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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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寒風の中の選手入り

「吉川元浩がマイカーで来ましたよ」
 10時過ぎに通用門に向かうと、先に撮影を始めていたチャーリー池上カメラマンがそう報告してきた。兵庫と大阪は近いですからね、早い時間にも余裕で来れちゃうよね……って、よ、吉川!? マジかよ。なんで今日来るんだ!? 日にちを間違えた、とか? そんなバカな。
「あ、カマギー選手を降ろしたら、さっそうと帰っていきましたけどね」
 それを早く言わんかい。賞金王シリーズに出場する鎌田義を吉川が送ってきた、ということらしいのだが……ベスト12戦士に送ってもらっての競艇場入り、カマギーの活躍は約束されたようなもんだな、これは。

2009_1217_0058  というわけで、本日は賞金王シリーズの前検日であります。住之江入りする選手たちの思いはいかばかりか……と、たとえば井口佳典の姿を見ると、胸の奥を推し量ってしまう。昨年の覇者は、まさか今日の住之江入りとなるとは想像していなかったはずであります。それだけに、キッと結ばれた口元と鋭い目つきに何らかの意味を見出したくなるというもの。実際、今日その姿がここにあることには、違和感を覚えるというのが正直なところでしょう。
2009_1217_0057  一方、井口と一緒に競艇場入りした新田雄史は、むしろ感激を胸にたたえているはずであります。そう、新田はSG初出場! 通用門を抜けるとカメラの放列、というSGならではの光景に頬を緩める様子は、実に初々しく、またハツラツとしている。同じ舞台に立つ師弟ではありますが、その心中は180度違うのかもしれないなあ……と感じた次第。
2009_1217_0026  SG初出場といえば、福島勇樹も早々に登場しましたが、こちらも実にニコヤカに目尻を下げておりました。

2009_1217_0066  普通のタクシーではなく、どでかいワゴンタクシーで登場したのは、東京支部軍団。三角哲男、角谷健吾、飯山泰、中野次郎、そして濱野谷憲吾であります。そう、我らがファンタジスタも今年はシリーズ回りとなってしまった。次点ということは、おそらくもっとも悔しい思いで今日を迎えた男でしょう。とはいうものの、そうした様子を表情にはあまり表わさないのも濱野谷憲吾。ひとまずこの時点では、普段のSGの競艇場入りと変わらないように見えた。本音がどこにあるのかはともかく……。
2009_1217_0109  それにしても、さすが濱野谷憲吾、大人気である。本日、入り待ちのファンの方たちの一番人気は文句なしにファンタジスタでありましたね。サイン&写真撮影は延々と続き、通用門をすっかりふさいでしまって、後続のタクシーが立ち往生寸前、などというシーンもあった。やはりシリーズの最大の目玉選手なのであります。
 10数分もファンとふれあい、ようやく荷物検査へ……と歩きだした濱野谷の顔は、引きつったまま固まっている。そりゃそうだ。この寒風のなか、1カ所にとどまっていたら、表情が凍えるって。
 そうなのです。今日の住之江はめちゃくちゃ寒い! ここ何年か、ここまで寒い賞金王は記憶にないほど、冷え込みキツい前検日、なのであります。入り待ちのファンの方たちも本当に寒そうで、そんななか選手に激励を飛ばそうと待ち続ける姿には頭が下がる。もちろん、それに応える選手たちにも、であります。明日から住之江にご来場される方、いや、場間場外やボートピアなどにお出かけの方、いやいや、お仕事でお出かけの方、いやいやいや、ともかく外出される方は皆さん! 防寒対策をしっかりして、風邪などひかないようご注意くださいね!
2009_1217_0082  などと私もぶるぶる震えていたら、魚谷智之が鼻のあたりを真っ赤にしながら、「さっみ~~~~」と苦笑いしながら目の前を通り過ぎた。ほんと寒いっす~~~と頭を下げつつよく考えてみたら、この人も今日の競艇場入りは本当に複雑な思いだろうなあ……。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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受信: 2009/12/17 19:30:09
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