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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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今日の独断ベストパフォーマンス 3日目

 山本浩次の2連勝(昨日から3連勝)は見事だったし、48歳・今村豊の強ツケマイも凄かったし、その弟子・白井英冶の4カドまくりも素晴らしかった。が、今日のベスパフォは昨日の悔しさを5カドで大爆発させた艇界のやんちゃな玉三郎で決まり!

3R/己の心にリベンジマクリ!

2009_0825_0149  原田幸哉が“リベンジ”の5カドマクリを決めた。リベンジといっても、このレースの面々に恨みつらみがあったわけではない。昨日の7R、原田はインからきっちり逃げきった、かに見えた。が、バック直線。1艇身半差で続く今垣光太郎が内からジリジリ詰め寄り、ほんのわずかに舳先をかけた。原田はその舳先を振りほどこうと内側へ強引に絞る。一方の今垣も先っちょを引っ掛けたまま意地でも抜かない。さらに内へ内へ内へ……。
 原田と今垣。ここ2年のSGでさまざまな物議を醸したふたり。突進、大競り、待機行動違反……コトの是非はともかくとして、勝負所での両者の走りには強い意志と闘争心が色濃く投影される。原田はスタートから道中から己の心に忠実な直球勝負。今垣の“平常心”の70%は(おそらく潜在的な)闘志でできていると私は思っている。
2009_0825_0580  そのふたりが同じレースで併走すれば、こうなる。内へ内へ内へ……。どちらも引かない譲らない。結局、先頭2艇の大競りは真っ直ぐ2マークまで続き、ともに流れてぶっ飛んだ。1-3の舟券を持っていたファンにとっては大災難だったが、このふたりのフォーカスを買った以上はこんな顛末も覚悟しなければならない。引いて差せば利口な競艇、この大競りは利口じゃないけど崇高な競艇だった。
「昨日はすごく悔しい思いをしたので……」
 今日の勝利者インタビューで、原田は2度このセリフを口にした。心底悔しかったのだろう。意地っ張りだった今垣に? 利口じゃなかった自分に? それはわからないが、全身全霊を傾けて戦った挙句に1等から5等に落ちていた。その理不尽な結末だけでも十分に悔しかったはずだ。
 で、今日の3R。3号艇の原田は前付け艇には見向きもせずに5カドを選択した。もう腹に決めていたのだな。
 このウップン、晴らさでおくべきか。
 何度も書いてきたが、メイチ勝負駆けなど腹を括ったときの幸哉は本当に怖い。気持ちをまんま水面に曝け出す。内艇の隊形など委細構わぬコンマ09全速。そのまま一気にグリグリ絞り上げて、自分の気持ちにリベンジを果たした。うん、なんとなくグラチャンの今垣と重なるカドマクリだったな。やっぱこのふたりは似ているし、このふたりがいるSGはスリル満点なのである。

 追記/この原稿を書いた後、12Rでまたまたふたりは顔を合わせた。私は「今日もガチガチやり合いながら、それでもキッチリ1、2着を分け合うのでは?」などとほくそ笑みながら1=6を買ったのだが、ふたり仲良く?ゴンロクを分け合う哀しい結果に。これで原田は赤信号、今垣はメイチの1着条件という激辛の状況になってしまった。昨日、ふたりが1、2着だったら、と思わなくもないのだが……。(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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