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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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若松オーシャンカップレース回顧(担当・H記者)

 雨、豪雨、雨、雷、雨、豪雨、雨、雷……予選を突破できなかった者の涙雨か、はたまた大敗して失踪した姫園記者の号泣雨か。風も5分ごとに追い風→横風→向かい風→無風みたいにころころ変わった。こんな中での勝負駆け、選手はほんとに大変だなぁ。舟券的には、今日は「4」の日だったか。

【1R】
 石橋がただひとりゼロ台のSを決めて逃げきり、嬉しい水神祭となった。姫園記者が「石橋の足は悪くない……」との呟きを残して失踪したそうだが、今日はSを張り込んだこととスリットから覗いた川﨑が握らずに差したせいで、パワー不問の楽なイン逃げだった。姫園記者の最期の言葉を信じて石橋をBランクに据えておく。2着の木村はダービー勝負駆け?の気合がみなぎっていた。機力はCでも、やはり競艇は気力もでかい。道中の足では、この1Rともなると川﨑が断然(←最後方から追い上げての4着)。回り足はAで、全体的にもAに近いBだと確信した。惜しくも準優からは漏れたけど……。

【2R】
 大熱戦。逃げた吉田と差した山本の1=4一騎打ちかと思いきや、バック4番手の角谷が2マークで絶妙の小回りターン。一気に抜き去り後半戦へ希望をつないだ。この回り足はGOOD。もとより上位と思っていたが、回り足Aで全体的にはBとみる。2着争いも混戦を極めたが、さほど見るべき足はなかった。みなCからE(吉村、伸びが人並みな他は全部ひどすぎる)。

【3R】
 西島が動いて1523/46。で、インの柏野がスタートで遅れ、西島が1艇身近く覗いたからさあ大変。その外の横西、伊藤は西島が握るのを待っている。が、2着で準優安泰の西島はじらしにじらして差しハンドルを入れた。「ありゃ?」という感じで外のふたりが立ち往生している間に、1着勝負駆けの中野が5カドから一気にまくってみせた。パワーというより展開と気合のまくりだったが、それでも次郎クン、やればできる。結局は6・00で次点に終わったのは残念無念だったけど……。序盤戦は順調に得点を伸ばした横西も失速して落選。ただ、足は最近のSGではいちばん切れている。Bランクの評価で、明日以降も要注意だぞ。

【4R】
 メイチ勝負駆けの今垣がアウトから果敢に握ったが、インまで届くパワーはなかった。何艇かを握り潰した分だけインの白水が楽になり、1マークを回って圧勝態勢に。展開の助けもあったがコンマ38のスタートで逃げきった足は評価できる。明日も注意。差して2着の坪井も徐々に仕上がってきた。間違いなくBはあるが、ピット離れで何度も遅れているのが気になるところ。このレースで今垣の今年はじめてのSG予選落ちが決まった。

2009_0724_0260 【5R】
 どんどん天候がひどくなる。夏の嵐。そんな中、白井が冷静に逃げ切って予選トップにぐっと近づいた。52位のワースト機でこの戦績は立派の一語。見た目に派手な印象はなく、B評価が妥当だろう。とにかくリズムが抜群で、ターンの判断が的確だ。このまま予選トップを取り切れば悲願のSG初Vにも手が届くのだが……(11Rにつづく)

2009_0724_0117 【6R】
 パワー評価のしにくい展開一本のレース。ピット離れが抜群の寺田が3コースを奪い、Sもしっかり決めて果敢にまくった。「自力で勝負駆けを決めたか!?」思った瞬間、そのまくりが風雨で流され、6コースの菊地がズッポリの最内差しを決めてしまった。まくった寺田は2マークで木村と山本にも交わされ万事休す。もうひと足が不足していた感も否めないが、さすが歴戦のツワモノ。素晴らしい気合に拍手を贈りたい。菊地は展開に恵まれたものの、「アウトから差してバック突き抜け」の芸当は低調機には不可能。スリットからの行き足は初日から◎で、全体でもAに近いBだと思う。
 ちなみに、もつれにもつれて250倍ほどになった舟券を、私はうっかり仕留めてしまった。ダービー勝負駆けの木村&山本にパワー上位の菊地を絡めたボックスで……全国6人ほどの極選ファンの皆さん、出し抜けしちゃってごめんなさい>< 当たった自分がいちばんびっくりしましたです、はい。

【7R】
 ここから4号艇フィーバーがはじまる。すでに準優に赤ランプが点っている原田が、4カドから狂気じみたトップS怒涛まくり差しを突き刺した。これもパワーというより気合一本の勝利。かねがね「勝負駆けデーの原田は怖い」と口にしてきた私だが、予選の当落に関係なくいつでも大仕事をやらかす男だと痛感した。不思議な男だ。パワーで目立ったのは田中の回り足。3、4番手から鋭い2マーク差しで2着に浮上した足はウムムと唸らせるものがあった。不振に喘いでいた田中だが、光明が射したか? とりあえずCからBに評価を上げた。

【8R】
 辻栄蔵、この男もここ一番で突拍子もないことをやらかすことが多い。会心のトップSから有無を言わさぬ4カド一気まくり。こういうレースはまくった本人も含めて、パワー評価はしにくい。ただ、このレースで妙に引っ掛かったのが「スタート展示とまったく同じような隊形から、まったく同じように辻が伸びていた」という部分。スタ展では辻から外の3艇がFだったのだが、とにかく辻だけがヒュン!と伸びていた。そして実戦でも……。あのスタート展示を見て「よし辻のアタマだ」と決め撃ちした人は博才があると思う。単にSを行っただけでなく、行き足が上昇していたのである。準優は2号艇の辻だが、あの足は脅威だ。

【9R】
 4カド祭りは続く。インの平田が凹み(今日はインのSがまるで届いていなかった。土砂降りの日は、インがいちばん苦労するのかもしれない)、その外の今村と松井が揃ってぶん回し。内がポッカリ開いて坪井が楽々差し抜けた。このレースではピット離れも普通で、回ってすぐの足もGOOD。いつでもどこでも噴く「坪井仕様」になりつつある。かなり怖い存在だぞ。Aに近いBランク。

2009_0724_0021 【10R】
 このレースはさすがに重成が逃げるか、それとも1着条件の智也が攻め潰すか、と思いきや、内の3艇がとんでもなくターンマークを外している間に、4号艇の太田がこれまた簡単に差し抜けてしまった。内3艇が揃ってターンミス(と言い切っていい)をしたのは、やはり嵐のせい? もう、わけがわかりません。とにかく視界が霞むほどの雨で、パワー評価も難しいレースではあった。とりあえず「豪雨になれば4号艇が来る」と肝に銘じておこう。根拠のないオカルトだけど。

【11R】
2009_0724_0044  これも嵐のせいなのか?? 進入からして15642/3というとんでもない想定外。で、インの濱野谷が当たり前のように凹み、前付けした⑤角谷、⑥白井がズップズプと差し抜けてゆく。「よっしゃ、5-6!!」と極選の予想目を叫んだ瞬間、私の2艇がコツーンと接触してともにバランスを崩した。完全に差されたはずの憲吾が、「どもーー」って感じで外からするする先頭に立つ。5=6態勢が、ものの5秒で崩れ去った。この接触でエンジンに変調をきたした白井は徳増に抜かれ、中尾に抜かれ、角谷にも抜き返されて5着。白井にとってこの不運は大きい。予選トップのはずが、3位まで落っこちてしまったのだから。この得点差が優勝戦でどう響くのか。響かないことを祈るぞ。で、終わってみれば4号艇の徳増がちゃっかり2着を取りきっていたのだった。徳増のパワーはAだが、この2着はラッキーだったというべきだろう。

【12R】
2009_0724_0215  このレースは、まあ今日1日の中ではまともなレースだったと思う。今垣が逃げ、菊地がまくり差し、湯川が追走して……しっかりレースになっていた。が、嵐は最後まで安泰を許さない。3-1-5で決まったかに思えた3周バック、フル被っていた2番手の今垣が「あれ、あれ?」という風情で上体を起こした。明らかに異変。5艇身ほど離れていた湯川がみるみる今垣に近づく。今垣の艇は亀のようだ。最終ターンマーク、2着条件の湯川は楽々と今垣を交わして準優のチケットを手に入れた。見た目には滑稽にも思える逆転劇だったが、勝負駆けとしては奇跡だ。まさか、今垣のプロペラが浮遊物を巻き込んで……?(断言はできないが、それしか考えられない)だとしたら、それも嵐のなせる業なのだ。9Rあたりから、豪雨がレース水面にさまざまなゴミを垂れ流していた。2艇の清掃艇がせっせとそれらを捕獲していたが、レースの合間にも土砂崩れならぬゴミ崩れ現象は続いている。そして、そのゴミが……。湯川にとっては「恵みの雨」だったのかもしれないな。(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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コメント

雨のせいですね・・・6Rも11Rも。


それにしても、私はワイパー付き(←当たり前)の車でも怖くて40キロしか出せなかったのに・・・
選手の皆さんはすごいです!!
とりあえず無事に終わってよかった。


極選は明日に期待☆

投稿者: hiyo (2009/07/25 0:45:31)
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