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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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本日のレース回顧

1R
2009_0730_0348  進入は枠なり。インの今坂勝広が他5艇を半艇身ほど置き去りにするコンマ08のスタートを決める。その後少しアジャストしたのか他艇に追いつかれるも、そこからふたたび伸び返して1マークを先に回る。
 あとはもう今坂の独壇場。今年の最多優勝回数を誇る選手がオープニングカードから、貫禄のイン逃げをみせつけた。
 今坂の後ろに続いたのは笠原亮。3番手を走るのも後藤正宗。「静岡VS群馬支部」の企画レースは、静岡勢の圧勝に終わる……かと思いきや、ひとりの選手が気をはくレースをみせる。6号艇の加瀬智宏である。4番手をひたひたとついて回り、3周2マークで後藤のターンミスを見逃さず逆転。静岡のワンツースリー独占を阻止してみせた。道中で離されることなく4番手を追走し3着に逆転してみせ加勢の足はなかなかのものである。

 

2R
 枠なり3対3の進入。6コースの飯島昌弘が他艇よりも約1艇身早いコンマ11のトップスタートを決めて内を絞りにいく。そのまま豪快な大外まくりが決まるかと思いきや、インの松本博昭も伸び返す。
 バックは逃げた松本博と飯島の併走。足色は同じような感じだ。内から艇がかかっている飯島が有利かと思えたが、飯島が2マークで流れて勝負決する。1着は松本博昭。

3R
2009_0730_0315  進入は3対3の枠なり。2・3コースがスタートでヘコみ、スリット上からインの一宮稔弘とカドの坪井康晴の一騎打ちの様相に。 スリット通過後、一気に2・3コースを絞った坪井だが、捲り切るまでの勢いはない。が、インの一宮は坪井の捲りを警戒していたようで張り気味に回る。一宮が少し外を回った分だけ坪井の捲り差しが決まった。
 明日以降、舟券的に面白そうなのは篠崎元志。このレース4着に敗れてはいるが、レース足は悪くなかった。

4R
 4号艇の平石がピット離れで遅れるも、そこから早めにホーム水面に回りこんで4コースを何とか死守。しかし早めに回りこまなくてはいけなくなった分だけ進入は4対2の枠なりとなる。
 1マーク。トップスタートを決めた池本輝明が捲りにいく。インの濱村がこれに飛びつこうとする。開いた隙間に切り込んだのは、5カドから艇を加速させていた佐々木康幸。捲り差し一閃で勝負を決めた。
 勝った佐々木は機力も上位ある。スリットほぼ同体からインを捲り切った池本輝明、回った後の足が鋭い福島勇樹も良さそう。

5R
2009_0730_0399  ダービー勝負駆けのかかった松本勝也が渾身の逃げ切り勝ち。外3艇が遅れたことも有利にはたらいたが、誰にも攻めさせずに完勝した。前検の見立てどおり足も良さそうである。
 逆に、2着になった海王・菊地孝平はやや足がキビしくみえた。スリットで先制したものの、あまり伸びていかない。また1マークで差しハンドルを入れたときも流れ気味。人気になっているようならば、舟券的には逆らってみるのも面白いかも。
 阿波勝哉はスタートで遅れたのがすべて。前検時よりも確実に足は上向いている。難点をあげるなら、やや後伸び気味になっているところ。この時期の浜名湖は向かい風が吹くことが多いので、明日以降チルト3度捲りが決まるシーンが見られる日はありそう。山崎哲司はかなりキビしい足だった。

6R
 総帥・服部幸男が回りこんでくるが、1号艇の安達裕樹はインを死守。105mくらいの起こし位置から、コンマ12のグッドスタートを決めると、そのまま押し切ってみせた。
 服部は1マークでいったん3番手に落ちるも、バック水面の内側を強い足で伸び返していき2マークを先マイ。吉川昭男を逆転して、2番手に上がることに成功。足はいい。
 明日以降、穴で面白そうなのは津留浩一郎。もともと記念で人気になる選手ではない上に、6着敗退で株価は底値。でも走っている雰囲気は悪くなかった。

7R
2009_0730_0181  6号艇の田中信一郎を入れて、2号艇の新田雄史はスローの3コースを選択。内2艇がコンマ24、22と後手を踏むなか、新田が放ったスタートはコンマ08。新田は間髪入れずに絞り捲りを打つ。内2艇が生き返る間をまったく与えようとしない。
 ところが早めに絞った分だけ、マイシロがなくなる。流れ気味にターンするところを、ズボッと差したのが白井友晴である。
 バックは2艇の併走。内の白井がやや前におり、外の新田はやや遅れている。この態勢ならば2マークを先に回れる白井が有利。しかし次のターンが鋭かった。匕首を白井の喉元に突きつけるかのような旋回。両者のターンが終わると、新田が半艇身前に出ていた。
 スタートが決まったのが大きいにしろ、新田のレースは足の裏づけがなければできない芸当であったように思う。コース不問のスタート一撃がある選手だけに、明日以降の活躍にも期待大だ。

8R
 2レースで内容あるレースをした飯島がコンマ19のトップスタートから逃げ切り完勝。ただし待機行動違反を取られて、得点率を落としてしまったのは残念だ。機力的には瓜生の伸びが目立った。

9R
2009_0730_0845  インコースの加瀬智宏が気合のコンマ07トップスタートを決めて逃げ込みを計る。しかし海王・菊地がそれを許さない。3コースで内の展開をうかがい、2コースの川添が差しの初動を入れる一瞬前に、決め打ちの捲り差しハンドルを入れて先頭に立った。
 ただ5Rの回顧でも述べたように、菊地の足はそう抜けたものではないように感じる。良い時なら3コース捲りや、1マークで一気に突き抜けていたのではないだろうか。個人的には、明日のドリーム戦は菊地を切った舟券で高配当を狙ってみようと思っている。無謀かもしれないが……。

10R
 逃げた宮武英司と差した笠原亮が、バック水面で一騎打ち。内にいた笠原が2マークを力強く回ると、宮武以下を置き去りにした。笠原は伸び・回り足ともに良好。若松オーシャンカップでは惜しくも予選敗退したが、足の良さはそのまま引き継いでいるかのようだ。これで初日は2着1着。今節の準優進出は堅いのではないだろうか。
 一方、機力が乏しく感じたのは平石和男だ。前半レースと同じようにピット離れで遅れ、バック3番手からズルズルと下がっていき、ほぼ最下位ともいえる5着に敗退した。本紙予想では前検の雰囲気から「足良さそう」と書いたが前言撤回する。明日以降も平石はキビしい戦いを強いられそうだ。

11R
2009_0730_0775_2  10レースのうち静岡勢が5勝。3着をハズしたのはたったの2レースだけで、9・10レースと2連勝中。どの場でも静岡の選手は強いが、地元・浜名湖だとなお高いパフォーマンスを発揮する。
 そんな静岡勢に一矢報いたのが、1号艇の福島勇樹。2号艇の坪井が人気を集めていたが、コンマ14トップスタートを決めて、坪井に攻める隙を与えず逃げ切り勝ちをおさめた。坪井も2着をしっかりとキープして、初日を1着2着で終えた。
 明日以降、機力的に注目したいのは4着に敗れた萩原秀人。1マークの捲り差しは坪井に引っかからなければ2番手に届いていた。それに1周2マークはターンマークを大ハズシ。2周1マークも岩崎にブロックされて外に流れるなど、道中のロスが大きかったのだ。ひょっとして回り足が極端に悪い可能性もあるのだが、もしもスムーズなレースができるようなら、明日以降はチャンスがありそう。人気薄なら狙ってみたい。

12Rドリーム戦

2009_0730_r12_1108  スリットで圧倒的1番人気の服部幸男が敗れるのはほぼ決まった。
 ダッシュ3艇がコンマ05~07の鋭発、2~3コースがコンマ12~13の好スタートを決める中、服部のタイミングはコンマ23。さらに2コースの湯川浩司は伸びが鋭い。そして「捲れる」と判断すれば誰が相手でも躊躇無く捲っていく。1マーク手前で服部は湯川に絞られて万事休す。場内に悲鳴があがる。
 地元のボスを追い落とし、勝利を手にしたかにみえた湯川だが、その湯川にむかって今度は阿波が襲い掛かってくる。チルトMAXの伸びは強烈だ。阿波の存在に気づいた湯川は、マイシロが小さいことも厭わず握って回る。湯川が外へと流れていく。阿波の捲りを阻止することに成功したが、内にできた急所を佐々木康幸が突いてくる。
 初日ドリーム戦を制したのは佐々木。またもや静岡である。

 静岡には強豪選手がたくさんいる。強い選手多いメリットも大きいが、デメリットもある。笹川賞では票が割れるし、MB記念の推薦もなかなか回ってこない。個人的なイメージだが、佐々木は実力のわりに、「選手が多いことによる」割りを食っている一人のように思う。
 菊地孝平が若松オーシャンカップを優勝した当日、佐々木も徳山の一般戦で優勝していた。あの日の主役は間違いなく菊地だったが、初日を終えた時点での今節の主役は、間違いなく佐々木である。このまま、主役の座を突っ走るか。

(PHOTO・中尾茂幸 TEXT・姫園淀仁)


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