この特集について
ボートレース特集 > 浜名湖ダイヤモンドカップ モーター・ボート抽選!
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
ライタープロフィール
カテゴリー
関連リンク
競艇サポーターズ
関連書籍

 ボートレース特集

浜名湖ダイヤモンドカップ モーター・ボート抽選!

 浜名湖には化け物が棲んでいる。
 大なまず? いや、それは琵琶湖だ。
 スナメリ? いやいや、それは徳山だ。
 そもそもどちらも化け物ですらないし……。

 浜名湖の化け物は32号機。4月10日の初おろし以降9節を消化して、

勝率   7.69
2連対率71.6%
3連対率82.4%
74走で1着35回2着18回
優出6回優勝3回

 こんな、とてつもない成績を残しているお化けモーターなのである。9節すべてでA級選手が乗っていたということを差し引いても、32号機のこの数字は驚愕に値するものである。

 12時5分。競技棟内の一室に集まって、モーター抽選がはじまる。
Photo  オーシャンカップが行なわれた若松は抽選順が決めていたが、浜名湖は部屋の一番手前に座っている選手と、一番奥に座っている選手がジャンケンをして、どちらが先に引くかを決める。
 手前の坪井康晴と奥の池田浩二がジャンケンをした結果、池田から抽選を引くことになった。

「3941、池田浩二」

 自分の名前を告げてガラガラを回す。出てきた玉を見て、競技委員の声が一呼吸止まる。

「池田選手、モーター32番!」

 一発ツモである。いや、一発ツモというよりは、天和大三元四暗刻のトリプル役満といったところか。
 もちろん、会場内は池田の引きに大きなどよめきが湧き上がる。失礼ながら、私も声をあげてしまった。
 抽選後に自分の席に帰った池田も、
「オレ、死ぬかもしらん」と、この強運の引きに驚いていた。

 商店街の福引なら、キャンペーン初日に特賞フランス・イタリア7泊8日の旅が出てしまったようなもの。よって、あとはかなり淡々と抽選が進んでいくことになった。

Photo_2  これに次ぐのが14号機・45号機といった、2連対率50%台のモーター。
 14号機を引き当てたのは、福岡の岩崎正哉。ただ14号機は数字こそいいのだが、過去3節間にわたって1着が1本もない。しかも数字を稼いでいるのは4月5月に一般戦で乗った山崎哲司と佐々木康幸のA1選手2人である。どちらに出るかは様子を見てからにしたほうがいいかもしれない。

Photo_3  45号機を引いたのは、岡山の竹上真司。45号機は1着よりも2着が多いモーター。大きな着を取ることは少なそうなので、素性がわかるまでは3連単のヒモに妙味がありそう。このメンバーに入れば、竹上も伏兵的な存在になるだろうし。

 

 そのあとに続くのが、20号機、26号機、12号機、28号機、60号機といった、勝率5点台後半~6点台前半で、2連対率40%台のモーターとなっている。

Photo_4  20号機は松本勝也の手にわたった。松本は地元尼崎で開催されるダービー勝負駆けの渦中にいる。現在の選出順位が50位前後なので、初日2日目に1・2着を量産して、ダービー出場を確定させたいと心から願っていることだろう。ちなみに20号機の過去のレースを見てみると、開催初日から上位着を取っていることが多かったりする。いいエンジンを引いたといえるかもしれない。

Photo_5  26号機は地元の後藤正宗がゲットした。
 静岡勢は控え室の一角に集まって座り、各々が引いたエンジンに対して、
「あ、それは前オレ乗ったことある」
「たしかこれはリングを変えても変えてもダメだったんだよな」
「これはあの人が乗ってまったくダメでした」
 などと会話を交わしていた。
 競艇王国静岡で、常に地元で誰かが走っている状態なので、エンジンの状態については、よく把握できている気配があった。相談できる相手が複数いるのは、やはり強い選手がたくさんいる支部の強みだろう。

 12号機を引いたのは池本輝明。60号機は飯島昌弘。28号機を引いたのは、中尾カメラマンが追いかける男、山崎哲司であった。

2009_0729_0217  そんなこんなで抽選が進んでいき、じゃんけんに負けた坪井の抽選が終わると、最後に選手班長の菊地孝平がガラガラを回す。
 ラストまで残っていたのは、44号機。2連対率は34%程度だが、これは前節で秋山直之が乗って優勝したエンジン。手ごたえありそう。海王の凱旋戦は、初戦から期待大である。

(PHOTO・中尾茂幸 TEXT・姫園淀仁)


| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
コメント
コメントを書く




※メールアドレスは外部には公開されません