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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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若松オーシャンカップレース回顧(担当:K)

 姫園は舟券で負け倒して若松から逃亡してしまった。H記者は本日まで東京にて居残り特訓、明日からの参戦。というわけで、現場では本日は孤軍奮闘のKなのである。
 えっと、何を言いたいかというと、ピットを行ったり来たりしつつ、原稿も書いたりしていると、12Rすべてを完全に追いかけるのは不可能なんですよーーー、という言い訳である。つまり、全レース回顧などという壮大な企画を始めた姫園の遺志を引き継ぎはしますが、機力診断についてはやや心もとないことをお断りし、お詫び申し上げておきます。明日は、H記者がきっちり見立ててくれるはずです。

【1R】
 濱村芳宏のイン逃げ。他の5艇に決定力が欠けていたことが大きかったように見え、濱村自身の機力もそれほどではないか。差して引き波にズルリと乗っかった原田幸哉はやや苦しいか。その原田を交わしつつ外を回り、濱村に迫った辻栄蔵がこのなかでは上位だった。

2009_0723_0442 【2R】
 田中信一郎が動いて2コース。ただし、内がそれほど深い進入にはならなかった。3コースからコンマ12のSでややのぞいていた飯山が、スリットから伸びてマクリ一閃。飯山の行きアシから伸びは上位級と言っていいだろう。ただ、常に突き抜けるだけの爆発力があるかどうかは微妙なところ。明日の8R3号艇は、とにかくスタートがカギになりそう。
 2着に粘った田中は、上向き気配だと思う。川﨑智幸は1Mで行き場がなくなったのが不運だった。

【3R】
 徳増秀樹がツケマイ一発。インの松本勝也がややヘコんだとはいえ、一撃で後続を6~7艇身も突き放すパワーはド迫力。間違いなくトップクラスのアシである。
 注目したいのは2着の重成一人。1Mでは6コースから最後に差して出口では5~6番手だった。しかし、引き波をまったく苦にせずバックに出ていったし、そこから最内をグングン伸びて2Mは先マイを果たしている。しかも、サイドがしっかりかかったターンで、一気に2番手に浮上しているのだ。相当な仕上がりになっていると言っていい。

2009_0723_0434 【4R】
 西島義則が2コースで、インを主張した横西奏恵は100mを超える起こし。そして、素人目にもハッキリわかるほどに、起こしが遅れた。というわけで、ゼロ台決めた西島のマクリ一発は、展開勝ち。西島本人はアシはいいと言っているが、なんとも判断はしにくいところ。素晴らしいハンドルワークでマクリ差しを放った濱野谷憲吾をバック入口から突き放しているが、濱野谷の出足関係が物足りない可能性がある。
 遅れて回った横西と絡んで後退した森高一真は、4番手までなんとか追い上げたように、ターン足に力強さが生まれてきているように見える。ただし、展開が見えていないのではないか……。

【5R】
 松井繁がピット離れで遅れた。後半もややもたつき気味で、どうにも仕上がり切れていない印象。それでも準優当確なのだから、機力よりも選手の実力か。
 イン逃げ決めた石川真二は、悪くはないと思うがここはスタート勝ち? それよりも、2コースから果敢なツケマイを放ってしっかりと2着に追走した丸尾義孝が、バランスとれたアシとなっているように見えた。
 スリットから伸びたのは笠原亮だが、叩き切るまでには至らず。4コースの吉田俊彦が握ったため、差しに転じたが、やや落としすぎた印象だ。しかし、バック5~6番手争いから、3着まで押し上げた道中のアシは力強い。3周2Mで吉田をツケマイで沈めたアシにも迫力はあった。上位級の少し下、といったところか。

【6R】
 スリット横一線で、中野次郎は展開勝ちといった趣き。ツケマイ連発の山崎智也は、機力というよりは力任せといった雰囲気で、まだ上昇の余地がかなりありそうだ。
 明らかに仕上がってきていると見えたのは吉川元浩。バック併走の相手だった平田忠則が弱い可能性はあるが、気配は確実に上だった。ただ、引き波を超える際に舳先が少し浮いていた。

【7R】
 全艇がゼロ台、うち5艇がしかも前半という、壮絶なスリット合戦となった7R。そこから伸びていった飯山は、やはり行きアシが鋭い。もっとも、内が放った可能性もあるのだが……。ただし、インの田村隆信を叩き切るまではいかず。あともう少しの伸びがあれば、超抜クラスになるのだが、そこまでではないということか。
 田村は、正直苦しいと思う。飯山をブロックし、逃げたのはパワーより腕。山本隆幸に差を詰められているあたりが、正味のパワーをあらわしていると言えるのではないか。その山本は追い上げが利くアシ。ただし、モーターメンバーを考えれば、上位級とまではいかないか。
2009_0723_0346  常に超抜に仕上がる坪井康晴が、今節はやや厳しそうだ。

【8R】
 藤丸光一のアシはやはり上位級。中島&菊地のW孝平もかなりいい部類だと思うが、インから寄せ付けなかったのだから、仕上がりはいい。
 W孝平では、菊地が上位か。行きアシも悪くないし、ターンのかかりも絶好。菊地の全速戦に反応するアシ色だと思う。ともかく、この8Rはパワー上位で順当に決まったレースといえそうだ。

【9R】
 田中信一郎がやはり上向いている。Sで湯川浩司にのぞかれながら伸び返し、先マイ押し切り。湯川が兄弟子に遠慮したという感もなくはないのだが、仮にそういう気持ちが湯川にあったとしても、一気に伸び切っていればさすがにマクリで沈めていたはずだ。それを許さないくらいの行きアシが田中についてきたということではないだろうか。
2009_0723_0064  その湯川は、ストレート系は軽快に見えるが、ターン回りはもうひとつか。握って攻めれば見どころはあるが、だから逆に2コース差しは向いていないように思えた。逆に、辻栄蔵はストレートよりもターン系に分があるか。
 濱野谷憲吾も、1Mで本来の鋭さとまではいかず、完調ではないだろうが、引き波に負けるようなことはなくなっている。あと少し上向けば、憲吾らしいターンが爆発する可能性はある。

【10R】
 外が攻め切れなかった分、寺田祥は楽なイン逃げ。機力的には判断が難しい。
 前半上向いたと見えた森高一真だが、回ってから押す力がやや落ちているような気がした。1M、差した川﨑智幸をいったんは外から交わしているが、すぐに追いつかれて2Mで捌かれている。むしろ、川﨑の軽快な足色は注目に値する。
 3着に逆転浮上の松井繁は、やはり機力より選手の実力という印象。ただし、腕を発揮できるだけのアシにはなってきている。

2009_0723_0446 【11R】
 吉川元浩の気配が完全に上向いた。バックでは森永淳に迫られたのだが、これをすーっと突き放して競り合いにもちこませなかった。おそらくかなりいい部類のアシに仕上がっているはず。
 森永もターン系は相当にいい。1Mでの差しは吉川の引き波を完全になぞっているのに、これを力強く乗り越えて、吉川に迫ったのだ。明日の12Rは6号艇だが、決して軽視はできない。最内を差してバックで伸びるシーンは充分に考えられる。
 石川真二と高沖健太はほぼ互角か。悪くはない。

【12R】
 1Mで太田和美と絡み、瓜生正義と接触した今垣光太郎が、2Mでターンできずにコースアウト。選手責任外ながら、失格となってしまった。操縦不能になった様子だが、明日に影響が出なければいいのだが……。
 目についたのは、まず白井英治の行きアシ。スリットからジワジワと伸びてマクるアシは破壊力を感じた。2コース太田和美も行きアシは悪くないと見えたから、白井のパワーは上々。ただし、それでも超抜と言えるかどうかは難しい。
 一方、この勝利で予選トップを決めた丸尾義孝のマクリ差しはお見事の一言。スリット後は白井についていけているし、白井の引き波を超えるのも実にスムーズだった。やはりバランスがとれている。
 もう一人、横西奏恵のマクリ差しも、3着までだったとはいえお見事だった。ターンの出口でちょっとバウンドしたあたり、あと少しの上積みが欲しいところだが、展開を突けるだけのアシはきている。明日の3Rはまた西島義則と一緒だが、2号艇で登場、西島を入れて3コースなら充分に展開利は望めそうだ。

2009_0723_0272  個人的に明日の注目は森永淳。あと、吉川の上昇ぶりがどうにも気になるのだが……。ベストパフォーマンスは徳増秀樹の豪快ツケマイ一発で決まり!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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智也選手の写真が少なくて残念です。
クロちゃん、レポート宜しくお願いします!

投稿者: POWER&SOUL (2009/07/24 12:07:19)
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