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ボートレース特集 > 2008全日本選手権
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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 ボートレース特集

次回は浜名湖……なのですが!

_mg_8723 いまだ歴史的デッドヒートの余韻が残る丸亀競艇場。全日本選手権は、スーパー名勝負の末、丸岡正典の優勝で幕を閉じました。いやはや、本当に素晴らしいレースでしたね……。真っ暗闇に包まれた水面は、今でも煌々と明るく照らされているように思えます(来年の春にはナイターが始まる予定ですよ!)

さて、次回は浜名湖に参戦します。えっ!? チャレンジカップ? もちろんチャレンジカップにも参上いたしますが、その前に何かありますよね。そうです。GⅠ浜名湖賞でございます。11月4日~9日に行なわれる55周年記念を、現地から取材更新してまいりますよ! もちろん3日の前検からであります。というわけで、11月は我々、浜名湖に2度、うかがうことになります。豪華メンバーで行なわれる一戦を、どうぞご期待下さい!

_mg_8750 それでは、我々も管理解除でございます。スーパーレースを胸に、丸亀を後にすることにいたしましょう。今節も、ご覧いただきまして、大変ありがとうございました。コメントもたくさんいただき、感謝しております。次回、浜名湖でもよろしくお願いいたします! あ、そうそう。あさって15日には新宿ロフトプラスワンでBOATBoyのトークライブもございますので、そちらもよろしくお願いします。(PHOTO/池上一摩)


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優勝戦 私的回顧

 奇跡のダービー

12R優勝戦

①丸岡正典(奈良)
②今垣光太郎(石川)
③瓜生正義(福岡)
④石田政吾(石川)
⑤松本勝也(兵庫)
⑥木村光宏(香川)

『メイク・レジェンド』はプロ野球だけじゃない。2008年10月13日、丸亀競艇場で新たなる伝説が生まれた。丸岡正典と瓜生正義。艇史に永遠に残るであろう、奇跡のデッドヒート。スリットから丸々3周、2艇が1艇身以上離れたことはほとんどなかった。あの、“元祖・伝説”の中道善博VS植木通彦の賞金王決定戦'95と肩を並べる名勝負といっていいだろう。
2008_1013_r12_0983_2  まず、このレースにコクを与えてくれたのは、地元の木村光宏。抜群のピット離れから、2コースを奪う。先のMB記念の深川真二を彷彿させる前付けだったが、イン水域はさほど深くはならなかった。①ピット離れの良さで早々に先団に取り付いた②今垣光太郎がこの前付けにまったく抵抗しなかった、というのがその理由だろう。

 進入は162/345で、イン丸岡の起こしは115m。これだけあれば、ダッシュ勢と渡り合うだけの余力がある。スタート勘もピッタリのコンマ14、トップS全速。スリットの時点で、逃げ切るべき大半の条件クリアした。
2008_1013_r12_1008  だが、ここにもうひとり、その必要十分条件をすべて蹴散らすほどのパワーを秘めた男がいた。4カドの瓜生だ。3コースの今垣がやや凹んだこともあって、凄まじい行き足で丸岡に迫る。丸岡の伸び返しも見事。1マーク直前、瓜生はすかさずまくり差しに構えた。バック併走。2艇がぐんぐん後続を置き去りにしてゆく。回り足もほぼ一緒で、伸びも一緒。だから、丸岡の内に食い込んだ瓜生の舳先(1/3艇身ほど)は突き抜けないし、ほどけもしない。はじめは内に絞っていた丸岡だが、2マーク手前で艇を開いた。瓜生にターンマークの権利を明け渡した。
 正直、私はこれで瓜生の勝利を確信した。回り足や伸びは一緒でも、今節の瓜生はターンしてからの行き足が怪物なのだ。全速で回るだけでターボ全開、一瞬にして3艇身ほど引き離すモンスター足。それを熟知している瓜生は、多少のターン漏れなどお構いなしに全速でぶん回した。丸岡、今回は相手が悪かったよ。
 え。
 2周ホーム、その丸岡の舳先が、瓜生の内に食い込んでいる。確かに、しっかり、半艇身。ちょっと信じられないことだが、丸岡の差しが瓜生のレース足に追いついてしまったのだ。
「日に日によくなってましたけど、今日がいちばんよかった。(練習で)乗ってて、それが伝わってきた」
 これはレース後のインタビューで聞いた話。このときはわからない。わからないけれど、2艇は確かにしっかり艇を併せている。一瞬、瓜生の足が昨日より落ちたのか、と思った。
2008_1013_r12_1056  ここから、本格的な伝説がはじまる。2周1マーク、半艇身だけ先行した瓜生が、自慢の行き足を最大限に生かすべく、強ツケマイを放つ。凄い迫力。今節のほとんどの選手は、この一発のツケマイで引き波に呑み込まれるはずだ。
 ああ、これは丸岡でも耐えられないか……!?
 耐えた。耐えただけでなく、むしろ内から伸び返している。バック併走。私はまた驚きながら、鳥肌を立てている。
 2周2マーク。1艇身遅れの、瓜生が美し2008_1013_r12_1062い孤を描くツケマイ。決まらない。ホーム併走。
 どこまで続く???
 鳥肌が止まらない。スタンドは大歓声。3周1マーク、この瓜生のツケマイは2周目よりもさらに激しかった。早めに握ってハンドルを入れず、全速直進で丸岡を交わしてからハンドルを入れるような……こんな鬼気迫る瓜生のツケマイ、見たことない。うわ、攻めすぎて転覆するかも、と私はひやりとした。が、その航跡はまたしても美しい孤を描く。サイドの掛かりも素晴らしいし、昔から他者とは違うと言われているスーパーモンキーのなせる業。
 そして、そんな天才レーサーのド迫力ツケマイに対し、SG初優出の丸岡は的確に冷静に応戦し続けている。こっちも凄い。握る瓜生、艇を合わせる丸岡。そして3周2マーク、最後の最後で瓜生は差しハンドルに切り替えた。その差しはわずかに届かず、丸岡がきっちり1艇身だけ瓜生を抑え、死闘の勝者にして初のSG覇者となった。レースタイムはあれだけびっしり競ったのに、1分45秒5の猛時計。ダントツのシリーズレコードを叩き出して、この新・伝説に花を添えた。どれだけ噴いていたのか、まるちゃん、うりちゃん!?
2008_1013_r12_1099  水面、隊形、展開、パワー、技術など、すべてが奇跡的に絡みあい噛み合って、この素晴らしいレースが誕生した。私はそう思う。丸岡、よくぞ先輩の天才モンキーに根負けすることなく耐え切った。おめでとう。今日という日は間違いなく、新たなる銀河伝説の幕開けでもあった。
 そして瓜生、例によって突進や切り替えしなどとは無縁の正々堂々直球勝負、凄まじくも清々しいツケマイをありがとう。敗れはしたが、その剛速球が一生ファンに語り継がれる伝説を作ったのだ。ある意味、勝利以上に素晴らしいことだと思うぞ。
「あのときの丸岡と瓜生、凄かったな」
「ああ、20年くらい前だっけ。あのウリのツケマイ、ほんまに凄かったわ」
 日本全国で、こんな会話が何万回も交わされることだろう。もちろん、私も酒とともに孫に嫌われるくらい何百回も口にする。するに決まってる。(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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THEピット――声を失う優勝戦 ※本日の水神祭つき!

2008_1013_0457  9Rを勝った山崎智也が、ピットに引き上げてきてすぐに、「マルーッ!」と叫んだのだそうだ。そうだ、というのは、悔しいことにその瞬間を僕は見逃している。伝えてくれたのは長嶺豊さんだ。
「智也がな、マルーッ、触っとけ、触っとけ、って。ピンピンやからな、その運を丸岡にあげようとしたんやな。丸岡、嬉しそうに飛んできて、ベタベタ触ってたわ」
 山崎智也と丸岡正典といえば、伝説の赤城雷神杯のデッドヒートを思い出す。3周びっちりと5艇が競り合ったレースは最後、智也と丸岡の大接戦で幕を閉じている。勝ったのは智也だ。そのとき、智也にとって丸岡という男が特別になったのか。智也は今日、丸岡の優勝を願っていた。自分はレースを終えれば管理解除となり帰郷するため、優勝戦は見ることができない。だから、1着2本で有終の美を飾ったグッドラックを、丸岡に授けたのだ。丸岡は、智也の運を背中に、優勝戦に臨んだ。

2008_1013_0361  優出メンバーがピットインすると、控室から田中信一郎と菊地孝平が姿をあらわした。対岸のビジョンが見える位置に陣取り、祈りをこめる。続いて田村隆信、井口佳典、湯川浩司の銀河系軍団もあらわれ、試運転係留所に座り込んだ。大阪支部の先輩、同期の仲間たち、さらには他地区の先輩までが、丸岡に念を送るかのように、水面際までやって来て、丸岡を見守っていたのである。そのとき、ピットは丸岡の背中を押すための空間になっているようだった。
 1マーク。丸岡が先マイを放ったとき、田中が「よしっ、逃げたっ!」と叫んだ。しかし、その後、田中も菊地も銀河系も、まったく声を上げられなくなる。
 もちろん、瓜生のマクリ差しがふところを突き刺し、2マー2008_1013_0719_2 クを先マイしたことが、彼らから声を奪ったのはたしかである。だが、そこからの2周は、丸岡にありったけの声援を送っておかしくない場面である。だというのに、彼らは声を失った。そう、あまりにも凄すぎるレースは、声をあげさせないということだ。田中も菊地も銀河系も、固唾を飲んで歴史的スーパーバトルの行方を見守るしかなかった。
 我に返ったかのように、「やったっ!」と声があがったのは、3周2マークで瓜生が差しに回った瞬間である。赤いカポックが引き波を超えられなかったそのとき、丸岡の勝利を誰もが確信した。そしてようやく、応援団は解き放たれたかのように快哉を叫んだのだった。ボートリフトに駆け出す銀河系。それに続く菊地、そして田中。丸岡はそのままウイニングランに行くのだから、リフトに戻ってくるのはもっと後になるのに、彼らは待ち切れないとばかりにリフトまで走った。そして、はるか遠くでウイニングランに向かおうとする丸岡に「マルーッ!」と両手をあげたのだった。丸岡が嬉しそうに手をあげて、それに応えた。
2008_1013_0011  おそらく控室で後輩の快挙を見届けたのだろう松井繁が、いつの間にかリフトに現われていた。そして、万感を込めて言った。「ええレースやったな。惚れ惚れするほど、ええレースやった」。王者の笑顔が弾けていた。後輩の丸岡が素晴らしすぎるレースを制した、そのことを心から称えていたのである。松井はその後、ピットに戻ってきた丸岡に同種の言葉を投げかけている。丸岡は顔をほころばせて頭を下げていた。
2008_1013_0075  丸岡がピットに戻ってくると、あとはもう感動の分かち合いタイムだ。真っ先に抱きついたのは、井口佳典。あとは銀河系、大阪勢が順番に丸岡を祝福し、ハイタッチを繰り返す。誰もが本当に嬉しそうで、見ているこちらもまるで歓喜の輪に加わっている錯覚をしてしまうほどだった。丸岡の人柄によるものであろうし、また凄いものを見たという興奮も皆の感動を増幅させてもいただろう。
 タイトルを獲ったことはもちろん尊い。スーパーバトルで感動を生んだことはさらに素晴らしい。そんな丸岡正典に、とにかく大拍手を! 本当に感動的で、幸福な優勝戦だったぞ!

 敗れし者たちにも触れねばなるまい。
2008_1013_0613  スーパーバトルのもう一方の主役、瓜生正義だ。瓜生はたぶん、もっとも余裕をもってレースに臨んだと思う。着水は最後から2番目。それも10Rが終わった直後で、リフトから水面に降りると、そのまま展示ピットにボートを係留している。おそらく、アシへの手応えは確かだったのだろう。ちなみに、その時間帯、伊藤宏がつきっきりで、瓜生と何事か話し込んでいた。
 レース後、もっとも悔しがっていたのも、たぶん瓜生だ。カポックを脱ぎながら見せた、激しく歪んだ瓜生の顔を僕は忘れないだろう。瓜生のあんな表情、初めて見た。あれほどの超デッドヒートは、惜しくも敗れた、などという表現をおいそれとできるものではない。敗者は単に敗れるよりもずっと、悔恨を胸に刻むのである(だからおそらく、あの伝説の95年賞金王で敗れた側の中道善博さんは、今でもあのレースが俎上にあがることを快く思っていないのではないかと想像する)。あの好青年・瓜生が、あれほどの強烈な悔しがり方をした。それが勝負というものの真実を物語っている。
2008_1013_0034Img_3230  もちろん、他の選手も皆、同じ感情を抱いて、ピットに戻ってきたはずだ。石田政吾は、うつむことはなかったが、奥歯で悔恨を噛み締めているかのような表情だった。松本勝也も、硬い表情がなかなかほぐれることがなかった。前方で繰り広げられているデッドヒートは、彼らには関係ない。関係ないからこそ、丸岡と瓜生の残した引き波を超えさせられることは、屈辱だったに違いない。2008_1013_0432 今垣光太郎は、完全に顔がひきつっていた。待ち構える報道陣からの言葉を拒絶するかのように、掲示されたスリット写真の前まで歩を進め、しかし一瞥しただけで整備室へと向かう。優出メンバーのなかではもっとも気安く話しかけることができる選手のはずなのに、まったく声をかけるスキが見つけられないほど、今垣は己への憤怒に包まれていた。この男は、やっぱりとびきりの勝負師なのだと再認識した。
 そんななかで、少し違う雰囲気を醸し出していたのは、木村光宏である。木村も表情を失いながらピットに戻ってきたのは、他の選手と変わらない。だが、カポック脱ぎ場にやって来て、着替えをしている敗れた他の4名に対して、直立不動で深々と頭を下げたのである。何度も何度も何度も何度も、ありがとうございました、と頭を垂れ続けたのだ。そのお辞儀は、やがて取り囲んでいた報道陣にも向けられた。優出インタビューなどで「感謝」という言葉を何回も口にしていた木村は、敗れ去ったあとまでも、その気持ちを忘れていなかった。
Img_3226  実は、レース前、最後にボートを着水したのが、木村だった。最後になったのには理由がある。地元SGの多忙さが、木村に整備の時間を与えなかったのだ。たとえば、8Rで最後のレースを走った横西奏恵が転覆しており、その整備をヘルプしなければならなかった。いや、本来であれば、優出メンバーである木村がそこに加わっていなくても、誰も責めることはなかったはずだ。それでも、木村は地元の責を果たそうとした。ここにも、「感謝」の思いが見え隠れする。
 10R出走5分前くらいだっただろうか。木村はこんな時間になって、ギアケースを外した。11R発売中には展示ピットにボートを移動しなければならないから、時間はほとんど残されていない。この時間になって、ようやく整備をする時間を得ることができた木村は、極限の集中力で手早く整備をし、終えると手早く装着し、準備を完了したのだった。そんな姿に、僕はちょっと泣きそうになっていた。
 装着を終えた木村は、本体に右手を当てて、1分ほど祈りを込めるかのように相棒を見つめた。そして、意を決したかのようにボートを押して、リフトへと運んだ。もちろん、他の5艇はすでに展示ピットに係留されていた。木村は、2マーク奥の広々とした水面で何度かレバーを握り込んで感触を確認すると、静かに展示ピットの「6」の場所にボートを進めた。遠くにその姿を眺めながら、僕は心から木村の健闘を願う気持ちになっていた。
 レース後の返納検査のとき、モーターの洗浄の順番を待つ間に、放心状態になっている木村を見た。木村の胸中をよぎっていたものは果たして……。不本意かもしれないし、むしろ失礼かもしれないが、僕はあえて言いたい。この優勝戦、もう一人の主役は間違いなく木村光宏だった。彼が見せてくれたハートは、栄冠を手にする以上に尊いものだったと、僕は確信している。

Img_3279  さて、最後に。そうです、本日の水神祭です。もちろん主役は丸岡正典! SG初Vの儀式が、夕暮れの丸亀競艇場で行なわれました! 参加したのはもちろん、松井繁、田中信一郎ら大阪勢および近畿勢に銀河系軍団。試運転係留所から、ゆりかごスタイルで1、2の3でドッボーーーーーーンと、ちょっと寒くなってきた水面に丸岡は投げ込まれました。水は多少冷たかったでしょうが、こんなに嬉しい水神祭はない! Img_3286 ということで、本当におめでとうございます! しっかし、賞金王確定が何人もいる水神祭だもの、近畿と銀河系の勢いは凄すぎるな……。(PHOTO/中尾茂幸=山崎、田中、丸岡、瓜生、松井、今垣 山田愼二=石田、木村、水神祭 TEXT/黒須田)


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H記者の「完熟赤瓜!!」予想

 すみません(特に憲吾&うりちゃん、大損させてしまいましたね)。今節の極選→極賤は丸坊主に終わってしまいました。まあ、いつものことではあるんですが……声も出ないような筋違いの展開が多かったのが哀しいっす。また、浜名湖に向けて一から出直します!!
 さあ行こう、優勝戦。昨日、K記者と話していたんですが、なんだかMB記念の優勝戦によく似ていませんか?ほらほら、
①大阪支部のシリーズリーダー(松井)
②本人
③節イチのパワーで伸びも超絶(坪井)
④捌き達者の近畿のSGウイナー(太田)
⑤スリット度胸満点の関西の韋駄天(中村ユーユー)
⑥(準)地元で唯一のファイナリスト(深川)
 まあ、だから何だって話ですけど、K記者はそのまんまMB記念の再現を期待しているようですね。MBでは今垣に◎を打った私ですが、今回はちょっと違います。

12R優勝戦

①丸岡正典(奈良)A
②今垣光太郎(石川)A
③瓜生正義(福岡)SS
④石田政吾(石川)A
⑤松本勝也(兵庫)A
⑥木村光宏(香川)A

★パワー評価…準優でB指定した選手たちは、見せ場を作りながら道中でやはりパワー不足に泣いた。この優勝戦はすべて上位級。特に節イチの瓜生が抜けていて、あとは高いレベルで拮抗している。あえて順位を付けるなら③…①②⑤⑥④だが、5艇は本当に微差だ。丸岡は三拍子揃い踏み、今垣は回ってすぐのレース足(伸びもきた)、石田と木村は出足、松本は回り足(掛かり)がいい。
★進入…これが重要。木村が動くか。MB記念の深川のように……動きます。木村は動かなければいけない。自分が勝つために、地元ファンのために、そして競艇界の繁栄のために!! インまでは無理でも126/345か、MB記念同様の16/2/345か。それは今垣の思惑次第ともいえる。私の第一本線は16/2/345。
★スリット…6選手ののべ39走で、コンマ20台は2回だけ(瓜生24と松本21)。S勘はまったく問題なく、コンマ13前後の横一線か。凹むとすれば、もちろん進入が深くなったときの丸岡&木村で、丸岡が昨日01だったのがちょっと気になる。今日も躊躇なく踏み込めるだろうか。
★1マーク~バック…スリット同体なら丸岡が先マイ、木村が差し、今垣が握って、カドの瓜生は伸びなりにまくり差しか2段まくり。やはりキーマンはこの瓜生で、スリットからどれだけ覗くかでレースが決まる。石田と松本は瓜生がぶん回せば勝機がぐんとアップする。
★結論…瓜生のまくり差し。木村が前付けに行けば、内の起こしは100m前後。ダッシュ瓜生の猛攻を防ぐのは難しい。が、このレースには伸びも付いた今垣がいて、おそらく瓜生に圧迫されながら先に仕掛けるはず。瓜生のジカまくりを喰らったらひとたまりもないし、元々が自力で攻めるタイプなのだ。瓜生はその動きを見て「今垣がインまでまくりに行ったらまくり差し、今垣がまくり差しならその上をぶん回す」と臨機応変に攻める。私は今垣の性格的に、前者になる公算が高いと見る。後は先マイの丸岡、差す木村、握った今垣、間隙を突く瓜生のバック勝負。ここで、圧倒的なパワーの差がモノを言うだろう。瓜生がまくり差しの場合、石田と松本はちと苦しいか。

3連単★本線3-12-126、押さえ12-3-126

 押さえを保険に、ガツンと本線にブチ込みたいのですが、このままのフトコロなら456BOXのオッズしか目に入らないかも……うりちゃん、私の分まで赤瓜からシコタマ買ってくらはい!!(涙) 


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THEピット――さあ行こう、優勝戦!

 スタンドのもっとも1マーク寄りにある記者席から2マーク奥のピットに向かうには、スタンド内を縦断するかたちになるわけだが、今日の丸亀競艇場はものすごい賑わい! これぞSG優勝戦と、嬉しくなるほどたくさんのファンが詰めかけている。丸亀の雰囲気は最高潮! ウキウキしながら、ピットへと向かった僕である。いやあ、いいなあ。こういう雰囲気は本当にいいなあ……。

 とはいうものの、ピットは盛況のスタンドとはまるで異世界。最終日の朝ということもあって、穏やかに時が流れている。服部幸男や辻栄蔵の、勝負駆けの日と変わらぬ視線の鋭さに感服しながらも、今日で長かった1週間にピリオドが打たれるのだという安堵感も見え隠れしていて、これはこれで心地いいものである。こちらも長い1週間を過ごしていますからね。で、最終日は優勝戦デーであり、1節で最高の注目を浴びる6人がいるわけだから、報道陣の姿は非常に多い。装着場に突っ立っていると、選手の姿よりもはるかに多く報道陣がいるわけで、さらにピット見学のファンの方たちも3R前頃にやって来て、スタンドとはまた違った賑わいを見せていた。ようするに、最終日にしか出現しない空気が確実にそこに立ち上るわけで、そうしたなかで優出メンバーは一日を過ごす。6名しか味わうことのできない、緊張感を胸にたたえながら。
Img_2767  そんな6人の始動は、一般戦組より遅めになるのが必定。着水している者は皆無だったし、何艇かは2段並びの奥(つまり、手前の艇をどかさなければ移動できない場所)に置かれていたりした。すなわち、試運転に出る時間はずっと先になるのだという意志表示でもあるわけで、実際3R終了後までピットにいた間に着水した優出メンバーはいなかった。
 では、のんびりとした時間を過ごしているのかといえば、必ずしもそうではない。ペラ室には松本勝也の姿があって、そういえば昨日も早々にペラ室にこもっていたっけなあ、と思い出す。優出メンバーでペラ調整をしていたのは、松本ただ一人。これが松本のスタイルなのだろう。
 整備室には2人。丸岡正典と木村光宏だ。丸岡は、ギアケース調整をしていたようで、整備室の奥のほうにある万力の前でその部品と向き合っていた。時折、ゴォォォォという音が整備室から聞こえてきたりして、その音の主が丸岡だったようだ。木村は、なんと、本体を整備していた。部品を換えていたかどうかは確認し切れなかったが、本体をいじっている時間はそれほど長くなかったから、点検程度かもしれない。直前情報をご確認いただきたい。
Img_2717  木村については、やはり“地元の砦”という部分にも触れなければならないだろう。関係者が木村を激励しているところを、何度か見かけた。三嶌誠司が寄り添っているのも見かけた。誰もが、木村を心から気にかけているのである。優出インタビューでも、「三嶌さんとも相談して」と木村は言っているが、実際に三嶌に話しかけて、長い時間話し合っている姿も見かけている。そうしたなかで、木村は比較的リラックスしているようにも見え、整備室では笑顔を見せてもいたのだから、周囲のプッシュは確実に力になっている。三嶌と朝の挨拶を交わしたとき、彼は力強い口調で「今日は本当に楽しみや」と言った。木村もきっと、優勝戦の時間が訪れるのを楽しみに待つことができるはずだ。
Img_2752  ボートリフトのそばの“甲羅干し”スペースでは、今垣光太郎がカウリングのネジを力強く締めていた。優出メンバーのボートは、優勝戦仕様のカウリングに交換されて出走する。そのカウリングはもちろん、職人さんたちがきっちりとセッティングするわけだが、しかし選手のなかにはそれだけでは満足せず、ひとつひとつのネジを自分でキツく締め直す者もいるそうなのだ。微妙な部分であり、気にせずにレースをして、結果を出す選手だってもちろんいるが、細かい部分にこだわる選手もたくさんいる。今垣もその一人のようである。整備への執心ぶりを知っているから、ちっとも意外には思わないが。ドライバーに力をこめる表情は、実に力強い。気持ちは入っている。
Img_2875  石田政吾はおそらく、わりとのんびりした時間を過ごしている。というのは、ピット内ではほとんど見かけることがなく、いちど記者席に資料を確認しに行った際に選手ロビーで姿を見かけた程度だったのだ。昨日も、石田の動き出しは遅かった。これがきっと、石田のスタイル。あるいは、アシには手応えを感じている。ただし……今日はすでにモーターはボートに装着されていた。つまり、昨日よりはやや、早い動き出しである。

 こうした様子の中、優出メンバーの姿を見る機会は、圧倒的にエンジン吊りの際、ということになる。優勝戦に乗るからといって、この仕事を怠るような選手はいない。どんなに緊張に包まれていても、どんなに優勝戦への準備が多忙でも、レースの終わりには仲間の出迎えに駆けつける。
 3Rに出走した魚谷智之のエンジン吊りに集結したメンバーを見て、改めて腰を抜かしそうになった。魚谷本人はもちろんのこと、松井繁、田中信一郎、吉川元浩、倉谷和信、湯川浩司、中島孝平……優出していないメンバーの、なんともまあ、豪華なこと。これぞまさしく近畿の充実ぶりを象徴する光景だ。これだけの男たちが優出を外しても、4名も優勝戦に送り込んでいるのである。そう、もちろん優出した近畿勢4名も、このエンジン吊りに加わっている。まったくもって、どえらいメンバーと言うしかない。
Img_2821  それを見ていて、丸岡正典はきっと「自分を信じて」思い切り戦えるはずだと思った。こんなにも頼もしく心強い仲間がいるのだ、何も怖いものなどない。松井が笑顔で丸岡に話しかけているのを見て、今この瞬間、松井のパワーが丸岡に注入されているのだろうな、と思った次第だ。もちろん丸岡のみではなく、他の3名も同様。松本と田中がじゃれ合うように冗談を飛ばし合っている姿は、優勝戦を控えたナーバスさとはまるで無縁であった。
 さらに丸岡にいたっては、銀河系の仲間もピットで笑顔を見せている。木村が、周囲の人への感謝を口にしたように、丸岡も周囲には支えてくれる仲間がたくさんいるのだ。あとは丸岡自身の戦いとはいえ、「自分を信じる」態勢は確実にそこにある。勝ち負けは別として、丸岡はきっと力を出し切るレースをするはずだ。

Img_2857  ところで……ぜんぜん姿を見ないんですけど、瓜生正義! 姿を見たのは、やっぱりエンジン吊りのときのみ。まったく硬さを感じない雰囲気で、仲間のエンジン吊り(さらに、今日は最終日だからモーター返納のヘルプも)に汗を流している。ピットから記者席に戻る際に、ボートの様子を覗き込んだら、エンジンにはプロペラが装着されたままだった。ということは、何もしていない!? この余裕、まったくもって、不気味である。(PHOTO/山田愼二 TEXT/黒須田)


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H記者の『穴・極賤』最終日

 ぎゃふん…………言わすはずが、2日連続で言わされてしまったHです。野生の密林も人間社会も競艇界もすべて実力本位、弱肉強食の世界……影武者憲吾さんもうりちゃんも、どうぞK記者の元へお往きなさい。Hはもう、走れません。準優も含めて丸坊主だった昨日は、K記者の「ざまみろ×100」の耳元百叩きの刑を喰らい、財布も尽き果て、惨めで哀しくて悔しくてどうしても寝付けず、朝9時まで一睡もせずにネット麻雀を打ち続けておりました。もはや、生ける屍なのであります。
 でも、最後にひとつだけ、穴・極選(改め極賤)をアップさせてください。このぼんくら頭に、ひとりだけ妙に浮沈する選手がいるのです。な、なんとかその選手で、K記者に最後っ屁をかがせたい。

  6R
★①江口晃生
  ②原田幸哉
  ③田中信一郎
  ④吉川元浩
  ⑤大賀広幸
◎⑥井口佳典

進入予想123/456

 昨日は、もう一歩のところで優出が手のひらから零れ落ちた井口佳典。スリット隊形があまりにも美味しくて、やや慎重になりすぎたような気がします。さぞや哀しく、悔しかったはことでしょう。今日は自慢の伸びを最大限に生かして、鬱憤晴らしの豪快なレースを見せてくれると信じます。11Rの1号艇は人気丸被りですから、ここが狙い目。見渡せば、準優組の原田をはじめ誰一人として上位級のパワーはありません。井口はチルトゼロでも飯山のチルト3より伸びるので、大賀以下を一気に叩いてまくれるはず。
 問題はヒモですが、井口のまくりがあまりにも楽で(または、まくり差し。または、江口が逃げたところを道中逆転で)インの江口がこっそりと残るような気がします。原田と田中は人気に見合うだけのパワーがないし……江口の2・3着付けで行ってみます。

3連単★6-1-全、6-全-1

 で、K記者の本紙予想は……ふむ、1-6の裏目っすか。望むところ、この裏表の真っ向勝負でぎゃふんと言わせてみせます!

 あ、やや穴っぽい気配の優勝戦は9R頃にアップします。


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優出インタビューを見て……

「自分を信じて」(1号艇・丸岡正典)
 実は、これが非常に難しいことであるのは、レーサーでない我々にも身に覚えがあることだろう。SG優勝戦1号艇、もっとも難しいのはまさにそのことかもしれない。このあと数時間、丸岡は整備しながら、試運転をしながら、自分を信じる戦いを繰り広げる。
「SG連覇を意識はしない」(2号艇・今垣光太郎)
 かつて、濱野谷憲吾が「みんなそう言うけど、そんなわけないですよね」と笑っていたことがある。その通りだと思う。だからこれは「意識しないようにしている」が正確なのだろう。余計な荷物をなるべく背負わずに、戦いに臨む。そんな意志表明でもあるだろう。ただし、目の前の一戦に全力を尽くす、という意味であるなら、それもまたまぎれもない本音、であるはずだ。今垣光太郎のみに許されている戦い、である。
「前付けが来たら臨機応変に」(3号艇・瓜生正義)
 もともと、コースにこだわりを見せない男ではある。多分に性格的なものもあるのだろう。だが、一方で「どこからでも勝負になる」という、自信のあらわれなのではないか、と思うことがある。それだけのテクニックをもっている男なのだから。今日はそこに「超抜」という機力の裏付けもある。
「ガンバリマス」(4号艇・石田政吾)
 まあ、いつもの決めゼリフ、である。だが今日は、やや早口に、流れるように、その言葉を言った。そこに、どんな意味が込められているのだろう。久々のSG優出、期するものはあるはず。その実績を考えれば、このサラリと言ったようにも聞こえた「ガンバリマス」が怖い。
「いろいろな人と出会えたから今がある」(6号艇・木村光宏)
 昨日の共同会見から、木村は何度も「感謝」を口にしている。多くの人に支えられて、ここにいる。木村は建前でもなんでもなく、そう感じている。そして、それはその人たちの思いを背負って、優勝戦に臨むという意味でもある。確信した。やっぱりメンタル超抜はこの男だ。

 最後に。5号艇・松本勝也に関しては、特に言葉をピックアップしない。感じ入ったのは、その雰囲気なのだ。穏やかで、涼しげで、透明感のある空気は、きっとこの男にしか醸し出せないものなのだろう。大一番の朝に、この表情を見せられることは、誰にでもできることではあるまい。(黒須田)


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本日の“本紙予想”全日本選手権6日目

 ども。昨日、またまたマンシュウをぶち当ててしまいました“本紙予想”でございます。準優11R、◎今垣△木村という、1から薄目に流したら当たってしまったラッキーパンチ、という趣きの的中ではありますが、的中は的中。低空飛行状態の「極選」とは対照的であります。ダーッハハハハハッハッハハ、本当にざまみろ。うりちゃんさんも濱野谷憲吾さんも、「極選」など無視して“本紙”にお乗りになったほうがよろしいんじゃないでしょうか。朝っぱらからうなだれているH記者を尻目に、本日も頑張ります。担当はもちろん、最終日もKでございます。

1R このメンバーなら田村で断然。高橋も悪くない。
◎田村 ○高橋 ▲深川 △大賀
3連単1-452-全

2R 超抜クラスの坪井がここで最終日を飾る。佐藤が対抗一番手。
◎坪井 ○佐藤 ▲飯山
3連単3-12-全

3R 佐々木にこのメンバーなら楽に逃げ切れるアシ。枠遠くても魚谷脅威。
◎佐々木 ○魚谷 ▲須藤
3連単1-63-全

4R 山本のアシに安定感。枠遠くても、山崎の攻めに注意。
◎山本 ○山崎 ▲鎌田 △中島
3連単1-634-全

5R 地元エースの意地にかけても、三嶌は負けられない一戦。
◎三嶌 ○守田 ▲今村 △岡本
3連単1-546-全

6R 一節苦しんだ江口も、ここのインは逃げ切りたい。。
◎江口 ○田中 ▲井口 △原田
3連単1-362-全

7R いつもの伸びはないが、逃げてもつアシはある湯川。
◎湯川 ○服部 ▲濱野谷 △坪井
3連単1-356-全

8R 池田が準優敗退のリベンジをここで果たす。
◎池田 ○平田 ▲三嶌 △横西
3連単3-146-全

9R 山崎が逃げて有終の美。菊地が差し構えなら相手筆頭も、握れば淺田にも出番あり。
◎山崎 ○菊地 ▲淺田 △田村
3連単1-236-全

10R イン魚谷vsカド服部の一騎打ちだ。
◎魚谷 ○服部 
3連単1=4-全

11R 井口はカマシ向きのアシで、濱野谷の差し浮上の場面も充分。
◎濱野谷 ○井口 ▲今村 △鎌田
3連単2-134-全

12R 優勝戦
MB記念と同じ枠番で、今垣が再現果たしてSG連覇と見た。超抜瓜生が相手本線も、丸岡の逃げ粘り、木村の変幻自在な技も妙味は充分だ。
◎今垣 ○瓜生 ▲丸岡 △木村
3連単2-316-全


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6日目! 優勝戦ですよ!

おはようございます。全日本選手権、優勝戦の日をついに迎えました! 今日も好天の丸亀、まさしくダービー日和! 6日間のラストを飾る一戦、おおいに盛り上がってまいりましょう。

2008_1012_0286 一般戦で気になっているのはこの人、荒井輝年です。とにかく噴いてくれないモーター、しかし必死の整備を繰り返しているのを何度も見かけました。その思いがかなわないものか……、今日の最終走はぜひ応援したいですね。

優勝戦メンバーはもちろん、全員がダービーを締めくくる今日。悔いのない戦いを期待したいものであります。みな、がんばれ! あ、我々も悔いのない舟券勝負をしましょうね! がんばりましょう!


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ダービー準優ダイジェスト

 3着なんかいらない、2着が欲しい。
 これが準優というレースの特殊な性質である。今日はその特殊性が随所に見られた。

10R
①瓜生正義
②石田政吾
③服部幸男
④中島孝平
⑤原田幸哉
⑥今村 豊

2008_1012_r10_0701  スタート展示では2コースに潜入した原田が、本番では艇を引いた。12346/5。これは初日ドリーム戦と同じ隊形であり、ドリーム戦と同じように今村が5コースから飛び出した。迷わず握る握る。
「ドリーム戦の再現か!?」
 と思わせたが、さすがにパワー相場が違ってインの瓜生までは届かない。瓜生を脅かしたのは今村ではなく、その今村に連動して鋭い差しハンドルを入れた原田だった。原田と瓜生、内外に大きく離れてバック水面を突き進む。原田が優勢か、思ったのは束の間のこと。展示で6秒56の猛ラップを刻んだ瓜生がぐんぐんぐんぐん伸び、簡単に2マークを制して優出の第1号が決まった。問題はここからだ。2マークで原田の外を今村がぶん回し、2艇が並んだ。
 2着が欲しい。
2008_1012_r10_0727  2周ホームで今村が激しく絞る。1マーク、完全に伸び負けしている原田はツケマイを恐れて全速で握った。マクリ体勢からこの突進を避けて差しハンドルに切り替える今村。2艇がもつれ合っているうちに、3艇身ほど後方にいた石田の差しが届く。今度は3艇併走。どの艇にも優出のチャンスがあったが、大逆転の勢いそのままに石田が2番手を取りきった。前付け、単騎ガマシ、マーク差し……勝負師らしい奇襲でスタンドを大いに盛り上げた原田だったが、「2着が欲しい」という思いにパワーが付いていけなかった。
 1着・瓜生、2着・石田。
 瓜生の足は、誰もがわかるほどの節イチパワー。すべての足が上位だったところに、トップの伸びまで付いてしまった。明日は3号艇だが、バックで接戦にさえ持ち込めば2マークでVに手が届く。それほどのウルトラパワーだ。
 石田はバランス型で、特に回り足が目立つ。ただ、現時点ではそれ以外の足は瓜生よりもかなり劣っており、展開の利がなければ苦しい。

11R
①今垣光太郎
②魚谷智之
③鎌田 義
④井口佳典
⑤山本寛久
⑥木村光宏

2008_1012_r11_0803  枠なり3対3からのスリットで、4カド井口に絶好の勝機が生まれた。インの今垣がコンマ11で、魚谷21、鎌田22、そして井口が13。完全な中凹みだ。ダッシュの強みも手伝って、すぐに1艇身ほど覗く。が、ここは悩みどころ。すぐに絞っても、インの今垣まで届くかどうか。隊形的にはまくり差しがセオリーで、それならすぐに絞らずにマイシロをたっぷりととったほうがいい。井口はしばらくフル被りのまま直進してから、じわりと絞りはじめた。これが優勝戦だったら、どうだったか。ここにも「2着(以上)が欲しい」という思いがあったのかもしれない。
 今垣を回してから、満を持して差す。が、回ってからの出足は今垣のほうが強く、あっという間に引き離される。まあ、それは井口も覚悟の上だろう。が、安全策をとっている間に、思わぬ伏兵が飛び込んだ。丸亀の水面も1マークも知り尽くした木村が、鬼のようなまくり差しを突き刺したのだ。併走する2艇。2マーク、井口が渾身の強ツケマイを放った。山崎智也を一撃で沈めた破壊力満点のツケマイ。決まったか、と思った瞬間、井口の艇は大きく左右にバウンドして失速した。
 2着が欲しい。
2008_1012_r11_0835  その強すぎる思いが、ハンドルを返す手に狂いをもたらしたか。スリットからレースを作った井口はこれで力尽き、地元の木村が優勝戦の切符を手にした。
 1着・今垣、2着・木村。
 さすが整備巧者、今垣のパワーは日々上昇し、優勝戦でも勝ち負けできるだけの足に仕上がった。特に出足、回ってから押していくレース足が強く、それは瓜生にも匹敵する。同じ枠から、MB記念の再現も十分にありえる。
 木村も思った以上のパワーを見せた。5本の引き波を超えて井口を捉えきったのだから、出足は十分。伸びには不安があり、最後まで井口に絡まれたのもそのせいだ。明日は2、3コースまで潜り込んで、出足を最大限に生かすレースをするべき。

12R
①丸岡正典
②松本勝也
③守田俊介
④濱野谷憲吾
⑤辻 栄蔵
⑥池田浩二

2008_1012_r12_0924  コンマ01。かつてSG準優でFを切った丸岡だが、今日も度胸満点に「めり込みスタート」を決めた。ダッシュ勢は丸岡よりパワーが劣勢な上に、すべてコンマ15前後なのだから届かない。インから豪快にぶん回して、早々にSG初優出を決め込んだ。2コースの松本もほぼ全速で差しハンドルを入れる。4カドから丸岡と松本の間へり割り差しを狙った濱野谷は、松本が握ったために差し場を失う。松本が落として小回りをしていたら、ズッポリと突き刺さっていたかもしれない(一見、妙な全速差しは、松本の作戦だったのだろうか)。
 つまり、丸岡も松本も濱野谷も握った。その間に急浮上したのがアウトから最内を差した池田だ。また2着争いが混戦になる。
 2着が欲しい。
2008_1012_r12_0953  最内の利を生かして、池田が2マークを先取りする。松本はここでも全速戦を選択し、外から池田を握り潰した。こうなると開いて差しに回った濱野谷にもチャンスが生まれるのだが、どうにも引き波を超えられない。もどかしいほどの、パワー不足なのだ。結局、2度の全速旋回が功を奏して、松本が2着を死守した。
 1着・丸岡、2着・松本。
 丸岡の足は優勝戦では瓜生の次で、今垣よりやや上という感じ。突き抜ける破壊力がないが、すべて上位でバランスが取れている。インでスタート同体なら、勝機は十分だ。瓜生とバックで並ばない限りは……。
 松本の足も上位級は間違いなく、特にサイドの掛かりがいい。やや強気で握ったのも、この掛かりに自信があるからで、明日も思い切ったレースに徹するつもりだろう。たとえアウトでも、いや、アウトでこそ不気味な存在だ。
(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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THEピット――THE準優

●10R 淡々と……で済むわけがない
 レース後、誰もが「超抜」と証言している瓜生正義が逃げて1着。2番手争いはおおいにもつれたが、結果的に2号艇の石田政吾が2着。予選順位3位と4位のワンツーで、結果自体は順当である。そして、ピットに戻ってきた6名は、それぞれがどこか淡々としていて、勝者の歓喜も敗者の悔恨も、それほど強く感じられなかった。準優というのは、実は「2着以上の勝負駆け」だから、レース後には悲喜こもごもがあらわになることが非常に多く、こうした穏やかな空気は非常に珍しい。2番手争いで敗れた今村豊、原田幸哉などはきっと、顔を歪ませているだろうと思ったりもしたものなのに、二人はわりとサバサバした表情で、仲間の出迎えを受けていた。
 こういう準優もあるんだなあ……違和感はあったけれども、これも勝負の真実。淡々とした準優が悪いというわけではない。…………と、納得していたのだが、やっぱりそんなわけがなかった。そうなのだ、敗戦を淡々とやり過ごせるような者が、この舞台に立てるわけがないではないか。
2008_1012_0317  カポック脱ぎ場での今村は、いつも通りに朗らかに報道陣と受け答えしていたが、モニターがレースリプレイを映し出した瞬間に、表情が険しくなった。無言でレースを見守る今村の顔には、みるみるうちに悔恨が浮かんでいったのだ。その後も、報道陣の質問にはハキハキと明るく応えていたが、よく見れば顔はひきつったように硬さが残っている。露骨に悔しい思いを表現することはなくとも、腹の底では悔恨を噛み締めている。一瞬は優出に手が届いていたのだから、なおさらである。いくつもの金字塔を打ち立ててきたミスター競艇にとって、そうした輝かしいシーズンは過去のものではない。現在進行形であり、未来をもそうしたいと願って、戦い続けている。その原動力のひとつは間違いなく、陽気な素顔の奥で燃えたぎる勝負へのこだわり、のはずだ。
2008_1012_0022   原田の場合は、カポック脱ぎ場でもそれほどは悔しがってみせてもおらず、僕はそれを「やることはやったのだから」という納得なのではないか、と考えていた。だが、11R直前、閑散としているピットに佐藤大介とともにあらわれ、外のベンチで“密談”を始めたとき、もちろん会話の内容は聞いてはいないけれども、それが悔恨を発散させる行為なのであろうと想像したのだった。悔しくてたまらないとき、人はそれを吐き出して発散することで心のバランスをとるものだからだ。さらに12R後、エンジン吊りを終え、控室に戻る際に、原田は「ぼくの勝負駆け、見てくれました?」と声をかけてきている。それから数分にわたって交わした原田との会話は、要約すれば「やることはやったのだから」という、レース直後に感じ取れたものと同種のものではあったが、しかしそれは同時にやはり「思いが実らなかった悔しさ」と言うべきものであった。競艇王チャレンジカップをF休みで棒に振ってしまった原田にとって、このダービーはいわば“今年最後の勝負駆け”であった。だから原田は、気合はもちろん、戦略も練り尽くしてこの場に臨んだ。機力はそれほど芳しくないなか準優に駒を進めたのは、それ以外の部分でも全力を注ぎ続けたことの証だったと言えよう。だからこそ、ここで敗れたことは悔しい……。話を聞いていて、改めて「原田幸哉は根っからの勝負師なのだ」と感じた次第だ。
 おそらく、服部幸男にしても、中島孝平にしても、似た感情を抱いていると思う。彼らには、特に勝負どころにおいては、納得できる敗戦などない。いや、納得していたとしたって、レーサー魂は平静でいられるわけなどないのである。

●11R あふれ出る思い
 このレースの後も、淡々としていたボートリフト周辺だったが、僕はもうそれを信じない。
2008_1012_0172 「かぁー、こんなに出られてたかぁ……」
 カポック脱ぎ場で着替えながら、掲示板に貼り出されたスリット写真を見に行った鎌田義は、そう言って苦笑を浮かべた。レース後のコメントは「スタートに尽きます……」となっているから、井口佳典のコンマ13のST、そして自身のコンマ23のSTは、ひたすら痛恨だったに違いない。
 やがて、モニターではリプレイが始まった。見入る鎌田。あれだけ陽気な男が、一言も発することなく、ただただレースを見守る。3周1マークが映し出されると、「今のところ、ごめんなさいね」。そう言葉を投げた先には、魚谷智之がいた。魚谷も、やや後方でヘルメットを磨きながら、リプレイを見ていたのだ。
2008_1012_r11_0780  リプレイが終わると、どちらからともなく顔を見合わせる二人。苦笑を浮かべた鎌田と魚谷は、すぐに顔をしかめて、敗戦を悔しがりあった。その渋面の浮かび方は、まるで打ち合わせでもしていたかのように同時であり、すなわちそれは、敗戦に対する思いを理解し合い、共有しているということでもあろう。ともかく、魚谷にせよ、鎌田にせよ、敗戦をひとつも納得などしていない。お互いにひとつうなずきあったあと、鎌田は顔をしかめたまま格納作業のため整備室へと向かった。魚谷は、それからしばらく、一人ヘルメットをやるせなさそうな表情で磨き続けていた。
2008_1012_0407  井口は、カポック脱ぎ場に着くなり、田村隆信に何事かまくし立てていた。田村は苦笑を浮かべつつ口元をゆがめ、井口の言葉に反応していた。カドからSを決めてヘコんだ内を絞っていき、しかしインを叩き切れずに差しに転じたとき、展開を突いた木村光宏に最内を突かれていた。あと一歩で手にしていたはずの優出キップをつかめなかった悔しさは、やはり大きい。その井口もリプレイを見ていたが、1周2マークを見終えた時点でその場を後にしている。2番手逆転を狙った渾身のツケマイが実らず、キャビったように差を広げられた場面だ。井口にとっては、そのシーンがすべてだったのだろう。ひとつ溜め息をつくと、控室へと戻って行ってしまったのだった。

●12R まっすぐ前を向く
 このレース後は準優中唯一といっていいほど、空気はざわついた。勝者への歓喜が沸き上がったのだ。丸岡正典と松本勝也への祝福と笑顔は、かなり長い間、その場を華やかなものにしていた。
2008_1012_0351  そんな空気のなかで、濱野谷憲吾はヘルメットの奥で表情を凍りつかせていた。思えば、準優はすべて2番手争いが接戦となっている。濱野谷はこのレースで、その主役の一人となっていた。しかし、届かなかった……。濱野谷は全身で溜め息をついているような、そんな風情でピットに戻って来ていた。関東勢が濱野谷のボートを引いて、装着場へと導いていく。多くの場合、その選手自身も後ろからボートを押しているものだが、濱野谷はボートから少し離れた位置をついていくのみだった。その間、濱野谷の視線はまっすぐ前を向いていた。一点を見つめているようにも見えるが、きっとその目が何か捉えていたわけではないはずである。悔しさを押し殺しながら、濱野谷はうつむかず、前を見続けたのだ。そうして顔を上げ続けていたことが、彼の意思、なのだ。昨日だったか、最近の濱野谷は変わったのではないか、と書いた。僕は、今日の濱野谷を見て、その意をさらに強くした。
2008_1012_0132  辻栄蔵も、決してうつむかなかった一人だ。というより、辻はいつだって、うつむくことはない。辻は、レース後、あるいは展示のために係留所に向かうときにも、ヘルメットを頭にちょこんと乗せているのが常である。多くの選手はヘルメットをかぶっているし、そうでない場合には完全に脱いでしまうものだが、辻はひとまず顔だけをあらわにして、頭に乗っけるスタイルなのだ。だから、当然うつむくことはない、というか、うつむいたらヘルメットが落ちてしまうというわけなのだが……。思わず、敗れても下を向かないように自身を強制するためにそうしているのではないか、と余計な想像をしてしまったのだった。つまり、辻もそれくらい、強い悔恨を表情にたたえつつ、顔を上げていたのである。

●勝者たちよ
2008_1012_0592 「チャレンジカップで盛り上げたいんですけどね」
 と言って、瓜生正義は笑った。昨日を終えて、賞金ランク12位。そう、まさしく定位置! いつも12位近辺でチャレンジカップを迎え、賞金王の残りのイス争いのキーマンとなって話題を提供する瓜生は、もちろんそうした立場をよく理解している。昨年は笹川賞で早々と賞金王のイスを手にし、BOATBoyのインタビューでは「今年はチャレンジカップを盛り上げられなくて申し訳ないんですが」なんて言って笑っていたものだ。そして、今日もまた同様のコメントをして、笑った。
「もちろん、明日盛り上げたいです」
 当然、本音はそれだろう。「12位の男」なんて、ありがたいなどと思っているはずがないのだ。それでもそうして笑えるのは、おそらく余裕のなせるわざなのだと思う。何しろ、この後に優出会見にあらわれたライバルたちが、口をそろえて「瓜生が出ている」と繰り返したのだ。超抜モーターは、選手の心を陽気にする。
2008_1012_0028 今垣光太郎は、今回改めて「ダービーの重み」を感じているという。それまでは、ダービーもSGのひとつくらいに考えていたが、偉大なる先輩の今村豊がダービーに強いこだわりを示していること、また今回のパンフレットにあった「日本一決定戦」の言葉を見たことで、ダービーのもつ意味を考え直すことになったのだ。そのうえで、3連続となるSG優出。流れを完全に引き寄せた今、さらにダービーの意味性を噛み締めて走るのだから、SG連覇はかなり近いところにあると考えるしかない。12R後、ちょっとだけ言葉を交わしたが、かなりの気合を感じさせる表情の強さがあったぞ。
2008_1012_0367   その今垣と同郷、つまり石川2枚看板でSGタイトルを目指す石田政吾は、とにかく笑顔が印象的だった。そして、石田自身以上に、周りがこの優出を喜んでいるようだったのに驚かされた。周りというのに、今垣や中島孝平は含まれていない。今垣は石田の次のレースに出走だったし、中島は同レースに参戦している。だから、たとえばエンジン吊り、たとえばカポック脱ぎ場での接触は、不参加なのである。きっと、誰からも愛される好漢なのだろう。このところ、SG参戦の機会がめっきり減っていた石田だが、本来はこの場になくてはならない存在なのだと思う。で、石田が思い切りじゃれついていたのが、守田俊介。守田の肩をこするように揺すりながら、やったやったと歓喜をあらわす。けっこう身長のある守田は見下ろすように優しい目を石田に向け、優出を祝福する。よく頑張ったな、すごいぞ、とでも言いたげに……って、石田のほうが先輩じゃん! だから本当は、おめでとうございます、やりましたね、とでも言いたげに……が正解なのだが、そうは見えないところが、石田の人柄なのだと思う。
2008_1012_0371  12Rのワンツーコンビ、丸岡正典と松本勝也は、先述したとおり、ボートリフト周辺ですでに、歓喜に包まれていたのだが、それにはワケがある、と思う。丸岡は昨年のオーシャンカップ準優で、松本は00年グランドチャンピオン決定戦優勝戦で、Fを切っているのだ。丸岡は、そのオーシャンカップ以来のSG出場。松本は、そのFからは時間が経っているが、SG出場機会は減少していって、今回は約1年半ぶりのSGとなる。つまり、二人とも艱難辛苦を味わっており、それを乗り越えて優出を果たしたのは、仲間にとっても嬉しいことに決まっているからだ。2008_1012_0454 だからだろう、二人とも会見では実に明るく、松本は穏やかかつゆっくりしたトーンで、丁寧に質問に答えていたし、丸岡は何度も苦笑気味に笑っていた。丸岡のSTはまたもやヒヤリのコンマ01。「あんまりドキドキしたくないから、そこまでは行きたくないんですけど……でも行ってしまうんですよね(笑)」。優勝戦も震えるようなことがなければぶち込んでくるか……いや、丸岡が震えることはきっとないはずだ。心強い銀河系の仲間が彼を支えるに違いないのだから。もちろん、松本にも「尼崎最強伝説」を作り上げている強力な同僚が揃っている。
2008_1012_0128  最後に、地元から念願の優出を果たした木村光宏。三嶌誠司はとにかく嬉しそうだったし、木村自身もまた笑顔がはじけていた。ホッとした、という部分もあるだろうが、それより何より、地元SGのファイナルに駒を進められたことが誇らしくないはずがない。その木村が今日着用していた乗艇着は、背中に「一匹猫」と大書されているものだった。一匹猫、って(笑)。まあ、狼、って感じの人ではありませんけどね。その一匹猫が、会見でこんなふうに言った。「香川には三嶌さんとか、重成(一人)とか、素晴らしい選手が揃っています。それでも、香川の看板を背負って走れって、森高(一真)にいつも言われてるんです」。そう、木村は一匹猫なんかではないのだ。……そりゃ一匹猫なんていないもんねえ、と思われるかもしれないのであえて書くが、木村を支える仲間はたくさんいるのである。当然、明日はそうした仲間の思いをも背負って走ることになる。明日のメンタル面での超抜は、文句なしにこの男のはずである。木村はさらに、こうも言った。「いつもは。記者さんコノヤロー、と思ってるんですけど(報道陣爆笑)……よかった、笑いがあって(笑)……でも、今回はハッパをかけてもらったり、応援してもらったりして、それをものすごく感謝しています。いろんな方への感謝があって、レース前、泣きそうになるくらい……ここは大げさに書いといてください(笑)」。ところどころギャグも入ったが、とにかく木村の心に芽生えている何かは実に巨大なものだと言えそうだ。明日、木村が歓喜の涙を三嶌さんらとともに流し合う姿を本気で見たくなってきたぞ。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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優勝戦メンバー決定!

 丸亀ダービー優勝戦のメンバーが確定しました! SG覇者は今垣、瓜生、石田の3人。1号艇・丸岡を筆頭に松本、木村の3選手が「新たなる伝説」を目指します。

13日12R優勝戦

①丸岡正典(奈良)
②今垣光太郎(石川)
③瓜生正義(福岡)
④石田政吾(石川)
⑤松本勝也(兵庫)
⑥木村光宏(香川)


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H記者の準優予想&穴・極選

 さあ、準優です!

 10R
◎①瓜生正義 SS
 ②石田政吾 A
○③服部幸男 A
 ④中島孝平 A
 ⑤原田幸哉 B
 ⑥今村 豊 A

進入予想123456か12346/5

 キーポイントは進入。6コースでもスローにこだわる今村がいるので、枠なりのオールスローか、誰かが腹を据えてダッシュに構えるか。おそらくオールスローでしょう。ならば、節イチパワーを誇る瓜生に有利なイン戦となります。S遅れがない限り、1マークを回るだけで優出当確。
 相手は一長一短ですが、私は個人的な理由で服部ひとりに絞ります。10日ほど前の早朝、服部がダービーで優勝しウイニングランをしている夢を見たのです。その夢を正夢と信じるなら、服部を切り捨てるわけにはいかない。ただそれだけの理由なのですが、展開&パワーを考えても無理な選択とはいえないでしょう。
 大穴が出るとすれば、勝負師・原田がアウト単機ガマシに構えたとき。このレースは干潮(15時20分)の真っ只中なので、カマせば伸びる。チルト3度にはしないでしょうが、この男のスタート力なら……要注意。

3連単★1=3-全

 11R 穴・極選!
△①今垣光太郎 A
 ②魚谷智之  A
 ③鎌田 義  A
○④井口佳典  S
◎⑤山本寛久  A
△⑥木村光宏  A

進入予想123/456か126/345

 王者が消えて、今垣にとってSG連覇の大チャンス。が、厄介な面子が揃ってしまいました。魚谷、鎌田、井口という「今節のスリットから伸び~る三羽烏」がすべて集結したのです。特に、4カドになりそうな井口は節イチの伸び。たっぷり助走をとってどこまで伸びることやら。
 では、井口が本命かというとそれも違う。魚谷・鎌田も行き足がいいので、井口のまくりに抵抗する可能性が高い。つまり、1~4コースは1マークで大混戦の展開になると思うのです(結局は玉突きのような状況で誰も仕掛けられずに今垣が逃げ切るかも……)
 本命は井口に連動する山本カンキュー。内の選手がこぞって流れた隙に、最内をズッポリと差し切るとみます。井口とのセット舟券を中心に、今垣、木村が押さえ。
3連単★本線5=4-全、押さえ5-16-全

 12R
◎①丸岡正典  A
 ②松本勝也  A
○③守田俊介  B
 ④濱野谷憲吾 B
 ⑤辻 栄蔵  B
 ⑥池田浩二  A

進入予想123/456

 銀河系・第4のSG覇者へ、丸ちゃんがV戦線のトップに立ちました。足は間違いなく上位なので、あとはプレッシャーとの戦いになります。第一関門のここは、おそらく大丈夫。強引にまくる選手が不在のため、差しだけを警戒してしっかり冷静に回ればバックで先頭に立つはず。
 相手は守田。2コースの松本が差しハンドルを入れた瞬間に、ぶん回してバック2、3番手に。連日素晴らしい切れ味を魅せている2マークで、今日も天才ターンを繰り出すとみます。濱野谷は「2番差しではきつい」ので得意のスペシャルまくり差しを決めたいところですが、3本の引き波を力強く超えるだけのパワーが……? 憲吾さん、斬り捨て御免!(PART2)

3連単★1=3-全

 さてさて、私の予想通りの結果なら、明日の優勝戦は①丸岡②瓜生③山本寛④守田⑤服部⑥井口ということになるのですが……。GOODLUCK!


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THEピット――Sunday Silence?

2008_1011_0400  静かな朝である。作業や試運転などに動き出しているのは、おもに一般戦組で、その数も決して多いとは言えない。1R前、さらに1R後にペラ室(内ペラ)を覗いたら、準優組の松本勝也が一人、ペラを叩いているのみだった。臨時ペラ場(外ペラ)には、準優組から瓜生正義、中島孝平、池田浩二、一般戦組から田中信一郎の姿。節の前半には満員御礼状態のペラ周辺も、今朝はがらんとしているのである。だから、装着場内に響くトンカン音も、ふだんに比べればずっと小さい。それもまた、静けさを強調しているわけである。
2008_1011_0323  整備室も閑散としていた。壁際のテーブルで井口佳典と柏野幸二が並んで作業をしている姿があるだけで、整備テーブルには何も乗っていない状態が長く続いていた。井口は、手にプラグを持っており、カーボンなどをこそぎ落としていたのだと思う。それはつまり、大きな整備、作業をする必要がないということを意味している。
2008_1011_0497  試運転係留所を眺めてみると、準優組のボートはほとんど見当たらない。服部幸男がすでに着水して、回転数やエンジン音をチェックする姿が目立つ程度だ。といっても、2R前には菊地孝平と談笑しつつ控室へと戻って行っており、それほど長く作業をしていたわけではなかった。すでに着水していたなかには、濱野谷憲吾もいた。といっても、やはり2R前に装着場にボートを上げており、ひとまず水面での作業を終えている。ちょうどリフト周辺にいたときに、憲吾が戻ってきたので、挨拶の言葉をかけると、口を真一文字に結んだまま、力強い会釈を返してきた。気合が感じられる表情だ。
2008_1011_0180  憲吾が装着場にボートを運ぶと、その隣では今垣光太郎が一心不乱にボートやエンジンを磨いていた。これは、よく見る光ちゃんの姿で、いつだって相棒に愛情を注いでいるのだ。表情を見ると、相当に気持が入っている感じで、早くも戦闘モードを作り上げている様子。充実感すら漂ってくるように思えて、MB記念の優勝はリズムを完全に取り戻させた出来事だったようだ。とにかく、雰囲気は抜群だ。
2008_1011_0275 目立った動きを見せていた準優組は以上、である。早い時間はゆったり過ごしている選手が多いようで、エンジン吊りのときにしか姿を見かけない選手もいたほどである(予選1位の丸岡正典もその一人だ)。
 装着場に係留されているボートを見ると、ペラがついたままの選手も少なくない。おそらく、朝の特訓を終えてからはほとんど何もしていない、という選手もいるのだろう。2Rが終わってしばらく経ったころ、守田俊介が装着場に現われた。手にはカポックをもっていて、つまりは着水に向かうところ。作業をしているところを見かけていないから、おそらくは朝特訓の状態のまま、試運転に出ようということだろう。もちろん、その後に調整は始まるはずだが、ようするに朝特訓である程度の手応えを得ているということではないだろうか。守田の着水はそれでも早めの動き出しであり、多くの選手が朝特訓での感触をもって、このあと水面に出ていくはずである。
2008_1010_0468  そんななかで、もっとも遅い動き出しとなったのは、石田政吾である。装着場のいちばん奥に、ただ1艇、モーターが装着されていないボートがあって、それが石田のものだった。なかなか姿をあらわすこともなく、ようやく登場したのは3R前。整備室からゴロゴロと架台を押して、装着場を端から端まで縦断だ。同じ石川の今垣とは対照的に、非常にリラックスした表情で、余裕すら感じさせていた。で、装着したあとは、ひとまず何もせずにまた控室へと帰って行った。仕上がりはすでに万全、ということだろうか。

2008_1011_0294  準優組で名前があがっていない選手を駆け足で触れていくと、原田幸哉、辻栄蔵もエンジン吊りで見かけたのみ。幸哉は早くも気合を感じさせる表情を見せていた。木村光宏は、2R後に装着場にあらわれて、深川真二と会話を交わしており、これは実に肩の力が抜けた雰囲気でのものだった。魚谷智之、山本寛久は、JLCの展望インタビューを受けているのを見かけた。ともに控室のほうからインタビュー場所にあらわれていて、その後はやはりエンジン吊りで見かけるくらいだった。鎌田義を見かけたのは、競技棟2Fの選手ロビー。階段を上がった左手のところにあって、ピット内記者室は右へ向かったところにあるため、資料チェックなどのときは、ロビーを通り過ぎることになるのだが、カマギーはそこでくつろいだ様子を見せていた。ジロジロ見るわけにもいかないので、特に視線を送らずに記者室に向かったのだが、松井繁、倉谷和信の声が聞こえたような気がする。あとは…………ん? 今村豊を見かけていないような気がするぞ! 見逃しただけなのか? それとも、何もする必要がないほど余裕なのか? 6号艇とはいえ、不気味に思えてきたが、果たして……。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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H記者の『穴・極選』5日目

 Hです。憲吾さん、うりちゃん、予選突破おめでとさん! 特にうりちゃんは節イチの足を携えての1号艇。2度目の戴冠が見えてきましたね。
 さて、今日のメイチ極選は準優の?レース(内緒)なんですが、その前に一般戦で資金稼ぎをしておきましょう。1Rの飯山? いえいえ、このメンバーではそこそこ人気になってしまうので、今日は見送ります。インが全勝しそうな顔ぶれの中で、穴になりそうなのは、3R。

  3R
  ①伊藤 宏
  ②山本浩次
★③淺田千亜希
★④三嶌誠司
◎⑤湯川浩司
  ⑥江口晃生

進入予想126/345

 敗者戦は選手のモチベーションが命。予選落ちでもパンパンの気合で臨む選手といえば……そう、地元の大将・三嶌誠司しか考えられない。で、三嶌本人は人気になりますから、穴党の狙いは「三嶌の外」になります。このレースでは、湯川が絶好の狙い目。前検から調整に苦労している湯川ですが、5日目あたりから突然噴き出すケースもあるんですよ、この男の場合。初日から伸びは水準以上なので、三嶌のまくりに連動すれば美味しい差し場が生まれるはず。相手は三嶌と穴娘・淺田に絞ります。

3連単★5-34-全

 メイチ極選も含めた準優予想は、8R頃にアップします。


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本日の“本紙予想”全日本選手権5日目

 なんと、昨日はマンシュウを的中してしまった“本紙予想”でございます。しかも、「極選」と本命(坪井)がかぶり、さらに「極選」は2着の濱野谷をヌケにしてしまっていて、“本紙”だけが的中という、本末転倒というか主客逆転というか、そんな結果になってしまったのであります。だはは、ざまみろ。ということで、本日も頑張りますよ! 担当は本日もKでございます。

1R エース機が本領発揮か、深川の差し狙う。飯山の一発にも注意。
◎深川 ○市川 ▲伊藤 △飯山
3連単2-135-全 5-123-全

2R アシは悪くない岡本が逃げる。
◎岡本 ○高橋 ▲平田
3連単1-25-全

3R 次点に泣いた伊藤、ここなら上位。
◎伊藤 ○三嶌 ▲淺田 △湯川
3連単1-435-全

4R 菊地の速攻が決まる。田村の意地にも注。
◎菊地 ○田村 ▲田口 △田中
3連単1-426-全

5R アシは強力の坪井怖いが、制して柏野が逃げ切ると見る。
◎柏野 ○坪井 ▲山崎 △平尾
3連単1-524-全

6R 須藤が予選落ちのウップンを晴らす。
◎須藤 ○伊藤 ▲佐々木 △吉川
3連単1-463-全

7R 機力上昇中の吉村が渾身の逃げ放つ
◎吉村 ○平田 ▲湯川
3連単1-23-全

8R 機力に不安ない三嶌がマクリ差し一閃。
◎三嶌 ○田中 ▲山崎 △伊藤
3連単3-146-全

9R 赤岩が今節初勝利で予選落ちのリベンジ
◎赤岩 ○田村 ▲平尾 △松井
3連単1-236-全

10R 準優勝戦
超抜瓜生がきっちりペラ合わせて、快勝逃げ切り。本線は服部。
◎瓜生 ○服部 ▲原田 △今村 
3連単1-356-全

11R 準優勝戦
今垣が逃げてSG2連覇に王手かける。井口の伸び脅威。
◎今垣 ○井口 ▲鎌田 △木村
3連単1-436-全

12R 準優勝戦
予選1位の勢いで丸岡が逃げる。カドから自在戦の濱野谷が相手。
◎丸岡 ○濱野谷 ▲辻 △守田

3連単1-453-全


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5日目! 準優勝戦です。

おはようございます。全日本選手権、5日目でございます。大混戦の予選道中を終え、本日は準優勝戦! 2着以上の勝負駆けという、熾烈な戦いが繰り広げられます。今日は、元モー娘。もイベントに登場しますよ~。ぜひ丸亀にお越しくださいませ~。

2008_1011_0373 昨日はピンピンで勝負駆けを成功させた鎌田義。あの松井繁が「お前の勝負強さ、見せてもらったわ~」と笑顔で祝福していたほど、鮮やかな2勝でしたね。カマギーはSG優出は未経験ですが、この勢いで初優出もあるかも。準優での戦いにもぜひ注目しましょう!

それでは皆様、準優のハードバトルを堪能しましょう!(PHOTO/中尾茂幸)


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ザ・ダービー~水面TOPICS~4日目

★今日の勝負駆け

2008_1011_0276   大本命・松井繁がFに散った時点で、これは宿命だったか。今節の勝負駆けは超の付く大混戦となった。予選のポールポジションは、昨日まで7位だった丸岡正典。予選の最終成績は13331の7・60。もし丸岡が今日の1回走りで6着だったら、1位はおろか予選突破さえできなかった。それほどの大激戦だった。
 当然レースそのものも、火花が散るようなデッドヒートの連続。特に後半戦は、6点ボーダーを巡っての3・4・5着争いが熾烈を極めた。
2008_1011_0332  まず7R。4着条件の山崎智也が4番手を走り、2走8点(④④着)が必要な魚谷智之が5番手を追走している。このままの決着なら智也は滑り込みセーフ、魚谷は12R(1号艇)で3着条件という、まあそれなりのハッピーエンドだっただろう。が、もちろん魚谷はさらなる上を目指した。ターンマークごとに先行する智也に全速のツケマイを浴びせる。必死に耐え続ける智也……耐えに耐えて、最終ターンマークで力尽きた。3節前の準優で阿波勝哉の開幕10連勝&優出を阻止した35号機が、今度はSGの大舞台で14号機の野望を打ち砕いたのだ。最終ホーム、魚谷の引き波にずっぽりとはまる智也14号機の姿は、ちょっと正視できなかった。どうした智也、君が2日間で3度もツケマイに沈む姿など、誰が想像していただろうか……。
2008_1011_0353  9Rはもっと凄かった。3番手の淺田千亜希と4番手の池田浩二は、ともに3着条件! どちらかが生き残りどちらかが脱落するという残酷な状況なのだが、明らかに淺田に分のある流れだった。その差は常に3艇身ほど。各ターンマークで池田がチャージをかけ、それを淺田が冷静に交わして直線で差を広げる。が、最後の最後に“経験”の差が出た。最終ターンマークで「最後のお願い!」とばかりに突進した池田を、淺田は抱いて交わそうとした。それは、危険な減速なのだ。池田はしっかりと淺田の艇に側面を当てて、外へ外へと押しながら舳先を入れきってしまった。難度Eの高等テクニック。この瞬間、天国と地獄の境界線である18位は、淺田から池田に入れ替わった。淺田の脇が甘かった、といえばそれまでだが、これがSGの勝負駆けの怖さなのだ。
 続く10Rでも3着勝負の菊地孝平と木村光宏が、その3着を求めて何度も艇を交錯させた。ギリギリ木村が競り勝ったのは、やはり「地元の意地」としか言いようがない。
 11Rは4着勝負の須藤博倫が無念の涙を呑んだ。1周バックでは逃げる今村豊と、もはや「準優安全圏」にも思える先頭争いを演じていたのだ。が、2マークで守田俊介のまくり差しを喰らって3番手に交代し、さらに道中で瓜生正義、今垣光太郎にも抜き去られた。1着争いから5着へ……勝負駆けに絶対はない。
2008_1011_0063  そんな明暗が渦巻く激戦の中で、もっとも大きな高笑いを見せてくれたのが鎌田義だ。前日の26位から堂々のピンピン2連勝で8位通過。悲喜こもごもの18人をゴボー抜きにして、準優3号艇を射止めた。
 松井繁の同期、服部幸男も前日の23位から1・2着、一気に14人を抜き去って準優のノルマを果たしている。「松井の分まで」などという浪花節はないだろうが、王者が唯一ライバルと認める男が久々に大仕事を成し遂げても不思議はない。

★今日のパワー診断

 準優メンバーを中心に詳しくは明日書かせてもらうので、今日はSランク選手の診断を簡潔に記しておく。
瓜生正義…相変わらず「テンよし中よし終いよし」で文句なし。今日は6コースから3着に終わったが、メイチ勝負駆けの須藤博倫を並ぶ間もなく交わすなどして、あっさりと3番手を取り切っていた。この「6コースから楽に3着」というのが出ている証拠。実は難しい芸当なのですよ。節イチ継続だ。
坪井康晴…これも凄かった。F直後の気落ちもなんのその、2コース同体からくるり小回りで差したら、もうインの吉川を捕らえきっていた。あとは悠々の一人旅。敗者組では、他を置き去りにするほどのトップ足だ。
井口佳典…現在、艇界屈指のイン巧者といえるだけに、今日の逃げ切りは当たり前か。が、スリット全速で超えてから1マークまでの伸びはやはり怪物級に見えた。準優の4号艇がとにかく楽しみ!(photo/中尾茂幸、text/H)


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THEピット――勝負駆け、さまざまな顔

「コウジ! 通った?」
 飯山泰が装着場スミ臨時ペラ叩き場で作業していたコウジに、大きな声で問いかけた。
「??????」
2008_1008_0454  顔を上げたのは湯川浩司。怪訝な顔で飯山のほうを見る。通ったも何も、湯川は今日の初っ端の段階ですでに予選通過は厳しい状況。そもそも、湯川にしてみれば、関東の先輩がなんで急に自分の状況を気にしてくれるのか、不思議だったのに違いない。
 しかし湯川選手、あなたの後ろに本命がいたのですよ。そう、飯山と同期の池田浩二が。そして、その時点で――11R直前だった――18位というボーダー上にいたコウジ選手が湯川選手と背中合わせで作業をしていたんです、はい。というわけで、呼ばれたコウジは振り返って、飯山を睨みつける。なんだよ、おい? そんな風情で。なんだよ、おい?って、6・00という得点率のコウジに声をかけるなら、そりゃ「予選を通りましたか?」に決まってる。しかも、今回はボーダーが揺れに揺れて、6・00でも落選者が出そうな気配が濃厚だったのだ。6・00のなかでは、池田浩二が最下位。なんてったって、成績は「3・3・3・3・3」だから、上位着順の差ではもっとも分が悪くなるのが当然である。実際、一時は19位、20位あたりにいた池田なのだ。
2008_1011_0191  というわけで、池田は飯山を睨みつけながら、言った。
「ダメ! ダメ! ダメ!」
 いやいやいや、池田選手。おめでとう、準優進出です! というか、飯山とのやり取りの時点でも、池田が19位に落ちる可能性のほうが少なかったといったほうがいい状況だった。選手たちは、四六時中、得点表とにらめっこしているわけではなく、自身の置かれた状況を完全には把握しないままに作業に集中するので、ボーダー付近の選手は自分の予選突破を認識していないケースもままあるもの。池田もそういうパターンだったわけです。あ、無粋かとは思いますが付け加えておくと、もちろん冗談のやり取りであります。仲のいい同期生だからこそ、成立した会話でありますので、誤解のなきよう。ともかく、池田よ、このツキを生かして、優出を目指せ!

 というわけで、予選最終日の午後のピットというのは、時間が経つごとに勝負駆けの結果が明らかになっていく。おおよその条件を認識しながら、選手はレースに臨むから、結果によって表情はいくらでも変わる。ノルマをクリアできなかった選手は、悔しげな顔を見せる。クリアできた選手は、ほっとした顔を見せる。程度の違いはあれ、これはどのSGでも変わらない(あるいは、一般戦でだって、同じことだろう)。
2008_1011_0269  ただ、ひとつ言えるのは、条件以上の成績を収めた選手、特に勝利で予選突破を決めた選手は、決して笑顔だとは限らない、ということだ。選手にとって、準優は優勝するためにまずはくぐり抜けなければならないでっかい関門。しかし同時に、それは通過点でしかないのもまた事実である。ここをクリアした後にこそ、さらに大きな勝負が待っているわけで、ホッとした表情にはなっても、喜びを爆発させるような段階ではないのも確かなことだろう。10R、勝った井口佳典は、まったく表情を緩めることなく、ピットに戻って来た。エンジン吊りの間にも相好が崩れることなく、カポック脱ぎ場で着替えをしている間にも笑顔が浮かぶことはなかった。
2008_1007_0492  11Rの守田俊介だって、同様だ。ボートリフトに辿り着いたときには、特別な表情などひとつもせず、淡々と引き揚げられるのを待っていた。ただし、彼の場合は、出迎えた仲間たちが笑顔満開だった。2マークでの渾身差しでの大逆転は、本当にお見事なものだったから、仲間たちも「すげえじゃん!」という祝福を浴びせたかったのであろう。湯川浩司や松本勝也、田中信一郎らがにこにこで守田のボートを引っ張っていくと、つられて守田もヘルメットの奥で目が細くなっていくのだった。実に、爽やかなシーンであった。

2008_1011_0245  敗れた選手の強烈な悔恨の表情も少し。もっとも印象に残ったのは、菊地孝平だった。菊地といえば、その素顔は聡明であり陽気であり。BOATBoyで連載してもらっていた縁もあって、これまで彼とは何度も気持のよい会話を交わしてきた。また、ピットでも基本的には朗らかにふるまうのが常で、彼曰く「調子の悪いときほど、それを見せないようにする」という意識をもっていた時期もあったらしい。レース前には深く思索にふける姿も見かけるものの、基本的にはいつもにこやかな表情で過ごしていたものである。
 しかし、菊地は明らかに変わった。昨年のダービー準優FでSGを4つ棒に振り、復帰戦となったグラチャンで、菊地は明らかに表情に変化を見せていた。簡単に言えば、気合を隠さないようになったのだ。笑顔はぐっと減った。他者を寄せ付けないような雰囲気も時に醸すようになった。それでも顔を合わせれば微笑を見せてくれるけれども、レースを控えているときには世間話のような会話はいっさいしなくなった。僕は、そんな菊地をとにかく頼もしく見つめていて、復帰後のSGでは結果を出せてはいないけれども、どこかで大きな仕事を成し遂げるのではないかと見ていたのだ。
 勝負駆けに失敗し、硬い表情をいっさい隠そうとしない菊地は、まさにそんな変化の延長線上のふるまいを見せていたと思う。鎌田義が慰めようとしたのか、優しく話しかけたときにも、菊地は一瞬だけ顔を歪ませたりもしている。かつての菊地なら、悔しがりながらも笑顔でレースを振り返ったりしていたものだが、今日の菊地にはそんな様子はまるでなかった。ただただ、瞳の奥の奥で悔恨をにじませる菊地がそこにいたのである。
 さらに菊地は、レース後すぐに整備室にこもり、本体整備を始めている。もちろん、納得のいかなかったアシ色をさらに上向かせ、明日からの2日にリベンジを果たすためだろうが、僕には、そうしなければいられない、菊地の己への苛立ちのようにも思えた。この姿勢がある限り、ニュー菊地孝平はいつかどこかで、それも近いうちに爆発するはずだ。そう信じるしかない。
2008_1007_0230  もう一人、佐々木康幸についても触れたい。11R出走時点で、賞典除外の松井繁を除いて、19位以下の12R出走メンバーは佐々木だけだった。そして、佐々木は1着で6・17。このとき、6・00のなかから落選メンバーが出ることになる。いや、実際は辻栄蔵以外の18位以上の選手が大敗すれば、その選手が19位以下に落ちるので、また状況は変わってきたのだが、12R前のピットではともかく「佐々木がキーマン」が共通認識となっていた。11R2着で6・00となった今村豊が、カポック脱ぎ場で報道陣に囲まれ、得点状況を逆質問したとき、もちろん答えた記者さんは「佐々木さん次第なんです」と伝えている。そのとき、今村を囲んだ輪の外を、展示を終えた佐々木がちょうど通りかかったのだった。
 輪の外から眺めていた僕は、一瞬ヒヤリとした。別に陰口をたたいているわけではないとはいえ、話題となっている人間がその輪とニアミスしているのだ。もちろん、佐々木の耳にもその会話は届いていたと思う。
 ニヤリ。輪を通り越すとき、佐々木はたしかに笑った。口のはしを意味ありげに吊りあげながら。まるで「見てろよ」とでも呟いているかのように。その表情があまりにカッコよくて、鳥肌が立った。
 結果は、3着で予選突破ならず。佐々木はもともと、悔しさを隠さない男だ。そしてそれがこの男の強さだと思っている。そんなことよりも、レース前に見せたあの表情は、この男の勝負師としての強さを思い切り表現していたと僕は思う。今回は思いかなわずであったが、彼もまたいずれ、このリベンジを果たしてくれるだろう。
 ……そうか。次のSGは彼らの地元じゃないか。

 とにもかくにも、悲喜こもごもの勝負駆け。ノルマを突破して準優に駒を進めた選手には、とにかく祝福の言葉を送りたいし、望みがかなわなかった選手たちにもナイスファイトと声をかけたい。
2008_1011_0130  そんななか、こんなシーンもあった。先述したとおり、ボーダーは時間を追ってもなかなか定まることなく、特に6・00近辺の選手(結果、4人が並んでいる)にとっては、準優突破がなかなか確定しない状況となっていた。そのうちの一人が木村光宏で、10Rの3着で6・00に到達したのだが(17位だった)、その時点でも19位以下に落ちる可能性はあった。ただし、そうなるには大雑把に言って「11Rで今村豊が、12Rで佐々木康幸が勝って、16位以上の選手が上位着順」など条件が入り組んでおり、かなり有利な立場に木村は立っていたのもまた事実。ということもあって、レース後は報道陣が彼を取り囲んだり、カメラのフラッシュ攻勢を浴びたりしてもいた木村だった。
「僕、通るの? 本当に大丈夫? 本当? あ、でもそんなにフラッシュ焚いたって、明日は前付けしないよ(笑)」
 本当に前付けしないのかどうかはわかりませんが(笑)、ともかく空気は「木村は予選突破」ということになっていた。
 その状況を、木村以上に心配していたのが三嶌誠司だった。地元からたった二人の参戦。そして、エース格のはずの自分は早々と予選突破がかなわない状況となっていた。こうなれば、木村を全面支援! 選手班長として、全体に目配りしなければならないのも当然だが(実際、忙しそうに立ち回り、いろんな選手に声をかけていた)、一個人としては木村をなんとか準優へ!という思いに駆られていたのだろう。
2008_1011_0362  木村も報道陣に得点状況を聞いていたが、それ以上に事細かく確認していたのは三嶌のほう。そして、かなりの確率で予選突破は大丈夫だろうとわかったとき、三嶌の顔には満足そうな笑顔が浮かんでいたものだった。三嶌さんの人柄には、いつも本当に癒される。今回は残念だったが、次のチャンスには三嶌さんが大仕事を果たしてください!
2008_1010_0338  同様のシーンは、江口晃生にもあった。11Rが終わった頃、江口さんが「ボーダーは?」とたまたま近くに突っ立っていた僕に話しかけてきた。何度も言うとおり、その時点でもハッキリしたボーダーは判明していない。ただ、6・00でも落ちる選手が出る可能性がある、ということはわかっているから、それを江口さんに告げた。
2008_1011_0386 「そうかあ……じゃあ、智也は苦しい?」
 えーと、気になる山崎智也は……5・60!? 順位は23位? えっと江口さん、苦しいなんてもんじゃありません(笑)。よっぽどのことがない限り、ムリっす。江口さんにも智也にも大変失礼な話なのですが、正直、智也はすでに勝負駆け失敗とにんしきしちゃってました、はい。
「ふーん。ヘソ押さえてもムリ?」
 …………………………??????????????? ヘソ押さえる? えっと……もしかしたら深い意味があるのかもしれませんが、ごくごく真っ当に返すと、もちろんヘソ押さえたからといって事態は変わりません(笑)。実は、最初何を言ってるのかわからず、聞き返したら江口さんは僕の隣にいた記者の方に同じように聞いたのですが、もちろん答えられるわけもなく……。今日も今日とて、江口さん、最高です!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田守)


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準優18ピット確定!

第55回全日本選手権の準優メンバーが確定しました! 結果的に、ボーダー争いも順位争いも大激戦。予選1位は得点率7・60の丸岡正典でした。そしてボーダー18位は6・00で池田浩二。今日の12R、2着以上なら予選トップだった辻栄蔵が、5着に敗れたことで13位まで下がって5号艇、なのですから、実に上位拮抗の状況がそこにあったということができるでしょう。
そんな混戦の準優勝戦は、もちろん明日! 2着以上の勝負駆けに要注目です!

10R
①瓜生正義(福岡)
②石田政吾(石川)
③服部幸男(静岡)
④中島孝平(福井)
⑤原田幸哉(愛知)
⑥今村豊(山口)

11R
①今垣光太郎(石川)
②魚谷智之(兵庫)
③鎌田義(兵庫)
④井口佳典(三重)
⑤山本寛久(岡山)
⑥木村光宏(香川)

12R
①丸岡正典(奈良)
②松本勝也(兵庫)
③守田俊介(京都)
④濱野谷憲吾(東京)
⑤辻栄蔵(広島)
⑥池田浩二(愛知)

※念のため、主催者発表をご確認ください。


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THEピット――尖った勝負駆け

 勝負駆けという先入観を抱いているからかもしれないが、空気が尖っているように思える。昨日と同様、決して慌ただしい動きが目立っているというわけではないのだが、それでもどこかトゲトゲしさすら感じる、朝のピットなのだ。おそらく、それはそのまま、選手の目つきの鋭さにつながるのだと思う。って、そう書くと「目つきが悪い」とも受け取れるわけだが、そういうことではなく、もっともらしく言えば「瞳に闘志が宿っている」ということになる。まあ、こうであってこその予選最終日、といえば、その通りなのだが。
2008_1008_0155  今日、真っ先にすれ違った佐々木康幸など、その典型的な例であった。やや垂れ目の佐々木が、怖いほどの視線をキッと前に見据えていた。思わず挨拶の言葉を飲み込みそうになるほどの迫力。ふだんの佐々木なら、もっと穏やかに会釈を返してくるはずなのだが。師匠の服部幸男も同様だ。もっとも、服部は勝負駆けであろうとなかろうと、目から強い光線を発してはいる。今日が勝負駆けだから、さらに強さを増しているように見えるだけだろう。
2008_1008_0300  目が合って思わずたじろいだのは、赤岩善生だ。男・赤岩の視線はいつだって「寄らば斬るぞ」の迫力をたたえてはいるが、今日は江戸時代から伝わる名刀のごとき切れ味を感じさせる。同じような目力の強さを感じたもう一人は、予選第1位の今垣光太郎。ほんの一瞬だけ言葉を交わすことはできて、そこでは頬を緩めてくれた光ちゃんだったが、会話が終わると、即座に目に力がこもった。そのまま朝のスタート練習のスリット写真の前に歩を進めて、それから数分も眺め続けていた。眉間には自然とシワが寄っていた。
2008_1010_0709   やや遠目に見ていただけなのだが、濱野谷憲吾の視線の強さも相当だ。どうも、このところの憲吾は、一人でいるときにはこうした不機嫌にすら見える顔つきをしていることが多く、それがまたたまらなくカッコよく見える。穏やかで肩の力が抜けたように見える憲吾よりも、近寄りがたい憲吾のほうが断然、勝負師のオーラを放っているからだ。特に、ペラを注視する目つきは、好漢の素顔がウソのように思えるほど。今節とか次節とか具体的な意味ではなく、近いうちの大仕事があるのではないか、と感じさせる憲吾なのである。

2008_1010_0049  作業中の選手たちも、いつにも増して集中力を感じさせる目つきを見せている。超抜パワーとも思える瓜生正義は、早くから本体整備をしていて、その表情には余裕など少しもうかがえない。昨日の時点で予選2位につけて準優当確、アシ色は相対的に見れば確実に上位のはずなのに、まるで逆転18位を狙っているかのような動きを見せているのだから、驚くしかない。
2008_1008_0111  ペラをモーターに装着していた井口佳典が、いったんカチッと取り着けたあと、固まってしまった。しゃがみ込んだまま、ペラをじーーーっと見つめつつ、身動きひとつしなくなったのだ。もちろん、思索にふけっているのは間違いなく、数十秒も同じ態勢をとっている。やがて、小さく首をひねった井口は、おもむろにいちどつけたプロペラを外し始めた。せっかく着けたのに! おそらくは微細な違和感を覚えていたのだろう。井口はそのままペラ叩き場に向かって、再びハンマーをふるっていた。
2008_1010_0824_2  井口のように、まるでオブジェのように動かなかったのは、原田幸哉だ。場所は、競技棟の前から係留所に降りていく渡り橋の入口。手すりに軽く腰をかけたまま、出走表じーーーっと見つめたまま、微動だにしていたなかったのだ。幸哉が開いていたあたりは、おそらく自身の出走する5Rと思われた。ということはもちろん、レースの戦略をそうして練っていたと考えていいだろう。この集中力こそ、幸哉の真骨頂。類まれなる勝負強さの源泉は、こうした姿にある。その数分後、競技棟内で資料を確認して再びピットに戻ろうとすると、階段のそばでストレッチをしている幸哉とバッタリ。にっこり笑って「こんちは!」と声をかけた幸哉に、こうしたメリハリもまた、強さのヒミツなのだろうと、ちょっと思った。

2008_1010_0389  さてさて、こうした空気のピットでも、もちろん微笑ましいシーンを見かけることはある。3R、装着場内につり下がっているモニターの前に陣取ってレースを見ようとしていると、スタート10秒前くらいに田村隆信、井口佳典、丸岡正典がやって来てモニターを見上げた。3Rには……おぉ、田口節子と湯川浩司が出ているじゃないか。スリットを超えた瞬間は、2コースの市川哲也が好タイミングで、インの田口はのぞかれた格好。2008_1010_0795 「あぁ…………おっ、伸び返しとる!…………きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」。田口は先マイを放とうとしたのだが、市川はツケマイで攻めようとし、田口はそれに抵抗して大競りになってしまったのだ。というわけで、応援組は全員で悲鳴(笑)。
 その間隙を突いて浮上したのは鎌田義で、6コースの湯川は差して追走。その後、伊藤誠二、吉村正明との2番手3番手争いとなった。これがゴールまでもつれて、3人は「おっ、おっ、おぉっ!? あぁ、あぁ、あぁぁぁ……おっ!?」と、コロコロ入れ替わる湯川の順位に合わせてガッカリしたり、盛り上がったり。で、最後は3艇が大接戦で、湯川はいったい何着?「こりゃ、わからへんわ(笑)」というわけで、湯川の結果なんてどうでもいっか、てな風情でエンジン吊りに向かったのでありました。何はともあれ、銀河系の結束の堅さを見せてもらいましたぞ。
 あ、そうそう。結果は3着だった湯川を出迎えた倉谷和信が、今日もまた超嬉しそう(笑)。「サァンッ!」の声は聞こえなかったけれども、笑顔のわけはそういうことだろう。ちなみに、倉谷に湯川の着順をやはり笑顔で教えたのは、我らが王者・松井繁でありました。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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H記者の『穴・極選』4日目

 惨敗に次ぐ惨敗でヤケクソ気味のHです(智也ぁ~1レースに2回もツケマイを喰らうなよぉぉ)。はい、今日も開き直って穴狙いに徹します。
 勝負駆け。後半戦はエグ~イ条件の選手が目白押しで、難解なレースが続きます。「1着勝負の選手を狙え」がセオリーのようですが、穴党の考え方は真逆です。
★鉄則/終戦を迎えたパワー上位の選手を狙い撃て!
 これに尽きますね。勝負駆けの選手は放っておいても舟券が集中する。スター選手ならなおのこと。でもって、勝てるだけのパワーはあるのに、Fや減点などで準優に赤ランプが点った選手たちは不当な人気薄になる。そのギャップを突きたい。今日の極選は、そんな隠れ爆弾が潜む7Rと8Rです。

  7R      条件
  ①伊藤 宏 ①⑥
  ②石田政吾 ⑤
  ③魚谷智之 ④④
★④丸岡正典 ⑤
◎⑤飯山 泰 ―
★⑥山崎智也 ④

進入予想123/465

 このレースは穏やかな勝負駆けの選手が揃いました。それぞれ、慎重に攻めてしっかり予選を突破したいところ。スタートもどこまで踏み込むか、微妙なレースなんです。そこで浮上するのが、1Rの6着で予選突破が絶望的になった飯山です。人気もガタ落ちとなりますが、だからこそ狙い目。開き直りのチルト3度でアウトから豪快に攻めるはず。
「アワカツは忘れた頃にやってくる」
 の格言は今節の飯山にも通用するはず。え、単に意地で飯山を追っかけてるだけ? はい、その通りですっ!!!! パワー上位の丸岡と2回まくられても捨てきれない智也へ。

3連単★5-46-全

  8R       条件
  ①吉川元浩  ―
◎②坪井康晴  ―
  ③伊藤誠二  ①
★④大賀広幸  ―
  ⑤濱野谷憲吾 ③
★⑥田口節子  ―

進入予想123/456

 7Rは意地予想ですが、こっちはマジ予想。人気はややパワーアップした吉川、メイチ勝負駆けの誠二&憲吾の奇数3艇に偏ります。が、パワーは坪井で断然なんです! F直後でSは慎重でも、2コースならむしろ凹んだほうが差しが決まりやすい。ピン勝負の伊藤が握って攻めるのも好材料になるはず。くるりと小回りし、後は松井をやっつけた超抜のレース足でバック突き抜けます。
 問題は相手。勝負駆けの誠二&憲吾で堅いのか。このふたりが握って攻めれば、昨日あたりから出足がアップしている大賀、アウトから無心に差す田口にもチャンスがあるとみます。影武者憲吾さん、斬り捨て御免!!

3連単★2-46-全


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本日の“本紙予想”全日本選手権4日目

 ども。昨夜、仕事を終えたあとの麻雀大会で、天和をあがったKです。どうぞ皆様、ご遠慮なく、ミスター天和と呼んでください、ええ、はい。ハッキリ言って、人生初であり、卓を囲んだH記者やNカメラマンも「初めて見た」と言っておりました。ええ、ええ、はい、そりゃもう、ツイてました。
 そんなバカヅキを昨夜体験した勢いで、本紙予想であります。めちゃめちゃツイてる!と判断するのか、あるいは「すでにツキは使い果たした」と判断するのかは、皆様次第。私自身は、「今節残り3日間は、厄払いだな……」。いえいえ、もちろん、予想は全力で臨みますよ!

1R アシ落ちはないと見て平田の逃げ切り期待。勝負駆け飯山が続く。
◎平田 ○飯山 ▲寺田 △三嶌
3連単1-345-全

2R 山本がアシ不安で、勝負駆け信一郎の攻めが決まる
◎田中 ○岡本 ▲松本 △伊藤
3連単4-265-全

3R 試運転懸命な田口が意地見せる。
◎田口 ○市川 ▲鎌田 △伊藤
3連単1-245-全

4R 機力上昇の気配ある高橋が先マイ。佐藤は後半につなげる走りを
◎高橋 ○佐藤 ▲中島
3連単1-24-全

5R 盟友のFに服部が燃える。原田の渾身走りも怖い
◎服部 ○寺田 ▲原田
3連単2-14-全 4-12-全

6R 敬愛する先輩の終戦に木村が燃える。
◎木村 ○佐々木 ▲今垣 △平田
3連単2-156-全

7R SG初出場初準優へ、伊藤が逃走
◎伊藤 ○魚谷 ▲丸岡 △山崎
3連単1-346-全

8R F後でも坪井。アシは問題ない。
◎坪井 ○伊藤 ▲濱野谷 △吉川
3連単2-351-全

9R 鎌田が差して勝負駆け成功させる。
◎鎌田 ○服部 ▲田中 △池田
3連単2-534-全

10R 井口の逃げを信頼。田村との銀河系決着を本線に。
◎井口 ○田村 ▲木村 △菊地 
3連単1-543-全

11R 今村が逃げてダービー4V目の足がかりを作る
◎今村 ○今垣 ▲須藤 △瓜生
3連単1-346-全

12R 魚谷に負けられない1号艇。F後でも王者は緩めず、本線に。
◎魚谷 ○松井 ▲原田 △辻
3連単1-526-全


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4日目!

おはようございます。全日本選手権も予選最終日を迎えました。勝負駆けであります! 今日から3連休でもありまして、この3日間、ファンの皆様も勝負駆けでありますよ! 皆様、ダービーでよい連休を!

2008_1010_0411_2 本日の勝負駆け、注目したいのは愛知勢であります。原田幸哉が19位、池田浩二が20位、佐藤大介が25位、伊藤誠二が28位、赤岩善生が29位と、ボーダー下で勝負駆けを迎える選手たちばかりなのですね。いやはや、全員が気合の塊となって、本日を迎えたはずです。なかでも、原田幸哉はチャレンジカップのF休みが決まっていますから、賞金王への勝負駆けともいえるのが今節。なにしろ、こうした局面にめっぽう強い幸哉ですから、今日は強烈なレースを見せてくれるはずですよ。愛知勢のレースには、ぜひご注目下さい!

それでは、勝負駆けの1日を満喫しましょう!(PHOTO/中尾茂幸)


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ザ・ダービー~水面TOPICS~3日目

★今日の大波乱

2008_1010_0595  まずは何といっても節間トップをひた走っていた王者・松井繁のF。12R、坪井康晴とともにコンマ02の勇み足でV戦線から消え去った。信じられない。これが前付けで100mを切る深インになった昨日の11Rなら、まだ話はわかる。120mあたりの楽な起こしで、精密機械のようなS勘&安定した出足に狂い(出過ぎ?)が生じたのか。いや、松井はこの負けられない1号艇で、ギリギリまで踏み込んだのだろう。松井繁に「お腹いっぱい」の文字はない。例によって初日から「オール2連対で優勝戦1号艇」を目指していたであろう松井は、まくられるような展開を甘んじて受け入れたりはしない。王者の誇り、とも言うべきFだったと私は勝手に考える。
 残念だ。非常に残念。本命党はもちろん、穴党の私にとっても寂しい限り。今年のほとんどのSG(特に優勝戦)で、私は無敵にも思える松井に無謀な戦いを挑んできた。戦車に竹槍で立ち向かうような絶望感があって、それがある種の快感でもあった(穴党はドMが多い、と思う)。その戦車が、Vの最前線にいない。寂しいというより、とても不思議な感じでさえある。
 この12R、松井・坪井のFで今垣光太郎が繰り上がり(恵まれ)の1着になり、同時に今垣は繰り上がりの予選トップに躍り出た。奇しくも、というべきか。MB優勝戦の流れは、今なお続いているのか。
 ちなみに、松井は浜名湖チャレンジカップはF休みにかからないので、出場は当確。3億円レーサーへの挑戦は、まだまだ続く。

★今日の大波乱、その2

2008_1010_0166  3日目はイン5勝VSダッシュ2勝。が、ダッシュ勢は2着6回、3着5回で、舟券に絡んだ選手はのべ13人。昨日ののべ8人から一気に増えて「1着は内枠でも、アウト勢が絡んで中穴になる」というパターンが目に付いた。理由としては①昨日までよりやや強いホーム向かい風が吹いた②レースの時間帯が下げ潮になった(干潮が7Rあたり)などが考えられる。明日も勝負どころの8~9Rが干潮なだけに、アウトからの勝負駆け選手が思わぬ穴を提供するかもしれない。
 で、今日のダッシュ2勝(1勝は今垣の恵まれ)の中で、とんでもない大穴をブチ開けたのが5R5号艇6コースの淺田千亜希。1号艇はパワーもリズムも上々の瓜生正義、そこに王者・松井まで揃ってはナデシコ・淺田の影も薄い。が、4カドから松井が絞り、そうはさせじと内の高橋勲と伊藤誠二が先に仕掛け、玉突きのような感じで瓜生がぶっ飛んでしまうという騒々しい展開に。いつだって競艇はこれがある。
 気づいてみると、最後に1マークを回った淺田がバック最内からスルスルスルスル抜け出していた。2着は王者だというのに2連単172倍、3連単993倍の超ウルトラ万シューに……ちなみにこの3連単99320円という配当は、SGでは歴代5位(ダービーレコード)。女子レーサーが勝って6万円以上の配当になったのも、SGではこれがはじめてだ。まさか6コースの女性がインの瓜生やカドの松井に勝ってしまうとは。まあ、いつだって競艇はこれがある。
 そうそう、記録に残る大波乱のヒロインとなった淺田だが、今度は9Rの1号艇で5着に……2コース濱野谷憲吾の「淺田をイカせて差す」という百戦錬磨のテクにしてやられたのだった(憲吾さん、お見事!)

★今日のパワー診断

 さてさて、3日目のSランクの成績は……(号泣)
2008_1010_0543 瓜生正義…昨日、勝手に節イチ宣言をさせてもらったら、先に書いたように5Rの1号艇でいきなりぶっ飛び(うりちゃん、残念!)。が、これは展開に泣いたものだし、瓜生のターンミスもあったのでパワー不問。後半の11Rでその凄まじい行き足を如何なく発揮してくれた。1~3コースまでほぼ同体の隊形から、3コースの瓜生はインの山崎智也まで一瞬にしてツケマイで沈めてしまったのだ。「一撃決着はパワー不問」と何度も書いてきたが、同体横一線の一撃ツケマイなら話は別。同じスロー水域でそれを実現するには、よほどの出足とレース足がなければ成立しない。自信を持って、今日も節イチに推す。
山崎智也…節イチの瓜生が勝ったのになぜ(↑号泣)かというと、この智也がヤバかったから。極選で惨敗し、全財産が6000円ほどになってしまった私は11Rの「2連単3-1」(10倍ちょい)に5000円を突っ込んだ。1-3では焼け石に水だし、パワー診断的にもこの順番なのだ。そして、2周目でそれは完全にできた。瓜生の一人旅に、智也が2号艇の柏野を捌いて単独の2着に。他でもない智也なのである。まさか、抜かれるわけ2008_1010_0453 が……抜かれた! 3周1マークで、猛追した井口佳典の全速ツケマイに沈んだ。号泣。つまり智也は、1レース3周の間にふたりの男にまくられるという衝撃的な屈辱を喫したのだ。私は泣き、泣いて智也を斬った。SからAに降格。
井口佳典…では智也を引き波に沈めた井口はどうか。前検でワースト級に指名した井口だが、それは私の見立て違いだった。「伸び一辺倒で回り足に不安」という思いに変わりはない。今日の4Rでは2コースから差しに失敗し、回り足の弱さを露呈した。が、伸び足が、そんな回り足の不安を一掃するほど素晴らしい。そして、井口はその伸びを生かすレースに徹している。それが、まさに11Rの大逆転劇。秋山直之にも似た全速ぶん回しを続ける限り、井口のパワーに不安はない。不良航法で減点があったのは残念だが、なんとか挽回して優勝戦の4カドになってほしい。これは、凄まじい脅威だ。
坪井康晴…松井同様、Fに散ったのが残念。昨日はカド番扱いにしたが、やっぱり凄い足であることがはっきりした。なんたって、同じタイミングのFを切った松井を、3コースからまくり差しでやっつけてしまったのだから。あのままゴールまで走っていたら、どんな名勝負になっていたか。それが見たかったぞ。ちなみに、私はこのレースでもなけなしのカネを3-1に突っ込んでいました。号泣とともにSランク復帰!(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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THEピット――戦う準備

2008_1010_0462 「“サァンッ!”か? そうか、“サァンッ”か!」
 世界のクラカズが、激しい3着争いに競り勝った湯川浩司を出迎えて、嬉しそうに叫ぶ。10R後のことだ。
「“サァンッ!”だもんな!」
 クラカズは、“サァンッ!”をサァンッ!回も叫んでニッコニコ。湯川もヘルメットの奥でおかしそうに笑っていた。湯川はドリーム戦もサァンッ!着で、今節2度目のサァンッ!着。明日はサァンッ!R、ロォクッ!号艇で登場……って、やばっ、クラカズのギャグが移ってしまったぞ。あ、世界のクラカズとはもちろん、倉谷和信であります。

 そんな微笑ましいシーンもありつつ、予選3日目の後半戦。勝負駆けの様相もだいぶ見えてきて、選手たちはそれぞれの作業に忙しい。今日の終盤レースに出番を残している者はさらなるポイントアップのために、今日のレースを終えている者は明日の剣が峰を乗り越えるために。気合や闘志はもちろんだが、それ以上に必死さや勤勉さや集中力のようなものを強く感じるピットであった。
2008_1010_0250 たとえば、これは午前中も目についていたのだが、岡本慎治の休むことない動きっぷりだ。ペラ室で過ごしている時間が長い岡本は、時折ペラ室から出ては整備室でペラを磨いたりして、またペラ室に戻って叩き、レース終わりにはエンジン吊りに出てきて、それが済むとすかさずペラ室へと戻る。動きにまったく無駄がないというか、自分のリズムをしっかりと持っているというか。また、その不在が実に穏やかで、年輪をも感じさせるのだから、さすがのベテランだ。今日は9Rに出走だったが、午前も9Rを戦った後も、まったく変わらぬたたずまいであったこともまた、感服させられた。誰にでも醸し出せる雰囲気ではない。
2008_1010_03842008_1010_0302  整備室では、今垣光太郎と守田俊介が、時に笑顔を見せつつ、長いこと話し合っていた。守田はすでにレースを終えており、今垣は12Rを控えていたから、どちらがどんな情報を欲していて、それを伝授していたのかはちょっとわからない。それでも、その和やかかつ真摯な雰囲気から察するに、わりと突っ込んだ話だったのではないか、とも想像できる。光ちゃんに聞いたのだが、守田はおじいちゃん(だったと思う)が三国の近くに在住だか出身だかのいわば“同郷”で、そういえば守田は三国ではめちゃくちゃ強い。この二人は実質的“北陸ライン”と言うこともできる。
2008_1010_0123  ペラ室から作業を終えて出てきた淺田千亜希は、“沿岸ルート”から控室へ。あ、装着場から控室に戻るには、整備室を突っ切る“屋内ルート”と外にいったん出て水面際を通る“沿岸ルート”があるのです。装着場から外に出ると、まずボートリフトの正面に出て(床がグリーンで塗られている)、午前の記事で江口さんらのボートが甲羅干しされていたあたりを通り(コンクリート打ちっ放しで、床は白い)、それから幅2mほどの“沿岸”を通ることになる。で、淺田は沿岸ルートを選択。たまたま僕はホワイトゾーンのあたりで突っ立っていたのだが、僕の前を通過して2、3歩進むと淺田は、突如、ピタッと足を止めて、手にしたペラを収納ケースにしまい始めた。なんでこんなところで? まずはそう思わされたのだが、淺田はペラをしまい終えても身動きせず、しばらくその場に立ち尽くす。どうやら、グリーンゾーンからホワイトゾーンの間で何かがひらめいたのだろう、淺田はその場で立ち止まって思索にふけり出した、というわけである。コンピュータをフル回転しながら過ごしている選手の姿は、特にこうした勝負どころの場面ではよく見かけるものだ。まあ、淺田のようにいきなり立ち止まって、不思議な場所で一人の世界に没入していくのは、珍しいシーンだけれども。
2008_1008_0475  10R直前だったと思うが、係留所から上がって来た須藤博倫とバッタリ出会った。須藤はBOATBoy連載陣の一人だから、顔を合わせれば、ニッコリと挨拶を交わし合うのが常である。もちろん、今日も。爽快な笑顔であった。その10数分後、10Rが終わった直後のことだ。今度は選手控室のある競技棟前でバッタリ。もちろん、お互い会釈を交わすわけだが、須藤の顔には笑顔がなかった。12R出走だったから、おそらく展示ピットにボートを移動した後だったと思うが、そう、すでに須藤は臨戦態勢に入っていた、というわけである。もちろん、脳裏にはいくつもの戦略がうごめき、スタート勘なども再確認されていたことだろう。ほんのわずかな時間の中でも、選手はメモリをフル稼働して、レースが近づくと戦士の顔になっていく。集中力がどんどんと研ぎ澄まされていく。これもまた、戦いの準備には違いない。
2008_1009_0138  そういえば、こんなシーンも見かけたぞ。10R前のことだ。田村隆信の試運転を、出走待機室の前で眺めている男がいた。木村光宏だ。1Mへと向かっていく田村の後ろ姿をじっと見つめる木村は、田村がターンして2Mへと向かい出すと、急に左手でリズムをとるような動きをし始めた。あるいは、コンダクターが指揮棒を振るようにも見えたな。つまり、どう見ても田村のエンジン音に合わせて、何かを確認しているようだったのだ。なにしろ、レースを控えている木村だから、本人に直撃してそれを確認するわけにはいかなかったが、ともかくこうした形でレースを待つ者もいるわけである(田村とは宿舎が同室ということだから、アドバイスをしようとして試運転を眺めていた可能性もある)。選手たちは、十人十色、百人百様で、戦う態勢を作り上げていく。極限の集中力を維持しながら。

2008_1009_0450  11Rが始まる直前にピットを後にしようとしたら、展示待機室の前で伊藤宏がヘルメットのシールドをゴシゴシと磨いていた。こうしたシーンは珍しくはなく、レース前にはよく見かけるものだ。伊藤は12Rに出走。モーターは整備した。ペラも叩いた。あとできることは……ヘルメットのシールドを磨いて、視界を明るく! 万全の態勢で戦うため、選手はやれることはすべてやり尽くして、出走ピットへと足を踏み出すのである。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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明日の勝負駆け情報!

 予選3日目が終了して、明日は予選最終日。そうです、勝負駆けです。今日は、昨日まで予選1位だった松井繁がまさかのフライング、地元のエース・三嶌誠司も選手責任のエンスト失格と、波乱模様。アシは上位だった坪井康晴もFに散り、有力株の戦線離脱が相次ぎました。18位は淺田千亜希の6・00ですが、原田幸哉、池田浩二と20位までが同率。また、28~40位の選手(ポイントでいえば18点から16点くらい)が軒並み1回乗りということもあって、ボーダーは読みづらくなっています(2回乗りなら1・2着、1・1着でギリギリ届くわけですね)。いちおう、ここでは6・00を想定ラインとしておきますが、14~28位あたりの成績によっては、変動していく可能性はおおいにありますので、各レースをしっかり注視したほうがよさそうですね。
 なお、予選1位は今垣光太郎! MB記念Vで、完全に流れを変えたかもしれませんね!

1 今垣光太郎 当確
2 瓜生正義  当確
3 松本勝也  4・5着
4 辻栄蔵   当確
5 魚谷智之  4・4着
6 石田政吾  5着
7 丸岡正典  5着
8 山本寛久  4着
9 中島孝平  3・4着
10 須藤博倫  4着
11 木村光宏  3・4着
12 山崎智也  4着
13 守田俊介  4着
14 濱野谷憲吾 3着
15 田村隆信  3着
16 伊藤宏   1・6着
17 菊地孝平  3着
18 淺田千亜希 3着
19 原田幸哉  3・3着
20 池田浩二  3着
21 井口佳典  2着
22 飯山泰   2・3着
23 服部幸男  2・3着
24 今村豊   2着
25 佐藤大介  2・3着
26 鎌田義   2・2着
27 田中信一郎 2・2着
28 伊藤誠二  2・2着
29 赤岩善生  1着
31 平尾崇典  1着相手待ち
34 佐々木康幸 1・1着


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H記者の『穴・極選』3日目②

 はぁぁ…淺田千亜希の約1000倍に呆然自失のHであります。実は記者席には私にまとわりつく妙な予想屋(先輩なのでタチが悪い)がいて、早朝から「5の5、5の5!」と騒いでおりました。よくよく聞けば、5Rの5号艇、そう淺田のことなのです。
「淺田のアシは凄いぞ、ほら、騙されたと思って、これだけ買っとけ!」
 と、先輩は5R直前に<5-全-全>を塗り潰したマークカードを私の前に叩きつけました。昨日まで、同じようなことが5回くらいあって、すべて盲目的に買い続けてきた私であります(←全敗、マイナス2万円ほど)。
 が、このときの私は、その場でマークカードを破り捨てておりました。「先輩、無理攻めにも程度ってものがあります。いい加減にしてください!」
 とブチキレながら……………5R後、私は先輩の前で正座で10分ほど説教を頂戴したのであります。
 2000円を出し惜しみして、約10万円を取り逃した男。こんな男に極選が当たるわけもないっすよね。が、この逆風の中でもう1レースだけ勝負してみます。まくり屋が揃った10Rです。

  10R   まくり/差し(「BOATBoy」10月号より)
  ①松本勝也  10/36
★②飯山 泰  42/32
  ③今村 豊  26/15
  ④湯川浩司  11/35
◎⑤木村光宏  25/26
★⑥佐々木康幸 16/23

    進入予想123/456

 握ります。みんな握ります。インの松本としては外からの猛攻を見て、これまた握って抵抗するしかなく、ターンが流れる可能性が高い。では、誰が突き抜けるか。地元の木村でしょう。外から全速で握って回って(F持ちの湯川が凹むかも)内の混戦を見ながら的確に捌く。今節の木村のパワーなら、これくらいの芸当は可能なんです。大将の三嶌が減点や低調機に泣いているだけに、この一戦に賭ける思いもひとしお。地元の意地が炸裂します。
 ヒモが超難解ですが、初日から追いかけている飯山やっちゃん(チルトゼロの足も相当)、木村に連動して展開を突く佐々木で万シュー狙い! もし飯山がチルト3に跳ねたら2-5も買います。

3連単★5-26-全


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THEピット――秋晴れの予選3日目

 2008_1009_0516 本日から丸亀参戦ということで、ピットに入ろうとしたとき、妙に緊張してしまった。緊張感、ということなら、ピットに入るときは毎回抱いている(つもり)だが、今日はなぜか胸がドキドキ。というわけで、しばらくは挙動不審の怪しい男になっていたわけだが(怪しいのはいつもか)、そんなみっともないデヴハゲをほぐしてくれたのは、我らが選手班長・三嶌誠司だった。レースを直後に控えているというのに、「おはようございます! 今節もよろしくお願いします!」とニッコリ笑いかけてくれて、それでようやくSGの空気に溶け込めたような気がする。ありがとうございます、三嶌さん。で、その三嶌誠司、言葉を交わしながら頬は緩めてくれていたが、眼は笑っていなかった。一日早い勝負駆けに、闘志を燃やしている様子である。頑張れ!

2008_1009_0091  落ち着いたところで、ピットを一通り見回してみると、今朝は実に穏やかな空気である。ペラ室には数多くの選手の姿が見受けられるが、装着場にはたくさんのボートが残されていて、試運転タイムのエンジン音は1~2艇程度しか聞こえてこない。整備室には何人かが作業していて、深川真二の「オレ最強」というTシャツがおおいに気になったけれども、しかし空気がざわついた様子はなく、みな淡々とした表情だ。うーん、この雰囲気をどう捉えるべきなのか……。
2008_1007_0748  本体に手をつけていた飯山泰が、整備を終えてモーターを装着したのを見計らって、声をかける。皆様、何を隠そう、私と飯山は同郷なのでありまして、艇界では希少品種である信州人なのであります。その飯山は、先月の福岡チャンピオンカップを制覇、これは長野県民のGⅠ初優勝! というわけで、当然、お祝いの言葉をかけた次第であります。
「ありがとうございます! 長野にタイトルを持ち帰れましたよ!」
 次はSGを長野に!とつい興奮するこちらに、あはははは、と笑った飯山でありました。このダービーを含めて、来年の総理杯まではSG皆勤となるはずの飯山だから、どこかで長野県民の誇りを全国に見せつけてくれることを期待します。

2008_1009_0485  とまあ、こちらもすっかり落ち着いた感じでピットにたたずんでいたわけだが、もちろん慌ただしく動いている選手も皆無ではない。控室のほうから自艇にダッシュで駆け寄って、試運転に出ていった今村豊や、ペラを光にかざしながら会話を重ねている石田政吾と中島孝平や、ペラ室と係留所を何度も往復している辻栄蔵や、2008_1009_0270 ペラをグググッと鋭い目つきで眺めながら行き来している吉川元浩や、ピット内の移動時ですら周囲が見えていないかのように考え込んで歩いている今垣光太郎など、予選3日目の勝負どころの空気はあちこちに散見されるのもまた、たしかなことだ。全体の空気は「静」でも、個々を注目すれば「動」の状態にある選手も、決して少なくはないのである。やがて、ペラ室で“いつもの姿”を見せていた服部幸男が、装着場に置かれた自艇のもとにしゃがみ込み、モーターをコシコシコシと磨き始めた。動き自体は大きくなく、また物静かな様子にも見えるが、しかしその目つきは鷹のように鋭い。これこそが「静」のなかの「動」を象徴しているように思えた。
 そんな様子を眺めつつ、水面際に出る。ボートリフトそばにボートが6艇ほど置かれていて、うららか……どころか、秋だというのに強烈に太陽が照りつけている今日、まるで甲羅干しでもしているかのように見える。そこにやって来たのは江口晃生。江口のボートもそこに置かれている。お疲れ様です!と声をかけると、ニコニコと微笑みを返してくれて、江口さんはいつもそうだから、本当に癒されます……「はぁ~ぁ」……ん? 今のはため息ですか、江口さん!
「エンジン出てないと、一日が長いよぉ~~~」
Sn2_6320  突如ぼやき始めた江口さんに、こちらは目が点だ。中尾カメラマンが、チルトを調整し始めた江口さんの写真を撮ろうとレンズを向けると、「負のオーラが出てるから、やめたほうがいいよ~」。さらには「あぁ~、1号艇で先に回れなかったら、泣いちゃうよ~~」と迎える6Rに思いを馳せて泣きが入る。その後、中尾カメラマンと3人で軽く会話を交わしていると、3Rが発走。同期である金子良昭の弟子・菊地孝平が見事なマクリ差しを決めると「ヤロ~ッ! なっまいきなヤロ~だっ!」となぜか後輩の勝利を呪っている(笑)。も~、江口さん、最高ですっ! ピットに戻って来た菊地をニコニコと目を細めて眺めている姿からは、本当に優しい人柄のオーラが漂っていましたよ! ちなみに、6Rは先に回れたけど、差されて2着でした……。でも、残り3日も応援しますよ!(→の写真、負のオーラなんて出てませんよね!)

2008_1008_0835  江口さんにすっかり笑わせてもらって満腹になったので、記者席に帰ろうと出口に向かうと、3Rを終えた大賀広幸が上半身裸、下はスパッツのみで登場。濡れたグローブなどを乾かすために日なたに置いて、そそくさと控室にもどろうとしていた大賀に、目ざとく見つけた後輩が「大賀さん! 海水浴みたいじゃないっすか!」とからかう声を飛ばした。大賀はダハハハハと頭をかいて、声の主に笑いかけて走り去る(←写真は海水浴っぽいヤツじゃないです)。2008_1009_0476声の主は……カマギーでありました。うーん、たしかに非常にいい天気の予選3日目なのです!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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H記者の『穴・極選』3日目①

 やっちゃんとともにアウト水面に散ったHです・PART2。いくら説得力があっても、結果は無印の3艇決着(8R、涙)……憲吾さんうりちゃん、すいません。今日は前半と後半にひとつずつ、極選を用意してみました。連日のズブズブで、自信はないっす、はい。まずは、前検から狙っていた男が絶好の穴枠に……。

   2R
  ①倉谷和信
★②横西奏恵
  ③吉村正明
  ④荒井輝年
◎⑤平田忠則
★⑥佐藤大介

進入予想123/456

 前検でスリットからの行き足が抜群に見えた平田。初戦の転覆(大減点)でいきなり準優への道が閉ざされましたが、昨日のレースを見る限り気落ちも気配落ちもなさそう。ならば、足はここではダントツですからね。4カドの荒井がF持ちで慎重なスタートになれば、スリットから1艇身ほど突き抜けてまくってくれると信じます。
 昨日オール3連対を果たした2コース。その勢いがまだ水面に残っているとみて奏恵ちゃんへ。もちろん平田に連動して攻める佐藤も要注意!

3連単★5-26-全

 後半の極選は6R頃にアップします。


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本日の“本紙予想”全日本選手権3日目

 本日より、担当はKであります。
 U記者が、“本紙予想”というわりには妙に軽薄な予想(というかコメント)を繰り広げておりましたが、私はオーソドックスに、“本紙予想”らしい本紙予想をしてまいりますよ。本日より丸亀参戦ではありますが、レースはずっと見てまいりました。というわけで、U記者に、そして「極選」H記者にも負けないよう、頑張ります!

1R エース機の本領ようやく発揮か、深川が差す
◎深川 ○平尾 ▲赤岩 △江口
3連単2-145-全

2R アシは悪くないというコメントの倉谷が逃げる
◎倉谷 ○吉村 ▲平田 △佐藤
3連単1-356-全

3R 早くも勝負駆けの三嶌も気になるが、ここは大賀が先マイ
◎大賀 ○三嶌 ▲菊地 △湯川
3連単1-432-全

4R カンキュー逃げが炸裂と見る
◎山本 ○井口 ▲池田 △池田
3連単1-235-全

5R 超抜・瓜生の逃げで鉄板
◎瓜生 ○松井 ▲伊藤
3連単1-62-全

6R アシ不安ある江口がインなら、田村のマクリ差しチャンス
◎田村 ○江口 ▲今村 △柏野
3連単3-164-全

7R 三嶌が渾身の勝負駆け決める
◎三嶌 ○丸岡 ▲原田 △中島
3連単1-532-全

8R 辻が波に乗って連勝決める
◎辻 ○服部 ▲鎌田
3連単1-43-全

9R 濱野谷が強烈に差しハンドル入れる
◎濱野谷 ○魚谷 ▲守田 △淺田
3連単2-641-全

10R 松本に2勝目のチャンス。木村の進入→攻めにも注意
◎松本 ○木村 ▲今村 
3連単1-53-全 5-13-全

11R 山崎と瓜生の一騎打ちだ
◎瓜生 ○山崎
3連単1=3-全

12R 王者の逃げに死角なし
◎松井 ○今垣 ▲坪井 △須藤
3連単1-432-全


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ザ・ダービー~水面TOPICS~2日目

★今日のイン対ダッシュ勢

 前半戦はインが5勝2着1回と怒涛のオール連対。潮が上がる後半戦を前に「これは、インが11連勝してしまうのでは……!?」と思わせたものだが、7Rの佐藤大介が3着に敗れ連勝は5でストップ。さらに9Rの湯川浩司が転覆、10Rの深川真二が6着に飛んで勢いが鎮静化した。
 対するダッシュ勢は8Rまで2連対ゼロと大沈黙。1Rの市川哲也、2Rの伊藤誠二、8Rの丸岡正典がかろうじて3着に食い込んだ程度だったが、いきなり9Rで噴火した。4カドの魚谷智之が伸びなりに絞り、さらに5コースの山崎智也がその上を2段でまくりきるというド派手な1マークに。結局はその両者の5-4モロ筋決着となった。
2008_1009_0014  続く10Rも圧巻。6号艇の服部幸男がかなり積極的な前付けに出て、それを3号艇の市川がブロックしたため、スロー水域がやや深い1236/45という隊形に。そこで井口佳典が5カドからコンマ03の電撃スタートをぶち込み、一気に内4艇を呑み込んだ。隊形に恵まれた面もあるが、躊躇なく全速でぶち込んだ度胸と完全伸び型のパワーを生かしきった明晰さはさすがの一語。
 さらに最終12Rでも5カドの辻栄蔵が中凹みの隊形を利して一気に絞り、インの濱野谷憲吾を回してから冷静沈着な差しハンドルを突き刺している。濱野谷にとってはあまりにも不運な隊形だった。(影武者の?濱野谷憲吾さん、残念!)
 ちなみに11Rはインが勝ったが、これは4号艇の松井繁が前付けによって1コースを強奪、そのまま逃げ切るという意外なイン勝ちではあった。
2008_1009_0209_2   2日目をまとめると、イン選手がこの松井を含めて7勝2着2回で昨日とほぼ同じ程度の活躍。ダッシュ勢も3勝で、イン7勝VSダッシュ3勝の勢力図は昨日とまったく同じだ。ただ、明らかに昨日と違うのは2コースの大活躍。勝ち星は1R伊藤宏(水神祭)と7R瓜生正義(強い勝ちっぷり。うりちゃん、おめでとさん!)の2勝ながら、1R~12Rまでオール3連対!という快挙を成し遂げている。昨日は不振だったのに……詳しい原因はよくわからないが、今日の2コースの選手たちは明日以降も要注意といえるだろう。

★今日のアウトサイダー

 8R/飯山泰…6着
 今日も飯山泰、ただひとり。8Rは4号艇だっただけにチルトゼロも想定されたが、敢然とチルトMAXに踏み切った。その心意気やよし。2R(逃げて1着)の直後に「(取り付けを)迷っています。昨日のままの伸びではボチボチでチルトを跳ねても厳しい。これからの調整次第で」と語っていたが、本人的には3度でも戦えるだけの目途が立ったということだろう。今日は展示タイムでも他の5艇を圧倒し、当然のことながら私は「穴・極選レース」として4-35-全をしこたま買った。ここしかないと思った。
 が、どうしたことか飯山はスリットから内の丸岡とまったく同じ足色(展示ではコンマ20以上も差があったのに……)で、いいところなく敗れ去ってしまった。おそらく起こしが早すぎてニギニギしてしまったのだろう。それから、伸び全体はアップしても、スリットからの行き足がまだ致命的に不足しているのかもしれない。明日は2号艇の1回走りでチルトゼロだろうから、4日目以降の気配に注目したい。頑張れ、やっちゃん!!

★今日のパワー診断

 S級ランクの今日の成績は……(ちょい涙)
服部幸男…4Rは島川光男の逃げを許したが、混戦の2位争いを全速マイで制した。見所たっぷりの足ではあったが、超抜かというと?の付く2着。6号艇の10Rはイチかバチかの前付け勝負。これに内3艇がキッチリ抵抗して妙味の薄い4コースとなり、5カド全速トップSを決めた井口の餌食となった。結果的には賭けに敗れた形。私の「穴・極選」も進入の段階で予想が崩れてしまった。いろんな意味で、残念。ただ、「一撃決着はパワー不問」とは言うものの、2日連続でまくりを喰っては節イチどころかS級も怪しい。今日は道中の追い上げもソコソコで、カド番扱いにさせていただく。
2008_1009_0153 山崎智也…5Rは3コースから石田政吾、菊地孝平の行った行ったを捕えきれずに3着。ただ、2マーク手前で岡本慎治に被せられ、激しく接触しながらも奇跡的な小回りで逆転、3着をもぎ取った足は評価できる。さらに9Rでは絞った魚谷をさらに2段でまくるという大技で、アワカツパワーの片鱗を見せた(←今日、唯一の万シューになるとは…極選にしとくんだった~)。全体的には節イチとは言えないが、上位であることは間違いない。
瓜生正義…これはヤバい。7Rでインの佐藤大介を回してクルリと小差し、それだけで軽く2艇身ほど突き放した。道中でも追いすがる王者・松井繁をずんずん引き離す圧倒的なレース足で、唯一の1分46秒台(4節使用モーターでのレコード)を叩き出している。松井との比較からいっても、おそらく節イチ。
坪井康晴…こちらは期待ハズレだった。今日は4&6号艇と枠が遠く、ダッシュ勢の不振を考えれば仕方がないのかもしれないが、道中の競り合いでも精彩を欠いての4・5着…出足が苦しいのだ。握ってぶん回せばかなり伸び、小回りすると他艇に煽られる。他のアシを殺して出足を付けるか、この持ち味を生かしたまま握って攻めるレースに徹するか。選択を迫られるところ。これもカド番扱いだ。

2008_1009_0648  昨日SからAに降格した市川哲也は3・3着。成績的には一息だったが、致命的な課題だった伸びが付いて(チルト0・5のセッティング)十分に戦える足色だった。最近は「出てない」という印象から人気薄になるケースも多く、今後も穴候補として注目したい。他では前検から注目している丸岡正典、松井繁、平田忠則がやはり上位級。いちばん評価が難しいのは井口佳典で、確かに伸びは一級品なのだが競ったときにどうか。今日の一撃決着だけでは、まだ過信はできない。(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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THEピット――2日目後半、「集中!」

2008_1009_0515  6R後のピットでは、三嶌誠司の周りを多くの記者たちが取り囲んでいた。
 昨日のドリーム戦やモーターの状態についての話がなされていたのはもちろんだったが、その後にはレースとは関係のない雑談にも話が流れていった。
 6Rの2着という結果でホッとしたわけではないのだろうが、三嶌の顔には、屈託のない笑みも浮かべられていた。それは、三嶌の人柄のためなのは確かだが、地元の選手代表として、厳しい表情を崩さずにいるわけにはいかないということもあったのかもしれない。
 この“集会”が解散すると、三嶌は7Rのモーター吊りを手伝い、その後はすぐにモーター整備→ペラ調整と、自分の作業を続けた。昨日の減点はあっても、あきらめたわけではないのはもちろんなのである。ある意味、プレッシャーが解けて、これからますます怖い存在になっていくことだって考えられる。

2r0016673  午後のピットもとにかく暑くて、競技本部前の気温計では25度と示されていた。しかし、その気温計がある場所は日陰になっていたので、ピット内の体感気温は、26~28度くらいはあったのだ。
 そのためではないのだろうが、「人口密度」が高くなりすぎていたペラ小屋の前には、カーペットのようなシートが敷かれて、そこでペラ調整をする選手の姿も見られるようになっていた。
 最初に見たのは、池田浩二と寺田祥の「81期コンビ」で、しばらくしたあとには、辻栄蔵と中島孝平のコンビに入れ替わっていた。辻は朝からペラ調整を続ける姿が長く見られていたし、中島はペラ調整をする前にはモーター調整をしていたように、選手たちの作業にはムダがなく、本当に集中力が高かった。

2008_1007_0223  ペラ調整に関していえば、今日は午前中から淺田千亜希もペラ小屋にこもっている時間がかなり長くなっていた。
 午後早い時間帯からもペラ調整をしていたが、その後に田口節子がやって来て、作業をする場所を探しているようにしたあと、淺田の傍にポジションを決めたときにも、2人はほとんど言葉を交わすこともなく集中していた。
 さらには、その後に横西奏恵もやって来て、2人の傍にポジションを取ったが、やはりほとんど会話も交わさずすぐに作業を始めていたものだった。
 昨日の横西は、一日中、モーター調整を続けていたが、今日はペラ調整を中心に作業をしていた。昨日が一回走りで4着、今日も一回走りで6着という結果になっているが、その「頑張り」は、近いうちに報われるのではないのだろうか。

2008_1009_0532  努力が報われるという意味では、松井繁もそうである。
 今日の7Rで2着になって間もない頃に、装着場の松井にコメントを求めていた記者がいたのだが、「ちょっと今は考えとる最中やから」と、それを断わり、松井は休まず作業を再開している。
 モーターの取り付け幅を確認するなどして、「どうすればベストにできるか」を妥協なく求めていく姿勢は本当にすごかった! 装着場の松井はTシャツ1枚だったが、それでも汗だくになっていたのだ。
 そのうえ、ちょっと目を離しているうちに、ボートを水面におろして待機ピットに着けたかと思えば、ワープでもしているかのように次の瞬間にはペラ小屋にいて、プロペラを叩いていたのだから、まさにタイム・イズ・マネーを体現している。
 この後、松井は11レースで今節初1着を挙げているが、この姿勢があるから松井は強いのである。

2008_1008_0281  そんな松井が「動の努力」を体現しているのだとすれば、「静の努力」を体現しているようだったのが、岡本慎治だ。
 午後の整備室でも、多くの選手が出入りを繰り返していたが、その中で岡本は、隅のテーブルに陣取り、ひとり静かに何かの部品の調整をやっていたのだ。
 その周りに選手が近づいてきても、声をかけられれば、ひと言を返すだけで、動じず作業をしている姿は、なんとも職人的だった。その作業がひと段落ついたあとに、椅子から立ち上がったときには、さわやかでやさしい表情を浮かべていたのだから、魅力的な選手だ。
 その後には、いたわるように自分のモーターを拭いていたりもしたが、そうした静かな佇まいには、なんともいえないものがあったのだ。

2008_1009_0128  9レース。ここまで4着、3着と、もうひとつ結果が出しきれていなかった山崎智也が5コースからのマクリで今節初1着をとっている。
 レース後にモーター吊りを手伝いにきてくれた江口晃生などに対して見せていた笑顔は、しびれるくらいにさわやかだった。
 モーター自体は、悪くないはずなので、この1勝によって、智也の快進撃が始められるかもしれない。
 この9レースでは、ここまで2着、1着と好調の魚谷智之が2着に入った一方で、ドリーム戦3着の湯川浩司は転覆してしまっている。
 大事にはいたらなかったのが幸いで、レース後、湯川は、どこも痛がるようなことはなく、脱衣場まですたすたと歩いてきて、一緒に走った他の選手たちに「すみませんでした」と頭を下げていた。一見、自分を厳しく律していたようにも見えたその顔つきは、やはり複雑なものだったようにも思われた。
 このレースがこれからのシリーズの分岐点になるかもしれない――。
 智也と湯川のそれぞれの表情を見て、そんなふうにも思われたものだった。
(PHOTO/中尾茂幸+内池=2枚目のみ TEXT/内池久貴)


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イン天国~ダービー2日目、前半戦を終えて~

 ここは書かねばなりますまい。今日の前半戦を終えて2連単フォーカスは
2-1
1-2
1-2
1-3
1-2
1-2
……イン天国。いや、穴党にとってはイン地獄。逃げて差しての1-2決着ばかり、ダッシュ勢で舟券に絡んだのは2人だけ(もちろん3着)……こんな競艇で、こんなSGで本当にいいのだろうか。満潮に向かう後半戦はさらにインが有利になるのだが、きっと……きっとダッシュ勢が大きな風穴を開けてくれる。開けてくれ~~!!


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THEピット――2日目前半、同期の絆 +本日の水神祭!

2008_1008_0800  今朝のピットも基本的には静かで、選手たちそれぞれが作業に集中していた。
 待機ピットで作業をしている選手も多かったが、整備室では今垣光太郎、吉川元浩、大賀広幸らが本体整備をやっていた(写真は大賀)。その際、吉川の傍には、同期の山本寛久がぴたりと影のように寄り添っていたのが印象的だった。
 また、しばらく時間が経ったあとには、大賀の傍にはやはり同期の柏野幸二がやってきて、互いの調整についてを話していたようだったのだから、そんなところにも同期の絆は感じられるものである。

2008_1008_0401  ペラ小屋も繁盛していて、どこの競艇場のピットに行っても「ペラ小屋の主」と化しているような服部幸男に松井繁(この2人ももちろん同期だ)、濱野谷憲吾に辻栄蔵というメンバーが集結していたのも象徴的だった(写真は辻)。
 そんな中、地元の三嶌誠司と木村光宏は、ペラを叩く際に使う台(プロペラ修正台)を作業する人数に合わせて補充するようにペラ小屋へと運び込んでいたが、特殊な金属でできているため、相当に重そうだった。そして、それを運んだあとには、木村はすぐに自分のモーターからギアケースを外して調整を始め、三嶌は自分もペラ小屋でのペラ調整作業を始めたのだから頭が下がる。
 三嶌は選手代表の立場だが、地元選手は何かと大変なのである。

2008_1008_0782  また、水面際に目を移すと、1レース前には田中信一郎のもとに、傍で作業をしていた湯川浩司と石田政吾が集まり、何かを話しているところが見かけられている。
 今日の湯川は、9レースの一回乗りだが、湯川に限らず、多くの選手が作業の動き出しが早かった印象を受けた。
 1レース後には、レースを走ったばかりの高橋勲と市川哲也がモーター本体を外しての調整作業を始めていたが、整備室に置かれているモーターも、普段にはないくらい多かったのだ。
 ちなみに、田中、湯川、石田の井戸端会議風集まりを見かけてしばらく経ったあとには、いつのまにか展示ピットに移動していた松井が石田と話をしていて、2人が大きな声で笑い合っているところが見かけられている。
 この石田という男……、見かけほどには無骨ではなく、意外な社交家なのかもしれない。

2008_1009_0058_2  1レースでは、伊藤宏がSG初勝利を挙げているが、引き揚げの際には、魚谷智之、原田幸哉、瓜生正義が迎えに出て、自分のことのようにニッコニッコの笑顔を浮かべて、拍手を送っていたものだ。
 今節では、開会式でも“誰が76期のリーダーなのか選手権”を行なっていた76期だが、その絆は本当に固いのだろう。どのSGにおいても、“常連”の彼らが集まっているところはよく見かけられるが、“遅れてやってきたSGニューフェイス”の勝利は、本当にうれしかったに違いない。
 この伊藤の「水神祭」は、2レース後に行なわれている。
 指揮をとったのは、同期の魚谷、原田、瓜生に、同地区・九州の深川真二。
 そして、2レースを走った同期の横西奏恵と、同県(福岡)の平田忠則を瓜生が呼びに行き、ダッシュでやってきた彼らの到着を待ってから行なわれている。

2008_1009_0067  ボートリフトをMAXの高さにすると、相当に恐い状態になるらしく、伊藤は傍にいた地元・木村に「木村さん、MAXでも大丈夫ですか? ケガ人は出てないですか」と確認! 「たぶん大丈夫や」という木村のやさしい回答を聞いたあと、当然、MAXのままウルトラマンスタイルで投げ込まれている。
 恐怖の水神祭に、奏恵ちゃんは大喜び! 水面から上がってきた伊藤が「痛い~!!」と脇腹を押えていると、魚谷は笑って「折れてないか?」と確認!!
……とまあ、なんとも素敵な水神祭だったのである。
 そして、その後は何事もなかったように解散! それぞれの選手がすぐに自分の作業に戻っていったのは言うまでもない。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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H記者の『穴・極選!!』2日目

 飯山泰とともにアウト水面に散ったHです。今日は穴っぽい選手が外枠に揃って、レース選択さえ間違えなければ大万シューを仕留められるはず。まずは穴気配の選手を列挙しておくと…
1R⑥市川/前検横綱(初日で降格)のミクロS一撃。(あ、レースが終わって3着止まりでしたね)

2R②平田/うりちゃん、コメントどもです。まったく同感(昨日の2戦は論外、常に一発のある行き足です!)なのですが、この2号艇で来てしまうと配当的につまらない。明日以降、外枠で狙い撃ちたいっす。
5R⑥深川/MB記念優勝戦を彷彿させる炎の前付けからズブ差しが……?
7R⑥坪井/昨日の勝ちっぷりをみる限り、アウトからでも簡単に2、3着に食い込むパワー。大人気の王者がいるので、瓜生との6=2はかなり魅力的っすね。
9R④魚谷&⑤智也/前検から楽しみにしていた対決。3節前に「アワカツが開幕9連勝を飾ったモーター(智也14号機)」と「準優でその10連勝を阻止したモーター(魚谷35号機)」の因縁の対決なんですな。今度は14号機がリベンジを果たすとみて5-4を買ってみますが、大万シューには程遠いようで……。
 というわけで、悩みに悩みつつも今日の穴・極選は8Rと10Rに決定しました。

  8R
  ①田村隆信
  ②今垣光太郎
★③守田俊介
◎④飯山 泰
★⑤今村 豊
  ⑥丸岡正典

進入予想1235/46(飯山チルト0)、1235/64(飯山チルト3)

 もう一丁、飯山で勝負。単に意地になっているだけでなく、勝機は十分だと確信しています。まず、今年の田村はインでの取りこぼしが多く、仕掛けどころでやや迷っている印象を受けます。今日もあるいは……? 続いて隊形。今村はスローにこだわりますから、1235までのスローは確定的。でもって昨日のドリームのように今村はスリット全速で攻めるので、勢いまくり展開になります。ダッシュを選択するであろう飯山は「チルトを跳ねないなら今村のマーク戦」、「チルトを跳ねたらアウトからぶん回して自力駆け」で勝ち負けに持っていけるはず。個人的にはチルト3で勝負してほしいのですが、このレースの場合は5コースのほうが勝機が大きいかもしれませんね。自力で仕掛ける今村と、意外なレース足がある守田へ。

3連単★4-35-全

 10R
  ①深川真二
★②田中信一郎
★③市川哲也
  ④井口佳典
  ⑤松本勝也
◎⑥服部幸男

進入予想123/456

 エース機を引いた深川ですが、まだまだ整備途上で出足に不安がありそう。しかもセンターに市川、井口という「ぶち込みコンビ」が並んで1マークは混戦必至。どちらが握って攻めても、アウトの服部幸男には絶好の差し場が生まれるはずです。ドリームのイン戦で敗れ、人気を落としているのも好材料だし(もしドリームを圧勝していたら、この6号艇でも人気になったはず)。パワーは前検から折り紙つき。あの伝説の賞金王のように、アウト水域から一瞬にして水面を切り裂く服部の姿が浮沈します。内からもたれて残しそうな田中、市川へ。

3連単★6-23-全


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“本紙予想”全日本選手権2日目

 本日も担当はUです。
 昨日の結果は…………忘れてください。
 昨日は前半が大荒れで、後半はインが強くなりながらも取りにくいところで舟券が決まることが多く、購入点数を絞りすぎた私の予想は大苦戦しましたが(正直いって、的中は1レースだけでした)、傾向は掴みましたので、もう大丈夫です。……いや、もしかしたら大丈夫じゃないかもしれませんが、ここはバシッと決めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。この予想を読んだからといって、目がつぶれたりはしないと思います。

1R 市川が見切れない。6コースでも3着は充分!
◎岡本 ○伊藤 ☆市川
3連単 1=2-6 (押さえ1=2-5)

2R 平田も見切れない……が、狙いはカマギー
◎鎌田 ○伊藤 ▲飯山
3連単 145BOX
(押さえの2連単 4=5)

3R 動かないのか、えぐっさん!? どうしてもなのか
◎坪井 ○須藤
2連単 4-全,1-4

4R キターッ! 服部キターッ!?
◎服部 ○木村 ▲丸岡
3連単 3-6-25(押さえ3-2-56)

5R キターッ! 智也キターッ!?
◎山崎 ○岡本 ▲石田
2連単 3=4 (押さえ1=3,3-5)

6R 魂の反撃に期待! 三嶌はあきらめない!!
◎三嶌 ○鎌田
3連単 2-1-全 (押さえ1-2-全)

7R 出ている選手が揃ったゾ
◎瓜生 ○松井 ▲坪井
3連単 236BOX

8R ここから固くなる、固くなる……
◎田村 ○今垣 ▲丸岡
3連単 1=2-6,1-2-35

9R 湯川、光明見えたはずも、強敵多し
◎湯川 ○魚谷 ▲山崎 △池田
3連単 1-4=5,1-2-45

10R 1号艇の扱いに迷うところ……
◎田中 ○市川 ▲服部
3連単 236BOX(押さえ1-2-36)

11R ここも出ている選手が揃った!!
◎木村 ○寺田 ▲松井
3連単 1-2-4,1-4-235

12R 難解!濱野谷と原田をどう扱うかが鍵
3連単 1-5-全,1-23-5


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2日目!

2008_1008_0549  初日からいろいろあった丸亀ダービー。
 スタートダッシュに成功した選手は好調を持続できるのか? そして、昨日つまづいた選手の巻き返しはなるのか?……と、早くも目が離せなくなっている。
 今節はこれまで、このNIFTY競艇特集では紹介機会がなかった魚谷智之も、昨日は2着、1着と好ダッシュを決めた一人だ。
「後半はチルトを下げて乗りやすかった。いいマシンですね」「少しずつ良くして最終的には完調にしたいです」とコメント。
“最終的”というのが“どこ”を睨んでいるかは明らかであり、それだけの手応えが掴めているということなのだろう。今日は9Rの一回乗りで、強敵も多いメンバー構成になっているが、この後の魚谷にも期待したい。今節は金髪メッシュを入れて来ている魚谷のはじけた笑顔は、これから何度も見られるはずだ。

 ……なお、本日はなんと!
 …………なんと、なんと、なんと!!
 5Rと6R発売中に上瀧和則のトークショーが行なわれる予定になっている!
 これに駆けつけない手はないだろう。10R~12Rの発売中には、蛭子能収&野中めぐみの舟券大作戦なんてイベントもあるし(ちょっと気が早いけど、週末のゲストも凄いぞ!)、とにかく丸亀に急げ、なのである。
(PHOTO/中尾茂幸)


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THEピット――初日午後の「静」と「動」

2008_1008_0724  「ちょっとこっちおいで! 大事な話があるから」
 10レース後のことだっただろうか。
 厳しい口調で、菊地孝平が井口佳典にそう告げた。
「そう言われるとイヤですよ。あのことしか、ないやないですか」
 井口がそう返したので、ピットには緊張の空気がはしるかと思われたが……、はしらなかった。
 これはただの冗談のやり取りに過ぎず、菊地と井口は笑い合いながら、並んでピット内を移動していったのだ。

2008_1008_0030  そんなほのぼのとした一幕もあったが、午後になってもピット内は基本的に「静寂」に包まれている時間が長かった。
 整備室やペラ小屋などで、選手たちはそれぞれに集中して作業していたので、選手同士が話し合っている声が聞こえてくることさえ少なかったのである。
 装着場で作業をしていた田村隆信に、一人の記者が話しかけていったあと、それほど大きくもない田村の笑い声がピット内に響いていた時間帯もあったほどだったのだ。

2008_1008_0158   そんな中でもとりわけ気になったのは、3レースの一回乗りだった木村光宏と鎌田義の2人だった。彼らは今日のレースが終わったからといって、手をゆるめることもなく、11レース頃まで、試運転と調整作業を何度も何度も繰り返していたのだ。
 1レースと5レースに出走した荒井輝年や、4レースの一回乗りだった市川哲也もそうで、この2人は11レース後にまで試運転を繰り返していたのである。その集中力の高さは本当にすごかった!

2008_1008_0837_2  そしてまた、自身もいろいろ作業をしていた木村は、荒井や市川、鎌田が水面からボートを引き揚げてくるたびに、ボートリフトのもとに駆けつけ、モーター吊りを手伝っていたのだから頭が下がる。
 この木村に対しては、10レース後には、ある企画用の「撮影」も行なわれていたのだが、カメラマンの要望に応えてポーズをとりながら、笑顔を要求されると、「笑うとシワが出るんですよ」と困って苦笑していたのも、なんとも可愛かったものである。

2008_1008_0101 笑顔が可愛かったといえば……、実をいうと、服部幸男もそうだった!
 8レース後、勝った坪井康晴を迎えるときに浮かべていた笑顔が本当にやさしげで、感動的ですらあったのだ。昨日の服部は怖い顔をしていることが多かった気がしたが、今日の服部は、感触が掴めてきていたためなのか、「いい感じ」で1日を過ごしているようだった。
 同期の友でありライバルである松井繁とツーショットになっていることも多かったが、12レースで戦うことになるからと、変に意識をしたりすることもなく、そうして過ごせていることが、さすがなのである。
 今日のドリーム戦では、今村豊の「スタート一撃」が決まって、服部は4着、松井は2着となったが、足に原因がある敗戦だったわけではなさそうなので、これから2人の反撃は始まることだろう。
 レース後には、並んでモニターに映し出されるスリット写真を見ながら「ああ~」「速いな~」などとも口にしていたが、悔しそうな部分はあっても、気落ちしている様子などはまったくなかったのだ。

2008_1008_0903  ドリーム戦で5着に敗れた三嶌誠司にしても、今日1日の過ごし方は本当にすごかった。
 どこにも時間のムダをつくらないようにしながら、試運転と整備作業を繰り返し、展示ピットにボートを着ける直前まで作業を続けていたのだ。
 ピット内を小走りしているところも何度か見かけたし、展示ピットにボートを着けようとする際には、額に大粒の汗が浮いていたものだった。
 それでいて、気迫の前付で6号艇から4コースを奪取したうえで、コンマ14のスタートを決めているのだから、敗因の多くは「展開」に求めることができるだろう。
 レース後には口を一文字にしていたが、記者に話しかけられると「残念ですね」と絞りだすようにして答えていたものだ。
 不良航法による7点の減点は相当に痛いが、地元の誇りをかけた戦いは、明日からも続くのである。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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ザ・ダービー~水面TOPICS~初日

★今日のインVSダッシュ勢

 減音モーター&チルト3度の導入で、丸亀水面はどこまで変わったのか……?1Rでいきなりインの横西奏恵が4着にぶっ飛び、3連単231倍という波乱の幕開けとなった丸亀ダービー。さらに3Rで伊藤誠二が5着で262倍、4Rも市川哲也が平田忠則と心中(5着)して346倍……こ、こりゃ変わったどころの話ぢゃない、近代競艇の常識が根こそぎ崩れ2008_1007_0208 落ちるかもかも!!???? などと思った途端に、5Rの田中信一郎から柏野幸二、丸岡正典、坪井康晴、原田幸哉、中島孝平とイン選手が破竹の6連勝。11Rの今垣光太郎が2着、12Rの服部幸男が4着で流れは止まったものの、終わってみれば1コース選手が12R中7勝8連対で、通常のSGと同じようなイン天国の1日だった。
 後半戦は1号艇にイン巧者が揃った、死ぬ気で前付けに行く選手がなかった、水面が干潮→満潮に変化してインの強さがアップした、チルト3度は飯山泰だけだった、など理由はあれこれ考えられるものの、とにかく結論としては「減音モーターになったくらいで、SGの本質は変わらなかった」ということになる。穴党の私としては、実に口惜しい結論である。
 一方、ダッシュ勢で勝ったのは、豪快なカドまくり一発で地元の意地を見せつけた3Rの木村光宏、イン水域の大競りの間にズッポリ差しきった4Rの山本寛久、俊敏なまくり差しを決めた11Rの魚谷智之の3発。インVSダッシュ勢は計算するまでもなく7対3でインの圧勝だったが、ダッシュ勢が勝ったときの3連単平均配当は267倍なのだから、一撃で大儲けも可能な水面ともいえる。微妙に、しかし確かに丸亀は変貌を遂げた。そう信じたい。
「1勝もできなかった2コースより、ダッシュ勢をアタマに据えて穴を狙う」
 今日の「穴・極選(後述)」は惨敗だったが、明日もこの信念を貫いて攻め抜くつもりだ。

★今日のチルトサンダー

2008_1007_0639  先にも触れたが、チルト3度に挑戦した選手はたったひとり。8R6号艇の飯山泰だけだった。私は迷うことなくこのレースを「穴・極選」に指定し、飯山のアタマ舟券をガッツリ買っていた。
 が、結果は5コース伊藤宏の鋭発S(コンマ05)が高い壁となり、飯山はそれを超えるだけで力尽きる形となった。枠なりの隊形で5コースがF持ちの山本浩次だったら、展開は大きく変わっていたかもしれない。不運だった、と思うことにしよう(濱野谷憲吾さん、展示を控えた身での暖かいコメント、ありがとさんです)。
 さて、今日の飯山を冷静に分析しておこう。伸びそのものは展示タイム6・55が示すようにソコソコ程度。肝心要のスリットからの行き足にも迫力がやや乏しい。まあ、向かい風なら1艇身は覗けるだろうが、追い風ならこのレベルでは苦しいな。さらなる整備でもうひとつほど伸びシロを付ける必要があるだろう。頑張れ、ヤッちゃん!

★今日のモーター番付

 昨日、前検でSランクに指定した選手たちは……(涙)
2008_1008_0939 服部幸男…12Rドリーム戦でまさかまさかのミスタードリーム・今村豊の一撃まくりを喰らってしまった。ターンマーク起こしからスリット全速に徹する今村の「スロー&ダッシュ戦法」が完璧にはまった形。ただ、この敗戦をもってして評価を下げるわけにはいかない。「一撃決着にパワーを問うべからず」。むしろ、手ひどいダメージを受けて最後方に下がりながら、4着まで追い上げた足は見所十分だった。この敗戦で少しでも人気が下がればしめたもの。明日(3号艇と6号艇)こそ、凄まじいレース足を目の当たりにできるだろう。
市川哲也…4R、横並びの隊形であっさり逃げ切るか、と見ていた瞬間、3コース平田忠則の強襲を浴びた。まくられたら一巻の終わりというわけで、当然の如く飛びつき、当然の如く大競りに……典型的なイン惨敗パターンにはまってしまった。これも1戦だけで見限るわけにはいかないが、服部との大きな違いは「自分よりスタートの遅い選手にまくられそうになった」という部分。つまり、致命的なまでに伸びが不足している。明日以降もレース足には期待するつもりだが、あのレベルの伸びではSからAに下げるしかない。
2008_1008_0527 山崎智也…10RはS遅れでレースを作ることができず、最後方から追走する苦しい展開に。それでもあの手この手の秘策を繰り出して、「あわや3着か!?」というところまで追い上げた。昨日に比べてスリットからの行き足が落ちたような気がするのだが、ペラさえ合えば大化けするはず。Sランク継続。
 今日の実戦で素晴らしい動きを披露したのが坪井康晴と瓜生正義。坪井はインから握ってかなり乱暴にぶん回しながら、それでも内の艇を寄せ付けずにバックで突き抜けてしまった。セカンドの足が強烈。瓜生は逃げた中島に置き去りにされての2番手だったがグングン追い上げて「まさか、逆転か~?」とスタンドが騒然とするほどのパワーを披露した。誰が見ても「出てる」とわかるレースではあったが、このふたりを素直にSランクに昇格する。(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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THEピット――初日の朝は……静かで、暑い!

2008_1008_0470   SG初日らしく、早い時間帯から選手たちは黙々と作業をしていた。
 整備室で、ギアケース調整などのモーター整備をしていたのは、今村豊、服部幸男、三嶌誠司、瓜生正義、丸岡正典、中島孝平など。ペラ小屋も大繁盛で、名前を挙げきれないくらい多くの選手たちが出入りしていた。

 ドリーム組では松井繁、吉川元浩、湯川浩司もペラ小屋にいたので、ドリーム戦出場選手は全員、自分の作業をしていたことになる。
 今村と湯川は、ペラ調整室から加工室へと場所を移して作業もしていたので、それだけ入念な調整をしていたのだろう。とにかく朝から、ピット内の緊張感は高かった。

2008_1007_0424  1レース。1号艇の横西奏恵が4着に敗れ、3-6-4という結果になったが、ボートの引き揚げの手伝いに出てくる選手たちは、それほど雑談を交わしている様子もなく、違和感があるほど静かに集まってきていたものだった。
 ただ、そんな中でも鎌田義の周囲にだけは笑い声が聞かれた。
 1着となった松本勝也の引き揚げを手伝いながら「えっ、水、入ってないんですか!? SGで水、入らないんやったら、一般戦なら(逆にボートが)乾きますよ」とのトーク! 思わず、「なるほど」と納得させられた。
 その鎌田は、同期の平田忠則が茶色いズボンをはいているのを見かけると、「山登りか!?」ともからかっていたのだから、ご機嫌である。
 ちなみに書いておけば、最近の鎌田は、「ロックコンサートにでも出るのか!?」と言いたくなるようなピチピチのズボンをはいていることが多い。お洒落なロッカーなのである。

2r0016654  で、そんなピットだが……、とにかく暑い! 10月とは思えないほど暑いのだ!! ピット内に気温計は見当たらず、2R時の発表を見ると、23度となっているが、ちょうど陽が照りつけるようになっていて、ほぼ無風のピットで感じられる暑さはそんなものではなかった。体感で25~26度はあるようだったし、午後のレースでは、そうした気温が発表されるのではないかと思う。
 そして、こうした気温はレースに思わぬ影響をもたらすことだって充分に考えられる。平田は「こんだけ暑くなるとは思わなかったので、ペラ選択に失敗しました」とも言っていた(ただし、「このモーターは僕には合うはずですけど」とも言っていた)ように、ペラ調整などにおいても無関係であるはずはなくなるわけだ。夏に好調だった選手は、それを持続できる可能性も低くはないだろうし、選手コメントなどは要チェックといえるだろう。

2008_1008_0007  基本的には静かなピットのなかで、「ありがとうございました」という田中信一郎の大きめの声が聞かれた。
 そちらを見てみると、頭を下げた相手は島川光男であり、何かのアドバイスをもらっていたようだった。少し、お茶目な感じの声ではあったが、田中はもう一度、「ありがとうございました」と繰り返していたので、貴重なアドバイスだったのかもしれない。
 この後には辻栄蔵も、島川に何かを尋ねているような場面も見かけられたので、島川は今節のキーマンだともいえるだろう。モーターも平石和男が優勝している20号機を引き当てていて、レースにおいても軽視はできない存在なのである。
(PHOTO/中尾茂幸 +内池=平田  TEXT/内池久貴)


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さぬきUDON祭!

5r0016646  丸亀のビッグレースではすっかりお馴染みになっている「さぬきUDON祭」が今年も開催されている!
 本日10月8日が、宮武うどん店
 9日が、山内うどん
 10日が、あたりや
 11日が、松岡
 12日が、がもううどん
 13日が、日の出製麺所 
……と、讃岐うどんの名店が「日替わり」で出店し、毎日10時30分から500玉完売まで、おいしいうどんが出されているのだ。
 本日の宮武うどん店さんのうどんも本当においしかった! ぜひ、皆さんもこの機会に!!


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H記者の『穴・極選!!』初日

 Hです。おお、濱野谷憲吾さん、ダービー参戦中にも関わらず嬉しいコメントをありがとさんです(←本当に本人なら即日帰郷っすねw)。今節もガツ~ンとでっかい配当を仕留めてみせまっせ!
 減音モーター&チルト3度の導入で、どれだけ丸亀の水面が変わるのか。ダッシュ勢が台頭するのか。それでもやっぱりSGはインが強いのか。そこが今節最大の焦点であります。もちろん、インから売れるのがSGの宿命ですから、穴党は断固として「まくり水面に変わった」と信じるべき。いま、3Rまで見届けてイン選手はトビ、抜き勝ち、トビと苦戦してますね。まだインに人気が偏る今日がチャンスです(←もう2回も大穴が出てしまいましたが……)。
 今日の極選は、飛び道具が揃った8Rです。

   8R
  ①坪井康晴 13/40
★②島川光男 32/33
  ③井口佳典 17/26
★④伊藤 宏 40/25
  ⑤山本浩次 6/23
◎⑥飯山 泰 42/32

   進入予想123/456

 この数字は過去1年間の「まくり/差し」データ(BOATBoy誌10月号参照)です。SGでこれだけまくり屋が揃うレースは珍しい。でもって坪井は「イン戦は握って攻める」全速インモンキー派ですから、1マークで誰かとゴッツンコという展開になりやすい。誰とゴッツンコか。おそらく、4カドの伊藤宏。ならば、アウトから飯山が豪快に突き抜けるはず(チルト3なら2段3段まくりもありえる)。坪井が残したときの6-1には目をつぶり、自力タイプの島川と宏へ。井口は回り足に不安があるとみて軽視します。

3連単★6-24-全


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THE開会式「76期のリーダーは誰?」

2008_1008_0002  さあ、ダービー開幕です。午前9時35分からイベント会場で開会式&選手紹介が行われました。いくつかのコメントをピックアップしてみましょう。
今垣光太郎「2年前のチャレンジカップではフライングしてしまいました。すいませんでした。今節は、その分も頑張ります!」(らしい、すねぇ)
柏野幸二「今まで、やったことのない経験をするために来ました。応援してください」(やったことがないのは、SG優出……いや、目指しているのはその上でしょう)
山崎智也「ダービーには縁があると思います。優勝して帰ります!」(
珍しくはない智也のV宣言ですが、今節のモーターなら実現十分)
辻栄蔵「今節はふたつの目標を担ってやってきました。ひとつはダービーで活躍すること。もうひとつは、うどんを喰って帰ること。喰わずに死ねるか~~!」
守田俊介「辻栄蔵はまだうどんを喰ってないそうですが、僕はうどんを喰いすぎてデブになってしまいました。今節は減量から頑張ります」(
74期の掛け合い。確かに、夏まで50キロを死守していた守田は54キロに……サウナに籠城しなさい!)
 続いては76期の掛け合い。
横西奏恵「76期のリーダーです。頑張ります」
原田幸哉「76期のリーダーは頼りないので、僕が頑張ります」
魚谷智之「76期のリーダーは僕です」
伊藤宏「76期のリーダーは僕です」
瓜生正義「76期のリーダーは僕です」(
ガハハ、SG初参戦の宏まで言い張るところがミソですな)
 最後の〆は、地元のふたり。
木村光宏「お祭りがはじまりました。優勝を目指して、じゃなくて、日本一を目指して水上を駆け回ります!」
三嶌誠司「チャンスが来ました。安岐さんのように、日本一になります!」

 日本一を目指す戦いが、いま、はじまりました!


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“本紙予想”全日本選手権初日

 今節も「“本紙”予想」と、「H記者の穴・極選」との二本立てでお送りします。初日の本紙予想担当は、初登板のUです。あまりひねくれてないけど、ちょっとだけひねくれている正統派の予想(?)がこちら↓です。

1R 減音になっても丸亀はインからか
◎横西 ○山本 ▲佐藤
3連単 1―2―46,1―4―26
押さえの2連単 4-6

2R どこまで動くか、えぐっさん!?
◎守田 ○江口 ▲佐々木
3連単 1-4=5,1-45-3

3R チルト跳ねるか、カマギー!?
◎木村 ○鎌田 ▲伊藤
3連単 136BOX

4R 市川&平田の足、いいぞ~、たぶん
◎市川 ○吉村 ▲平田
3連単 1-2=3,1-23-6

5R やっぱり切れないイン!
◎田中 ○赤岩 ▲田村
3連単 1-3=4,1-3-6

6R 魚谷の差しに注意~!!
◎魚谷 ○柏野 ▲倉谷
3連単 2-1-456

7R 動くと信じる、えぐっさん
◎江口 ○今垣
3連単 3-全-6

8R 実は恐いぞ、島川!
◎坪井 ○島川 ▲伊藤
3連単 1-2=4

9R 田口侮れぬも、濱野谷の2着が怖い!!
◎原田 ○濱野谷 ▲深川
3連単 1-3=5,1-3-2

10R さあ登場の智也、どこまで噴くか!?
◎中島 ○山崎 ▲佐々木
3連単 124BOX

11R 目移りしながらも、ズバリ決め打ち
◎今垣 ○寺田 ▲平田
3連単 1-3-45

12R キミは鉄板と信じるか?
◎服部 ○松井 ▲三嶌
3連単 1-2-346


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初日! ダービー開幕!!

2008_1007_0331  いよいよ初日! 1Rから1号艇が横西奏恵――と目が離せません。それでもやはり、注目は12Rのドリーム戦!! 選考期間の勝率第1位(8.42!)、服部幸男が1号艇に構えるのだから、このレースで勝利して、準優出→優出→優勝→賞金王決定戦行き、となっていったのならば、それはまさに、「1年間の結果」としての決定戦行きということになる。そういう結果はぜひ見たいものなのだ。
 本日は9:30から「選手紹介(開会式)&ドリーム戦出場選手インタビュー」が行なわれるほか、5R・8Rの発売中には「吉岡稔真(元競輪選手)&植木通彦 日本一を語る」というトークイベントも行なわれる。ぜひ丸亀競艇場に足を運んで、生のレース、生のイベントを楽しんでいただきたい。
 それでは本日も、よろしくお願いいたします!
(PHOTO/中尾茂幸)


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H記者のダービー前検を斬る!

 久々に前検から参戦しているHです。試運転、展示、スタート練習をじく~り観た結果、以下のようなパワー診断になりました。
★Sランク
Sn1_8989 服部幸男
…エース機の深川、万年超抜の松井と併せて負けなかった。伸びはボチボチだが、とにかく回ってすぐのレース足が力強い。深川には外から2艇身ほどチギり、松井との2度の対戦(外&内)でも半艇身くらい煽っていた。直線での伸び比べになったらやや苦しいが、1マークでの一撃決着が多い服部にピッタリの足色。
市川哲也…久々にオーラを感じさせる動きだった。こちらも回ってから一気に突き放していくレース足が素晴らしい。原田幸哉や井口佳典を1マークの出口ですっと1艇身ほど置き去りにしていた。
Sn1_9123 山崎智也…アワカツ仕込みの伸びが健在なのか。とにかくスリット付近でグイッと伸びる。伊藤誠二の外をぶん回し、1艇身ほどリードしてのバック直線。普通は内から伸び返されるものだが、智也は逆に半艇身ほど突き放した。智也がこんなに伸びるのも久々。
★Aランク
平田忠則
…魚谷智之、寺田祥との足合わせが出色。1マークを回ってからの出足が強烈で、すすすっと先行してみせた。伸び自体はソコソコか。
松井繁…服部にはやや劣ったが、ターン回りのスムースさとそこからの出足は一級品。例によって「負けにくいレース足」に仕上がりつつある。
坪井康晴…今村豊と合わせて内からしっかり伸び、それで目途が立ったのか水面から消えた。ターンから直線までバランスがしっかり取れた、らしい足色。今節もうるさそうだ。
丸岡正典…田村隆信と伸びは同じ程度だったが、出足と回り足で上回っていた。
田口節子…女子レーサーではトップか。丸岡とびっしり合わせて一歩も引けを取らず。今節の台風の目になりそうだ。
★ワースト級
 勝ったり負けたりが多く、やられっぱなしの極悪パワーは見当たらなかった。ただ、湯川浩司の回り足が明らかに怪しく、このままでは1マークで苦戦しそう。井口佳典も伸び一辺倒という感じで行き足に不安が残る。

 さてさて、前検タイムが届きました。トップは……
①伊藤誠二 6・59
②湯川浩司 6・60
③伊藤 宏 6・61
 瓜生正義
 寺田 祥
 井口佳典
⑦松井 繁 6・62
⑧魚谷智之 6・64
⑨荒井輝年 6・65
 飯山 泰
⑪山崎智也 6・66
 平田忠則
 田口節子

 ふむ、湯川と井口が2、3位ですか。しかし、過信は禁物ですぞ。私のおススメ選手は11位あたりに固まっておりますが、きっと頑張ってくれることでしょう。あ、前検トップの伊藤誠二を直線でやっつけた智也は、特に注目です!
 でもってワーストタイムは…
①市川哲也 6・83
②江口晃生 6・81
 山本寛久
④松本勝也 6・80
 平尾崇典
 須藤博倫
⑦田中信一郎6・79
 佐藤大介
 池田浩二
 吉村正明

Sn1_9008  な、なんとSランク指名の市川が断然のワースト……いや、私は信じません。伸びはなくとも行き足はトップ級。実戦ではこの数字をあざ笑うような活躍を見せてくれるはずです。ちなみにもうひとりのS級・服部は6・71でまったくの中堅タイムでした。が、この数字が何の意味もなさないことを、明日のドリーム戦で証明してくれるでしょう。


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THEピット――前検の緊張感!

2008_1007_0192  今日のピットでは、いつもよりSGジャンパーを着ている選手の姿が目立った気がした。そして、いつも以上に緊張感の強い空気が漂っているようだった。
 原田幸哉などは、見るからにいつもとは顔つきが違うように感じた選手の一人である。フライング休みによってチャレンジカップ出場がかなわなくなったのだから、原田にとってはまさにここが勝負駆けの一節! ここに懸ける気持ちの強さが表情に出ていたのだろう。
 山本浩次、山崎智也、魚谷智之も状況的には同じだし、彼らに限らず、ほぼすべての選手が勝負駆けのつもりで来ているのかもしれない。だからこそ、緊張感も自然と高まってくるわけである。

2008_1007_0255  スタート練習がまだ始まらない早い時間帯から熱心にモーター本体の調整をしていたのは、今垣光太郎、高橋勲、木村光宏などだった。
 今垣は毎度のことだが、好感を持てたのは木村だ。地元SGではあるが、それほど緊張した様子もなく、のびのびと作業をしている印象を受けたものだ。
 他選手にモーターを運ぶのを手伝ってもらうと、「ありがとうございました!」と、実に気持ちのいい笑顔も見せていた。
“今節は、木村を応援したい”
 ピットに入ってすぐにそんな気にさせられたものだった。

2008_1007_0340  装着場でボートにモーターを取り付けたあと、入念にチェック作業をしていたのは、平田忠則、中島孝平、吉村正明などだ。
 彼らが作業をしている様子を見ていると、それぞれに「職人」をイメージさせられた。
 とくに児島総理杯に続いて2度目のSG出場となる吉村は、いい意味で緊張感の抜けた自然体の表情になっていて、「一発」を期待したくもなってきた。
 周年での準優出も、珍しいことではなくなってきているだけに、ここでも好成績を期待していいだろう。

2008_1007_0279  明日のドリーム戦出場メンバーによる第一班のスタート練習が始まったのが、ちょうど2時頃だったが、スタート練習から引き揚げてきた服部幸男が、早くも鬼のような形相になっていたのには驚いた。一見、不機嫌のようにも見えなくはなかったが、これは、足に対する感想の表われということではなく、気合いの表われだろうと受け取れた。
 実際、この後に行なわれた共同会見では「スタートの行き足がちょっと悪い」と言いながらも、「足自体はまずまず」と言っていたのだ。
 地元・浜名湖で行なわれるチャレンジカップや現在の賞金ランキングについて訊かれても「その辺はまったく考えていません」と即答していたのも、この人らしい。
 ドリーム戦1号艇に乗る明日も、この人らしく、一日中、作業を続けることだろう。

2008_1007_0544  ドリーム戦の共同会見では、選手のコメントにそれほど差はつかず、「普通くらい」という言葉が目立っていたものだ。
 とくに三嶌誠司は、「いたって普通だった足が、化けてくれれば……、変身してくれればとも思いますけど」と笑いながらコメントしていた。
 今節の三嶌は、地元でもあり、「選手代表」を務めることにもなっているが、いろんな意味で「責任」と「仕事」が増えるこの役割をこなしながら、全力投球してくるはずだ。スタート特訓後も、公開会見、TVインタビューなどもこなしたうえで、ペラ小屋に直行! その作業を続けながらも、各班のスタート練習が終わるたびに、モーター吊りを手伝うため、ボートリフトのほうへと小走りしていたのだから、大変である。
 当然ながら、木村同様、誰よりも応援したい選手になっている。

2008_1007_0359  ペラ小屋といえば、スタート練習後、かなり長時間、ペラ調整を続けていたのが湯川浩司だった。
 今節は「新ペラ3枚」を導入したとのことで、公開会見でも、どちらかといえば、コメントのトーンは低かった。
「回転が悪かったんで、良くないかもしれないですね」
「いまはプロペラも手探り状態なんで……」
 といった具合だったのだ。
 ただ、湯川の場合は、“合ったときの破壊力”は強烈なので、今日の動きやコメントだけで簡単に軽視することはとてもできない。

 スタート特訓も終盤に入った頃から、慌ただしさがなくなり、少し空気がゆるんできたが、そんな中でも木村や市川哲也などはモーター調整に熱心だった。また、濱野谷憲吾や横西奏恵などは、長い時間をかけてギアケース調整をしていた。
 ペラ小屋にしても、三嶌や湯川のほかにも多くの選手が出入りしていた。
 松井繁は、ペラ調整室ではなくペラ加工室で作業をしていたので、微調整レベルではない少し大胆な調整をしていたのかもしれない。3枚ともプロペラを試したという松井はやはり、ドリーム戦の共同会見で「普通くらいじゃないですかね」という言葉を繰り返していた一人である。

1r0016640  整備終了となるまで、こうして各選手がさまざまな作業をしていたが、そんな中にあって、モーター吊りの合間などに、選手同士で言葉を交わして、互いに笑顔を見せている場面などを見かけると、ほっとする。
 たとえば、山崎智也と江口晃生、あるいは湯川浩司と田村隆信。淺田千亜希と田口節子、魚谷智之と横西奏恵などがそうだった。
 同県、同期、同性……と関係はいろいろだが、レースを離れれば、“仲間たちの固い絆”があるわけだ。
 そういえば共同会見中、「ドリーム戦では1号艇=服部選手、2号艇=松井選手と、同期の顔合わせで注目が集まりますが……」という質問も出ていたが、それに対して服部は、「それは皆さんが注目しているだけで、関係ないこと」と言い切った。
 それが競艇なのである。
 THE Derbyの緊張感が、こんな言葉や、それを口にしたときの服部の顔つきからも窺えた。
 明日からの戦いが本当に楽しみである。
(PHOTO/中尾茂幸 +内池=最後の1枚のみ  TEXT/内池久貴)


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エース機は男・深川の手に!

Sn2_6170  さあ、前検開始~~!! まずは大事な大事なモーター抽選だ。が、初降しからまだ3節しか消化していないとあって、選手たちの顔に緊張感は見られない。気合という意味で顔が引き締まっていたのは田中信一郎、松井繁、服部幸男の3人あたりか。あちらこちらから談笑が漏れる中、選手班長の三嶌誠司から抽選ははじまった。三嶌は自分の番が終わるとすぐにガラポン機と向かい合うように座り、立会人へと立場を変える。でもって次々と選手たちのモーター番号を読み上げていくのだが、山崎智也のときに「オッ!」と叫んで目を大きく見開いた。
「14ば~ん!」
 初の減音、初のチルト3度解禁、初降しという初物尽くしのシリーズで、阿波勝哉がいきなり初日から9連勝をマークしたモーターだ。もちろん、そんな特殊な選手が乗っていただけに、智也も同じような成績を残せるとは限らない。限らないが、地元の三嶌が「オッ!」と叫ぶのだから、やはり14号機はタダモノではないのだろう。今節の智也は(いつもといえばいつものことだが)要注意だ。
Sn2_6206  期間勝率トップ、ドリームの1号艇を担う服部幸男は2連対率4位の51号機。十分に実力を発揮できるだけの素性機を得て、まずはひと安心といったところか。
 そして複勝率トップの24号機は深川真二の手に。MB記念の優勝戦で男気を魅せつけた九州男児を、競艇の神様は見捨てはしない。今度こそ主役に……の思いが膨らむエース機ゲットである。
 また、阿波勝哉の快進撃に待ったをかけた35号機は魚谷智之の手に渡った。山崎智也VS魚谷の対決がいまから楽しみだな。
 さてさて、以下に上位モーターと気になるモーターを列挙しておこう。過去3節(ほとんどが実質2節のみ)のデータではあるが、多少は参考になるだろう。

Sn2_6156 ★2連率上位モーター(シルシは期待度)
①24号機◎→深川真二
【寸評】須田秀一と都留浩一郎のA2コンビで荒稼ぎ。須田に至っては出過ぎ?でFを切った後も8戦4勝(レースタイムも2位タイ)、2着3回と活躍したのだから信頼度は高い。
②33号機△→鎌田義
【寸評】A2枝尾賢とA1繁野谷圭介の強豪ふたりが乗ってのもので、過信は禁物か。
③14号機○→山崎智也
【寸評】チルト3度解禁シリーズでアワカツが怒涛の9連勝を飾った話題性抜群のモーター。まあ、これは規格外の成績ともいえるのだが、続くB1藤岡俊介も11戦4勝と活躍している。要注意。
④51号機△→服部幸男
【寸評】A2加瀬智宏とA1占部彰二が乗ってのもので、過信は禁物。
⑤49号機○→佐々木康幸
【寸評】アウト屋・吉岡修が4連対、続くA1亀本勇樹がFに泣いた後も活躍しており素性はよさそう。
⑥19号機△→岡本慎治
【寸評】SG覇者にして名人の大嶋一也が10戦9勝で圧倒V。ある意味、当然といえば当然の戦績で、参考にはしにくい。
⑦20号機○→島川光男
【寸評】これもSGレーサー平石和男がオール3連対で優勝したモーター。過信は禁物だが出足と回り足は文句なし。
★一発大穴モーター
Sn2_6192 ①35号機◎→魚谷智之
【寸評】チルト3解禁シリーズで、松田英数がアワカツの開幕10連勝を阻止。この節の松田はアタマで2連単8390円、10740円、6840円と大穴を連発している。回収率ダントツの穴モーターだ。
②27号機◎→該当者なし。残念ながら、機成績が悪すぎて落選してしまった。
【寸評】間違いなくトップ級の伸び。新人の古川舞が10戦中9Rでトップ展示を弾き出した。誰が乗っても伸びるはず。
③28号機◎→坪井康晴
【寸評】レースタイムのトップ機。A2浦上拓也が2戦目で1分47秒3の猛時計を出した快速モーターだ。浦上はその後も好タイムを連発しており、ハマれば怖~い存在か。
④43号機○→平田忠則
【寸評】今をときめく平山智加が1分47秒4の2位タイ記録を出した快速機。ペラとマッチすれば怪物級に化けるかも?(Photo/中尾茂幸、Text/畠山)


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選手たちがキターッ!!

Sn2_5981_3  丸亀競艇場のピット前は、「入り待ちファン」で大賑わい! パッと見で、50人くらいはいたのではなかろうか。子連れの“ママさんファン”の姿も目立っていたのが印象的だ。
 一番乗りの選手は横西奏恵ちゃんということで……、キターッ!!
 通勤着姿で元気ハツラツの奏恵ちゃん! 荷物を運び入れたあとに入口に戻ると、次の瞬間には大勢のファンに取り囲まれていた。それに対して奏恵ちゃん、笑顔でサインや撮影などに応じていたが……、遠目で見ていても、その姿はやっぱり魅力的なのである。
 ということで、奏恵ちゃんには「一番乗りの素敵なひと大賞」を進呈しておきたい。


Sn2_5996_2  2番手の入りは大賀広幸で、すーっとピットに入ってきたかと思うと、スーッと消えて行ってしまった。なんだか忍者のようだった。
 で、3番手の入りは、山崎智也ということで……、キターッ!!
 実をいうと、智也には、昨日、香川県入りする際にも偶然会っていて、「こんにちわ」と挨拶すると、「あ、こんにちわ」と笑顔で挨拶を返してくれていたりもしたの である。
 いい男でありながら、いい人なのだからたまらない。
 奏恵ちゃんと同じように、智也もまた荷物を運び入れてからファンのもとへと戻ったが、奏恵ちゃん以上に、ファンが殺到!
 群れ、群れ、群れ……という感じで、10分以上は解放されずにいたのである。


Sn2_6033_2 「なかなか解放されなかった大賞」は、この智也か、今垣光太郎のどちらかだろう。
 髪の毛を染め直して、若々しくなった今垣であったが、ピット手前でファンにつかまると、入口にもなかなか近付けないような状態になっていたのだ。
 髪の毛は茶色くても、誰より腰が低いのが光ちゃんだ。いや別に、髪の毛が茶色い人は腰が低くない……というわけではないのだが、とにかくそんな光ちゃんなのである。
 ようやくピットの入口に辿り着いたかと思いきや、さらに数人のファンに握手を求められたが、それに対して光ちゃんは、一人ひとりに両手で固い握手をいながら、頭を下げていたのだ。
 すごいぞ、光ちゃん!


Sn2_6002  人気面では、横西、智也、今垣に負けていなかったのが“王者”松井繁だ。
 驚いたことにも、車に乗っている松井を見かけたある女性ファンなどは、「あ、わ、わ、わ、わ……。あわわわわ……、か、かっこいい~」と、いきなり悶絶しはじめたのである。となれば、松井には「悶絶大賞」を進呈せざるを得ないだろう。
 ピットに入っていこうとする松井に対しては、「握手してください」と、ほとんど泣き崩れるようにして手を差し出していたファンもいたのだから(悶絶の女性と同じだったかは確認できなかった)、やっぱり王者はどこまでもすごいのだ。
 すごいぞ、王者!!


Sn2_6039  ファンサービスということでは、「この子を抱っこしてください」とばかりに、赤ちゃんを渡され、抱っこしていたのが田中信一郎なので、こちらはある意味、お相撲さんのようだった。きっと、そのママさんは、信一郎に子供を抱いてもらうことで、強い子に育つと信じていたのだろう。その通り! あの子はきっと、強くていい子に育つ。
 そして、もうひとつ、泣かせる場面を演出していたのが“ガッツポン”こと倉谷和信だ。なにせ「KURATANI」のSGジャンパーを着ていた男性ファンに、背中にサインをしてほしいと頼まれると、戸惑うことなく「倉谷和信」とサイン! その瞬間、2人のあいだには「男オーラ」ががっつりと漂っていたものだったのだ。
 予定外のことだが、倉谷には、特別枠で「男オーラ大賞」を進呈したい。

 ……ということで、とにかくみんな来た。
 これからモーター抽選も行なわれ、いよいよ熱い戦いが始まるゾ!
(PHOTO/中尾茂幸)


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丸亀です!

1r0016638_2  取材班、丸亀競艇場に到着しました!
 本日は、明日10月8日に開幕する“THE Derby”全日本選手権の前検日。……ということで、いつものように選手到着や前検の様子などをリポートしてまいります。
 今節は、珍しいことにもH記者とU記者の「虎ドラコンビ」でスタート! nifty競艇特集の主宰・黒須田守は、3日目からの参戦予定となっています。もちろん、我らが中尾カメラマンは、本日から最終日まで、全日程、皆勤賞でフル稼働予定です。
「Road to住之江」の争いも佳境を迎えているなかでのTHE Derbyからは、目が離せません! 本日も、そして今節も、よろしくお願いいたします!!


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ダービー!

10月になり、朝晩などはかなり涼しくなっていますが、皆様、風邪などひいてませんでしょうか? 今年も残り3カ月を切り、いよいよ賞金王戦線も佳境。これからは見逃せない戦いが続出であります。

8日からは、丸亀競艇場で全日本選手権が開催! 歴史と伝統に彩られた最高峰の戦いが、いよいよ開幕いたしますよ! というわけで、取材班は明日の前検から最終日まで、現地丸亀より、取材・更新してまいります。ダービーでもよろしくお願いします! というわけで、取材班は早くも丸亀に向けて出発いたしました! 皆様、丸亀でお会いしましょう!


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