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ボートレース特集 > パワー診断付 準優ダイジェスト
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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 ボートレース特集

パワー診断付 準優ダイジェスト

電撃セット

9R
①菊地孝平(静岡)12
②山本浩次(岡山)18
③瓜生正義(福岡)17
④笠原 亮(静岡)09
⑤池田浩二(愛知)08
⑥中島孝平(福井)01

進入123/456

2009_0829_r09_0833  私はスリットほぼ横一線のパワーレースになると踏んでいたのだが、現実は隊形がバラけた展開のレースになった。上記のタイミングがすべて。加速の利があるダッシュ勢がすべてゼロ台(しかもカドの笠原は全速)だったのだから、スロー勢は痺れる。カド受けの瓜生が抵抗を試みたものの、笠原の艇側をくすぐるのが精一杯だった。
 笠原は元気一杯、インの菊地まで踏み潰す。隊形的には「菊地を行かせて十八番の全速マクリ差し」もありえたが、今日の笠原は実に獰猛だったな。獰猛にぶん回した分だけ、艇が流れたけれど。内を一掃して隙間だらけになった内空間に、池田のマクリ差しが突き刺さる。絵に描いたようなマクリ&マークのセット決着。後続は大きく千切れ、あとは突き抜けたふたりによる優勝戦の枠番争いとなった。1着・池田、2着・笠原、3着・菊地。東海勢が上位を独占したのだが、SG連覇を狙う菊地だけが虚しい結末になった。
2009_0829_r09_0863 ★独断パワー評価…「展開のレースはパワー知らず」が私の持論であり、この1マークをもって優劣を比べることは難しい。唯一、笠原と池田が併走、接戦となった1周バック~2周ホームが判断材料になるのだが、ターンマーク出口のレース足~スリット付近の行き足は池田に分があった。本人は「まだ合っていない。チルトを跳ねて失敗」と首をかしげているのだが、私の目には超抜に見えたぞ。明日はチルトを下げて出足と乗りやすさを強化する予定らしく、その調整がどう出るか。
 6号艇になる笠原は、かなり不気味な存在だ。元々がアウト水域からの全速戦を必殺技とする男。こうと決めたら目をつぶってフルスロットルの割り差しに入る。彼の場合は行き足や伸び云々というより、その決め撃ちしたスペースに突っ込むためのサイドの掛かり、乗りやすさが重要になると思う。明日はそのあたりをチェックしたい。

逆転ターン×2

10R
①山崎智也(群馬) 16
②赤岩善生(愛知) 13
③松本勝也(兵庫) 11
④田村隆信(徳島) 09
⑤魚谷智之(兵庫) 08
⑥飯山 泰(神奈川)06

進入123/456

2009_0829_r10_0986  9Rが展開のレースなら、こちらはコース&パワーのレース。Sタイミングを見てほしい。いちばん遅いのがインの智也で、いちばん早いのがアウトからチルト3度の飯山。その差、コンマ10秒。いかにも智也が苦しい隊形に見えるが、実は違う。これはこれで「スリット横一線」なのだ。ちょっとだけ斜めの。きれいに揃っているから、どの艇も動きにくい。唯一、この隊形でもチルト3の飯山が突き抜けたときのみ展開のレースになるのだが、その猛攻を魚谷が身体を張って受け止めた。
「スリットから全部の艇が見えたけど、落ち着いて回れました」
 レース後の智也の言葉は、この斜め横一線&魚谷のブロックを感知したからだろう。智也以外の誰もが満足に動けないのだから。1マーク、智也は落としつつ握りつつという感じのほどよいスピードで旋回した。
 が、2コースから差した赤岩の回り足が、そのターンを凌駕した。ズバッと突き刺さった。2-1を買っていた私にとって、それは何度も思い描いた光景そのままだった。ムフフ。私は天狗になりつつあった。
 が、が、が、私の高々の鼻先は2マークでポッキリと折れた。智也の天才的なターンにへし折られた。赤岩が少しだけターンマークを外した非もあるが、あれは智也のスピードとセンスを褒めるしかない。
「フフ、コッチ(2マーク)は赤岩クンよりボクの方がいいターンでしたね」
 と、私に代わって天狗になった智也。一方の赤岩は「悔しかったです」。明暗がくっきり分かれたような表情だったが、優出の僥倖を得たのもこのふたりなのであった。
2009_0829_r10_1014 ★独断パワー評価…パワーレースになっただけに、しっかり彼我の足を見てとれた。回り足は赤岩、ターンの出口からは互角で、スリット付近からの行き足、伸びは智也。2マークの逆転は智也のテクだけでなく、バックで赤岩より伸びた分だけマイシロに余裕があったという要因がある。で、それぞれの持ち味が明日はどう生かされるか。これがちょっと難しい。もし赤岩1着=2号艇、智也2着=4号艇だったら、それぞれ枠番にフィットした足とも言えたのだが……2マーク逆転でその枠番が入れ替わり、ちょっとチグハグな感じもする。明日、ふたりがどう動くか見極めたい。

優出ダンプ!

11R
①松井 繁(大阪) 06
②白井英冶(山口) 09
③濱野谷憲吾(東京)11
④重成一人(香川) 11
⑤坪井康晴(静岡) 11
⑥川上 剛(福岡) 11

進入142/356

2009_0829_r11_1151  このレースは……気合のレースというべきか。ほぼ横一線の隊形の中でインの松井が気合のトップSを決めて圧勝。重成の2コース前付けも地元の意地と気合を感じさせた。そして、いかにも準優らしい気合が爆発し、名勝負となったのが白井と濱野谷の2着争いだった。1周バック半ばの隊形は松井――濱野谷(内)-川上(外)-白井(大外)という感じ。ここから白井が「このまんまじゃ何もできない!」という風情で3本の引き波をまたぎ内に進路を変える。スピードが鈍るのだから、ギャンブルだ。そして2マーク、先マイを目指す憲吾のフトコロに飛び込み、このタイミングっきゃない!という絶妙なダンプを繰り出した。わずかに艇が接触したようだが、反則にはまったく至らない「教科書ダンプ」ともいうべき寸止め突進。2009_0829_r11_1162 3艇身ほどの差が一気に縮まり、2艇が併走になった。外に憲吾、半艇身遅れの白井。白井は舳先を突き刺したまま、憲吾の絞りにも耐えて、2周1マークを先取りした。激辛ターンで知られる憲吾を、まさかはるか後方から追い抜いてしまうとは……これは白井の人生史に燦然と輝く快心ダンプといえるだろう。そしてもし彼が優勝したら……競艇史に残るダンプにもなるのだが。

2009_0829_r11_1185  ★独断パワー評価…松井の足はSを決めてのイン圧勝だっただけに、判断はしにくい。Sを決められる出足、他を置き去りにしたターン足ともに上位であることは間違いないのだが、どこまで上位か、節イチなのかがわからない。本人は「すべて大丈夫、あとは僕のハートだけ」と盤石のコメント。まあ、予行演習も済ませたし、「上位級」とわかっているだけで十分なのかもしれない。白井の足はサイドの掛かりが素晴らしい。でなきゃ、あんなダンプはできませんって。スリットからの行き足も上々(池田の次か)で、5号艇でも一発の気配がぷんぷんの穴パワーだ。(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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『しげ爺のモーターボート記念予想 (最終日)』 2009/08/30 【しげ爺の競艇予想】
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受信: 2009/08/30 11:32:20
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