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ボートレース特集 > 2008総理大臣杯
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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速報 明日の勝負駆け!!

 多摩川・総理杯、明日4日目の勝負駆け状況をお伝えします。ボーダー6・00想定で、完走当確は今垣、松井など得点上位の7選手。下位では40位の柏野まで自力突破の可能性を残すという激戦になっています!

3日目までの得点ランキング

今垣光太郎 ☆
松井 繁  ☆
市川哲也  ☆
吉田拡郎  ☆
石田政吾  ☆
坪井康晴  ☆
井口佳典  ☆
平田忠則  ⑤
池田浩二  ④④
平石和男  ④④
瓜生正義  ④
笠原 亮  ③④
森永 淳  ④
田中信一郎 ④
岡本慎治  ③
重成一人  ③
島川光男  ③③
吉川元浩  ③

――以上18位ボーダー――
伊藤 宏  ②③
大賀広幸  ②③
服部幸男  ②③
木村光宏  ②
長岡茂一  ①
平尾崇典  ②②
吉田弘文  ②②
田村隆信  ②②
前本泰和  ①
中島孝平  ①
上瀧和則  ①
白井英治  ①
守田俊介  1待ち
魚谷智之  ①②
菊地孝平  ①②
松下一也  ①②
石川真二  1待ち
濱野谷憲吾 ―
湯川浩司  ―
山口 剛  ①①
丸岡正典  ―
柏野幸二  ①①

※ボーダー6・00想定、☆は完走当確


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優勝戦 私的回顧

 ↓迷わず観ろよ、観ればわかるさ。

http://cgi.kyotei.or.jp/race/kekka.php?day=20080330&jyo=16&race=12

 ありがと~~!!

……この3行で終わらせたいほどの強い強いイン逃げだった。まあ、蛇足としてもう少し書かせていただく。

第43回総理大臣杯ファイナル

①松井 繁(大阪)
②辻 栄蔵(広島)
③原田幸哉(愛知)
④寺田 祥(山口)
⑤三嶌誠司(香川)
⑥中島孝平(福井)

2008_0330_r12_0089  進入は三嶌がふたつ内に入っての1253/46。ほぼ想定内の隊形で、節イチ級の伸びを誇る寺田が5カドからどれだけ内4艇を脅かすか、それがこのレースの大勢を決すると思っていた。大本命の松井に不覚があるとすれば、スリット~1マークまでの数秒間しかありえないのだ。松井が先に回れば、そこで今年初のSGウイナーが決まる。準優での出足とレース足を見た者なら、誰でもわかることだ。1+1=2くらいの常識である。
 注目のスリット。思わず拍手を贈りたくなった。1コースから順番に
①10②11⑤12③10④13⑥11
 S事故には重い罰則が科せられるSG優勝戦での、この芸術的なタイミング!! いちばん遅れた寺田もすぐにダッシュが乗って、ぴったり内の原田と艇が重なった。私は惚れ惚れとその横一線の美しいラインを見ていたわけだが、同時に松井繁の優勝を知ってしまったのである。鮮やかな横一線=松井以外は誰も大胆に動けない「金縛りの隊形」になってしまったのだから。
2008_0330_r12_0124 「負けたら引退するくらいのつもりで」(レース後の談)松井は1マークを制した。窮屈な2コースから差しに回った辻は、その引き波に乗ってずり下がった。窮屈な3コースからツケマイを放った三嶌は、松井の艇尾を拝むのがやっとだった。窮屈な4、5コースから同じタイミングで握った原田と寺田はゴツリと接触して行き足を失った。この2艇の握り合いで窮屈な6コースから絶好の差し場が生まれた中島が、全速で最内を目指す。が、1マークを回ったとき、松井は5艇身先を走っていた。
 この先は……迷わず観ろよ、観ればわかるさ。松井自身が持っていたシリーズレコードを、さらにコンマ1秒更新してゴールを通過した。
 封印していた笑顔を解き放し、王者は右手を観衆に振ってみせた。それから、その手のひらを力強く握りしめた。
「長い長い闘いでした」
2008_0330_r12_0171  松井は言った。2着だった初日のドリーム戦で確かな手応えを感じ、2日目からは予選トップ通過=準優1号艇=優勝戦1号艇だけを“ノルマ”として走り続けてきたのだ。その青写真は誰でも描くことができる。だが、それだけの高いモチベーションを保ち続けて、しかも実現できる選手は艇界に数人しかいない。現時点ではひとりかもしれない。王者は孤独であり、孤独だからこそ王者たりえる。
 表彰式で爽やかな笑顔を振りまく松井を見ながら、私はこんなことを考えていた。
「今節、心技体と機力をすべて合わせて、松井に肉薄できる選手がいただろうか」と。もちろんいなかったからこそ、松井はV街道を独走したわけだ。が、ひとりだけ脳裏に浮かんだ選手がいた。服部幸男……コンマ01のFに散ったが、この男もまた初日から松井と同じ青写真を思い描き、それを実現させようとしていたのではないか。
 そんなことをつらつら考えているときに、松井の口からこんなセリフが飛び出したのである。
「私の周囲には素晴らしいライバルがいます。同じ近畿勢とか……同期の服部幸男とか……これからも、そのライバルたちに負けないように頑張ります」
 固有名詞が出たのは「服部幸男」だけだった。ドキッとした。偶然の一致かもしれない。が、そうではない、とすぐに思いなおした。松井もまた優勝した瞬間に、あるいは直後に、服部の顔が浮かんだのだ。おそらく。この唐突とも思えるセリフは、服部幸男への挑戦状なのだ。「今節、お前とだけは、まだ雌雄を決してないぞ」という意思表示。
 松井VS服部。私もファイナルでのふたりの対決が見たかった。が、焦る必要はない。今節のふたりのレースを見れば、それが近い将来に実現することは誰にだってわかる。1+2=3くらいの常識である。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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王者、圧倒!――THEピット

_u4w2466  ピットから戻ってきて、もはや何を語ればいいのか、途方に暮れている。
 松井繁はやはり王者だった。
 それ以上、言葉がなかなか浮かんでこないのだ。
 ピットでの雰囲気は、とにかく一人、図抜けていた。普段からピット記事を書いていながら、こんなことを言うのはあんまりかもしれないが、ピットで見る雰囲気通りに結果が決まることなんて、そうそうない。あったとしても、それはたまたまであることが圧倒的に多く、それでも頻度が高いことがあるとするなら、我々から見てもわかるほど硬くなっている選手は、自分の力を出し切れないことが多い、というくらいだろう。もちろん、僕らは必死で選手の雰囲気から何かを感じ取ろうとしているが、しかし結局のところ、結果についてはそういうものだと受け入れることしかできないし、そのうえで感じ取った雰囲気を解釈の材料にしようとするだけなのだ。
 しかし、今日の松井繁は、雰囲気がそのまま結果に結びついたとしか言いようがない。それくらい、松井が放っていた王者の魂は、圧倒的だったのである。複数の優出選手が視界に入ることがあるとすれば、まず松井に目を奪われてしまう――そうはならないように意識していても目が追ってしまうのだから、松井が放っていた磁力は強烈だった。
_u4w2722  たとえば、12R直前、原田幸哉とすれ違う場面があった。そのずいぶん手前では、原田はたしかに口笛を吹いていたように思えた。この究極の緊張感のなかで、そんな余裕を見せることのできる幸哉にも、ただただ驚かされ、戦慄を覚えたものだが、次の瞬間、松井が自分のほうに近づくのに気づいた幸哉は、口笛をピタリとやめた(本当に口笛を吹いていれば、の話だが。でも、確かに口笛の音はそのときに止んだ)。同じレースを戦う先輩に対する礼儀なのかもしれないが、しかし幸哉に「敵を呑む」という発想がなかったということにはならないか。そして、逆に言うなら、松井が幸哉にそれを許さない空気を感じさせたのだとも言える。このあたりについては推測でしかないし、たとえ質問したところで幸哉も本音を話すことはないように思えるから、あえて書き切ってしまうが、この時点で松井はアドバンテージを握っていたことになる。
 こうした、圧倒的な雰囲気を醸し出している松井を、僕は一日を通して見続けてきたのだった。いや、もしかしたら、一節を通して、なのかもしれない……。

_u4w2538  松井の問答無用の強さをもっとも間近で見せつけられたのは、優出した他の5名であろう。だからだろうか、レース後の彼らは、わりとさばさばしていたようにも見えた。たとえば、SG初優出で一時は2着の目もあるなど立派に戦い切った中島孝平は、レース前と少しも変わらない表情で、淡々と返納作業に取りかかっていた。レース前の表情というのは、もちろん緊張感はありながらも、意外なほど穏やかだった顔つき、であり、レース後も悔しい思いを胸の内に潜ませながらも、その表情を崩すことはなかった、のである。
_u4w2514  レース前と同じような表情だったというなら、寺田祥も同様だ。というより、どんなときでもクールなたたずまいの寺田だから、“テラショーらしい”レース後と言うべきか。ただ、やるべきことはやったという充実感のようなものは見えたような気がして、本人はこの結果にある程度は納得しているのではないかと思えた。言っておくが、ある程度は、だ。敗戦を100%納得できる男なら、この場に存在できているはずがない。
 原田幸哉も笑顔すら見えていて、気持ちの切り替えは早々にできているようであった。ただし、レースを終えてピットに戻ってきた直後だけはちょっと違っていて、ボートリフトではなく試運転用係留所で出迎えた柳沢一に「ダメだったよ」とでもいうようなしかめ面を向けていた。幸哉の失敗が松井の勝利を導き出したわけではないだけに、結果的に手も足も出なかったことに対する悔しさだと思う。
_u4w2714  少しだけやるせない表情にも見えていたのは辻栄蔵である。レース前は、幸哉同様にリラックスした表情を見せていて、時には笑顔さえ見えていたから、“心の勝負”には勝てているように思えていた。実際は、その表情自体が、襲いかかるプレッシャーに負けまいとして、まるで強がりのように見せていたものだという可能性はおおいにあるものの、それにしても力を出し切れるだけの精神状態にはあるように見えた。しかし、結果は伴わなかったことで、笑顔の下にあったモヤモヤが隠し切れなくなったのだろう。返納作業をしている間も、仲間と会話を交わしながら、時に溜め息が聞こえるような表情をしていたものだった。とは言いながらも、根本にあったのは笑顔であって、苦笑いも多かったけれども、ガックリとうなだれるというほどではなかったのはたしかだ。

_u4w2478  そんななか、もっとも悔しさを滲ませていたのが、2着の三嶌誠司だったことは、一面で興味深い事実だ。もっとも勝利に近づき、獲得した賞金はGⅠ2本分。前付けを敢行してコースを取り、1マークを全速で攻めての2着に、見ている側としては「きちんと仕事はした」という感があるものだが、当の三嶌本人には悔恨を消す材料にはなりえない。いや、むしろ松井の背中をもっとも近くで見た者だからこそ、悔しさはより増幅されるものかもしれないと思った。
 去年の総理杯も、笹川賞も、そして賞金王も。優勝戦が終わったあと、三嶌は僕に「クロちゃん、ありがとう」と笑顔を見せてくれている。三嶌誠司とは、そういう人だ。悔しさを押し隠してでも、紳士に振る舞い、優しい空気を作る人なのだ。しかし、今日は、僕の姿を認めても、笑顔はなかった。「またよろしくお願いします」、顔をやや引きつらせ気味にしながら、控室へと消えていったのである。勝負師の意地、そんなようなものを見たと思った。

_u4w2341  そうした敗者たちの思いを置き去りにして、松井繁は圧倒的な勝利を収めた。レース前、あれだけ厳しい表情を見せた松井だったが、共同記者会見に現われたときには、まるで憑き物が落ちたかのように、柔らかい雰囲気になっていた。そして、「とにかく疲れた」と口にしている。
「ハッキリ言って、全選手のなかで、気持ちは誰にも負けていないと思っています。その僕が『疲れた』と言っているのだから、よっぽどってことじゃないですか」
 初日から優勝を心に決め、そのために過ごした一節間。肉体的にも精神的にも、松井は己に厳しいプレッシャーを課したのだった。それを乗り越えて、確信通りに優勝してみせたことで、本当の意味で「肩の荷が降りた」のだろう。そんな解放感がそうさせたのか、会見での松井は饒舌だった。
 それでも、松井は明日からまた、王者としての生活に戻っていくだろう。会見で笹川賞に向けて、という質問が出ると、質問者の言葉をさえぎって、
「いや、次のびわこ(周年記念)に向けて、ですから」
 と、まるで浮かれているわけではないことを、ごく自然に表現している。いや、松井はすでに、次なる戦いに照準を合わせて、王者の振る舞いを取り戻していると言ってもいいのかもしれない。
 とにかく、だ。
 松井繁は、本物の王者だ!
 この一節間、そんな松井を見ることができたのは、幸福だった。パーフェクトなまでに強い松井繁に触れることは、競艇ファンの誇りである、と断言しておく。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田守)


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優勝戦出場選手インタビュー

7R発売中に、イベントホールで優勝戦出場選手インタビューが行なわれました。それにしても……すげえお客さんの数! 開始直前に駆けつけたら、もう人の山、山、山ーーーっ! しかも、みなさんアツい! 選手への声援がもうやむことなし!で、いやはやものすごい熱気のイベントホールでありました。てなわけで、中尾カメラマンは二日酔いでお休み中、池上カメラマンは財布なくして探し中と、ともに不在だったために私が撮影した写真は、こんなもん(↓)しか撮れませんでしたとさ。

Cimg3786 注目コメントは、コースについて、でしょうか。①松井繁は「もちろんイン」ですが、②辻栄蔵「ピット離れで出るなら、面白くしたいですね」③原田幸哉「自分からは動きません」と、なんだか意味深。辻は前半ですごいピット離れを見せてますからね~。また、幸哉は、誰かが動けば一緒に動く、ということでしょうかね。うーむ。で、④寺田祥は「臨機応変に」ですから、前付けは入れそうな感じ。⑥中島孝平は「6コースから行きます」と、もはや迷いナシ。問題は、もちろん⑤三嶌誠司ですな。「当然動きますよね?」という質問に、「ピット離れもあるので……」とやや濁した感じでした。これはむしろ、大きな動きがある!と私は睨みましたが……。

さあ、優勝戦が近づいてまいりましたよ! あと2時間半!


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優勝戦の朝――THEピット

 寒い! ピットの温度が急激に下がった。いや、ピットの、というより、気候が急変した優勝戦の児島競艇場。雨がしのつき、吐く息が白い、昨日までには一度も起こっていない状況が児島競艇場を取り巻いている。
 普通は選手にとって大変な一日になるもので、これまでの調整を見直す必要が出てくるから、慌しさを感じるピットになる。ところが、今日は最終日。時間も限られているし、勝ち上がり戦も行なわれない。というわけで、雨の朝にしては、妙に穏やかなピットとなっていて、なんだか不思議な感覚にとらわれたりする。ペラ室を覗いたら、ガラガラ。うーん、寒い!

_u4w1068  そんななかで、優勝戦出場者はひたすらに時を待つ。といっても、朝の時間帯はさまざまなインタビューの収録が行なわれるから、6人は作業と並行してカメラの前に立たなければならない。僕がピットに入ったときには、ちょうど寺田祥がインタビューを受けていて、クールな表情を見せていた。これが終わると、テラショーはペラ室へ直行。吉村正明の隣に座って、ペラを叩き出した。テラショーが吉村に何か囁きかけると、吉村は顔をあげて苦笑。やっとゆっくりペラ叩けるよ、大変っすね――そんな吹き出しをつけたくなった。
2008_0329_0138  ピットを狭く感じさせているのは、テレビカメラだけではない。スチールのカメラマンも昨日あたりから増え始め、その人数は今日がマックス。もともと半室内のような作りの児島ピット、今日は雨が降っているからなお暗く、フラッシュがあちこちで光っている。特に優出者は、常にレンズに狙われる存在。モーターをボートに装着していた辻栄蔵が、あっという間にカメラに取り囲まれて、いくつものレンズが向けられる中、作業をしていた。これ、やりにくくないんだろうか? 辻は作業に集中して、別に気にしている様子もなかったが、でも意識はしてしまうはず。これもまた、頂点に立つ者の宿命。優出した者だけが味わえる、非日常である。そして、たとえ気になったとしても、乗り越えねばならない状況だ。

 最終日というのは、自身の作業以外に、モーター返納という共同作業がある。すべてのレースを終えた選手は、当然モーターを返すことになるのだが、このときに返納検査が行なわれる。海水の場であれば、モーターにジェット噴射の水を吹きかけたり、真水の貯水槽でエンジンを始動させたりして、塩分を飛ばさねばならない。さらにギアケースを外したり、チェックをしたりして、一節ご苦労様。これを、支部や地区の仲間が協力して行なうのである。
2008_0329_0456  もちろん、優出しているからといって、免除されるわけではない。というより、先輩も後輩も、トップクラスも新人も、優出者も這った者も、まったく関係なく一致団結して作業にあたるのが、艇界の麗しき慣習。優出者たちも自発的に、この輪に加わるわけだ。
 前本泰和以外はこれが最終走となるメンバーで行なわれた1Rが終わると、整備室は満員御礼状態。いきなり目に飛び込んできたのが、気になる山崎智也だったりしたわけですが(今日は雨で花粉が少ないのか、マスクをしてませんでした。久しぶりに智也の顔の全貌を見たような気がします)、優出者の姿も見かけられる。
2008_0328_0304  吉田徳夫に寄り添っていたのは、大きなヘッドホンを耳に当てた原田幸哉。ヘッドホンは集中力を研ぎ澄ませるためのアイテムだろうが、その一方で愛知支部の仲間たちと話しながら、笑顔を見せている。まったくもって、リラックスしているのだ。今朝見た中では6人中もっとも柔らかな表情だったのは、間違いなく原田幸哉。かつて見たことがあるSG優勝戦の日の幸哉というのは、たいがいこんな感じだった。普段どおりの幸哉、なのだ。
2008_0329_0294  淺田千亜希の返納を手伝っていたのは、三嶌誠司。黙々と、しかしキビキビと動いて、淺田の返納をさくさくと終わらせる。表情からすれば、原田とは対照的ではあるが、決して体が固まってしまっているわけではないようだ。その後に自艇へと向かって作業を始めた三嶌には、重成一人が声をかけて、談笑をしていた。また、2Rを、ボートリフトの脇から一人、眺めている三嶌も見かけている。彼はかなり早い時間帯から、優勝戦へのメンタルを作り上げようとしているようだった。

2008_0329_0208  同じような意味で、早くもただならぬ表情になっているのが、松井繁だった。2R、同郷の田中信一郎のエンジン吊りに出てくる際、みんなよりも遅れてボートリフトに向かった松井は、視線をキッと下に向け、思い詰めるような表情すら見せながら、力強く地面を踏みしめて、背中から闘争心を立ち上らせていた。うーん、王者! 雰囲気が似ているとするなら、1号艇から優勝した06年の賞金王だろうか。遠くから眺めていても、直視できないくらいのトゲトゲしたものを発散させる王者は、もはや戦闘モードに突入したと言うべきなのだろう。
_u4w1273  一方、中島孝平については、よくわからない、というのが正直なところだ。淡々とした表情、といえばそうも言えるだろうし、緊張しているようにも見えなくはない、といえばたしかに特別な表情のない顔つきではある。ただ、これは予選道中からこんな感じなのであり、その意味では平常心で今朝を迎えた、とも言えるような気がするのだ。緊張していて当然、平常心ならすげえ! というわけで、中島の心中をはかるのは、かなり難しいことだった。その意味では、不気味さも感じずにはいられなかったわけだが……。

 優勝戦は4時間後。その頃、6人は雨のなかでどんな表情を見せてくれるだろうか。少なくとも、そのときには寒さを感じることはないだろう。(PHOTO/中尾茂幸=辻、山崎、原田、三嶌、松井 池上一摩=寺田、中島 TEXT/黒須田守)


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6日目! 08年SG最初のチャンプは!?

おはようございます。総理大臣杯も、最終日となりました! 児島競艇場はあいにくの雨になってしまいましたが、水面では激しい熱戦が繰り広げられます。今年最初のSGチャンプの姿をしっかり見届けましょうね!

_u4w0944 選手班長を務めた森秋光。

_u4w1026 岡山のエース格・山本浩次。

_u4w1045 そして、平尾崇典。

今節の岡山軍団であります。残念ながら地元からの優出者は出せませんでしたが、充分に見せ場は作り、存在感を発揮しました。最終日も、意地の走りに期待したいですね。

というわけで、いよいよ優勝戦です! アツい戦いを見逃すな!(PHOTO/池上一摩)


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劇戦!準優勝戦――THEピット

●勝者の肖像

_u4w0973 「整備よりも、心の問題ですね」
 10Rを勝った辻栄蔵は、久しぶりのSGで準優1号艇ということもあり、かなり緊張していたという。出走前の整列の際、なんだかうなだれているようにも見えて、不思議に思っていたのだが、あれは緊張の表われだったのか。レースはほぼ完璧に見えたけれども、それは辻が見えない何かを恐れる心に打ち勝った瞬間だった、ということだろうか。
 レース後の辻は、特別に笑顔を弾けさせることもなかったが、辻のコメントを考えれば、つまりは安堵の思いが強かったということだろう。準優1号艇というのは、賞金王を制した男をもってしても、平常心を奪い去ろうとする“魔”になりうるものなのだ。
 心の問題ですね、と言ったのは、明日に向けてのこと。そう、明日は2号艇とはいえ、これまた久々のSG優勝戦だ(辻は準優一発目の勝ち上がりなので、その時点では枠が決まっていない。1号艇になる可能性もあったということである)。つまり明日も、今日の剣が峰をクリアさせた強い気持ちが、あるいはそれのみが、最大の武器になりうるということである。
「勝負勘を取り戻すのに集中したい」
 現時点では、不安を完全に払拭するまでには至らなくても、そうした強い思いが辻に強者のハートを取り戻させるだろう。

_u4w1204  その辻に、3日目にアドバイスをもらったというのが、11Rを勝った原田幸哉だ。
「こっちのペラも使ってみたらどうだ?」
 機力に苦しむ原田に、辻がそう言ったのだそうだ。幸哉は、初日から使っていたペラで今節を戦い抜くつもりでいたようだが、その一言が幸哉の心をほぐした。その一枚のペラへのこだわりで狭くなった視野がぱーっと開けた、ということだと思う。実際、ペラを換えてから機力は飛躍的に上向いていったそうだが、アシ色はともかく、幸哉からこだわりが消えたことが、きっと大きかったはずだ。
 それにしても、準優滑り込みから、内枠で優出! 久しぶりに幸哉の強さを見せつけられたような気がする。
「100%スローだと思います」
 進入について幸哉はそう言い切ってみせたが、そうした強い思いを抱いて勝負に臨み、決して揺るがないあたりが、幸哉の幸哉たるゆえんである。今日の勝利で、予選17位だったことなど、すでに遠い過去のものとなった。幸哉は本物の強者として、優勝戦に臨む。

_u4w1257  12Rを圧勝した松井繁は、ひたすらに強者であった。まず、レース前のたたずまいに痺れた。
 集合時間が近づくと、控室からいったん外に出て、ぴょんぴょんと数回跳ねて、手をパチパチパチと叩く。これは、整列後に出走ピットへと向かうときにも見られる仕草で、王者に気合を注入するための儀式なのであろう。手を叩いている途中で控室へと戻っていった松井は、おでこのあたりをピシャピシャと叩いて、ぐっと頬に力を込めた。
 集合合図がかかり、整列をする際にも、松井は同様の動きをしながら所定の場所につき、「礼!」と力強く号令をかけて、ぴしっと背筋を伸ばした。一人だけ、まるで違った雰囲気を醸し出す王者。オーラ、という言葉はたしかにハマリはいいが、そんな言葉すらも軽く感じてしまうような、おののくほどの空気を発散する松井だったのだ。
 競技委員長の訓示が終わり、敬礼をして出走ピットに降りていく際も、二度ほど跳ねて、手を叩く。まるでスキップをするかのような足取りは、松井の闘争心を完璧なものに仕上げる、最後のステップだ。
 圧勝後、松井は特に笑顔など見せずに、記者席に現われている。やや不機嫌にすら見える表情は、すでに明日への戦いの準備が彼の心の中では始まっているからだろう。予言通りに、明日は優勝戦1号艇。1日を通して、震えるほどの王者魂を見せてくれるだろう。

●リベンジに燃える敗者

_u4w0929  取り囲んだカメラマンが、「ガッツポーズを」とリクエストしたが、三嶌誠司は「ポーズはちょっと……」とそれを拒否した。12R2着で優出、関門をクリアしたのだから、喜ぶべき瞬間だと我々は思うし、選手にとっても喜んでいい場面だと思うが、三嶌にとっては「今日は勝負に敗れた」ということになるのだろう。去年の総理杯の準優で、井口佳典がSG初優出を果たし、僕は「おめでとうございます」と声をかけたのだが、たまたま一緒にいた三嶌に「クロちゃん、それはやめとき」とたしなめられている。井口は2着での優出だったのだ(三嶌も、2着で優出している)。優出も大事だが、勝負に勝つことはもっと大事。そう、2着で優出した者にとって、優勝戦は準優のリベンジの場でもあるわけだ。少なくとも、三嶌誠司はそう考えている。
「ラッキーやった」
 その直後、三嶌はそう語ってくれている。いや、1マーク、湯川浩司の外をぶん回した攻めの走りは、2着とはいえ、自力で掴んだものではなかったか。「まあ、あれしかなかった。1番が強いけど、追いつけ追い越せで頑張りますよ!」。三嶌はきっと、明日も攻めのレースを見せてくれる。5号艇、おそらくは進入から、彼らしい勝負哲学が炸裂するはずだ。

_u4w1041  10R2着の寺田祥は、ただただクールであった。レース後も笑顔を見せるでなく、粛々とピットに戻ってきて、淡々と着替えをしている。心の中には安堵や歓喜もあるのかもしれないが、はた目にはそれはほとんど見えずに、冷静でいるように思えた。
 会見でも同じことだ。質問には粛々と答え、淡々と言葉を連ねる。
「伸び負けすることはないです」
「前回(昨年11月の児島周年。超抜だった)のイメージがあるので、乗りにくさが感じられます」
 その間にも、表情はほとんど変わらない。きっとこれが、寺田の強さの源泉となっているのだろう。
 優勝戦4号艇は、昨年ダービー、チャレンジカップとまったく同じ。4→2と来た着順、果たして今度は……。少なくとも、明日、カタくなるテラショーを見ることだけはあるまい。

_u4w0994  11R2着の中島孝平も、歓喜に沸く表情や、つまりは笑顔の類いなどは、ほとんど見せていなかった。SG初優出、もっと上気してもいいのに、中島はそうはしなかったのだ。あるいは、自分でもここまで上り詰めることを想像していなかったか。戸惑っているとは言わないけれども、会見ではどこか居心地が悪そうに見えたのはたしかなことだった。
 それでも、同期の中尾誠に祝福されると、さすがにニコッと笑った。昨日の1R、二人は競り合い、中島が最終ターンマークで逆転している。もしアレがなければ、今日の中島はここにいることはなかった。もしかしたら、本人以上に中尾は喜んでいたかもしれない。
 やっと笑顔を見せた中島に向かって、拍手がむけられた。12Rの展示を終えて引上げてきた石田政吾だ。さらには、同じレースで敗れている今垣光太郎も、背中をぽんぽんと叩いて、中島を褒め称えた。今節、福井支部は3人が児島に乗り込んできた。そのなかで、もっとも後輩の中島が、優出の快挙を果たした。SG制覇歴のある先輩たちにとっても、嬉しいことでないわけがない。心強い存在である二人の先輩に囲まれて、中島の笑顔はさらに深くなった。この二人、そして同期がそばにいれば、明日の中島は優勝戦の重圧にそれほど怯むこともあるまい。

●泣くな、敗者よ……

_u4w1848  優出を果たせなかった者たちについても、やはり書いておかねばならぬことはある。
 たった今、中島孝平を祝福していた、と書いた今垣光太郎は、実はその直前まで、人間の顔はこれほどまでに歪むのかと思えるほどに、敗戦を悔いていたのだった。
 ピットに上がってきた時点から、今垣はヘルメットの奥で眉間にシワを寄せていた。エンジン吊りを手伝う仲間たちに「ありがとうございました」と型どおりの礼をしていても、なぜか一人につき2度ずつ頭を下げて、仲間たちがその場を去っても、まだ頭を下げたりしている。明らかに、我を見失っているようだった。
 カポック脱ぎ場でヘルメットを外すと、今垣は歪んだ顔を隠そうともしなかった。泣き出すのではないかと思えるほどに顔は紅潮し、眉間のシワは深くなっている。取り囲んだ報道陣も、どう声をかけていいのか、困惑しているようだった。それくらい、今垣は全身で、悔しがってみせていたのである。
 しばらく時間が経って、やや落ち着きを取り戻した今垣は、装着場の隅に置いてあったタオルを取りに行った。その道すがら、今垣は僕のほうへ歩み寄って、「ヘタクソでした……」そう言って頭を下げた。さっきほどではなかったけれども、眉間にシワが寄っていた。いたたまれなかった。
 タオルを手にした今垣は、自艇のもとに向かって、一心不乱に磨き始めた。まだ水分が残っているボートをこうして手入れする姿は、SGのたびに見ることができるものだけれども、今日だけは少しばかり違う意味をもっているように思えた。どんどんと閑散となっていくピット、そんな空気には少しも気づいていないふうに、今垣は延々とボートを拭き続けていた。 

 ピットの空気が、やや異変を起こしたように動いたのは、12R後のことだ。出走選手というよりは、レースを見守っていた仲間たちが、ちょっとした緊張感をもって動いていたのだ。レースをご覧になった方ならピンと来るかもしれないが、3周目の白石健と石田政吾の絡みである。
_u4w1214  何よりもまず、エンジン吊りをしなければならない彼らは、てきぱきと引上げてきた選手のもとに集った。だが、片付けが一段落つくと、誰もが装着場内で見ることのできるモニターの前に駆け寄った。あのシーンを確認しようとしていたのだろう。気になる山崎智也も、その一人だった。それくらい、あれは選手にとっては誰もが“気になる”シーンだったのだ。ただ一人、その輪の中に加わっていた(というか、重野の周りにみなが集まった感じ)青いカポックを着たままの重野哲之だけは、自身のレースぶりについて「回ってないよ~」と反省の弁を口にしていたのだが。
_u4w0846  当事者について言えば、石田はピットに上がってきたときには、すでに笑みが見えていた。白石は、荒れてしまったレースについてなのか、それとも敗戦についてなのかはわからなかったけれども、顔色をなくして、足取りを重くしていた。二人についてわかっているのは、それくらいだ。二人の絡みは、少なくともピットでは見られなかった。
 準優勝戦は、もっとも残酷な勝負駆け。勝者3人に対し、敗者は15人。しかも、12人は優勝への道を絶たれてしまう。それだけにさまざまなことが起こりうる。そして、選手たちはさまざまな感情を抱える。予選道中よりもずっと深いものを。もしかしたら、優勝戦よりも深いかもしれないものを。
 そんな醍醐味があふれていた総理杯準優勝戦。08年ファーストSGは、いきなりドラマチックな場面をいくつも演出してくれたのである。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田守)


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明日のための準優ダイジェスト

10R
①辻 栄蔵(広島)
②寺田 祥(山口)

③山本浩次(岡山)
④魚谷智之(兵庫)
⑤濱野谷憲吾(東京)
⑥今村 豊(山口)

2008_0329_10r_0615

 辻がコンマ13のトップスタートから1マークを先制。寺田の差しを封じて簡単に逃げきった。2着もそのまま寺田が取りきって、行った行ったの1・2決着。他の4選手はなす術もなかった。
 辻は出足、回り足ともに文句なし。伸びも上位級が見込めるほぼ完璧な仕上がりだが、ちょっと気になったのは1マークを回ってからセカンドに入るまでのレース足。いわゆる「ターンから押して行く足」がやや物足りなく、束の間だが差した寺田に「あわや!?」の隙を見せたのが気がかりだ。明日は2号艇、現状では超抜・松井を差し切るのは困難なレース足だと思う。いっそ、こっそり初日のスーパーピット離れ仕様に戻して、出し抜けのインを奪った方がVの可能性が高いのではないだろうか。
2008_0329_10r_0621  寺田は例によって節イチ級の伸び仕様に仕上がっているが、このメンバーできっちり差し残ったのだから回り足にも不安はない。とはいえ優勝戦で2番差しから突き抜けるのは不可能だ。絶好の4カドを取りきり、自慢の伸びで上から叩く戦法に徹してこそわずかな勝機があるとみる。思いきってチルト3度? 絶対にしないだろうが、見てみたいなあ。

11R
①今垣光太郎(石川)
②鳥飼 眞(福岡)
③木村光宏(香川)
④森 秋光(岡山)
⑤中島孝平(福井)
⑥原田幸哉(愛知)

2008_0329_11r_0732  まさかまさかの6-5-4、700倍を超える大穴になってしまった。原因はあれこれ考えられるが、最大の立役者はやはりインの今垣か。おそらく1マークのターンで気持ちと身体がうまく連動せず、不完全なモンキーになったと思われる。慎重になりすぎて落としすぎたのかもしれない。パワー負けではなかったはずだ。
 この今垣を差しきり、さらに一度は抜かれた中島を2マークで差しきったのが原田。その回り足は凄まじいものがあり、おそらくハナから1~3コースのスローを狙ってペラを仕上げたと見る。いつものことだが、この選手の豪胆さ老獪さしたたかさには舌を巻くしかない。スタートもコンマ06だったし……本番もどんなやんちゃをやらかすか、片時も目が離せない選手である。パワー的には伸びは平凡。多少の伸びを付けても3号艇では効果があるとは思えず、回り足に磨きをかけて展開を突くことになるだろう。今日と同じようなスタートを決めてのまくり差しが理想的で、同体からの2番差しや苦し紛れに握るようでは松井の影も踏めないだろう。
2008_0329_11r_0744  中島の2着は展開によるところも大きいが、アウトから一時的にも先頭に立ったのだから、予想以上に仕上がっている。が、2マークではターンが流れ、前に進みきらないうちに原田の一撃差しを浴びた。プレッシャーを加味しつつも、出足、伸び、レース足ともに中堅上位~上位の下までとみる。6号艇の明日もアウト戦必至だが、この児島で松井がSG初優勝を遂げたときのフォーカスが6-2、その3年後の児島・総理杯で今垣がSG初Vを決めたときのフォーカスも6-2……そもそも総理杯自体が「SG初Vの宝庫」でもあり、ジンクス的には中島がいきなりSGウイナーになってもおかしくないのである。

12R
①松井 繁(大阪)
②湯川浩司(大阪)
③三嶌誠司(香川)
④重野哲之(静岡)
⑤石田成吾(石川)
⑥白石 健(大阪)

2008_0329_12r_0861  コンマ09、隙ひとつないインモンキー、回ってすぐに5艇身突き放した出足レース足……もうこれ以上、何も要求すべきものがないレースっぷりで、松井が3日連続の1号艇を決めた。ハナから差し一本に絞っていた湯川が簡単に2着になりそうな1マークだったが、意外や意外、回ってからの出足がまったくなく、苦し紛れに握ったはずの三嶌の餌食になってしまった。整備の失敗か、ペラ選択の失敗か。あえなく6着に沈んだ。
 道中、3~5番手の争いが最後まで熾烈を極めた(石田と白石が不良航法)ものの、肝心の優勝戦チケット争いは2周ホームで早々に決着。三嶌が最後の椅子に腰をかけた。
 松井に関しては、重箱の隅を突ついても欠点は見当たらない。心技体ともに100%、いや120%の仕上がりであり、さらに相棒のパワーも節イチ級のレース足に仕上がっている。伸びは中堅上位レベルだが、明日はイン戦間違いなし。あれだけの出足とレース足ならスリットから簡単に伸び返すだろう。正直、どんなことがあったら負けるのか、見当がつかない。2・3号艇が1艇身くらい凹んで、4カドの寺田がコンマ00全速でまくる。そんな天変地異のような展開を想像しなければ、松井が敗れる姿はイメージできない。参った。
2008_0329_12r_0890_2   三嶌の足は突出した要素はないが、その分素晴らしいバランスを誇る。好パワーの揃った準優で白石や重野の突進を受けても、難なく交わし去るだけの器用さと力強さを持ち合わせていた。つまりはどんな展開にも対応できる足であり、混戦になればなるほど強みを発揮するだろう。ただ、混戦になれば、の話だが。明日は5号艇。捨て身でインを奪いに行くとしたら、この男しか考えられない(連動して原田がブロックしながらインを狙いに来るかもしれないが)。進入で勝負するか、それとも寺田に連動してマーク差しを狙うか……とにかくゲリラ戦に徹してエンジンの持ち味を生かすべきだろう。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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本日の水神祭! 2日連チャンだ!

いや~、今日も出ましたよ、水神祭! 本日は、3Rを逃げ切った中尾誠! 昨日に続いて、SG初出場組が初1着をあげました。

_u4w1402 中尾は本日2回乗りということで、水神祭は後半8R後。音頭をとったのは……田中信一郎! 皆さん、覚えてますか、開会式の中尾のコメントを。「信一郎さんと顔を合わせるたびに、『お前がここにおるなんて考えられへんわ』と言われます。最終日までに認められるよう、頑張ります!」。そうなのですね。中尾は今日の勝利で、信一郎を認めさせたのです! こうなれば、信一郎の男気が黙っているはずがない。水神祭は俺の手で! 年は離れてますが、くぅ~~、泣ける友情ですよ、これは! 今日の3Rは同じレースに出走した二人、実は信一郎が中尾を祝福し(アドバイスだったかもしれない。二人とも真剣な顔つきだったから)、中尾が深々と礼をしている姿も実は見かけています。いやあ、いいっすね、中尾も信一郎も! ……あ、信一郎が平田忠則を落とそうとしてる(笑)。信一郎、ゴキゲンっす!

_u4w1425 その信一郎と、もちろん九州勢、さらには山崎哲司が集まって、さあ行こう水神祭! ウルトラマンスタイルでぐぐっと持ち上げられた中尾は、鼻をつまんでますぞ。ウルトラマンなら、腕伸ばして!……ま、ウルトラマンとかは勝手にこっちが言ってるだけですけど。というわけで、いきましょう。せーので、ドッボーーーーーーーン! おめでとう、中尾誠!

_u4w1437 びしょ濡れで上がってきた中尾ですが、きっと寒さなど感じなかったはず。この嬉しさを忘れずに、早く次のSGに顔を出してくださいね! さらなる飛躍を願っております。おめでとう!(PHOTO/池上一魔様 TEXT/黒須田守)


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速報 優勝戦メンバー決定!

 第43回総理大臣杯の優勝戦メンバーが決定しました。ポールポジションは王者・松井。あの準優の逃走劇を見てしまっては、一本かぶりの人気になるのは間違いなさそう。松井が自慢のレース足を駆使して1マークで一気に決着を付けるのか、外からとんでもない大穴選手が飛んでくるのか……とにかく1対5の様相を呈するファイナルになりそうです。

優勝戦メンバー

①松井 繁(大阪)
②辻 栄蔵(広島)
③原田幸哉(愛知)
④寺田 祥(山口)
⑤三嶌誠司(香川)
⑥中島孝平(福井)


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準優の朝のエンジン吊り――THEピット

2008_0328_0024  閑散とした装着場。姿を見るのは、ほとんどが一般戦組。
 これが準優勝戦の朝、というものである。
 準優組は、朝の特訓を終えると、ペラ室にこもったり、あるいは控室で時を過ごしたり。朝のうちに動き出す選手は、それほど多くはない。特訓の間にピットに行けば別だが、レースが始まってからのピットで準優出場選手に会うのは、なかなか難儀なものだ。今朝の“出勤”は1R終了後だったのだが、その時点で姿を見たのは、装着場にいた辻栄蔵、試運転係留所にいた今村豊と鳥飼眞くらいだった。
 まあ、予想通りの風景ではある。というわけで、この時間帯に準優選手を大量に見ることができるのは、もっぱらエンジン吊りのときということになる。だから自然と、足はボートリフトに向く。いつもよりジロジロとエンジン吊りを眺めることにもなる。

2008_0328_0209  たとえば、3Rを終えた田中信一郎のエンジン吊り。舳先のほうをもって引っ張っていくのは湯川浩司。サイドについているのは魚谷智之、石田政吾、白石健、中島孝平。エンジンのあたりを押しているのが松井繁で、その後ろを歩いているのが今垣光太郎。うわっ、全員が準優進出者じゃないか。近畿の充実ぶりが、エンジン吊りのワンシーンを見るだけで痛感できるというものだ。さらに、その後を追うようにして、昨年の賞金王覇者の吉川元浩がついていくのだから、いやはや、すごすぎでしょ、近畿地区は。
2008_0328_0568  一方、同じレースの都築正治の周りには、原田幸哉、吉田徳夫、石川真二、山崎哲司。柳沢一は展示航走中で、愛知勢は6名がここに参戦しているが、準優出は幸哉のみ。愛知は今期最多A1輩出支部で、6名という人数がその好調ぶりを表わしてはいるが、残念ながら今回は思うような成績があげられなかった。気のせいかもしれないが、近畿のハツラツした空気と比べると、やや雰囲気がくすんで見えてしまう。まあ、そんななかで幸哉が率先して作業をしていて、思わず「いいぞいいぞ」などと呟いたりもしているのだけど。
2008_0328_0644  2Rでは、嶋田貴支のエンジン吊りに四国勢が集結した。準優組は、木村光宏…………と三嶌誠司なのだが、あれ、三嶌さんがいないぞ? と訝しく思っていると、遅れて登場、三嶌誠司。全力疾走でボートリフトに駆けつけた。どうやらペラ室にこもっていたようで、ちょっと出遅れてしまったようだ。もちろん嶋田が上がってくるまでには間に合っていたが、調整にかなり集中していた様子が想像できる。準優の日の三嶌は、こうして極限の集中力の中に身を置くことが多く、今年もSGが始まったという思いを強く感じさせてくれるたたずまいではあった。

2008_0328_0140  3R、中尾誠がSG初1着! 水神祭だ! 中尾を出迎えたのは鳥飼眞。ボートリフトに向かうときにみた鳥飼は、緊張感を漂わせていたが、中尾と顔を合わせると、破顔一笑! 兄貴分である上瀧和則の弟子が中尾誠、今節は上瀧不在だから、鳥飼がいろいろな面で中尾を支えてきた。その中尾にようやく結果が出た! 中尾よりも鳥飼のほうが嬉しそうに笑っていたから、なんだかこちらまで嬉しくなった。おそらく8R後に行なわれる水神祭は、鳥飼が主導することになるんだろうなあ。
2008_0328_0597_2 2Rの池本輝明のエンジン吊りは、中国勢がヘルプ。池本は8Rにも出走だから、引上げたボートに入ってしまった水分を大急ぎで吸引する。そのための掃除機に向かって猛ダッシュし、ホースを準備したのは、今村豊! ミスター競艇が、まるで新人のような動きを見せたぞ! こんな若々しさ、そして最年長といえどもふんぞり返ったりしない人柄が、本当に素敵だ。でも、後輩たちは「あたっ、今村さんにやらせてしまった!」となりますわな。すぐに辻栄蔵がホースを奪うようにして吸引開始、今村さんは一転して手持ち無沙汰になってしまうのであった。おっと、寺田祥が舳先を持ち上げて、水が一箇所に溜まりやすいようにしていたぞ。実にクールな表情で。
2008_0328_0334  この中国勢の輪は、もちろん地元の森秋光、山本浩次も加わっている。浩次はいつもどおりにひたすら淡々。森はマスクで表情がもうひとつわかりづらいが、目を細めていたようであった。

2008_0328_0492  こうした感じで、準優の朝は、比較的淡々と、穏やかに時間が過ぎていく。特に今日は、ハッとするような目立ったシーンは、それほど見ることができなかったような気がする。そんななか、あくまで個人的に、ではあるが、思わず声をあげそうになったのは、濱野谷憲吾と木村光宏のツーショット。二人は70期同期でしょ、ツーショットが驚くようなことか? と思われるかもしれないが、少なくとも僕は初めて見たぞ!2008_0328_0664  70期同期でSGによく出場する選手は、前本泰和や安田政彦、堤昇など少なくないが、憲吾が彼らといるところをほとんど見たことがない。というより、憲吾が誰かと一緒にいるときというのは、たいがいが東京勢や関東勢であって、それ以上に一人でいるところのほうを多く見かけるのだ。だから、このツーショットは僕的にはジャストミート! とってもレアなものを見たような気がして、なんだか得しちゃったぞ。

2008_0328_0144  さて、一般戦回りでも気になる山崎智也。3Rの高橋勲のエンジン吊りで、ニッコニコで誰かと話しているのを見かけた。憲吾かなあ……と思ったら、中野次郎が相手で、憲吾はその後ろで静かに水面を眺めていました。予選落ちしたとはいえ、気分は悪くなさそう。あと2日、存在感を発揮してくれるでしょう、智也は。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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5日目! 08年SGファースト準優!

おはようございます。総理大臣杯5日目、準優勝戦ですよ! 昨日はイン9勝という、超内有利水面でしたが、準優3個レースもイン逃げ連発なるのか、それとも大穴? ともかく、今年最初のSG準優勝戦は見逃せませんよ!

2008_0328_0082 さて、2件もリクエストがあった服部幸男選手の様子について。簡単に言えば、F後も変わらず、ペラ調整に集中しており、このあたりは「いつもの服部幸男」ですね。ただ、装着場で見かける回数はぐっと減ったような気がします。ペラ室にこもっているのは同じなのですが、そのあたりの理由はわかりません。さらに、エンジン吊りで見かけるときには、表情がぐっと穏やかになっている。「ベストは尽くす」服部選手ですが、やはり多少の気落ちはあるのかもしれません。それでも、こうしてペラを叩き続けているわけですから、今日も明日もベストは尽くすはず。エンジンはめちゃくちゃ出てますから、注目するべきだと思います!

それでは皆様、準優勝戦でアツくなりましょう!(PHOTO/中尾茂幸)


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総理杯 本日のBEST! 4日目

★本日のベスト同期
1R/中尾誠&中島孝平

2008_0328_0588  星飛雄馬と伴宙太のように、苦楽を共にした同胞であっても斬り合わなければならない。そんな残酷な同士討ちが1Rで見られました。3号艇の中尾は水神祭がかかっていました。。片や4号艇の中島は2回走りで最低でも16点、できれば18点が欲しいという背水の勝負駆け。ふたりはともに84期。まあ、ここまでなら4日目によく見かける光景であります。
 しかし、レースがやばかった。3コースの中尾が強引豪快にまくり、それを4カドからマークした中島が俊敏にまくり差し。バックでぴったりと艇を併せました。嗚呼、この同期ワンツーでめでたく揃って予選突破、というのなら「堅き絆のセンター連動」と銘打ってその接戦に目を細めたことでしょう。が、実際は真逆の対決なのです。どちらも欲しいのは1着!
2008_0328_0604  同期の2艇はターンマークを回っても回っても、その差が開くことはありません。常に半艇身~1艇身ほどリードを保っているのが中尾。中尾はSG初勝利の水神祭が目前です。が、当然それを知っているであろう中島も渾身の差しハンドルで同期に迫ります。そしてついに、最終ターンマークでその差しが、同胞の内フトコロに突き刺さったのでした。
 昨日の友は今日の敵――勝負の世界で生きる男のつらさ厳しさ哀しさ孤独さをまざまざと見せつけたデッドヒート。結果、準優に夢をつないだ中島が後半戦も2着を取りきり、見事に予選突破を果たしました。結果論ではありますが、もし前半も2着だったら中島は準優進出を逃していたことになります。凄まじい死闘を演じた中尾も、「中島予選突破」の果報には諸手を挙げて祝福したことでしょう。

★本日のベスト?滑り込み
10R/白石健

2008_0328_0601  初日にピンピン発進、2日目も2着でシリーズリーダーにまでなった白石健が、まさかの予選落ち……? そんな危機に直面したのが10Rです。このレースで4着に敗れた白石の得点率は6・00。21位という断崖絶壁に立たされました。残るは2Rのみ。このふたつのレースで3選手が脱落しなければアウト、という絶望的な状況であります。どんな思いで白石は残りのレースを見つめていたでしょう。予選後半の不甲斐ない己を叱咤したか、競艇の恐ろしさを改めて痛感していたか、ひたすら祈っていたか……とにかく自分ではもう何もできない、ただただ待つことしかできない身の上なのです。
 11Rが終わって、吉村正明が無念の涙を飲みました。これで白石は20位に。予選突破には、最終レースでさらにふたりの選手の涙を待たねばならない。勝負駆けのボーダーには常に「他者の不幸は自分の幸運」「自分の不幸は他者の幸運」という哀しい不条理がつきまといます。
 そして……12Rで3着条件だった中野次郎が4着に、4着条件だった同郷の倉谷和信が6着に敗れ去ったのでした。予選18位、逆転の滑り込み準優進出。18位というのは勝負駆けでもっともラッキーな順位ではありますが、自力で勝ち取るどころか3者の失意を礎として繰り上がったのですから、胸中は複雑だったかもしれません。その複雑な思いはまた、学びでもあります。
 S一撃を最大の武器とする白石健は、明日、凄まじい快Sを決めるはずです。一度は死んだ身、他者の涙で生かされた身と腹を括り、迷いなき心でレースに臨む。そんな気がしてならないのです。

★本日のベスト勝負駆け
12R/松井繁

2008_0328_0435  もう、あの鬼のような逃げを前にして、多くを語る必要はありませんな。圧勝です。俺は松井繁なんだから、逃げて当たり前でしょ。そんな感じの完勝です。この完璧なるイン戦をもって「ベスト勝負駆け」に抜擢するつもりはありません。松井の勝負駆けは初日からはじまっていた。そして、その4日間の勝負駆けを最後のレースで完成させた。そう、松井の勝負駆けは、「優勝戦で1号艇を獲るための勝負駆け」だったのです。
 圧勝後のインタビューで、松井はその壮大な構想をこともなく口にしました。
「明日は1号艇? いやいや明日だけじゃないですよ。途中からそれ(優勝戦の1号艇)だけを考えて走ってましたから」
 途中から、は謙遜ですな。あるいは「途中」とは、ドリームで2着を取った瞬間だったかも。とにかく、松井は心に秘めていたことをあえて公の場で宣言しました。今日の12Rで2着だったら予選は第2位。ならば松井は、親しい記者にもそんな胸の内を話さなかったでしょうね。
 狙っていたことを予定通りにやり遂げた。52人の頂点で予選を終えた。後は準優も優勝戦もインから逃げるのみ。もはや、この一直線の道のりを誰にも止めることはできない。
 私の耳にはこんな風に聞こえました。己を鼓舞するためではなく、己の優勝を微塵も疑わない自信の発露。準優への勝負駆けとは無縁の境地。松井は、唯一無二の絶対君主としての勝負駆けを完遂させたのだ、と思いました。
 さてさて、明日からの我々は王様の仕上げを見守るだけなのかもしれません。SGの頂点はそんなに簡単なものではない? そんな反乱軍の気持ちもわかります。穴党の私も竹槍を担いで謀反を起こしたい。その竹槍の剣先が、重戦車に突き刺さるかどうかははなはだ疑問ではありますが……。(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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過酷すぎる勝負駆け!――THEピット

2008_0328_0436  いやはや大変なことになってしまった。準優のボーダーがなかなか下がらない! 前半の記事で、「井口佳典はノルマをクリア。ほぼ準優確定」などと書いたのだが、これがちっとも確定ではなかったのだ! なにしろ、9R終了時点で、その井口は22位。19位が勝率6・20の中野次郎で、6・00ではまったく足りていなかった。10Rで気になる山崎智也が1着を獲って6・00。といってもこれでもぜんぜん足りてなくて、11Rが終了しても智也は22位、12Rで4人が脱落しなければ18位には浮上しないという状況だった(H記者によれば、1-3-5、3-1-5で決まれば、智也が18位になったようだ)。結局、12Rは1-2-3決着だったから、智也の予選落ちは決定。中野次郎のエンジン吊りに出てきてはいたが、淡々としているようではあった。まあ、このときもマスクをしていたから、ハッキリと表情が見えていたわけではなかったけれども、望みがかなり薄いことは覚悟していたのだろう。

2008_0328_0163  そんな状況だったから、ボーダー付近の選手たちは、得点状況をおおいに気にしながら終盤戦を過ごすこととなった。といっても、我々報道陣のように事細かに計算する時間などないから、おおよその状況しか把握はしていない様子。11R直前、ペラ調整を終えて、洗面所に手を洗いに来た濱野谷憲吾に、「なんとか準優に乗れそうな状況ですね」と声をかけたら、ちょっとだけ目を見開いて「えっ、でも僕がボーダーでしょ?」。実はその時点で、憲吾は17位。ボーダーではなかった。11、12Rに出走する選手で19位以下は一人だけで、18位が12Rに出走する中野次郎。「19位以下の一人が1着、次郎が2着」という場合にのみ、憲吾は19位に落ちるという状況だった。しかし、憲吾はそれを知らなかった。手を洗いながら、ふーん、という表情で得点表を覗き込む憲吾。「やっぱ、準優乗らなきゃ、始まらないからね!」。ほんの少しの安堵とともに、憲吾は控室へと消えていった。

2008_0328_0656  で、19位以下の一人とは、12R5号艇、山崎哲司。憲吾ウンヌンを抜きにすれば、「次郎に先着したうえで2着以上」というのが、準優進出の条件だった。ピット内の記者席からボートリフトのほうに歩いていたら、出走控室の前に黄色いカポックがいるのを発見。というより、テツのほうがこちらに先に気づいて、黄色いカポックを着たまま、近づいてきたのだった。つまり、テツは自分のノルマを知りたがっていた。
 通常のように6・00がボーダーとなるのであれば、単に2着を目指せばいい。だが、6点を上回るあたりでボーダーがうごめいているだけに、やや複雑な条件になってしまっていた。そこでテツは情報を欲していた様子。得点表を見ながらもろもろ説明し、自分のノルマを把握したテツは、2回力強くうなずいて、出走控室へと戻っていった。
 その12R、テツのレースぶりを見れば、2着以上を狙って勝負を賭けたのは明らかだ。5コースからスタート決めての握りマイ。バックでは2番手争いに加わってもいる。勝負駆けには失敗したが、しかしきっちりと勝負にはいった。レース後のテツは言葉をかけづらいほどに悔恨を発散させていたが、なんら恥じることはない。パワー&ソウルは見せてもらったぞ!

2008_0326_0403  12R前の時点で、ボーダーは依然として6・17。その18位は今村豊で、彼でさえまだ予断は許さない状況だった。そう、テツが2着以上で、18位以上から落ちてくる選手が出なければ、まず今村が落ちることになるのだ。そんな状況を知ってか知らずか、今村はゴキゲンで吉村正明の水神祭に参加、いちばんはしゃいでいたわけだが、その後も記者さんやキャスターの方たちと、笑顔で雑談をしているのだった。11R前には、淺田千亜希をからかっているところも見かけている。ミスター競艇、元気一杯である。
2008_0328_0688  その12Rが、意外な結果となった。上位を走った3人、1着・松井繁、2着・三嶌誠司、3着・鳥飼眞はもともと得点率が上位であり、問題なく準優進出。この時点で、テツと中野次郎に準優の目がなくなった。次郎はレース前は17位で、3着以上なら残っていたのだが、4着以下に敗れて勝負駆けは失敗となってしまった。これで、今村豊は生き残り、19位の浮上が決まっている。問題は倉谷和信だ。12R発走の時点では、6位。機力を考えても、予選突破の可能性は大きいものと思われていた。しかし、まさかの6着……。実際は5着でも上位着順の数で準優進出はならなかったのだが、それにしてもシンガリ負けとは……。何しろ高いレベルで拮抗していたから、倉谷は一気に22位まで転げ落ちることとなってしまった。
 レース後の倉谷は、おそらく自分に苛立っていた。同郷の松井をはじめ、出走メンバーにレース後の挨拶をしているときには、淡々と振舞っていたが、一通りの儀礼を終えると、誰よりも早く控室へと戻ってしまったのだ。6・00なら予選通過だったとしても、6着では6点を割ることを倉谷は知っていたはずで、シンガリでのゴールが奈落の入口であったことを自覚もしていただろう。悔しい、などという言葉では語り尽くせない思いが倉谷の心を占領したに違いなく、心なしか、控室へと去っていく後姿にはやり場のない怒りが覆いかぶさっているようにも思えた。
2008_0328_0365  この結果により、なんと19位以下から2人が逆転浮上! 18位は白石健となった。シラケンは、さっそくJLCのクルーにつかまって、長嶺豊師匠のインタビューを受ける。どんなときでもハツラツとして礼儀正しいシラケンだけに、そのシーンだけでは心中を推し量ることはできないけれども、ホッとした思いはあったに違いない。で、そのシラケンにちょっかいを出していたのは今村豊。ここでも元気一杯! やっぱり準優に残ったのが嬉しいんだろうなあ……などとはあまり思えず、なぜなら12R前のはしゃぎっぷりと何も変わらないように見えたから(笑)。ある意味、どんな状況でも今村豊らしさを醸し出しているのであって、きっとこれがミスター競艇流の泰然自若ということなのだろう。
2008_0328_0483  もう一人浮上したのが、12R前には19位と次点にいた原田幸哉だった。6・00組の最上位が幸哉であり、12Rの結果を誰よりもヤキモキして見ていたに違いないのがこの男。願いが届いての予選クリアに、さすがに笑顔がこぼれて仕方ないようだった。
2008_0328_0586  その幸哉の隣で笑っていたのは、前半には「ほぼ当確」のはずだった井口佳典だった。幸哉と肩を組んで笑っている井口は……19位。得点率は幸哉と同じ6・00だったが、上位着順差が作った分水嶺は、井口を準優とは反対側へと流れさせてしまったのだった。幸哉にしても井口にしても、12Rの結果待ちだったわけで、その結果がまさに井口のところに明暗の境界を引いてしまったわけだが、そう考えるとこのツーショットは実に複雑で、笑顔の意味もおのずと違ってくるのが当然だろう。ちなみに、井口はこの12Rを、閑散とした整備室のモニターで湯川浩司と観戦している。微妙な状況で見なければならない12R、周囲に多くの先輩(とりわけ、ボーダーに絡んでいる先輩)と見るのは気が進まないというものだ。だから、銀河系の仲間とともに、静かな場所でモニターを見上げた。その結果がこうなるとは……心中察して余りある。
 幸哉は、きっとそんな井口を気遣って、慰めながら肩を組んでいたのだろう。ま、それでも幸哉の表情にはどうしたって喜びが浮かんでしまうのだが、その状況が意味するところは選手であれば誰でも理解できるものだけに、先輩としては後輩を気遣わずにはいられなかったのだと思う。

 結局、ボーダーは6・00。4名が同率で、幸哉、シラケンが準優へ、井口、智也が落選となったが、高かったボーダーは数値的には収まるところに収まるかたちとなったのである。つまり、それだけ激戦だったということだ。さまざまな思惑と気合が複雑に絡み合う勝負駆けのピット。選手たちは本当に大変だろうし、落胆している選手もいるだろうが、しかし……面白い、勝負駆けは! 準優組は、明日も笑顔を見せてくれることを。落選組は、リベンジの笑顔を明日以降も見せてくれることを。僕は心から願っている。

2008_0328_0185 ※予選1位は王者・松井繁! 2位は今垣光太郎!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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本日の水神祭! やっと今節初!

 いや~、長かった! この記事をアップできる時を、どれくらい待ち望んでいたか! だというのに、なかなか出なかった今節。そうなんです、4日目にしてようやく、水神祭が行なわれたのです! いや~、嬉しいっす!

Sn1_2367  いや、もっと嬉しいのは、当然その主役ですね。今節最初の水神祭を実現させたのは、これがSG初出場の吉村正明! 6Rでイン逃げを決めて、SG初勝利をあげました。今日は2回乗りだったため、水神祭は後半11R終了後。吉村は残念ながら、このレースで勝負駆けに失敗してしまったのですが、悔しさを忘れて明日からの活躍を祈念するためにも、パーッとやりましょう、水神祭!
 というわけで、山口支部の総帥・今村豊を中心に、吉村を祝う面々がボートリフトに集合です。今村、岡本慎治、寺田祥の山口支部に、お隣の広島からは池本輝明、さらに淺田千亜希と今節の選手班長・森秋光が、吉村を取り囲みました。ちなみに、辻栄蔵も参加するつもりだったようですが、水神祭が終わったあとに現われて「ヴぁぁぁぁ、出遅れたぁぁぁぁ」と残念がってました。
 音頭を取るのは、総帥・今村。ハッキリ言って、主役の吉村よりも元気一杯です。むしろ、スーパースターの大先輩に祝われる吉村はちょっと恐縮気味なのでありまして、なおさら今村豊のはしゃぎっぷりは際立つのでありました(笑)。
Sn1_2383  というわけで、さあ行こう、水神祭。仲間たちは吉村をゆりかごスタイルでもちあげると、せーのでドボーン。ん? あら、ずいぶんアッサリ投げ込んじゃいましたね。ボートリフトは多少下げられていましたが、吉村は空中で一回転したので腹から水面に! 今村さんが「あいつ、腹から落ちよったぞ」と大笑いしておりました。その吉村は、水面に上がってくると、顔をしかめて腹を押さえる……あちゃあ、こんなに表情が崩れる吉村、見たことないっすね。ま、そうは言っても嬉しそうな吉村ではありました。「おめでとう」と岡本慎治ががっちり握手! うむ、ええシーンでありました。なお、辻が到着したのは、ちょうどこの頃であります。

Sn1_2389  吉村正明、SG初勝利おめでとう! 今後は必ずSGの常連となって、トップクラスに食い込むはずの男です。今回は惜しいところで予選落ちとなりましたが、近い将来、優勝の水神祭も期待してますぞ!

 あ、なお、今節勝てば水神祭は、嶋田貴支、中尾誠、柳沢一。あと2日で、全員の水神祭が見たいぞ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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速報 準優メンバー決定!

 児島・総理杯の準優メンバーが確定しました! 予選トップは王者・松井繁。松井は1996年の当地笹川賞Vから児島SGは5連続優出中で、明日は6連続への単なる踏み台になりそうな気配です。
 第2位は鬼足復活の今垣光太郎。こちらも児島・総理杯のディフェンディングチャンプ(1999年)という抜群の相性を誇る水面で、難なく準優を突破することでしょう。地元からは山本浩次と森秋光が参戦します。

10R
①辻 栄蔵(広島)
②寺田 祥(山口)
③山本浩次(岡山)
④魚谷智之(兵庫)
⑤濱野谷憲吾(東京)
⑥今村 豊(山口)

11R
①今垣光太郎(石川)
②鳥飼 眞(福岡)
③木村光宏(香川)
④森 秋光(岡山)
⑤中島孝平(福井)
⑥原田幸哉(愛知)

12R
①松井 繁(大阪)
②湯川浩司(大阪)
③三嶌誠司(香川)
④重野哲之(静岡)
⑤石田政吾(石川)
⑥白石 健(大阪)


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勝負駆け!――THEピット

2008_0327_0087  展示航走を控え、カポックを取りに向かう横西奏恵。これからレース、出走控室へと向かう井口佳典。このままいけば、二人は狭い通路ですれ違う。5m、3m、1m……ポンッ。すれ違いざま、井口が横西の背中を軽く叩く。頑張って。勝負駆けに臨む横西を、井口が励ました格好だ。
 横西は朝から、やや表情を硬くしていた。レース前は緊張するという横西らしい表情であり、しかも勝負駆けを控える身としては当たり前の姿と言えた。そんな様子は、選手たちにしてみれば簡単に察知できるものだろう。井口もそんな心中を感じ取って、激励を送ったのだと思う。
 二人はそのまますれ違い、井口は出走控室に入っていった。横西も、特に表情が変わった様子もなく、展示控室へと向かっていた。

2008_0324_0780   井口は3Rで2着条件という厳しい勝負駆けだったが、これをクリア。きっちり2着で準優をほぼ確定させた。ピットに上がってきた井口を、湯川浩司が笑顔で迎える。そして、ヘルメットをペタペタペタと叩いた。手荒い祝福ってやつだ。ヘルメットをかぶっているから、わりと強めの力でペタペタペタ。湯川はニヤニヤしながら、何度も井口の頭を叩いた。ヘルメットの奥で、井口の目は笑っていた。エンジン吊りが終わると、坂口周が背中をポン。井口が横西にやったそれとはまた違い、これは祝福のポン、だ。井口がひとつうなずいて、二人の顔に笑みが浮かんだ。

2008_0327_0206  その次の4R、横西は4着条件の勝負駆けで、5着に敗れる。ボーダーが下がることは充分にありうるから、まだ絶望する必要はないが、5・60の得点率は苦しいものになってしまった。さすがにピットに上がってきた横西は、表情をなくしていた。隣には、やはり勝負駆けに失敗し、やるせない表情を見せていた田中信一郎もいて、沈痛な空気がその場を支配していた。もちろんまだまだ可能性は残されているものの、明るく振舞う余裕などまるでない。いうまでもなく、全力で戦ったからこそ、こんな表情になる。
2008_0327_0211  肩を落とす横西に、同期の原田幸哉が慰めの笑顔を浮かべながら歩み寄る。レース前にも、二人で長い時間話し合っているのを見かけていて、そのときの二人の表情は真剣そのものだった。4Rをどう戦うべきか、それが会話のテーマだったことは容易に想像できた。レース後は、もちろん反省会なのだろう。横西は身振り手振りで幸哉に何かを伝え、幸哉は笑みを絶やさずにうなずいたり、言葉を返したりしていた。幸哉の言葉を聞きながら、何度も首を傾げる横西。顔に浮かぶのは、苦笑ばかりだった。

 ピットにいる選手たちは、全員が今日という日がどんな日かを知っている。そして、条件駆けがどんなものかも、よく知っている。水面に出れば、ノルマと向き合いながら孤独な戦いを強いられる。だからこそ、陸の上ではさまざまなふれあいがある。第一関門には、選手同士のぬくもりが感じられる。それが、勝負駆けピットの風景だ。

2008_0327_0780_3 児島の係留所は、2マーク奥、左右に広がって設けられている。これは、TVなどでも確認できるはずで、向かって左に本番ピット、展示ピットがあり、そこからずっと右に広がっているのが試運転係留所。だが、実はいちばん右端に見えている係留所の裏にも、回りこむようなかたちで係留所がある。ここは艇を係留するにもいちばん奥だし、装着場からもいちばん離れているため、係留されているボートは意外と少ない。TVでも確認できる係留所から埋まっていくのは、位置的には自然なことだろう。
 ところが、裏の係留所のいちばん端っこに、初日からずーっと停められているボートがある。プレートには「今垣」と書かれている。光ちゃんだ。他にも空いている係留所はあるのに、なぜ今垣光太郎はわざわざここを選んでいるのか。
「あっ、ああ……あんまり意味ないんですけど(笑)。初日からずーっとあそこに停めてるだけで」
 あ、意味ないんすか。でも、もしかしてゲン担ぎとか……。「はい、ちょっとだけ」と光ちゃんは言いながら、左手の親指と人差し指を差し出して、両指の間隔をグッと縮めた。変なところに興味持ちますねえ……そんなふうにニヤニヤっと笑った光ちゃんは、笑顔をキープしたまま控室へと消えていった。

2008_0327_0059  ん? も、もしかして……。坂口周がエンジンの下部あたりをいじり出して、ピンと来た。今、まさにチルト3度に跳ねる瞬間ではないのか!?
 坂口はたしかに五角形のチルトアジャスターを外し、別のアジャスターを装着している。よく見ると、通常のアジャスターより大きい。ネジを締めて、何度かドンドンと蹴ると、装着完了! その間、5分くらいだっただろうか。思わず、じっと見入ってしまった。
 隣の艇と比べてみると、ぱっと見では「跳ねた!」という感覚は得られない。じーーーっと目を凝らせば、ほんのわずか、エンジンとボートの後部に角度がついているように見えるけれども、一瞥しただけでは絶対にわからない。そうなのです、チルト3度といえども、マイナス0・5度とどれだけの角度差があるかなんて、素人目には即座には見抜けないのだ。こんな微妙な差が、うまく調整ができれば、あの怖ろしい伸びにつながるのだから、競艇って奥が深いなあ……。
「9Rは、これで行く予定です。ちょっとスタートが難しいんでね、このあと特訓で勘を掴まないと」
 急に伸びアシが変わるのだから、起こしの位置が難しいのは当然。しかも、せっかく3度を履く以上、全速でスタートできなければ意味がない。坂口は9Rまでに、S勘の微調整も強いられる。
 でも、チルト3って発表されたら、お客さんも沸きますよね~、と言ったら、坂口はちょっと苦笑いしつつも、こう言ってくれたのだった。
「それだけでも十分ですよね! 澤大介さんがせっかく叩いてくれたペラがあるんだから、頑張りますよ!」
 三重のアウトロー・澤の思いも背負って、チルト3発動! 9Rは、とにかく注目なのだ!

2008_0324_0747 さて、勝負駆けでも、いや、勝負駆けだから気になる山崎智也。6Rは4着。これで次はピン条件なのだが……うわっ、いま得点率表が来たんですけど、18位は6・33! ボーダーがこのまま維持されたら、ピンでも足りないじゃないか! それでも頑張れ山崎智也。あっ……井口も6R終了時点で21位になってしまっているぞ……。厳しい勝負駆けだ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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4日目! 08SGファースト勝負駆け!

おはようございます。総理大臣杯、4日目でございます! 今日は、予選最終日。勝負駆けデーでございます。08年最初のSGウィナーになるために、避けては通れない第一関門。選手たちの熱い走りで、我々も熱くなりたいものですね……って、私はもはや舟券に熱くなりまくっているのでありますが。

2008_0327_0504 さて、児島の記念レースで記憶に新しいのは、寺田祥です。昨年11月の周年記念、超抜で予選1位突破、準優も確勝の1号艇だったテラショーは、しかし準優を戦うことができませんでした。スタート展示でボートに穴があき、ピットに帰還。展示航走を行なえなかったため、欠場となってしまったのでした。児島周年は、取材班も一節間、取材・更新活動をしておりましたから、その場に居合わせたわけですが、あの「戦わずして、敗れる」という理不尽な運命を静かに、しかし唇を噛み締めて受け止めるテラショーが、非常に印象に残っています(詳しくは、左の「競艇キングカップ」をクリックしてご覧ください!)。今節は、そのリベンジ戦でもあるわけで、なんとしても準優を突破し、あのとき寸前で手放さねばならなかった優出を果たしたいところ。本日の勝負駆けは5着条件ですから、まず問題はないでしょうが、上位着順をとって好枠狙いで、頑張ってもらいたいですね。

というわけで、本日もアツくなりましょうね!(PHOTO/中尾茂幸)


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笑う!――THEピット

2008_0327_0043  長嶺豊師匠の魔法のコトバ2。
 落胆の色を浮かべながら、顔をしかめて師匠の前に現われたのは、淺田千亜希。9R、まさかのフライングを喫した淺田は、苦渋を隠そうともせずに、まるで師匠に救いを求めるかのように、「やっちゃいました……」と言った。たまたま長嶺さんと話していた僕は、師匠の顔が一瞬で真剣なものになるのを見逃さなかった。そして、そこから繰り出される言葉の数々を間近で聞くことになった。
 大先輩の贈ったかわいい後輩へのアドバイスだ、ここで詳細を記すことは避ける。簡単に内容だけを記すなら、あのフライングは決して悔いるものではないこと、明日からも気を落とさず頑張らねばならないこと、それが全女子選手へのメッセージになるということ……そういったものだ。淺田は、時に真剣に、時に笑みも見せながら、師匠の言葉に聞き入っていた。師匠の口ぶりは、言葉を重ねるごとに熱くなっていって、その思いは確実に淺田の心をほぐしていったようだった。
「元気付けられました。明日も頑張ります」
 そう言ってその場を立ち去ろうとした淺田の顔には、トビキリの笑顔がはじけていた。いや、まだ吹っ切れない何かを抱えているふうでもあったが、その笑顔はどこまでも透明で、美しかった。

2008_0327_0618  長嶺師匠の魔法のコトバ3。
 12R出走準備中の坂口周が、師匠にぺこりと会釈。ついでに、隣にいた僕や中尾カメラマンにも。
「明日は6号艇ある?」
 師匠が訊ねる。昨日は一日かけてチルト3の調整をした坂口は、「6号艇のときに試してみたい」と言っていた。さらに師匠には「せっかく3度が使えるのだから、それが注目されるためにも、ぜひやってみるつもり」とまで言っていたそうだ。というわけで、「明日は6号艇ある?」。しかし、坂口もまだ前夜版は見ていなかったようで、「いや、どうですかね……」。
 ジャジャーン。実はワタクシ、持ってるんですよ、前夜版。ピットに来る前に、入手したんですよ、はい。と自慢げに二人に見せながら、坂口の出走レースを確認。……あった。9R6号艇! 1走目が2Rだから、調整する時間は充分にありますね。
 ところが、メンバーを見た坂口は「うわぁ……やりにくいなあ……」。4号艇に、地元の先輩である森竜也がいるのだ。お世話になっている人を大マクリ! 水面に出てしまえば抵抗なくやれるんだろうけど、メンバーを見た段階では複雑な気持ちになるのも仕方ない。師匠も、そりゃそうだよなあ、とばかりに笑顔でうなずいていた。
「でも、頑張れや!」
 師匠がビシッと一言。その力強い言葉に坂口は、「頑張ります!」と強い口調で返した。そしてニッコリ。まあ、苦笑が完全に消えていたわけではないけれども、心にひとつの決意が生まれたような笑顔であった。

2008_0327_0101  というわけで、予選3日目ともなれば、ピットには悲喜こもごもが生まれてくるもの。それでも、師匠は選手に笑いを与える。改めて、尊敬の念が沸いてくるというものだ。
 そして、3日目後半のピットには、他の場所でもなぜか笑顔が多く見られた。悲喜こもごものなかでも笑いを忘れない選手たちにも、敬意を表するしかない。
「ダーッハッハッハッハーッ!」
 大地を震わすがごとき高らかな笑い声がピットに響く。ぎょっとして声のほうに目をやると、辻栄蔵がなぜか大爆笑していた。一緒にいたのは、おぉ、坂口周。けっこう仲のいい二人のようで、さっきの坂口の苦笑は辻が同レースの1号にいることも関係しているらしかった。なるほど、辻の爆笑を引き出すくらい、坂口は辻と心安いのでありましょう。それにしても、辻のこの笑い声は、あまりにも印象的だぞ。昨年はやや不振気味だった辻の、こんな笑いを見るのはいつ以来だろう。初めて見る笑い方、初めて聞く笑い声ではない。たしかに、こんな辻栄蔵を見たことはある。もし、調子のいい頃以来だったとするなら……そういうことだ、これは。

2008_0327_0870  平田忠則が、洗濯担当のおばちゃんたちに、「僕のアームガード、ありませんか?」と訊ねていた。アームガードには番号が振ってあり、原則として自分のロッカー番号と同じ番号のものを使うことになっているらしく、平田は自分の番号が振られたアームガードが見当たらず、探していたというわけだ。もしかしたら、まだ乾燥中かも、ということで洗濯係の方たちに声をかけたのだが、とっくに乾燥は終わっているようだった。エンジンやボートなどと違って、アームガードは単なる防護用具だから、自分の番号を使わなければ違反というわけではない。12Rの展示航走を控えている平田は「仕方ない、時間ないから別のを使います」と、アームガードの山を物色し始める。ロッカー番号は登番順だから、近い番号のものを探し出せば、自動的に気心知れた同期のものということ。心安く借りることができるというわけだ。
2008_0327_0846  そこに登場、白石健。平田の姿を見て、いきなり謝った。「あ、ごめん! 僕が持っていったのが●番だった!」。遠くから平田とおばちゃんたちのやり取りを見かけて、耳には「●番」が届いていたのだろう。ん? さっき自分が持っていったのがその番号ではなかったか? あ、間違った! 平田くん、ごめんなさーい! 二人は80期の同期であり、ロッカー番号は近い。平田は一瞬、自分が間違ったのかもと思ったようで、「あっれー、ロッカー番号、●番だった?」と訊ねはしたが、どうやらやっぱりシラケンが間違えていた様子。「ダッハハハハハハー!」仲良し同期、笑い合って解決、である。……って、シラケンも12R出走ですね。おそらく、展示控室でアームガードを交換したはずの平田とシラケンだ。

2008_0327_0061  湯川浩司と中野次郎が、整備室のほうから並んで歩いてくる。珍しい組み合わせのようにも思えるが、85期と86期、1期違いの同世代。本栖でも半年間は同じ屋根の下で、訓練を重ねてきた二人だ。
「ダッハッハッハッハ!」
 爆笑したのは次郎だ。その寸前、湯川が下を向きながらボソボソボソと何かをしゃべり、次郎はやや姿勢を低くして耳を傾けていた。そして、「ダッハッハッハッハ!」。湯川の顔は、イタズラが成功した子供のようにニヤけている。さらに湯川はボソボソしゃべり、次郎は再び「ダッハッハッハッハ!」。湯川はニヤニヤ。な、なんの話してるんだよー! 内緒話? そのわりには次郎、大笑いじゃないか。僕はもちろんなーんも関係ないんだけど、なんだか仲間はずれにされたみたいに、二人の会話の内容が気になって仕方ないのであった。仲良きことは美しきかな。

2008_0326_0083  たしか11R前のこと。控室のほうから整備室方面へ、正体不明の男が歩いていった。大きなマスクをして、頭には灰色の帽子……ヘアバンドかもしれないけど、とにかく頭全体が隠れるものをかぶっている。ようするに、目しか出ていない状態で、僕は横顔しか見えなかったから、それが誰なのかわからなかったのだ。で、別に気にもしていなかったのだが、その男が控室に戻るとき、ふとこちらに視線を向けた。やっぱり目しか出ていなくて、誰なのかとっさにはわからなかったのだが……も、もしかして……目が合った瞬間、その男はぺこりと会釈をしてきた。やっぱり! と、と、智也! 気になる山崎智也は、今まで見たこともない出で立ちでピットに現われたのであった。驚いたー。というわけで、目しか見えていない智也が笑っていたかどうかはまるでわからんし、今日一日を通して笑い声も聞いていないが、そんな姿もサマになるのが山崎智也という男だ。

※中尾カメラマンも智也に気づかなかったとか。というわけで、今日は智也の写真がナシ!……というわけにもいかないので、昨日の写真です。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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総理杯 本日のBEST! 3日目

★本日のベスト捲り
1R

2008_0327_0448  地元の平尾崇典が6コースからスタートを決めました。
 タイミングはコンマ15でトップタイスタート。3~5コースが約半艇身ほどヘコんでいましたが、さすがに6コースは遠い。スリット上で「逃げが決まったな」と確信したファンも多かったのではないでしょうか。

 ところが、スリットを通過したあとから、グググッと平尾の艇が伸びていきます。徐々に内へと進出すると、逃げる重成を強引に捕まえにいきました。

 重成の外を叩こうとする平尾。重成も外へ張って抵抗します。2艇のスピードを見るかぎりでは、内にいる重成が有利にみえました。でも、その上を力ずくで捲り切ったんですよ。鮮やかに切れるというよりは、鈍器でブン殴ったような大外マクリの炸裂です。

 初日の妨害失格で賞典除外になっているにもかかわらず、平尾が地元の意地をみせたマクリだったように思います。昨日徹夜でBOATBoyの原稿を書いていて、半分寝ながらレースを見ていたような私も、あのマクリで叩き起こされたましたね。

 
★本日のベスト雌雄対決
3R

2008_0327_0205  また、横西です。

 1号艇の1回走り。インから攻めた横西のスタートタイミングはコンマ11と、ほぼ理想的なスタートでした。
 ところが、隣にいる選手が、〝ブチこみます〟でおなじみの井口佳典。井口のスタートはコンマ06。理想的だった横西のスタートは、隣のコースに3分の1艇身ほど前に出られる、あまり理想的でないスタートになってしまいました。

 

2008_0327_0342  このスリットだと横西は外へと艇を持ち出しにくいため、あまりマイシロがとれません。何とか1マークを先に回りますが、それは井口の手のひらの上で踊らされているようなもの。当然、井口のお手本のような差しがズブリと突き刺さります。横西の逃げは失敗。井口がバックで先頭に立ちました。

 ところが2マーク。

 先マイした井口の内に、横西が鋭角なターンで突っ込んだのです。それは昨日の9レースを彷彿させるような気合の差し。いや昨日のターンは少し泥臭い感じでしたが、今日のはもう少し洗練されたターンでした。
 井口がターンミスをしたわけではないと思います。でもその内を横西は、鮮やかにすり抜けていきました。

 横西が2日連続の逆転劇。ちなみに横西のSG1着は平成18年総理杯の準優以来、丸2年ぶりです。連日の気合の入った走りを見ていると、明日1走4点の勝負駆けを成功させて、2年前の総理杯以来のSG準優出を成し遂げてくる気がしてなりません。

 

 
★本日のベスト1着1着(ピンピン)
6R 11R

2008_0327_0775  ベストといっても、本日ピンピンは今垣光太郎ただひとりなんですが……。

 強い今垣が帰ってきました。
 たしかに出足は悪い。だからスタートはなかなか届きません。6レースも、11レースも、そしてスタート展示でも、スリットで一艇だけ置かれるような状況でした。

 ただ、伸びと回り足は上位です。6レースは1マークでいったんハンドルを入れたあと、行き場がないとみるや微妙に修正できるくらい艇が言うことを聞いています。11レースもスリットで半艇身遅れて6番手スタート。しかしそこから伸び返して、難なく逃げ切ることができました。

 本日の1着1着で、今垣は3日目にして準優出の当確ランプをともしました。

 出足があまりよくないので、常に大敗の不安はつきまといますが、そこに目をつぶれば十分戦える足に仕上げています。

 数年前、鬼神のように強かった今垣のひさしぶりのSG優出、そして優勝のシーンが、児島で見られるかもしれません。

 

★本日のベストスタート一撃!
10R

 ⑥倉谷の回しなおしもあり、内3艇(①寺田②都築④山本)が100mを切る起こし。⑤木村が③山崎哲がダッシュに引くのを許さず、進入は124/3/56 という隊形になりました。

2008_0327_1059  ここからが山崎哲の独壇場。

 4コースからフルかぶりで全速スタート。タイミングはちょうど1艇身余しくらい。スリットで内3艇をキッチリと1艇身置き去りにして、スリット通過後に3コースと2コースを撫で斬り。1コースにプレッシャーを与えて、インが先に回った瞬間を狙ってズボッと差さる。

 もう完璧すぎるパフォーマンスです。見ていても気持ちいいレースでした。私は木村から買っていて舟券はハズしたのですが、山崎哲のキップのいいレースぶりに心の中で拍手をおくっておりました。

 道中は寺田に追い掛け回されて、一瞬「危ないかも?」という場面もありましたが、握るターンと小回りを上手く使い分けて追撃をしのぎ切りました。

 やっぱり、スタート一撃!って競艇の花ですよね。

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/姫園淀仁)


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4日目の勝負駆け情報

 3日目終了時点での予選トップは松井。ボーダーの上に控えている選手の多くは1回走り4~5着勝負駆けの選手たち。明日は下位争いからも目が離せません!

(左から 予選順位 選手名 必要着順 ※ボーダーラインは6.00想定)

1 松井繁 当確
2 今垣光 当確
3 鳥飼眞 当確
4 辻栄蔵 5・5
5 湯川浩 4・5
6 山本浩 当確
7 石田政 当確
8 寺田祥 5
9 倉谷和 5
9 森秋光 5
11 魚谷智 4
12 横西奏 4
13 重野哲 4
14 三嶌誠 4
15 白石健 4
16 山崎哲 1・6
17 中野次 1・6
18 田中信 3
19 濱野谷 2
20 井口佳 2
21 原田幸 2・3
22 吉川元 2
23 木村光 2・3
24 吉村正 2・3
25 山崎智 2・3
26 今村豊 2・2
27 今坂勝 1
28 野長瀬 1
29 平田忠 1
30 中島孝 2・2
31 都築正 ①相手待ち
32 吉田弘 ①相手待ち
33 高橋勲 ×
34 石川真 ×
35 島川光 ×
36 坂口周 1・1
37 森竜也 1・1
38 須藤博 1・1

(予選順位は念のため主催者発表をご確認ください)


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H本記者の「ノーセンスですいません」予想

 的中は2レースと、6レースのマンシュウ。でもどちらも予想していた展開とはまるで違う流れでの的中でした。これで2日間トータル収支はプラスになったと思いますが、ほんと、ノーセンスな予想ですいません。
 後半戦はインを中心にした舟券で勝負。気温なのか、潮なのか、風なのか、原因はわかりませんが、初日も2日目も後半戦になるとインが強くなるという傾向が出ていますので。

7R
FL持ちがあり、昨日は大アジャスト、足は悪くないですが高橋のスタートには不安が残ります。センターから攻める井口と、井口マークで展開が開けそうな吉田の2艇アタマで。
【3連単】45→1456→1456

8R
中間着続きの三嶌だが、ここはメイチで張り込んでくるはず。相手もすんなり白石と松井で。
【3連単】1→23→全

9R
前半戦で本命に指名した田中に逃げ切ってもらって、負けを取り返したいところ。怖いのは服部でしょうが、スタートがまともなら逃げ切れると思います。
【3連単】1→234→2346

10R
倉谷が動いてくるでしょうが、ここは寺田の逃げ切り濃厚。都築は軽視して山本浩次を相手筆頭に。穴なら木村が怖い。
【3連単】1→45→全 5→1→全

11R
前半戦で足が上昇していることをアピールした今垣ですが、勝利者コメントはあまり自信がなさそう。ピット離れや出足に不安がありそうな感じでした。ならば魚谷のさばきをもう一発。
【3連単】5→136→全

12R
いくら辻のピット離れがいいとはいえ、インを奪うことはさすがにないのでは? そろそろ勝っておかないと後がなくなりそうな吉川のプライド逃げに賭けます。
【3連単】1→346→全

 というわけで本日でH本記者の担当は本日まで。
 明日からの担当はニフティ競艇の真打予想家のH記者です。センス溢れる予想を期待しております!


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走る!――THEピット

2008_0326_0927  シャシャシャシャシャ……。
 ん? 昨日もこんな始まりだったっけ。選手が走る音。今朝も、そんな音がピットには静かに響いている。振り返ってみると、今坂勝広。試運転ピットから階段を駆け上がったのか、勢いよくタタタッと走って、控室に向かう。なかなか軽快な足取りだ。その2分後くらい、今度は控え室のほうから今坂は現われた。タタタッと走って、一気に試運転係留所への階段に辿り着く。そして、そのまま駆け下りていった。3R出走だから、時間があまりない。急いでいるのも当然ではあるが、それにしても妙に全力疾走だなあ……。と、またその2分後、階段を駆け上って姿を現わした今坂は、そのまま控室まで走り去っていったのだった。ピットに爽やかな風が吹いた……なんちゃって。

2008_0326_0126  そういえば、今日は選手到着より先にピットに入っていた中尾カメラマンによると、宿舎から真っ先にピットに駆け込んできたのは、都築正治だったそうだ。児島の選手宿舎はピットと直結していて、おそらく宿舎のロビーかどこかに整列してからピットに移動。歩いたってものの数十秒ってところだが、その距離を都築は全力疾走! 一目散に整備室に向かって、自分のモーターを取り出したそうだ。そして、素早く装着して、水面一番乗り! 都築といえば、前検日も水面に出るのは一番乗りであることが多い。少しでも多く水面に出て、試運転を繰り返すわけだ。あ、そうそう、自分のレースが終わっても、いちばん遅くまで試運転していることが多いなあ。そんな都築には、本当に頭が下がる。

2008_0326_0529  2Rが終わって、エンジン吊り。あらかた片が付くと、その輪の中から駆け出したのは、我らがミスター競艇、今村豊! 全力疾走というほどではなかったけれども、わりと早めの駆け足で装着場を縦断。片隅にいた職員の方に何か声をかけつつ、奥のほうに消えていった。なんだなんだ? レースが近いんだっけ、と出走表を確認したら、11R1回乗り。何も急がねばならないことなどないはずで、その後しばらく装着場にいたけれども、再び今村の姿を見ることはなかったから、慌しく調整をしていたわけでもなさそう。謎のダッシュだった、というわけだ。でも、その若々しさが素敵だ! 元気なミスター競艇を見ることは、ピット取材の喜びのひとつである。

2008_0326_0405  これも「そんなに急がんでも……」と言いたくなったのが、重成一人。1R出走のあとは9R、調整の時間はそれなりにある。2R後は淺田千亜希のエンジン吊りを手伝って、終わったあとはしばらくボートリフトの付近で木村光宏と話しこんでいた。深刻な様子はまったくなく、重成にも木村にも笑顔が浮かんでいたから、雑談に近いものだったのかもしれないし、そうでなくても重大な内容ではなかっただろう。ところが、次の瞬間に重成が駆け出した! 木村に「ペラを……」と言い残して、ダッシュしたのだ。向かった先はやはりペラ室。少し時間を置いて覗いてみたら、重成がペラを叩く姿があった。それにしても、リフトからペラ室まではせいぜい2~30m。歩いたって、時間はさしてかからない。でも、重成は走る! イケメンパパ重成、爽やかな疾走だった。

2008_0327_0512  やっぱり「そんなに急がんでも……」は吉田弘文。1R出走のあとは7R。あ、そうか。重成よりは間隔が短いのか。まあ、重成よりは走る理由がある、というところだろうか。1レース後に着替えを終えて、ジョギングよりは少し早めくらいのスピードで整備室へ。工具入れや油差しを取ると、自艇のもとへまた軽く駆けていった。控室はピットの入口付近、整備室は奥のほうだから、ここは走るのもまあわかるけど、整備室から自艇は、重成の「リフト→ペラ室」よりさらに近い。それでも走る、吉田は走る。ほんの数秒の差でも、惜しむかのように。

2008_0326_0892  そうそう、エンジン吊りのとき、走っている濱野谷憲吾を見かけてもいる。東京支部では、高橋勲に次ぐ年長者。関東全体でも……あ、これも勲、憲吾の順番じゃないか。すなわち、エンジン吊りで率先して動く必要性はあまりない。それでも、憲吾は走る走る。ようするに、こういうことだ。陸に上げたボートを駐艇させておくスペースが、児島のピットは広くない。そのときも、ボートリフト付近にはスペースがほとんどなく、ずっと奥のほうへもっていかなければ置く場所がなさそうだった。そこで憲吾は、少しずらす余裕のあるボートを見つけて、それを移動することでスペースを空けようとした。ボートが到着する前に場所を作りたいから、それ急げ! 憲吾は走った。……まあ、それも憲吾の仕事じゃないような気もするのだが。これが競艇選手の麗しき協力精神。先輩だろうが憲吾だろうが、後輩のために走るときは走る! 何度見ても、気持ちがいい光景ではある。

2008_0326_0547  さて、別に走っているところは見かけなかった気になる山崎智也。走ってはいなかったけれども、大声で笑ってはいた。会話の相手は田中信一郎。智也がマスクをしているので、会話の内容はさっぱりわからんが、「マジでぇ!?」という言葉だけは聞こえて、その後にワハハハハハ! 何はともあれ、気分は良さそうである。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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H本記者の「天気晴朗なれど春霞」予想

 的中4本も取りガミがあったりしてパッとしません。
 初日2日目を見た結果、昨日あげた「イン強い」「スタート行った者強い」というのは変わりありません。ただ、選手のネ-ムバリューよりも枠偏重でオッズが形成されているため、素直にイン選手から狙っていたのでは旨味がない。的中率は下がるかもしれませんが、前半戦はインを軽目に扱ったフォーカスで狙ってみます。

1R
フライング2本持ちの足枷がキツいですが、村田修のエンジンは出ています。自分から展開を作ることはないでしょうが、展開があれば突く足はありそう。舟券は2着付けで、アタマは嶋田、平尾、重成。
【3連単】156→4→全

2R
落水に不良航法とボロボロの秋山。いつものごとくスタートは行かないでしょうから山本浩次がナチュラルにまくれそう。相手は昨日F切って人気下げそうな柳沢。あとは岡本と須藤。
【3連単】2→456→全

3R
このメンバー相手となると横西の現在の足では心もとない。井口の差しを中心に、前本、山崎、三嶌へ。
【3連単】2→346→全

4R
初日は展開なく、2日目はドカ遅れ。2日間の敗因は足によるものではありません。6号艇でかなり人気を下げそうな田中信一郎のアタマで勝負。進入で動ければ何とかなりそうなんですが……。
【3連単】6→145→全

5R
転覆艇がなければ昨日の魚谷は差し切っていたように思えます。石田の足も上位級。この2人のアタマから、成績はいいものの足があまりよくみえない寺田祥、それに濱野谷をハズした舟券で。
【3連単】23→1234→1234

6R
都築が強引にでも攻めていきそうで、4コースの選手に展開生まれそう。湯川が取るか、今垣が取るかはわかりませんが、2人をアタマにすえた舟券で。
【3連単】46→1246→1246


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3日目! 

おはようございます! 総理大臣杯、3日目の朝を迎えました。児島競艇場は快晴……ですが、天気予報では雨が降るとか降らないとか。せっかくのSG開幕戦、せめてレース中だけでも天気がもってほしいものです。選手も調整が大変になりますしね。

2008_0326_0027 児島競艇場といえば、瀬戸内海に面した風光明媚な競艇場。ピットの奥からも青い海と緑の島々が見えるわけですが……別に三嶌誠司選手は海に見入っているわけではございません。三嶌選手がいる場所からは、水面が見えるんですよね。場所としては、2マーク奥の試運転用係留所の上あたり、というか。というわけで三嶌選手は当然、水面の様子をチェックしているわけです。でもまあ、ここで姿を見たのは三嶌さんくらいかなあ。何しろ、ピットのいちばん奥ですからね。

2008_0326_0033 で、この様子をどデカイ望遠レンズで撮影していた中尾カメラマンに気づいた三嶌選手は、ニッコリ。我々取材班は、いつも三嶌さんのこの笑顔に癒されるんですよねえ。予選3日目、ポイントアップを期待しますよ!

それでは皆様、本日もSG開幕シリーズでおおいに盛り上がってまいりましょう!


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長嶺師匠の魔法のコトバ――THEピット

2008_0326_0551  男っぽい寡黙な表情で、控室へと歩いていく。鳥飼眞。なかなかの迫力である。上瀧和則を兄貴と慕い、その男気を受け継ぐ九州男児。体格は僕のほうが2倍はあるのに、レース前などの気合が乗っているときには、おののくような迫力がある。単に控室に戻るだけの鳥飼にだって、やっぱり震えるような威圧感がある。
 そこに魔法がかかった。「まことちゃん! ええ走りやなあ」。我らが長嶺豊師匠が、まるでぽんと肩を叩くかのように優しい声をかけたのだ。
 ニコニコーッ!
 鳥飼の顔に、一瞬で笑みが浮かぶ。男らしいからこその優しい滋味を含んだ笑顔が、師匠に向けられた。しかも、嬉しそうに。
2008_0326_0918 「中尾が言うとったで~。鳥飼さんにイジめられるんですよ~って」
「ダハハハハハッ! 上瀧さんいないですからね」
 中尾誠にとって、上瀧は敬愛する師匠。ということは、鳥飼は叔父貴みたいなもんか。親分がいないから、叔父貴がかわいがる。鳥飼が楽しそうに長嶺さんに話しているのを眺めながら、微笑ましいシーンを思い浮かべてしまった。

2008_0326_0880  長嶺師匠の言葉は、選手にとっては本当に魔法のようなものなのだろう。ピットの記者席に行くには、選手控室のロッカー裏を通らねばならない。その出口は本来は非常口のようなものなのだろう、地面からはやや高い位置に床があるから、木製のステップをぎしぎしと降りていくことになる。10R前だったか後だったか、記者席に向かおうとすると、そのステップに秋山直之が腰を降ろしていた。一人、水面を見つめて、じっとたたずんでいる。考え事をしていたのか、それともただ瀬戸内の海を眺めていたのかはわからないが、ひたすら一人の世界に入り込もうとしているのは間違いないようだった。ここまで落・6・6。ウンともスンとも言わないモーターに、秋山の心は浮かない。装着場でも、うつむき加減でいる姿を何度も見かけている。
 その10数分後、まだ試運転をするつもりだったのか、秋山はボートにモーターを装着したままだったのだが、同期の須藤博倫の助けを得て取り外し、格納。控室に戻ろうとしていた。そこに、声をかけたのが、長嶺師匠だ。少し離れた場所だったので、なんと声をかけたのかはわからなかったが、その瞬間に、暗かった秋山の顔から、それこそ憑き物が落ちたみたいに笑みがこぼれた。まるで自分が孤独ではないということを知らされたときのような、もつれた心の糸がほどけていく笑顔である。
2008_0326_0374  同じような笑顔は、柳沢一にも見ることができた。10R、痛恨のフライング。レース後は比較的淡々と振舞っているようにも見えていたが、心浮く状態であったはずはなく、師匠である原田幸哉と長い時間話し合う姿も見かけている。その柳沢にも、師匠は優しい声をかけた。その瞬間、目尻がみるみる下がっていく。数十分前の蹉跌が、次なる戦いへの糧に変わっていく瞬間を見たような、そんな微笑である。きっと、柳沢の心の重石は容量を軽くしたに違いない。
 やっぱり、師匠の言葉は魔法だ。

2008_0326_0586  ただ、選手によっては、恐縮することにもなってしまうのが、師匠の言葉。そりゃそうだ、特に若手選手にとっては歴史上の人物のようなものなのだから、長嶺豊という人は。11R前、前夜版が出たことで若手たちが動き出す。翌日の艇番艇旗の準備だ。登番4000番台の選手たち、あるいは各支部の再若手が、色とりどりの旗と数字の書かれた板をもって、装着場を往来する(今日は、なぜか森竜也がその作業をしていて驚かされたりもした)。山口支部なら当然この人がその仕事を担うことになりますわな。吉村正明である。
 山口支部は今節、今村豊、岡本慎治、寺田祥に吉村。4人だから、それほどの仕事量ではないけれども、しかし装着場に置かれているボートは支部ごとに並んでいるわけではないし、まったくアトランダムに並んでいるから、まずは目当てのボートを探し出すのが大変だ。吉村も、右往左往しつつ、先輩のボートを探していた。
「テラショーのボートなら、ここやで」
 そんな吉村に、長嶺師匠の声が飛んだ。さあ、大変なのは吉村。そりゃ恐縮しますよね、SG初出場の新兵としては。クールな表情の吉村だから、ハッキリとした心中はのぞくことができなかったけれども、テラショーのボートのところまで来ると、「すいません」と申し訳なさそうに頭を下げていた。そんな吉村を見ながら、嫣然と微笑む師匠。偉大なる先達の応援を受けて、吉村はますますこの舞台にふさわしい男になっていくのだろう。

2008_0326_0335  で、そのテラショー。吉村が艇番艇旗をセッティングした自艇に、あかくみ(水を掻き出すスポンジ)を自身の手でセッティング。専用の置き場から、スポンジを2つ取って、ボートへと向かった。でも、まだ水を少し吸っていたようで、歩きながら両手でギュギュギューッと絞っていた。その絞り方の力強かったこと! アスリートなんだよなあ、選手は。そんなシーンで改めて感じたりする。
 その後、控室に戻るテラショーに、長嶺師匠が「テラショー! ありがとう! もっと勉強するから!」。テラショーの切れ長の目がさらに細くなって、ニッコリ。何のこと?と思っていたら、「いやな、ヘタなインタビューを助けてもらったんや。ほんと、みんなありがたいわ」。JLCの展望番組でインタビュアーを務める長嶺さん、様子を見ていれば決してヘタなわけではないと思うのだが、師匠自身はなかなか納得がいかないらしい。それを選手がフォローしてくれるんや、とのことで、この日はテラショーがその一人だったとのこと。こうして笑顔でその場面を振り返られるというのは、お互いに絶大なる信頼感がある証拠。登番が2000番も違う二人にそんないい関係があるというのは、すごいことだと思う。

2008_0324_0671  現役を引退した名選手が、いつもピットにいて、選手と触れ合う。もしかしたら現役時代はとても声などかけられなかったような大選手が、若者の目線にまで降りてきて、柔らかな空気を共有する。すごいことだと思う。長嶺さんの慈愛は選手だけでなく、時に僕らにも向けられる。ピットで取材してわからないことがあると、僕はすぐに長嶺さんの姿を探すようになった。質問すれば、本当に丁寧に教えてくれるので、助けられてばかりなのだ。そうした機会だけでなく、「クロちゃんっ!」という呼びかけにはいつも心をほぐされる。ピットには欠かせない方なのだ。もちろんそれは師匠だけでなく、山本泰照さんや松田雅文さん、吉田清志さんにしても同様。そばに寄るのもためらわれたスター選手が、優しく接してくれる。中道善博さんはJLCの予想出演があるから、ピットで見かける機会は少ないけど、なぜか毎日、郵便屋さんのように前夜版を選手に配っている。笑顔で。僕のような者でも心強いのだから、選手にとってはいかばかりか。僕は、競艇界のこうした空気って本当に素敵だと思うのだ。

2008_0326_0362  さて、長嶺師匠の奥様がファンだという、気になる山崎智也。なんでも、師匠の斡旋よりも智也の斡旋のほうが詳しかったほどのファンだそうで、師匠も「智也がサインしれたんや」と喜んでいたことがあった。で、今日の智也は、中尾カメラマンの目撃証言によると、原田幸哉と堅い抱擁を交わしていたとのこと。2着に敗れたことを、幸哉が慰めた? で、僕の目撃したのは、横西奏恵とのツーショット。うがぁぁぁっ、俺の奏恵ちゃんに何をするっ!……って、別に話してただけですが。でも、なかなかお似合いだと思ったのは私だけでしょうか。以前、横西が言っていたが、智也のアドバイスは非常に身に染みて参考になるものだそう。そう、智也の言葉も、奏恵ちゃんにとっては魔法になっているのだ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守) 


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総理杯 本日のBEST! 2日目

★本日のベスト大混戦
3R

 「ベスト大混戦」という日本語が正しいかどうかは、おいといて……。

2008_0326_0857_2   進入は枠なりの4対2。
 ほぼ横一線にそろったスリットから、逃げた①嶋田、差した②寺田、捲り差した③井口、この3艇がバックで併走になる混戦になりました。

 3艇誰にでも勝つチャンスがあるような状況でしたが、ポジション的には3艇のなかでもっとも内にいた②寺田が有利です。
 ところが、2マークで寺田の艇が少し暴れ、4番手から④中野がスルスルと上がってきて、

「③井口、②寺田、④中野の3艇が併走、少し遅れて内にいる①嶋田にもチャンスあり」

 という、混戦からさらなる大混戦へと発展しました

2008_0326_0675  2周1マークで②寺田が差し抜けて先頭に立つのですが、2番手争いはまだまだ激戦。④中野と①嶋田の激しい競り合いは、しばらく続いて、2周2マークを回ったあたりで④中野に軍配が上がり、ようやく混戦は沈静化したようにみえました。

 ところが、3周1マーク。
 ず~っと4番手・5番手を追走していた⑤中尾が、3周1マークで渾身のターンマーク先取り!

 これがいい感じのターンになって、再び3着争いが勃発します。⑤中尾と①嶋田のラップ状態は続き、さらには③井口も3着浮上を内から虎視眈々と狙っています。ほんと、どんだけもつれるの!?

 最終的には、1着②寺田、2着④中野、3着⑤中尾、という結果になりました。
 1周目バックで先頭争いをしていた3艇のうち2艇が4着以下に沈み、6号艇以外すべてが道中で3着争いに絡む。舟券を持っているほとんどのファンに各選手が興奮を与えたということで、〝ベスト〟大混戦レースでした。

★本日のベスト雌雄決戦
9R

 私事で恐縮ですが、①→②、①→④の舟券で本日一番の勝負をしていました。
 なのに、④平田はピット離れで遅れて大外になるわ、②今村さんは智也に2コースを奪われているわ、個人的には進入から頭を抱えた一戦です。1マーク回って、①山本が楽々と逃げ切り。智也がバックで伸びて2着を確保。ピット離れをみた瞬間に「外れるだろうな」とは思っていましたが、私の勝負舟券は紙クズになってしまいました。

2008_0325_1389  でも、3着争いが舟券抜きにして面白かった。
 1周2マークを回った時点で、3着候補は⑤横西でした。それに④平田が、ウサギを追う虎のように襲いかかっていったのです。
 まず、2周1マーク。ターンマークを先取りしようとする横西に、平田が情け容赦ないツケマイを炸裂させます。ターンスピードは平田の方が上でしたが、少し先行していた分だけまだ横西に分がありました。一発で沈めるまでには至らず、バックは併走状態になります。
 2周2マーク。またもや平田が強ツケマイ。今度は平田が前へ出ますが、まだギリギリ横西の舳先はかかっています。このままならターンマークを先に回れるのでまだ横西が有利。
2008_0326_0307  そして、3周1マーク。またまたまた、平田が強ツケマイです! ここまでは何とかギリギリ凌いできた横西ですが、「これにはたまらん」といった風情でついに飲み込まれてしまいました。

「いくら女王でも、男子記念レーサーの強ツケマイ三連発はキビしいかぁ」
 そう思いながらバック四番手を走る横西を見ていたのですが……。
 最終コーナー。3着を確信したであろう平田は、ターンマークをほんの少しだけ空けて回りました。それが慢心だったのか、安全策だったのか、はたまたミスかはわかりません。でも横西はそこを見逃さなかった。鋭角にハンドルを入れて、ターンマークと平田の間に切り込んで、なんとそのまま平田の前に踊り出たのです。鮮やかな突っ込み。横西の負けん気がそのまま具現化したかのようなターンで、一度失った3着をふたたび奪い返しました。

 今回の雌雄を決する3着争いは、雌に凱歌があがりました。明日以降も女性レーサーの戦いは見逃せません。

★本日のベスト進入
11R

2008_0326_0705  スタ展は枠なり。で、本番は、

1コース ②辻栄蔵
2コース ④中尾誠
3コース ⑤倉谷和信
4コース ①中島孝平
5コース ⑥魚谷智之
6コース ③白石健

 昨日に引き続き辻栄蔵がやってくれました。
 レース前は、
「昨日のピット離れはたまたまでしょう」
 とコメントしていましたが、どうやら謙遜だったようです。もしくは羊の皮をかぶっていたのかもしれません。
 前半レースでも辻のピット離れは鋭かったのですが、「さすがに2コースからのイン取りはないのでは?」と勝手に思い込んでいました。
 思い込み、よくないですねぇ。
 2枠から鋭いピット離れを決めて、小回りブイまでに辻はインコースをほぼ手中に。さらにはスタ展では動かなかった倉谷が内へと入り、3号艇の白石は魚谷マークで大外へ出て……。
 中島から勝負をしていた人は頭を抱えたでしょうけど、ピット離れの鋭い選手がいると、想定外の方向にレースが動くし、進入からレースが締まるので、やはり面白いですね。

★本日のベストワンツーフィニッシュ
12R

2008_0326_0704  誰もが堅いだろうと思っていましたが、やはり堅かった。本日の最終レースは、64期の両雄によるワンツーフィニッシュで幕を閉じました。

 まず、外の5艇と、すべての穴党の欲望を置き去りにして、服部幸男が逃げ切りました。
 コンマ08のトップスタートから、真っ先に1マークを回って完勝です。
 一般戦回りが多かったとはいえ、今年になってからの連対率91%、3連対率95%というのは、やはりダテではありません。あまりにも強すぎて「あっさり」としか表現できない逃げで、今節2勝目を飾りました。

2008_0326_0633  順当に2着に入った松井は、当たり前ですが冷静でしたね。ピット離れで4カドを取り、スリットで「捲れない」と判断すると、野長瀬の動きを見て、差しハンドルを入れると、シッカリと引き波を越えて2着に浮上しました。

 64期二人のマッチレースになればもっと面白かったのでしょうが、今日の展開ではそれも難しそうでした。でも、松井は予選2位、服部は予選5位、準優か優勝戦で当たる可能性はかなり残されています。
 楽しみは後に取っておくということで。

(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/姫園淀仁)


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ガァ~コの部屋へいらっしゃ~い!

Cimg3778 児島競艇場のマスコットキャラクターといえば、「ガァ~コ」。締め切り3分前になると、アタフタアタフタしているガァ~コですが(児島競艇場にいらっしゃって、ぜひ確認してみてください)、そのガァ~コの部屋が児島競艇場にOPEN!? そうなのです、いわゆるスーベニールショップとでもいうのでしょうか、児島競艇場のグッズショップが、その名も「ガァ~コの部屋」なのであります! インフォメーションセンターも兼ねているガァ~コの部屋、ちょいと覗いてまいりました。

Cimg3776 明るい店内に入ると、うごぉぉぉぉぉっ、競艇グッズが山ほどあるじゃございませんか! 割と広めのスペースに、舟券当たったらぜひともお土産に買って帰りたいグッズが、所狭しと並んでいるのであります。ガァ~コのぬいぐるみは、ここでしか買えないレアグッズだよなあ。壁には選手の特大パネルが飾られ……ん? どこかで見たことある写真だと思ったら、我らが中尾カメラマンの写真ではございませんか! だはは、そうなんです。ガァ~コの部屋のパネルは、BOATBoyが提供してるんですな。ド迫力の写真をぜひご覧いただきたいのですが、ということは……。

Cimg3780 あったあったぁ! BOATBoyももちろん販売していますよ! しかもバックナンバーまで! ぜひぜひお買い求めいただきたいっすなあ! ん? BOATBoyの下にある東邦出版の単行本(山崎智也監修のガイド本と、中道善博さんの自伝的選手の心理解説、またアトサキ舟券必勝法の3冊!)、実は制作したのは取材班なんですな。こちらもぜひご覧あれ~。

Cimg3775 というわけで、児島競艇場にお越しの際には、ぜひガァ~コの部屋へ! キレイなおねえさんが待ってますよ~!


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お世話になってますっ!――THEピット

2008_0325_1038  シャシャシャシャシャシャシャシャ……。
 背中から選手が走る音がする。見てもいないのになぜ選手が走っているのかわかるかというと、選手の着ている乗艇着はナイロン製(じゃないかもしれないけど)なので、布がこすれる音が特徴的なのだ。歩いているときはそれほど気にはならないけど、走るとけっこう大きな音が聞こえてくる。
 2日目朝、まだまだ慌しさの残る時間帯。誰かなあ……と思ったら、今垣光太郎だった。そうか、背中のほうは整備室。光ちゃん、やはり整備室の主となっていたようなのだ。おはようございます~、どうも~、などと軽く挨拶を交わし、光ちゃんは決して笑ったりはしないけれども、目を見開いて知己であることを示してくれる。忙しく過ごす中でも、そんな気遣いを見せてくれる光ちゃん、やっぱり最高だ。

2008_0325_0526  ドシドシドシ。
 これは僕がピットを走るとこんな感じだろうな、という音。なにしろ、競艇選手2人分ですからね。で、走ったのは試運転から戻ってきた山崎哲司を発見したから。昨日の7R、4着に終わってしまったが、3艇での2着争いを常に外から握って攻めたレースぶりが素晴らしかった。それをテツに伝えたかったのだ。
「ダメダメダメ!」
 テツは、こちらの言葉をバッサリと否定した。
「2等があったレースだからね。それで4等でしょ。ダメダメ!」
 でも、外外を回る、思い切りのいいレースだった。
「いやいやいや、2等はあったんだから……」
 テツは、ひたすらに競り合いに敗れたことを悔しがるのだった。選手にとって、「いいレースだった」というのは、誉め言葉には受け取れないし、慰めにもならないのだろう。そして、こちらのそういう言葉にホッとしたり、敗戦の悔恨をごまかす材料にしようとしないテツは、間違いなく強者の資質を備えている。そう、これが勝負師なのだ。

2008_0325_0429  ペラ室に入っていったテツを見送り、装着場に目を向けると、自艇のもとで作業をしている選手が何人かいる。これから試運転に向かうのであろう。ざっと眺めていると、「55」というナンバープレートの影からひょこっと顔を見せた須藤博倫と目が合った。距離にしたら25mほどはあって、けっこう離れた位置関係なのだが、すっと目が穏やかになったのがわかった。そして、にっこり笑ってひょっこりと会釈。作業の手を止めないまま、笑顔を向けてくれたのである。須藤は、我らがBOATBoysの一員……と勝手に仲間にしてしまったが、ようするに連載をしてくれているので、縁も深い。作業をしながらでも、こうして礼を示してくれるヒロリンが、最高だ! テツの渋面も素敵だが、ヒロリンの好青年ぶりも素敵で、こうした選手たちの素顔に触れるたび、嬉しくなるものだ。

2008_0325_0346  3R前の時間帯。ボートリフト周辺でぼけーっとしていたら、「クロちゃん!」。三嶌誠司だ。その少し前、遠目に装着場を駆け回っている三嶌を目撃していて、忙しそうに動き回る姿に感心していた。……というか、本当に急いでいたのだ、三嶌さんは。
「もう展示や~~!」
 出走表を確認すると、そうじゃないか、三嶌さん、4R出走ですよ! すなわち、ボートを展示ピットに係留しなければならない。だというのに、三嶌のボートはまだ装着場にあって、急げ急げ、早く着水! 三嶌が走っていた理由とはこれだったのだ。ニッコリ笑ってボートをリフトに運び、そのまま水面へと降りていった三嶌は、リフトが下がるにつれて、表情がキリリと引き締まっていくのだった。

2008_0325_1123  三嶌を見送ると、向こうから歩いてきたのは服部幸男。ちょうど1カ月くらい前だっただろうか、BOATBoyのインタビューでお目にかかっていて、直接挨拶を交わすのは、今節これが初めての機会。というわけで、「その節は……」と取材時のお礼もすることになった。
 服部は、こちらの姿を認めた瞬間に頬を緩めてくれていて、それだけでもうクラクラしていたのだが、「どうも! こちらこそ!」とさらに笑みを深めてくれたから、卒倒しそうであった。服部といえば、ピットではいつも、哲人の面差しで過ごしている。視線は鋭く、常に思索にふけっているふうで、非常に声がかけづらい部類の選手。その服部が、笑顔だもんなあ……。おそらく、アシへの手応えもしっかりとつかんでいるのだろう。気分上々の風情である。それにしても、カッコええなあ、服部は。

2008_0325_0683  昨年の蒲郡MB記念で声をかけたら、10分近くもいろいろ話してくれた坂口周。装着場の隅の水道で手を洗っているのを発見して、これがチャンスと駆け寄る。質問はもちろん、「今節、チルト3度は?」だ。
  これがまたグッドタイミングというか、「今日これから試運転しますよ!」。2R1回乗りだから、時間はたっぷりある。マイナス0.5の調整はほぼ仕上がったから、これから3度の調整に取り掛かるというのだ。
「先輩が(3度用に)叩いてくれたペラもあるし、このあとじっくり試運転します。昨日も試運転したんですけど、(助走が)200mじゃあぜんぜん足りない感じで、かなりの後伸びだったんですよ。流し込みでやってはみますけど、今のままだと、ね。今日は時間があるので、調整しますよ!」
 今日、坂口の試運転をご覧になった方はいらっしゃるだろうか。その坂口は、チルト3度で走っていた! 予選2日を終了して、あと2日。3度でレースに臨む坂口を見ることができるだろうか。

2008_0325_1107  さて、なんだかんだでいつもほがらかに接してくれる、気になる山崎智也。今朝は、またマスクしてました。以上。
 ……いや、智也、あんまり姿を見かけないんですよ。おそらく、仕上がりには自信あり、ということ。だからこそ、エンジン吊りくらいしか目撃することができない智也は、怖い。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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H本記者の「イン&スタート勝負!」舟券

 おはようございます、nifty競艇特集にたまにしか出現しないレアキャラのH本です。本日の児島は晴れ。風向きは昨日とは変わって、やや強い追い風です。

 まだ明確な傾向は出ていませんが、なんとなく感じられるのは「インが強い」「スタート勝負」この2点でしょうか。追い風が吹いていることもあるので、とりあえず前半戦はインから薄め・スタート速い選手への舟券を中心に勝負してみます。

1R
 機力は似たりよったり? ならば池本のイン逃げから。昨日の妨害・転覆で人気を落としている外枠の2人を相手に指名。
【3連単】1→56→全

2R
全幅の信頼はおけないが、スタートタイミングも速い淺田の逃げで仕方ないか? 吉田徳や坂口周が人気を持っていってくれそうなのもありがたい。
【3連単】1→236→全

3R
嶋田の昨日のSTは37。まったくスリットに届いておらず、ここも不安。舟券は寺田のツケマイから。相手は昨日好スタートを切っている中枠の3選手。
【3連単】2→345→345

4R
三嶌・岡本あたりが動いて進入がややもつれそうだが、それでも重野のイン逃げは揺るがない。人気しそうな今垣は無根拠に消して、相手は薄目に。
【3連単】1→356→全

5R
ちょうど満潮時間。イン前本で鉄板のようにも思えるが、満潮時の児島は差しが決まりやすいイメージもある。昨日のドリーム、展開なく敗れた田中の差し抜け。
【3連単】2→1→全 2→全→1

6R
湯川が人気を集めそうだが、スリットで半艇身以上出ていないとマクリは決まらなさそう。ならば、平均STがコンマ15と速く、昨日も10のスタート行けてる島川の逃げ残りで。
【3連単】1→3→全 1→全→3


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2日目!

おはようございます。本日は、緊急避難先からのスタートになります。おそらく、前半予想までがこちらでアップされる記事になりそうですが、その後は本編に復帰しますので、よろしくお願いします。

本日の児島は、好天。SG日和ですよ! やや強い追い風が吹いていますが……。

Photo さて、昨日の主役の一人といえば、シラケン! 白石健であります(しらいし・たけし、と読むんですけどね)。2R6号艇で1着、そして7R1号艇で1着! ピンピンスタートであります! ただ一人の連勝発進、シリーズリーダーの一人となりました。昨年の賞金王シリーズでも快足を披露していましたが、ここでも好調! 瀬戸内海にもシラケンサンバが高らかに鳴り響いています。このまま突っ走れるのか、注目。本日は11R1回乗りです。総理杯はSG初優勝の選手をたくさん輩出しているSGだからなあ……。

というわけで、本日も頑張りましょう!(PHOTO/中尾茂幸)


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はじめまして!――THEピット

A 「やっぱ、いいっすわあ~~~」
 ほのぼの~、と中尾誠はそう言った。ありゃりゃ、中尾ってこういうキャラでしたかね。口調はゆっくり、訥々としゃべって、ほんわかとした空気を作り出す。
 初めてのSG、どうですか? そう訊ねたら、中尾は間髪入れず、でもほのぼのと、そう言ったのだった。
「なんか取材も多いし…………うん、…………いいっすねえ~。華やかですよね」
 こういう空気は、決して嫌いではないようだ。たしかに、普通のGⅠや一般戦に、こんな華やいだ空気はない。ただ、その分だけ、戦いは厳しくなるし、選手たちの緊張感も高まる。楽な舞台ではない。
「でも、選手になったからには、こういうところに出たかったわけですからね。レースも厳しいけど、今のところは楽しいっす」
 目元を緩めて、やっぱり訥々と語る中尾。とにかく、この雰囲気に呑まれるところがまったく見られないのは、たいしたものだと思う。

B 「いつもと変わらないですよ」
 折り目正しく、粛々と、吉村正明はそう言った。一言でいえば、生真面目。そして硬派。派手ではないけれども、確固とした芯を感じさせる。ピットで見ていて、常に抱くイメージ通りに、吉村は丁寧にこちらと向き合った。
 初めてのSG、どうですか? 質問は中尾と同じだ。でも、なんか対照的だ。
「落ち着いてやれているか? はい、浮ついているようなところはないです」
 初めて体験する最高峰の舞台でも、平常心を保てる。なかなかできることではない。
「レースはやっぱり、みんなうまいです。でも、アシは悪いことはないですからね。今日は2つとももったいないレースをしてしまったから、悔しいです」
 たしかに、今日の前半は1着をも狙える位置にいながら敗れ、後半は上位着順を狙えそうな場面もありながら、展開に揉まれてしまった。SGの洗礼を受けた、と言ってもいいのかもしれない。だが、それを「もったいない」と言い切れるところが、素晴らしい。そう、吉村は下を向いていないのだ。「やっぱりSGはすごい」ではなく「もったいない」なのだから、吉村は並み居る怪物のような先輩たちにもまるで怯んでいない。
 高校時代は全国レベルの空手家だったそうだが、まさに格闘家らしい骨っぽい顔つきの吉村。でも、面と向かって話してみると、その礼儀正しさといい、素直さといい、若き好漢である。嬉しくなって思わず、「初出場初優勝、どうっすか?」と口が滑った。すると……
「はい、いつも目標は優勝ですから」
 本当に浮ついたところがなく、同時に本気で大金星を狙う豪胆さを併せ持つ。この男、早くSGに定着してほしいなあ。

C_2  「………………」
 嶋田貴支。苦節18年でSG初出場。意気揚々と瀬戸内海を渡って、児島に乗り込んできた。その嶋田が「………………」。
 いや、別に無視されたわけじゃないっす。単に、まだ声をかける機会をもてていないだけである。どうもその姿を見つけられるのがエンジン吊りのときくらいで、作業を終えるといずこかへと消えてしまうため、チャンスを逃し続けているのだ。
 でも、そのときの姿を見るだけで、彼もまたこの雰囲気に惑っている様子がないことはハッキリとわかる。そりゃそうだ。中尾や吉村と違って、いくつもの修羅場をくぐってきたデビュー18年生。華やかな舞台だからといって、浮き足立つような時期はとうに過ぎている。そうした余裕というか、淡々としたというか、ともかくスッキリしたような表情は、実に渋いのである。四国チームには淺田千亜希&横西奏恵の女子2人もいるわけで、さらにはイケメン重成一人、個性派・木村光宏、そしてエース三嶌誠司らと輪を作っていると、そのなかでも際立つたたずまいを見せている。うーん、渋い。
 明日は1号艇も回ってくることだし、渋い嶋田が歓喜に沸く、18年の年輪を刻んだ水神祭を見たいぞ。

D 「ありがとうございましたぁ!」
 朗らかにそう言っていたのは、今垣光太郎。相手は島川光男だ。
 島川は、もちろんSG初出場などではなく、それどころか優出もしているわけだが、我々取材班がSGに密着するようになってからは、初めてピットでお会いすることになる。ようするに、僕らが「はじめまして」の選手だ。個人的に、今でも爽やかにマクるレーススタイルは大好きで、今回はちょいとばかり会うのが楽しみだった。
 残念ながら、昨日今日で声をかける機会をもてていないが、そのかわりに今垣光ちゃんがお礼を言っているところを見かけたという次第。会話はハッキリとは聞き取れなかったが、足合わせをし、アドバイスを受けたらしい今垣が、機力をアップすることができたことに対するお礼と、島川のさらなるアドバイスがその内容のようだった。
 3158と3388。広島と石川。接点なんかまったくなさそうなのに、しかもSGで顔を合わせるのは久しぶりのはずなのに、こうして交流をもっている二人。島川の人柄が想像できる、そんなシーンだった。ちなみに、その後の光ちゃんは整備室に向かい、12R前までこもっていた。出た、整備の鬼!

 今節、SG初出場は3名。さらに初SGの昨年賞金王シリーズでは初勝利を飾れなかった柳沢一と、水神祭は最高で4回行なわれる(初優勝が出れば、プラス1回)。SGの舞台はスペシャルなものには違いないが、念願の舞台で物怖じせずに戦い抜く彼らには、本当に頭が下がる。いや、彼らからすれば、「そんなの当然じゃん」というようなことでも、一介の凡人であるこちらにしてみれば、尊敬するしかない。今日は水神祭は行なわれなかったけれども、明日からのラッシュに期待しよう。水も温む春の水神祭は、またいっそう幸せだ。
E  で、この人のSG初陣はどうだったのかなあ、と思いを馳せた気になる山崎智也。アシはいいようですね! 後半は実にゆったりと過ごしていたようで、余裕すら感じるぞ。あ、そうか、この人はSG2節目の97年ダービーで優勝したんだったなあ……と、余裕の智也を見ながら、しみじみと思い出した次第である。やっぱり、並じゃないんだよな、智也は。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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総理杯 THE BEST! 初日

★本日のベスト進入
10R

1①コース 3号艇・辻栄蔵
②コース 6号艇・石川真二
③コース 1号艇・井口佳典
④コース 4号艇・寺田祥
⑤コース 5号艇・高橋勲
⑥コース 2号艇・秋山直之

 361/452という形の進入です。いやあ、辻栄蔵、イン獲りでしたか! ハッキリ言って、戦前は枠なりに決まってる! そう思いこんでいた私です。まさか、辻栄蔵があれほどのピット離れを見せるとは! 2号艇の秋山直之がズルリと下がったのは、単にピット離れが悪かったのでしょうが、しかし辻の動きを見せられては、秋山が赤いイナズマに撃たれたように見えたというのも、決して大げさな物言いではありますまい。
 辻に乗っかったわけではないでしょうが、石川も素早く回り込んで、ホームで舳先を向ける。辻と石川の間には充分な間隔があるようにも見えましたから、井口は2コースを主張することもできたでしょう。しかし、井口の選択は3コース。これもまた、勝利を追求するうえでの哲学だった、そう言い切っていいと思います。
 結果は、辻が逃げ切り勝ち。イン獲りが功を奏したわけです。だらりとした枠なり進入のイン逃げに比べて、何倍も何十倍もスリリングで興奮した逃げ切りだったことは言うまでもありません。

★本日のベストスリット
5R

2 ①コース 野長瀬正孝 .03
②コース 倉谷和信  .01
③コース 吉田弘文  .17
④コース 島川光男  .10
⑤コース 山崎智也  .11
⑥コース 井口佳典  .15

 いや~、初日からシビれます。内2艇が超絶スリット! 野長瀬がかなり上体を起こしつつのスタートだったのは確認できましたが、まさかここまでのスタートタイミングとは! もちろん、速いだけでは意味がない。内2人は、これできっちりワンツーを決めているのだから、お見事! ベテランの域に突入しながらも、いまだに速攻を武器とする島川が、4カドから踏み込んで握って攻めたあたりも、美しかったですね。

★本日のベストターン
2R 白石健

3_2  地元の森秋光が逃げ、SG初出場の吉村正明が差す。吉村の舳先が秋光にかかり、地元の意地とSG初勝利への思いが交錯する。競り勝つのは果たして!
 2人の真っ向勝負を、バッサリと一刀両断にしたのが、1周2マーク、白石健のツケマイでした。まず秋光を叩き、続いて吉村を沈める、まるで殺陣の主役のような乱れ斬り! そう、それは新宿コマ劇場でマツケンの見せる時代劇のステージのごとし。児島SG劇場では、シラケンがばっさばっさと敵をなぎ倒す! これぞまさしく、サンバツケマイが決まった瞬間なのであります、オーレ!

★本日のベスト捌き
11R 鳥飼眞

 捌きというカテゴリに入るかどうかは微妙なところですが、3周2マークでの2着浮上は、それまで2番手を走っていた三嶌誠司にプレッシャーをかけつづけた結果の、まさしく駆け引きの賜物だったと言っていいのではないでしょうか。
4  原田幸哉が逃げ、マクリ差しが流れながらも握った勢いで2番手に届いた三嶌。この対戦は……そう、昨年の賞金王12番目のイス争い! あの11月30日のデッドヒートが、レースという形で再現なるか……などと妄想していたおめでたい頭を、鳥飼の粘りが現実へと引き戻しました。終始、三嶌が優勢ながら、決して離れずに喰らいついていった鳥飼。三嶌の航跡こそ、まさに鳥飼を捌きつつ2番手を確保するものでしたが、鳥飼が三嶌の艇尾を脅かしつづけたのもまた、駆け引きの妙でありましょう。3周バックでは外目にいた三嶌が、鳥飼の頭を叩きつつ先マイを放とうとした瞬間、鳥飼は渾身の差しを突き刺します。三嶌がハッとしたときには艇がやや流れ、鳥飼の執念が届いたのでした。僅差ではありましたが、見事な逆転2着。ここでもぎ取ったプラス2点は、きっと今後の展開に影響を及ぼしてくるはずです。

★本日のベスト「強い!」
8R  服部幸男

 たしかに、2コースの村田修次がヘコみました。3コースにとって、これは攻めやすい形。その意味では、展開に恵まれた感もないわけではありません。しかし! その揺るぎのないマクリ差しは、まさしく服部幸男ならではの強烈なハンドルだったと言えるのではないでしょうか。
5  右腕をケガして以来、ずっとベストのターンができなかった服部は、「今まではいかに腕に頼ってきたのか」と自らを省み、改めて旋回技術について考察を加えました。簡単に言えば、ハンドルを緩くセッティングして、腕だけではなく全身を使ってターンしていくよう技術を磨いてきたわけですが、頂にいちどは辿り着いたことのある者が、まるでそれまでの自分を否定するかのような技術の見直しをすることは、なかなかできることではありません。
 しかし、服部にとって、それこそが「ベストを尽くす」ことだったのでしょう。鮮やかにバック水面に突き抜けたレースは、まさしく「強い!」の一言。服部幸男がSG戦線に完全復活したことを告げる、峻烈マクリ差しだったのであります。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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メンテナンスのお知らせ

どもー。総理大臣杯、早くも燃えてますよ~!

というときに、大変申し訳ございません。このあと15時より、システムメンテナンスに入り、当サイトでの記事更新ができなくなってしまいます。メンテナンスの時間帯は

3月25日15:00~3月26日11:00

すなわち、午後ピットを含む後半の記事と、明日の前半R予想などの更新が不可能になってしまいます。本当に申し訳ありません。

しかし! 更新は止めませんよ! メンテナンス中の緊急避難先を設けました! 15時以降、明日の11時までの記事は、下記URLにて更新したものを公開いたします!

http://blog.goo.ne.jp/kyoteisg

2008_0324_0555  メンテナンス終了までの記事は、こちらでお楽しみください!

なお、メンテナンス中も、これまでに更新した記事の閲覧はできますので、引き続きご覧くださいませ。よろしくお願いします!

(SG初出場ですが、頑張っている中尾誠。我々も頑張りますよ! PHOTO=中尾茂幸)


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K記者の「初心忘るるべからず」予想

 いや~、幸先のいいスタートでしたねえ。1R4900円、5R1190円が的中! でも、初心を忘れちゃいけないんですよね、児島の師匠! 女子王座でも初日はそこそこの成績でありながらジリ貧になったわけですから、ここも気を引き締めて、H本記者に絶好の形でタスキを渡せるようガンバリマス!(石田政吾ふうに)。

7R
 2Rの①シラケンのレースぶりは素晴らしかった! 6号艇を最高の形で乗り越えたのですから、ここは必勝ですね。②須藤も悪くなく、ここが相手本線。⑥テツも感触は悪くないようですね。
3連単★1-26-全

8R
 前検横綱の③服部が登場。ここは当然、心中です。3Rの①ドラゴンはスリットからいい感じで伸びてましたね。②村田も悪くないアシ。この2人をヒモにします。
3連単★3-12-全

9R
 4Rの①石田はスタートで失敗。起こしに不安ありでしょうか。もちろん、ある程度は合わせてくるでしょうが……。ここは②智也で。智也は2コースなら握ることも多々あり、自在に攻められそうですね。相手は⑤吉村。2Rは惜しい一戦でしたが、アシは上位です。③木村も悪くありませんね。
3連単★2-35-全

10R
 ①井口がぶち込んで逃げ切ります。5Rはもうひとつでしたが、行きアシは悪くないはず。圧勝までありそうですね。相手は④寺田。この1本に絞ります。
3連単★1-4-全

11R
 ①幸哉はもう一歩のアシ。本来、インの幸哉の信頼度は絶大なのですが、ここはやや狙いを下げましょう。③三嶌のマクリ差しが狙い目。目立つアシとは言えませんが、②鳥飼が差しに回れば、その上を叩いてハンドルを入れます。④憲吾がもうひとつ冴えないアシで、ここは⑥野長瀬の差しも。アタマ流しもちょいと押さえましょう。
3連単★3-16-全 6-13-全

12R ドリーム戦 勝負レース
 順当に考えれば、①魚谷の逃げ切り。ここで星を落とす魚谷ではないでしょう。しかし、②湯川の雰囲気が妙に気になります。そして、⑤田中の絶好のアシ色も。ここは、この同門2人の裏表を勝負に。魚谷のアタマを押さえます。
勝負舟券
3連単★2=5-全
押さえ
3連単★1-25-全
 
 といったところで、H本記者に後を託します。それでは~。


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おはようございます!――THEピット

2008_0324_0626  おはようございますっ!
 SG開幕の朝、天気も気分も爽快。ピットに入って選手と交わす挨拶も、実に心地いい。もちろん、戦いはすでに始まっているのだから、選手たちは心地いいなんて言っていられない。初日恒例の慌しい空気のなか、忙しく動いている選手もいれば、静かに闘志を高めている選手もいる。ちなみに、整備室には魚谷智之、辻栄蔵の姿があり、本体を整備。今坂勝広も本体だけを外して、整備室に運び込む姿があった。また、係留所は満員御礼状態で、選手たちが調整に励んでいる。
 というわけで、SGオープニングの挨拶コレクション。

「ああ、おはようございますー」
 賞金王男・吉川元浩が、キリッとしていた表情を一瞬柔らかくして、挨拶を返してくれた。吉川は非常に男っぽい顔つきだと常々思っているのだが、これがまた、柔らかい表情になると実に優しげなものとなる。BOATBoyでインタビューしたときにも、笑顔の瑞々しさには癒されたものだった。今朝の吉川は、まさしくそんな穏やかさ。もっとも、ドリーム戦までは時間がたっぷりあるのだから、気合が入るのはこれからの時間帯かもしれない。
2008_0324_0793 「……っすっ」
 一方、同じくドリーム戦に出走する田中信一郎は、早くも気合たっぷりの表情。言葉にならないくらいの挨拶を返して、力強く会釈をする。開会式では茶目っ気すら見せていたのに、ピットに戻ると頬が引き締まり、眉間にはシワすら寄っていた。アシの手応えは「今年一番」なのだから、これは間違いなく闘志のあらわれ。その後、森秋光のエンジン吊りを手伝うときにも、同じような表情でてきぱきと動いていた。
「……(会釈)」
 こちらもドリーム戦出走、地元の山本浩次には、試運転からいったん戻ってきたところでバッタリ顔を合わせた。挨拶を投げかけると、浩次はふっとこちらに目をやり、かなり丁寧な会釈を返してくれる。ただ……顔つきは「ふー、疲れたー……」という感じの、やや苦い表情。まるで、10kmほど走ったあとのような、疲労感だった。まだ機力に納得はできていないから、浩次的にはドリーム戦までの時間はけっしてタップリあるとはいえないのかも。ひとつ言えるのは、こうしてあからさまな表情を見せる浩次は、珍しい。

2008_0324_0765  ピットの奥から係留所の様子を眺め、装着場のほうに戻ってみると、2人の選手が自艇のもとで作業をしていた。
「すーっ!」
 と笑顔を向けてきたのが、湯川浩司だ。「すーっ」は、「おはよっすーっ」の略語ってところだろう。しゃがんでペラを取り付けながら、ゆるやかな顔でにこりと笑った湯川は、この朝、挨拶を交わした面々のなかでは、気分上々度がかなり高いほうだったと思う。
2008_0324_0487 「……おはよございますぅ……」
 一方、SG初出場の中尾誠は、かなり小さな声で、心ここにあらずといったような感じ。といっても、決してこの舞台に怯んでいるわけではあるまい。ちょっとばかり声をかけたタイミングが悪かったのだ。中尾は自艇の横で、一心不乱にペラを磨いていた。光にかざしたりしつつ、ジッとペラに集中しているところだったのだ。というわけで、挨拶を返すときにも視線はペラから離していなかった。心中を察するまではできなかったが、戦いの準備は着々と進めているようだった。

2008_0324_0374 「あぁ、おはようございますぅ」
 妙に腰を低く挨拶してくれたのは、原田幸哉だ。試運転係留所に向かおうとしていたのか、視線をやや下に向けて、考え事でもしているようなふうに歩いていた幸哉に挨拶をしたら、ヒクッという感じで声に反応して、いつもピットをうろうろしているデヴに気づいてくれたのだった。その気づいた瞬間が「あぁ」。そして、深めに腰を折って、「おはようございますぅ」。気合こもる、というよりは、思考中、という風情であった。
「ウィッス!」
 いつも小気味よく、男っぽい挨拶を返してくれるのは、倉谷和信だ。ほんと、カッコいいっす。かなり厳しい目つきで歩いていて、挨拶をかわしても崩れず。まさに燃える闘魂! レースを控えている倉谷は、こうした雰囲気のときが圧倒的に多い。ファイターなのだ。
「……(ニコリ)」
 ペラ室から出てきた濱野谷憲吾は、ペラの翼面をじーっと凝視しながら自艇のもとに向かっていた。ボートに辿り着く寸前にご挨拶。ふっとこちらに視線を移した憲吾、目元をふにゃっと緩めて、ペコリと頭を下げたのだった。彼には、ちょうど1カ月前にインタビューしたばかり。BOATBoyの「総理杯展望」だ。そのとき、実はピットでは非常に声をかけづらい一人です、えーーーーっ、だっていつもペラに集中しているから、それは考えすぎです!……なんてやり取りをしていまして、じゃあこれからは気楽に声をかけます、そうしてください、などと言い合っていたので、さっそく実践させてもらった次第なのだ。おそらく、憲吾もそのやり取りを覚えてくれていたのだと思う。いたずらっぽい笑顔を一瞬見せてくれたのだった。でも、あんなにペラに集中しているときには、やっぱり声かけるべきじゃないですよね。

2008_0324_0486 「ああ、おはようございます!」
 中野次郎は、挨拶をするといつも、目をぱっと見開いて、にっこり笑って返してくれる。今朝もそうだった。これが、1Rを2着で終えた直後。上々の出だしということもあって、気分も悪くなさそうだなあ……なんて思っていたら、次郎が引き返してきた。
「アシ、良さそうじゃないですか?」
「いいですか?」
 ん? 質問したのはこちらなのに、次郎、逆質問だ。ちょっとたじろいだ。
「見ていてどうですか?」
「いや、試運転やレースを見ている限りでは、悪くないんじゃないですか。前検でも、かなりいいほうだったと思いますけど」
「そうですか。じゃあ、このままで行って大丈夫なのかな……」
 思わず、ちょっと待てー、と言いそうになった。俺なんかに聞いていいんかい!? いや、おそらくは僕でなくともよかったのだと思う。レースを客観的に見ている人間の意見を、次郎は求めたのだろう。次郎とは何度も顔を合わせてきたが、もちろんこんなことは初めて。次郎の本気度が伝わってくるようで、なんだか実に頼もしかった。……でも、次郎選手、僕の見立てが間違ってたらごめんなさーい。走りを見る限り、いい感じなのは本当です!

2008_0324_0452  さて、今年もSGが始まりましたぞ、気になる山崎智也! 今朝は、智也とは挨拶することができなかった。姿を見かけたのは、エンジン吊りのときのみ。素早く動いている智也に気づき、あとで声かけてみようと思いつつ他の選手に目を向けていると、もうどこかへ消えていたりして。で、今日の智也はマスクしてましたぞ。花粉症? もちろん、智也ファンのみなさん、マスク姿の智也も色男でしたよ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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開会式です!

 SG初日といえば開会式。これが08年SG開幕戦だと思うと、ドキドキ感もいつもと違いますな!
 というわけで、9時30分よりイベントホールで行なわれた開会式。気になるコメントをいくつかピックアップしましょう!

野長瀬正孝
「今年はもう1年分の1着をとりました。ボチボチいきます
 そんなこと言わずに、勝ちまくってくださいよ~。
石川真二
去年より少しでもいい成績が獲れるよう、頑張ります」
 去年は準優3着……ということは優出ですね! その準優では、道中2番手を走りながら、逆転されて悔しさを味わっただけに、今年はリベンジを!
2008_0325_0051 石田政吾
ガンバリマス!」
 これを聞かなきゃ、SGが始まった気がしませんよね!
森竜也
「絶不調です。植木、プロペラ貸してくれ!」
 ドラゴンと植木通彦さんは同期っすね。艇王は児島得意でしたからね~。
坂口周
「今節は同期4人いますので、いろいろ相談しながらがんばります。でも、最大の敵は花粉症っぽいですけど
 83期が4人! もしかして初めて? 個人的に、初めて卒業記念を取材した期なので、頑張ってほしいなあ。そうそう、花粉症の方はこの時期、大変ですよね。花粉に負けるな!
2008_0325_0101 中尾誠
「信一郎さんと会うたびに、『お前がここにいるなんて考えられへんわ~』といわれます。最終日までに認められるよう……がんばります!」
 SG初出場! 一気にSG獲っちゃえば、イヤでも認めてくれますよ! あなたと同期の笠原亮は、この総理杯でSG初出場初優勝を成し遂げたのです!
木村光宏
今年も狙います
 ……何を? 年間最多勝でしょうか? まずはSG優勝狙っちゃって!
倉谷和信
「(登場時に天井に頭ぶつける)いま、頭打って痛いんやけど……」
 ダハハハハ! これでペラも大当たり!になってほしいですね。
服部幸男
ベストを尽くして、優勝を狙います」
 いつもの言葉にアレンジを加えて、より力強い言葉になりましたぞ! 雰囲気もスーパースターのそれでしたね~。やっぱりこの人が強いと競艇が面白いぞ!
2008_0325_0218 辻栄蔵
「これからの日本の行く末も気になりますが、僕の今節の成績のほうが気になります
 どっちも気になりますが、僕は今節の舟券成績のほうが気になります……。僕の舟券成績は、辻栄蔵、あなた次第かもしれませんぞ! いっぱい勝たせて~!

 なんだか、全体的にいつもより言葉が力強いような気がした総理杯の開会式。今年のSG戦線を占う一戦、皆さんの健闘を祈ります!

 選手紹介のあとは、ドリーム戦出場選手インタビュー。
2008_0325_0258 1号艇・魚谷智之
「まだしっくりきていないので、セッティングをあわせてがんばります」
2号艇・湯川浩司
「近畿ラインが強力なので、シリーズを引っ張っていきます」
3号艇・吉川元浩
「できれば3コースから。セッティングをあわせたいですね」
4号艇・松井繁
「行きアシ関係はよかった。出足もいい。できれば内寄りから行きたいけど、たぶん4コースですね」
5号艇・田中信一郎
「今年に入って一番の手応えです。先輩がゴリゴリ絞っていくのを期待してます」
2008_0325_0031 6号艇・山本浩次
「普通に考えたら6コースじゃないですか。(本当は内が欲しい?)まあ、そら……自分の口からは言いにくいです。(本当はイン?)それはちょっとムリです。(同期の信一郎の内に入る?)信に怒られそうなんで(苦笑)。毎日児島に来てください!」
 インタビュアーの松岡さんと浩次のやり取りには笑わせていただきました。ドリーム戦は16時35分締切です!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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K記者の「SG開幕、全力疾走!」予想

 ども。Kです。今回は、本日=私、2~3日目=H本記者 4~6日目=H記者のリレー予想でございます。たった1日ではありますが、第一走者の責任を噛み締め、本日は全力疾走する所存でございます。しげ爺さん、本日はワタシが相手ですぞ。今節は3人がかりで対抗しますからね~。
 ところで、昨日、児島競艇場から乗ったタクシーの運転手さんがいいことを言いましたね。「バクチは、アツくなると負けが雪だるま式に増えていく。初心を忘れてはいかんのだ!」。うーん、その通りでございます。「ま、初心を忘れてしまうのが人間だけどね」とも付け加えてましたが(笑)。それも、まったくもってその通りっすね。この運転手さんは、到着したホテル前で壮絶にすっ転んだ私を助け起こしてもくれました。児島の師匠と呼ばせていただきます。師匠、初心を忘れずに頑張りますよ!

1R
アシにはやや不安のある①山崎テツですが、ここはなんとか逃げ切るでしょう。このメンバーでは前検でよく見えた⑤次郎が、外枠というのも味方してくれそう。相手はその次郎と④池本で。
3連単★1-45-全

2R
ここは選手班長の①秋光に、勝ってくれ! という番組ですね。強攻派は⑥シラケンですが、さすがにアウトからは遠いでしょう。人気でも前検で鋭いアシ色見せていた②吉村が本線。⑤ムラッシュとシラケンにも流して、ここは絞りましょう。
3連単★1-256-256

3R
①都築のイン戦は本来なら信頼できるのですが、前検を見るとどうにも苦しそう。地元で差し方を熟知した②平尾が突き抜けると見ました。③平田が外を叩けば、内に格好の2番差し場ができそう。ここを抜けてくるのは④大場と⑥ドラゴンと見ます。
3連単★2-46-全

4R
①吉田は、前検では目立ったアシ色ではなく、②勲はやや弱めに見えました。また、③中尾も強調はできず、ならば④奏恵から思い切って穴狙い。いっそ、外に流してしまえ!
3連単★4-56-全

5R 勝負レース
人気になるかもしれませんが、①野長瀬が前検ではかなり良く見え、もし見立て通りならどんどんと妙味がなくなるかもしれませんので、ここで確勝を狙います。素性いい②倉谷が相手本線。⑤智也も悪くなく、⑥井口はいい部類。ここが押さえです。
勝負舟券
3連単★1-2-全
押さえ
3連単★1-56-全

6R
①石川は前検では苦しい部類でした。ならば、②次郎が得意の2コース差しで突き抜けます。相手は、前検では目立っていた④今村。アタマに狙いたい気もしますが、ひとまずヒモで様子を見ましょう。⑤中島もヒモに。
3連単★2-45-全

 さあ、スタートダッシュを決められるか。後半は6R頃に。本日もGOOD LUCK!


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初日! さあ、総理杯開幕!

おはようございます! SGかいま~く! 総理大臣杯、本日より始まります! 今朝の児島はすっきりと晴れ渡っていて、いや~、SG戦線開幕にはふさわしい好天であります。皆様、本日も、今節も、そして今年も! SG戦線で盛り上がってまいりましょう! よろしくお願いします!

2008_0324_0459 本日12Rはドリーム戦。1号艇で登場は、昨年の最優秀選手・魚谷智之であります。SG開幕のドリームにはふさわしいですね! この初戦にどんなレースを魅せてくれるのか、おおいに楽しみであります。今日の児島の満潮時刻は12時31分。12Rに向けて潮が引いていくわけですが、その水面のなかイン逃げを決めるのか。それとも、他の5選手(近畿勢が多いぞ……)が牙を剥くのか。ワタシも舟券どっちゃり買って、見守りますぞ~。

というわけで、SG開幕戦、満喫しましょうね~!

……あ、こんな大事な日だというのに、本日はシステムメンテナンスが入っちゃうんです。詳しくは後ほどアップしますが、ご了承くださいませ……。もちろん、緊急避難先は作ります!(PHOTO/中尾茂幸)


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お久しぶりですっ!――THEピット

 改めて言うまでもないが、3カ月ぶりのSGである。1月は行く、2月は逃げる、3月は去る(だっけ?)というほど、年明けの3カ月は早く過ぎ去っていくものだが、たしかに賞金王はついこの間のような気がするよなあ……と、ピットの奥から見える瀬戸内の海を眺めつつ、しみじみ。とにかく、月日の流れは本当に早く、3カ月ぶりなどちっとも長い間隔のようには思えない。
2008_0324_0714  それでも……多くのSGクラスの選手とは、これが3カ月ぶりの邂逅なのであって、BOATBoyのインタビューでお世話になった選手とは、やはり「ども、お久しぶりっす!」という感じになるのもまた自然なこと。試運転を見たあと、大急ぎでピットに向かい、最初に顔を合わせたのが松井繁。こんちは!と頭を下げると、王者も凛々しい表情を崩すことなく、会釈を返してくれる。そういえば、松井にインタビューしたのは、ここ児島だった。賞金王後にインタビューをした吉川元浩も、取材以来の体面ということもあって「その節は……」とお礼をすると、「いえいえ、こちらこそ」と笑顔で挨拶を返してくれた。松井も吉川も、時に「怖い」と思うこともあるのだけれど、ひとまずそんな感覚を忘れさせてくれる、柔らかい空気だった。
2008_0324_0690  ボートリフトあたりをウロウロしていると、井口佳典がこちらに気づいて、パッと笑顔を向けてくれる。こちらも思わず笑顔になると、井口は立ち止まって深々とお辞儀。これは井口のいつもの挨拶なのだけれど、3カ月前の賞金王時には、さすがにそんな雰囲気ではなかった。井口の笑顔を見て、わけもなく嬉しくなったぞ。などとウキウキしていたら、整備室からペラをもった湯川浩司が出てきて、右手を高々と掲げて「まいどっ!」(※口に出してそう言ったわけではありません)。森高一真と話したとき、湯川と競輪に行った、なんて話をしていたので、思わずつかつかと駆け寄ってそのへんの話を投げかける。何を隠そう、私は競輪も好きなのですね。SGの前検でそんな雑談をしてもいいものか、と反省もしたけれども、湯川も笑顔で応えてくれたので、やっぱり嬉しくなったのだった。
 ようするに、皆が皆、こういう思いなのだ。
「SG、お久しぶり!」
 そりゃあ、日を追うごとにピットの空気もピリピリしていくだろう。いや、今日だってGⅠに比べればずっと緊張感がある。戦いのレベルも高く、だからこそピットでの作業だっていつも以上に気は抜けない。ハッキリ言って選手も大変だろうし、ピットに入る僕としても疲労度は新鋭王座や女子王座の比ではない。でも……。
 やっぱ、SGの空気っていいよね! そんなゴキゲンな日々よ、お久しぶり!
 気分が高揚するのは、自然なことなのだ、総理杯では。

2008_0324_0466  ようするに「お久しぶり!」ってのは、嬉しいものだ。今日、ピットでものすごく嬉しい気分になったのは、石田政吾の姿を見たとき。SGでは本当にお久しぶりっ!である。06年のオーシャンカップに出ているから、実際は1年数カ月ぶりでしかないのだが、なんだかずいぶんとSGで見ていないような気がする。そして、今日その顔を見た瞬間に、それが実に寂しいことだったと思わされたのだった。ひときわ目立つ坊主頭には、親近感も沸くしね、ハゲの僕としては。やっぱりこの人には、SGのピットにいてもらわないと。イキイキとした表情でエンジン吊りなどをしているのを見て、改めてそう思った次第だ。

2008_0324_0814  岡本慎治も、お久しぶりっ!の一人だ。いつ以来のSGだろう……と調べたら、06年のダービー以来。あれ、それしか間隔が開いてないんだっけ。石田以上に久しぶりのような気がしたんだけど……。つまり、SG常連選手はSGピットにいるのが当たり前、だからこそ1年くらいそこで見ていないと、相当な間隔が開いているような気がしてしまうということだ。すべてのSGが同じメンバーで行なわれるわけはなく、つまりはそのつど姿のない選手が必ずいるもの。また、新陳代謝はいつでも必要で、新たな勢力の台頭は歓迎すべきこと、その影でSGから遠ざかってしまう選手が出てしまうのも仕方のないことではある。それでも、こうして岡本にSGのピットで会えたのはやっぱり嬉しいこと! クールで渋い笑顔を見ていたら、明日からの戦いに思いが飛んでワクワクしたのだった。

2008_0324_0425  そういえば久しぶりじゃん! 中野次郎だ。昨年のMB記念以来だから、約7カ月ぶり。本当はそんな間隔は珍しくもなんともないわけで、特に感慨深く思う必要はないのだけれど、それまではほとんどのSGで会っていたものだから、妙に懐かしく思えた。彼は一昨年にBOATBoyにコラムを連載してくれていて、その縁もあってピットではいろいろと話をしていたから、なおさらお久しぶり感が強いのかもしれない。あるいは、現在は屈辱のB1級、試練の時期を彼が送ってきたことも、そんな思いに影響を与えているか。SGではまだまだ新兵の部類に入るために、ピットでは駆けずり回っていることが多い次郎だが、今までは当たり前のようにあったその姿を見ることができて、やっぱり嬉しくなってしまったぞ。まだしばらく“忍”の時期は続くだろうが、この総理杯を飛躍のきっかけにしてほしいぞ、次郎!

2008_0324_0789  大場敏もかなり久しぶりだと思っていたら、一昨年の賞金王シリーズに出てましたね。1年ちょいってところですか、お久しぶり度は。しかし、王国静岡はSGには大挙登場が普通のこととなり、昨年はそのなかに姿を見ることができなかったことが、事実以上の長い間隔に感じさせるのであろう。それにしてもこの人、キャリア以上の貫禄を感じさせる選手である。クールなたたずまいがそうさせるのであろうか。重野哲之のエンジン吊りに駆けつける姿は若々しいものだったけれども、てきぱきとボートを片付ける仕草にはベテラン並の風格がある。一般戦ではガンガンとコース獲りをするシーンを目にするが、それを可能にしているのもこの雰囲気があるからなのかなあ、とちょっとだけ思った。SGでも前付けが見たいぞ!

2008_0324_0801  というわけで、お久しぶり!の選手たちの健闘を祈らずにはいられない私でございますが、3カ月ぶりでもやっぱりお久しぶり!と言うべきでしょうか、気になる山崎智也。08年SGも、できるかぎり気にしていきますぞ~。今日は穏やかに、それほどドタバタすることもなく過ごしているようだった智也。前検では多いパターンではありますな。これが明日以降、どう変わっていくか。モーター抽選のときに挨拶を交わした智也は、気分も良さそうでしたぞ。智也も頑張れ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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風光明媚な前検チェック!

 今回の前検チェックは、これまでとは足合わせ観察のポジションが違うため(いつもは1マーク付近、今日はスリットよりやや2マーク寄り)、正直ちょいとばかり勝手が違ったのですが、それでも気合が入る今年のファーストSG前検。時折、対岸の向こうの風光明媚な瀬戸内の景色に目を奪われつつも、しっかり前検時点でのパワーを観察しましたよ~。というわけでいきましょう、前検ちぇーっく!

 まず目についたあたりをざっとあげていきましょう。
2008_0324_0785 田中信一郎……松井繁、倉谷和信らをやっつける回り足。まあ、なにしろ都築正治とともに試運転一番乗り、かなり早い段階での足合わせだったため、松井や倉谷が調整を合わせる前だったのも確かですが、かなり目立ったアシだったのは間違いありません。流麗なターンを武器とする彼向きのアシであるようにも見えました。
服部幸男……かなりいいっす! まず目立つのは伸び。誰と合わせても、バックで1~2艇身はやっつけるアシ色。ターン回りもかなりよさそうで、バランス取れつつ伸びる、といった感じ。今年に入って絶好調、児島でも驚異の逆転劇を見せて優勝を飾っている服部。ペラがかなりのレベルなのでしょうかね。
今村豊……最近の今村らしいアシですね。行きアシから伸びにかけて素晴らしいアシ色を見せていました。この部分がもっと上向けば、スリットから伸びてマクるスタイルが爆発しそう。試運転もかなり精力的にやっていましたぞ。
2008_0324_0712 野長瀬正孝……その今村と合わせて互角の動き。目立つ!という感じではないのに、合わせると強めという不思議なアシ色ですが、ということはレースでもいいということにはなりませんかね。伏兵的な存在だけに、妙味あるかも。
吉村正明……行きアシから伸びにかけて、目立つアシ色。足合わせではほぼ負けていませんでした。新鋭王座では前検で苦しそうだったのを見ているだけに、今回の良さはとりわけ印象に残りました。

 ほかには、外からぶち込んで攻めるには、格好のアシ色に見えた井口佳典、その井口と互角の動きを見せた寺田祥、出足系統が強力そうな重野哲之に中野次郎、後伸びっぽい幹事もしますが、足合わせではだいたい強めだった白石健、そして横西奏恵も良さそうでしたね。好機である中島孝平、倉谷和信、村田修次あたりも悪くありません。

 一方、苦しく見えたのは原田幸哉。足合わせ見た後にピットに行ったら「まあまあ良かったです」とのことなのだが、足合わせを見る限りはほぼ負けている感じでした。まあ、調整の方向性は見えているのかもしれませんね。また、島川光男、都築正治、高橋勲、山崎哲司あたりも足合わせでは苦戦気味でした。ただ、おそらくペラを替えたか叩いたのでしょう、いったん引上げて時間を置いて出てきた足合わせでは、高橋とテツが少し上向いたアシ色でした。今後の調整で変わってくる可能性はおおいにあるでしょうね。

2008_0324_0674  というわけで、前検時点の番付をば。
            東               西
横綱   服部幸男    田中信一郎
大関   今村豊     野長瀬正孝
関脇   吉村正明    白石健
小結   井口佳典    寺田祥
前頭1  重野哲之    中野次郎
前頭2  横西奏恵    村田修次

 ひとまずこんなところにしておきます。言うまでもないことですが、明日以降いくらでも変わりうるので、しっかりチェックしていきたいと思います。今回はK→H本→Hのリレーになる予定ですが、その基盤は明日までにきっちり作り上げる所存でございますぞ!

 といったところで前検タイムが届いております。

1 岡本慎治 6・63
  三嶌誠司
  湯川浩司
4 中島孝平 6・64
5 木村光宏 6・65
  寺田祥
7 松井繁  6・67
8 野長瀬正孝 6・68
  吉川元浩
  吉村正明

 番付組では、テラショーと野長瀬、吉村が入ってますね。湯川はピットで非常にゆったり過ごしていて、中尾カメラマンと「出てるんじゃない?」と話していたものですが、なるほど、一番時計ですね。
 一方のワーストは……

2008_0324_0846  秋山直之 6・88
 前本泰和 6・85
 濱野谷憲吾 6・84
 嶋田貴支 6・82
 池本輝明 6・80
 鳥飼眞
 横西奏恵

 あらぁ、奏恵ちゃんがこっちに入ってますなあ。しかし、憲吾がこっちに入るなんて、今まであまり記憶にないのですが……。

 15時30分頃、すべての試運転&スタート練習が終了。さあ、総理杯が始まるぞ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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ニコニコモーター抽選

2008_0324_0233  賞金王のモーター抽選は公開方式。今年に入ってのモーター抽選取材は新鋭王座に女子王座。そう考えると、SGのモーター抽選に立ち会うのは賞金王シリーズ以来。賞金王メンバー12名が加わる“オールスターメンバー”の抽選なら競艇王チャレンジカップ以来。というわけで、ずいぶん久しぶりの“SGモーター抽選取材”という感じなのであるが……こんなに淡々としてましたっけ? 記憶を辿ってみれば、そんな気もするのだけれど、不思議なほど粛々と進む抽選に少し不思議な感覚に陥るのだった。
  まあ、それもそのはず、というか、前2回が新鋭と女子。和気藹々はSGも変わらないけれども、選手同士の密接ぶりがSGよりもかなり濃い2節である。だから、各選手のガラガラポンを全員が注視しているし、エース機が出れば盛り上がり、低調機が出ても別の意味で盛り上がる。そうした雰囲気はSGにはないわけで、それがまあ淡々と見える大きな理由であろう。別に「誰が何号機を引こうが知ったこっちゃない」と無関心になっているわけではないだろうが、しかし「他人よりもまず自分」という強固な意志が根づいている、それがSGということだろうか。新鋭や女子の抽選模様も微笑ましくて楽しいが、この淡々とした空気こそがSGなのだと、改めて身が引き締まる思いがした。

 などと言いつつ、こういう空気が出来上がる要素のひとつに、「児島のモーターは相場が固まり切っていない」という実情も関係しているかもしれないと思ったりする。初下ろしは1月11日。まだ2カ月半しか使っていない児島のモーターは、数字を鵜呑みにするわけにはいかないというのが実際のところ。ましてや、SG戦士たちであれば、まだ若いモーターを自らの手で熟成させるのはお手のもの、あるいは熟成させればいいんだという恬淡とした思いがあってもおかしくないだろう。
 となれば、我々も決して数字に惑わされることなく、それぞれの気配を見極めなければならない。

 いちおう、現時点での児島モーター2連対率ベストテンを。
45号機(54・5%)
23号機(53・1%)
32号機(51・3%)
66号機(50・0%)
57号機(48・6%)
71号機(46・4%)
37号機(45・9%)
43号機(45・7%)
49号機(45・5%)
16号機(43・8%)

2008_0324_0258  今節の選手班長は森秋光で、もちろん地元だから、このあたりの数字を知っていた様子。終始ニコニコと抽選に立ち会っていた秋光だが、高い数値の番号が出るといっそうニコニコ。中島孝平がガラガラポンと出した玉を「45番!」とひときわ大きな声で読み上げて、ニコニコニコーッ! なぜか妙に嬉しそうな森秋光でありました。ちなみに、秋光が引いた35号機は33・3%。でも、ニコニコ笑っていました、秋光は。ほかに秋光の笑みが深くなったのは、2連対率が高いだけでなく、2月に服部幸男が驚異的な強さでVを飾っている23号機が出た瞬間。引いたのは倉谷和信、でも本人は淡々と自分の席に戻っていっていました。でも、秋光はニコニコニコ。いいなあ、秋光。

2008_0324_0275  ニコニコといえば、田中信一郎もやけにニコニコ。ガラポンを回す前に選手たちは、登番と名前を申告するのだが、多くの選手はそれだけを口にして、ガラガラガラと抽選に臨む。ところが信一郎は、「3556、田中です! よろしくお願いします!」と笑顔で一礼。そして、「来い!」と一声! その間も実にニコニコして、なんだかゴキゲンなのだ。で、引いたのは11号機。2連対率35・9%の中堅数値のモーターだった。それを係員の資料で確認すると、やっぱりニコニコで秋光に「おえまー! おえまー!」。???? 岡山弁で、あかん、とかそんな意味になるんですかね。そういえば以前、信一郎が山本泰照さんに盛んにそう言っているのを見たことがあるなあ。岡山弁がお好きなのでしょうか、信一郎は。

 とにかく目立ったのは秋光と信一郎のニコニコ合戦! 水面でも笑顔が見えてくるような爽快な走りを期待しよう。
 というわけで、上位機を引いた選手は……。

2008_0324_0343 45号機(54・5%)……中島孝平
23号機(53・1%)……倉谷和信
32号機(51・3%)……(今回未使用)
66号機(50・0%)……吉村正明
57号機(48・6%)……村田修次
71号機(46・4%)……野長瀬正孝
37号機(45・9%)……嶋田貴支
43号機(45・7%)……木村光宏
49号機(45・5%)……今村豊
16号機(43・8%)……魚谷智之

 おぉ、吉村、嶋田のSG初出場組に好モーターが回ったようですぞ。そして、ミスター競艇と覇王にも上位モーターが。このあたりの動きはしっかりとチェックしたいものであります。
 さあ、前検が始まるぞ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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この高揚感!――選手到着

2008_0324_0075  春の陽に輝く銀色のジープ。美しくもド迫力のシルバーグレーの車体がブルルンと児島競艇場に乗りつけられた。その運転席には……淺田千亜希! 助手席には横西奏恵! 鳴門渦潮レディースが颯爽と登場! 今日の瀬戸大橋は強風により50km/h制限だったそうですが、この車なら風を切り裂いて走りそうだなあ……と、今節の渦潮レディース旋風を予見しているかのようなシーンを思い描いてしまうのでした。そして、これが今年のSG戦線における競艇場一番乗り。SGウィナー一番乗りを目指し、ゲンがいいというものであります。ちなみに、奏恵ちゃんは髪を切ってました。プリティ!

2008_0324_0070  それにしても、やはりSG開幕ということもあり、なんだかテンションが上がっている自分がいる。続々と選手が到着していくのを見ていると、新鋭王座や女子王座にはない高揚感があることを実感するのだ。わりと早めの時間に到着した松井繁、湯川浩司、倉谷和信の大阪軍団や、魚谷智之、吉川元浩の最強尼崎軍団の姿に、クラクラと目眩がしたりもする。吉川には今年すでにインタビューをしているし、魚谷や湯川には優秀選手表彰式典で顔を合わせているのだが、この場で会うのはやはり何かが違う。「秋山直之……到着後、ファンに呼ばれて警戒に入場門まで走る」なんてメモに書いてあったりして、自分が浮き足立っていることを実感したりして。もちろん「軽快に」が正解。軽快より警戒のほうが書きにくいのにね。

2008_0324_0140  この高揚感は、もちろんファンの皆さんも同じことだろう。今日も、入り待ちのファンの方が入場門に多数集結していた。今朝、児島の駅に降り立ったときには、すでに改札にかなりの数のファンの方もいましたしね。選手たちは到着後、ファンに名前を呼ばれては、通用門に引き返して交流タイム。今垣光太郎など、人気選手はかなりの時間をかけて、サインや撮影に応じていた。タクシーを降りた服部幸男も、ファンからの声がたくさんかかった一人。「ハットリさーん、ハットリさーん、ハットリさーん」と何度も声がかかるなか、服部はクールに荷物を降ろしていた。しまいには「ハットリくーん」……って、忍者かよ!……ってのはウソでして、服部選手への声援を聞きながらついつい浮かんできてしまったネタであります。いったん荷物をピット内に移動して、やっぱりクールな表情のままファンのもとへ向かった服部だった。
2008_0324_0121  ここのところ、とりわけ親しくしてもらっている山崎哲司も、ファンのもとへ駆けつけた一人。意外と(?)律儀な男であるテツは、職員さんに「呼ばれてるので行っていいですか?」と許可をとって、通用門へ。「あんまり時間かけないようにね」と、まだ荷物検査を終わらせていないテツに、職員さんは優しく声をかける。「はーい」と返事をしつつも、テツは心ゆくまでファンと交流をしていた。で、交流を終えて帰ってくると、カメラの師匠である中尾カメラマンが「抽選だけは頑張るように!」とよくわからん激励。テツは、何かを思い立ったようにつかつかとこちらに歩み寄り、僕のハゲ頭をなでなで、出っ腹をすりすり……なんかのおまじない? ご利益があればいいんだけど……。

2008_0324_0056  高揚感はもちろん報道陣にもある。児島のピットへの入口は間口がなかなか狭く、選手入りを撮影しているJLCなどのカメラクルーが3、4人いれば行く手がふさがってしまうほどなのだが、もちろん選手がやってくればすーっと進路は開くわけで……って、坂口周がクルーの後ろで道が開くのを待ってますぞ。友人(というか、たぶん同期で岡山の福田理選手)の車でやって来て、ちょいと奥のほうで車を降りた坂口は、ほかの選手とは反対の方向からピット入口へ向かった。それで、別の選手をマークしていたカメラクルーが坂口の到来に気づかなかったという次第。律儀に道が開くのを待っている坂口、その真面目さが素敵だ! チルト3を見せてくれるかどうかも含めて、注目しちゃうぞ!

 この高揚感のなかで、総理大臣杯は始まります! さあ行こう、SG開幕戦!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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児島です!

おはようございます! 児島です! さあ、いよいよSGが開幕です! 総理大臣杯! 取材班、児島に到着いたしましたよ~。

Cimg3770 このあと、いつもどおり選手の入りから前検までをレポートいたします。更新は昼頃からになりますので、どうぞよろしく! それにしても、児島は景色いいっすなあ……。目の前の瀬戸内海、浮かぶ島々を見ていると、のほほのほ~んとしてきます……。

というわけで、今節もよろしくお願いいたします!


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SG開幕! 総理大臣杯です!

さあ、今年もSG戦線が開幕します! 3月25~30日の日程で行なわれる総理大臣杯! いや~、今年も始まりますねえ。取材班はもちろん、前検日の24日に児島競艇場入りし、現地より取材、更新してまいりますので、よろしくお願いいたします。

ちなみに、現在は徳山におります。明日がBOATBoyカップの優勝戦なんですね。徳山から直接児島入りし、1週間ガンバリマスよ~! あ、節中に「競艇サポーターズ」のお知らせもさせていただきますので、こちらもご注目を!

それではあさって24日より、児島競艇場でお会いしましょう!


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