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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――巻き返せ!

 いっとき強い雨が降ったこともあるが、しばらくするとあがっていた。ただ雨上がりの昼空は曇天で、いつまた雨が降り出してもおかしくない空模様。若松オーシャンカップから、ニフティ取材班が行く先、行く先で、雨に祟られている。うちのメンバーの中に誰か雨男がいるんですかねぇ?

2009_0731_0182_2  15時すぎ。水面では午前中に整備室でエンジンを割っていた服部幸男と菊地孝平が足合わせをしている。それを横目に見ながらピットへと向かう。

 到着すると、すでにピットはほとんど開店休業といったような状態であった。おおかたの選手は艇を陸にあげ、エンジンを取り外し、すでに水抜きが行なわれていたのだ。
 ペラ室をのぞいて見ると、そこにいたのはたったの一人。午前中の大盛況がウソのような静けさである。

 そんななか、機力に難のある選手は、周囲が休業中のときでも働かないわけにはいかない。係留ピットには、この後にレースがない選手の艇が2艇だけつながれていた。

 そのうちの一艇が7レースで敗れた山崎哲司の艇である。30分ほど前にレースが終わったばかりなのに、すでにピンクの旗を舳先に立てて試運転を行なっていた。
 足合わせの相手をしていたのは、浜名湖の化け物モーターを引き当てた池田浩二である。
 さっきまでの山崎だと池田にボコボコにヤラれていただろうが、今回の足合わせは池田に引けを取っていない。とくにターンマークを回ったあとの足がついてきているようにみえた。明日は1日早い勝負駆け。努力は実るのか。

2009_0731_0239  ピットに係留されていたもう一艇は、本日1レース1回乗りだった松下一也。松下も明日が1日早い勝負駆け日になる。すでに3時間ほど前に自分の本日の務めは終わっているといっても、このままほったらかしにしておくわけにはいかないのだ。新兵作業をこなしながら、熱心にペラを調整していた。

2009_0731_0672  そして11レース発売中。最後まで居残っていた山崎と松下の足合わせが行なわれたのだ。どちらに軍配が上がったかというと、山崎。本日前半までなら松下にも負けていたであろう足だったので、やはり上昇基調にありそう。本人も足が少し上向いてきたという手ごたえを感じているようだった。

2009_0731_0809  最後まで水面で頑張っていた若い2人には、明日以降の巻き返しを期待したい。

2009_0731_0584  閉店間近のピット。飄々とした感じで、ペラを片手に持って歩く平石和男を目撃した。ピット内の目立つ場所にあるペラ小屋にはいなかったので、おそらくエンジン整備室の奥で調整していたのだろう。
 山崎や松下の足も悪いが、平石は今節のワースト級といっても過言ではないような足。行き足や伸びが悪いのもさることながら、何よりピット離れが悪いのが致命傷である。昨日は2走ともにピット離れを失敗。今日の12レースでもピット離れに遅れて6コースからの攻めを余儀なくされていた。
 ただし本人は「少し上向いている」と我々にコメントしてくれた。また記者席から平石の足合わせを見ていたH記者も、若干上向いていると判断している。
 ピット離れさえ戻れば、明日以降、大穴を演出するシーンがみられるかもしれない。何しろ今節の平石はまったく人気がない。平石のスタ展は、ぜひ目を凝らして見るべし! ピット離れが戻っているようなら、一枚押さえておきたい。

2009_0731_0748  調子の悪い選手だけでなく、調子のいい選手もエンジンの調整をはじめた。8レースを完勝して、ドリーム戦を含む3連勝、堂々のシリーズリーダーの座についている佐々木康幸がエンジンを割り始めたのである(ちょうどこのときは私はピットにおらず、中尾カメラマンの目撃談)。
 午前中に整備をしていた服部や菊地がエンジン整備をするのもわかる足だったが、佐々木の足には一点の曇りもないように感じていたのだが……。何か不安材料があるのかもしれない。まぁ、何かを確認するために開けただけなのかもしれないが。

2009_0731_0288  そうこうしているうちに、11・12レースが終了。
 午前中にエンジンを整備していた服部幸男はピストンリング3本を交換して11レースに挑んだが、5着に敗退。
 足はむしろ昨日よりも落ちているのではないだろうか。1マークを回ってズルズルと下がっていく姿は、エンジンがさらなる整備を要求しているように感じた。浜名湖天皇に黄信号点灯である。
2009_0731_0082  同じく午前中に服部の横で整備をしていた菊地は12レースのドリーム戦で3着。ただ3着を死守したとはいえ、こちらも足はあまり良くない。機力ではなく、スタートを決めたアドバンテージを生かして、何とか3着に凌ぎ切ったというのが正しいように思える。
 菊地は現段階で3走27点。なので、予選はまず突破してくるだろう。しかし上位陣とブツかったとき、この足ではどうか? 海王の行く先にもやや不安を感じざるをえなかった。
 とはいっても、服部も菊地も、黄信号くらいでヘコたれる選手ではない。明日以降、キッチリと巻き返してくるのだろう。

(PHOTO・中尾茂幸 TEXT・姫園淀仁)


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コメント

そうですわ!
整備巧者の服部サマですものっ。明日からはきっと巻き返してくれますわっっ!;O(≧Д≦)o;
頑張って、服部サマ!!

投稿者: 月ちゃん (2009/07/31 23:30:35)
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