとっても剣が峰。おおいに盛り上がりましょう!(PHOTO/池上一摩)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

やわらか勝負駆け――4日目、後半のピット

 もっとヒリヒリしているかと思った。勝負駆けの午後、11Rあたりで大勢は決していて、18名の陣容もかなり見えていたから、準優進出者は明日の準備に取り掛かっているし、そうでない者もあと2日で心残りのない戦いをするべく、飽くことのない調整に励んでいる。ようするに、勝負駆けの緊張感はむしろ時間を追うごとに薄くなっていって、空気はどんどん穏やかになっていく。得点経過を見れば、まあそんなものかな、とも思うし、しかし4日目の午後ということを考えれば、やや特異な空気が漂っているようにも思う。
2008_0304_0980  そんななか、18位争いは本来、アツかった。10Rを終えて、18位は鵜飼菜穂子。11Rで藤家妙子が1着を獲れば逆転されていたし、藤家が失敗しても、12Rには2着以上で逆転できる宮本紀美がいた。鵜飼は、ドキドキしながらレースを見つめる立場にいたわけだ。それなのに、鵜飼は妙にリラックスしていた。妙に、という言い方はおかしいのかもしれないが、立場を考えればやっぱり、妙に、だ。装着場を歩く姿も実に悠然としたものだし、記者さんたちに囲まれながら楽しそうな笑顔を見せてもいた。楽しそうな、という言い方は明らかにおかしいけれども、その顔つきの柔和さにはそんな表現しか思いつかないのだった。鵜飼は、まるでどこ吹く風の涼しい顔で、崖っぷちに立っていたのである。貫禄だ。
 11Rで藤家が山川美由紀ともつれるように後退して、まず鵜飼は生き残った。12Rで宮本が見せ場なく敗れて、崖っぷちは崖っぷちではなくなった。それでも鵜飼は、特別顔をほころばせることなく、淡々とした表情だった。そこには、まったくヒリヒリした感覚はなかった。その貫禄に最敬礼だ。

_u4w4658    鵜飼の姿が象徴しているのかどうかわからないが、とにかく柔らかい空気に包まれていた勝負駆けのピット。準優進出者が報道陣に取り囲まれているあたりが、わずかに4日目の顔を見せていたくらいだ。それにしても、ノルマをクリアすることができた者たちが輪の中心にいるわけだから、自然と優しい空気になる。女子王座初出場にして予選をクリアした三浦永理は、おそらくは初体験であろうそんな状況に、ちょっと照れ臭そうな顔も見せてはいたが、その初々しさが歴戦の記者さんたちの表情を柔らかくさせ、やっぱり優しい空気が漂っている。僕もその輪に入って三浦の声を聞こうかとも思ったが、むしろそれを外から眺めているほうが幸せな気分になるのだった。
_u4w4677_2  慣れたもの、ということはないのかもしれないが、横西奏恵も記者に囲まれて、笑みをたたえつつ、質問に応えている。11R後には、準優1号艇が確定した。結果的には予選1位での準優進出となっているが、ともあれ準優で白いカポックを着られることには、2年ぶりの女王への予感と期待、そして安堵の思いがあっただろう。今日からピットに入った僕は、彼女の様子を充分に見てきたとは言えないけれども、わずかな時間の中で目にした横西は、これまでSGなどで会ったときとは、どこか違った雰囲気のように思えていた。ざっくばらんに言うと、どこか硬さが感じられたのだ。話はできていないから、その理由は、また僕の感覚が正しいかどうかは、確認できていない。それでも、普段と違う横西が印象に残っていて、そして今日、報道陣の輪の中の横西は、いつもの横西奏恵に近かったと思う。ちょっと安心した……そんな立場にはないんだけれども、そう思った。

2008_0307_0771   そうしたなか、ちょっとしたアツさ、激しさがあったとすれば、予選順位争いだったかもしれない。11R、山川美由紀には予選2位のチャンスがあった。2位には意味がないかもしれないけど、準優は1号艇で出走できる。だというのに、1周2マークを回ったあと、山川は4番手を走ることになってしまう。あくまで結果であって、走っている最中の本人が考えていたはずもないが、もしそのまま4番手のままだと、山川は3号艇となっていた。2周1マーク、山川は絶妙な小回りで3番手に浮上。これが彼女を2号艇にプッシュした。
 レース後、山川はヘルメットを脱ぎながら、ふう、とひとつ息を吐いた。それは安堵だったか、それとも1号艇を逃した(であろう)溜め息だったか。しかしながら、やることはやった、とでも言うような、充実感が漂っていたのは間違いない。
2008_0307_0090  そこに、角ひとみが帰ってきた。山川は「角ちゃん、ごめん!」と、右手をあげた。角は「いえいえいえ」と笑い返す。ただし、角の笑みは、やはり苦笑混じりだ。これも結果的に、だが、角は3等のままなら3号艇、4等で4号艇だったのだ。そこまで詳らかな状況は把握していなかったとしても、やはり道中の逆転で得点を下げたのは痛かった。心中はともかく、苦笑いしか浮かばなかったのも当然だ。
2008_0307_0680  12R、レースに悔いを残したとするなら、香川素子しかいない。11R前、予選1位は誰あろう、香川だった。2着以上で、1位死守。3着でも準優1号艇。そして、香川は1マークを回ったところでは2番手におり、大山博美の差し伸びで2番手争いになったが2周1マークまで競り、大山の後塵を拝しても3番手は確保。準優の白いカポックをほぼ手中にしていた。ところが3周1マーク、佐藤幸子の突進を受けて、4番手に後退。微妙な場面ではあったが、レースを見る限り、大事に回ろうとしていた感じはあった。予選5位に後退。それでも好成績ではあるけれども、いろいろな意味でストレスを溜めたに違いなかった。レース後、香川は特に表情を崩していなかったし、むしろ淡々と結果を受け止めていたようにも見えたけれども、だからこそ心中は複雑だったのではないかとも思う。ある意味、勝負駆けの厳しさをもっとも味わったのは、本来ならまったく勝負駆けとかんけいのなかった香川なのかもしれなかった。

_u4w4713   さて、今ごろ東京で何を思うU記者、気になる宇野弥生。誕生日の今日、祝賀ムードなど少しも味わうことなく、12R発売中まで試運転をしていた。いちばん最後まで、水面とピットを行ったり来たりしていたのが、弥生と細川裕子。細川が試運転を終えても係留所からボートを上げることなく、最後に2周だけ水面を駆けて、ピットに上がってきた。その努力、その姿勢には神々しささえ感じられるように思えた。素敵なバースデープレゼントは手に入らなかったけれども、競艇選手としてはあるべき姿を表現し尽くした誕生日だったと言えるのかもしれない。最後にU記者ふうに締めておこう。
 ハッピーバースデー、弥生さん。明日も頑張ってくださいね。

2008_0307_0885  ……と言いつつ、私が気になる長嶋万記も! 11Rは5着。6コースからスタートを行けずに、何もできずに大敗。レース後、ヘルメット越しの瞳を見ると、すぐにでも首を傾げそうな、どこか納得できない風情が感じられた。もし僕の感覚が正しいのなら、そんな万記はきっとさらに強くなる! この結果、明日の準優勝戦は自分以外は全員が女王戴冠者(しかも過去20回中10回を占めている!)という、失神しそうなメンバーに入ってしまった。しかし万記よ、だからこそ失うものなど何もない、明日は真正面から、思い切って胸を借りればいい。今日はらしくないレースだったけれども、相手が巨大すぎるからこそ、万記らしいレースが期待できるぞ!(PHOTO/中尾茂幸=鵜飼、山川、角、長嶋 池上一摩=三浦、横西、宇野 TEXT/黒須田守)

_u4w4738_2 追伸:U記者および、弥生ファンへ。試運転を終えた宇野弥生は、こんな素敵な表情も見せてましたよ。Happy Birthday!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

「女の中の女は誰だ!?」4日目

 予選4日目でもっとも厳しい勝負駆けといえば、もちろん2走ピンピン条件であります。今日はそんな一縷の望みを抱いたナデシコたちの走りに感銘を受けました。1Rの久保田美紀VS小松原恵美の直接対決……激しい交差旋回とともに、なんど両者の体が入れ代わったことか。2Rでは2番手の五反田忍が無理を承知で超抜・垣内清美に強ツケマイをかまし、バランスを崩して失速……ピンピン条件ならではの玉砕でしたね。結局、久保田(2・3着)、小松原(1・6着)五反田(5・4着)3人に共通の思いは夢と散りました。そして、ただひとり、この鬼門というべきピンピン条件を見事にクリアした戦士がいたのであります。

★本日の「女の中の女」4日目
田口節子(岡山)

2008_0307_0266 さすが、この女子レーサーも「銀河系軍団」の一員なんだよな~、とつくづく思い知らされた1日でした。昨日までの成績は516転……文字どおりの背水の陣、2回走りの今日はピンピン連勝(6・17)が絶対条件です。
 まずは3R、枠なり3対3の5コースから発進した田口はスリットで絶望的な隊形を強いられましたね。自身はコンマ15で、内3艇は06~11……完全に後手を踏む展開です。スリットからさほど伸びない田口は吉原、細川に続く3番差しを選択。バック5番手からジリジリ伸びて2着争いに加わりましたが、2Mを回って先頭に立った細川との差はまだ2艇身。細川はピン勝負の田口に引導を渡すかのように前方を軽々と横切り、2周1マークを先取りしました。
 この瞬間です。銀河スケールの超絶モンキーが炸裂したのは! 内の1号艇を叩きながら、一瞬にして細川の内フトコロをえぐるまくり差し……!! わずか5秒ほどで同体に持ち込み、後は腕の差で細川を置き去りにしました。1周1マークの5番手から、1周の間に4艇をゴボー抜きしたわけです。準優へ、首皮一枚残す大逆転劇。もちろん、レース後のインタビューでは、ほとんど笑顔は見られませんでした。
「早めに起こしたはずなのに、届きませんでしたね。起こしからが、ちょっとおかしい……」
2008_0307_0053 激闘を制したばかりなのに、その目はもう後半の9Rを見据えています。
「後半はスタート、行きます!……たぶん」
 ぶち込みます!(by井口佳典)ほどの迫力はなかったし、「たぶん」という弱気な一面も見せた田口ですが、自分を鼓舞するようにS宣言をするのも銀河系の血筋といえるでしょう。
 そして3時間後、2コースから公約どおりにコンマ09でスリットを突き抜けた田口は、準優への差しを決めました。観戦子としては、スリットでインの中里優子を1艇身近く出し抜いたのだから、豪快にまくってほしかった。そんな贅沢を言いたくなるようなレースでしたが、メイチ勝負駆けの田口からすれば確勝を期した戦法だったのでしょう。ピンピン条件でピンピン決着。素晴らしい勝負駆けでした!
 さあ、明日の田口は準優11Rの6号艇。内枠にはディフェンディングクイーンの寺田千恵や女王にもっとも近いレーサー淺田千亜希などの強敵が立ちはだかりますが、今日の勢いと天性の才を120%発揮すれば……銀河系がナデシコ軍団をも呑み込む瞬間を目撃できるかもしれませんね。

2008_0307_0363  他で際立ったレースを見せてくれたのは、やはり予選のトップと2位を分け合った横西奏恵&寺田千恵であります。横西の前半は道中5番手から攻めに攻めての逆転3着。突進、ツケマイ、鋭角差しなど秘技のオンパレードで逆転していく様は、見ていて鳥肌が立つほどでした。
 一方のテラッチは、影をも踏ませぬイン圧勝劇。完全に仕上がりましたね。ターンしてすぐに押して行くレース足が素晴らしく、イン戦向きの超抜パワーといえるでしょう。

2008_0307_0670  今日の勝利でデビュー通算999勝、大きな区切りに大手をかけたテラッチ。もし明日の準優が2着で、優勝戦で去年の再現があったとしたら……これはちょっと出来過ぎのシンデレラストーリーですかね。もちろん本人は1001勝目の連覇だけを狙っているはず、です。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

跳べ! 翔けろ! スーパールーキー香織&智加④

 二人とも予選突破絶望で迎えた4日目。実に残念というしかないが、同時に進化が問われる一日とも言える。女子王座決定戦初出場をチャレンジャーと同義だとするなら、準優に出られないことはモチベーションを下げる材料にはなりえないからだ。勝ち上がりの目がないからこそ、失敗を恐れず思い切ったレースを見せてほしい。そんな願いととともに、今日の魚谷香織と平山智加を見ることとなった。
 その結果……二人は揃ってドラマを作った! それもともにまったく同じ、3周2マークだった。

_u4w3931 ★1R★
 平山は1R1回乗り。1号艇だが、オールダッシュを公言している平山にとっては、艇番はもはやそれほど大きな意味はもたない。結局、6コースからの勝負となった。
 先頭争いは、同県の先輩である小松原恵美と久保田美紀。平山は1マーク最内を差して、中間着の争いになりそうだった。3等を走っているのは、向井美鈴。今期A2だが、A1の力がある、ターン鋭い先輩である。
 3周1マークで、この先輩を脅かす位置につけた平山は、次のターンで見せてくれた。渾身のツケマイ一閃! 強烈旋回は、アシが弱いとはいえ本来は格上の先輩を飲み込み、3着に浮上! 以前、BOATBoyでは向井に「ツケマイ姫」というニックネームをつけたことがあるが、平山はツケマイ姫をツケマイで沈めた! ピットでも、「おぉっ」というどよめきが起こったくらいの、峻烈なターンだったのだ。

_u4w3657 ★3R&7R★
 魚谷の3Rは、6コース発進。ここはさしたる見せ場も作れずに敗れている。どよめきを起こしたのは、7Rのほうだ。3号艇、3コース発進で、魚谷は1マークで寺田千恵、垣内清美、佐藤幸子らに先んじられる。
 それでも諦めずに前を追いかけた魚谷は、3等を走る佐藤幸子を逆転可能な位置にまで追い詰めていた。それでも百戦錬磨の佐藤は、新鋭の追撃を封じ込む捌きで3番手をキープ。3周2マークでも、悠々と先マイを果たして、3着を確保しようとした。
 その手前で、魚谷は艇を大きく外に振って、ふところを開けた。そして、佐藤よりも早く初動を入れて、逆転を狙った渾身の差し! ターンスピードでは決して負けていない魚谷は、最後の賭けに出たのである。
 これが届いた!……かのように見えた。佐藤と魚谷は艇を並べ、同時にゴール。どっちが前だ……写真判定にもつれ込んだ3着争いは、ほんのわずかの差で佐藤が制した。魚谷は敗れた……。しかし、何ら恥じることはない。大先輩の佐藤に冷や汗をかかせた走りは、非凡な輝きに満ちていたからだ。

 予選を終了して、魚谷43位、平山37位。女子王座の水は甘くなかった、ということか。それでも決して下を向かない彼女たちは、残り2日を全力で戦うはずだ。平山は1Rの後、ピットの隅にあるモニターに駆け寄って、真剣な目で自らのレースをチェック、さらに小松原のもとに駆け寄って、アドバイスを求めていた。魚谷も、午後の時間を試運転に使い、明日へ向けてのパワーアップをはかっている。まだ女子王座は終わってはいない。彼女たちがはばたく舞台も幕を閉じていない。一般戦でも、スーパールーキーの走りは、絶対に見逃してはならない。きっと、そこに明日が見える。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

速報 準優メンバー決定!

「女の中の女」を決める争いは、ついに18戦士に絞られました。準優3個レースのメンバーは……な、なんですか、この12Rはっ!!??? 長嶋以外は歴代女子王座に輝いたクイーンはかり。優勝戦を前にして「女王の中の女王」を決めるような超豪華メンバーであります! 準優ではもったいない組み合わせともいえるわけですが、とにかく明日の準優(特に12R)は超ウルトラスーパー必見です!

 準優10R

①栢場優子(栃木)
②大山博美(福岡)
③永井聖美(愛知)
④角ひとみ(広島)
⑤池田明美(静岡)
⑥岩崎芳美(徳島)

 準優11R

①寺田千恵(岡山)
②香川素子(長崎)
③淺田千亜希(徳島)
④三浦永理(静岡)
⑤水口由紀(京都)
⑥田口節子(岡山)

 準優12R

①横西奏恵(徳島)
②山川美由紀(香川)
③海野ゆかり(広島)
④長嶋万記(静岡)
⑤日高逸子(福岡)
⑥鵜飼菜穂子(愛知)


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

ピットの空気を支配するもの――4日目、前半のピット

_u4w3689 「おっはよっ、クロちゃん」
 本日からピット担当、朝からピットに入るのは初めてで、少々緊張気味だったのだが、寺田“テラッチ”千恵にすんなりほぐされた。いや、僕のことはどうでもいいのだが、テラッチほど機力と気分が直結している選手もそうはいない。苦しんでいるときは、挨拶をしても冴えない顔をしているし、調子がいいときは、こうしてテラッチのほうから声をかけてくれる。そう、テラッチは充分に手応えを得て4日目を迎えているということだ。
 テラッチ、気分上々。

_u4w3870   装着場では、海野ゆかりと岩崎芳美が長いこと話し込んでいる。もちろん、調整の方向性についての話だろうが、海野と岩崎は時に笑みを浮かべていたりして、ことに海野の気分の良さが伝わってくる。試運転からいったん上がってきた角ひとみが輪に加わって、さらに“会議”は長くなる。角の表情も次第にほぐれていって、穏やかな空気がその周囲を包んでいるようだった。会議は解散され、たまたまこちらに向かって歩いてきた海野に挨拶をすると、目元がすーっとにこやかになって、笑顔でペコリ。
 海野ゆかり、気分上々。

_u4w2104  その数分後、クルクル回っている倉田郁美がいた。??? 両手を上にあげて、まるでバレリーナのように、クルクルクル。??? かたわらには栢場優子と都築あこさんがいて、ようするに都築さんが倉田か栢場かにコメントをとっていた様子なのだが、倉田郁美はクルクルクル? まったく意味はわからなかったが、倉田も栢場も都築さんも、大笑いしていたのだから、楽しい話題だったのだろう。倉田は賞典除外となっており、今日の勝負駆けには関係ないが、しかし戦いは続く。一方、栢場はそれほど条件が厳しくない勝負駆け。アシはかなりのものだから、気分が下向きになろうはずがない。
 倉田郁美、栢場優子、気分上々。

 などと、どういうわけか明るい雰囲気に包まれていた勝負駆けのピット。上に取り上げたのは、準優当確だったり、勝負駆けもやや余裕のある条件だったり、といった選手たちだから、まあ、気分が悪かろうはずはない。実績上位の者、あるいはキャリアのある者がそこに多く名を連ねているのだから、ピットの空気を支配するのはそちら側ということになるのだろう。ということはもちろん、そんな空気の隅っこで苦しい顔をしている者もいるのであって、ましてやピン勝負の選手たちの顔には悲愴感がある。穏やかな中では見逃してしまいそうになるが、たしかに勝負駆けらしい空気もある。
2008_0306_0309  1R1着の小松原恵美。道中は競り合っての勝利だけに、気分上々……かと思いきや、ピットに上がってきたときの瞳には、厳しさがあった。カポック脱ぎ場で競り落とした久保田美紀にペコペコと頭を下げ、久保田は“敗れたけれども、気持ちのいい戦いができた”とばかりに笑顔を見せて、声をあげて笑っていたのに、小松原はひたすら頭を下げ続ける。今日の小松原はピンピン勝負。これで2走目に望みはつないだが、しかし次も1着しか許されない厳しい勝負駆け。笑みを浮かべるのは、2走目をクリアした後、ということか。
 小松原恵美、気合横溢。

_u4w2403  その1R後、他の皆が引上げたあともボートから離れなかったのは、藤田美代だった。6着を並べ続けて、ここは5着。ようやく着順が上がった……なんてのは、ひとつも慰めにはならない。カウリングにヒジを突き、ふぅと溜め息をつきながら、顔が曇っていく。先輩の大山博美も隣で同じ体勢をとって、まるで伝染したかのように溜め息をつく。渋田治代も加わって、“会議”が始まった。海野・岩崎・角の“会議”とは正反対の、深刻すぎる話し合い。大山が言葉をかけ、藤田がうなずき……を数回繰り返して解散となったが、藤田の足取りはどこまでもやるせなかった。その後、藤田はギアケースを外して整備室に向かっている。その藤田に日高逸子が「スタート行ってるのにね。どれだけスタート頑張っても、まだ前にいるんだからねえ」。大先輩の気遣いが、藤田の心を和らげるだろうか。
 藤田美代、まだまだ頑張れ!

_u4w3757 そして、もっともツラい顔をしていたのは、気になる宇野弥生だった。……というか、気になっていたのは、昨日のピット記事でキモ……いや、アツいラブレターを激筆していたU記者だが、ひとまず引き継ぐことにしますね。2R、1号艇ながらチルト1度に跳ねて6コース回り。奇策といえば奇策だが、弥生なりに考え抜いた作戦だったのだろう。しかし……。弥生の思いは実らなかった。レース後の弥生には、表情がなかった。エンジン吊りの間も、カポックを脱いでいるときも、ヘルメットを拭いているときも、表情は固まったままだ。Happy Birthday、その言葉もかけられそうにない。悔しさを噛み締め、必死に耐えている顔は……たしかに艶っぽかった。U記者が惚れるのも、わかるような気がした……。
 宇野弥生、明日からも応援するぞ!
_u4w3965  ………………というわけで、弥生が気になり始めた私ですが、記事を執筆するために記者室に戻ろうとすると、「おはようございます! ありがとうございました!」と長嶋万記が笑顔でやって来た。何がありがとうなのかよくわからなかったが、後で池上カメラマンに聞くと、ここに僕が万記の記事を書いたことを池上カメラマンが彼女に伝えたらしい。ナイスジョブ、池上! と同時に、万記のこともおおいに気になっているわけですが……。
(PHOTO/中尾茂幸=小松原 池上一摩 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

4日目! 怒濤の勝負駆け!

おはようございます。女子王座決定戦4日目、怒濤の勝負駆けデーを迎えました! えー、今、空中線を見ているのですが、昨日と反対方向に旗がたなびいてますぞ……。ゆる~い追い風……いや、対岸の国旗は昨日と同じ方向に……うむー、風が舞ってますかね。またまた違った状況でのレースになりそうな本日、波乱の予感、か?

2008_0306_0318

小松原恵美と若山美穂。笑顔!

2008_0306_0384 倉田郁美が正座して鵜飼菜穂子のアドバイスを聞いています。

2008_0306_0520 早坂こずえのエンジン吊りを渋田治代、土屋千明、片岡恵里が手伝っています。土屋は支部の後輩ですが、他2名は地区的な関係は薄い。でも、手伝うんです。

2008_0306_0533 横西奏恵を中心に笑い合う、長嶋万記、香川素子ら。

というわけで、本日も女子選手たちの激走にアツくなりましょう!(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

気になるあの人と、気になる弥生――3日目後半のピット

_u4w3631  午後のピットは、午前中と比べてもさらに落ち着いた空気になっているようだった。
 昨日までのピットは「本当に3月なのか!?」と疑いたくなるほど寒かったのに、少しずつ暖かくなってきているので、その印象を強くしている部分もあるのだろう。また、そうした気候の変化もあるためか、選手の作業は「ペラ調整」に集中しはじめているので、装着場付近の選手が減っている。そのため、焦燥感の少ない空気になっているのも確かなはずだ。
 そんなことを感じながら7Rを迎えたが……、このレースではなんと、1号艇の谷川里江がフライングを切ってしまった。ちょうど『BOATBoy』女子リーグ担当の森喜春記者と、「ここで逃げ切れば、そのまま優勝するかもしれない」「勝率29.1%とはいえ、前節で作間章がオール2連対で優勝したときから噴いていたモーターだから」といった話をしながらレースを観ていたときだったのだから、ショックは大きかったのだ。
 ピットに引き上げてきた谷川は、口元に笑みを浮かべているようにも見えていたが、これは苦笑がそのまま固まってしまったものにも近かったのだろう。同期の定野久恵に話しかけられたときには、もう少し自然な感じの笑いも見せていたが、定野と別れて一人で引き上げていく小さな後ろ姿はあまりに切ないものだった。

_u4w3669  この7Rでは、昨日のレースにおいて、不運な部分がありながらも賞典除外となっている渡辺千草が勝利している。
 レース後の渡辺は複雑な表情を見せていたが、これで渡辺は、連日の“素直に喜べない勝利者インタビュー”を受けることになったのだから無理もない。
 この公開インタビューにおいて渡辺は、自分自身もスリット前で放っていたことを話して、「(ちょっとした風の吹き方で)ぜんぜん違っちゃうんですね」「風が吹いている日はぜんぜんわかんないんで」とも言っていた。
 今日のレースにおいては安定板こそ用いられなかったものの、風速3メートルの風(=7R時)は、数字以上に強く感じられ、レースを難しくしているわけである。谷川にしても、初日からばっちりスタートが見えているようだったからこそ、そのFには驚かされたのだ。
 この後、ピット内で渡辺と谷川が顔を合わせたときにも、谷川は“やっちゃいました”というような手振りを見せて渡辺に声を掛けていき、渡辺は“今日の風なら……”といった感じで慰めの言葉を掛けていた。
 仕方がない――といった言葉は、競艇ではタブーなのかもしれないが、選手同士だからこそ理解し合える部分はあるものなのだろう。

_u4w3797  ピット内の空気が落ち着いているといっても、熱心な作業をする選手がいなくなっているわけではない。また、宇野弥生についてを書いていることが多いので、「気になる選手は宇野だけなのか?」と誤解されているかもしれないが、決してそんなわけではないのである。
 この津競艇場のピットに集まっている全選手が光り輝いて見えるものだし、そのなかでもとくに「気になる選手」というのはやはり、何人かは出てくるものだ。私という人間は、嘘をつけない性格の男なので正直に書くが、80~90%はアスリートとしてのオーラといえるようなものが気になり、残りの10~20%には個人的なタイプも影響してくる。まあ、これは当然のことで、私などが新鋭王座に行けば「同性ながらもカッコいい奴だな」と思うこともあるし、女子王座に行けばやはりは「あっ、かわいい」とか「素敵だな」とか感じる部分も出てくるわけなのだ。人間として自然な反応といえようが……、そんな一人が永井聖美である。
 永井に関していえば、ここ3年の女子王座のほかに一般戦のピットなどでも見かけているが、見るたび違う印象を受ける選手なのである。

_u4w3951  そして、今年の女子王座ではとくに、いろんな意味でジャストミートしてくる。
 毎年キレイになっていくなあ……というのも確かにそうだが、アスリートとしてのオーラも年々強くなってきている気がするのだ。そうした点については言葉にしづらい部分だが、そうした何かは、仕事をしているときの顔つきにもはっきりと出てくるものだ。
 今日の永井に関していえば、4Rの1回乗りでありながら、午後になってもモーター調整を続けており、12R前にも試運転に出て行ったのだから、本当に充実した一日を過ごしるようだった。
 それも、どんな時間帯に見かけても、常にいい表情をしていたのだから、心身・機力ともにいい状態になってきているとも判断できよう。

_u4w3740  さて、「気になる選手」といえば、やはり宇野弥生についても触れておかなければならないだろう。
 今日の宇野がどのような午後を過ごしていたかといえば、何度となくペラ調整と試運転を繰り返していたものだった。その際、ペラ小屋と待機ピットの往復においては、全力ダッシュに近い感じで走っている姿が1度や2度ではなく目撃されている。
 そう書くと、落ち着いたピットにおいて、一人だけ冷静さを失い、慌しく駆け回っていたのかと思われるかもしれないが、そうではない。たしかに時間のムダはつくらないように駆け回っていたのだが、昨日までに比べれば、希望の兆しが見えてているのが窺える明るい表情になってきていたのだ。
 私は、こうして毎日、宇野弥生の記事を書きながらも、これまで一度も声を掛けてはいなかった。それは、これまでの宇野が悲壮感といってもいいような色を見せていたからであり、懸命の作業のジャマをしたくはなかったからである。それに加えて……、不惑の私は、意外にシャイなのだ。そんな点においては、好きな女の子に対しなかなか声を掛けられない高校生とも大きくは変わらない。
 しかし、実をいうと私は、NIFTY競艇特集主宰である黒須田守が決めた“非情の斡旋”によって、ピットリポートを担当するのは本日までとなり、この記事のUP直後には即日帰郷することが決められているのだ。
 要するに、今日、声を掛けなければ、一生、彼女と言葉を交わす機会はないかもしれないのである。
 だからこそ私は勇気を振り絞って声を掛けてみた。

_u4w3794 「宇野選手……」
「……はい」
 私の声に対して振り向いてくれた彼女の微笑みは、ピットに降り立った天使のようだった。
 ……と、話がずれかけている気もするが、そこで私は、自分がNIFTYで追っかけ記事を書いていることを告白したうえで、「足はどうですか?」と冷静に質問している。さすがは記者なのだ。
「レースのあと、だいぶ良くなってきています」
 と、変質者をあしらうようにではなく、やさしく答えてくれた彼女……。
「実をいうと、僕は今日で帰るんですが、明日、あなたが、自分の誕生日に勝利してくれることを遠い地から祈っています」
 こちらがそうして続けてみると、
「そうなんですか」と寂しそうな目をして、「ご期待にこたえられるように頑張ります!」とも返してくれた。
 出会いがあれば、別れはあるものだ。
 一部、誇張はあるものの、大方のところはそんな感じだった。

「早く帰れ!」という声も聞こえてきそうなので帰ります。
 それでは頑張ってください、弥生さん。
(PHOTO/池上一摩 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

独断と偏見 「女の中の女」は誰だ! 3日目

 今日も向かい風が吹いていましたが、昨日を思えば穏やかな水面。勝負駆けはもちろん明日でありますが、その明日を見据えれば、3日目というのは非常に大切になってきます。勝負駆けに敗れるのも、そりゃあ悔しいでしょう。しかし、勝負駆けにも挑めずに明日を迎えるのは、もっと悔しいはず。心地よい緊張感とともに明日を迎えるには、3日目にきっちりポイントを積み増すことができるか。これが重要になってくるわけです。
 それを強く意識していたかどうかはともかく、気合をもって臨んだと思いたくなるほどの強いレースを見せてくれた、あのビーナスに本日は感じ入った次第であります。

★本日の女の中の女 3日目★
海野ゆかり(広島)

2008_0306_0447  唸ったのは、2走目の9Rであります。2号艇の海野は、ピット離れでキュインと1号艇の池田紫乃を出し抜いた。「ピット離れを良くしたつもりだったけど……」(池田)「ピット離れが良くなった」(海野)当事者2人のレース後コメントはそうなっています。たしかに池田は鋭いピット離れではなかったものの、それほど大きな失敗にも見えませんでした。そうです、これは明らかに海野のピット離れがすごかったのです。私には、まるで海野の気合が艇を強く押し出したようにも見えました。もちろん、実際は懸命な調整の成果なのでしょう。
 抵抗しようとする池田を叩き、海野はバック水面では最内に取り付きました。池田はせっかくの1号艇を無にしてなるものか、と海野に先んじてホーム水面に入り、インを奪い返したのですが、これは明らかに早い進入。それを見た海野は、「どうぞ、お好きになさって」とばかりに艇を流し、悠々と2コースを選びます。このあたりの余裕綽々と見える運びは、心憎いばかりのものでした。
 もう、この時点で勝負は決していた。私はそう思います。気合のピット離れ、余裕のコース選択。海野は、超一流の振る舞いで水面を支配した。池田には申し訳ないのですが、これぞ格の違いを見せつけたシーンということでしょう。
 スリットでは、海野が半艇身だけ覗きました。深い進入となった池田の行きアシが全開にならなかったことを考えれば、これで充分。海野はスリット後に池田を叩き、悠然たるジカマクリ。池田も抵抗の姿勢を見せますが、まるで届きませんでした。小回り防止ブイと1マーク、池田は都合2回も海野にマクられたようなものです。
 海野ゆかり、強すぎる!
2008_0306_0101 単なる技術的なことだけではなく、メンタルの面でもまた、強かったと言うしかありません。初日2日目と屈辱の1R1回乗り。それが気合のすべての正体であるわけはありませんが、それでも女子王座に懸ける海野の思いをさらに強くさせたことは想像に難くありません。ほんの2、3年前までは、SG常連の女子選手といえば、海野ゆかりだった。それが、今では横西奏恵や寺田千恵に話題が集まり、今節ははるか後輩の新人にもスポットが当たったりする(私も当ててますが)。正直に言って、視界のなかで海野の影が薄くなりつつあっていたこと、私も否定はできません。しかし、やっぱり海野は強かった! 海野ファンの方にとっては、何を今さら、といった感じでしょうが、今日の9R、私は海野に鉄槌を下されたような衝撃を改めて受けたのであります。
 3日目を終えて、予選順位は11位。明日は、4着条件の勝負駆けとなります。しかし、闘志を目覚めさせた海野にとって、その条件は限りなく“当確”に近い。そう思うのであります。

2008_0306_0220  本日は、他にも拍手を送りたくなる選手が何人かおりました。たとえば、4R1着で、予選19位まで押し上げてきた永井聖美。昨日まで、永井のアシ色は、それはそれは厳しいものでした。初日の5着2本は、現A1の永井をもってしても当然の結果に思えたし、実際に永井もコメントでは泣きまくっていました。しかし、懸命の整備&試運転で、昨日2着、今日1着。まだ上位には差があるものの、きっちり勝負駆けに間に合わせてきたあたりには、思わず唸ったものです。
2008_0306_0512   また、1Rの倉田郁美、5Rの垣内清美、7Rの渡辺千草にも敬意を表したい。3人は、それぞれの理由で賞典除外となっていますが、それがどうしたとばかりに、今日は勝利をあげた。トップクラスの選手ってのは、そこにレースがある限り、決して緩めない……それはSGやGⅠを取材していると、常に思い知らされることであります。モチベーションが下がらないわけはない。気落ちだってしているかもしれない。でも、水面に飛び出してしまえば、貪欲に勝利を奪いに行くのが、勝負師たちの本能なのです。もしかしたら、選手たちにとっては、そんなことは当たり前すぎることなのかもしれませんが、それでも私は頭を垂れずにはいられない。そうしたところにも、競艇の神髄があると思うからです。

 最後に、昨日のコメントに対する回答を。まず、不快に思われた方にはお詫び申し上げます。そして、ポイント制は中止にいたします。ご迷惑をおかけしたことについて、申し訳ございません。本稿はいわゆるベストパフォーマンスをこうした形で取り上げたものであり、私にも妙な他意はございません。男女を問わず、競艇選手のパフォーマンスに感じ入り尊敬する気持ちは変わりません。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

跳べ! 翔けろ! スーパールーキー香織&智加③

 3日目。魚谷香織も平山智加も、非常に厳しい立場で迎えていた。二人とも、今日1着を獲らなければ、準優への道はほぼ閉ざされる。ボーダーが下がるのを待つにしても、少なくとも上位着順がほしいところだ。魚谷はデビュー以来543走、平山は286走。このわずかなキャリアのなかでも、こうした立場でレースに臨んだことは何回かあったはずだ。デビュー当初のド新人の頃ならともかく、ここ何カ月かの彼女たちは、予選突破を確たる目標として参戦してきたはずなのだから。
 しかし、GⅠという未知の世界における、後がない状況は、二人とも体験したことがない。女子王座のメンバーは、女子リーグやオール女子戦などで馴染み深い先輩たちだろうが、しかしその先輩たちの気合はいつもと違うし、本人たちの意識も違っているだろう。ここで結果を出すにしろ、一敗地にまみれるにしろ、今日という日は彼女たちにとって大きな大きな意味をもってくるだろう。

_u4w3295 ★5R★
 2号艇の金田幸子がピット離れで遅れて、4号艇だった魚谷は3コースへ。2コースに入った垣内のマクリに軽やかについていって、バックでは2番手に取り付いた。ところが、2マークでの魚谷はなぜかハンドルが入らずに、岸壁スレスレあたりにも達するほど大きく流れてしまう。レース後のコメントによれば「回りすぎで流れた」。今日は、安定板が取れたせいか、「回りすぎ」のコメントを出している選手が多く、魚谷も調整し切れなかったのだろう。1マークでの捌きは非凡さを感じさせていただけに、残念な2マークではあった。魚谷は、これで終戦……。

_u4w3330 ★11R★
 2号艇ながら6コースに押し出された平山だったが、これは致し方のないところ。むしろ、アウトからのハツラツとしたレースに期待がかかるところだった。しかし、11Rの強力メンバーを相手に6コースでは、さすがに厳しかった。機力が充実しているならともかく、いくらスーパールーキーだとはいえ、簡単に見せ場を作らせてくれるほど、歴戦の先輩たちは甘くない。何もできなかったが、これが明日からの糧になると信じたい。平山も、終戦……。

 スーパールーキーの大旋風は、結局巻き起こることなく終わってしまった。だが、二人とも決して下を向いてはいない。魚谷は、最後の最後、12R発売中まで試運転をしていたし、平山も、敗戦の悔恨はあろうが、これでモチベーションを極端に下げることはあるまい。彼女たちの初めての女子王座決定戦は、やっと半分を過ぎたところだ。賞典レースだけが、自分たちを表現する場というわけではないのだ。
 明日はもちろん、一般戦回りになる週末も、彼女たちは水面を跳ねてくれると信じる。準優が絶望的になったからとはいえ、魚谷香織と平山智加から目を離すわけにはいかないのだ!(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

速報 明日の勝負駆け状況

女子王座決定戦も3日目を終了! 明日は勝負駆けです。4日目を前に準優当確は8名。4位の栢場優子、10位の三浦永理も比較的楽な条件ですから、残り8コのイスを奪い合う形でしょうか。もちろん、何が起こるかわからないのが競艇。明日の勝負駆けにおおいに注目しましょう!

1 香川素子  当確
2 横西奏恵  当確
3 山川美由紀 当確
4 栢場優子    5・5着
5 寺田千恵  当確
6 大山博美  当確
7 淺田千亜希 当確
8 長嶋万記  当確
9 岩崎芳美  当確
10 三浦永理  2・6着
11 海野ゆかり 4着
12 池田明美  3・4着
13 渋田治代  4着
14 角ひとみ  3・4着
15 鵜飼菜穂子 3着
16 日高逸子  3着
17 水口由紀  3着
18 若山美穂  3・3着
19 永井聖美  2・3着
20 池千夏   2・3着
21 宮本紀美  2着
22 定野久恵  2着
23 片岡恵里  1着
24 福島陽子  2・2着
25 藤家妙子  2・2着
27 武藤綾子  ※1着相手待ち
28 土屋千明  1・2着
29 久保田美紀 1・1着
30 田口節子  1・1着
31 五反田忍  1・1着
32 小松原恵美 1・1着
35 向井美鈴  ※1・1着相手待ち
37 中里優子  ※1・1着相手待ち


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の水神祭! 今節2人目

Sn2_0103  2日目は水神祭が出なかったが、好メンバーが揃った中での今日の11Rでは、三浦永理が見事に水神祭勝利を挙げている!
 レース後、ある程度までは自分でモーター格納を済ませて公開インタビューへと向かった三浦だが、戻ってくるとすぐに池田浩美、細川裕子、長嶋万記らに取り囲まれて、待機ピットのほうへと“拉致”された。
 最初は3、4人だったものの、どこからともなく選手たちはわらわらと集まってきて、どうやって投げ込むかと、こそこそ相談……。

_u4w4058  といっても、比較的簡単にウルトラマンスタイルの持ち上げ式で行なうことに決められたようだったのだが……、この持ち上げはかなり高く、周囲から心配の声があがったほどだった。
 そして、“いらないものは捨てちゃえ”といった感じであっさりと投げ込まれた三浦は、見事に回転しながら、ドボ~ン!
 へとへとのていで水面から上がってきた三浦は、潰れたカエルかヒラメのようになって、ぐて~と倒れこんだのだ。
 それでもなんとか顔を上げると「ありがとうございました~!」。
 ……三浦選手、おめでとうございます!!
(PHOTO/中尾茂幸=1枚目、池上一摩=2枚目)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

絶賛不発中……

Cimg3767 久々登場のミッション舟券。今回は「津は2コース差しに妙味!」「2-1がけっこう出る!」「2-1-4が美味しい!」というわけで、全レース2-1-4を買っているのですが……はい、絶賛不発中でございます。ここまで2-1-4は0本。フライング2本がともに1号艇だったため、返還が200円。それだけ。はい、それだけです、返ってきたのは。それでも、これからも続けていきますよ! 2-1-4ミッションにご注目ください!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

K記者の「しっかりペラ合わせます」予想

 前半は2つ的中でした。でも、なんか微妙なんです。1Rは倉田アタマは正解ではずれ。2Rはカベになるはずの五反田がカベどころかスリット覗いてマクリ。3Rはまあ、なかなか会心なんですが、勝負レースの4Rは押さえのほうが的中で取りガミ。5Rは、1マーク回って2コース-3コースのワンツーで、展開としては想定通り。6Rは、それなりに会心ですが……それでも、どうもスッキリしませんなあ。なんだか、じんわりとリズムが悪くなっているような気がします。ここまでのトータル回収率は324点買いで33590円ゲットの104%。なんというか、モーターいいのにペラが合わない、みたいな感じでしょうか。私の担当は残り6レース。H記者のためにたっぷり貯金を作って(H記者に松阪牛をご馳走する資金も作って)、タスキを渡したいと思います。

7R
①リエ姐が、急激にパワーアップした昨日。単純に考えれば、イン逃げ濃厚、ということになるでしょう。ところが、ここには横綱が揃い踏み! ④栢場と⑥大山です。②久保田も③長嶋も⑤千草も上の下くらいはありますから、実は難解な一戦なんです。長嶋はいつも通りマクって攻めますが、栢場も全速で攻めて行き、渡辺は栢場マークの差し狙い、大山は最内差しで……うがぁぁぁぁ、難しい! パターンとして、まずは長嶋の攻めにリエ姐が抵抗して、栢場のマクリ差しが突き抜ける。もうひとつ、栢場が長嶋のさらに上を行って、開いた内に大山が突き刺さる。とにかく、自分の見立てを信じつつ、横綱両者のアタマ狙いで行きましょう。
3連単★4-56-全 6-15-全

8R
1号艇が山川、鵜飼さんは3号艇。それでもミス競艇はインを獲りに行くんでしょうか。②若山も含めて、内3艇は歴戦のベテラン。基本は枠なりになるのではないか、と。ならば、アシいい①山川が逃げ切ります。相手はカドから攻める④角。もし鵜飼さんがインを奪いにいって深くなったりすればアタマまであるでしょう。これも少々。
3連単★1-4-全 4-15-全

9R  勝負レース
⑤新田⑥岩崎の“渦潮芳美ーズ”は強引なコース獲りはしないので、ここは枠なり。動くとしても岩崎のみでしょう。すなわち④井口がカド。井口はどうにも結果が出ませんが、かなりいいアシです。一方、①池田紫がパワーアップに成功してますね。行きアシから伸びにかけては上位級に近づいてきました。井口がいよいよぶち込めば、カチ合って差し場が開く。井口がスタート届かなければ、池田紫の逃げ。この2本立てでいきましょう。人気がちょっと読めませんが、最終的に②海野が人気になると見て、こちらをあえて押さえに。池田紫の逃走を本線に勝負!
勝負舟券
3連単★1-246-全
押さえ
3連単★2-46-全

10R 勝負レース
④奏恵がカドに人気を集めそうですが、その内にいるのが超抜の一人③福島。スタート互角なら、先攻めはこちらです。よっしゃ、もう一丁勝負しましょう。福島アタマが本線。奏恵アタマを押さえです。
勝負舟券
3連単★3-4-全
押さえ
3連単★4-3-全

11R
②平山はオールダッシュ戦を表明しているので、ここは6コース回りになりそう。134/562でしょうか。①三浦は、出足がさらにアップしている感じです。一方、③日高も転覆して一回モーターをバラしたのがかえって良い方向にいった感じですね。逃げて差しての一騎打ちでしょう。穴は④小松原。アシはよく、万一三浦と日高がもつれた場合は浮上します。
3連単★1=3-全 4-136-全

12R
横綱①大山が1号艇。勝ってください、というレースですか。もちろんこのアタマは外せませんが、そろそろ飛び頃という気がしないでもない。③テラッチ④山川が握って攻めれば、開いた内に飛び込むのは⑤淺田。両面作戦でいきましょう。
3連単★1-45-全 5-134-全

 K記者の担当はここまで。明日からはH記者の登場です。乞うご期待!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

流れの変化――3日目前半のピット

_u4w3099  10時頃にピットに入ってみると、整備室には51号機がぽつんと置かれていた。その“持ち主”である横西奏恵の姿は見かけられず、その周辺の様子も、昨日の同じ時間帯に比べれば、落ち着いてきているようだった。選手それぞれにある程度の感触が掴めてきているために慌てた作業をする選手は少なくなってきているということかもしれない。
 しばらくしたあと、ボートにモーターを着けている横西の姿が見かけられたが(本体整備をしているところは見られなかった)、JLC『NADESHIKO』の都築あこキャスターや、井口真弓と話しているときには、終始、リラックスした笑顔を見せていたものだった。横西は、1Rの展示航走が行なわれたあとにボートを下ろし、試運転をしたあと待機ピットにボートを着けて作業を続けていたが、その表情は伸びやかで、動きもゆったりしたものになっていた。

_u4w3128  昨日の10Rで転覆している日高逸子も、待機ピットにボートを停めていた。熱心にメモを取っていたり、回転数を確かめたり、ピット周辺でボートを軽く走らせてみたり……と、作業を続けていたが、表情にも焦りの色はまったく見られなかった。
 どちらかといえば、タイム・イズ・マネー的に、時間を惜しまず小走りしながら作業をしていることが多い人なのに、今朝の作業の様子は、それとはまったく違った、落ち着いたものになっていたのだ。昨日の転覆の悪影響などはないものと見ていいのではないのだろうか。
 また、「優先艇保護違反」の判定によって賞典除外となった渡辺千草が装着場で作業をしていたときに、「残念でした」「気持ちは切り替えられていますか」と声を掛けてみたが、「ぜんぜん大丈夫ですよ」「(今日からも)頑張ります!」と、にっこり笑って答えてくれている。すでに賞典除外者は4人出ているが、そのうちの倉田郁美が1Rで今節初勝利を挙げて、垣内清美が5Rで勝利するなど、こうした選手も当然、少しもゆるめてはこないのだ。

Br0016027  私がピットに入って間もなく、3連勝中で絶好調の大山博美が試運転から引き上げてきたが、その表情は横西や日高とは逆に、昨日までより気合いが入ってきているようになっている印象を受けた。こうした精神面のコントロール方法は人それぞれなので、どちらが良くて、どちらが悪いといったことはまったく言えない。
 ボートを動かしている大山に対して、無言で頭を下げると、大山もまた厳しい顔つきのまま無言で頭を下げ返してくれている。そうした雰囲気からは好印象を受けたものだった。
 その後の大山は、同県の渋田治代と話をしていたあとに、一緒に引き上げていったが、装着場に置かれたボートにはモーターもプロペラも着けられたままだったのだから、手をつける必要はないものと判断できているのだろう。

_u4w3506  1Rで2着の鵜飼菜穂子は、これでここまで4・4・3・2着という微妙な成績になっている。そうした結果に焦りが出てきた部分もあるのか、レース後の表情は、昨日までにくらべれば曇りがちだったような気もした。ボートの傍で、どのような調整をしようかと悩んでいるようでもあったので、声を掛けてみようかと悩んでいると、私より先に寺田千恵が声を掛けていった。
 足の具合や水面での乗り心地についてを話していたようだったが、2人の立ち話はかなり長いものになっていて、時間が経つにつれて鵜飼の表情がどんどんと和らいでいっているようにも見えたのだから、これは寺田マジックとでも言うべきものだろうか!?
 少なくとも5分くらいは話していたと思うが、別れ際に鵜飼は、“大きな後輩”と化したように、寺田に対して大きな声で「あっした!」(=ありがとうございました)と言って、笑いながら敬礼するような仕草を見せていた。現在も充分、準優出を狙える位置にいる鵜飼には、さらなる熱いファイトを期待したい。

_u4w3383  今節のピットでよく目につく選手の一人としては、片岡恵里の名前が挙げられる。そのルックスとたたずまいからは、「ボート猿」と書かれたシャツがよく似合う“パンクな選手”といった印象を受けるが、きびきびとピット内を動き回りながら作業をしているところがよく見かけられるのだ。それでいて、作業の合間に仲間たちとはしゃいでいるようなところはそれほどは見られないので、パンクでありながらも、根っこの部分は相当にマジメな性格ではないのかとも考えられる。
 今日は、1Rが終わったあとに、モーター本体を外して整備室に運び入れていたが、ひとり無言でそれをしている姿も、実に“マジメパンク”で、格好のいいものだった。
 片岡もまた、ここまで3・5・4着と微妙な成績になっている。こうしたときに、大がかりな整備に出るのがいいのか、出ないほうがいいのかもケースバイケースなので、第三者が簡単に判断はできないが、片岡の判断が「正解」として出てほしいとは願われる。

_u4w3161  願う……といえば、当然、この人、「気になる弥生」である。
 今日は1R6号艇の1回乗りで6着に終わっているが、レース後すぐに、ナンバープレートを「試」(=試運転)に付け替えていたように、宇野弥生の一日は、これで終わったわけではない。
 昨日までと同じように、レース後の宇野は、時間をあけずに整備士さんと話をしたり、垣内清美のアドバイスに耳を傾けたりしながら、整備や試運転を繰り返していたものである。記者から質問を受けたときにも、それに答えながら手を動かしていたように時間をムダにすることはまるでない。そして、その口からは「昨日までよりは上向き」といった言葉も漏れていたので、とにかく、まずは1勝を期待したい。
(PHOTO/池上一摩、内池=大山のみ  TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

K記者の「今日こそ松阪牛!」予想

 ども~。Kです。いや~、昨日は惨敗でした。3Rの2050円だけでしたね、的中は……。目のつけどころは悪くなかったと思うのですが……これは、H記者の呪いですな(※後半予想のコメント参照)。おかげで昨晩は、350円の餃子しか食えませんでした。あ~あ、勝ちまくって、明日から津入りするH記者に特上松阪牛をご馳走しようと思ってたのに……。ともかく、私の担当は今日まで、H記者とは明日からバトンタッチいたしますので、本日も全力投球いたします!

 まずは、昨日終了&今朝試運転時点での番付。
            東               西
横綱   大山博美→   栢場優子↑
大関   福島陽子↓   佐藤幸子↑
関脇   谷川里江↑   山川美由紀↓
小結   小松原恵美↓  香川素子↑
前頭1  井口真弓→   三浦永理↓
前頭2  日高逸子    長嶋万記

 2日目も1着で3連勝の大山は、文句なしでしょう。栢場も相変わらずいいアシですね。福島は昨日はやや落ち気味に見えましたが、今朝の試運転ではいい感じです。昨日驚いたのが、谷川。ほぼ一変といっていいくらいに、上昇してましたね。また、新たにランクインは日高と長嶋。長嶋は昨日のレースぶりを見れば、上の下くらいにはなった感じ。そして日高は、昨日は転覆していますが、今朝の試運転では鋭い出足を見せてました。
 昨日は、6Rから安定板が着きました。それが機力相場に影響を及ぼしている可能性もあります。アップした選手、ダウンした選手については、引き続きチェックをしたいですね。

1R
④鵜飼さんの前付け、しかし①吉原は譲らず、進入は142/356でしょうか。スローは深くなると見ましたがどうでしょう。この隊形なら、昨日は妨害失格で賞典除外もアシはいい②倉田にチャンス。倉田がスローからなら③井口が水神祭。二人の裏表で勝負します。
3連単★2=3-全

2R
②五反田が少々上向きで、①藤田にとっては絶好のカベになるか。ここまで66の藤田ですが、成績ほどアシは悪くなく、逃げられるでしょう。④長嶋が握れば、⑤池田に差し場が開いて、これが相手。長嶋はヒモ受けと、アタマにも少々。
3連単★1-45-全 4-5-全

3R
①岩崎が逃げて、④田口がカドから攻める。まずはそれが基本。田口は1回乗りで、明日を考えると上位着をとっておきたいところですから、ここはマクリ差し狙いですかね。ならば①岩崎で逃げられます。田口がやや無理攻めの体勢になれば、⑤香川に展開が向くので、ここが相手。香川のアタマも少々押さえます。
3連単★1-45-全 5-14-全

4R 勝負レース
①永井は、少しずつ上向いています。今後メンバー次第では充分戦えると思いますが、ここは前半のわりには強烈なメンバーで、ちょいと不安。オッズ次第ではアタマ狙いも……で、これは押さえ。②細川がいいアシで、スタート決まれば叩いていけそう。この場合は、③佐藤が絶好のマクリ差し体勢。ただ、細川が差しに回ると、④テラッチがカドから握っていけば行き場をなくすかも。さらには、どんな展開になってもアウトから差し1本に絞る⑥海野が怖い。ここはテラッチの2着付けと見ました。アタマは3人で、3着もその3人に絞ります。
勝負舟券
3連単★236-4-236
押さえ
3連単★1-346-全

5R
①新田は中堅までで、何よりスローからのスタートには不安がある。ここは②金田がマクっても差しても、無心で突き抜けていけそうです。F後といっても、③垣内を無視しちゃいけませんよ~。
3連単★2-3-全

6R
①宮本は4着3本とはいえ、アシは悪くないと思います。となれば、③淺田はマクリ差しでしょうね。この裏表で行けるでしょう。
3連単★1=3-全

 中継地点は目の前です。私も頑張りますので、皆様もGOOD LUCK!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

3日目! 勝負駆け前の剣が峰!

おはようございます。女子王座決定戦3日目でございます。昨日は強風が吹き荒れ、大変な一日でしたが、今日は昨日よりは空中線のたなびきもゆるく、ひとまず安定板装着はなさそうな感じです。とはいえ、それなりに強く向かい風は吹いており、予断は許しませんね~。本日は、明日に勝負駆けを控えた重要な1日。昨日は転覆も何件か出てしまいましたが、今日は皆が思い切った勝負をできる状況だといいですね。

_u4w2305 今日はこの人に注目。海野ゆかりです。初日2日目と朝の1レースに組まれた、第17代女王。勝利選手インタビューでは「明日は1レースから脱出できるでしょうから……」と言っていましたね。間違いなく、女王のプライドが刺激されていたんでしょうね。そりゃそうです。おそらく、1レースがどうこうということではないと思いますよ。でも、彼女にはSGでも戦ってきた、女子トップという強烈な自負があるはず。ドリーム漏れだって悔しかったはずなのに、まさか1レース1回乗りとは……。そんな思いがあって当然だと思います。昨日は1R1号艇、負けるわけにはいきませんでした。そして勝った! 今日は4Rと9Rに登場ですが、もちろんこれも負けられない! 不本意な状況に置かれ、そしてそれを勝利でぶち抜いた海野は、強烈な走りを見せてくれるものと信じます。

それでは、本日もおおいに楽しみましょう!(PHOTO/池上一摩)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

波乱!――2日目後半のピット

 風が強くて6Rから安定板が着けられることになっただけではなく、7R後には雪までが降ってきた。……かと思えば、その直後には強い陽射しが水面に反射しているような状態にもなっていたのだから、この競艇場は今、尋常ではない何かに魅入られているのではないか――と疑いたくもなってきた。

_u4w2586  本日の“前半戦”最大の事件は6R後に起きている。
 早坂こずえが落水し、他の5選手は、きっちりと救助艇を回避しながらレースを進めたようにも見えていたのだが……。
 このレースの勝利者となった渡辺千草が公開インタビューに行っているうちに、2周1マークにおける渡辺の走りが「優先艇保護違反(事故艇の付近で順位の逆転があったときなどに下される判定)」と判定されて、渡辺の賞典除外が決められたのだ。ルールはルールということで仕方がないにしても、まったく悪意のないレースをしていたはずの渡辺にとっては(というより、走っている選手にとっても非常に判断の難しい局面だったと思う。実際、舳先が前に出ていたのは渡辺だったのだ)つらすぎる判定といえるだろう。
 このとき、私自身はピットにいなかったのだが、渡辺がピットに戻ってくると、同じレースを走った淺田千亜希(問題の場面で、最内にいた彼女が「優先艇」だった)が申し訳なさそうな顔をして、すみません、というように頭を下げており、そのときの渡辺の表情は固まったようになっていたそうである。公開インタビューの席では「おめでとうございます」と言われて、「ありがとうございます」と返していたのだし、その直後に聞かされた“悲報”だったのだ。そんな反応になるのも当然のことである。
 この後、しばらくしてから筆者がピットに行くと、気持ちを切り替えたのだろう渡辺がちょうど整備室内のペラ調整場に入っていくのと同じタイミングになっていた。その場にいた海野ゆかりに声を掛けられると、渡辺は切なげな顔で苦笑していた。

2008_0305_0369  それからしばらくは、度々、ペラ小屋を覗くようにしていたが、時間が経つごとに渡辺の周囲に選手が増えていったのは単なる偶然ではないかもしれない。
 山川美由紀、谷川里江、角ひとみ、といった“女子王座の顔役たち”が渡辺の傍でペラを叩き、誰かが何かを話しかけると、渡辺が声を出して笑っている場面もあったのだ。
 誰かがフライングを切ったときなどもそうだが、こうしたときの選手たちは、慰めの言葉を掛け続けるようなことはあまりしない。今回のケースでは、それぞれに一言くらいは慰めの言葉を掛けていたかもしれないが、それよりむしろ、「いつもと変わらない時間」をつくりあげることによって、互いを励まし合っていくものなのだ。
 この少しあとには日高逸子もペラ小屋に入っていったが、日高に対しては渡辺自身がおどけた仕草を見せていた。
 ……その日高にしてもこの後の10Rでは、前方のアクシデントに巻き込まれるかたちで転覆しているが(倉田郁美が妨害失格で、久保田美紀も転覆)、そうしたことで泣き言をいったりはしないものだ。この転覆によって必要となる整備作業に努めるだけなのだから、ここに集まっている選手たちはみんな、本当に心が強いアスリートたちなのである。

2008_0304_0152  強きアスリートという印象を受けたということでは、初日からの2日間で3連勝を飾っている大山博美もそうである。
 8Rを制した直後に、インタビュー会場に向かおうとしていたときもほとんど表情を変えることはなかったのだから、この大舞台で快進撃を見せていながらも、よく自分がコントロールできているものだと感心させられた。
 インタビューの受け答えもやはり淡々としていた。この71号機は以前にも引いたことがあるモーターなので「ペラの合わせ方などもわかっている」と話していたが、そうした自信がそのまま出ているのだろう。
 並みの人間であれば、いくら合わせ方はわかっていると感じていても、やはり何かの「上乗せ」をしたくなるのが普通だろう。しかし、今日までのピットでは、大山が慌てた感じで作業をしているようなところは見られていない。
 ここまでの結果によって“欲”が出てきて、明日からは違った動きを見せ始める可能性もあるだろう。しかし、明日以降もこれまでと変わらぬ落ち着きを見せていたなら、最後まで怖い存在であり続けるはずである。

_u4w2598  モーターとしては、強力な1機のうちのひとつである48号機を引いた佐藤幸子は、昨日のフライングを切ってしまったことで賞典除外となっているが、今日の7Rで今節初1着を取っているためか、記者から質問を受けている場面を何度か目にするようになっている。
 記者と並んで歩きながらピット内を横断していくような場面も2度ほど見かけたが、そんなときの佐藤から受ける印象は、まさに威風堂々!といった感じだ。
 とにかく落ち着いた回答をしている様子であり、遠目でそれを見ていると、昨日のFが本当にもったいないようにも思われてくるものだ。佐藤もやはり、時おりペラ小屋でペラ調整をしている程度で、それほど慌てた動きをしていることもなく、どっしりと構えている。
 賞典除外のため、優勝争いに加われないのはもちろんだし、スタートで無理をしてくることもないのかもしれないが、各レースにおいては最終日まで決して軽視はできない存在であるはずだ。

_u4w2820  今日の9Rにおいては垣内清美がフライングを切ってしまっているが(10R失格の倉田を含めて、これで賞典除外選手は4人となった)、このレースでも大きく明暗が分かれたといえばいいのだろうか……。
 無言でピットに引き上げてきた垣内が競技本部のほうへと向かっていくのを見届けたあとにボートリフトのほうへと戻っていくと、その付近が爆笑の渦に巻き込まれていたので驚いた。
 どうして笑いが起きていたのかといえば、レース中の接触によって、池千夏のボートに穴があいていたのだ。レースでは完走して4着に入っているが、走るのをやめればすぐに沈没してしまうため、「早く上げて! 上げて!」と、周囲を笑わせていたのだ。
 普通に考えれば、笑いごとではないのだけれども、それを笑いに変えてしまえるのも池の魅力といえるだろう。この後しばらく経ったあとには、このレースで3着に入った同期(67期)の渋田治代に対して「沈みよった」と笑って報告していた。完全に沈没したわけではないのだが、ボートにはぼっこりと穴があいていて、ボート交換をすることになっている。
 今日は、この池に限らず、10Rで転覆した日高と久保田、11Rで小松原恵美と接触した田口節子を加えた4人がボート交換をすることになっているのだから、やはり平穏なうちには一日を終えられなかったわけである。

_u4w2826  さて、「気になる弥生」こと宇野弥生の午後はどうだったかといえば、はっきり言って、書くのもつらい……。
 垣内がFを切った9Rで、シンガリの5着と大敗しており、足に関しても相変らず厳しすぎる状態のままであるようなのだ。
 レースから引き上げてきた宇野は、打ちのめされたような顔で溜め息をつくなどとして、さすがに憔悴しきった表情を見せていた。そんな表情がまた、たまらないと受け止められなくもないのだろうが(事実、黒須田守は「あの溜め息を見て、宇野に魅かれる気持ちがわかりました」と言っていた)、不惑の私はそんな反応はしないのである。
 宇野にしても、自分のつらさを吹き飛ばそうとするように、ひときわ大きな声で「ありがとうございました~」と周囲の選手たちに礼をしていたが、それは、誰に対する礼というよりも、“対象を持たない叫び”のようにピット内に響いていたものだった。そんな切ない姿を見ていれば、こちらもやはり、モーターがなんとかならないものかと祈るような気持ちになってくる。
 この後の宇野は、午前中の大敗時と同様、時間を空けずに整備室に行って、整備員さんたちと話をしていた。
 初日から6着・5着・5着と来ている現在、優出や準優出を望むというよりは、とにかく1勝というのが現実的な望みになってきているともいえるだろう。その1勝のため、今回の女子王座をどこかで見ているはずの勝利の女神が、宇野弥生の強いハートに魅入られてほしいと願いたくもなったものだった。
(PHOTO/中尾茂幸=2枚目&3枚目、池上一摩=その他  TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

独断と偏見 「女の中の女」は誰だ! 2日目

 いや~、吹きましたね~、風。6R以降は安定板装着でレースが行なわれたわけですが、記者席から見ていると波は高いわ、風に煽られて水が変な動きするわ、安定板つけてもおっかないだろうなあ、という水面でありました。この悪環境のなか、全力で戦った選手たちは全員が「女の中の女!」だと言っていいはずです。転覆事故などもありましたが、ひとまず大きなケガがなくて良かった! 彼女たちの勇気に、まずは拍手であります。

★本日の女の中の女 2日目★
長嶋万記(静岡)
_u4w2396  いや~、爽快でしたね! 4R、6コースからマクリ一閃! 本日は、この若さ溢れる、そして豪快な走りに捧げます。長嶋万記!
 2号艇ながら6コースに回った長嶋でしたが、何しろ脂っこいメンバーでしたから(③中谷④水口⑤鵜飼⑥日高)これは仕方がない。というより「進入は自然体で」とコメントしている長嶋ですから、おっかない先輩たちのコース取りも自然体に構えてやり過ごし、結果アウトになったのでしょう。そして、これがエクセレント・バトルの序曲になりました。
 長嶋は6コースから、渾身のスタート! コンマ03でスリットを駆け抜けます。今日は、吹き荒れた春の嵐が選手たちのスタート勘を狂わせていました。9Rで地元の垣内清美がFに散ってしまったのがその例とも言えるわけですが、一方で速いスタートはほとんどなかった。ゼロ台スタートはたったの2本で、そのうち1本が長嶋なのです(もう1本は9Rの宇野弥生で、奇しくもコンマ03)。長嶋はまず、スリットで見せ場を作っています。
 長嶋の次にスタートが速かったのが、コンマ16で2コース鵜飼菜穂子と5コース魚谷香織。あとは20より遅かったのですから、長嶋だけが突出したスリット隊形。こうなれば、もちろん、絞る絞る! 正直に言って、長嶋の行きアシは中堅上位くらい、スリットからグイッと伸びていく感じはありません。それにもちろん、放り放りのスタートでもあったでしょうね。スリットの貯金分だけ絞りには行けますが、5コースの魚谷にちょいと引っかかり、鵜飼が伸び返して追いつかれ、もしここで怯んでレバーを放ったりしていたら、怖い先輩たちの航跡に乗っかってしまって、コンマ03は単なる仇花に終わっていたでしょう。
 しかし、長嶋万記はそんな女ではないのです! 長嶋は、生粋の握り屋。基本外マイのぶん回し娘です。超大先輩の姿が隣に見えても、構わずドカンとマクリ一閃!……いや、さすがにちょいと流れてしまったのですけどね。とにかく、このド根性というか、攻めのスタンスが、まず尊いのであります。
 ちょいと書いたように、ややムリマクリ気味になったこともあって、1マークで長嶋は流れます。その間に、インから小回りした日高逸子が先頭に立ち、鵜飼も体勢を立て直して差しをこじ入れ、バックでの長嶋は鵜飼と併走の2番手争い。いや、先頭の日高とは1~2艇身の差だったこともあり、鵜飼は2番手争いなどしているつもりはなかったでしょうね。いずれにしてもこの位置取りでは、2マークでは鵜飼のほうが有利ですから、結局はイキのいい若者の大立ち回りが不発に終わった、というような格好に見えたわけであります。
_u4w2215  しかーし! 2マークがまたお見事だった。たしかに、鵜飼は長嶋と競っていることを忘れたかのように、日高に逆転の差しを突き刺そうと狙っていました。これはこれでアッパレ、さすがのミス競艇であります。その鵜飼に、長嶋は全速ツケマイ一閃! 1年半ほど前の蒲郡オール女子戦優勝戦で、先行する鵜飼をツケマイ連発で長嶋が追う、という展開がありましたが、結局は届かなかったあの日のリベンジを果たすかのような、豪快にして魂のこもったツケマイが、鵜飼を沈め切ったのでありました。そして! これが日高に対してはマクリ差しのような格好でふところをえぐるような形になり、なんと一気に先頭へ! そうなのです、実質3番手から、1回のターンで先頭まで突き抜けてしまったのであります! 長嶋万記、ブラボー!(上の写真は、05年ダービーでも紹介した、津競艇でレース進行を担当している藤川芳宏さん。やまとで教官をしていたときの教え子が長嶋なのです)
 ……ふぅ、ちょいとアツくなってしまいましたな。去年の徳山女子王座で言葉を交わして以来、万記のこととなると、冷静でいられないワタシなのです、はい。ともかく、そうした贔屓目抜きで、鵜飼&日高のスーパークイーンをまとめてマクり、そしてまとめて交わした今日の長嶋は、手放しで誉めるべきでありましょう。長嶋万記、ブラボー!

独断と偏見の「女の中の女」ポイント→150P!

(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

跳べ! 翔けろ! スーパールーキー香織&智加②

2008_0303_0850  8R後、着替えを終えて、駆け足で整備室に飛び込む平山智加を見た。若者らしいキビキビとした動き、といえばその通りなのだが、どちらかというと多忙を極めている、という姿に見える。平山は、工具袋を手にすると、手早く格納作業を始めていた。
 その数分後、風のようにボートリフトのほうに向かう影があった。平山だ。中谷朋子、定野久恵が試運転を終えて上がってきていたのだが、そのエンジン吊りの手伝いのために、平山は走っていったのだった。すでに7~8人が2つのボートの周辺に群がっていたし、何より地区的にはまったく離れているのに、平山は自身の作業の手を止めて、猛ダッシュで手伝いに加わる。もっとも登番の大きい最若手だとはいえ、なかなか大変なことだ。
 よく見ると、その輪の中には魚谷香織もいた。魚谷はその直前、試運転で水面を駆け回っていたのを見ている。そして、ボートはまだ係留所に繋いだまま、いったん陸に上がっていたところだった。おそらく、魚谷も係留所から全力疾走で駆けつけたのだろう。魚谷にとっても地区の先輩というわけではない2人の手伝いに。
 エンジンがボートから外され、架台に乗せられると、それを押して整備室内に運んでいたのは、平山と魚谷だった。先輩が「あぁ、いいよぉ~、私が運ぶよ~」と駆け寄っても、二人とも会釈を返したっきり、架台を渡そうとはしない。先輩も、まあ自分の新人の頃はこうだったもんね、という感じで、優しく見つめながらともに整備室に入っていく。麗しい光景ではあった。
 若手は、たしかに大変だ。自身の機力向上のための時間を割いてまでも、こうして雑用に飛び回らなければならない。少なくとも、自分の視界のなかに先輩のヘルプが必要な場面があれば、何を置いても駆けつけなければならない。ということは、常に周囲に目配り、気配りをしていなければならない。やっぱり大変だ。
 それでも、こうした慣例のようなものを乗り越えられない者は、ハナからこの舞台には立つことはできていないだろう。一見、不利であるかのように見える状況など、自分の作業効率ひとつでこなしてしまわなければ、スーパールーキーである資格はないのだ。どんな世界でも同じことだが、我々の目に見えるところだけが勝負の場ではない。こうしたすべての要素が、勝負につながる。若くしてこの花園に足を踏み入れた彼女たちは、そんなことも教えてくれている。

★2R★
 2日目、まず登場したのは平山。6コースから最内を突いたが、待って差した分、届かなかった。5着。ただし、これは女子レースがどうこうではなく、もし記念クラスが相手だったらもっと早く差しを入れられていたのではないか、とも思われる展開だった。それくらい、平山は早くからブイ際の進路を見極めていたかのようなハンドルを入れていた。5着ではあったが、片鱗はうかがえたと思う。

2008_0303_0566 ★4R
 魚谷香織、1号艇。しかし、5号艇に鵜飼菜穂子、6号艇に日高逸子。強烈な番組である。そして結局、3号艇の中谷朋子、4号艇の水口由紀もコースを取ってきて、魚谷は5カド。かわいそう……とも思わないでもないが、若手はこれでいいのだと思う。きっちり1艇身のスタートを行っているし、これで内のスーパー大先輩を飲み込んだら痛快だ、とも思った。ただ、このレースは違う意味で不運だった。6コースから長嶋万記がコンマ03の踏み込みを見せ、一気に絞っていったのだ。最初にマクられてしまった魚谷は、展開もなく万事休す。6着は痛いが、明日がある!

★8R★
 4号艇・平山は4カド。スタートはコンマ24と届いていない。しかし、平山はここから握って攻めている! ツケマイの形になったが、さすがに遅れ気味のマクリでは届かず、そのまま流れて5着に終わっている。とはいえ、あの体勢で外を攻めに行ったのは、その意気やアッパレ! この積極性がある限り、まだまだ今節は望みがあるはずだ!

 2日目を終わって、魚谷が3走6点、平山が3走10点。ともに苦しい状況ではある。ともに残りすべてを1着でなければ、予選突破は難しいという点数だ。それでも、諦めることなかれ! 明日からの二人には、ワンダーレースを期待させてもらおう。頑張れ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

K記者の「向かい風を追い風に!」予想

 風がビュンビュンと吹き荒れて、水面も激しく波立つ……というわけで、6Rより安定板が着くことになりました。選手の皆様、ケガにはくれぐれも気をつけて、熱いバトルを!
 ところで、前半で1つ的中、松阪牛は近づいていると言っていいでしょう。ピット担当のU記者も今日は当たっているようですし、この強い向かい風が、松阪牛への追い風になりますように……。

7R
 ①五反田は熱心に試運転をしていますね。昨日は12R発売中もやっていたし、今日も何度も何度も水面に出ています。②奏恵がまだ仕上がり途上なら、逃げ切り可能。ここは彼女のひたむきさを支持します。安定板つくのも味方するはず。もちろん奏恵が相手ですが、F後でもアシいい④佐藤も。
3連単★1-24-全

8R
 ④平山はオールダッシュ戦を表明していますが、ここは4カドなのか、それとも6コースに回るのか。前者ならS踏み込んで攻めるでしょうし、後者なら⑤金田がカドになって自在攻め。ただ、この強風&荒れ水面では届き切らないか。横綱②大山は、2コースも上手なタイプなので、ここは3連勝に期待しましょう。
3連単★2-15-全

9R
 おそらく枠なりでしょう。④宇野は本来スタートが速い選手ですが、何しろアシがひどくて、届いていない印象。ST速くても攻めるのは厳しそうだし、ヘコんでも垣内が強襲というのはもうひとつ考えづらい。安定板を考えれば、なおさらです。②池は2コースではヒモ型ですから、十中八九差し。ならばアシ悪くない①香川が逃げ切り濃厚です。配当安そうですが、池と③水口へ。絞りましょう。
3連単★1-23-235

10R 勝負レース
 ⑥淺田は動くかどうか。⑤栢場のアシがよく、握るタイプなだけにマーク戦もあるかもしれませんね。枠なりを想定します。①日高が逃げ、②角が差し、栢場がその上をぶん回す。開いた差し場に淺田が突っ込むか。しかし突き抜けるまでは……ということで、淺田の2着付けが勝負舟券。押さえは3着付けですね。栢場は1マークまでに出切れば、突き抜けもありますが、内2艇が強力で、水面も考えればここは買いづらいですね。
勝負舟券
3連単★12-6-全
押さえ
3連単★12-全-6

11R
 ①千草は、1~2コースの信頼度は高いですね。④若山が4コースなら、⑤奏恵もやや遠くなるので、ここはすんなり逃げ切るでしょう。相手は奏恵と③小松原。
3連単★1-35-全

12R
 荒れた水面、安定板……本当に昨年の優勝戦リベンジマッチとなってまいりました。5-4-2という、昨年の上位3人を買いたくなりますなあ。あるいは4-6-1と、出目をそのまま買う? このへんも押さえておきましょうかね。しかし、ここは②山川。メンバーの中ではもっともパワーがある機力、①池田浩美はインよりセンターのタイプなので、差し切れるでしょう。因縁の⑤テラッチを相手に、浩美の逃げ残しも。
3連単★2-15-全


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

働く!女たち――2日目前半のピット

2008_0304_0542  午前9時過ぎ……。スタート特訓が始まる前のピットに足を踏み入れてみると、この時間帯からすでにピット内は活気に満ちていた。
 試運転に出て行く選手も多くて、装着場やボートリフト付近で多くの選手がさかんに動き回っていたのはもちろん、ペラ小屋で作業をする選手も10人以上はいたし(津競艇場のペラ調整室は整備室の一角にあるので、「小屋」と呼ぶのには違和感もあるのだが……)、整備室でモーター整備をしている選手もいた。
 この時間帯にモーター本体に手を付けていたのは、中里優子、淺田千亜希、池田浩美といった面々だった(1R前後には池千夏が本体整備を開始していた)。
 とくに中里は本日、1Rの1回乗りなので、この時間帯の本体割りには強い気持ちが籠もっていたはずだ。2連対率50.5%の54号機を引きながら、「高勝率でも、やばい」といった言葉を洩らして、初日は6着・4着と苦戦していたのだ。
 今日の1Rでは6号艇で4着となったが、明日以降はスロー水域のレースが増えるはずなので、巻き返しの可能性は充分あるだろう。

_u4w2235  この1Rでは、1号艇の海野ゆかりが勝利した。
 昨日はピット内を走り回る姿がよく目についたが、早朝特訓前の時間帯に見かけたときには、昨日とは打って変わった様子になっていた。その足取りは非常にゆったりとしたものになっていて、表情にも余裕の色が出ているようにも窺えたのだ。
 昨日の作業によって、ある程度、納得のいくかたちにできていたということなのだろうし、レース後にもさらに晴れやかな表情を見せていた。
 しかし、ここでゆるめないのが海野だ。
 昨日に続いて今日の海野も1回乗りだが、2R頃にはボートの上にカポックを用意して、いつでも試運転に飛び出せる準備をしていたのである。

_u4w2292  1Rといえば、注目はやはり「気になる弥生」こと宇野弥生だが、こちらは昨日の本体整備が実らなかったのか、5着に敗れている。レース後にしても、“このモーターはどうにもならない”といった感じで苦笑いを浮かべていたものだった。
 ヘルメットを脱ぎながら長嶋万記と話していたあと、別れ際には「……わかんない、まだ」と言っていたので、この時点では、今後の作業をどうするかも決めかねていたということなのだろう。
 それでも、結局は何もしないままではいられないのが、僕の弥生……ではなく、我らが弥生だ!
 レースからそれほど時間を空けずに「メイド喫茶ジャンパー姿」なってピットに戻ってくると、整備士さんと少し話をしたあと、再整備をする決断をしている。
 TVインタビューを受けたり、2R後に井口真弓の引き上げを手伝ったりしながらピット内を駆け回り、モーター本体を外して、整備室での作業を始めていたのだ。……ちなみに書いておけば、突然、TVインタビューの依頼を受けたときには、口の中にソフトキャンディーか何かを入れていたようで、急いで噛み噛みしていた。そんな様子がまたキュートだったのは、わざわざ書いておくまでもないことだろう。

_u4w2258  この2Rには、スーパールーキー平山智加も出走しているが(6コース5着)、1R後の展示航走から引き上げてきたあと、同県の先輩・小松原恵美と話をしていたところが見かけられている。
 昨日の記事でも平山と小松原が話していた場面に触れて、どちらが先輩なのかもわからないような風格が平山から感じられた……というようなことを書いていたが、そうではないのだと改めて気がついた。
 何を話しているのかは聞こえなかったけれども、2人が話している様子を見ていても、平山にとっての小松原がどれだけ「いい先輩」であるかがひしひしと伝わってきたからである。
 かなり長い間、2人は話していたが、小松原は親身にアドバイスを送っていたようで、平山も真剣な表情で「はい」「はい」と頷いていた。
 そして、話が終わったと思えば、次の瞬間に小松原は、自分の作業を始めるためにボートを水面に下ろして待機ピットに着けていたのだ。こうした献身的な姿を見ていると、先輩としてだけでなく、「選手」としての結果も期待されてくるものだ。
(PHOTO/中尾茂幸=中里、池上一摩=その他  TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

K記者の「今日は松阪牛だ!」予想

 ども~。Kです! 初日はなかなか好調でしたな~。4レース的中で回収率148%ですか。上出来ですよね、ねっ! もちろん、この程度でヨシヨシとか言ってられません。昨日は、取材班4人+BOATBoy森に、津の名店「だいこん屋」のレタスしゃぶしゃぶを奢らされましたからな! もちろん、勝ち組のワタシは気持ちよ~く奢ってやりましたが、その分もさらに稼ぐべく、頑張ります。

 さて、まずは初日終了時点+今朝の足合わせでの番付を。

             東               西
横綱   大山博美    福島陽子
大関   栢場優子    山川美由紀
関脇   佐藤幸子    小松原恵美
小結   細川裕子    三浦永理
前頭1  井口真弓    香川素子

  大山はピンピンでしたな~。福島は4着と2着でしたが、横綱に昇格。今朝の足合わせでも、行きアシはすごかったっす。細川もずいぶんアップさせてきた感じですね。佐藤はFを切ってしまいましたが、アシは悪くありません。F後で人気落ちるなら、おいしい配当が狙えると思います。番付外では、長嶋、水口、金田、久保田あたりもいい感じですね。逆に厳しいのは、宇野、永井、若山(エース機!)、向井あたり。ドリーム組も中堅までですね。

1R
 今日も海野ゆかりが1R! しかも1号艇! うーむ、ご本人はどんな心境なのでしょうねえ。いずれにしても、これは正真正銘の「おはよう特賞」。この着メンバーならば、鉄板であります。相手は、②宇野が苦しいアシ色なので、④定野⑤藤田⑥中里の外枠勢へ。……で、ほんのちょっとだけなんですか、な~んか嫌な予感もするんですよねえ……。ここは思いっ切り大穴も買っておきたい。⑥中里からを少々。
3連単★1-456-456 6-14-全

2R
 ④千春は、チルト3なのか、それとも……。ここは、千春の“女気”に期待して、チルト3からの大マクリに懸けたいと思います。相手は②井口⑥吉原。もうひとつ、昨日はスタートがもうひとつだった井口が、今日はぶち込むと見て、こちらのアタマも。
3連単★4-26-全 2-36-全

3R
 ②栢場は出ていますが、でもダッシュ向きのようなアシだと思います。2着付けが正解のような気もしますが、かといって外枠に突き抜けられそうな選手も見当たりません。となれば、①垣内が逃げ切りそうで、栢場との裏表。垣内アタマを厚めに。
3連単★1=2-全

4R
 ⑤鵜飼さんが当然動きます。①魚谷②長嶋ですから、おそらくインでしょう。⑥日高も動かないわけがないですね。鵜飼と連動して2コースでしょう。561/234を想定します。長嶋の豪快攻めがどこまで届くかがポイントになりそうですが、突き抜けるにはもうひとパワーほしいところ。鵜飼さんとかち合えば、日高においしい差し場ができそうです。長嶋、④水口を相手に。
3連単★6-24-全

5R 勝負レース
 ④倉田も悪くはないのですが、⑤福島がスリットからぐっと伸びて攻めそうですね。ただし、③細川が妙にアップしてきていて、ここが壁になるような気がします。こうなると、①節ちゃんが逃げられるはず。これが本線。押さえは福島のアタマ狙い。
勝負舟券
3連単★1-35-全
押さえ舟券
3連単★5-13-全

6R
 ドリーム勝ちの①淺田、アシは決して突出しているとは思えませんが、このメンバーならきっちり逃げます。②向井③池田が相手では配当が低いでしょうから、外枠勢を相手に中穴狙い。
3連単★1-456-全

 本日も勝ち組になりた~い。では、GOOD LUCK!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

2日目! 12Rはリベンジマッチ!

おはようございます。女子王座決定戦in津、2日目の朝を迎えました。現在の津競艇場はいい天気ですよ~。雲もありますけど、なかなかの競艇日和です。ただし、強めの向かい風に、水面は波立ってもいますね。何やら波乱も感じさせます。本日の12Rは、昨年の女子王座優出6名が出場するリベンジマッチ。あの徳山のファイナルバトル……あのときも、激しい風と波、でしたよね。う~む、思い出すなあ、テラッチの嬉し涙、そして山川の悔し涙。どんなドラマが待っているのか、目が離せませんな。

2008_0304_0007 目が離せないといえば、この人も。柳沢千春です。昨日の1Rで、「やなぎさわちはる、チルト3・0」のアナウンスを聞いたときは、驚いたし、ドキドキしたなあ。津はチルト3が許されている場ですが、それを駆使するのがこの人とは! そして、昨日の選手コメントは「チルト3は使える感じがある」だって! まだやる気だぞ、千春は! 今日は2R1回乗り、4号艇です。果たして、どんな“装い”で水面に登場するのか、楽しみにしましょう!

それでは皆様、本日もよろしくです~。(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

独断と偏見 「女の中の女」は誰だ! 初日

 男の中の男より、女の中の女

 第21回女子王座決定戦のキャッチフレーズですね。「~の中の~」という言い方はよくされます。「王者の中の王者」。王者と呼ばれる者は何人かいるが、そのなかでも本当の王者……というような意味ですね。これはたとえば、頭に「THE」とつけても同じことでしょう。「THE王者」といえば、まさに王者! こいつこそが真の王者! そんな感じでしょうか。では、「男の中の男」とはどんな意味か。男と呼ばれる者は何人かいるが、そのなかでも……ちょっと待て。男と呼ばれる者は、日本だけでも6000万人はいますね。そのなかで1人選ぶのは大変だなあ……というか、ここでいう「男」は単なる男ではありませんね。そう、「漢と書いておとこと読む」などという物言いが一時はやったりしたものですが、「男の中の男」の「男」は、こちらの意味に近いんだろうなあ、と思われるわけです。では、「女の中の女」とは、果たして? 女と呼ばれる者は何人かいるが……いや、日本だけでも6000万人……って、いちいちリフレインしなくてもいいですか、そうですか。
 えー、何を書いているのか自分でもわからなくなってまいりましたが、ようするに第21回女子王座決定戦は、「女の中の女」を選ぶ戦いだ、と。つまり、このシリーズを制した者が、女の中の女なのだ、と。そういうことなのでしょう。
 だが、ちょっと待て、と私は思うのです。もちろん、優勝者が女の中の女であることに異存はありません。だが、優勝できなかった51名のなかにも、きっと女の中の女がいる! そうです、このコーナーは、「独断と偏見 女の中の女は誰だ!?」であります。この場合の「女」が、どういったものを指すのかは、いまだ判然とはしません。それを、独断と偏見で女子王座を見ていく中で、探っていけたらいいなあ、とも思っております。
 毎日1人、もしくは2~3人、「本日の女の中の女」を、何度も言いますが独断と偏見で決定してまいります。そして、しつこすぎますが、独断と偏見で「女の中の女ポイント」もつけていって、最終日に優勝者以外の(いや、優勝者とかぶるかもしれませんね)女の中の女を決定しようではないか!
 えー、かなり前置きが長くなりましたが、そういう企画です。とりあえず、今日の担当はKです。

★本日の女の中の女 初日★
寺田千恵(岡山)
2008_0304_0922  初日は、奇しくも「男の中の男より、女の中の女。」のコピーの横で、ヘルメットを脇に抱え遠くを見つめるこの人を、選ばせていただきました。
 11Rは、たしかに2着です。敗れております。大山博美に差されました。初日ピンピンの大山、「今日の女の中の女は私でしょっ!」とお怒りになられるかもしれませんが、それでもやっぱりテラッチなのです。なぜなら、アシはいいとはいえ、大山の2勝目はテラッチがもたらしたとも言えるものだからです。
 2コースとはどんなコースか。通常、1コースの次に1着率が高い。つまりは1コースの次に有利。でも、けっこう苦手としている選手も少なくなく、難しいコースだとも言います。そして、戦法はというと……スタート同体なら、まず差し! これがセオリーであります。津は、この2コース差しがぼっこぼこ決まるコース。2コースの強さは全国屈指ですが、その決まり手の多くは差しなのであります。本日も2本、2コース差しが決まっていますね。
 そんななか、11Rのテラッチは、2コースからマクった! たしかに、1コースの小松原恵美がスリットでややヘコんでいました。しかし、伸び返した小松原は、先マイに打って出ています。テラッチは、その外をマクった!のであります。ここで冷静に差す手もあったかもしれないのに、テラッチは「ねじ伏せちゃる!」の気合で思い切り握った! 小松原は当然抵抗するわけですが、大山に差し場を提供したのは、まさにこの一連の流れでありました。
 テラッチがエラいのは、それでも2着にしっかりと残したことです。ハッキリ言って、飛んだと思いましたね、外に行った瞬間。個人的に大山-小松原の舟券で勝負してましたからね、「小松原、残せ!」などと口走ってもいましたよ、はい。しかし、しっかりサイドをかけて立て直したテラッチは、その勢いのままに大山を追いかけ始めた。これぞ、ディフェンディング・クイーンにして、史上初の女子SG優出を果たしたテラッチの腕、ということでしょう。
 前年度覇者ながらドリーム落ちの屈辱にまみれたテラッチですが、これで追撃態勢は整ったと言えるでしょう。七不思議とまで言われた女王未戴冠、しかし一度手にしたらポンポンと連覇を果たすのか。そんな予感すら漂う、テラッチの全速握りマイだったのであります。

独断と偏見の「女の中の女」ポイント→100P!

 あ、本日はあと2人!……って、初日からいきなり1人じゃないんですが……。
★本日の女の中の女★
横西奏恵(徳島)&淺田千亜希(徳島)
2008_0304_0419  12Rドリーム戦。1マーク先マイでインから残した横西でしたが、わずかな差で続いた淺田が猛追し、1周2マークで渾身の差し。両者は2周目ホームで艇を並べます。凄かったのは、ここから!
 1艇身ほど前に出ていた横西は、内の淺田にギュイーーーーンと艇を寄せて行き、内側に猛然と押し込みます。そうはさせじと淺田。いいですか、皆様、この二人は渦潮軍団の盟友なのです。徳島支部の先輩と後輩なのです。水面では先輩も後輩もない! そうテレビCMで叫んだのは若き日の服部幸男でしたが、それはまさしく真理。こうした同県勢、同期勢の競りは、もう何度も何度も何十度も何百度も見てきたシーンであります。競艇選手というのは、そういう人種。勝負の前では相手が誰だろうと、手を抜かない。そんなプロフェッショナルたちです。
2008_0304_0863  でもやっぱり、何度見ても何十度見ても何百度見ても、すっげーーんだよなーーーー! 1-2流しをしこたま持っていたワタシとしては、「渦潮同士じゃーん! やめてーーー!」などと叫んでいたりもするわけですが、でも興奮する。そう、この競艇選手の本能とでもいうものは、争っている二人が(それ以上でも)緊密な関係にあればあるほど、僕らをアツくさせてくれるんですよね。禁断のシチュエーションって、やっぱ燃えるよなー。
2008_0304_r12_1045  横西と淺田は、2周1マークで激しく競り合って、津競艇場の対岸右斜め方向にあるコカコーラの看板まですっ飛んでいくかと思うほど、大きく膨らみました。そこを日高逸子が差し込んで、これにより横西は先頭を走っていたはずが3等まで落ちてしまうのですが、結果なんて関係ない! もちろん、そこからぐっと加速して日高を押さえ込んで、1等ゴールした淺田は最高です。結果も素晴らしい! とにかく、徳島ツートップの横西&淺田に乾杯! もし競艇の選手宿舎が飲酒を許していたとするなら、二人はニッコリ笑って、乾杯していたはずでしょう。いや、飲酒できない選手宿舎でも、二人は心の中でグラスを重ね合わせていたに違いないのです。

独断と偏見の「女の中の女」ポイント→二人で100P!(50Pずつってことで)

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

気になる女たち――初日後半のピット

2008_0304_0132  魚谷香織が転覆してしまった6Rでは、“艇界の逸材”平山智加が女子王座デビューを果たしている。
 このレースの勝者は角ひとみで、平山は3着だったが、レース後の平山は、同県(香川)の先輩である小松原恵美に対して、手振りを加えながら、どんなレースだったかを説明していた。その様子を傍目で見ていると、どちらが先輩なのかもわからない感じがしたのだから、平山はすでに底知れぬ風格を備えているのだと言えるのかもしれない。
 もちろんそれは、平山が先輩に対して不遜な態度をとっていることではまったくなく、物怖じするような部分は少しも持たずに接していたということだ。その後、山川美由紀や柳澤千春といった大先輩2人に対しても、レース振りを報告しながら、返された言葉に対しては、「はい!」「はい!」と真剣な表情で返事をしていた。そんな様子を見ていると、平山が香川支部の期待を背負う存在になっているのも確かだろうと思われた。
 その後、整備をしている平山に対して、「伸びは良さそうですね」と声を掛けてみると、「伸びは良さそうだけど、乗れてないのでチルトを下げます」とのことだった。
「今節は全部、ダッシュで行きますか?」とも訊いてみると、「はい、ダッシュから行きます!」とのことだったので、新鋭女子リーガーらしい思い切りのいいレースを期待したい。

2008_0304_0196  午後のピットでよく目についた選手としては、海野ゆかりの名前が挙げられる。本日の海野は1Rの1回乗りだったが(5着)、レース後すぐに整備作業を開始して、午後になっても試運転や調整作業などを繰り返していたのだ。
 そうした作業の合間には、ピット内を走っているところも何度か見かけられたので、時間を惜しんで作業に励んでいるその姿勢はどこまでも前向きだった。
 もちろん、現実としては、足に納得がいっていないからこその行動と受け取ることもできるだろうが、笑顔をはじけさせていることも多かったように、こと「雰囲気の良さ」でいえば、群を抜いていた。
 不思議なことにも、明日もまた1Rの1回乗りで(「1回乗りの組み合わせパターン」については、モーター抽選段階で決定している。ただし、何レースに乗るのかはまた別)、それも1号艇! 格闘技やプロレスなどでもオープニングバトルは重要な意味を持っているが、今節の女子王座においても“オープニングレース”から目が離せない日が続いているのだ。

2008_0304_0223 目が離せないといえば、宇野弥生である。
 昨年の女子王座で見ていたときから、「競艇選手としてはかなり珍しいタイプだな」とは感じていたが、正直にいえば、それほど気になるタイプではなかった。もっと正直にいえば、ビジュアル的にいっても、個人的にはそれほどタイプ(好み)ではなかったということだ。
 それがいったい、どうしたことなのだろうか……。
 1年の歳月はここまで、人を変えるものなのか? 間もなく22歳になる彼女が進化したのか(宇野弥生の誕生日は今節4日目の3月7日)、昨年、無事40歳となった不惑の私の好みが進化したのか……、どちらなのかはわからない。しかし、今年、再び目にした宇野はどうにもこうにも気になる存在になっていたのだ。黒須田守にとっての山崎智也のような状態といえばいいのだろうか。要するに、一言でいえば「気になる弥生」なのである。
 その“気になる弥生情報”を記しておけば、午前中には「メイド喫茶」ジャンパーを着用したにもかかわらず、午後にふと気がつけば、「ガチャピン」ジャンパーに着替えていたのだから、たまらない!!
 そして、午後の彼女は、マスクをした真剣な表情で、モーター本体を割って、12R開始間際までモーターを触っていたのだから、その姿勢も真摯そのものだった(そしてなぜだか、モーター整備をしている姿までもが色っぽく見える)。本日は5Rの1回乗り6着で、足については「良くない」とコメントしていた彼女だが、この整備の成果がいい方向に出てくることを期待したい。

2008_0304_0688 作業に熱心なのは、宇野に限ったことでないのは当然で、かなり遅い時間帯まで整備室内のペラ作業場は満員御礼状態で、12R締切直前になっても、その場で作業をしている選手の数は10人を超えていた。季節の変わり目となる時期だけに、この作業の成否が大きなカギを握ってくることだろう。
 もちろん、ここで慌てる必要を感じず、動じることなく過ごしている選手のほうが、「ペラの当たり」を得られているという見方もできるわけなので、そのあたりの判断は難しい。
 また、多くの選手がペラ調整をしているなかで、最若手である平山などは、夕暮れが近づいている時間帯のピット内を右へ左へと駆け回り、各ボートに吸水用のスポンジやナンバープレートなどを配り回っていたものだった。
 この作業は、平山のほかに土屋千明、魚谷香織、金田幸子などもしていたし(写真は土屋)、たとえ「やりたい自分の作業」があったとしても、必ずしもそれができるわけではないのも若手にとってはつらいところだ。
 また、前半で自分のレースを終えていた柳澤千春や五反田忍(柳澤は1R&5Rの2回乗りで、五反田は2Rの1回乗り)は、試運転や待機ピットでの作業をその後も熱心に続けており、ボートを引き上げてきたのは12Rの締切が迫ってきていた時間だったのだから、こちらもすごい!
 思惑通りのことにしろ、そうではないにしろ、選手それぞれに、様々な時間帯を過ごしていたわけである。

2008_0304_0344  12Rのドリーム戦が近づいてきていた時間には、厳しい顔つきに表情を一変させていた日高逸子と、何かを考え込んでいるような顔をしてピットを歩いていた淺田千亜希を見かけている。
 どちらの顔つきにしても、「らしいな」と感じられるものだったが、このドリーム戦を淺田が制したことにより、2年前の浜名湖・女子王座優勝戦のあとに、2着に敗れた淺田が人目も憚らずに涙していた場面を思い出したものだった。女子王座に懸ける想いはそれだけ強いということなのだろう。今日のレース後の淺田は、引き締まった表情を崩さず、ゆっくりとした足取りで控室のほうへと歩いていったのが印象的だった。
 その少し後方では、前方の淺田が目に入らないように悔しそうな顔をした横西奏恵が歩いていた。横西は淺田が敗れた浜名湖・女子王座の覇者であり、このドリーム戦では1号艇で3着に敗れている(ドリーム戦の2着は日高)。
 そして、前を歩く淺田に追いついたときには、横西のほうから表情を崩して話しかけたのだと思われる。私は少し離れた場所から見ていたが、振り返った淺田もそのときはじめて笑みを見せていたのだ。
 やはり、思い出される2年前のピットの光景――。今年、最後に笑うのは誰で、最後に泣くのは誰なのか? 現時点ではとても予想はつかないが、今日の12Rの豪快なレースぶりによって、淺田が力強い第一歩を踏み出すことができたのは間違いない。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

跳べ! 翔けろ! スーパールーキー香織&智加①

2008_0304_0180  魚谷香織。平成17年3月19日登録。デビューは5月だから、3年足らずで女子王座に辿り着いた。単純にすごい。いや、先の新鋭王座にも同期(96期)が2人出ていたのだから、何も大げさに煽り立てることではない、といわれるかもしれないが、その意見は浅薄だ。デビュー6年未満しか出走できない新鋭リーグと違い、女子リーグはデビュー16年未満までの出場。新鋭王座にSG経験者は4名だけだったが、女子リーグにはゴロゴロいて、優出を経験した先輩もいる。女子王座にいたっては、魚谷が生まれる前から水面を走っていた大先輩までいて、中堅からベテランの層が非常に厚いなか新人が駒を進めるのは、至難の業なのだ。
2008_0304_0626  平山智加はさらにすごい。平成18年3月25日登録。なんと、デビュー2年足らずである。私事だが、BOATBoyの制作に携わることになり、その最初の号で(06年5月号)98期生の卒業記念を掲載している。やまと競艇学校で取材したH記者が、興奮ぎみに「すげえ女の子がいる!」と帰郷後に話していたものだが、その女の子こそ平山であった。言ってみれば、現在のBOATBoy編集部は同期生、我々が苦悶してきた時期に、平山は女子王座に駒を進めるまでの存在になっていたことを考えれば、本当に末恐ろしいと言うしかない。
 その二人が、果たしてどんな戦いを津女子王座で繰り広げるか。一節間、注目して彼女たちを追いかけてみたい。

★1R★
 女子王座デビューは、魚谷が先であった。オープニングカード1R、2号艇で魚谷は登場した。そして……全国のファンの度肝を抜いた。
 2コース発進の魚谷は、1マークで逃げた土屋のふところに差しを突き刺す。そして、突き抜けた! 魚谷は、女子王座デビュー、GⅠデビューを1着で飾ってみせたのだ。このレース、4号艇には笹川賞常連、SG経験豊富な第17代女王の海野ゆかりがいた。機力や展開などのアヤはあったとはいえ、これはまさしく金星! ニューヒロイン誕生の予感が、ひしひしと漂ってきた瞬間だった。

2008_0304_0103 ★6R★
 平山のデビューは6R、そしていきなり魚谷との直接対決となった。魚谷が5号艇、平山が6号艇。まるで、フレッシュな全速ターンの競演を強いるかのように、揃って外枠に入った2人。スーパールーキーの存在をアピールするには、格好の艇番だったのかもしれない。
 しかし……平山は思い切った走りを見せながらも、3着まで。きっちり3連対圏を確保したのは立派だったが、本人にしてみれば満足しきれないデビューだったであろう。そして一方の魚谷は……1周2マークで選手責任の転覆。初1着を帳消しにしてしまうような痛恨の減点であり、本人の気持ち的にも悔しすぎる結果だろう。
 魚谷の壮挙でスタートした2人のスーパールーキーの物語は、初日を終えた時点では、2つの悔恨を残すものとなってしまっている。

 ただし、だ。二人の視線は決して下を向いていない。平山は、自身のレースが終わったあとも、誰よりも頻繁に水面に飛び出して、試運転を続けていた。魚谷も、水神祭の後に着替えると、ダッシュで水面に飛び出して、転覆で組みなおしを強いられたモーターの感触を確かめている。魚谷も平山も、すでに明日を見据えているのだ。
 言うまでもなく、彼女たちの立場はチャレンジャーである。デビュー2、3年の新人なのだから、当たり前だ。だが、二人は単に先輩の胸を借りるだけのつもりも、さらさらない。女王の座を本気で目指す一人として、明日からも果敢に勝利を掴みに行くだろう。
 魚谷香織と平山智加に刮目せよ。この津の地で、シンデレラストーリーの萌芽は確実に感じられるはずだからだ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の水神祭!

2008_0304_0286  本日は1Rで魚谷香織がGⅠ初勝利を挙げて水神祭! ただ、魚谷は6Rに本日2走目が予定されていたので、水神祭は6R後に行なう予定になっていたが……、その6Rでアクシデントが発生!! 1周2マークで魚谷が転覆してしまい、言葉は悪いが“ひとあし早い水神祭”になってしまったのだ。
 選手が転覆した場合、その後にモーターの再整備などをしなければならなくなり、かなり忙しくなってしまう。そのため魚谷は「水神祭は無理そうですよね」と断念しかけたらしいが、そう言われた向井美鈴には、魚谷は本当はやりたがっているという気持ちがひしひしと伝わってきていた(←たぶん)。そこで向井は、“やればできる”と魚谷を説得(←たぶん、そんな感じ)。

2008_0304_0297  整備がひと段落ついた8R後になってから、向井や片岡恵里のしきりによって、無事、水神祭が慣行されたのだ。
 パッと見は、ウルトラマンスタイルに近い感じだったが、水神祭評論家でもある黒須田守氏いわく「あれは、どちらかといえば、人間魚雷型と見るのがいいでしょう」とのこと。
 持ち上げられた魚谷が「こわ~い!」と悲鳴を上げながら水面に放り出され、なんだかとてもいいムードの中で今節最初の水神祭が行なわれたのだった。
(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

K記者の「もう一丁、大山で勝負!」予想

 初っ端の1R、さらに勝負レースの5R(的中したのは押さえでしたけど)と当たりましたよ~。なかなか幸先がいいのではないでしょうか、はい。この調子で後半もビシッと決めて、3日後にやって来るH記者にプレッシャーをかけましょうかね。
 前半に書いていませんでしたが、今日の津はやや強めの向かい風。それでも決してマクリびしびしということにはならないのが、津のやっかいなところではあるんですが……。

7R
 枠なりでしょう。①久保田は2R6号艇で1着。ここは人気を集めそうですね。たしかに、アシは上位級に近いでしょう。しかし、ここは②三浦の差し狙い。出足はかなりキていて、はっきりと内向きのアシ。2コース差し天国の津だけに、きっちり届くと見ます。相手は久保田よりも、足合わせで軽快な動きを見せていた⑤倉田。③金ちゃんの捌きにも注目ですね。
3連単★2-35-全

8R
  ここも枠なり。おそらく①池田明が人気でしょうが、アシ的にはやや不安が残ります。ならば差し達者な②水口でいけるはず。こちらもアシは上位というわけではないですが、展開の利で狙います。ぶち込み宣言の⑥井口もヒモに。
3連単★2-16-全

9R
 3Rの②谷川はスタート勝ち。もちろん悪いアシではありませんが、人気を集めるようならむしろ狙いを下げたいですね。おそらくここは差しでしょうから、その上を思い切りマクる③栢場。行き足から伸びにかけては、三役クラス。ドカンと一発に懸けます。エース機の⑤若山は、勝率ほどのアシには見えず、①池も4Rはアシより腕の勝利ではないか、と。ならば連動する④新田が美味しいと見ます。もちろん、①佐藤、②谷川も。
3連単★3-124-124

10R
 進入が凄そうですぞ。⑥鵜飼さんが動くのは当たり前ですが、⑤が山川! おそらく、イン水域は56の並びでしょうね。鵜飼さんも、山川の抵抗ならば仕方ないと思うはず。もし①福島が突っ張れば、大変なことになるかもしれませんが、福島は3コースかと。で、その福島がやはり強烈なアシ。4Rは4着に敗れましたが、スリットからの行き足はすごかったぞ。というわけで、山川と鵜飼を入れれば、3コースから福島がズドンです。もし突っ張ったら、外になりそうな3艇のボックス。
3連単★1-23-全 2・3・4ボックス

11R 勝負レース
 ⑥角の進入がポイント。混合戦ではアウト戦も見ますが、ここはやはり動いて3~4コースでしょう。③中里が突っ張って角が4コースになるのであれば、④大山には絶好の5カド。②テラッチがまだ若干の不安があることを思えば、アシ絶好の①小松原との裏表でいいのではないでしょうか。⑤三浦は、外向きのアシではないですね。テラッチの2着が押さえ。
勝負舟券
3連単★1=4-全
押さえ
3連単★14-2-全

12R ドリーム戦
 ⑤日高が動くかどうか、で展開は変わってきそうですが、ここは枠なりと読みました。ドリーム組のアシ色が現状では中堅程度、ならば①奏恵が逃げます。インからもつだけのアシはありそうですね。④岩崎がS踏み込めば、展開がもつれる可能性もありますが、ここは順当に②淺田③田口を狙うのが常道ではないでしょうか。絞っていきましょう。
3連単★1-23-234


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

「いい顔」の女たち――初日前半のピット

2008_0303_0740  朝のピットで、まず気になったのは“グレートマザー” 日高逸子だ。
 10時頃には「お客様お出迎えサービス」にも出ていたが、そこから戻るとすぐに作業を始めて、小走りしている姿なども見かけられたのだ。たとえ12Rの一回乗りであっても(もちろんドリーム戦だが)、わずかな時間もムダにしないこうした姿勢こそが日高イズムだ! こうした姿はSGでもよく見かけられている。
 1R後には早くも試運転に出て行き、引き上げてきたあとには渡辺千草と立ち話をしながら、「ハハハハハ」と何度も高い声で笑っていたので、ある程度の手応えも掴めてきているのだろう。
 とにもかくにもSGジャンパーがこれだけ似合う女流レーサーは他にいない。

2008_0303_0793  整備室では、早い時間から永井聖美がモーター本体に手をつけ、寺田千恵がギアケース調整をやっていた。
 そこに通りかかった若山美穂は、関係者に何かを話しかけられて、「エンジンだけは!」と笑顔を返していた。その関係者からはおそらく“調子が良さそう”とか“元気が良さそう”と言われたのだろうが、若山が返した言葉からしても、2連率51.7%の41号機はご機嫌な状態なのだと思われる。
 モーターが元気であれば、本人だってソノ気になるものだ。実にいい表情をして、ペラ調整をやっていた。
 なお、整備室の中にある「ペラ調整スペース」はかなりの繁盛状態で、若山同様、好機を引き当てている佐藤幸子のほか、角ひとみ、淺田千亜希、横西奏恵、池田明美・浩美姉妹などの姿がよく見かけられた。

Br0016015  また、気になったのは長嶋万記が、先の新鋭王座で競艇ファンには“お馴染みのアイテム”となった「たけし軍団」シャツを着ていたことだ。
「女子もやはり、たけし軍団なんですか?」と本人に確認してみると、「たけし軍団っていうか、91期なんで」と、やや照れくさそうに言葉を返してくれた。
 しかし、「(新鋭王座を優勝した同期の)山口選手にあやかりたいですね?」と振ってみると、「あやかりますよ~!」と元気に宣言してくれているのだから期待したい。
 なお、やはり91期の三浦永理も、本日から「たけし軍団」シャツを着用していた。早い時間から元気にピット内を駆け回る姿が見られているが、前検日から佐藤正子さん(第6回女子王座覇者)が注目する足を見せていたのだから、三浦にもやはり期待したい。……なお、今日から宇野弥生は「メイド喫茶」ジャンパーを着用していたのだから、宇野への期待も自然と大きくなってくる。

Br0016011  本日1Rでは、いきなり魚谷香織が、水神祭となるGⅠ初勝利を挙げている!
 こうしたことがあればピット内の空気は一気に華やぐのも、女子王座ならではの気持ちがいいところだ。レースから魚谷が引き上げてくると、迎える選手たちは一斉に拍手を送った。その後、佐藤幸子に何かを言われて、いえいえといった感じで謙虚に首を振っていたあとには、田口節子らとハイタッチ!  そうしたときの魚谷は、本当に気持ちがいい最高の笑顔を見せている。
 公開インタビューなどが終わってピットに戻ってくると、同じく1Rに出走し、本日は一回乗りながらも早くも作業を始めていた海野ゆかりに、ぺこぺことご挨拶!
 ……こうした挨拶は同じレースを走った場合の恒例行事ともいえるものだが、頭を下げる魚谷と、祝福する海野の顔を見ていると、とても恒例行事といった形式ばったものには映らない。魚谷の快進撃にも期待したいが、1Rは5着だった海野にしても、その表情は少しも暗くはなっていなかった。

2008_0303_0842  また、2Rでは、同じく水神祭の期待がかかった井口真弓が3着に敗れているが、レース後には長嶋などに話しかけられても、ずっと硬い表情のままだった。
 昨日の開会式では「失うものはないので、ぶち込みます!」と宣言しておきながら、大事な1号艇でコンマ27のスタートとなってしまったのだから、自分自身に対して悔しくて仕方がなかっただろう。
 そんな悔しさを隠さず、そのまま顔に出せるのだから井口は強い!
 次のレースにおいても、気持ちの入った走りを見せてくれることは間違いないはずだ。
(PHOTO/中尾茂幸 +内池=長嶋&魚谷  TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

久々のミッション舟券!

これまで、何度か「一節間全レース、同じ目を均等に買う!」という“ミッション舟券”大作戦を敢行してまいりました。最初は、3年前の下関グラチャンで、1-2-6を買い続け、一度も出ず……。ここ津でも、05年ダービーでやりましたねえ。05年賞金王では、1-2-6が来まくって、そこそこ勝つことができました。

Cimg3765 というわけで、久々にやりますよ! というのも、今回、女子王座取材で来津しているBOATBoyの女子番・森記者が、「津は2が強いんですよ~」と熱弁しているのですな。しかも、BOATBoyを見ると「2-1を忘れるな!」とか書いている。たしかに3連単でも「2-1-●」がけっこう多く出ていて、2-1-4は平均配当も悪くない。といいううわけで、今節はやります、全レース「2-1-4」買い! どうなることやら、結果をお楽しみに!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

K記者の「丸亀の仇を津で討つ!」予想

 ども。Kです。今回の予想も、前半は私が、後半はH記者が担当いたします。新鋭王座では、ボッコボコのままH記者にバトンタッチしましたからねえ……今回はリベンジですよ! 丸亀の仇を津で討つ! ちなみに、今これを書いているパソコンが、よれよれのぼろぼろ、いつ臨終するのか予断を許しません。勝ちまくって、競艇場近くのY電器で新しいパソコンを買って帰る所存でございます。
 さて、初日ですが、前検の機力番付をふまえたうえで、穴中心に狙って行きたいな、と。というのも、今日の番組は“妙”なのです。番組担当さんの苦心というか、遊び心というか、エンターテインメント性というか、そういったものが感じられる“面白い番組”が多い。これはとりもなおさず“難しい番組”でもあり、そして“一筋縄ではいきそうにない番組”。機力も仕上がり途上、スタートも揃わない、選手の能力差の大きい女子王座……などもろもろ考えれば、堅く収まるほうが少ないとしか思えないのです。というわけで、今日は多少のセオリーを無視してでも穴目を狙っていきたい。奏功するかどうかは、神のみぞ知る……ですけど。

1R
 なんと、④海野が1R! しかも1回乗り! いやあ、いきなり“意図”が感じられる番組ですよね。しかも①土屋②魚谷と若手が内枠で、前付け必至の⑥千春が大外枠!……と思いきや、すみません、千春は展示でチルト3ですって! うーむ。悩むなあ。1Rに海野ということは、いわば「おはよう特賞」的な番組ですが、機力もあわせて考えれば、そうすんなりいくかどうか。ここは⑥千春の大マクリを狙っちゃいましょう。そうそう、津は2コースが強いんですよ。②魚谷の水神祭も少々。
3連単★6-34-全 2-14-全

2R
 ⑥久保田がどこまで動くかがポイントでしょうか。③渋田も譲るとは思えず、1236/45を想定します。もちろん、地元の①井口に水神祭を、という番組ではありますが、機力的には④五反田も侮れません。⑥久保田も交えたボックスで狙いましょう。
3連単★1・4・6ボックス

3R
 ここはすんなり枠なりでしょうね。好機引いた①鵜飼さんの逃走でほぼ堅いと見ました。機力的に上位は②藤田と⑥小松原。⑤谷川に人気がかぶるなら、妙味十分の二人といえますね。
3連単★1-26-全

4R
 ⑥福島が6コースでOKなら、すんなりの枠なりです。私が福島なら、長嶋は握って攻めてくれるタイプなので、6コースで長嶋マークですね……って、意味ないか、この想定は。えっと、枠なり想定で考えます。①千夏はS速いだけに、外がどこまで攻められるか。⑤長嶋が伸びなりに握って攻めれば、差しの展開ができそうですね。②香川を狙います。⑥福島の頭も少々買っておきたいですね。
3連単★2-56-全 6-25-全

5R
 ①千春は、ここはどうするんでしょうか。まあ、普通に考えれば、チルト下げてインから、ですわなあ。⑥佐藤が動いて、1236/45を想定します。ここは前検横綱の③大山から。よし、ここを勝負レースといたしましょう。相手本線は②池田紫。押さえに千春と佐藤ですね。
勝負舟券
3連単★3-2-全
押さえ舟券
3連単★3-16-全

6R
 ここは枠なりでしょうね。④千草がカドかカド受けか、というくらいでしょうか。千草は差しでしょうから、⑤魚谷が握って⑥平山が差す、なんて展開も見たいところですが、平山は機力が苦しそうですねえ。というわけで、①角がすたこらさっさと逃げたところを②武藤が差します。
3連単★2-1-全

 後半は6R頃に。では、女子王座決定戦、がんばりましょうね~!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

桜塚やっくん 爆笑LIVE

Br0016001  津競艇場ツッキードームでは、桜塚やっくんによる爆笑LIVEが行なわれた。
 予定通りの午前9時45分ジャスト、司会の女性による「大変、長らくお待たせいたしましょう!」という“謎の開会宣言”により、スケバン恐子こと、桜塚やっくんが登場!!
「ハ~イ! 注目」「ヤスオとか呼ぶな~!」「こんな早い時間の仕事は初めてだよ」
 と、いきなりのハイテンションで、謎の開会宣言についても「斬新なお姉さんでした」と、当然、ツッコミを入れていた!!
 会場に詰めかけた大勢のファンに対して、本当に自分のことを知っているのかと確認をしたりしながらツッキードームに爆笑の渦を巻き起こしている。
「1Rは誰がくる? シカトかい! ……私だってやろうと思ってるんだから、教えてよ」
 と、競艇に対してもやる気充分のやっくん。
 このLIVEは本日、第7R終了後にも行なわれるので、朝のLIVEを見逃した人はぜひとも駆けつけてほしい。
 ……見ないとガッカリだよ!!   (PHOTO&TEXT Uっくん)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

初日! 女子王座開幕です!

おはようございまーす! 女子王座決定戦、本日より開幕でございます~! 津はいい天気ですよ! 水面に陽光が反射して眩しいですよ~。クイーンの座を奪い合う、真っ赤な戦いをおおいに楽しみましょう!

2008_0303_0260 もう、ある意味“銘柄級”ですよね。平山智加。誰もが、未来の女王、いや、ひょっとしたら女子初のSGまで?……と期待する、大器であります。デビュー2年目で女子王座出場、たいしたものです。足合わせの感じはちょいと苦しいように見えますが、持ち前の度胸と、溢れんばかりのポテンシャルで、おおいに頑張ってもらいたいものです。

それでは皆様、おおいに盛り上がってまいりましょうね!(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

すごすぎた“前夜祭”選手紹介……

2008_0303_0982  艇界初の前検日に行なわれる選手紹介……いやぁ、凄すぎる! 当欄では毎回、開会式をレポートする際、気になったコメントをピックアップしたりするわけですが……もう、無理です。ハッキリ言って、ムリ。ぜーんぶが気になるコメントなんだもん、いつも通りやってたら、「選手紹介・完全再現版」になってしまいます。え? それをやれって? ムリっす! やろうと思ったら、明後日の夜くらいまでかかっちゃいますよ~!
 というくらい、濃くて、笑えて、めっちゃくちゃ最高の選手紹介になったのであります。いや~、素晴らしい! 楽しきかな、女子王座! まったくもって、圧倒されてしまったワタクシでありました。これはやっぱり、中途半端なかたちでレポートするわけにはいきません。速報、じゃなくて、キッチリしたヤツをね! というわけでして、……えっと、ここで書くのは本末転倒かもしれませんが、“できるだけ完全再現”の選手紹介は、BOATBoy5月号でやります! 5日くらいかけて渾身のページを作りますので、そちらをお楽しみに!

2008_0303_0997  というわけで、月曜日の夜にもかかわらず、ツッキードームは超満員。出場選手がステージに登場して、パフォーマンスを繰り広げたわけでありますが、何しろ通常の選手紹介と違って、このあとにレースがあるわけではない。選手も帰って眠るだけ、ですから、時間もたーっぷりとれる、ということはたーっぷりパフォーマンスできる、というわけで、おそらくは史上最長時間の選手紹介になりました。前記事の植木通彦さん、佐藤正子さんのトークショーも含めて、最高のマンデー・ナイト・ライブでしたね。ここでは、植木さんと佐藤さんがプレゼンテーターを務めた、いわゆるパフォーマンス大賞「ツッキー賞」と「佐藤正子賞」、さらにとーってもかわいくって思わず惚れそうになったヤツ、あとは個人的にカッコいいと思った言葉、計4つのみご紹介。本日はこれでゴメンなさいです!(写真は三重支部の若手による女装(!)ダンスパフォーマンス。あ、加藤綾選手と鈴木祐美子選手は女装じゃないっす)

2008_0303_1034 まずは佐藤正子賞。『愛のメモリー』を熱唱した渡辺千草だ!「♪この胸のときめきを~あ~な~たにぃぃぃぃぃ~……続きは最終日に!」 もちろん、表彰式で、ということですよね!

2008_0303_1345つづいて植木さんがプレゼンターを務めたツッキー賞は、土屋千明!「つぅちやぁ~、ちあきだよっ!」は、もちろんおなじみのアレです!「エースモーター引いたのは、どこのどいつだい? このブタ野郎!」……エースモーターは大先輩の若山美穂選手っす! そこに登場は宇野弥生。「先輩になんてこというんだー」とムチでお仕置きされた千明ちゃんでした。それよりも、植木さんとツーショット、すごすぎました……。

2008_0303_1299 かわいくて惚れそうになったのはこれっ! 「どうしても優勝したいニャン★」。アンコールに応えて3回くらいやってましたが、これが見納めだそうでーす。永井聖美選手、もっとやって~!

2008_0303_1310 そしてカッコ良かったのは、これ! 「失うものは何もありません。ぶち込みます!」井口真弓選手。説明の必要はございませんね。ダンナも応援してるぞ!

 選手紹介後にはドリーム選手インタビューも。こちらも笑えましたね~。6選手を三重支部の若手が激励したのですが、これがまたなんとも……淺田、田口と「付き合ってください!」と告白されたのに、いきなり「ゴメンナサイ!」とふられてしまった岩崎選手、あなたは最高です! こちらもBOATBoyで詳報しますよ~。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (2)

植木通彦&佐藤正子トークライブ!

Sn2_8916  今回の女子王座では、これまでにない試みとして“前夜開会式”が行なわれている。
 ひな祭りの夜を飾るスペシャルイベントのメインイベントが「選手紹介」であるのはもちろんだが……、それに先立つ第一部としてはまず「女子王座キャンペーンガールBEAUTY&VICTORY」の紹介と「津喜・津来・ツッキーバンド」のライブが行なわれ、それに続いた「植木通彦&佐藤正子」トークライブによって、会場は大いにあたためられたのだ。

 このトークライブでは、まず第6回女子王座覇者である佐藤正子さんが登場! “鵜飼菜穂子時代(第3回から第5回までの3連覇)”が続いていた中での価値ある優勝を振り返ったあとに、「今節の注目機&注目選手紹介」や「ドリーム戦の展開予想」をしてくれた。
 注目機としては、好素性の58号機(佐藤幸子)や41号機(若山美穂)のベテラン勢を挙げ、注目選手としては、井口真弓、三浦永理という若手選手の名前が挙げていたのも興味深いところだった。また、ドリーム戦の展開予想では、買い目までは発表されなかったものの、進入は125/346となるものと予想して、1号艇=横西奏恵は「軸として信頼できる」と太鼓判を押していた。

Sn2_8921  そして、いよいよ“艇王”植木通彦氏が登場! 自身の現役時代には、レースにおいては日高逸子や寺田千恵に「かなりやられた」という思い出話や、やまと競艇学校に行く機会が増えたことなどによって、女子にとっての女子王座が「いかに大きな目標になっているか」が実感されている、といった話をしている。
 また、津競艇場に関する思い出としては、2002年のチャレンジカップを優勝した際の副賞だった松坂牛が「おいしかった!」ということや、インが強いと言われながらも「意外とセンターが強い印象がある」という話をしてくれた。このことについては正子さんも同意見だったので、明日からの舟券ではセンター勢も軽視はできないだろう。
 女子王座といえば、開会式パフォーマンスであるが、植木氏は「それだけはできませんでしたね」と苦笑……。関係者からパフォーマンスをリクエストされることも多かったそうだが、それに応えて「笑ってほしいようなことを話してみても、ファンの方には真剣に話を聞かれていた(笑)」と、“すべった過去”についても告白している。

Sn2_8926  植木氏が「競艇選手でよかった」と振り返れば、正子さんは「失敗しないとダメ!」と人生論を語り、この素敵なトークライブは締め括られたのだ。
 もちろん、津競艇が取り組んでいる「ピンクリボン・キャンペーン」の尊さについても話は及んでいた。

……現在、佳境に入っている開会式についても、この後にUP予定なので、お楽しみに!


(PHOTO/中尾茂幸)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

女の中の女たち――前検日のピット

2008_0303_0597  当たり前のことだが、モーター抽選が終わって一息つくと、選手たちは一斉に作業を始める。
 会場入りしていたときには、「オハヨー! 久しぶり!!」などと和気あいあいとしていても、いざ作業が始まれば、選手たちそれぞれの表情は、一変するのだ。入り待ちの際、ファンサービスに努めているなどして、好印象を受けていた選手ほど、顔つきががらりと変わっているものだ。土屋千明しかり、魚谷香織しかり、である。
 そんな中、宇野弥生の持っている雰囲気はとにかく独特だ! 回りくどい表現をしていても仕方ないのでストレートに言えば、ただ立っているだけでも「色気」が感じられる。こうした稀有なキャラクターを持っていること自体が非常に尊いと思うので……、個人的にもとりあえずはホレました。

2008_0303_0482  ベテラン勢の動きや表情を見ていると、やはり「さすが」と感心させられる。早い時間帯において目についた範囲でいえば、鵜飼菜穂子しかり、日高逸子しかり、だ。そして、ベテランといったら怒られるのかもしれないが、海野ゆかりなどもそうだった。
 その一方、まだスタート練習も行なってないのに、妙なほど疲れきった顔をしていたのが金田幸子だった。その表情は、誰が見ても「暗い」と判断できるようなものだったので、「モーターが、数字(2連率=39.5%)より悪そうなんですか?」と尋ねてみると、「そうなんですか!?」と逆質問されてしまった。
「いや、顔が疲れているような感じなので……」と返してみれば、「あっ、それは私が疲れているんです」との回答。
 金田幸子というひとは、なかなか本音を読み取ることが難しいひとなのだ。

2008_0303_0893  本音を読み取るのが難しいといえば、スタート練習が始まってからもそうだった。ドリーム組のメンバーによる「第1班」の練習では、モーター2連率も高い横西奏恵(41.1%)と田口節子(43.1%)が笑顔で話をしていた一方で、モーター2連率34.3%の淺田千亜希が硬めの表情をしていたようにも見えたので、これについてはある程度、受けた印象が正しかったのかもしれない。
 判断が難しかったのが好機を引き当てた選手が多かった「第2班」の選手たちの表情だった。鵜飼菜穂子=41.1%、若山美穂=51.7%、佐藤幸子=46.2%といった面々が揃っていながらも、練習から引き上げてきた直後には、自分の足に納得がいっているような足をしている選手はいなかったのだ。

2008_0303_0820  ただ、これはやはり、ベテランならではの反応ということなのかもしれない。しばらく経ったあとには、鵜飼と佐藤がにこやかに話している場面が見られたし、鵜飼などはその後、すべての班の特訓が終わるまで、悠然と過ごしているようにも見えたものだった。自力(勝率)で名人戦出場を決めた鵜飼には、今節の大暴れを個人的にも期待したいので、のんびりと構えているようにも見えた今日の姿は実に頼もしかった。

2008_0303_0876_2   さて、今節の前検は、これまでに取材してきたSGやGⅠの前検とは、かなり雰囲気が違うものだった。これは、今節に限ったことではなく、女子王座ならではの傾向であり、おそらくはオール女子や女子リーグなどでもその傾向は強いのだろう。各班の特訓後には、特訓に出ていないほとんどすべての選手がボートリフト付近に集合してきて、モーター吊りを手伝うような形になっていたのだ。
 そのため、ボートリフト付近の人口密度はすごいことになっているが、それとは対照的に整備室などはがらんとしている。
 自分の整備ができる時間は、特訓開始前や特訓の中休み(前半組と後半組の練習のあいだの約10分間)、特訓後に絞られることになってくるので大変だ。
 そうした時間帯における“整備室の主役”も絞りにくい。
 特訓開始前には、谷川里江や福島陽子が整備履歴の書かれた台帳に真剣な表情で目を通し、それにつられたわけではないのだろうが、魚谷香織や平山智加といった若手選手もその横で台帳を見ていた。

2008_0303_0711 また、中休み時間や特訓後にペラ調整に励んでいた選手も多かった。中休み時間に集中して作業をしていた選手としては、横西奏恵が挙げられるし、長い時間、作業を続けていたのは定野久恵や岩崎芳美などだった。
 そして、後半の特訓が始まったあとに、ペラ調整→モーター吊り→ペラ調整と、さかんに往復していたのが若山美穂、柳澤千春、水口由紀などといったところか。
 男子選手とはリズムが違った女子ならではの作業ぶりにも頭が下がったものだ。

 こうした中で、若手選手たちはどうしても自分の作業をするための時間を取りにくくなるのだろう。それでもやはり、モーター吊りに、自分の整備にと、駆け回っている姿は美しかった!
「男の中の男より、女の中の女。」という今回のキャッチコピーがよく似合う、女の中の女たちが集結している津・女子王座。
 見逃していたなら絶対に損をする。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

ひな祭りの前検チェック!

 雨が降ったり、陽が射したり。どうにも不安定な天候の津競艇場。風は一貫して、やや強めの向かい風だったが、とにもかくにも様子の掴みづらい前検でありました。
 足合わせ、展示航走、スタート練習と、およそ2時間にわたって選手たちの走りをチェックしましたが、「出てるっ!」と確信をもって強調できる選手も見当たらず。もちろん、今日の手応えをもとに、選手たちは調整をしていくのでしょうが、そうはいってもこれは女子王座。SGとは違って、整備力ではやや劣ると考えるべきでしょう。となれば、今日も含めて序盤の相場が大きく変動するとも考えにくく、だからなおさらチェックにも力が入ったわけですが……うむ、難しかった。ひとつだけつかめたものがあったとするなら、「おおむねベテラン>若手」ということでしょうか。
 
 これはけっこうポイントかもしれませんね。一般的に見て、整備力に優れている、あるいは整備経験が豊富なのは、言うまでもなくベテラン。仕上げに関しては、一日の長があります。仮に、今日の段階で「ベテラン<若手」であっても、その差を詰めていくだけのコツを知っている。レース経験、テクニック、駆け引きなども含めて、ベテランが優勢になっていくのは必然というものでしょう。ところが、今日の時点ですでに「ベテラン>若手」と見えているということは、今節は「迷ったら、登番が古いほう」と考えるべきではないのか。そんな仮説も成り立つわけです。
2008_0303_0364  今日の前検では、1班がドリーム戦組で、2班以降は登番順に全9班が組まれていますが、前半組の5班までで比較的良く見えた選手をざっとあげると
3317・大山博美
3357・福島陽子
3481・小松原恵美
 といったあたり。あとは3140・佐藤幸子、3232・山川美由紀、3254・柳澤千春、といったところでしょうか。5班は3580・水口由紀までで、女子リーグ組も5人含まれていますが、見事に女子リーグ卒業組ばかりが目についた、そんな感じでありました。
 一方、6班以降の若手組では、あえて名前をあげるなら、3693・栢場優子、3801・五反田忍、4178・井口真弓、4208・三浦永理といったあたり。4000番台はたった2人、あとの2人は6班ですから、やはり年長組に傾いていると言っていいでしょう。今節注目の女子版スーパールーキー、平山智加もかなり苦しそうだったし。

2008_0303_0310  ドリーム組を含めて、有力候補で突出した選手が少ない、というのも特徴でしょうか。もちろん、このクラスはさすがに仕上げる力も上位ですから、明日以降の動きは特にチェックする必要がありますが、今日の時点ではよくて中堅程度、でしょうか。横西奏恵は、私の見立てが間違っていなければ、最低でも2枚のペラを試したはずですが、真っ先に試運転に飛び出した際にはどうにも厳しそうなアシ色、しかし間を置いて出てきたあとには、出足から行き足にかけて見るべきところがありました。淺田千亜希は、それほど目立っていたわけではないのですが、一回、山川をやっつけてましたね。日高逸子は、回り足あたりは戦えるレベルにあり、田口節子も行き足は悪くなさそうでしたね。前年度覇者・寺田千恵が可もなくといった感じで、海野ゆかりは現状ではもうひとつといった感じでしょうか。あ、そうそう。展示航走の際、武藤綾子がホームでは岸壁スレスレを走って、思いっきり全速でターンマークを回っていました。展示航走って、普通はど真ん中を走るじゃないっすか。なのに武藤は、いわば6コースの軌跡を走っていた。津はチルト3度が使える場、もしかして試していたのでしょうか?
 
 といったところで、前検番付を。
              東               西
横綱   大山博美    小松原恵美
大関   福島陽子    山川美由紀
関脇   佐藤幸子    井口真弓
小結   五反田忍    三浦永理
前頭1  柳澤千春    栢場優子

 ひとまずドリーム組、実績組などは番付から外しておきます。アシのタイプとしては、大山、小松原、山川、佐藤、井口はバランスが取れている感じで、三浦は完全に出足系、柳沢は回った後のアシがよく、福島、五反田、栢場は行き足から伸びがいいように思えました。

2008_0303_0375  といったところで、前検タイムが到着しましたぞ。
1 山川美由紀 6・52
  池田紫乃
3 渡辺千草  6・54
  大山博美
  池田明美
6 倉田郁美  6・55
  長嶋万記
8 福島陽子  6・56
  中谷朋子
10 平山智加  6・57

 おぉ、小松原以外の横綱大関が入っているじゃありませんか。一方、平山が10位ですか。個人的に驚いているのは長嶋。ターン足は相当厳しいように見えたんですが、伸びはソコソコあるってことですかね。
 一方のワーストは……。
武藤綾子  6・80
若山美穂  6・76
水口由紀
久保田美紀 6・75
新田芳美
藤家妙子  6・74
宇野弥生
 
 あら、武藤の展示は何だったのやら。山川や池田紫乃とは2艇身も違うぞ……。いずれにしても、今日はあくまで前検。明日からの動向を鋭くチェックする所存ですぞ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

モーター抽選! 主役は……ミス競艇!

 控室にズラリと揃った女王候補たち。うーむ、やっぱり華やかですなあ~。やっぱいいよな~、女子王座は……と男子たるワタクシとしましては、改めてニヤニヤ……もとい、気合の入ったモーター抽選でありました。

2008_0303_0396  さっそくですが、まずは注目モーターから。2連対率ベスト5は……
1位 41号機 51・8%
2位 62号機 51・1%
3位 54号機 50・5%★
4位 60号機 50・0%★
5位 58号機 46・3%
 昨年の9月15日が初下ろしですから、相場は固まりつつあると言ったところでしょうか。これに加えて、日刊スポーツさんによれば、近況好調なのが……
9位 35号機 44・0%
8位 38号機 44・4%★
47位 61号機 28・2%
20位 66号機 38・4%
15位 67号機 41・1%★
  ★印は、BOATBoy3月号でオススメモーターにあげているものです。このほかに、43号機、32号機があげられておりますよ。どうやら、おおむね大きな数字のほうに好機が固まっているようですね。

 さあ行こう、モーター抽選。抽選順は「登番のもっとも古い選手ともっとも若い選手がジャンケンをして、勝ったほうから」とのこと。それが発表された瞬間、
「はんた~いっ!」
 との声があがりました。声の主は、登番のもっとも古い選手である鵜飼菜穂子。
「だって、いっつも順番がいちばん最後になるんだも~ん」
 ブリっこみたいな物言いに、選手一同、大笑い。
「勝てばいいじゃーん!」
 とリエ姐(谷川里江)がたしなめますが、それでもブツブツ言う鵜飼さんであります。でも、去年はジャンケンに勝って、いちばん最初に引いてませんでしたっけ?
2008_0303_0256  というわけで、今節最初の対決、THEジャンケン! 鵜飼さんと登番がもっとも若い平山智加が、じゃーんけんぽーん! チョキとチョキ! あーいこでしょっ! グーとグー! もういっちょ、あーいこでしょっ! パーとパー! ウォォォォォ! ドドドドドドッ! と妙に盛り上がるジャンケンバトル。もう一丁、あーいこでしょっ! パーとグーッ! 勝負あり! グーを出したのは……鵜飼さんでした(笑)。
「勝てると思ったのにーーーっ!」
 鵜飼さんの一言で爆笑が起こったのを合図に、抽選が始まりましたぞ! 

2008_0303_0335  というわけで、平山から登番の若い順にガラポンを回していったモーター抽選。比較的淡々と、大きな盛り上がりが起こることもなく、抽選は進んでいきます。そんななか、最初にワッと声があがったのが、中里優子のモーター番号が発表されたとき。中里が引いたのは、2連対率3位の54号機! 3年ぶりの女子王座出場となった中里に、好モーターがいきましたぞ! 中里も、嬉しそうにニッコリだ。
 一方、番号を言い渡されて溜め息をついたのが、寺田千恵。番号を読み上げる選手班長の垣内清美の顔をじーっと見つめて、「16番」と言われると、視線を落として「はぁ……」。16番の2連対率は38・8%、それほど悪いとは思えませんが、狙っていたモーターがあったんでしょうなあ。
2008_0303_0391  そんな様子で、それぞれが一喜一憂したり、あるいは特に表情も変えずにいたり、まあ、大きな動きもなく進んでいった抽選ですが、にわかに盛り上がったのは、最後から2人目、若山美穂の順番になったとき。なんと、2連対率1位の41号機がまだ出ていなかったのであります。ん? どこかで見たことのある光景のような……。若山がガラポンッと引いたモーターは…………出たっ! 41号機! 最後から2人目がエース機を引いた!……そうなんですね、これは去年とまったく同じパターン。去年は、最後から2人目の長嶋万記がエース機を引いて大歓声が起き、ラストの土屋千明がガッカリしていたものでした。今年は抽選順は正反対ですが、同じことが起こったんですねえ。
 というわけで、今年は鵜飼さんがガッカリすることに。あら~、ジャンケン負けたのがアダになっちゃいましたなあ。それでも貫禄充分にガラガラポンと引いたモーターは……んがっ! 67号機! 残り物に福があった! 控室はこの日いちばんの盛り上がりとなって、鵜飼さんチョーご機嫌に。
「わざとジャンケン負けたのよ~~~!」
 ウソつけーーーっ! というか、鵜飼さん、かわいいっす。モーター抽選の主役は、間違いなく鵜飼菜穂子でありましたな。

 注目モーターを引き当てたのは、以下のとおり。
1位 41号機 51・8%……若山美穂
2位 62号機 51・1%……小松原恵美
3位 54号機 50・5%……中里優子
4位 60号機 50・0%……久保田美紀
5位 58号機 46・3%……佐藤幸子
9位 35号機 44・0%……早坂こずえ
8位 38号機 44・4%……日高逸子
47位 61号機 28・2%……魚谷香織
20位 66号機 38・4%……福島陽子
15位 67号機 41・1%……鵜飼菜穂子

2008_0303_0262  おおむねベテラン勢が好機を引き当てていますな。そんななか、初出場の魚谷香織が2連対率こそ低いものの、好調機をゲット。大暴れに期待したいですぞ!
 もちろん、相棒がどう動いてくれるかは、数字通りとは限らない。前検もしっかりチェックして見極めていきましょう。おっと、一番乗りの久保田美紀が水面に飛び出したぞ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

津に選手到着!

2008_0303_0007  SGや他のGⅠで、競艇場に入る選手の第1号は、だいたい10時くらいの入りになることが多いものだが、さすがに女子選手は到着が早い!
 先の記事にも書いてあるように、今朝、東京から現地入りしたNIFTY取材班が、津駅で長嶋万記&三浦永理選手に会ったのがちょうど9時のことだった(写真は長嶋万記)。

2008_0303_0026  この2人がそのまま競技本部に行ったのかはわからなかったが、競艇場入り第1号選手もこの時間帯と大差なく会場入りをしていたようだ。取材班が記者室に入って、前準備などをしたあと、ピットに行くと、すでにけっこうな数の選手の姿が見かけられるようになっていたのだ。
 某情報筋によれば、会場入り1番手は角ひとみ&海野ゆかりの広島コンビ! 2番手というか3番手が日高逸子だったというから、豪華な顔触れだ(写真は日高逸子)。
 優勝候補として名前が挙げられるこうした面々はやはり気合いの入れ方が違うのかもしれない!?

2008_0303_0075  今回、「入り待ち取材」をしていて意外だったというか、残念だったのは、“オシャレな美女”の姿があまり見かけられなかったということ。もちろん、それは選手の“ルックス”の問題ではなく“服装”の問題である(基本的には、通勤着か制服=ブレーザーでの会場入りが奨励されているので仕方がないのだが)。比較的、近場から誰かの車でやってきた選手などは、いわゆる「通勤着」で来ることが多かったため、選手それぞれのスプリング・コレクションはあまり見かけられなかったのだ。
 そんな中で、最初に「おっ、みんなスプリング・コレクションしてるぞ!」と、こちらを感動させてくれた私服・冬服の一団が、片岡恵里、向井美鈴、魚谷香織の山口トリオだった(写真は魚谷香織)。
 コートにミニスカートといった姿(スプリング・コレクションだけど冬服)は「通勤着ガールズ」のなかに咲いた可憐な花たちのようだった。

2008_0303_0068  とくに注目されていたのは、向井美鈴のショートカット(ヘアスタイル)だ! これは他の選手にとっても気になったようで、池田明美・浩美姉妹などが「カワイイ~!」とホメていた。……「それ、似合わないわよ」と向井の髪型をけなしている選手は見当たらなかったので、評判は上々だったようだ。
 ちなみに、寺田千恵は、藤田美代らとタクシーで会場入りしていたが、この2人のどちらかが、向井を見かけた瞬間に、「ナニ、その髪~!」と言っていた。そんな言葉にしても、悪意はまったく込められていなかったのは言うまでもない。

2008_0303_0233  この取材中、気になったのは、「入り待ち」をしているファンにとっては、ちょっと厳しいピットレイアウトになっているな、ということだった。
 選手に限らず、入り待ちファンの会場入りも早かったが、年に1度の「女子王座入り待ち」が充分に満喫できたかといえば……、微妙なところだったといえるはずだ。関係者以外は立ち入り禁止となるゲートから、競技本部前の駐車場まではけっこう距離があるため、車で来た選手もタクシーで来た選手もファンの前を素通りする形になっていたのだ。
 そんな距離的な関係もあって、車から荷物を降ろした選手が入り待ちファンのところに戻って、挨拶やサービスをするパターンも少なかったのである。
 そのなかで目についたのは、田口節子、土屋千明、魚谷香織などの献身的(?)なサービスぶりだった(写真は土屋千明)。とくに魚谷は、他の選手たちがほとんどファンのもとに足を運んでいなかった時間帯に行っていたため、なかなか開放してもらえないような感じにさえなっていた。
 また、土屋千明が“土屋ヘア”を振り乱して走っている姿にもなかなか好感が持てたものである。

2008_0303_0188  他で気になったのは、さすが地元らしく、ご主人の車で送られてきた井口真弓だ。ご主人が誰なのかは言うまでもないはず。昨年、大ブレイクした主人に負けない活躍を井口真弓には期待したい。
 なお、この一家は、お子様も連れてきていたため、美男美女から生まれたグッドルック・ベイビーも大人気で、井口真弓はなかなか管理下に入れず(送り迎えなどには家族がいても構わないが、管理手続きを済ませたあとは、管理解除となるまで家族も含めて外部との交流は基本的に絶たれることになる)、ご主人も競艇場を離れられないようになっていたくらいである。

 ……と、入り待ち取材をしていても、全選手を紹介したくなるくらいの個性派が揃った今回の女子王座!
 私服姿のナデシコたちがあまり見かけられなくなったのは残念だが、陸の上でもやはり、選手たちはみんな艶やかだったのだ。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

津!

おはようございます。津競艇場にやってまいりました! 女子王座決定戦、本日が前検でございます。先ほど、津駅で長嶋万記選手と三浦永理選手に会いましたよ~。早くも、気分が盛り上がってまいりました、はい!

Cimg3764smb というわけで、本日の前検から最終日優勝戦まで、ここ津より即日更新してまいります。今日はこのあと、選手入りから前検、さらには本日行なわれる選手紹介まで、取材、更新いたします~。

それでは皆様、今節もよろしくお願いします!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

ひな祭りから女子王座!

年に一度の女王決戦、女子王座決定戦があさって4日に開幕です! 明日3日のひな祭りは前検、そして明日の夜に選手紹介があるんですね~。JLCで放映があるようですので、皆様ぜひお楽しみください。もちろん、ここでもリポートいたします!

というわけで、明日の前検から優勝戦まで、取材班は津競艇場より現地更新してまいります! 津といえば、05年ダービー以来ですねえ。非常に楽しみです! 取材班は明日朝イチに津に出発しますよ~。今回もどうぞよろしくお願いいたします!

それでは、明日から津でお会いしましょう!


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)