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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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本日の一般戦ベストパフォーマンス

 8Rスタート展示。6号艇・菊地孝平が、小回り防止ブイを回ってエンジンをぶいんと噴かす。おぉ、最近のキクちゃんは外枠だと動くこともあるからなあ、ここは前付けかぁ……と眺めていると、そのまま真っ直ぐピットの方向へブイーンと駆けて行った。キクちゃん、アンタはアワカツヤかぁぁぁぁぁ! そうツッコミを入れた瞬間、実況の工藤さんの声が響く。
「6号艇、チルト3度」
2009_0803_0103  菊地孝平がチルト3度! 本当にアワカツヤをやるつもりだったのか! いやはや、驚いた。ちゃんと調べたわけではないが、菊地孝平のチルト3度はまったく記憶にない。最終日の一般戦、試すにはもってこいのレースではあるのは認めるが、それでもまるで想像していなかった菊地のマックス跳ね。目を丸くしながら見ていたスタート展示のスリット、う~~ん、けっこう伸びてるなあ……。
 スタ展のSTはコンマ06のオーバー、半艇身弱のフライングだった。さあ、ここから考えた。スタ展の半艇身オーバーは、本番で修正しやすいという。1艇身遅らせれば、ちょうど半艇身残しの好スタートになるからだ。とはいえ、菊地の体感にチルト3度の記憶と感覚は残っているのかどうか。ふだんと同じ感覚の修正で大丈夫? でも安全なスタートを狙おうとしたら、起こしのタイミングはわからないのではないか。ドカ遅れって可能性だってもちろんある。そうしたら不発も不発、何もできずに終わってしまうだろう……。
 などと思いをめぐらせている間に(菊地外しの舟券をしこたま握りつつ)本番。
 はい、コンマ07。
 この男のスタート力というのは、どこまで底なしなんだ! おそらく初の、そうでなくとも経験値の圧倒的に少ないチルト3度で、ここまでバシッとSを決められるなんて!
 しかも、3~5コースがヘコんだ。絶好の展開である。くいくいと伸びた菊地は、2コース佐々木康幸に合わせられるかと見えながらも、そのまま全速で握ってマクリいっぱぁぁぁぁぁつっ! 決まった! 今節は阿波勝哉も決められなかったチルトサンダー大マクリを決めてしまった!
 もはや菊地孝平は、まぎれもないスーパースターである。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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