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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――新鮮な光景に目を奪われる

2009_0824_0260  はじめてのブルーナイターSG。4月からスタートした丸亀ナイター、JLCなどでは目にしているが、体感するのは今日の前検が最初となる。
 6班(登番順に平田忠則から寺田祥まで)のスタート練習の頃、対岸の空には夕焼けが広がり、幻想的な風景を作り出していた。ふわっ、これは美しい景色……。思わず中尾カメラマンを引っ張り出して、シャッターを押させる。
2009_0824_0436 「綺麗だねえ、ここのナイター」
 エンジン吊りに出てきた瓜生正義が、まるでこちらの思いを代弁するかのように、ボソリと呟く。天才も水面の向こうに見とれていたようだ。
「えっ、初めてだっけ?」
 そばにいて瓜生の呟きを聞いた辻栄蔵が意外そうに言う。瓜生は7月のGⅠ京極賞には出場していなかったから、たしかにこれがブルーナイター初参戦。ん? 辻も京極賞にはいなかったんじゃなかったっけ? 調べてみたら、辻も初ブルーナイター。この景色は、やっぱり新鮮だよなあ。

 9班の練習風景がまた、実に新鮮だった。三井所尊春、川上剛、岡崎恭裕、篠崎元志、平山智加。これが9班のメンバー。登番4101から4387まで。この世代がSG前検でひとつの班を形成する時が来たか。ついこの間まで銀河系が常に新兵だった時期が続いていたような気がするが、その下の世代もぐいぐいと頭角をあらわしてきているのだから、たかが数年でも時代の変遷を実感させられるというものだ。
2009_0824_0483  ところで、この9班のメンバーを見て、気づくことはありませんか? 佐賀、福岡、福岡、福岡、香川。そう、5人中4人が九州地区の選手である。このところ、新鋭世代の充実度で他地区を圧倒しているのが九州。近い将来、九州勢が大レースを席巻する日が来るのではないかと予感させられるほど、逸材がズラリと揃っている。この9班は、そんな状況のまさしく象徴と言えるだろう(三井所の1つ上が長崎の石橋道友だし)。
 ここで確認しておきたいのだが、エンジン吊りというのはピット帰還後の作業を当該選手以外がヘルプすることであり、ヘルプの対象はおおむね同県同地区、ときどき同期、である。たとえば、今節のドリーム戦は各地区代表が1名ずつ選ばれて構成されているから、今日の松井繁のエンジン吊りには、同県の大阪勢を中心に、兵庫、福井、滋賀の各支部選手が集うことになる。何しろ艇界を支配していると言ってもよい現在の近畿地区だけに、松井のボートの周りには強烈なメンバーがズラリと揃う。選手が多すぎて、手持無沙汰になる選手すらいるほどである。
2009_0824_0470  そこで9班のエンジン吊り。5名がスタート練習を終え、ピットに戻ろうとした時点で、ちょっと変だな、とは思っていたのだ。通常のエンジン吊りに比べて、ボートリフトに集まっている選手が圧倒的に少ないのだ。エンジン吊りは先輩も後輩もなく参加するから、9班が若手で構成されていることは関係ない。そう、言うまでもなく、この班は5名の選手がいるのに、地区で見れば「九州」と「香川」しかいないのである。
2009_0824_0338  しかも、平山の「香川」は地元で、今節7名が参戦。さらに徳島の田村隆信や横西奏恵らも現れたから、平山一人を7~8名が囲むことになっている。一方、九州4名を出迎えたのは、瓜生正義、平田忠則、吉田弘文、石橋道友、遅れて上瀧和則と、平山1人に対する人数より少ないのだ。白井英治も上瀧より先に駆けつけて、6名体制にはなったものの、それでも平山と同じか少ないくらい。これが2日目や3日目のレース後ともなれば、他地区の選手も状況を把握してヘルプに現われるのだろうが、今日の時点では「若手九州ばっかり」という現象に気づいていないのだろう。結局、三井所=石橋、川上=白井、岡崎=瓜生、篠崎=吉田と、マンツーマン体制でのエンジン吊りという、実に珍しい光景が出来上がったのである(上瀧と平田は遊軍的に参加)。
 丸亀のナイター。奇妙なエンジン吊り。不思議な、前検。

 ドリーム組についても少し。
2009_0824_0401  共同会見で印象に残ったのは、松井繁がわりとゴキゲンな様子だったことだ。「久しぶりに、前検としては悪くない」という手応えがそうさせているのだろう。会見が終わり、供されたミネラルウォーターのペットボトルを「これ、もらってもいいの?」と手にとりつつ見せた笑顔。めったに見せる表情ではない。
 笑ったのは、濱野谷憲吾、かな。ドリームは単騎ガマシになりそうだが、と問われて、憲吾は即座に返した。
「単騎は損気ですから」
 ……タンキ違いやろっ! ようするに、憲吾もわりとゴキゲン、なのである。
2009_0824_0573  もっとゴキゲンなのは、今村豊。おおむね手応えの弱さを嘆く会見だったのに、終始ジョークを飛ばしているのだから……ま、これはいつものミスター競艇だな。「(19号機は3優出3優勝。優出すれば優勝率10割)前節が3度目の正直で、4度目の正直っていう言葉はないですからね(笑)」「(丸亀は思い出の水面)いやあ、思い出は遠い昔、じゃないですか(笑)」「抽選の練習せんといけんですねえ……」舟券のヒントにはならなくても、こんな今村さんを見ているだけで楽しい。まあ、ひょっとしたら、パワーアップへの道筋は見えているのかもしれないけど。
2009_0824_0492  最後に、井口佳典の爽快なコメントを。
「スタートは行きます。行く気で来ましたから」
「優勝しに来ました」
 プロはビッグマウスを放ってナンボ、ですよね。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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受信: 2009/08/25 11:59:26
コメント

出ましたね、井口君の豪快なコメント。
まあ井口君はこれにかけてるよう(?)なのでがんばってもらいたいです(^^)

ドリーム・・・誰から買おうか迷います。
1着は松井君で!(・∀・)

投稿者: あほぽー (2009/08/25 8:19:12)
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