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この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THE ピット――賞金王シリーズ、素晴らしき優勝戦

_mg_0422  9レース後、賞金王シリーズのスタート展示が始まると、ピットにおいては異様な光景が見かけられた。
 エンジン吊りのため、ボートリフト付近に集まっていた選手たちが一斉に動きを止めて、水面のほうを凝視し始めたのだ。
 そのいちばん手前には、坪井康晴、瓜生正義、服部幸男と、決定戦ジャンパーを着た男たちが並んでいたが、これだけ注目を集めるスタート展示はそうそうないはずだ。
 145236のオールスローの並びになると、「予想どおりや」との声も聞かれたが、選手たちにしても、こうした進入は面白くてたまらないわけである。

_u4w0190  本番の進入のときにも、ピットでは「おーおー」「すげえなあ」「引け、引け、引け~(外の艇はダッシュに引け)」などと、様々な声が飛んでいた。
 そして、スタートが切られると、一転、ピットは静まりかえったが、インの井口佳典が決めた07全速のスタートは、言葉を失わせるほど最高のものだったと受け取ってもいいだろう。
 ゴールの際、何度も力強いガッツポーズをしてみせた井口は、ピットに戻ってからは、安堵の表情を見せていた。
 優勝を期して今節の住之江に入り、決定戦ジャンパーを着て1週間戦い抜いて、この結果を出せたわけだから、そんな表情を見せていたのも納得される。
 レース後のピットでは、弟子の新田雄史が先頭となって拍手で出迎えて、しばらく経ったあとには、森高一真や鎌田義が「おめでとう!」と井口に握手を求めていった。

_u4w0227_2  「今年1年は自分にあますぎたので、来年は自分に厳しくいきます」
「来年は、決定戦のほうに残ります」
 と、表彰式で井口は言ったが、ここできっちり優勝という結果を残せたことは、井口にとっても大きな意味を持ってくるはずだ。
 今日の井口に関していえば、万全の仕上がりに近づいていたため、バタバタと作業をしている様子を見せてはいなかった。
「昨日、失敗していた」という部分を修正するペラ調整をしたくらいだったのだ。
 そして井口は、この後はすぐに「来年の賞金王を考えて、身を削っていきたい」とも口にしていたが、とりあえずは「お疲れ様でした」との言葉を贈りたい。

_u4w8640  本当に面白かった賞金王シリーズだったが、9レースに組まれた「特別選抜A戦」も、実に興味深いレースとなっていた。
 1号艇の今井貴士が危なげない逃げを決め、4号艇・新田雄史は、3周にわたってびっしり、“ミスター競艇”今村豊と激しい3番手争いを繰り広げ、結果的には3着を切り取った。そして今井と新田の2人は、来年1月には新鋭王座に出場することになるのだから、そちらも楽しみだ。
 レース後、今井に対して「お疲れ様でした」と声を掛けて「1月も頑張ってください」と続けると、今井はすぐさまこう言った。
「はい、優勝します! (ニコッ)」

_u4w9718  優勝戦では、大嶋一也らの進入か競艇の面白さを再認識させてくれ、井口が昨年の賞金王覇者の意地を見せてくれた一方で、この選抜A戦は、こうして次なる時代の主役候補たちを送り出してくれたのだ。
 SGとしては存在意義を問われることもある賞金王シリーズだけれども、今年の賞金王シリーズは、最高のSGだった。
 そう感じたファンは多かったことだろう。
(PHOTO/池上一摩 TEXT/内池久貴)


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コメント

『瓜坊は1000%差し』
『坪井が凹むわけない』


そこから舟券戦術を組み立て、見事に撃沈した濱崎憲吾郎です
(_´Д`)ノ~~

昨晩、まだ払い戻し機の前に並べてない、ちょっとだけ競艇に詳しい人と飲んだときの入れ知恵のせいか…
(^皿^)

いやいや、他人のせいにしてはいけない
舟券を買ったのは自分なんだから…

しかし、まあなんですな
終わってみれば「やっぱり繁かぁ〜」なんですね
強い!と言うか、何か持ってますね、この人、絶対…

なにわともあれ取材班の皆々様、一年間本当にお疲れ様でした
m(__)m
SGの度にほんと、楽しませてもらってます
また来年も絡ませて頂きますんで、よろしくお願いします!

よい年越しを!


あっ、H記者大丈夫?

投稿者: 濱崎憲吾郎 (2009/12/23 19:51:32)
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