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ボートレース特集 > 2009賞金王シリーズ
この特集では田中工業「黒須田守」をはじめとした5名のライターから競艇にまつわるさまざまなレポートをお届けします。
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THEピット――シリーズ組と決定戦組

2010_1219_0210  決定戦組とシリーズ組、というのは、あくまでも“こちら側”の見方である。松井繁は決定戦組で服部幸男はシリーズ組、なんてことを本人たちは考えているのだろうか。だって、ここが暮れの住之江のピットでなかったら、SGに参戦した同期のソウルメイトの組み合わせである。今日からの5日間だけは自然とかかってしまうフィルターが“こちら側”にはあって、当人同士はそこまで気にしてないのかな、と思ったりするわけである。
2010_1219_0578 SGでは毎度のように見られる、64期の最強同期コンビ。もちろん今日も何度か目撃するのであって、そのたびごとに普段と違う目で見ている自分に気づく。この二人が一緒にいると、時に松井が服部を頼りにしているように見えることもあるのだが、今日などは「決定戦組のトップが、シリーズ組を頼りにしてる」なんて頭の中で勝手に変換している。単に友人同士が一緒にいるだけなのかもしれないのに。
2010_1219_0955  スタート特訓&タイム測定のあとも試運転を続けていた菊地孝平が、係留所でプロペラを装着している。その横に座り込む井口佳典。二人は笑顔で会話を続けながら、菊地の目はプロペラに注がれ、井口はそれを温かいまなざしで見つめていた。決定戦Vの経験もあるシリーズ組が、決定戦組の心をほぐそうと気を遣っている……などと、やっぱり脳裏で変換している自分に気づいて、いかんいかんと打ち消す。二人は先輩後輩ではありながら、非常に仲は良く、半ば対等の付き合いをしている間柄だ。ならば、今日になってピットに合流した先輩と積もる話に興じるのは当然のこと。だというのに、ね。
 うーむ、朝の“残酷な”様子に少々感傷的になったからか、妙な意識をもってピットの風景を眺めているなあ、今日は。

2010_1219_0233  整備室を覗くと、日高逸子が整備をしていた。その近くでは、松井繁がモーターの格納作業をしている。トビラが閉ざされているときには、当然彼らの声は聞こえてこないが、誰かが整備室を出入りするときに一瞬だけ開いたときに、漏れ聞こえてくる声がある。それによれば、会話の主導権を握っているのは、日高のほう。日高が繰り出す言葉に、松井がいちいち感心しながら、相槌を打っている様子であった。さすがグレートマザー! とこちらが感心。王者にとっては、畏敬すべき先輩ということになるのであろう。
 で、次に漏れ聞こえてきた声によれば、話題は日高のウェアの背中の文字について、だったようです(笑)。もちろん詳細は聞き取れていないが、ようするに雑談を交わしていたわけである。グレートマザーと王者の整備室での雑談……。
2010_1218_0316 そのすぐ隣では、平本真之が本体整備をしていた。日高と松井の会話は聞こえていたのかなー。なんだか、それどころじゃないってな顔つきで、必死にモーターと向き合っていたので、耳から入っては抜けていっていたかもしれないけれど。暮れの住之江初登場の平本にとっては、こうした空気に触れられること自体が、大きな糧となることだろう。
 それにしても、平本の顔つきは、やけに悲壮感がうかがえるものだったな。その険しさとここまで残している成績には、ギャップがあると言わざるをえない。選手は、時に結果を過剰に信奉しながら、しかし一方で機力の満足感のハードルを高くしては、結果にかかわらずそこに近づけようと努力する。今日の平本がまさしくそんな感じで、それをSGの舞台でも実践しているわけだから、完全にSGの顔の一人になったのだな。初めてSGの空気に触れたのはほんの4カ月ほど前でしかないのに、たいしたものだ。甘い童顔の奥には、けっこうな勝負師魂が隠されているのである。

2010_1219_1414  さて、山崎智也だ。今日も今日とて、いい雰囲気。12Rは、持前の2コースまくりを放って、辻のイン逃げには届かなかったのだが、流れることなく2着に残したのだから、アシはいいはずである。
 そうしたあたりも表情に出るのか、変わらぬ柔らかい表情。決定戦組との絡みは目撃していないが、12名が合流しても特に何の変化も見えなかった。内心、そっちにいない自分を悔しがってはいるのかもしれないけど。たった2日しか終わっていないシリーズ戦。しかし昨日も感じた「強い智也が帰って来ましたよ~」という感覚は今日も変わりはない。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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H記者の「本気モード バリ全開!!」予想

 万太郎2本ゲットし回収率も200%を超えたのに、我が最強の敵(とも)しげ爺さんにハナ差競り負けたHです(←詳しくはこちらへ)。いやぁ、3連単12点予想で万太郎含めて8発大的中って、しげ爺さん、あんた、凄すぎる~!!
 てなわけで、今日も全レースのフォーカスを記しておきます。
 今日は、いつもの3連単流しからちょっと作戦を変更。インの3連率が80%を超える住之江だけに、1を絡めたボックスも取り入れます!

1R 1-4-全 124B
2R 126B 236B
3R 4-2-全 124B
4R 3-4-全 134B
5R 1=2-全
6R 2-6-全  126B
7R 5-13-全 135B
8R 1=3-全
9R 1-45-全 
10R 1-5-全 156B
11R 1-25-全
12R 穴・極選指定レース(後ほどアップします。◎は外の……?)

※Bはボックスです。しげ爺さま、計算がめんどいですが、もしも被りのフォーカスが的中なんかしたりしたら、2枚買いということでお願いしますっ!!


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賞金王シリーズ優勝戦 私的回顧

1452/36

2009_1223_r10_0933  進入当たった人、拍手っ! パチパチパチ!
 ある意味、2009年の競艇でもっとも戦前の予想が楽しかったレース。井口と大嶋はどこまで深くなるんだ? 今節はダッシュ戦も多用していた西島はどうする? 藤丸も外枠のときは動くケースが多いけど? 辻や湯川は外に出されちゃってもいいの? さあ、どうするどうする?
 ……まあ、終わってみれば、わりと穏やかな進入であった。コースを動くタイプが複数いるような混戦レースでは、えてして本番は折り合いぎみになるもの。スタート展示がなければ……などと思ったりもするが、まあ、それは別の話。いや、しかし実際、井口と大嶋はスタ展のほうが深い起こしになっていたし、そこでの手応えをふまえれば、本番の戦略もまた変わってくる。これほどまでに進入談義が沸騰したことを考えれば、やっぱり……というのは別の話ですね、はい。
2009_1223_r10_0938  で、実際の進入がどうなったかというと、想定通りに大嶋一也が動き、西島義則がこれをマークし(笑)、もちろん井口佳典はインを譲らず、辻栄蔵は「一本筋が通ったお年を召した方」を尊重する。「差します」の藤丸光一は、どうやら行きアシ軽快な湯川浩司のマクリに乗って差そうという戦略か。そして「もうわかりません」の湯川はモーター性質を考えればおあつらえ向きの5コースカドをゲット。井口、大嶋、西島の競り合いは早目に折り合いがついて、井口が一瞬エンストしたこともあって、1~2コースは100mポールより手前からの起こしとなっている。ちなみに、並びこそ同じだが、スタート展示ではオールスローとなっていた。

2009_1223_r10_0970  とまあ、スリット前について書けば、すべてを語ったような気分になってしまったりもするわけだが、スリット後について言えば、とにかく井口佳典が強かった、という一言に尽きる。
「1000%という数字が競艇にあることを証明してやろうと思いました」
 表彰式で、井口はそう言っている。はからずも舌戦模様となった優出者インタビュー。大嶋が来ようと西島が来ようとインを手放さないという決意の表現であった「1000%」という井口の言葉に、大嶋が「勘違いしている選手がいる」と噛みついた。それがまた、井口の負けん気に火をつけた。
 コンマ07のぶち込みトップスタート。2コースの大嶋はもちろん、その外の4艇にも何もさせないパーフェクトな先マイ。旋回した瞬間に後続をぶっちぎる圧勝劇。そりゃあ、やっぱり勝負事には何が起こるかわからないものだけど、そこから先の井口はまさしく1000%勝利を確実なものにしていた。
 これぞ強い逃げ切り勝ち。「圧逃」とでも表現すべきレースは、実はその時点で語る言葉を必要としなくなってしまう。
2009_1223_r10_0984  あえて書くなら2番手争いが熾烈になったことだろうか。1Mを差した大嶋、豪快にマクった西島、マクリ差した辻が、くんずほぐれつの激戦となった。ターン出口では分が悪かった西島が抜群の伸びで先を行く大嶋を追い詰め、その競り合いを尻目に2Mで辻が内から先マイ。今度は大嶋と辻が接戦となり、2周1Mは内から西島が先マイ敢行。これを大嶋が差す……戦況を説明すればそういうことになるが、なかなか見応えのある絡みだったと思う。特に、予想では1-34-全とか書いたくせに舟券は1-34-345と絞って買っていたスケベな“本紙”担当は、にしじまぁ~とかわめいていたものだった。
 だが、ふと前方に目をやれば、1000%の証明を果たさんとした男が、雨の水面をぐいぐいと推進している。その迫力の前には、優勝戦の2番手争いはやはりかすんでしまう。
2009_1223_r10_1005  名だたるイン屋たちを敵に回し、がっちりとインを死守して、トップSから問答無用の逃げを放ってぶっちぎる。
 これぞ、ホンモノの逃げ切り勝ち。そして、ホンモノの名勝負!
 井口は1000%という数字を証明することで、そこにホンモノが宿っているということを見せつけてくれた。
 井口佳典は、1000%強かった!
 そして2009年賞金王シリーズ優勝戦は、1000%面白かった!
 ……ということで、情けない“本紙担当”は、最後に1-4-2を的中させた人に大拍手を送る次第である。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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THE ピット――賞金王シリーズ、素晴らしき優勝戦

_mg_0422  9レース後、賞金王シリーズのスタート展示が始まると、ピットにおいては異様な光景が見かけられた。
 エンジン吊りのため、ボートリフト付近に集まっていた選手たちが一斉に動きを止めて、水面のほうを凝視し始めたのだ。
 そのいちばん手前には、坪井康晴、瓜生正義、服部幸男と、決定戦ジャンパーを着た男たちが並んでいたが、これだけ注目を集めるスタート展示はそうそうないはずだ。
 145236のオールスローの並びになると、「予想どおりや」との声も聞かれたが、選手たちにしても、こうした進入は面白くてたまらないわけである。

_u4w0190  本番の進入のときにも、ピットでは「おーおー」「すげえなあ」「引け、引け、引け~(外の艇はダッシュに引け)」などと、様々な声が飛んでいた。
 そして、スタートが切られると、一転、ピットは静まりかえったが、インの井口佳典が決めた07全速のスタートは、言葉を失わせるほど最高のものだったと受け取ってもいいだろう。
 ゴールの際、何度も力強いガッツポーズをしてみせた井口は、ピットに戻ってからは、安堵の表情を見せていた。
 優勝を期して今節の住之江に入り、決定戦ジャンパーを着て1週間戦い抜いて、この結果を出せたわけだから、そんな表情を見せていたのも納得される。
 レース後のピットでは、弟子の新田雄史が先頭となって拍手で出迎えて、しばらく経ったあとには、森高一真や鎌田義が「おめでとう!」と井口に握手を求めていった。

_u4w0227_2  「今年1年は自分にあますぎたので、来年は自分に厳しくいきます」
「来年は、決定戦のほうに残ります」
 と、表彰式で井口は言ったが、ここできっちり優勝という結果を残せたことは、井口にとっても大きな意味を持ってくるはずだ。
 今日の井口に関していえば、万全の仕上がりに近づいていたため、バタバタと作業をしている様子を見せてはいなかった。
「昨日、失敗していた」という部分を修正するペラ調整をしたくらいだったのだ。
 そして井口は、この後はすぐに「来年の賞金王を考えて、身を削っていきたい」とも口にしていたが、とりあえずは「お疲れ様でした」との言葉を贈りたい。

_u4w8640  本当に面白かった賞金王シリーズだったが、9レースに組まれた「特別選抜A戦」も、実に興味深いレースとなっていた。
 1号艇の今井貴士が危なげない逃げを決め、4号艇・新田雄史は、3周にわたってびっしり、“ミスター競艇”今村豊と激しい3番手争いを繰り広げ、結果的には3着を切り取った。そして今井と新田の2人は、来年1月には新鋭王座に出場することになるのだから、そちらも楽しみだ。
 レース後、今井に対して「お疲れ様でした」と声を掛けて「1月も頑張ってください」と続けると、今井はすぐさまこう言った。
「はい、優勝します! (ニコッ)」

_u4w9718  優勝戦では、大嶋一也らの進入か競艇の面白さを再認識させてくれ、井口が昨年の賞金王覇者の意地を見せてくれた一方で、この選抜A戦は、こうして次なる時代の主役候補たちを送り出してくれたのだ。
 SGとしては存在意義を問われることもある賞金王シリーズだけれども、今年の賞金王シリーズは、最高のSGだった。
 そう感じたファンは多かったことだろう。
(PHOTO/池上一摩 TEXT/内池久貴)


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THE ピット――シリーズ、朝一番!

2009_1223_0657  今朝は9時30分から優出選手インタビューが行なわれたが、「シリーズ」優出選手のインタビューが終わった直後にピットに行ってみると、真っ先に西島義則がダッシュで戻ってきたのに驚いた。
 1分1秒を争う状況にあるわけではなかろうが、“年男”西島は本当に若い! 笑顔で駆けている姿を見ただけで、こちらが嬉しくなってきた。
 西島はこの後、5分か10分ほど経ったあと、控室から出てきて、ペラ小屋に入った。そして服部幸男の傍に座って、ひと声掛けて笑顔を見せると、作業を開始した。その後にしても、装着場のいちばん端っこにあるボートのもとへ行ったり、ペラ小屋に戻ったりと、気がつくたびに居場所を変えていたのだから、本当によく動いていたものだ。

2009_1223_0618  西島よりもなお、動き出しが早かったのは、同じ広島の辻栄蔵だ。
 インタビューからピットに戻ってきたのは西島より後だったが、まったく休まず、カポックを手にしてボートの元へと移動した。そして、モーターなどをチェックしたあと、駆け足で整備室に行き、「お願いします!」と声を掛けると、再び駆け足でボートのもとへ戻る。その後、モーター点検を受けるとすぐにボートを水面に下ろしていたのだ。
 この時点で1レースの展示航走の時間(10時13分)になっていたので、このときは、待機ピットにボートを映しただけだったが、展示が終わるとすぐに発進! 念入りに何度か周回を重ねたあと、ボートを引き上げると、休まずペラ調整に移行していたのだから、全力投球だ。
 優出インタビューでは井口のことを「若いっていいですねえ~」と話していたが、そう言う辻も、負けずに若い。

2009_1223_0263  大嶋一也も動き出しは早かった。
 ……いや、動きそのものは、さすがダンディー!といった感じで余裕に満ち溢れていた。腕組みをして、頭の中では思考を巡らせているような顔をしながら、ゆっくりした歩調でピットを移動していた。
 その光景を見たのは10時過ぎのことだったが、そうして自分のボートのもとへと行くと、モーターをチェック。リポーターに対して「足だけは万全にしとかんと何が起こるかわからんから」と話していたが、その所作も言葉もまさに貫録だったのだ。

2009_1223_0321_2   このように選手たちの動き出しが早かったのは、シリーズ優勝戦は、10レースに行なわれることとも無関係ではないだろう。以前に艇王・植木通彦氏を取材した際、シリーズの場合は「優勝戦なのに、後ろで展示の準備をしていることには違和感がありました」と言っていたのも思い出される。
 優出インタビューのあと、なかなかファンに開放されなかったのか、西島に比べれば、ずいぶん遅れてピットに戻ってきたのが、井口佳典と湯川浩司の銀河系コンビだ。
 その後、井口は、装着場のボートのもとへと行って、モーターのチェックをしていたが、その作業自体は長くなかった。
 すぐに引き揚げてきて、その途中で田村隆信と話し込み、一緒に笑いながらペラ小屋に入っていった。
 私が見ていた範囲でいえば、自分のペラを叩いていたわけではなく、田村のペラ調整を眺めている感じだったので、調整に関しては急いでやるべきことはないのだろう。

2009_1223_0016  そんな井口以上にゆっくりして見えたのは湯川浩司だ。
 湯川とは、BOATBoyのイベントを通して面識はあるので、ちょっと離れたところから頭を下げると、軽い笑みを浮かべる感じで頭を下げ返してくれた。ピット内で、1人でいるときには厳しい表情をしていることも少なくない湯川だか(仲間といるときはいつも明るい)、そのときの表情を見て、いい感じでリラックスしているな、と思われた。
 1レース前の時間帯にもその姿を見かけたが、その印象としては、どのように時間を過ごそうかと考えているふうだった。
 少しピットを行ったり来たりしたあと、整備室にいた田中信一郎のもとへ行き、短い間だが、のんびりした感じで話をしていた。そして1レース後には鎌田義のエンジン吊りを手伝い、その後は再び姿を消している。

2009_1223_0220  優出インタビューのあと、ほとんど姿が見かけられなかったのは藤丸光一だ。だが、1レースが終わると、ゆっくりとボートリフトのほうへと歩いていって、そのエンジン吊りを手伝った。
 そのまま自分のボートのもとへと行って、チェックを始めていたものの、やはり急いで何かをしようという雰囲気ではなかった。
 藤丸もまた、完全にマイペース状態にあるといえるだろう。

 銀河系vsベテランのイン屋たちvsコース的にも年齢的にも間に挟まれた辻栄蔵――。
 ピットにいても、そんな構図が鮮やかに浮かび上がり、シリーズ優勝戦がますます楽しみになってくる。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/内池久貴)


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本日の“本紙予想”賞金王シリーズ最終日

 Kです。おはようございます。賞金王決定戦最終戦。今日が今年の予想納めです。頑張ります。

1R 
鎌田が差して最終戦を飾る。丸岡が握って連動。
◎鎌田 ○丸岡 ▲中島 △三角
3連単2-341-全

2R 
安田に逃げ切れるアシはある。白井が差して迫る。
◎安田 ○白井 ▲徳増 △今井 
3連単1-236-全

3R 
福島が初SGのラストを勝利で締める。新田が握って追う。
◎福島 ○新田 ▲今坂 △木村
3連単1-463-全

4R 
太田が渾身の逃走劇。萩原もアシは悪くない。
◎太田 ○萩原 ▲今村 △佐々木
3連単1-356-全

5R 
機力上向きの笠原が逃げ切る。カド戦濱野谷も自在に攻める。
◎笠原 ○濱野谷 ▲芝田 △秋山
3連単1-435-全

6R 
柏野が逃げてちぎれるパワー。松本が展開突いて追走。
◎柏野 ○松本 ▲大神
3連単1-46-全

7R 住之江選抜
佐々木がオン速攻決める。石川のしぶとさが妙味。
◎佐々木 ○石川 ▲重成 △森高
3連単3-156-全

8R 特別選抜B戦 
濱野谷がマクリ差し憲吾スペシャル。今坂のイン残し本線。
◎濱野谷 ○今坂 ▲飯山 △徳増 
3連単3-124-全

9R 特別選抜A戦 
今井が思い切った逃げで有終の美。新田との若武者ワンツー本線。
◎今井 ○新田 ▲中島 △柏野 
3連単1-436-全

10R 優勝戦
進入がどれだけもつれようと、井口がインを獲り切って魂の逃げ切りでシリーズ制覇。湯川との銀河ワンツーを本線に、大嶋との行った行ったも厚めに。
◎井口 ○湯川 ▲大嶋 
3連単1-34-全

賞金王決定戦、順位決定戦は後ほどアップします。


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THE ピット――シリーズ準優の結末。それぞれの表情

_u4w8612 「やっとスポットの当たるところに出られてたいへん嬉しく思っています。準優のインタビューがなくて、これってSGだったかな、と思っていましたので」
 とは、辻栄蔵の優出共同会見での最初の言葉だ。
 もちろん、うれしげな表情で口にしたジョークなので、会場は笑い声に包まれた。

 シリーズ準優勝戦第一弾の8レース。1号艇の辻が見事に逃げ切り、2着には4号艇の西島義則が入り、広島ワンツーで優出を決めた。

_u4w8995  ピットに引き揚げてきたあと、取材陣は近づくことができないボートリフトの傍で2人は声を掛け合い、互いに笑みを浮かべていたが、報道陣が待ち構えている場所まで歩いてきたとき、西島の顔つきは一転、厳しいものになっていた。
 どうしてだろう?と不思議に思ったが、カメラマンが並んでいる前で顔を引き締め、無言で、うむと頷いたのは、西島なりのダンディズムだったのかもしれない。
 西島にしても、この後に臨んだ会見においては「(この結果は)上出来ですね」と、喜びの表情を見せていたのだ。決定戦と並行して行なわれるシリーズに出場していることでは微妙な感情が残る部分はあるのだとしても、SG優出という結果を喜ばないわけはないし、優出すれば、その上を目指すのは当然だ。

_u4w9006  レース直後、ボートリフト付近で大嶋一也が西島にひと声掛けて、ニッコリ笑い合っていたのが目を引いた。この2人はやはり「イン仲間」ということで、通じる部分があるのだろう。「ダンディ仲間」とだって呼んでいい。
 また、そこから少し離れた場所では、このレースで6着に敗れた濱野谷憲吾が、ヘルメットを半被りしている状態で屈み込んで、服部幸男に対して今のレースを振り返っていた。その表情は相当に厳しかったのだから、濱野谷としてはやはり“優勝ノルマ”に近い気持ちでここに臨んでいたのだろう。
 大嶋と西島が「イン仲間」であるなら、服部と濱野谷は「ペラ仲間」だ。いつも並んでペラ小屋で作業をしていることが多いためか、この2人が話をしている場面はよく見かけられる。私は以前からひそかに2人を「ペラ友(とも)」と呼んでいたのだ。

_u4w9126  第9レース。こちらは波乱の結果で、1号艇=白井英冶が落水。湯川浩司が1着、藤丸光一2着で優出を決めたが、2周1マークで優先順位の判断を誤った中野次郎が23条関連の「順位変動違反」で即日帰郷となってしまった。
 こうした場合、湯川や藤丸ではなく、つい白井や中野の姿を目で追ってしまう。救助艇での引き揚げとなった白井のレース後の表情は確認できなかったが、レース後、福島勇樹と並んで引き揚げてきた中野が首を傾げている姿は痛々しかった。
 その後、即日帰郷を知らされたあとには、慌ただしく荷物を片づけ、ピット内を動き回っていたが、その顔は、無理をして笑みを張り付けているようなものになっていた。今朝のピットで中野の表情を見て、珍しいほど気持ちの伝わってくる顔つきをしているな、という印象を受けていただけに、この結果は本当に残念だ。

_u4w9153  順位変動の対象でもあった藤丸光一は、明日の意気込みを聞かれると、「事故パンなんで無事故完走できれば」と話していたが、それが100%の本音であるわけないだろう。
 その言葉を口にした直後、優勝戦のコース取りを聞かれると、迷うことなく「じっとはしていないと思います」と答えていたのだ。

_u4w9102  このレース後、1着の湯川は拍手でピットに迎えられている。
 地元選手として優出を決めたのだから、これは当然だ。近畿のムードメイカー・鎌田義は「ひゅーひゅー」と、はやしたて、トライアル最終戦を控えていた田中信一郎や松井繁、吉川元浩は、嬉しそうな笑顔を見せながらエンジン吊りを手伝っていたものだ。
「失礼します!」と元気に会見場に入ってきた湯川は、「(4コースに)引いて正解でした」とレースを回顧。
「全体に良くなりました」と、足にも満足げで、「明日はたぶん何も(大きな調整は)しないと思います」「このエンジンでは100%のパワーを出せていると思います」とまで言っていたのだから楽しみだ。

_u4w8556  10レースは、井口佳典が1着、大嶋一也が2着。
 会見の言葉が最も興味深かったのはこのレースだ。
 大嶋の前付けによるプレッシャーはなかったか、と聞かれた井口は、「プレッシャーはなかった」と即答。さらに、「明日やること」を聞かれると、こう返している。
「深いところから練習しておきたいですね」
 つまり、調整のうえでは湯川同様、満足の仕上がりになっているので、明日は絶対にインを死守して、どの位置からでも最高のスタートをできるようにしておきたいということだ。
「ここまできたら優勝しか狙ってないんで」と言い切った表情も、気負いすぎることのない、いい感じのものになっていた。

_u4w9233  また、大嶋一也は、この会見の中でこんな言葉も漏らしている。
「西島はもう外野なんで」
 おお~! 大嶋はこうして西島を見切っていたのか!?
 だとすれば、8レース後に西島に掛けた言葉も、「いい外野になったな」といった類いのものだったのだと想像される。
 イン仲間という生きものたちは、「共棲」よりも「仲間の転向」を好ましく思うのだということを覚えておきたい。
 大嶋はこうも言った。
「明日も、いつもと同じ進入で、コースを取れれば深さは関係ありません」
「いつもと一緒ですけど、勝てるように全力を尽くします」
「スタート勘は今節いいですね。10くらいでいけるんじゃないですか」
 こんな男がいる優勝戦が、面白くならないわけがない。
 明日は、とても前哨戦とは呼べない、真の男たちの戦いが見られることだろう。
(PHOTO/池上一摩 TEXT/内池久貴)


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シリーズ準優速報! 8Rは辻&西島

8R
①辻 栄蔵(広島)

②濱野谷憲吾(東京)
③今井貴士(福岡)
④西島義則(広島)
⑤飯山 泰(神奈川)
⑥新田雄史(三重)
進入123/456

 いよいよ準優だ。初戦の8Rは断然人気の辻が逃げ圧勝。4カド!!に引いた西島がスロー勢のもつれを的確に突いて2着を取りきり広島コンビで嬉しい優出を決めた。東都のエース憲吾はスリットから辻を煽る行き足だったが、3コースの今井の行き足~伸びのほうがさらに抜群でジカのツケマイを喰らってしまった。明日の今井は要注意!


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THE ピット――シリーズの準優間近!

_mg_0360  1レース前のペラ小屋はスゴイことになっていた。カメラマンのチャーリー池上も「これだけ人が多いのは見たことないです」と漏らしていたが、私も同感。
 これまで取材してきた暮れの住之江や、他のSG5日目にしては考えられないほどの選手が集まり、ペラを叩いていたのだ。
 私=Uは、今日が今節の初ピットとなったが(昨日までは東京で居残り特訓というか、月末恒例BOATBoyの編集作業をしてました)、昨日までの極寒を考えれば、今朝はずいぶん暖かくなっているそうである。そうして気候が変化してきた影響もあったのだろう。
「この状況をちょっと写真に撮っておいてくれる?」とチャーリーに頼んでみると……。ガラス戸越しの撮影となるので映り込みをなくすため、「ジャンパーを左右に開いて横に立ってください」と、露出狂の変態のような格好をさせられてしまった。私個人がそんな辱めを受けるのはいいとしても、それで選手の集中力を乱さないかと心配になったが、選手は誰も、そんな変態が立っていることにさえ気がつかない集中ぶりだった。
 う~ん、スゴイ!

_u4w8568  今日は、「賞金王シリーズ」のピットを担当させてもらうが、ペラ小屋にいる選手たちにとっては、シリーズも決定戦も関係ないようだった。
 満員御礼の小屋の中で、隣り合った者同士が声を掛け合う。
 ざっと目についた組み合わせとしては、田中信一郎×湯川浩司の兄弟弟子コンビのほか、池田浩二×濱野谷憲吾、菊地孝平×中島孝平(ダブル孝平's)などが挙げられる。
 それぞれに「決定戦メンバー×シリーズ準優メンバー」になっていたのも面白い。

2009_1221_0127  もちろん、選手にとってみれば、“シリーズも決定戦も関係ない”などというわけがない。人間関係のなかでは関係がないのは当然としても、それぞれの選手としては、そのどちらに出ているかでまったく意味が違う。
 今朝のピットに入ってまず目についたのは、待機ピット付近で作業をしている濱野谷と白井英冶の姿だったが、2人とも、その集中力は高かった。シリーズ準優勝戦は8レースから始まる時間的な問題もあるのだろうが、朝イチからゆるめず全力投球の姿勢を見せていた。

2009_1221_1253  井口佳典に関しては、東京でNIFTYの記事を見ながら気になってはいたが、前検日の記事に書かれている「キッと結ばれた口元と鋭い目つきに何らかの意味を見出したくなる」というダーマンリポートにも納得!
 今日の井口にしても、ペラ小屋では周りに多くの選手がいても、他の選手は目に入らないような集中力で自分のペラとだけ向き合っていた。その後、装着場を歩いているようなときでも、その表情は、早くもゾーンに入っているようなものになっていたのだ。
 優勝ノルマ!
 井口の顔つきを見ていて、そんな言葉が浮かんだが、あと一歩というところで決定戦行きの切符を逃した濱野谷や白井にしても、気持ちとしてはそれと変わらないのではなかろうか。

2009_1221_0185  今年のシリーズ準優勝戦は、「決定戦経験者の維持」と「フレッシュな顔ぶれ」がぶつかり合う、実に興味深い顔合わせになったといえよう。
 BOATBoyで取材をしていたことがある今井貴士や新田雄史は、SG初白星から一気に予選突破までを果たしているのだから、その勢いは軽視しできない。
 4月に取材をしていた今井は、「夏場に勝率を落とさないようにするのが課題」「早くSGに出たい」と語っていたので、このピットで再会できたのは個人的にも本当に嬉しかった。
――夏を乗り越えられましたね?
「はい、なんとか(ニコッ)」
――準優出できたことはどうですか?
「めっちゃ嬉しいです(ニコッニコッ)
――もうひとつ上を狙いたいですね?
「はい、今日は気合い入れていきます!(……ニコッ)」
 って感じなのである。

_u4w8581  で、シリーズ組でもう一人、気になるのが大嶋一也だ!
 今朝の大嶋は、装着場のなかではわずかなスペースしか見つからない“陽のあたる場所”で点検作業をしていた。暗くて長いトンネルを抜けてきた大嶋には陽のあたる場所がよく似あう。
  いま、誰よりも輝いている競艇選手の一人なのだから。
 廣町恵三さんに声を掛けられた大嶋は、ニコニコと回答!
 その笑顔は、今井にも負けないほど若々しいものだった!!
(PHOTO/中尾茂幸+池上一摩=1枚目、2枚目、6枚目 TEXT/内池久貴)


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H記者の『穴・極選』5日目

 しょ、しょ~ぶ駆けです! 5日目にして帰りの新幹線代に手を付けてしまいました>< いつもピンチになると駆けつけてくけるAV監督もインフルエンザで斡旋辞退だし……ガチで自力のピン勝負。服部幸男と同じ境遇なのであります。違うか。
 さあ、今日の極選はもちろん6R。「2号艇の丸ちゃんは万太郎の宝庫」という自説を今日こそ証明してみせましょう!

6R
 ①佐々木康幸
★②丸岡正典
 ③石田政吾
 ④吉田弘文
◎⑤福島勇樹
★⑥石橋道友

進入123/456

 3日目の丸岡は2コースで差し選択。「2コースの丸ちゃんは90%握って攻める」という鉄則は見事に裏切られました。今日はどうか。F持ちだし、行き足もボチボチ程度だし、インはS勘のいい佐々木だし……今日もまた差しかもしれません。握る可能性は今節に限って30%くらいでしょうか。でも、ひとたびその30%が選択されたら、水面は大変なことになるのですよ。イン2艇が競りになって、アウト水域から思わぬ伏兵が。チルト跳ねて伸びがきた福島です。このメンバーで外から突き抜ける足があるのは福島だけでしょうね。握って粘る丸岡と福島マークで最内を差す道友へ。

3連単★5-26-全

 シリーズ準優はあまりアツくならず、ワクワク進入を観て楽しむつもりです。ただ
9R★1-2-4
 の1点だけは勝負してみましょう(←『本命・極選』扱い)。トライアル予想は8R頃にアップします。
 お、本紙のヒールKが1R40倍台を本線で的中っすか。ま、まさか、今日もまたこの男の天下になってしまうのか~!? 


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本日の“本紙予想”賞金王シリーズ戦5日目

 Kです。昨日は快進撃でしたね。終盤戦はグダグダでしたが……。show様、儲けさせることができたようで何よりでした。本日はさらなる回収率アップを狙います。

1R 
太田のアシは悪くなく、差せる。石橋のイン残し本線。
◎太田 ○石橋 ▲石田 △安田
3連単2-146-全

2R 
森高は準優でも勝負になるアシ。寺田が差して迫る。
◎森高 ○寺田 ▲丸岡 
3連単1-35-全

3R 
大神が渾身の先マイ。石川のアシもここでは上位。
◎大神 ○石川 ▲佐々木 △山本
3連単1-463-全

4R 
平石が予選次点のウップン晴らす。秋山が全速で追う。
◎平石 ○秋山 ▲萩原 △出畑
3連単1-246-全

5R 
重成の逃走劇を狙う。芝田が機力上昇中。。
◎重成 ○芝田 ▲鎌田 △森高
3連単1-456-全

6R 
佐々木がイン速攻決める。丸岡の握りマイ脅威。
◎佐々木 ○丸岡 ▲吉田
3連単1-24-全

7R
石川の捌きに賭ける。寺田もインから粘る。
◎石川 ○寺田 ▲太田 △平石
3連単3-156-全

8R 準優勝戦 
辻が先輩西島を張りつつ逃げる。濱野谷の差し本線。
◎辻 ○濱野谷 ▲今井 
3連単1-23-全

9R 準優勝戦 
湯川が伸びて白井と競れば穴になるが……。それでも白井の逃げ切り期待。
◎白井 ○湯川 ▲中野 △藤丸 
3連単1-246-全

10R 準優勝戦
井口の逃げに死角なし。大嶋がイン深くしつつも差して追走。
◎井口 ○大嶋 ▲徳増 
3連単1-34-全

トライアルは後ほどアップします。


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賞金王シリーズ、今日のベスパフォ賞4日目

イン屋からカマシ屋へ!?
怒涛の3カド攻め

3R/西島義則

2009_1221_0517  大嶋一也が徹底イン戦を狙っているのに対し、同じ「イン屋」の看板を背負ってきた西島義則が別人のようなレースを見せている。2日目は1号艇ながら3コース!を選択してひとまくり。そして今日の3Rでは、枠なり3コースから颯爽と艇を引いてあっと驚く3カドの奇襲を繰り出した。
「お~い西島ァ、イン屋の名が泣くぞ~~!」
 とその変貌ぶりを嘆く方もいるだろうが、西島には西島なりの理由があるのだと思う。出足型のペラがどうにも仕上がらない、とか。それに、イン屋というのは基本的にまくり屋と同じタイプの気質なのだ。「インが奪えなかったらまくる」「インをもらったら、まくり艇を張る」というスタイルで、コースを奪い取った人たちへの義理を果たす。差しよりまくり、それがイン屋の真骨頂なのである。
2009_1221_0544  3カドを選択した西島は、気合満々に攻めて2着死守。「2走で14点」の勝負駆け第一関門を突破し、続く8Rも2着で準優のチケットを手にした。明日の8Rはなんとも微妙な4号艇。イン獲りに動くのか、引いてカドから攻めるのか……今節を見る限り、それが読めないからこそ展開推理も楽しい。百戦錬磨、変幻自在、神出鬼没。安芸の闘将はどんな秘策をもって8度目のSG制覇に挑むのだろうか。(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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THEピット――新兵たちの夕暮れ

2009_1221_0504_2  昨日のこと。12Rの1~2着選手共同記者会見を終えて、記者席に戻ろうとしたところで、今井貴士と顔を合わせた。新兵として、すでに薄暗くなっているピット内を駆け回っているところで、お互い「お疲れ様でした」と声を掛け合っている。そのとき、ふと気づいた。ピンピンと絶好の発進を決めながら、昨日の大敗で勝負駆けは厳しい条件を強いられることになりそうだった今井。その激励をせねば、と思ったのだ。
 今井は少しだけ顔をしかめた。気持ちはわかる。その後の戦いに胸を躍らせていたはずの初日、しかし3日目には一転、不安が襲ってもいただろう。でも、その試練を乗り越えれば、必ず自信になるはず! そう言うと今井は人懐こい笑顔を見せて、「そうですよね。頑張ります!」と若者らしく前を向いたものだった。
 7R、1着で予選突破! おめでとう! 準優進出だ!
 やはり今日も雑用に飛び回る今井は、12R前にぼけーっとレースを待っているこちらに「やりました! ありがとうございます!」と最高の笑顔を見せてくれた。
 う~ん、若いって、いいっすね!
 今日の戦いがすでに彼の糧となったかのように、昨日とは正反対の活き活きとした表情を見せた今井。彼らはこうして、日一日と強くなっていくのだろう。準優の敵は、相当に強いが、結果など関係のない、思い切った戦いを見せてほしい。

2009_1221_0425 もう一人の新兵は、新田雄史である。やはり12R前、新田はマグネットのついた棒状の道具を2本もって、ピット内の鉄屑を拾い集めていた。ペラをつけたり外したりするときに、小さな鉄屑が出やすいので、夕方になると若手がこの作業をする姿は、よく見かけるものである。
 そのとき、試運転ピットにはまだ1艇のボートが係留されていた。言うまでもなく、木村光宏である。木村の隣の係留所までやって来た新田に、木村は優しく声をかけた。しばらく、二人の会話が続き、そして途切れる。そのとき、新田は木村の姿勢に感心する旨を伝えている。
「いやいやいや、友達がおらんから、試運転するしかないんや」
2009_1217_0579  木村は照れたようにそう言った。いやいやいや、たしかに異端児と言われる木村だけど、香川勢はいつもあなたのそばにいるし、今日は田村隆信だって一緒に作業をしていたではないか。そういや、11R前には田中信一郎とも足合わせをしていたぞ。田中にとって、まだ試運転をしていた木村は心強い存在だったに違いない。
 そうした木村の言葉や態度を、新田はどのように受け止めただろうか。SGという舞台に来れば、こうした先輩と間近でふれあうことができる。そして新田は、さらに強くなっていくのだろう。そうそう、準優進出おめでとう。今井と同レースですね。二人揃って、先輩に一泡吹かせてしまえ!
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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本日の水神祭! コンプリート!

 本日は水神祭が2発です!
2009_1221_0033  まずはオープニングの1R。山本修一が2コースから差して、SG初1着をもぎ取りました。
 1回乗りだったため、もう一人の岡山支部、柏野幸二が「さあ、水神祭やろう」。慌ててJLCのスタッフが「インタビューを先にお願いしま~す」と呼びに来る、なんて一幕もありつつ、そのインタビュー後に敢行されています。岡山は柏野と山本の二人だけ、ということで、大先輩の山本泰照さんが駆けつけて、いちばん嬉しそうにはしゃいでいた、なんて場面もありましたな。
2009_1221_0048  山下和彦(中国地区ですね)、萩原秀人と森永淳(同期)、さらに森高一真(いちおう中四国)が参加して行なわれた水神祭。控え目なワッショイスタイルで持ち上げられた山本は、1、2の3でドッボーーーーーンと、水面にムーンサルトプレスを決めておりました。

2009_1221_0727  2発目は続く2R! 福島勇樹が逃げ切って、こちらもSG初1着です。
 福島は2回乗りで、6R終了後の開催。集まったのはもちろん、濱野谷憲吾、中野次郎、飯山泰のトーキョー・ベイ・パイレーツ! さらに、「俺も俺も~」と関東地区の平石和男、さらに秋山直之もやって来て、さあ行こう、水神祭。
2009_1221_0736  福島がゆりかごスタイルで持ち上げられ、さあ投げようとしたその瞬間、選手控室の窓から顔を出したのはミスター競艇! 今村豊がにこにこしながら、「おーい、そこは危ないぞ~。もっとこっちのほうに投げろ~」とアドバイス(?)。でも、ミスターは何度もそう叫んでいたのに、関東勢はまるで聞いちゃいませんでした(笑)。
 というわけで、今村さんの言葉も耳に届かず、1、2の3でドボボボーーーーン。今村さんもニコニコ、ベイパもニコニコ。福島も寒そうに震えながらニコニコと笑っておりました。

2009_1221_0055  ヤマシュウ、福島、ともにおめでとう! 準優には届かなかったけど、明日からも頑張れ! SGでの1着がどんどこと増えていくことを期待していますぞ。
2009_1221_0743  この2人が1着をあげたことで、今節の水神祭はコンプリート! 権利をもっていた4名全員が、水神祭をあげたことになります。今まであまりなかった完全水神祭、おめでたい一節でありましたね。次はSG初Vの水神祭を見せてくれ!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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H記者の『穴・ブラック極選~天罰編~』

 昨夜、居酒屋で暴漢(のような人)に襲われ、左手の指三本をへし折られたHです。実際は重度の突き指という程度だと思いますが、「罰ゲームの代わりの天罰」ってことで一連の失態を許してくださいまし(あ、うりちゃんの優しいコメントのおかげで水神祭=ホテル内の水風呂撮影wを特赦されました、どもです)。とにかく、キーボードを触るだけでも痛みが走るため、今日の夕刻のH担当記事は総じて短めになると思います。悪しからずっ><
 今日の極選は予選突破にほぼ赤ランプが点っているジュニア君を追っかけてみます。

5R
 ①大嶋一也 ④
★②中島孝平 ③④
◎③重成一人 1・1でも……
 ④笠原 亮 ×
★⑤藤丸光一 ⑤
 ⑥芝田浩治 ×
進入152/346

 重成を狙う理由は、今朝の特訓で気配が良かったこと。そして、試運転を終えてヘルメットを脱いだ時の顔がゴキゲンに明るかったこと。あるいは、①①でも届かないという開き直りの笑顔だったかもしれませんが、私は「戦える足が来た!」という喜びの顔だと信じます!元々7点の減点がなければ、ガチの勝負駆けでもあったし。大嶋と藤丸が深くなったところをセンターから地力攻めか、中島のマーク差し。藤丸&ダンディにも予選を突破してもらいたいのですが、2~4着あたりで準優行きってことでw

3連単★3-25-全

10R
 ①辻 栄蔵 ☆
 ②森永 淳 ④⑤
 ③井口佳典 ☆
◎④重成一人 1・1でも……
★⑤秋山直之 ①①
 ⑥濱野谷憲吾 ☆
進入123/456

 ここも美味しい展開がプンプンしております。超抜・井口が握ったところを無心のマーク差し。ズッポリ音をたてそうな気がしてなりません。1号艇の辻さま、ワースト級どころか上位であることは痛いほどわかりました。すみませんでした。で、今日は上位だからこそ明日の1号艇狙いで、井口のまくりに飛びついてみてくださいまし! 不気味な気配ある秋山の2、3着付けで勝負!! 憲吾郎どの、斬り捨て御免><

3連単★4-5-全、4-全-5

 トライアル予想は9R頃にアップします。


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本日の“本紙予想”賞金王シリーズ4日目

 Kです。昨日はそこそこ的中が出ました。まあ、インが勝ちまくったというのはありますが……。それにしても、H記者のこれまでの悪行三昧を知らないヤツが、なぜか私をヒールに仕立て上げているようですが、かかってこんかい、show。あなたのおかげで、ヒールに徹してH記者の水神祭を絶対に敢行してやろうと決意しました。

1R 
このメンバーなら、笠原がギリギリ逃げ切る。寺田が展開突いて浮上。
◎笠原 ○寺田 ▲平田
3連単1-63-全

2R 
福島が逃げて水神祭。秋山が差して追走。
◎福島 ○秋山 ▲太田 
3連単1-24-全

3R 
柏野のアシは上々で、ここは逃げ切れる。西島が握って追う。
◎柏野 ○西島 ▲森永 △丸岡
3連単1-356-全

4R 
徳増の機力のポテンシャルは高い。今村が相手本線。
◎徳増 ○今村 ▲飯山
3連単1-25-全

5R 
楽インなら大嶋が圧勝。藤丸入れて中島が捌くか。
◎大嶋 ○中島 ▲藤丸
3連単1-25-全

6R 
井口が強烈アシで突き抜ける。萩原も上昇中。
◎井口 ○萩原 ▲平田 △鎌田
3連単4-213-全

7R
今井が勝負駆けで渾身逃げ。湯川が超抜パワーで肉迫する。
◎今井 ○湯川 ▲松本 △柏野
3連単1-324-全

8R 
今坂が展開有利に逃げ切る。西島が差し追走。
◎今坂 ○西島 ▲今村 △平石 
3連単1-256-全

9R 
中野が仕上がりつつある。新田は差し達者。
◎中野 ○新田 ▲白井 △森高 
3連単1-245-全

10R 
井口が3コースから豪快に突き抜ける。辻のイン残し警戒。
◎井口 ○辻 ▲濱野谷 △森永 
3連単3-162-全

トライアルは後ほどアップします。


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今日のベスパフォ賞 シリーズ3日目

ゆきゆきて、80m神軍!

大嶋一也…2R2着、8R2着

2009_1220_0530  100m、90m、そして80m……いったい、どこまで行くつもりなんだ、ダンディ!!
 今日もとことん行ってくれました。2Rは動きにくい2号艇から委細構わずイン強奪。スタ展では抵抗してみせた①安田政彦だったが、本番さらにガジガジ来た大嶋を見て嫌気が差したようにインを譲った。「ウッシャー!!」と喜んだかどうか、とにかく大嶋だけがどんどんどんどん深くなる。80m起こしだ。昨日、「スタートが全然わからん」と泣きのコメントを残しているダンディ。毎度90mを切るんだから難しいのは当然ですがな。

2009_1220_0531  が、今日はさらに深~~い80mから、コンマ08の快発進だ。この51歳のひたむきさにジ~ンと来るのは私だけ? なわけないでしょう。辻の一撃まくり差しを喰らって2着ではあったが、私はただただダンディの姿を追いかけていた。
 8Rも6号艇からガジガジ攻めて2コース奪取。①飯山泰が「うわ、ダメ、僕がイン!」という感じで慌てて抵抗したもので、これまた2艇して深くなったなぁ。結果はこのふたりの行った行った1-6決着。またまた2着のダンディではあったが、ここでもコンマ13の踏み込みは見事の一語だ。明日は1号艇の1回走りで4着条件。SGでの連続予選突破&優出も完全に視野に入った51歳なのである。う~ん、ダンディのおかけでシリーズがやたらと楽しいぞ。ただ、やっぱ明日の11Rとか12Rとかで……そのオヒゲの雄姿を拝んでみたかったなぁ。(Photo/中尾茂幸、Text/H)


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THEピット――決定戦の仲間が気になる

 時間が経つにつれて、自分のレースを終えたシリーズ組は、決定戦に出る仲間が気になっていくようであった。
_mg_0269  9Rを終えたばかりの井口佳典が、モーター格納を終えると水際まで出てきて、水面を見つめる。決定戦組のスタート特訓が行なわれていたそのとき、もちろん黄色いカポックを着た同期生が、視線の先にはいた。腕を組み、じっと動かない井口は、そのとき何を思っていたのだろう。特訓を終えて、田村が係留所に入る。井口の立っていた場所は、田村が今日一日、調整をするために係留していた場所の前だった。モーターを止めて、ふたたび調整に入ろうとする田村に、井口は笑顔で声をかける。話したのはほんの二言三言だったけれども、井口は満足そうにうなずき、控室へと戻っていったのだった。

2009_1217_0620  スタート特訓を終えて調整用の係留所に入った田中信一郎のもとには、芝田浩治が歩み寄っている。芝田は、田中に回転数について尋ねたようで、田中は数字を芝田に伝えている。芝田は人の良さそうな笑顔を田中に向けて、三度ほどうなずいてみせた。
「ええ音してるでしょ?」
 田中が芝田に問いかける。芝田は、肯定することで田中を勇気づけようとするかのように、今度は大きくうなずいてみせた。それは明らかに、激励の意味をもつうなずきだった。頑張れみたいな直接的な声援は飛ばしてはいなかったけれども、芝田は満足そうに笑って、控室へと戻っていったのだった。
2009_1218_0311  その田中には、角谷健吾も視線を送っていた。10R後に出発する帰宿バスの第一便に乗るため、角谷は通勤着に着替えて、バスのほうへ向かっているところだった。田中は10R後、すなわち11R発売中に2周ほど試運転を行なっていて、それに気づいた角谷は足を止めて、水面を見つめた。田中はそのまま展示用ピットにボートを入れたから、角谷は田中のそばに歩み寄ったりはしていない。だが、きっと田中も気づいたと思う。角谷が祈るような目で田中の動きを追っていたことを。そこに激励が含まれていたことを。展示ピットに田中が入ったのを見届けた角谷は、表情を変えずにバスへと向かっていったのだった。

「おい! 湯川!」
 12R前のことだ。鎌田義が、湯川浩司を大声で呼んだ。鎌田はボートリフトのほうに向かっており、数10m離れて湯川も同じ方向に向かっていた。その湯川を、鎌田は呼びつけたのだ。
「湯川! お前は決定戦の楽しみ方を知らん! 俺が教えてやる。来い!」
2009_1218_0610  鎌田は決定戦のレースをいつもボートリフトのあたりから観戦していて、すなわちそこが特等席。たしかに、2Mと対岸のビジョンがよく見える場所だ。鎌田は、艇運係の方に話しかける。
「湯川は最近、決定戦に出てばっかりだから、楽しみ方を知らんのですよ~」
 たまにはシリーズ組として観戦するのもええやろ、という慰めなのか、だから来年はまた観戦される側に回れや、という激励なのか、とにかく鎌田は湯川を特等席にいざなった。湯川はバツの悪そうな顔をして、ボートリフトのほうへと歩いていったのだった。

2009_1220_0242 「おぉ、静岡、来てますねえ~」
 決定戦の枠番抽選会は、装着場内の小屋のような場所で行なわれる。ここは朝、体重測定を行なう場所でもあるようで、2階建て。1階は選手や関係者の喫煙所にもなっており、ガラス窓が2方向に設置されている。ここから、報道陣やTVカメラは抽選を覗き込むわけで、当然僕もその輪に加わっていた。
 坪井康晴がA組(結果的に12R)の1号艇を引き当てたとき、耳元で声がした。最初はどこかの誰かが別の人に話しかけていると思って気に留めていなかったのだが、どこかで聞いた声だな~と思って振り向くと、笠原亮が報道陣の頭越しに抽選の様子を見ていたのだった。
 B組(結果的に11R)の抽選に移り、笠原の師匠である服部幸男がガラポンを回す。
「2号艇の予感がする」
 ガラガラポン……お見事! ほんとに2号艇! もしかして、予知能力? 笠原が悪戯っぽく笑いながら、今度は菊地孝平の抽選を眺めて言った。
「菊地さんは3の気配がする」
 ガラガラポン……あらら、5号艇。
「あぁ……ま、そんなにうまくはいかないっすよね」
 静岡勢3人が好枠になりますように、と願いつつ、そして楽しみつつ、抽選の模様を観戦した笠原。来年はあっちの部屋に、と言いたかったが、それは明日以降にとっておこう。ともかく、笠原はにっこりと笑って、帰宿バスのほうに歩き出したのだった。
(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩=井口 TEXT/黒須田)


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速報 賞金王シリーズ明日の勝負駆け!

 トライアルがはじまりましたが、シリーズの方は明日がひと足早い勝負駆けです! 完走当確は井口、濱野谷、白井、湯川、辻の5人。残りの13ピットを巡り、朝から激しい攻防戦が繰り広げられますよ~!

賞金王シリーズ勝負駆け条件

井口佳典  ☆
濱野谷憲吾 ☆
白井英冶  ☆
湯川浩司  ☆
森永 淳  ④⑤
辻 栄蔵  ☆
今村 豊  ③⑥
藤丸光一  ⑤
今坂勝広  ②⑥
平石和男  ④
新田雄史  ④
中島孝平  ③④
森高一真  ④
柏野幸二  ③④
石川真二  ④
大嶋一也  ④
飯山 泰  ③
中野次郎  ③
今井貴士  ②
西島義則  ②③
徳増秀樹  ②
太田和美  ①
丸岡正典  1待ち
鎌田 義  1待ち
佐々木康幸 1待ち
萩原秀人  ―
木村光宏  ―
吉田弘文  ①②
芝田浩治  ―
松本勝也  ―
秋山直之  ①①
鳥飼 眞  ―
福島勇樹  ①①

(☆は完走当確、ボーダー6・00想定)


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THEピット――トライアルがなんぼのもんじゃい

 予選3日目、なのである。人々が「トライアル開幕!」などと浮かれていようと、こちらは準優への大きなポイントとなる一日なのだ。
2009_1218_0668  朝のピットに入ると、回転調整のモーター音が響き、選手たちが激しく装着場を往来する。もちろん、ざわめきを作っているのはシリーズ組だ。1Rを走った山下和彦が、レースを終えるとすぐさま次のレースの用意に走る。中3レースで5Rに登場するから、時間は限られている。ガッシリ体型の山下が力強い踏み込みで早歩きをしている姿は重戦車のごとし。次なる戦いのために背筋をピンと伸ばして準備に向かう山下には、もちろんトライアルうんぬんなんてことは関係ない。
2009_1219_0792  3R前のこと、笠原亮がすれ違いざまに顔をしかめる。「回らない~~(泣)」。うわっ、泣きが入った。その数分後、整備室前に笠原の姿が。ギアケースを外して、整備室の中に駆け込む。笠原の調整パターンといえば、8~9割方はプロペラを合わせていくもの。つまりおおむね、ペラ室で姿を見かける。ギアケースとはいえ、モーター整備に走る姿なんて、見たことあっただろうか……。いや、ちょっと待て。笠原の出走は5Rではないか。もう時間がないぞ~~~。それほどまでに、笠原は苦しんでいる。そして、自身の戦いをまったく諦めていない。やはりトライアルうんぬんなんてことは関係ないのだ。

2009_1219_0933  それにしても、大嶋一也は素晴らしい。2Rでは、チャレンジカップ優勝戦を彷彿とさせる2号艇からのイン取りで、2着に敗れはしたものの、果敢な先マイを見せている。ほんとにもう、大嶋の出るレースが待ち遠しいくらいだ。
 レース後の大嶋は、粛々。ひたすら粛々。敗れた悔いも、インを奪った充実感も、すべて腹の底に飲み込んで、きっと前を見据えるのみであった。くぅ~、ダンディ! カッコいい! 
2009_1218_0573   インを獲られてしまった安田政彦も、粛々。というか、この人の飄々とした風情は、本当に味があるのだ。1コースを譲ったことも、大敗を喫してしまったことも、悔しくないはずがないのに、表情は変わらない。3Rが終わった直後だったか、朝の挨拶をすると、やはり飄々として頭を深々と下げてくれた。こんなときでも、表情は変わらない。大嶋と同様、こうしたタイプがいてくれることも、なんだか嬉しいことなのである。

 今日も今日とて風が冷たい朝のピット。少なくともこの時点では、決定戦組よりシリーズ組のほうが熱い!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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H記者の『朝からズッポリ!穴SM極選』

なんかヒワイなタイトルですが、単にサービスモーニングの略でありますw

R、待ってました、2号艇の丸岡。昨日の湯川よろしく2コースから強引にまくると信じちゃいましょう! ならば、今節ソコソコSいけてる秋山が朝からズッポリSMまくり差しで突き抜けます。連動する寺ショーとまくり残しの丸ちゃんへ。

3連単★4-25-全

※H記者が新幹線に乗り遅れたため、Kが代筆(代アップ?)しております。前検遅参でペナルティを与えようかと思いましたが……罰ゲームのアイデア募集します。携帯メールで送ってきたので、本文が短いのはご了承のほどを。


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本日の“本紙予想”賞金王シリーズ3日目

 どもKです。賞金王決定戦トライアルが始まりますね。

1R 
萩原が好パワー活かして逃げる。丸岡が握って攻めれば寺田あたりに展開ありそう。
◎萩原 ○寺田 ▲丸岡 △秋山
3連単1-524-全

2R 
大嶋がイン狙って内が深くなれば、行きアシいい辻に絶好の展開。
◎辻 ○出畑 ▲大嶋 △安田 
3連単3-421-全

3R 
鎌田は充分逃げ切れるパワー。大神、太田が続いて順当か。
◎鎌田 ○大神 ▲太田
3連単1-23-全

4R 
森永が外の攻め押さえて逃走。飯山が伸びて続く。
◎森永 ○飯山 ▲白井 △今坂
3連単1-352-全

5R 
石川が手堅く逃げ切る。今井のパワーも上々。
◎石川 ○今井 ▲湯川
3連単1-46-全

6R 
木村が渾身の先マイ放つ。濱野谷との70期ワンツー本線。
◎木村 ○濱野谷 ▲柏野
3連単1-53-全

7R
今村がしっかりと踏み込んで逃げる。出畑のアシもいい。
◎今村 ○出畑 ▲森高 △鎌田
3連単1-324-全

8R 
屈指の握り屋対決、飯山vs丸岡が楽しみ。本命は飯山。
◎飯山 ○丸岡 ▲大嶋 △大神 
3連単1-465-全

9R 
西島の前付け受け止めて湯川が速攻。アウトでも井口は勝負になるアシ。
◎湯川 ○井口 ▲西島 △平石 
3連単1-652-全

10R 
本当ならこの後のレースに出たかった“次点”コンビの一騎打ちと見た。
◎白井 ○濱野谷 
3連単1=2-全

トライアルは後ほどアップします。


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賞金王シリーズダイジェスト 機力診断つき「2日目」

●1号艇の西島義則が1着。決まり手は……?
「逃げ」だろ?
 もし今日のレースを見ていなければ、見出しを見てそう言うでしょう。あるいは、そんなこと言うからには違うのか?と訝しく思うはず。
 正解は、まくり、であります。
2009_1218_0500  1号艇の西島義則が1着で、決まり手まくりってどういうことや! 住之江の審判長が間違えたんかい! いえいえ、もちろん審判長さんは間違っておりません。まごうことなき、白いカポックの西島のまくり。9Rの出来事でありました。
 スタート展示では、6号艇の藤丸光一が動くも、西島はイン主張。まあ、これは予想通りであります。ところが本番で、スタ展では6コースだった5号艇の木村光宏が藤丸を入れなかった。藤丸の動きに合わせて木村が舳先をスリット方向に向けたとき、西島はなんと、まだバック水面。そう、木村が1コースに入ってしまったのです。藤丸も舳先を向けているから、2コース確定。西島は、まさかまさかの3コース! 思い出すのは12年前の賞金王決定戦ファイナル、6号艇の今村豊が前付けして、1号艇の西島がインを奪われたシーン。あのときは「うぉぉぉぉっ」という感じでしたが、今日のは「え? え? え? ま、マジ?」てな感じでしたね。なんだか狐に化かされた気分でありました。
 ここからが凄かった。2コース藤丸が後手を踏んで中ヘコミになったスリット隊形。ここから西島はマクリに出ます。木村はもちろん抵抗するのですが、これを振り切った西島はバック先頭。俺のインを奪うなら奪え。そのかわり、思い切りマクってやるからな! そんな声が聞こえてきそうな意地のマクリ。イン屋というのは真っ先にターンマークを回りたい、と言い換えることもできるわけで、インを獲れなければマクっちゃう、というタイプも数多く散見されます。西島もまさしくそうした「徹底自力部族」。白いカポックというのがあまりに不思議なのは確かですが、西島らしい勝ち方ではあるのですね。……などと書いてみて、やっぱり1号艇の西島が3コースマクリの不自然さばかりがつのるではありますが。
 機力的に言えば、今日のような3コースマクリが決まるのだから、悪かろうはずがなく。行きアシが良さそうなので、インに入ればさらに西島らしいレースができそうですね。

2009_1219_1384 ●井口佳典、3連勝!
 2日目は12R1号艇1回乗り。4コースから攻めた濱野谷憲吾のマクリをがっちり受け止めて快勝! 節イチ指名の井口佳典、3連勝であります!
 マクリに抵抗し、決して前に出さずに、差させもしない。これはもう、めちゃくちゃ出ている証であります。もちろん井口のテクが可能にしている部分もありますが、やはり節イチで文句なし!でありましょう。 少なくともこの寒さ、気候が変わらなければ、ほぼ負ける要素がないのでは?とまで思えるほど。明日は9R、6号艇の1回乗り。1号艇が湯川浩司で、銀河競りが気にはなりますが、6コースからでも勝負になるアシだと思います。

●機力上位と思われる者たち
 その他、上位級と思われる選手たちをあげておきましょう。
2009_1219_1400  スリットからの行きアシが目立つのは、濱野谷憲吾、湯川浩司、辻栄蔵。濱野谷は井口に止められていますが、相手が悪かった。他の選手だったら、マクり切っていた可能性も充分です。湯川は1着は出たものの、いまひとつ結果には結びついていませんが、スリット近辺はいい感じ。辻は、H記者の見立て違い? 私には悪くないように見えます。
 新田雄史、今井貴士の水神祭組も上々。また、森高一真も最近ではかなりいいほうではないかと。今日は大敗でしたが、鎌田義も悪くない。このあたりは出足からターン足系ですかね。
 徳増秀樹は、前検時のインパクトが消えました。悪くはないんだろうけど、強調するほどでもない。評価を下げておきます。ただし、再爆発の可能性は頭の片隅に入れておきましょう。
 といったあたりで、私の担当は終了。明日からは現地にやってくるH記者にバトンタッチです。私よりも目利きのH記者ですので、明日からも乞うご期待。ではでは。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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本日の水神祭! 新田雄史!

 本日も水神祭、出ましたぞ~!
 10R、新田雄史がイン逃げで1着。SG3戦目にして、初1着をあげました! 今日もとっても寒い住之江ですが、もちろん水神祭は敢行! 師匠の井口佳典が大張り切りで音頭をとり、静岡勢が参加して、勝利者インタビュー直後に行なわれました。

2009_1219_1260  待ち構える先輩たちの輪に、笑顔で飛び込んでいった新田はゆりかごスタイルでぶ~らぶら。時折、恐怖の表情を見せる新田ですが、ウルトラマンスタイルで投げられた今井貴士に比べれば、それほど怖くないんじゃないの? いや、新田が恐れたのは、めちゃくちゃ冷たい水温か。そりゃそうだよな~。日も陰った住之江ピット、立っているだけで寒いのに、水の中に投げ込まれるんだもんな~。冷たいよなあ。寒いよなあ。……などと見ているだけなのに震えていたら、1、2の3でドボボボボーーーーンと水中に沈んでいった新田なのでした。ふがぁ、見ているだけで寒い!

2009_1219_1272  ともあれ新田選手、水神祭おめでとう。今後SG常連となっていくであろう新田選手にとって、これはただの通過点ですよ! 昨日、今井選手のときにも書いたけど、一節2回の水神祭で一躍スターダムに駆け上がったらサイコーです!(PHOTO/中尾茂幸)


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“本紙予想”賞金王シリーズ2日目後半

7R
濱野谷が3コースから憲吾スペシャル。松本がインから粘る。
◎濱野谷 ○松本 ▲寺田 △平石
3連単3-124-全

8R 
今村のセンター戦に佐々木が連動する。
◎佐々木 ○今村 ▲三角 △鎌田 
3連単4-316-全

9R 
西島が全速張り逃げで外を粉砕。白井が続く。
◎西島 ○白井 ▲福島 △石橋 
3連単1-324-全

10R 
新田が逃走決めて水神祭だ。魚谷の差し強烈。
◎新田 ○魚谷 ▲徳増 △今井 
3連単1-246-全

11R     
吉田がきっちりと逃げる。湯川の差しが本線。
◎吉田 ○湯川 ▲寺田 △森高
3連単1-246-全

12R   
井口が圧逃劇で3連勝。濱野谷が捌いて続く。
◎井口 ○濱野谷 ▲太田 △今坂
3連単1-425-全


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THEピット――12人がいようとも

 わかっちゃいるんだけど、わかっちゃいるんだけど……申し訳ない。やはり今日という日は、気づけば12人を追いかけている自分がいる。決定戦はあくまで前検、少なくとも水面ではシリーズ戦の勇士たちが主役である。それはわかっちゃいるんだけど、わかっちゃいるんだけど……ふと気づくと賞金のジャンパーを見ちゃってるんだよなぁ……。
2009_1218_0878  とてめえの頭をポカポカ叩いていたら、あることに気づいていた。濱野谷憲吾の服装がヘンなのだ。トンチキな格好をしているわけではない。濱野谷が普通のSGジャンパーを着ているのである。
 濱野谷といえば、ベイパイレーツのユニフォーム、そうでなければ賞金王ジャンパーを着ているのが普通の姿だ。そう、賞金王ジャンパー。その濱野谷が、普通のSGジャンパーを着ている。ものすごい違和感、なのである。とんでもない違和感、なのだ。
 ハッキリ言って、似合ってませんよ、憲吾さん! やはりあなたは賞金王ジャンパーが似合う!
 そのへんの話を聞いてみようと思って、濱野谷に挨拶をしにいったのだが、ペラに集中し切っていた濱野谷は、挨拶は返してきたものの、それ以上を拒否するかのように早足でペラ室に飛び込んで行ってしまった。何かの決意、あるのかもしれない。

2009_1217_0048  もちろん、シリーズ戦の選手たちは12人がいようがいまいが、水面で一喜一憂する。3R、中島孝平はスリットから軽快に伸びてマクっていったが、松本勝也に差されてしまった。マクリの宿命とはいえ、悔しさはつのる。
 選手控室の前には、リプレイ用モニターが天井からぶら下がっている。レース後、ひとり見上げる中島がいた。柱によりかかり、腕を組んで、黙々とモニターを見つめる。石のように固まったまま。表情を変えることなく。
 やはり、そこに12人がいることなんて関係ない。自分の戦いは自分の戦い、なのだ。
2009_1217_0346  実は、そのレースを別のモニターで見て、「おぉ、中島孝平!?」と声をあげていた男がいた。鳥飼眞である。「中島孝平!」ではなく、「中島孝平!?」。鳥飼は出走表を持っておらず、「ちょっと見せてもらえますか」と我々の出走表を覗き込んでいる。そこには、本当に中島孝平の名前があった。鳥飼は、レースぶりだけで中島が走っていることがわかったのだろうか。だとするなら凄い。それがまた、敬意がこもっている口調だったのだから、中島も凄い。決定戦とシリーズ戦を走る選手には、どうにもならないほどの大差があるわけではない。シリーズ戦を走る選手たちだって、凄い。改めて言うことではないかもしれないけど。

2009_1218_0323  12人がやって来たことを、歓迎……は言い過ぎだけど、自身の利にしようとする選手たちだっているだろう。3R前には、すでに11艇が係留所に着水されていたのだが、そのうちの1艇、菊地孝平のもとに駆け寄ったのは徳増秀樹である。足合わせをして、その手応えを確認しに走ったのだ。上位モーターが使用される決定戦、そのメンバーとの足合わせは参考材料としてデカい。自分の機力がどの程度かの確認にはなるし、もし自分のほうが強ければ、それは超抜級の可能性をもっていることになる。だから、菊地ではなく徳増のほうが、手応えについてより知りたかったのだろう。もしかしたら、大きな手応えに心湧き立たせて、後輩のもとに駆けていったのかもしれない。
2009_1218_0455  そんな姿を眺めつつ、水面にも目をやると、吉川元浩と鎌田義が足合わせをしていた。たしか、去年もこの組み合わせを見たはずだ。鎌田が吉川のスパーリングパートナーであるかのように、水面を並んで走っていたシーンを。巨大な信頼感のなかで、かたや決定戦、かたやシリーズ戦での活躍を誓って併走する。そんな足合わせを見ながら、吉川は大きな栄誉を得た、今年は鎌田の番だと思わずにはいられない。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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H記者の『穴・極選』2日目

 昨日、自宅に引きこもり、パソコンに穴が開くほどレースVTRを観まくったHです。初日に連勝した3人が噴いているのは間違いありませんが、穴党にとってはもはや1円たりとも買うべき値打ちのないシリーズスター。こっそり狙い撃ちたい極選レーサーが3人ほどいましたですよ。たとえば、
4R★「丸岡の外」…これはもう穴狙いの定石。行き足上々の②藤丸もまくり屋なので2コースから①森高を叩きに行くかも。そのとき③丸ちゃんは……おそらくさらに藤丸の上を叩きに行きます。常識破りの丸々コンビ2段ツケマイ! もし藤丸が差しを選択したら丸岡は大喜びでぶん回すし。どっちにしても、「丸岡の外」④柏野に美味しい差し場ができるはず。初日のリズムもよく要注意!
7R★「Fの翌日狙い」…これまた定石中の定石。昨日、1マークを回ってもっとも凄まじいレース足&行き足を見せたのが出畑。逃げ圧倒の迫力でバック独走し、そのまま2マークを回ることなくピットに帰還しました。あまりに惜しいF……F分のアドバンテージを差し引いても、あの足は凄かった。今日の7RはさすがにSを控えそうですが、くるくる回っているうちに2、3着に潜り込みそうな気がします。①松本を信頼するなら1-5-全、1-全-5が狙い目。うまくはまれば万太郎になるかも?
 そして、今日の極選指定は隠れ超抜のいる8R。

8R
 ①三角哲男
 ②辻 栄蔵
○③今村 豊
○④佐々木康幸
 ⑤平田忠則
★⑥鎌田 義
進入123/456か213/456

 昨日ワースト級に見えたのが辻。ただピット離れだけは素晴らしいので三角とやり合って内水域が深くなるかも。枠なりで差しを選択したら、おそらく辻は引き波に沈みます。握って攻めるのは今村か佐々木ですが、ここで怖いのが鎌ギーなんです。昨日は道中で不利があっての3、4着。さらに今日は6号艇とくれば完全に人気の盲点でしょう。しかし、昨日の粘っこい追い上げを見る限り、鎌ギーの足は間違いなく上位。超抜と決め付けてしまえば、この枠でも十分に狙いがたちます。枠と展開を考えると、2着付けが絶好の狙い目。今村&佐々木のWヘッドに鎌ギーの食い込みを期待しましょう。

3連単★34-6-全

 さてさて、前回何人かの読者(つか、showさんだけ?)に支持された本命極選。今日も一発だけ書いておきましょう。狙いは9Rの①西島。しっかりバランスのとれた足で、なんとか逃げきるはず。②福島のピット離れが悪く、③白井が2コースを取って行った行ったの1-3-全!
 さあ、我が最強の敵(とも)しげ爺さん、いざ勝負勝負!!


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本日の“本紙予想”賞金王シリーズ2日目

 どもKです。極選よりマンシュウ的中数の多い“本紙予想”です。新田くん、ありがとう。

1R 
鳥飼がパワー不足を気合で補う。平石が捌いて追走。
◎鳥飼 ○平石 ▲重成
3連単1-36-全

2R 
今村の行きアシに上昇気配。石川が前付けで活路。
◎今村 ○石川 ▲芝田 △笠原 
3連単4-516-全

3R 
山本が逃げて水神祭だ。佐々木が好調。
◎山本 ○佐々木 ▲白井
3連単1-26-全

4R 
森高が機力アップして逃げる。魚谷が自在な攻めて肉迫する。
◎森高 ○魚谷 ▲丸岡 △飯山
3連単1-536-全

5R 
西島前付けで進入もつれれば、太田のアウト突き抜けもありそう。。
◎太田 ○重成 ▲新田 △安田
3連単6-153-全

6R 
徳増と湯川のセンター連動を狙う。大嶋も捌けるアシ。
◎徳増 ○湯川 ▲大嶋 △角谷
3連単3-451-全

 後半は後ほどアップします。


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THEピット――仲間とともにいる幸せ

2009_1217_0531  SG初陣2着。6号艇なのだから、上々だろう。新田雄史は、申し分のない走りで夢の舞台の第一歩を踏みしめた。
 レース後、嬉しそうに微笑んでいたのは、むしろ井口佳典のほうだったように思えた。新田がなかなかヘルメットをとらず、表情が確認しにくかったのもたしかだが、井口は弟子の走りに満足そうに目尻を下げていたのだ。破顔一笑というほどに歯を見せたりはせず、穏やかな笑みを目元にたたえてエンジン吊りを訥々とこなしていく井口。そんな表情に気づいていたかどうか、新田は若者らしくきびきびと動いていた。
2009_1217_0265  新田のモーターを架台に乗せて整備室へと転がしていったのは、井口である。新田は井口のもとに駆け寄って、ヘルメットをかぶったまま声をかけた。振り向いた井口の顔は、やっぱり柔らかな微笑が残っている。新田の言葉に、「おうおうおう、うんうんうん」と優しくうなずきながら、いくつかの返答を投げ返していた。細かい内容までは聞こえてこなかったけれども、おそらくレース内容について、弟子は師匠に感想を求めたのだろう。そりゃあ細かい部分についてはたくさんのアドバイスがあるだろうし、それはきっと控室で、あるいは宿舎で、リプレイを見ながら授けられることになるだろう。そのときの井口はともかく、弟子の健闘をたたえ、喜びを分かち合っているように思えた。
 ヘルメットの奥で、たしかに新田の顔は安堵の色に染まっていたように見えた。

2009_1217_0193  満員御礼のペラ室で、目を引くコンビがあった。山本修一と森永淳である。86期の同期生。森永は今年の総理杯でSG優出を経験するなど、一足お先にこの舞台を何度も走ってきたが、山本のほうは初出場。こうしてSGのピットで行動を共にし、情報を交わし合うことができる幸福を感じているはずだ。
 外から覗いているだけなので、当然会話の内容はまったく聞こえてこないのだが、しばらく見ていると、森永が山本に言葉を投げかけ、山本がそれに応えていくという構図になっているのに気づく。もしそこで交わされている会話が、アドバイスや情報の類いのものであるとするなら、明らかに山本が森永に何かを教えているように見えるのだ。あるいは、森永が山本を頼っているというか。
2009_1217_0433  今回がSG初出場となったのは、たまたまなのだろう。山本には同期も一目置くスキルがあったということなのだ。初陣の場だとは思えないほど堂々としたふるまいをしていた山本は、震えて力を発揮できないというような失態は演じないはずだ。まして同期があと2人もそこにいるのだから、明日からも力を合わせる場面を何回も目撃することになるだろう。

2009_1217_0326  このコンビ、もちろん目にしたことがないはずがないのだが、しかしあまり記憶にも残っていないなあ……というのが、今村豊と寺田祥である。山口同士の2人だから、一緒にいて当たり前、たぶん見てもいるはずなんだけど、妙に新鮮な気がしたのはなぜなんだろう? 今村&白井の師弟コンビや、白井&寺田の同世代コンビは頻繁に見かけるし、記憶にもしっかり刻みつけられているのだが……。 
2009_1217_0496  調整用の係留所で回転数などのチェックをしていた今村に、寺田がニコニコと近づいていった。寺田の切れ長の目が、さらに細くなっていく。今村は、相当に大きい声で寺田に言葉を返しているのだが、モーター音にかき消されて、なかなか届いていかない。他にもモーターを始動して調整している選手はいたが、まずは今村さん自身がモーター止めたら?(笑)寺田の目がさらにさらに細くなっていったのは、今村が渾身のギャグを飛ばしていたのか、それとも。
 ともあれ、そこにはたしかな信頼感が横たわっていたのはたしかなことだった。ミスター競艇が先輩である幸せ、とともに。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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賞金王シリーズダイジェスト 機力診断つき「初日」

●ピンピン発進が3名!
 初日2回乗りを連勝した選手が3人、ということは、その3人で今日1日の白星の半分を独占したということであります。
2009_1218_0796  まずは、これがSG2節目となる新星・今井貴士! 水神祭の様子は別項をご覧いただくとして、レースぶりもなかなか見事なものでありました。4Rは2コースからの差し一閃。そして9Rは、6コースからのまくり差し! もちろん、6コースからの勝利は本日これ1本。それだけに、際立つ走りっぷりを披露したのでありました。チャレカでは大苦戦の今井が、賞金王シリーズではいきなりの大活躍。この差は何かといえば、やはり機力ということになるでしょう。すなわち、モーターパワーさえあれば、今井は大仕事ができるだけの実力があるということ。快調に連勝発進した今節は、台風の目となることは間違いありません。
 機力診断は、A。まだ上昇の余地があるように思えます。
2009_1218_0652  つづいて井口佳典。前検で節イチに指名した井口がやってくれました。7Rは、決まり手としては恵まれですが、3コースから果敢に攻めていった結果が先頭浮上。11Rはコンマ02の超絶Sから5コースまくり差し。実に鮮やかな航跡でしたね。2レースともに、一撃で決着をつけたという感じではありませんでした。たとえば11Rは4コースの寺田祥に抵抗されたこともあり、ターン出口では角谷健吾のほうが前にいたように見えています。しかし、寺田を一気に振り切り、バックではぐいぐい伸びて角谷をとらえたアシ色は、やはり文句なしの超抜級。このパワーがあれば、コース不問で大暴れしてくれることは確実でしょう。
 機力診断は、S。やはり節イチは井口にしておきましょう。
2009_1218_0866  もう一人の連勝は、今坂勝広。正直、前検ではむしろ苦戦気味に見えており、やや軽視しておりましたですね、はい。しかし、2Rは3コースからの強ツケマイを決めて、6Rではマクリ差し一閃。センターからの鮮やかな攻撃は、今坂らしい軽快さにあふれておりました。今年は1着大量産で現在3位、優勝回数9回は第1位という、絶好調男の今坂。勢いに乗れば一気に突っ走ってきた2009年だったわけですが、その象徴のような走りで初日ピンピン。これは、明日からも怖くなってきたぞ。
 機力診断は、とりあえずのA。正直まだつかみ切れていないのですが、連勝で悪かろうはずがありませんね。

●ドリーム戦は濱野谷憲吾!
2009_1218_r12_0955  ドリーム戦はファンタジスタがイン逃げで制しました。コンマ07のトップタイSから、外に何もさせない強い勝ち方。まあ、アシ色的には判断が難しいわけですが、1着タイムがダントツの1分44秒9ですから、これも悪かろうはずがありません。AかA’くらいでしょうか。
 気になったのは、前検では高い評価だった湯川浩司が、どうにも冴えなかった点。スタートが届いていなかったので、攻め筋が限られていたのは確かですが、スリットからの行きアシも前検より鈍いように見えた。調整がうまくいっていなかった可能性があるので、明日からの巻き返しには注意が必要ですが、今日のところは若干評価を下げて、2日目以降に再確認したいところです。
 おそらくドリームでもっとも出ているのは魚谷智之。スリットから覗いていく感じがありましたし、1Mは展開がなかっただけで決してアシ負けではないと思われます。また、白井英治、今村豊も悪くなさそう。重成一人は判断保留。

●シリーズ戦もアツいバトルだぞ!
2009_1218_0294_2  5R、3番手を走っていた太田和美に、吉田弘文が突進! これで太田はシンガリまで下がってしまい、吉田が逆転の3着を獲り切っています。
 8R、3周2Mを回った鎌田義が、森高一真と接触! 二人はとっても仲がいいのに、水面では真っ向からやり合う。鎌田の逆転はなりませんでしたが、諦めることのない追い上げは見事でありました。
 トライアルは極端に言えば殺し合いのようなもの――以前、服部幸男がそう語っていたことがあります。きっと明後日からの賞金王決定戦では、激しい戦いが見られるはずです。しかし、シリーズ戦もアツい! 負けじ魂に違いはない! 明日からも決定戦に負けないハードレースを見たいものですね。
 あ、機力的には、鎌田義はけっこう良さそうですね。森高も悪くなく、太田と吉田は上位とまではいかないか。あと、昨日も名前をあげてる徳増秀樹も相変わらず良さそうです。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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本日の水神祭! 今井貴士おめでとう

2009_1218_0816 「今井!…………GO!」
 ペラ室の中から、水面を力強く指さした鳥飼眞。え? え? じ、自分で飛び込め、ってこと?
 取り囲んだ報道陣を大爆笑させた、非情の指令。そんな、自分で飛び込む水神祭なんて、聞いたことありませんがな~~~~。
 というわけで、本日4RでSG初1着をあげた今井貴士の水神祭が、9R終了後に敢行! あ、もちろん本当に自分で飛び込んだわけではありません(笑)。
2009_1218_0827  その9Rも1着で、初日連勝という最高の水神祭を迎えることとなった今井。当然、勝利者インタビューに呼ばれたわけですが、これを待っていた先輩たちは、あまりの寒さにペラ室に避難。こんなに寒いと外に出たくないなあ、濡れた今井を引き上げるのもなお寒そうだなあ……と考えたのかどうなのか、インタビューが終わってあらわれた今井に、鳥飼は“自分で飛び込め”とジョークを飛ばしたのであります。そりゃあ本気じゃないのはわかるけど、今井にしてみれば先輩からの指令がどこまでギャグなのか、判断が難しい。え? え? 本当に? と戸惑いながら、自分で飛び込む素振りも見せたりして。さすがに鳥飼も「ウソウソ(笑)」と歩み寄りましたが、自分で飛び込んだら水神祭というより罰ゲームですよね。

2009_1218_0830  参加したのは、その鳥飼と、藤丸光一、出畑孝典、森永淳。担ぎ上げられたスタイルは、ウルトラマンスタイル。そういや、今井はウルトラマンの乗艇着を着ていたりもしますね。ということで、さあ行こう、水神祭。1、2の3でドッボーーーーーーンと超冷たい水の中に、今井は先輩たちの手で放り投げられたのでありました。気温は7℃。この寒さだからこそ、なお思い出に残る水神祭となったでありましょう。
 おめでとう、今井貴士。このまま一気にSG優勝して、一節2回の水神祭なんていかがでしょう?(PHOTO/中尾茂幸)


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THEピット――寒いんです!

2009_1217_0320  寒いと思うから寒いんや! とカマギーは言った。
 寒いと思わなくても寒いっす~! と私はカマギーに言いたい。
 いやはや、ほんとに寒いんだってば! こんなに寒い賞金王、久しぶりではないだろうか。ピットがもろ水際になっている住之江だから、さらに寒さはつのる。時折吹き抜ける風は、身を震え上がらせるに十分な冷たさ。つい、さみぃさみぃと呟いてしまう、摂氏6℃の住之江ピット。そんななか、元気一杯に動き回っている鎌田義には、本当に頭が下がります。やっぱり寒いと思うから寒い、んやろうなあ……。

2009_1217_0368  そんな気候の中、本日、水の中に突き落とされるのが決定しました、今井貴士! SG初勝利おめでとう! 元気者のめでたい1勝に、福岡支部の先輩たちは沸き返っていた。大将・藤丸光一をはじめ、皆が笑顔。にっこにこ。鳥飼眞は「今井! 泣くなよ!」などといってからかいつつも、笑いが止まらない様子だ。もちろん、今井自身も笑顔笑顔。水神祭は9R後に行なわれるようだが、こんな寒さの中でも歓喜の瞬間となることだろう。でも今井選手、風邪ひかないでね!
「ほんとっすよね~。今日の寒さはヤバいっすもんねえ~~」
 はい、ヤバいっす。水神祭後はすぐお風呂へ!

2009_1217_0564  こんな寒さだからか、ピット内には走っている選手を多く見かける。いや、住之江のピットは広いから、走って移動したくなるということなのか。ボートリフトがいちばん端っこ(150mの表示板の真横)、選手控室はやっぱり端っこ(展示ピットの裏あたり)。エンジン吊りに行く場合、走らないと間に合わない! リフト付近に艇を置いている選手は、ペラ室からも距離があるから(ペラ室は角っこにあります)、やっぱり走りたくなるというものだろう。
 今朝、もっとも走っている姿を多く見かけたのは、安田政彦。飄々とした表情で、手足は豪快に動いて、まさしく全力疾走。そんな安田を、少なくとも4回は目撃した。

2009_1217_0139  反対に、妙にゆっくり歩いていたのは、2R後の守田俊介だ。一歩一歩に力がなく、そろりそろりといった感じで歩いていたのだ。そんな守田に、辻栄蔵が歩み寄った。一声かけた辻は、タハハハと笑顔。だから、異常事態が起こったとは思えなかったのだが、やけに長い密談に、辻の顔が少しずつ曇っていく。
 3Rが終わって、選手たちはエンジン吊りへ。カマギーと並んで歩く守田は、やっぱりゆっくりゆっくり歩いている。カマギーもリフトへと駆けだしながら、「ゆっくりでええですよ」と声をかけた。
 無念。守田俊介、腰痛で管理解除。この舞台をたった1日で後にしなくてはならなくなった。H記者も残念でしょうが、2010年にはこのリベンジともなる大活躍を期待します。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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“本紙予想”賞金王シリーズ初日後半

インの強い住之江で、いきなりマクリ2連発。逃げが決まったのは、5Rでようやく、といった感じでありましたね。うりちゃんさん、羅針盤さん、コメントどもどもです。乗って後悔のない本命筋予想にするべく、頑張ります。

7R
前検超抜の井口が伸びて攻める。出畑も好気配。
◎井口 ○出畑 ▲中野 △山本
3連単2-146-全

8R 
大神ががっちりイン逃げ。鎌田に捌けるアシ。
◎大神 ○鎌田 ▲福島 △新田 
3連単1-536-全

9R 
西島の前付けにも怯まず、太田が意地の逃走。萩原がカドから攻める。
◎太田 ○萩原 ▲柏野 △今井 
3連単1-325-全

10R 
徳増が快パワー活かして抜け出す。中島のイン残しを本線に。
◎徳増 ○中島 ▲飯山 △辻 
3連単3-124-全

11R     
丸岡がS決めて逃げ切る。井口が強攻で迫る。
◎丸岡 ○井口 ▲角谷 △平田
3連単1-526-全

12R ドリーム戦  
濱野谷のイン逃げ有力だが、魚谷と湯川にも警戒。
◎濱野谷 ○魚谷 ▲湯川
3連単1-34-全 1・3・4BOX


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本日の“本紙予想”賞金王シリーズ初日

 Kです。賞金王決定戦です! 今節もどうぞよろしくお願いします。
 住之江といえば、インが強いですね。というわけで、もちろん“本紙予想”はイン主体。なのですが……なんとなく、一筋縄ではいかないような気もしています。もちろん、穴予想はH記者に任せまして、ここでは本命サイドを提示していくわけですが、今回はちょっとだけひねった予想も紛れ込ませてみようかと思っております。どうぞよろしく。ともあれ、H記者とのツープラトンで、しげ爺さんに負けないよう頑張ります。

1R 
行きアシ鋭く攻めて福島が水神祭。山下のイン残し本線。
◎福島 ○山下 ▲柏野 △森永
3連単4-156-全

2R 
守田がS踏み込んで逃げ切る。丸岡が軽快に握って続く。
◎守田 ○丸岡 ▲鎌田 △出畑 
3連単1-526-全

3R 
大嶋動いて、イン水域は深くなるか。佐々木が絶好のカド戦。
◎佐々木 ○中島 ▲藤丸 △大神
3連単3-516-全

4R 
石田がイン速攻決める。飯山がカドから続く。
◎石田 ○飯山 ▲今井 △松本
3連単1-426-全

5R 
平石がきっちり先マイ。吉田の差しが迫る。
◎平石 ○吉田 ▲太田 △角谷
3連単1-256-全

6R 
平田が2コースから巧差し。秋山の粘りを本線に。
◎平田 ○秋山 ▲石橋 △三角
3連単2-136-全

 後半は後ほどアップします。


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THEピット――怨念渦巻くシリーズ戦

 もし自分だったら、と考える。
 賞金王決定戦の常連もしくは連続出場の経験があり、優出や優勝もしている。昨年も決定戦に出ていて、今年も当然出場が目標。いや、どこかで出場することを信じて疑わなかった。しかし、今年は出場がかなわなかった……。
 ハッキリ言って、今日、この場にいることが許せないだろうと思う。本当だったら今日はのんびり大阪までやって来て、夜は前夜祭のステージに立ち、明日は開会式が終われば管理が解かれて自由の身だったのに……。いや、そんな今日の行動がウンヌンではなくて、ここが“決定戦のピット”ではないことに屈辱を覚えるであろう。来年こそは……と意を新たにするのはおそらく12戦士がピットにあらわれる明後日以降であって、今日はひたすら12位に残れなかった今年を悔いることになると思うのだ。

2009_1217_0259  JLC専属解説者の青山登さんが言う。
「井口選手、いつもの彼じゃないよ。雰囲気がぜんぜん違う」
 たしかに、井口佳典はムードが普段のSGとは異なっている。一言で言うと、ピリピリしている。エンジン吊りひとつとっても、顔に何らかの意思をたたえて動いている。不機嫌というと言い過ぎかもしれないが……しかし、そんな言葉を乗せてしまいたいような顔つきである。身にまとっているのは、賞金王ジャンパー。本来であれば12人のみに着ることの許されたコスチュームを、井口はおそらく決意をもって着ている。その決意とは……きっと誰もが想像できるはずだろう。
2009_1217_0663  白井英治も、やはり雰囲気が違う、と思う。彼は昨年が初出場、今年は連続出場をかなえられなかったのであるが、しかし顔の“おっかなさ”は井口に匹敵していた。もともと男っぽい顔つきを見せる白井ではあるが、実際は心優しきホワイトシャーク。しかし今日は、声をかけてみようという気にさせないような、“眉間にシワ”ぶりだったのだ。喫煙室でタバコを吹かす姿も、相当に迫力があった。
2009_1217_0308  魚谷智之については、その様子を見る限り、リラックスしていると思う。魚ちゃんスマイルも何発も見せてくれていて、はっきりと肩の力が抜けているように見える。ただ、共同会見で、今年は決定戦に出られなかったことで生まれた決意、というような質問が飛んだとき、魚谷の言葉がとたんに機械的になったのが印象的だった。「賞金王シリーズをしっかり走る、それだけです」。笑みが消えないまま放たれたからなおさら、硬い殻の中に身を引っ込めてしまった印象を受けた。
2009_1217_0826  一方で、湯川浩司はゴキゲンだったように思う。江戸川GⅠを超抜パワーで圧勝し、今日の前検でもある程度の手応えを得た様子だから、それが気持ちを軽くしているところはあるだろう。今年は機力に苦しむことも多く、それが賞金ランクをもうひとつ伸ばし切れなかった要因なのだろうから、トンネルを脱け出たことによる朗らかさが先に立つのは自然なことだとも思う。そして何より、湯川浩司には笑顔が似合う! 明るくシリーズ戦を戦い、納得できる結果を残すことが、湯川流の癒し方なのかもしれない。
 で、青山さんも驚いていた濱野谷憲吾のリラックスぶりは、彼らしさなのか、それとも。久しぶりのシリーズ戦をエンジョイしている、なんていったら、さすがに怒られるのかなあ……。

2009_1217_0238  そうしたある種の“怨念”が渦巻く一方で、見ているこちらもウキウキしてしまうのが、SG初出場組の「ピカピカのSGジャンパー」だ。山本修一、福島勇樹、新田雄史らの真新しいコスチュームが、実にまばゆいのですな。2009_1217_0502これを着る日を夢見て努力を積み重ねてきた若人たちが、誇らしげに袖を通しているのを見るのは、オッサンとしては本当に微笑ましいもの。3人ともなかなか似合ってますよ~~~……と思いきや、新田くん、背中からTシャツがはみ出してますがな(笑)。2009_1217_0533 そんな着こなし(?)も初々しく、彼らのフレッシュな戦いがますます楽しみになった。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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賞金王シリーズ前検チェック!

2009_1217_0155  節イチは井口佳典で決まり!
 おぉ、いきなり断言してしまった。大丈夫か? まあ、前検の段階だしぃ、レースが始まれば相場も変わるのが当然だしぃ……と思い切りエクスキューズをつけてしまうわけだが、それでも今日の気配は井口が断然であった。足合わせでは楽々と合わせた相手をちぎってしまい、ターン回りも悪くない。弟子である新田雄史との足合わせでは、まるで子供扱いであった。試運転の本数はそれほど多くはなかったが、出てくるたびに迫力ある走りを見せるのだから、文句なし! モーター2連対率は28・5%と決して良機とは言えないのに、この好気配。パワーを引き出したのか、それとも気合が背中を押すのか、ともかく前検でもっとも目立ったのは井口であったと、ハッキリ申し上げておきたい。
2009_1217_0158  湯川浩司も良さそうだった。足合わせは三角哲男、鎌田義の2人のものを見たが、ちぎるとかぶち抜くとか、そういう目立った足合わせというわけではなかった。スタート練習でも、目を見張るほどの行きアシや伸びがあったわけでもない。ただ、それぞれ分がいいのだ。大幅にではないが、半艇身ほどは湯川のほうがいい。これでペラが合えば、もっともっとパワーを引き出せそうな雰囲気、というか。三角との足合わせでは、むしろ出足がいいようにも見えていたので、湯川らしい仕上がりとは反対になる可能性も否定できないが、いずれにしても節イチクラスに達するポテンシャルはあるように思えた。
 というわけで、「2年連続で決定戦に出たけど今年は無念の銀河系コンビ」がシリーズ戦の主役になりそうな予感。ウップン晴らしの気合も含めて、初日から狙ってみたい2人だ。

 好気配に見えた選手をざっとあげていく。
2009_1217_0140  徳増秀樹。笠原亮とは内外入れ替わりながら2本連続足合わせ。ともにぶっちぎり。笠原が相当に苦しい可能性もあるが、徳増の軽快さが目立っていたのもまた確か。今年SG2優出はダテではありませんな。
 松本勝也。スタート練習での行きアシが軽快。また足合わせでは重成一人を軽々やっつけていた。ただ、重成はどの足合わせも苦戦気味ではあったが……。
2009_1217_0144  鎌田義。湯川と足合わせした選手の中では、もっとも差がないように見えたのがカマギーであった。そして、松本とも互角のアシ色。計算上はカマギーも上位ということになるのだが。
 今井貴士。そのカマギーより足合わせで強めだった。ほかに新田雄史とも足合わせをしていて、こちらも強め。チャレカに比べれば、かなりいい部類だと思うのだがどうか。

2009_1217_0116  不思議だったのが、今村豊と石川真二である。試運転開始早々の足合わせでは、非常に鋭いアシ色に見えていたのだ。特に石川は、大嶋を3艇身くらいぶっちぎっていて、やっぱりエース機か!?と思わせたものだった。ところが、2人ともいったんピットに戻り、それから数分経って再度水面に登場すると、今度は足合わせでほぼ劣勢なのである。さっきの気配はどこいった!? おそらくプロペラを換えて臨んだものだとは思うが、気がかりは気がかり。明日の試運転、またレースでの気配を確認してみたい。
2009_1217_0132  で、気配悪化後の石川をちぎっていたのが大神康司。スタート練習でも好気配だったので、これも上位級に加えておきたい。大神は9月の高松宮記念でめちゃくちゃ噴いてたなあ……。

 名前をあげるのは以上。あとはレースが始まってからしっかり検証していきたい。
 といったところで前検タイムが届きましたよ~。

1 福島勇樹 6・51
2 徳増秀樹 6・52
3 魚谷智之 6・53
  中野次郎 
5 吉田弘文 6・55
6 藤丸光一 6・66
  大神康司
  井口佳典

 見立てとしてはボチボチでしょうか。ちなみにワーストは石田政吾の6・73、西島義則と守田俊介と石橋道友の6・71でした。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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石川真二がエース機候補?

2009_1217_0115  上位モーターは決定戦で使用、すなわちエース機は回ってこない……というのが賞金王シリーズ戦の悲しき宿命。こうなると必然的に、モーター抽選の様子も普段のSGとは違ったものとなる。
 選手たちはたいてい、評判になっているモーターが何号機なのか、情報を仕入れて抽選に臨むものだが、その評判機の数字がガラポンの中には入っていないのだから、「あのモーターが欲しい!」という思いが希薄になるわけだ。
 だから、普段のSGだと、評判機の数字が読み上げられると「うぉぉぉぉっ!」とどよめきが起こるのに、今日は皆無。実に粛々と、実に淡々と、抽選が進んでいくわけである。
 途中からは、前方テーブルに置かれた1枚の機歴表らしきものを、10名ほどの選手が覗き込む光景も。つまりはそれくらい、選手たちも情報を仕入れられていない。一喜一憂があまり見られないモーター抽選、まあそれはそれで穏やかなあたりが悪くないのだが……。

2009_1217_0125  そんななか、中尾カメラマンと仲良しの石川真二が、抽選途中で中尾CにVサインをしてみせたという。記者席に戻って来て調べてみると、石川の引いた54号機は……おぉ、これは好機だぞ。2連対率こそ35・9%だが、優勝回数は決定戦に回るものも含めて、第1位! 3月には松井繁がGⅠ太閤賞を制しているモーターなのだ。ある意味、シリーズ戦のエース機! ちなみに、最高タイムも第1位である。
 その他、2連対率の高いモーターを引いたのは、出畑孝典(20号機)、重成一人(68号機)、笠原亮(32号機)といったあたり。トップクラスのモーターがない中での比較になるので、数字を鵜呑みにするわけにはいかないが、気分はまあ悪くないだろう。

2009_1217_0133  気になる濱野谷憲吾は、正座してガラポンを回し、14号機を引いた。畳敷きの抽選会場、多くの選手は腰を曲げて低い位置のガラポンを回していたが、濱野谷は正座。しかし14号機はあぁ、26・0%の凡機……。白井英治はクールにさくっと引いて、1号機。縁起のいい数字かと思いきや、31・5%。同期の平田忠則に肩をモミモミされながら引いたのだが……。えらくニコニコしてガラポン回した魚谷智之は70号機。32・9%だ。うーん、数字だけ見るとドリーム戦1~3号艇はあまりよろしくないなあ……。ドリームでは湯川浩司も36号機=26・4%。今村豊の75号機=35・5%はまだマシなほうか。
 ……うむ、これは数字よりもしっかり気配を確認せねば。

2009_1217_0120  ちなみに、モーター抽選順は、登番の古いほうから。つまり今村豊→(46名)→新田雄史という流れだった。抽選前に今村と新田がじゃんけんをし、今村が勝ったことで古いほうからとなったわけだが、ミスター競艇とじゃんけんしている新田は実に初々しかったぞ。そして、今村が勝つと大歓声をあげたのが、西島義則。よっしゃよっしゃ、こりゃいい、などと言いつつ大笑いでありました。ま、3番目に引いたモーター51号機は32・7%ですけどね……。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/K)


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寒風の中の選手入り

「吉川元浩がマイカーで来ましたよ」
 10時過ぎに通用門に向かうと、先に撮影を始めていたチャーリー池上カメラマンがそう報告してきた。兵庫と大阪は近いですからね、早い時間にも余裕で来れちゃうよね……って、よ、吉川!? マジかよ。なんで今日来るんだ!? 日にちを間違えた、とか? そんなバカな。
「あ、カマギー選手を降ろしたら、さっそうと帰っていきましたけどね」
 それを早く言わんかい。賞金王シリーズに出場する鎌田義を吉川が送ってきた、ということらしいのだが……ベスト12戦士に送ってもらっての競艇場入り、カマギーの活躍は約束されたようなもんだな、これは。

2009_1217_0058  というわけで、本日は賞金王シリーズの前検日であります。住之江入りする選手たちの思いはいかばかりか……と、たとえば井口佳典の姿を見ると、胸の奥を推し量ってしまう。昨年の覇者は、まさか今日の住之江入りとなるとは想像していなかったはずであります。それだけに、キッと結ばれた口元と鋭い目つきに何らかの意味を見出したくなるというもの。実際、今日その姿がここにあることには、違和感を覚えるというのが正直なところでしょう。
2009_1217_0057  一方、井口と一緒に競艇場入りした新田雄史は、むしろ感激を胸にたたえているはずであります。そう、新田はSG初出場! 通用門を抜けるとカメラの放列、というSGならではの光景に頬を緩める様子は、実に初々しく、またハツラツとしている。同じ舞台に立つ師弟ではありますが、その心中は180度違うのかもしれないなあ……と感じた次第。
2009_1217_0026  SG初出場といえば、福島勇樹も早々に登場しましたが、こちらも実にニコヤカに目尻を下げておりました。

2009_1217_0066  普通のタクシーではなく、どでかいワゴンタクシーで登場したのは、東京支部軍団。三角哲男、角谷健吾、飯山泰、中野次郎、そして濱野谷憲吾であります。そう、我らがファンタジスタも今年はシリーズ回りとなってしまった。次点ということは、おそらくもっとも悔しい思いで今日を迎えた男でしょう。とはいうものの、そうした様子を表情にはあまり表わさないのも濱野谷憲吾。ひとまずこの時点では、普段のSGの競艇場入りと変わらないように見えた。本音がどこにあるのかはともかく……。
2009_1217_0109  それにしても、さすが濱野谷憲吾、大人気である。本日、入り待ちのファンの方たちの一番人気は文句なしにファンタジスタでありましたね。サイン&写真撮影は延々と続き、通用門をすっかりふさいでしまって、後続のタクシーが立ち往生寸前、などというシーンもあった。やはりシリーズの最大の目玉選手なのであります。
 10数分もファンとふれあい、ようやく荷物検査へ……と歩きだした濱野谷の顔は、引きつったまま固まっている。そりゃそうだ。この寒風のなか、1カ所にとどまっていたら、表情が凍えるって。
 そうなのです。今日の住之江はめちゃくちゃ寒い! ここ何年か、ここまで寒い賞金王は記憶にないほど、冷え込みキツい前検日、なのであります。入り待ちのファンの方たちも本当に寒そうで、そんななか選手に激励を飛ばそうと待ち続ける姿には頭が下がる。もちろん、それに応える選手たちにも、であります。明日から住之江にご来場される方、いや、場間場外やボートピアなどにお出かけの方、いやいや、お仕事でお出かけの方、いやいやいや、ともかく外出される方は皆さん! 防寒対策をしっかりして、風邪などひかないようご注意くださいね!
2009_1217_0082  などと私もぶるぶる震えていたら、魚谷智之が鼻のあたりを真っ赤にしながら、「さっみ~~~~」と苦笑いしながら目の前を通り過ぎた。ほんと寒いっす~~~と頭を下げつつよく考えてみたら、この人も今日の競艇場入りは本当に複雑な思いだろうなあ……。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)


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