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オーシャンカップ初日レース回顧(プチ機力診断つき 担当・姫園)

【12R ドリーム戦私的回顧】

2009_0721_1097  バケツをひっくり返したような。いや、風呂桶、プールの底が抜けたかのような雨が、黒い空からドカドカと落ちてくる。

 私がいままで経験したなかでも、一二を争うようなスゴイ集中豪雨。スタンド裏の勝利者インタビューを行なうステージ前あたりも、水が溢れて冠水していたそうな。

「こんなの、大時計が見えないんじゃない?」

 締め切り5分前くらいに、大時計の真上にある記者席から外を眺めたのだが、この位置からでも大時計が雨に隠れて見えにくい。大時計から100m以上離れた水面では、より見えにくくなるはずである。

 そう思った私は、隣にいた中尾カメラマンに金を借りて舟券を買いに走った。フォーカスは、「濱野谷→全→全」「田村→全→全」。一般的に悪天候時は、外枠のほうが時計が見やすいといわれている。そしてここは点増しのあるドリーム戦。内枠の選手といえども、無理はしないはず。こんな推測を勝手にデッチ上げながら。

 オッズモニターを見てほくそ笑む。濱野谷、田村アタマの配当は軒並み100倍以上。入ればウン十万円コースもある。選手には悪いが、これは穴党にとって恵みの雨になる。

2009_0721_1118  ところがこんな最悪のコンディションでも、トップクラスの選手たちはスタートを決めてくるのである。とくに1号艇の菊地孝平、もっとも時計が見にくかったであろう位置にいたのに、コンマ10の理想的なトップスタートを決めて1着となった。
 そして2着が松井繁。3着が吉川元浩。何のことはない。人気の内枠3人が順当に入線する決着で終わった。今まで何度も何度も、自分のあさはかな読みを競艇選手たちは軽く凌駕してきたが、またしてもである。

 レースの内容自体は、ターンマークをハズす選手が続出する凡レースであったのは否めない。ただしあの壮絶な悪コンディションを考えれば、むしろこのレースが事故なく終わったことが、ドリーム戦出場選手の凄さを表しているといえるような気がしないこともない。

【1R】
2009_0721_0487  オープニングカードを飾ったのは、紅一点の横西奏恵。3コースからトップスタートを切って、そのまま内2艇を撫で斬り。2コースの松本勝也や1コースの仲口博崇に抵抗する隙を与えない力強いまくりであった。
 強い向かい風と内2艇がスタートで少し後手を踏んだのがプラスにはたらいた面はあるにしろ、機力はそう悪くないのかも。ひょっとして、若松に海の女神が降臨するのか。
 敗者勢で見どころがあったのは森永淳。1マークで牽制されて外に流れ、いったんは5番手あたりに落ちるも、そこからしぶとく伸び返して3着に入線した。明日以降、人気がないようであれば拾っておきたい。名前を忘れてしまいそうという方は、「じゅん」と10回叫んでおこう。

【2R】
 内コースがパックリ開いて、大外から6号艇の中尾誠が一気呵成に差し抜けた。2着にも重成一人が入線し、3連単3マンシューの大波乱決着となった。
 中尾の1着は展開一本。機力の判断をつけるのは難しい。明日以降注目すべき選手は、むしろ2着に入線した重成一人である。1マークで金子と接触しながらも、失速することなく3番手に残った。さらにその後、2周1マークで長岡を退けた。足はかなり力強い。本人のコメントではまだ納得がいっていないようだが、現状でも十分に戦える足では? さらに36号機のポテンシャルを引き出せれば、かなりの足に仕上がるかも。

【3R】
2009_0721_0168  インが負けた1,2レースとはうって変わって、1号艇の笠原亮が逃げ切り勝ちをおさめた。前検気配ではかなり悪い足に感じたのだが、レースでの足は前検気配を払拭する走りであった。そもそも私の見立てが間違っていた気配濃厚である。
 このレースで機力が際立っていたのは、エースモーターの藤丸光一と、昨日「穴で面白い」と推奨した木村光宏の2人。
 藤丸は差し場を見出せず、やや強引に外をブン回したというのに、それでもいったんはバック2番手をキープしていた。結局は2マーク勝負に敗れて4着となったが、機力があるのは間違いなさそう。
 木村はやはり器用そうな足を持っている。ナイター開催の成績が優れているが、さすがにSGとなると木村に人気が集中することもない。明日以降も追いかけていきたい一人だ。

【4R】
 森高一真の逃げ切り勝ち。白水にまくられそうになり、山本隆幸に差されそうになりなりと、危ない場面をみせながらも、何とか勝利をおさめた。レースぶりからは機力が良いようには感じられない。イン以外のコースでは、展開が向かないかぎりはキビしいかもしれない。
 このレースで光っていたのは角谷健吾。伸びが鋭く、かかりもいいのでレースもしやすそう。少し言いすぎかもしれないが、開会式の湯川浩司ではないが、「打倒、角谷健吾」と他の選手が思うような展開になる可能性も多少はありそう。

【5R】
 ここも中島孝平の逃げ切り勝ち。コンマ12のトップスタートの逃げなので機力評価は難しいところ。敗者組でいい感じだったのは2着の徳増秀樹。行き足から伸びが良し。外コースでも展開を作られるだけの足は持っているのでは。

【6R】
 勝ったのは1号艇の平尾崇典。これで4レース連続で逃げが決まった。ターンマークを回った瞬間、複数の他艇が並びかけようとしたが、コースを上手く利して勝利した。
 このレースで目を引いたのは、確変に突入しているといっても過言ではない坪井康晴。最近の坪井はどんなエンジンを引いても、強烈なパワーを引き出すことに成功している。このレースもスリット通過後から伸び、1マークも引き波5本を乗り越えたあとで、2マークを先マイするシーンが見られた。結局は4着に敗れたが、今節も確実に出ている。あと回り足が整えば、間違いなくトップクラスの一角を占める足になる。

【7R】
2009_0721_0685  坪井以上の確変に入っているのが今垣光太郎。今さら説明するまでもなく、ここ数カ月、どんなエンジンでも確実に仕上げてきている。
 このレースも今垣の強さだけが目立ったレースだった。スリットで大きく先制したわけではないのに、通過後にグイッと伸びていき、まくり一撃。内の3艇がそう悪いわけではないはずなのに、今垣に抵抗することさえできなかった。
 あえて難点を探すなら、伸びは強いが出足系はついてきていない。あと回り足も素晴らしいわけではない。人気を背負ったときは、そのあたりを考慮しながら舟券にのぞみたい。

【8R】
 4コースから山崎智也がまくりに行って、内がポッカリと開く。そこに飛び込んだのが石川真二。
 展開がむいた1着ではあるが、前検よりも足は上向いている。本人も「整備をして足が上向いた」と語っており、そこそこ戦える足にはなってきたのだろう。

【9R】
2009_0721_0705  石川に続き、前検であまり良く見えなかった服部が1着を取った。こちらもピストンリングを交換して足が上向いた。
 ただ服部の機力が急上昇して勝利したというよりも、西島義則がターンを失敗したために得ることができた1着という印象も受ける。過剰に舟券が売れているようならば、舟券的には軽視する手もありかもしれない。

【10R】
 6レースで光る競走をみせた坪井康晴が、インコースからコンマ07のスタートを決めて難なく押し切り勝ち。ターンした後に突き放す足もかなりのものであった。
 スリットが一直線になったこともあり、ほぼ枠順どおりの着順となった。負けた選手の機力は何とも言いがたいところではあるが、飯山が伸びを持っているのはたしか。

【11R】
 勝った湯川は前検で感じたとおり伸びが抜群。チルトをハネていた効果を差し引いても、やはり伸びていた。
 一方、2着の白井英治は回り足が鋭い。ターンのたびに湯川に追いつき、ストレートで湯川に突き放されるというレースぶりは、伸びよりも回り足が勝っている証明といえそう。
 3着以下に敗れた選手も見どころはある。明日以降、11R出走メンバーは追いかけていこうと私は考えている。


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コメント

カッパを着て見ていましたが、雨を痛いと感じたのは生まれて初めてです。
雨のときは大時計も見づらいんでしょうけど、逆に言えば外の選手は
1コーナーのターンマークが見づらいんでしょうね。
結局、誰が有利なんでしょう?

投稿者: 雨男 (2009/07/22 8:52:22)
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